はてなキーワード: ソファとは
厳密に言えば幽霊ではないのだけど、他の人には見えないものが見えていた。それを姉に相談したら、それはきっと霊感だよと言われた。だから、それを漠然と霊感だと信じていた。今で言えば共感覚と言われるものかもしれない。だが、そんな言葉も知らない幼少期は、自分には特別な能力が備わってしまったのだと思っていた。
ある程度の年齢を重ねてそんなバカバカしい物を信じているのはおかしいと考えるようになり、見えている自分を否定するようになった。見えていても見えていないふりをするようにしていたのだ。それを続けることによって見えていないと思い込むことは簡単だった。
だけどつい先日、それは再びわたしの前に現れたのだ。白昼の社内、人一人分の影が室内をウロウロとしていた。誰の影かはよく考えないとわからないが影の形やその動き方の特徴をよく見ていると、なんとなくそれが誰の影かがわかってくる。
今日のそれは部長のものだった。それに気づいて部長の机に目をやるが、部長はいつもの様に自分のデスクに座って書類に目を落としていた。
その2日後に部長は急な転勤になった。周囲の人間は入社して間もないわたしの前では一様に事情を話そうとしないが、どうやら会計に不正があったであろうことだけは分かった。
新人のわたしに誠実な態度で丁寧に仕事を教えてくれた人だっただけに、ショックは大きかった。
わたしの両親はわたしが物心がついた頃から自営で雀荘を営んでいた。幸いながら営業が順調だったこともあり母親も深夜まで働いていた。
わたしは小学校が終わると家ではなく両親のお店に直行した。そこでご飯を食べたし漫画も読んだ。暇になれば近くのゲーム屋さんや本屋さんに行っていた。眠くなれば片隅のソファで睡眠をとり、仕事が終わった母親に抱きかかえられながら家に帰った。放課後の大半はそこで過ごしていたのだ。
そんなある日、突然店の中を歩く人の影を見た。はじめは見間違いかと何度も見なおしたが、それは確かにそこにあった。その一部の空間だけが暗く、人の形に動いていたのだ。
それが誰かの影かどうかまで考えなかったが、その日の夜に信用していた従業員がお金を持ち逃げしたという話を、数日後に両親がしていているのを耳に挟んだ。
それからというもの、度々お店の中で人影を見るようになった。大半は誰の影かわからないままだがその影が現れると従業員が金を持ち逃げしたり、お客が金を借りたまま蒸発したりといったことが起こった。
そのことで親にも相談したことがあるが当然とり合ってもらえることはなかった。それどこか、子供が大人の事情に口を挟むんじゃないと強くたしなめられてしまい、それ以降は親に相談することもなかった。5つ年の離れた姉に相談したのはその頃だった。
中学に上がると時折学校でも影が見えることがあった。大抵はその日か数日後に長めのホームルームが開かれた。理由の大半は盗難だ。
クラスにはいじめも当然のようにあったために、このことを友達に話すことをしないまま高校に進んだ。
高校と言っても地元の公立校である。大半は見知った顔だった。その頃には毎日のように色々な影が見えたが、かと言って毎日学校で何かが起こるかというとそんなことはなかった。
そんな時、影の一つが見知った人のものだとわかってしまったことがあった。仲の良い友達の一人だった。本人に何かしら聞いてみようかと散々迷った挙句、気持ち悪るがられるのが嫌であきらめてしまった。
その友達は数日後に学校を退学した。万引というよりも窃盗に近い犯罪だった。
そのことがショックでわたしは影の存在を認めることが怖くなってしまった。友人と話すこともなんとなく避けるようになり、例え誰かと話をしていたとしても足元ばかりを見るようになっていた。当然のようにわたしの周りから人は離れていった。
不思議なことにそうすることで影を見る頻度が減っていくことがわかった。影そのものが減ったのかどうか疑わしく考えていた時に、教室内で音楽プレーヤーの盗難が発生した。沈黙が続くホームルームの中、わたしは一人で嬉しさを噛み殺していた。
それからも色々と試してみたが、どうやら普段から下を向いていればたまに顔を上げた程度では影がみえないことがわかった。くだらない事件は相変わらず周囲で発生していたが、影が見えなくなれば別に気に病むような事にはならなかった。
そうして非科学的なことを悩むこと自体がバカバカしいと思うようになり、とくに意識しなくても影なんてものは見えなくなっていった。そのうち、見えていたことが自分の思い込みだったのではないかと思うようになり、そうしてこの年までそんな話自体も忘れていたのだった。
部長の一件を含めて今になって考えてみれば、どうやら自分に備わっているのはその人の後ろ暗さを見抜く力のようだった。
幼少期から雀荘という特異な環境に身をおいていたことで、何の気なしに人の表情や行動、しぐさなどを見ている間に、その中から誰かから何かを奪おうとしている機微を見抜いていたのかもしれない。
人から何かを奪おうとする人間はそれだけ周囲に対する警戒心が強くなるということなのだろう。この歳になってオカルトな話をするようで恥ずかしいが、その相手から感じ取った漠然とした不安が影として見えていたのかもしれないということだ。
先日、社内の男性に食事に誘われた。部長が転勤になってからわたしの教育を買って出てくれた2つ年上の男性だった。こんなこともあって学生時代に満足に人付き合いもしたことのないわたしは、断る理由もなくなく誘いに乗ってしまった。
ところが、その日になってまた現れたのだ。事務所の室内を落ち着かない様子でウロウロとしている影である。しかも、最悪なことによく見ればその影は食事に誘ってくれた男性のものだった。
誘いを断ろうか寸前まで悩んだ。勤務時間内で何か事件でも起こってくれれば自然と食事もなくなってくれるだろうと淡い期待も抱いていた。しかし何事も無く終業時間を迎え、結局断るタイミングもないまま彼との食事に来てしまった。最悪自分の身の回りのものだけ肌身離さずにいればいい。食事が終われば用事があるなどと理由をつけてすぐにその場を後にすればいいのだ。
心なしか店に案内する彼からも得体のしれぬの緊張が伝わってくるかのようだった。
はじめのうちは仕事はどうか、人間関係は問題ないか、そんな当り障りのない会話をしながら食事を楽しんでいた。そうしてある程度お酒も進んできたところでふと顔を上げると、いまだかつて見たこともないような大きさの色濃い影が彼の後ろに迫っているのが見えた。
一瞬で酔いの覚めたわたしは身の回りの所持品に緊張を張り巡らせた。影の存在以前に、彼の表情が見るからに緊張していくのが分かった。
「こんな人の目がある中でまさか」
次に起こることが予測できない恐怖から逃げ出そうとした時だった。
次の行動を注意深く見つめるわたしに、突然彼は向き直って口を開いた。
「も、、、もしよければ、また食事に来ませんか?というか付き合ってください!」
しばらくの沈黙の後、やっと状況を理解したわたしは大声を出して笑い転げてしまった。
なんと融通の効かない能力なのだろう。彼が奪おうとしていたものはわたしの所持品ではなく、わたしそのものだったのだ。
そんな違いさえ判断できないなんて、なんて愛おしくもぶきっちょな能力なのだろう。
そんなわたしの気持ちなど知る由もなくあっけにとられている彼の手を握りながらわたしは答えた。
「こちらこそ。「こんなわたし」でよかったら。」
彼の表情が緊張から喜びに変わっていくと同時に、大きな影も姿を消していくのがわかった。
あと、はてブに上がっている糞まとめブログは見ないようにお願いしたい。
こちらキタニが販売しているナナ・ディッツェルのND-01イージーチェア。
ND-01(ソファ・ソファー) / Kitani - 家具 TABROOM(タブルーム)
こちらマルニが販売している深澤直人のRoundishシングルシートソファ。
Roundish シングルシートソファ(ソファ・ソファー) / maruni - 家具 TABROOM(タブルーム)
一見して、全体の形はとてもよく似ている。
しかしRoundishの名のとおり深澤直人デザインは背もたれが丸みを帯びており、
骨組みも継ぎ目なく作られていて、内側の角が丸くなっているのが分かる。
骨組みとクッションの固定の仕方も違うようだ。
クッションの厚さがだいぶ違うので座り心地も異なるのではないか。
また、Roundishシリーズではソファの前にチェアが発表されている。
Roundish チェア(張座) | マルニ木工オンラインショップ
少なくとも「何もないところから他人のデザインをそのままパクってきた」とは言えないのではないか。
個人的な結論としては、「まったく無関係に作りました」とは言いがたいが、
「ナナ・ディッツェルをリスペクトして現代風に作り変えました」と言われれば納得できる。
あるいはマルニが「ナナ・ディッツェルのあの椅子みたいなのをデザインしてくれ」と注文した可能性もある。
「良い」か「悪い」かの二択ではなく「どの程度の良さ/悪さなのか」を考えたいものだ。
以上だ。
嫌悪感がある方はごめんなさい。
Webで調べて、デリヘル形式のお店に決め、コース・予算をチェックして電話。電話によるとすぐ入れるとの事。
お店は隣の街なので、電車に乗り、駅について改めて電話。ラブホテルを紹介されチェックインして改めて電話連絡。
そしてお風呂にお湯を張り、AVチャンネルを見ながら姫の到着をしばらく待つ。
かねてよりM風俗に興味があったのだが、なかなか足が伸びなかった。賢明な増田諸兄ならご存知の通り、M風俗はやや割高なのである。
エリアによってはソープランドとほぼ同額なのだ。同額ならばソープランドの方がよい。この時まではそう考えていた。
その日は違った。
入れるより入れられたかったのだ。
直近にストレスを抱える事案があり、色々と解放したくなったのも、この店を選択した理由である。
そんな様にM風俗に来た理由を自分なりに逡巡していると、ドアホンが鳴る。
開けると目方40歳位の小奇麗な女の子がスーツをびしっと決めて立っているのである。
部屋の外に立たせていてもしょうがないので、ささと部屋に通す。
今日は暑かったですねとかそんな話をしながら、ソファにささどうぞとエスコートする。
着座した女の子が重そうな鞄から出したのはプレイカルテであった。
なんて呼んでほしいか、どのようなプレイをしたいのかなどを女の子と話ながら記入する。
ソフトM/普通のM/ハードMの選択肢があったのだが、いかんせん初めてなのでどの程度のものなのかがわからなかった。
「M風俗は初めてなのでソフトMコースが良いです。痛くないやつ。ただエネマグラとバイブとペニバンはおしりに入れてください。」
「初めてなのによくばりね。」
カルテの記入が終わると女の子は重そうな鞄から色々道具を取り出しベッドの周りに並べていく。
胸重視の増田諸兄ならばそうだと思うが、
しかしながら非情な事にこの日は大平原に二つのクルミであった。
いつもならボディソープを泡だてている後ろから胸を触るかどうかの葛藤がある(だいたい触らない)のだが、
この日はそんな気が起きなかった。
シャワータイムは臀部を入念に洗っていたのが記憶に残っている。
そしてシャワーが終わると先に出て、
ベッド上のアイマスクをして仰向けで待つようにとの指示を受ける。
指示通りアイマスクをし、ベッドで待つ。
緊張である。
ベッドの端が沈みこむ感覚があり、近づいてきた事がわかる。
最初は足元に口づけがあり、そのあとはアダムタッチだとかフェザータッチだとか言われる技法で
全身を触れてくる。とても気持ちいい。自然とオットセイの様な閨声が上がってしまう。
「女の子はいつもこんなに気持ち良い事していたのか、ちくしょう」などと恨みごとが湧きあがってきたのを覚えている。
アダムタッチを熟知している増田諸兄には周知の通りだと思うが、
敏感な個所にはなかなか触れずに焦らしてくるのである。
アシカの様な咆哮をあげていると、するりと感触が伸びてきた。
待ちに待った時が来たのだ。
そうすると、あつい温泉に入った時に覚えるあの「くうっ」と視界が歪む感覚があり、頭が真っ白になるのである。
おそらくドライオーガズムと言う奴であろうか。そうであってほしい。
そして一呼吸おいてアイマスクが外される。
私の体も正直であった。
そして四つん這いになるように促される。
いよいよである。
最初は指が一本入ってくるのだが、
これがまた気持ち良かった。
すぐにまた元気になってきた。
私の体も正直である。
そのあとでエネマグラをぶすりと差し込まれてびくりびくりと刺激されると、
いくつかの小玉が数珠状になったバイブレーターで、そこにゴムをかぶせて利用するそうだ。
一つ二つと丁寧に押しこまれていく。
増田諸兄ならば普段感じているであろう、あの排便の快感がずうっと続く感じなのだ。
そんな意識がもうろうとしている中、「きゃあ」と悲鳴がきこえた。
「何」と聞くとどうやら血が出ているらしい。
そうするとまた「きゃあ」と声が聞こえる。
「どうしたの?」と聞くとバイブにウ○コがわさっと付着しているようだ。
どれどれ、と見てみると確かにバイブレータの小玉の隙間が茶色で詰まっている。
これは無理だね、と言う事でペニバンを待たずに終わってしまったのである。
仰向けでの手作業をしてくれると事になったのだが、
ここでもまた「きゃあ」である。
あまりの気持ちよさに力が入りぷりぷりと少量ではあるが排出してしまったようである、、、いや、出ていく感覚はあったのだがどうしても体を止められなかったのだ。
「ごめんなさいね」
「いいのよ」
私の悔恨をしっかりと手で受け止めてくれている聖女がそこにはいた。
そのあとお風呂に入っていつも流れで終了する。
この間、お尻が高鳴りっぱなしであった。
どうかきっちり浣腸・直腸洗浄を済ませてから事に臨んでほしい、
と言う啓蒙を持って筆を置かせて頂く。
救急車が近付いてきた時に窓から見ていると、一時停止しない車が結構いることに驚く。
一時停止しない、幅寄せしないというのは当たり前、
挙句救急車が赤信号を通過しようと徐行してる時に凄いスピードで横切っていく車もそこそこ見かける。
よく「日本人は民度が高い」と言われるけど、本当にそうなんだろうか。
ターミナル2の最上階のベンチのエリアで、寝そべる、靴を脱いでソファの上に上がる、
あぐらをかくなど、見るに堪えない格好をしている家族連れやカップルを多く見かけた。
海外の人が見たら「あぁ、なんだ日本も我が国と大して変わらないじゃん」と思うような光景だろう。
低くはないけど、大して高くもないのでは?と思うのだが。
こんなに待ってるのに。
私がだめなのかな。
毎日、お世話していたつもりだった。
いっぱい、気持ちを込めて食事も用意した。
次から次に出される新商品にだって食いついて、たくさん財布をすり減らしたの。
ごはんを用意するのはかかさなかったし、あなたの好物だとおもって買った刺身だって奮発していつもお皿の上に置いた!
ただ、私はあなたを眺めているだけでよかったの。
あなたの姿が見れるなら、あなたが喜んでくれるならって必死で貢いだ。
太い奴がきてお皿を全部横取りされても私は我慢した。
きっとこの我慢があれば、きっとあなたに会えるっておもって、乗り越えようとした。
たくさんあいつらのアナルを眺めさせられたし、そんな辛いこともなんとも思わなかった。
くりーむさん。
ヒョロヒョロの男の人って蹴ったら死んじゃいそうだよねー!って散々言ってきたけど自分はどうなんだと思ってみたら、爆裂運動オンチで体育の成績が万年最下層だったし運動の仕方がそもそも分からないし楽しくないから、筋肉がついてなくてぷよぷよの脂肪ばっかで足首とかふくらはぎとかお尻とか二の腕とかがキュッと締まってないたるんだ身体をしていた。ぶっちゃけ超逃げてた。
そんなんだから上半身はやたらガリで下半身にめっちゃぶよぶよの肉がついてる典型的な下半身デブ。
腹筋もろくにないのでご飯を食べると即お腹がどどーんと出る。胸より出っ張る腹。嫌だ。
体力もない。一日完徹したときの反動がめっちゃ大きくて次の日ろくに動けなかったり、学校に行って帰ってくるだけでかなり疲れたり、(往復三時間超え)だから帰ってから何もできなくて結構無駄な一日過ごして後悔することが多い。
それでも食欲は止まらない。1日でカレー4人前は普通に食べられる。それをやって1日の摂取カロリーがとんでもないことになり、この前とても後悔した。だからカロリー管理を始めて、寝る前3時間前にはものを口に入れないようにし始めたけど、今既にきつい。
そして今日、友達と腹筋・スクワットは毎日やってこうねと決めた。
だけど家に帰ってきたらもうほんとやる気が出ない。疲れてる。やる気で物事のやるやらないを決めてる時点で大馬鹿なのは分かってる。めっちゃ馬鹿。
低血圧だから朝起きるとふらふらして、朝から何か身体を動かしたり活動的に作業しようとかほんと厳しい。やったことないだけだけど。
ずっとソファに尻を埋めてMacとお友達になるか絵を描いてるだけ。お惣菜はあまり買わないようにしているけど料理も手間いらずのものばかり。
変わりたい、身体を引き締めたい。
お尻を特にきれいにしたい。ヒップアップしたい、きゅっとさせたい。下半身デブであることを差し引いても尻が大きいし、胸がないから尻で勝負。世の男性諸君を尻派に変えてやりたい。
だけどどうにも、自分のスキルアップや欲望のために動くということができない。これ昔から。なんでだ。
疲れた身体に鞭打って腹筋を始めれば良いのに今こうして文字打ってるしTwitter監視してるしもう情けない。
ほんとすみません、教えてください。
よろしくお願いします。
大塚家具の例の話を聞いて思ったんだけど、ぶっちゃけ、家具業界ってどうなの?
イケア以外で客がわんさと入ってる家具屋って見たこと無いんだよね。
バカみたいに広い店舗で、店員が暇そうにしてると、マジ大丈夫か?って思ってしまう。
組み立て式の安物を売る店は、どうせバックヤードにあるのは組み立てる前の四角いダンボールだし、高級品の店は店舗はただのショールームで別の所から発送だから、
そもそも、そんなに家具って買うか?
だいたい、安物だってさ、たとえば一人暮らしを始めた時のメタルラックとかカラーボックスでさえ、うん十年使えちゃうじゃん。
ニトリとかイケアくらいに安ければ、服を着替える感覚で、部屋の模様替えもしてみたいけど、いかんせん処分費が馬鹿にならん。
逆に、処分はあると思うけどね、たとえば引っ越しの都合で邪魔なソファとか捨てたけど、また部屋が広くなったからって新しいソファとか買おうと思わんな。
テレビがあればコーナーにテレビ台、パソコンがあれば上にプリンタがおけるパソコンデスク、ラジオCDのためオーディオボード、電話台ファックス台。
全部いらねーし。
テレビが薄型になって、どんなに大きくたってカラーボックスやメタルラックで十分だ。壁掛けにしたらそれすらいらない。
パソコンデスクもいらない。キーボードがおける空間だけあれば十分。
オーディオ?ねえよそんなもん。
賃貸でも戸建てでもそうだけど、収納は備え付けのものが使いやすい。
奥行きばかりあって入れにくい押入れ。
天袋っていう踏み台がないとしまえない、いらないけど捨てるのはもったいない(捨てろよw)ってものしかしまえない収納とか。
でも、最近のマンションは、収納が便利なところに便利な構造になってるよ。
備え付けの収納に、家具は少しだけ買い足して、あとはPPボックスでも買い足して暮らすのが便利で安上がり。
旦那の帰りは遅い。
彼は毎日0時過ぎて帰宅して私の作った夕飯を食べるのだが、食事中に本を読む。
あんなに苦労して下ごしらえして、見た目もそこそこ綺麗に盛り付けたつもりの料理が、
そして30分ほどかけて読書兼食事を終えると、「ごちそうさま」の一言もないまま、
食器もそのままで文庫本だけを手に持ってソファに寝そべり、休憩する。
0時過ぎに帰宅し、1時ごろ食事を摂り終わり、風呂に入って2時ごろ寝る。
そして朝は8時に起きて9時には家を出る。
そんな生活を送っているのを一番分かっているので多少大目に見ているし、
注意しても2日と持たないのですでに諦め気味だが、
この先数十年とこんな思いをするのかと思うと気が重たい。
言っちゃなんだが俺はそこそこ優秀だった。
24年、よくやったと思う。
一番は一度もとれなかったし、体も良くないから常にどこか痛いし、劣等感と拒絶の恐怖で言いたいことも言えなかったし、恋人はおろか親友すらできなかったし、遊びにも誘われないし、中学の頃は面と向かってブサイクと言われたし、美術の大学へ行ったものの絵は全然上手くならないから自己嫌悪が増幅して、でそのまま社会人になったけど、でも優秀だったと思う。
真面目だったし、何度かちょっとしたことをやり遂げて「すごいね」「よかったよ」「ありがとう」と言われた。
もう充分だろ。
ていうかなんでみんな生きてるんだよ。
俺はオタクだから高校時代は「〇〇のアニメが見られるまで死ねない」「この漫画が完結するまでは生きよう」みたいなことをモチベーションに生きていた。
でもさ、もうそういうのもなくなっちまったわけ。どうでもいいわけよ。
春に夏の着物をもらっても、次の燃えるゴミで出そうと思うようになってしまった。
親友も恋人も恩師もいないから「こいつに恩返しするつもりで」とかもないし。
親にとってもいなくなる方が親孝行になるしな。
そういうわけで首を吊ろうと思っているんだが、賃貸や外だと色々後処理が面倒そうなので実家でやろうと思うわけ。
そうなると死後の部屋の管理とか、処分してほしいHDDとかを家族に任せたいなぁって思うわけじゃん。
嫁も子どももいないから、少ない貯金をなにに使ってほしいか、とかさ。
でもさ、そういう話をすると親がすっごいイライラしだすんだよ。
「死にたいとかそういうのやめろ」って。
いやいやこちとら10年選手よ。最近ようやく口にするようになっただけで、常に死にたいと思ってましたわ。
そろそろ死ぬ死ぬ詐欺も終りにしたいじゃん。
だから本気で話し合いたいし、受け入れて欲しいなぁと思う。
生きているうちに自分の事後処理を周りに頼んだり、その後を話し合うことって、本当はすごく大切なことだと思うけどな。
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もしかしたら俺の死後ここを見るかもしれないので書いておく。念のため。
取り敢えずHDDは捨ててくれ。PCも頼む。あと黒歴史詰めのクロッキー帳も。
本棚の本と服はブックオフに売って、その金は弟に与えて欲しい。wiiUとか例のイカゲーム欲しがってたし、それに充ててくれれば。
部屋は家庭内別居中で毎日ソファで寝てる母親にあげてくれ。ただ、できるだけ俺の荷物は捨ててくれると嬉しい。
ハローワークの紹介で応募した。
時給 1,040円、6時間。5時から20時の間で交代らしかった。
終わったら、そのまま帰っていいとのこと。
そして、なんと求人票に書いてあることと違う説明をした。
雇用期間が短い。
長時間を3つに分けてシフト制のはずなのに、9時から15時と言う。
説明の男性がいなくなり、え?話ちがくね?と誰かに話したい衝動を抑えた。
みんな、「え?」って、きっと思ってたと思う。
もう、帰ろうかとさえ思った。
詳しく説明聞けばいいかとも思った。
1番目の男性が呼ばれて5分もしないうちに、2番目に呼ばれた。
待機で呼ばれただけか・・・、にしても、前の人の面接は、結構早く終わった。
1番目の男性が出て行ったのに、私はしばらく呼ばれなかった。
面接の部屋では大きな声の会話が聞こえた。
しばらくして、やっと呼ばれて、ああ、面接官の会話だったのかと分かった。
3人が長テーブルの向こうで仏頂面でいた。1人は女。、
折りたたみ椅子に座る前に離れた所にあるソファにバッグを置くよう言われた。
メモとボールペンは持っていていいか尋ねたら、面接だから要らないと言われた。
そういうもん?
すごい高いところから、見下されてる感じがした。
そういうもん?
その前に辞退したほうがいいかなと思った。
こういうやつどこにでもいると思うんだけど
例えば話し合いが長引いて議論が停滞気味になってきた時に
無駄に大きな深呼吸してみたりみるみる猫背になったり机に肘乗せて身体斜めにしたり椅子に必要以上に深く座り始めたりする奴。
わざわざ注意するほどでもないギリギリのラインだが、視界に入ると間違いなく不快な気分にさせられるその行為。
本人は別に「早く終わんねーかなー」っていう反抗心を表に出したいわけじゃないんだろうけど
育ちが良くないのか他者から見た自分が想像出来ないのか、おそらく無意識のうちにそういう仕草をしている。
なぜ自然とそういう態度を取ってしまうのかがまるで理解できない。
お偉いさんがいるわけでもないどちらかといえばカジュアルな場だから
最初から最後まで背筋を伸ばして握りこぶしを膝の上に乗せてろとは言わない。
でもな、ここはお前の家の外なんだ、お前んちのリビングのソファではないんだ。
貴様が自室でダラけてる姿を見せつけられて誰が得するんだ愉快に思うんだ?
勘弁してくれ。あと不潔だから髭くらい余さず剃ってこい。もちろん自分ちの洗面台でな。
むしろ、怠さを周りにアピールしたいんならそういう路線で主張してくれ。
「お前の話マジうぜ〜〜」っていうつよいきもちを持って全面的な敵対戦略を選択してくれ。俺たちに宣戦布告しろや。相手してやる。
自制心が足りないせいなのか頭が悪いせいなのか知らないが、ちょろちょろと顔面や指先に滲み出てきてるのがうっとおしい。
でもそんな一言では済まないような半端ないキモさを目の当たりにして
仕方なくこの気分を効果的に増幅してわざわざ長文にまとめてネットに放流してる俺の気持ち、わかる?
わかるだろ? わかれよ? わかんねーのかよわかってくれよ……
本人は周りからそう見られてるとは夢にも思ってないからいつまで経っても態度は改善されないし
仮に指摘されても何のことだか理解できないだろう。
タチが悪すぎる。まだ悪意を持って怠いアピールしてくれた方が話が単純でいい。
ちなみに、お前とは今後絶対に一緒に仕事をしたくはないからな。
見ててハラハラするし、目の前でそんな態度取ってるお前が気に食わねえ。
長引く会話が怠くてつらいのはお前だけじゃないんだ、甘えんな。
伝われ
ゴールデンウィークは多くの人にとって「とくべつ」な日だ。
しかし、その前日は違う。「とくべつ」じゃない。けれども僕は、一貫して、ゴールデンウィーク前日がたまらなく好きだ。ゴールデンウィークの方はどうでもいい。
「まるで世界を運ぶワゴンから落とされたみたい。それって何か面白いわけ?」
沸騰した湯のなかに、パスタをきっかり90グラム投げ込んだ。そしてソファに座り、現状を整理し、これからどうするかを考えた。これからの僕は「奴」にどう立ち向かうか。パスタの茹で上がるのを待ちながら、これからどうすべきかを考える時間が、人生にはどうしても必要なのだ。
パスタの湯切りをするため、キッチンへ戻った。それときっかり同じタイミングで、玄関のドアが開いた。
僕は瞬時に「奴」に居場所を悟られたことを理解した。「奴」は黒く、その輪郭は曖昧だ。しかし僕には「奴」が攻撃態勢に入ったことが分かった。危ない。
僕は、スコッチウイスキーのビンを楯がわりに「えいやっ」と奴の攻撃を受け流した。そしてすかさず「おらよっ」とスコッチウイスキーのビンを振り回した。胴体に当たり「奴」はうずくまった。「こんにゃろ! こんにゃろ! こんにゃろ!」僕はやみくもに、スコッチウイスキーのビンを「奴」目掛けてきっかり20回振り下ろした。「奴」は液状になると、吸われるようにして排水口からどこかへ行った。
「二度とくるんじゃねえぞ! このばかちんが!」
暴力の効果は絶大だった。拳を三回腹の上にふり降りしてやると、先程までの騒動が嘘のように西織あいかはおとなしくなった。今ではソファの上でぴくりともしないでいる。
「手間かけさせやがって」
肩で息をしながら、俺は言った。
「いいか、俺はお前のファンでもなけりゃストーカーでもない。ただお前の事務所の先輩が起こした事件を調べていて、お前に話を聞きたかっただけだ」
彼女は、大人しく俺の話を聞いているようだ。うつろな瞳を天井に向けている。
「だから、大人しく話を聞けるならこれ以上暴力は振るわない。俺のことを黙っていられるなら、無事に家にも帰してやる。芸能活動も続けられる。いいか?」
「よし……」
俺は彼女の口に貼ったガムテープをはずした。彼女は自由になった口で、何度か深呼吸をした。はやり息苦しかったのだろう。呼吸を整えた後、大きく息を吸い込むと、
途端に叫び始めた。近所に響き渡るような大声だ。ここはアパートじゃないし夜に人通りが多いわけでもないが、もし人に聞かれるとまずい。
「犯されるーー!!! もがっ……」
冷や汗をかきながら、俺は慌てて彼女の口を手で塞いだ。さっきと同じ展開だ。
「いでででで!!!」
だが今度は、彼女は俺の指に噛み付いてきた。親指を噛みちぎる勢いだ。俺はたまらず、自由な方の手を彼女の下腹部に振り下ろす。
「がはっ」
今までと違って、明らかに効いてる反応。ここか。ここが急所なのか。俺は全力を振り絞って彼女の下腹部を殴打した。
「はぁ。はぁ。はぁ……」
殴っている方も息切れするくらい繰り返し殴った。見れば、今度こそ彼女は完全に従順な目をしていた。後で考えてみれば殴ったのは調度、保健体育の時間に習った子宮のあるあたりだった。
「大人しくしろ」
「うん……もう殴らない?」
「ああ、殴らないよ」
「じゃあ、大人しくする」
体を縮こまらせて、彼女は従順の意を示していた。ゾクソクした。こいつは、やばい。
いやいや、こんなことをしている場合じゃない。急にもたげたサディステックな欲望を胸の奥に仕舞いこむと、たいぶ遠回りしたが、俺はやっと本題に移った。まずは田中との関係を探る。
「こいつに見覚えはあるか?」
「しっ、知らない。誰……? この人」
嘘は言っていないだろう。俺の目には彼女と田中の間の関係が見えている。田中の写真から彼女に伸びるのは弱々しい線一本。おそらく偶然に一度顔を合わせたことがあるといった程度か。
「お前、『光の華』って新興宗教に入信してるよな?」
「うん」
「高橋圭一も入信してるよな?」
「うん」
高橋圭一の写真を見せながら、俺は問うた。彼女から写真の中の高橋圭一には、眩い光を放つ太い繋がりが伸びている。憧れ、尊敬。きっと芸能界の先輩として慕っていたのだろう。もしかしたら、男女の間の特別な感情も持っていたのかもしれない。しかし逆に写真から彼女へは、細い関係しかなかった。
「じゃあお前と、『光の華』と、高橋圭一と、知っている限りのことを話せ」
「信じてくれないかもだけど……」
ためらうように前置きした後、彼女は言った。
「先輩は無実なの。教団に濡れ衣を着せられたの」
* * *