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はてなキーワード: 箸にも棒にもかからないとは

2024-03-17

みんな、なぜ結婚したいと思ったの?

絶賛婚活中のアラフォー男の増田

 

大抵の男性子供ほしさで20,30代前半を狙うそうだが、自分は同年代希望子供大学に行く頃に自分定年してるじゃん。気軽に子供欲しいとか言える?

自分結婚に対するモチベは、誰かと一緒にいて楽しいとか、帰ったら家族がいる安心感とか、そういうのが幸せ単位だと思うから

 

でも、「一緒にいて楽しい」をよくよく考えてみると、趣味が合わなくても話していて楽しい人もいるし、でもそれだと時間が経つと話すことも減って、つまんなくなるのでは…。

お互い高め合えるというか刺激のある関係だといいのだろうけど、果たしてそれでいいのか。

何回か会って、最初箸にも棒にもかからないけど、段々喋るようになってくれて楽しく話せる人もいるし。

 

どう進めていいのかちょっと分かんなくなってきた。

色々ぐるぐる考えて結局は、

・なぜ結婚したいのか

結婚に何を求めているのか

をきちんと見定めないといけないのかな、と思ったりしてる。

 

自分場合、上に書いた理由子供絶対に望んでいるわけではないけど。

カウンセラー氏に相談もしてるけど、何だかうまく考えがまとまらない。

いや、カウンセラーはいい人なんだけどね。

 

お見合い申込みは結構来るからお見合い自体簡単に組めるのだけど、

就活と同じで自己紹介微妙アピールっぽく盛られてるから(それ自体悪いことではないけど)、

会ってみないと分かんないし、しかも何度か会わないとよく分からないし。

2024-03-02

短歌が好きだがもう無理になってきた

どこにでもあるような話です。

短歌を作るのが楽しくて、たくさんできたので賞に応募する

※ いままでは音の響きや、実生活における共感(あるいは正反対フィクション、驚き)をそのまま楽しんでいた

②箸にも棒にもかからず、選評を読みこむ

③「句またがりだからこそ後半のズレが全体に真実味を〜」だの言われたらそうかもしれんがそんなことまで考えて詠んでいるのか?!と愕然とする

しこしことつくる 箸にも棒にもかからないpart2

自分より年下で、早稲田東大京大(その他地方の国公立)の短歌サークルに入っていた人たちが、短歌の賞を取り、賞金をもらい、出版社から歌集をだすのをみつづける

歌集を読んでも頭に入ってこない。なんかつかれた。

ワナビーとして歌人になりたかったわけではないのに、こんなことになっちゃった

オーウェルとか読む時と同じ部類の気合いがないと歌集も読めない。

しばらくしたらまた作りたくなるのかな、あーあ

2024-02-06

俺の実家は太い

実家が太い云々という増田を目にして、俺もつ自分人生について書きたくなった。

約30年前、俺は両親が医者の家庭に長男として生まれた。

医者というとなんとなく世間的にもお金持ちのイメージがあるだろうが、事実裕福な家庭に生まれたと今でも思う。

そんな俺だが、結局30も手前になって職歴なしどころか学歴すらない立派な引きこもりに成り果ててしまった。

まず前提として俺の家系は代々医者一族で、父方の祖父地元(と言っても俺の住んでいる市内)でおそらく一番大きい総合病院理事長をしていた。

その祖父思想が強く、医者でなければ人間でないと言わんばかりの態度を常に振り撒いていた。

母方の祖父母は確か医者ではなかったと記憶しているが、いつだったか父方の祖父母の家に連れて行かれた際、「あまりあっちのじいじ・ばあばと話をすると頭が悪くなっちゃうぞ」などと耳打ちされたことを今でも覚えている。

当時は家や身なりも立派で見るからに"偉い"祖父漠然尊敬していたためにその言いつけを守り、母方の祖父母とはほとんど口も聞いていなかった。

俺がそんなだからか、或いは母親か誰かがそんな祖父辟易したのかは知らないが、小学校の高学年くらいから母方の祖父母に会うことは無くなった。

そんな祖父プレッシャーのせいか物心がついた頃にはもう塾に通っていた。

習い事も多くさせられ、ピアノバイオリン空手水泳テニスを確か幼稚園くらいから習っていた。

これは気質もあるのだろうが、自分の意に反して何かをさせられるのがかなりのストレスのようで、あまりにも習い事に行きたくなくてよく体調を崩していたり、時には仮病を使ったりしていた。

また、センス問題なのかモチベーション問題なのか、どの習い事も全く上達せず、発表会や大会のたびに親に恥をかかせてはよく平手打ちをされていた。

ある夜、何かをしたくてリビングに降りた時、両親が俺が何もできない無能である事について真剣に話し合っているのを耳にしてしまい、眠れなくなってしまたこともある。

いつしか出来損ないのレッテルを貼られた俺は、それでもなんとか医者に仕立て上げなければならないという強迫観念を持った両親の元で家にいる間は四六時中机に縛られ、常に勉強をさせられていた。

朝起きたら強制的に机に座らせられ、親の指定する量の勉強をこなすまでは朝食すら取れないような生活だったので、朝起きるのが苦痛睡眠障害になってしまい、次第に学校にすら行けなくなってしまった。

勉強ストレスで常に吐き気がしており、食欲もなく、睡眠不足も相まって頭も余計に回らず、さらに両親に叱られるといった感じで完全に負の連鎖に入ってしまっていたと思う。

ネットテレビに触れなかったためか、「自殺」という概念が当時の自分の中になかったために踏み切ることがなかったものの、もしもその概念を知っていたなら、間違いなく自殺を選んでいたと思う。そんな精神状態だった。

そんな両親の下なので中学受験をさせられ、結果としてはそれなりの中高一貫校入学することはできた。

しかし、高ストレス下で勉強だけをさせられて育った結果、いつしか俺は著しいコミュニケーション障害を抱えていた。

小学生の頃に友達と遊ばせてもらうことができなかったせいか、両親に過度に気を使う癖が付いてしまったせいか、原因は今となってはわからないものの、とにかく友人とフラットコミュニケーションを取るということが全くできなくなっていた。

当然の帰結かもしれないが、イジメにあった。

と言っても育ちのいい生徒ばかりだったので、ドラマアニメで見るような苛烈ものではなく、ただ無視されるとか陰口を言われるとか、そんなレベルではあったが。

いずれにせよ学校に居場所をなくした俺は、いつしか不登校になっていった。風邪で休んでそのまま復帰できなくなったとか、そんなんだった気がする。

クラス替えというシステムがない学校だったため、一度不登校になってしまったら人間関係を取り返す術はなく、そのまま5年半ほど不登校を続ける形になった。

留年して再スタートすることも提案されたが、両親の面子を保つためか受け入れられず、(どういうシステムかは今思えば謎だが)とりあえずそのまま進級し、卒業を迎えることになった。

当然医学部を目指させる家庭方針だったため、塾・予備校には通わせられていたし、家でも小学校の時さながら机に縛られる生活だった。

しかしながら、反抗期を迎えたこともあり、また俺の体格が大きくなってきたこともあるのだろうが、小学校の時ほどは勉強強制されず、俺も次第に家の中でも部屋に引き篭もるようになった。

もちろんある程度独学はしていたものの、受験の結果は案の定ダメで、箸にも棒にもかからないような成績だった。

とは言ってもMARCHくらいなら合格できる成績だったのだが、医学部以外の受験は認められなかったため、全落ちのまま浪人生となった。

それ以降は特に語ることもないが、2浪、3浪とする中で、親の洗脳も次第に解けていった。そうすると、ただ親の意向のためだけに医学部受験をしていることの虚しさを目を向け始めてしまい、勉強にも身が入らなくなっていった。

そうはいっても医学部以外への進学を認めないという親の方針は変わらず、一応俺は10浪中ということにはなっている(と思う)。

が、2年前くらいかセンター試験(共通テスト)の出願すらもしないようになった。そのことに両親が気づいているのかもわからないが。

もちろん住む場所にも日々の食事にも何一つ困ってはいないのだが、俺はきっと社会に出ることはできず、ひたすらに自我と向き合いながら、この広い実家幽閉され続けるのだと思う。

もう30も目前となった今さらになって、軌道修正を図る気力も無いし、仮に何か行動したとて無意味なんだと思ってもいる。

そしておそらくは両親も、こうなってしまった俺をどうして良いのか、そして俺と、ひいては自分たちの過ちとどう向き合って良いのかがわかっていないんだと思う。

から今日も変わらず義務のように母親は俺の食事を用意し、父親は何も言わずに俺のボロいスマートフォン通信量を払い続けいてるんだと思う。

多分お互いに、行動を起こすのが怖いんだろうな。

から現状維持に甘んじて、昨日と変わらない今日を過ごすことで失敗から目を背けているんだと思う。

こうやって気づけば10年以上が経っていて、きっとそのまま老いて死んでいくんだろうな。

いつだったかネットで『5億年ボタン』のコピペを読んだ時に感じた、途方もない無の中に幽閉される恐怖。

思えば俺はその中に今居るし、ついぞ抜け出すことなどなくそのまま死ぬんだろうと思う。

とりとめもなく書いてしまって終わり方もわからなくなってしまったが、一旦この辺で終わりにする。

読んでくれてありがとう。これを書くことをコミュニケーションとまでは言えないだろうが、誰かに自分気持ちを表明する経験が無さすぎて、書きあげるとともに凄いカタルシスのようなものを感じている。

2024-01-23

anond:20240123004932

俺が主張してることのニュアンスちょっとずつズレて捉えられてるなーと思う。

まあそれは仕方ない。こっちの言葉足らずなせいもあるだろう。だからってここでギリギリ認識をすり合わせようとやりとり重ねても空中戦しかならんし、あるていど言いっ放しで終わっとけばいいのだが。

よくある「寄り添い論」と勘違いされてるんだよなあ。その危惧はよ〜くわかる。東北震災の時の反省として盛んに言われたことだし。

俺のスタンスは全く逆で

他人事からこそ可能な醒めた頭で、具体的な(かたちのある)問題について質の高い支援をすることで、間接的に精神負担を減らすことを目指すべき」というもの

というのはセットでなければならない。

人助けとはテクニカルな実務課題の複合体なんだ。そこが抜けていると現地で共依存みたいな「寄り添い」に陥ったり

安全から当事者不在の「正論」や箸にも棒にもかからない机上の空論を投げつけるだけになってしまう。

移住」とかを視野に入れた話がおいおい必要だとして、その議論を進めるにあたっては支援側の外の人間との平熱の信頼関係(精神依存関係ではない)が必要。その信頼関係はどこから?といえば、そこまでの雑多な問題を一緒に的確に片付けてきた実績が裏打ちになるだろう。

段階踏んでいく過程重要という意味では俺とユーの考えてることはけっこう重なっていると思う。

2023-12-31

クラスで一番の嫌われ者だった彼が地方公務員になって無双するお話 part.6/7

前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221404

最後に六つ目だ。特別警報級の問題職員を取り上げる。

本章は、マジメに仕事をしてる人にとっては厳しい描写がある。F君が4年目の頃で、福祉課では「コミュ障だけど実力者」という位置づけになっていた。いや、実はコミュ障じゃなくて、そういう演技をしてるだけなんだが、とにかく皆飲み会ではそんなことを話していた。

この頃、福祉課が所管となる新しい公共施設を作ることが決まった。立ち上げの意思決定は偉い人がやって、後は福祉課という単位で内容検討及び整理(企画運営内容、スケジュール職員体制間取り地元の関わり、国や県の補助金、外部識者を交えてのミーティングその他多数)をすることになってた。

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(Tips) 行政職員の昇進と権力その他

エピソードの前に話しておくことがある。

地方公務員場合は、民間企業に比べて権限を持つのが遅い。行政権力を持つのベテランになってからでないと危険、という考え方による。地方公務員場合物事を決裁する権限の最低役職課長である民間でいう部長ほどの位置づけになるのは50代半ばか、早くても50代になってからだ(役職に年齢要件がある。課長は満45才など)。

民間だと、できる人は40才くらいで部長になるわけだろう。遅すぎるとは思うが、でも30代の人が生活保護適用とかの決裁権を有するのは怖いような気がする。正直何とも言えない。

ところで、当時の福祉課長(ハムスターの人)も、民間業界で例えると部長クラスだ。といっても、本人は会議で下の職位の人間が言うこと(各グループリーダーやF君の企画案を含む)を代弁するだけで、本人は大したことは考えてなかったと断言できる。

ただ、見た目は貫録があった。それで、偉い人が集まる会議でドーン!! と意見を言ってくれるのはありがたかった。しかし、難しい仕事になると部下に丸投げだった。課長としての実力はなかった。

ではなぜ、ハムスター課長職というランクが充てられたかというと、平成の大合併の際に福祉課長がいた自治体が当市とくっついたのだが……市町同士の合併協定の中に「○○町の出身者は、別表に従って一定の職位に就かせる」というのがあった。ハムスター課長もその例により昇進していた。

例として、合併直後は十人以上を管理職に就かせる決まりで、合併から10年後は五人以上を管理職に就かせるみたいな感じだ。当市の共有フォルダの隅っこにあった合併時の協定書(スキャンデータ)に書いてあった。

このルールは、個人的にはアリだと思う。というのも、吸収合併されるくらいの自治体から、力がないわけだろう。でも当市の一部ではある。放置はまずい。よって、その自治体出身の人を一定数昇進させることで、まちづくりの力がダウンするのを防ぐことを狙う意味では、妥当措置だと感じる。

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話を進める。

上で述べた新しい福祉施設関係で、福祉メンバー建築系の部署がある階に行くことになった。建築部署(住宅グループ)に今後の施設設計の予定とか、議会説明用の視点とか、入札スケジュールとか、いろいろ打ち合わせる必要があったのだ。

戸籍課とか市民税課は市民でごった返してるけど、土木建築フロアはそこまで客がいない。市民というよりは業者がメインだ。

その話し合いの際、Dさんという建築専門職の人が打ち合わせに出てきた。50代前後の人で、役職なしだった。ここに来る前に聞いたところだと、建築職も事務職もできて、土木建築系のプロ資格をたくさん持っている。入庁3年目で一級建築士試験合格したらしい。これまで市内の公共施設設計をいくつも手掛けた、と本人が言ってた。

近年だと、自治体職員じゃなくて建築コンサル公共施設の基本設計・詳細設計をする(※職員は最低限の図面だけを描く)ようになっている。そんな世の中の流れが悔しいと漏らしていた。

このDさんという人だが、これまでに見たことがないタイプの人だった。悪い意味で。この打ち合わせには、俺以外に総務グループリーダーと、そしてF君が施設管理部門代表として来ていた。F君がいるグループリーダーは、訳あって病気休暇に入っていた。一応犯罪がらみだ。詳細は述べない。

というわけで、まずは協議机に座ってF君が挨拶をすると、Dさんも話を始めた。

「Fといいます今日よろしくお願いします」

「お疲れさん。あんたとは初めてだのう」

はい。初めてです」

あんた、出身はどこなん?」

都内です。23区じゃなくて西の方」

「ほー、都内か。ええとこじゃの。ワシは和歌山よ」

はいありがとうございます……」※何かを察して表情が曇る

「緊張すなよ。共通点を探しとるんだから大事じゃろ。あんた、前はどこで働いとったん?」

広告代理店です」

「ほー、うちの息子も広告業界で働いとる。どこの会社におったん?」

電通です」

電通!! やるのお。うちの子アサツーよ。ちょっとは繋がりがあるのう」

ADK面白い会社ですよね。夢があって、挑戦的で。キャラクター版権仕事とかされてるんです? 息子さんは」

「それが教えてくれんのよ。親に仕事の話を。あんたは何をしとった?」

キャラクタービジネスをしてました。日曜朝にやってるアニメとかの」

面白そうじゃの~。ところで、F君は大学はどこなんじゃ?」

早稲田です」

「ワシといっしょじゃないか! 仲間じゃの。学部は?」

「○○学部です」※法文系

「そうか。ワシは○○で○○をしとった」※理工系

建築を専門に勉強されてたんですね」

「F君は早稲田第一志望か?」

第一志望です」

「ほうか。東大の滑り止めで入ってくるヤツも多いからの。これは……意外と繋がるのう」

はい」※F君が照れ笑い

それから公共施設の話はスムーズに進んだ。Dさんは頭の回転が速かったし、知識教養もすごかった。含蓄に富んだ話をしていた。ただ、役職はなかった。いわゆるヒラだった。一応は主査級だったが、ここまでは年齢で自動昇進する。役所内だと主査はヒラ扱いである。

話はサクサクと進んだ。Dさんの上司も同席してたけど、口を挟むことは一切なかった時間が経って、打ち合わせが無事に終わって雑談をしていると、同じ建築部署(住宅グループ)の年配女性職員がDさんが座っているところに来た。

「すいません、割り込んで。○○会社さんが急ぎということで電話を」

「あ……? 何を言うとるんじゃ。ワシが今何をしとるかわかっとんか?」

「先方に説明したんですが、急ぎということで」

「何をしとるかわかっとるんかっ!! なんで打ち合わせの時にっ!!」

 ※ここで、Dさんが持ってた筆箱で協議机をガンガンやりはじめた

「なんで邪魔をするんならぁっ!! お前、自分がなにしとんかわかっとるんかーー!!!!」

「……」

Dさんの上司が、「うん。Dさん。では、後でかけ直してください」と諫めたが、「あ!? かけ直すじゃと……? 協議が終わったんだろうが、じゃあ向こうが優先に決まっとろう、すぐ出るわ……おい、お前はアホなんか?」と、Dさんが上司に食って掛かった。

ちょっと沈黙があって、Dさんが女性職員を睨みつけた。

「お前、何もわからんのじゃのう。いかんど?」

「すいません……」

「二度とすなぁよ」

「すいません」

そそくさと、席を立って俺達は帰ろうとしてたが、F君がDさんに「ちょっと。怒っても何にもならないんじゃないですか?」と言った。

「なにが、どうにもならんのじゃ!!」

「怒っても、Dさんの……」

「あ?」

「Dさんの」

あぁ!? 若造が。なんならあ、お前。ボケじゃのう。おみゃあ、○○○でも○○○○でもなかろうが。まともにせえや。ワシは仕事をまともにやっとろうが」※差別的言葉のため伏せている。

「話を聞いてください!」

F君がヒートアップしはじめて、Dさんがさらに激昂したところで、無理やり席を立って帰った。フロアを見渡すと、お客さんであろう業者の人は……ほかの部署フツーに接客対応を受けてた。取り乱した様子はない。

また別の業者は、汚いものでも見るような視線でこっちを見ている。きっと、帰りの車の中で噂をするのだろう。

市営住宅管理システムと思しきパソコン保守点検していたベンダー会社の人は、落ち着かない様子で「どうしよう……」とまごついていた。

少数いた一般市民の人は、「なにがあった?」とこっちの方を遠目で眺めていた。やはり、家に帰って噂をするのかもしれない。



それから何度も建築部署に行くことがあった。できれば行きたくなかったが。打ち合わせに行かざるを得なかった。

多くの地方自治体ではそうだと思うが、建築部署というのは花形ひとつだ。なんたって公共施設を作るわけだから。この部署で「まちづくり計画」とか「都市計画マスタープラン」とか「○○市総合計画」みたいなものの骨子が作られて、後は企画調整課みたいなところが関係課を周って肉付けして、最後に専門コンサルに投げて、その自治体行政計画(プラン)が出来上がる。

そういうわけで、偉い人が承認した都市計画ひとつである福祉施設の着工にあたっては、この部署と話し合わないわけにいかない。絶対的必要ステップだった。ただ、次の話し合いからはDさんは混ざらなかった。建築部署配慮してくれたのだろう。

以後、建築部署に寄った際にDさんのヒドイ光景を何度も見ることになった。最低でも三度は見た。上司とか、同僚とか、市民(業者含む)に対してとんでもない発言をしていた。5つだけ抜粋する。

職員同士の雑談時)

「私は出世はしなかったし、今後もしない。市が自分に一体何をしてくれたのか。私はヒラだから、ここに尽くす義理はない。それは出世した人間仕事である

(〃)

「この部署(住宅グループ内の一般住宅担当の意)は、どの職場でも相手にされない人間が配属される掃きだめである箸にも棒にもかからない連中が集まっている」※真偽不明。俺に言わせると違う。

上司の机の前で)

「ワシはやる気はないんじゃけ、もう難しい仕事とか振るな。時間無駄よ。早期退職も考えとる。定年までゆっくりさせてくれ」

(連絡や報告をして、と言う同僚に)

「何を言うとる。自分判断せえ。必要情報はぜんぶお前らにやっとる。ワシが嫌いなら話しかけるなや……」

業者一般住宅下水道?の施工変更で窓口に来た時)

「なんで変更するんな。ちゃん二次製品使えや!! 出入口にブイユー(?)だと車が通ったら潰れようが。このままだと建築確認下ろさんけえの。やり直しよ、こんなん……」「あ? 利益にならん? お前の会社利益と、棲む人の利益とどっちが大事なんじゃ。言うてみい」

こんな醜い光景を、廊下で見てる人がいた。当市に部長待遇採用された人だった。Dさんとそこまで年齢は変わらない人で、苦虫を嚙み潰したような顔で眺めてた。人事のプロらしく、以前に庁内回覧で読んだところだと、前はリクルートで働いてたらしい。それだったら多分すごいのだろうが、でも俺はこの人が嫌いだった。

というのも、Cちゃんが試用期間で切られたのって、この部長の人が関係してると思う。これまではそんなことなかったのに、なんであの年度になって、急に試用期間でクビなんてことが起こるのか? 当市は間違った方向に舵を取ってるんじゃないかと弱輩ながらに感じた。

ところで、やっぱりDさんも不思議だったよ。あの後、Dさんがキレた女性職員にも、F君にも、ほかの職員にも、ニコニコしながら話してるのを見た。「さっきはすまんのう。怒鳴ったりして、ごめんの!」とニコニコしながら言ってた。到底同じ人とは思えなかった。人間というのは、こういうものなんだろうか?

次 https://anond.hatelabo.jp/20231231221406

2023-12-07

弱男大学生マッチングアプリ登録9個。始めて1ヶ月でマッチ0でのもがき

大学に入って彼女というものができると思っていた。

しかし一向にできない。おかしいなとも思いつつどこかで機会や出会いがあるのだろうと思っていた。

そんなこんなでもう四年目。就活もそろそろあり、このまま社会人になったら自分は一生童貞しか孤独死ぬ未来予想図がありありと見える。

夏休みになってマッチングアプリというものを始めてみた。結果的現在マッチングアプリを9個やっている。

自分身長165cm、顔は下の下でないことを祈りいくらいの塩顔髪型は短髪で体型はいわゆる普通体型。大学もまあまあ名前が知れてるし、自己評価としては好物件ではないが悪くはないだろうくらいに思っていた。

男はマッチングアプリ課金をしないとメッセージもできないということを知り、4000円近くの金を突っ込んで始めた。

そしてマッチングアプリを始めて1ヶ月、誰一人としてマッチしない。世界から否定され、自分の無価値世界が認めたような気分だ。最悪だ。

アプリを始めてみて分かったが自分には価値がない。

マッチングアプリには足跡という機能がある。これは誰が自分プロフィールまできたかわかる機能だ。1ヶ月で100人くらいはプロフィールを見に来ているようだ。

しかマッチしない。

まりケーキ屋で言えば店内入ってきてショーケースまで見てそこで帰ってる客が100人いる。自分パティシエだったらコック帽をおいているだろう。

何が辛いかというと足跡があってマッチしないことが辛い。つまりわざわざ中を見るまでされ、精査された上で「お前には価値がない。魅力がない」と突きつけられているのだ。

そしてまず考えたのはアプリが悪いのではないかということ。今振り返ると別にそんなことはなかった。ただそのとき自分価値自分の想定より断然低く見えており現実を見えていなかった。

ということで次のアプリを始めた。結論からいうと全くもって同じ結果であった。

まりどういうことかというと自分は完全にこのマッチングアプリという市場において無価値であるというがサンプル数2で太鼓判を押されたのである

しかし2個ではたまたま偶然同じようなアプリを選出した可能性があると自分鼓舞した。なので3個目のアプリに手を出したのだが結果は裏付けサンプルが増えただけなんだ。笑えるよな。

弱者男性というもの自分が属すのではないか不安になり、そしてそれを受け入れ始めた。

いくつかのアプリを始めたことで分かったことがある。

婚活アプリ恋活アプリの傾向

自分が使ったアプリはいわゆる恋活アプリというものであり、恋愛目的としてアピールされているマッチングアプリである。これに対し結婚アピールする婚活アプリ存在する。

そして傾向としてかわいい一般的美的感性美人)は恋活の方が多い。考えれば当たり前で可愛い子は別に結婚など若いうちにする必要はなく、遊びでマッチングアプリでいい男を探せばいいのだ。

これに対し婚活アプリになった場合かわいいの平均が著しく下がる。実際の顔の美醜ではなく、写真写りが露骨に悪い。自己プロデュースが下手な女性が多いのだ。

また婚活アプリプロフィール20~25歳くらいだと極端に精神疾患障害などなんらかの追加情報を持っていることが書いてあることが多い。また必ずと言っていいほど「それを理解してくれる優しい男性」を希望しているのだ。

そして自分恋活アプリでは全くもって箸にも棒にもかからないくらい相手にされなかったのだが、婚活アプリに関して言えばまあまあ健闘できた。

理由としては写真だろう。自分はオシャレなどとは程遠い人生を送り、理系大学でびんぞこメガネをかけた陰キャを地で行く人間だ。悪くいうのなら垢抜けず、野暮ったく、ダサいのだ。

しか婚活アプリ市場においては相手はいわゆる恋愛強者が少なくなるので、それらの女性の非恋愛強者恋愛強者恋愛弱者が排反ではない)がオシャレな男とマッチするという自己評価をしておらず、一見誠実で遊んでなさそうに見える男性を同程度またはそれ以下の相手だと考えてマッチするのだと予想した。

真っ暗な競争

マッチングアプリの難しさというもの自己改善の難しさである

当然なのだ男性女性プロフィールしか見えない。もちろん女性であれば男性プロフィールしか見えない。

マッチングアプリ基本的形式だが、男は女に選ばれる側という明らかな上下関係にある。女は選り好みしなければ男なんて掃いて捨てるほどアプローチがくるが、男は1ヶ月しても1回もアプローチも来なければ自分アプローチが実らないこともザラなのだ

まり男はマッチングアプリにおいて競争環境に置かれているのだが、レースで言えば横を走っている相手を知ることができないのだ。

受験だって普通は他の人の成績を見て自分日本で何位で他の人より英文読解が弱いとか分析することができるのだが、マッチングアプリではそれができないのだ。

これが非常に辛かった。これでも理系のはしくれなので論理的改善をできるなら前向きに生きることができるのだが、そのための比較ができず改善もできない中で完全な暗中模索しかも結果は出ないのだから辛かった。

この気づきの後に実験をしながら自分を磨いていくことを決意した。

写真写りの重要

写真写りなのだが正直ここがよくないとマッチもしないので交際スタートラインにも立てないのだということが分かった。

自分の無価値を認めた時点で次の実験をした。

新宿ホストっぽい写真(なんかいかついスーツ)・スーツビジネスマンみたいな写真TDL背景のただの笑顔で服を女性に選んでもらったカジュアル3割フォーマル7割みたいな格好の写真自分普段オタクみたいな写真の3つをそれぞれ1週間ごとで写真を変えた。

他人写真を使うのは倫理的に憚られるのでPhotoShop気合いでアイコラしてゴリゴリフィルターで1枚目の写真作成した。2枚目は大学入学式あたりの写真を使った。

3番目はカメラマン友達に金を払って「マジで仕事と思って頼む」といって相手が断る中で半ば無理やり金を握らせて撮ってもらった。

結果はとして受け取ったいいね自分からいいねしていいねが返ってきてマッチしたいいねも加算してる)

婚活アプリ(Omiai)

0/1/2/1

恋活アプリ(With)

1/0/4/0

これだけを見れば女性に服を選んで貰ってカメラマンに撮って貰えば改善するように見える。

ここで比較としてホストをやったこともあるイケメンの友人にお願いして同じアプリで同じようなことをしてもらった。(この友人の彼女には自分の方から謝罪事情説明をしてOKをもらった)

ホスト風の写真/普段写真(ファッションがわからない自分には女性に選んでもらったやつくらいオシャレ)/自分がチョイスしたださ目オタクファッション(自分普段着)

婚活アプリ(Omiai)

11/43/24

恋活アプリ(With)

98/238/134

ここでわかるのだが結局顔なのである。身も蓋もなさすぎる気付きなのだが大きな気づきだった。

マッチングアプリは顔がよければどうにでもなる。

この結果は救われたような気すらした。所詮顔の差でしかなく、逆に言えばここがよければ改善可能なのだ自分人間としてオワリなのではなく、ただ顔が良くないだけで人間的にオワリとは言い切れないということが収穫だった。

上記実験は全て同じプロフィール、同じステータス毎日ログイン)、同じ会員ステータス課金)、同じ開始時期なので差は完全に写真だけなのである。またマッチングアプリには新規登録ユーザー優遇存在するため、自分と友人のアカウントアカウント作成後1ヶ月放置し、そのあとに課金を始めている。

同様の仮説からプロフィールの内容を実験してみた。

写真を以下の条件のもと、プロフ文章を長め(趣味嗜好・休日の過ごし方・恋愛遍歴などの長文)と基本的自己紹介と挨拶だけの短めの文章(写真実験使用した文章)を用意した。

それぞれ1週間の実験期間であるが、この実験写真実験のあとに行っている。

婚活アプリ(Omiai)

長文 5 短文 2

恋活アプリ(With)

長文 5 短文 4

婚活アプリ(Omiai)

長文 57 短文 43

恋活アプリ(With)

長文 290 短文 238

ということで気持ち長文の方が増加傾向なのだが、写真以上のインパクトはない。しっかり書けばだいたい1.1~1.2倍程度いいねの向上が見られた。

記載の通り、この5週間で以下の成果を得られた。これはおおきな進歩だ。正直最初いいねをもらった時は嘘じゃなく飛び上がるほど喜んだ。生きていていいんだと感じた。

婚活アプリ 9 恋活アプリ 9

驚くべき成果だ。自分は無価値だと思っていたが見せ方次第ではある程度改善が見込めるのだ。

しか努力が反映され、これが即結果につながることが分かった。この時点で自分は完全にマッチングアプリを数値的なゲーム感覚で触れるようになった。

与えられた環境で最大点を出す努力をするのが快感になり始めた。自分はもともと資格勉強とかの結果が明白にすぐ出る努力が好きなのでこの環境で頑張ってみようと思った。

でも、ほんとの恋愛強者ってのは高校とかの時点で彼女を作って、別にマッチングアプリなんか始めずに大学生活を周囲の女子とかとディズニーとか行って惰性で付き合ったりしてるんだろうな。まあもう自分にはなれないからただただそんな人は羨むしかない。

ここから先はメッセージしてから実際に会える確率についての実験と9個のアプリに手を出す話が続くのだがこれはまた今度書きたい。

2023-09-11

父は私に呪いをかけた。

から父が苦手である

父は気に入らないことがあるとすぐに怒鳴り散らし、癇癪を起こし、周囲に無作為に当たり散らした。

父は自分の好きなもの世界中の皆が好きであると思っているし、自分の嫌いなもの世界中の皆が嫌いであると思っている。

父は話題の中心に自分がいないと酷く不機嫌になり、すぐに自分の話をしたがる。

そのくせ、一度興味をなくすとすぐに余所見を始めるため、こちらの話には一切耳を傾けない。

思ったことをすぐ口にし、口癖は「本当のことはいくら言っても良い」

自分の子供に対して、見た目や体型をさんざっぱら揶揄するくせに、自分の見目を揶揄われると激怒する。見事なダブルスタンダートである

子供意見はとりあえず否定から入り、丁寧に丁寧に論破する。父に肯定された覚えなど一度もない。

最近だと、すぐに「はい論破!」と子供が言い出して親が困る、というニュースを見た覚えがあるが、それを私は父にやられた。

それでも子供が頑張って絵でも描こうものならば、子供ではなくてツールを褒めた。良い画材を使ったんだなとか、良い紙を使ったんだなとか。

そういう調子なので私本人が父に褒められたことなど一度たりともない。微塵もない。

母は「お父さんはこういう人なんだからあんたが合わせなさい」と常々私に言っていた。あなたは好きで結婚したのかもしれないが、私は好きでこの人の子供に生まれたわけではない。

「俺は人生の全てをお前の父親として生きているわけではないが、お前は人生の全てを俺の子供として生きているのだからお前が合わせるのは当然」というのが父の言い分である。その理屈おかしいと言ったら怒鳴られた。

成長して夢を語るようになった私に対し、父は丁寧に丁寧にそれをひとつずつ潰した。

絵を描いても、物語を書いても、何をしても、父は丁寧に丁寧に私の夢を潰していく。

「どうせお前は何してもダメ」「箸にも棒にもかからない」「狭いコミュニティの中で完結するだけの駄作」「俺に言われたくらいでやめるのなら情熱がない証拠」などなど。

自分で何も決められない人間が出来上がるのに、そう時間はかからなかったように思う。

父の借金を肩代わりした時でさえ「お前が安月給なせいで全然借金が減らない」と言われた。

森羅万象、だいたい私のせいだと言われて育った。

薄給でも働き続けて借金を完済した。

勢いのまま実家を出て、転職して、大手企業就職した。

父でもケチのつけようのない超大手企業だった。父は何も言わなかった。

そして私は、急に体調を崩して休職し、間もなく退職する。

醜いと毎日罵倒されただけのことはあって、私の見た目はとても醜い。自分で鏡を見るのが憂鬱なほどに醜い。

実家を出てしばらく経つが、それでも鏡は苦手で仕方がない。

耳の奥でずっと父の声がする「お前はどうせダメなんだ」と私を笑っている。

そんなはずはないのに、呪いのようにそれは私を蝕み、悔しさで涙が止まらない。

病院に通いながら、這いつくばって生きている。どうして私がこんな思いをしなければならないのか。考えれば考えるほど父への憎悪と怒りが募る。

父親を恨むなんてお前はクソだな」

といつか父に言われた。だからきっと私はクソなのだろう。

ならばいっそクソでもいい。

クソ親父に呪われたまま、私は今日もクソな日々を生きている。

2023-08-22

anond:20230822100404

ちなみに高卒都市対抗狙えるような社会人野球のチームに行くのは野球早慶行くのとあんま変わらないくらいキツい。ほぼ無理。

トヨタとかENEOSとか東京ガスとかNTTとかそのレベルになるとマジで選ばれし者。 


巨人小笠原高校通算0本塁打箸にも棒にもかからない選手なのにNTT関東にコネで入れてそっから開花してレジェンドに」

って逸話をまるっきり信じる人しかいないけど、あれ高校通算0本塁打以外かなり眉唾で、

小笠原自身日刊スポーツ高校時点でドラフト候補として紹介されているような超超超有望球児だった(ここで取り上げられるのは野球小僧とか報知高校野球と比べ物にならないくらシビアで、野手なら各ポジション5人くらいしか名前掲載されない)

2023-07-18

無職から社会復帰したいんだけど。

30代無職無能無資格

ちなみに職業訓練求職者支援訓練は雇用保険払ったことないからいけないこととして

ハローワーク以外の方法を使うとして、どうやって社会復帰できるようになれる。

追記

色々ありがとうございます

こういう増田って「できない」「手遅れ」「死んどけ」っていう言及が2~3個ついて終わり、っていうイメージがあったか

参考になります

ただ頼れる所には、既に頼っていて一定の効果が出なかったので意見を求めたわけです。

ハロワサポステには通ったことがあったのですが、自分には何の解決にもならなかった。

就活書類については「職歴の割にはよくかけている」ぐらいしか言われつつも実際に応募したら箸にも棒にもかからないし、

面接対策すれば自分の無様さを担当に笑われるという始末。

そんな感じなので、すべてのサポート機関との関係フェードアウトで終わらせて来てしまい、

正直もう頼れるところがないという状況です。

ここまで反応があるとも思わなかったので、こんな追記も書かずに逃げてしまおうとも思ったのですが、

心配してもらった手前お礼は言わないとと思い追記しました

anond:20230718170517

自主制作として純粋自分が作りたいから作ったでここまで世間を引っ掻き回せるジブリさすがだわ

箸にも棒にもかからない名もなき同人アニメとは一線を画するんだろうな

2023-06-12

転職活動がうまく行かなくて貧困で死にそう

やっぱり30代で正社員経験がない人間の形をしたゴミには、入れる会社もできる仕事もないのか

書類選考箸にも棒にもかからないで笑えてくる。いや笑っている場合ではないんだが。

その上家賃や税金年金やら保険料やらで正直もう限界を感じている。

今日求人へ応募したが、正直また祈ってもないお祈りメールが届くだけだろう。

まったくどうしてこんな生き方になってしまったんだろうかと考えると、親にも友人にも顔向けできずに死にたくなる。

助けてくれ

2023-04-19

anond:20230418143528

ギフト的な発達障害児だったら「普通学校に通って通り一遍教育を受けさせるより、才能に合ったところへやって伸ばしてやる」とかあるだろうけど

このA君みたいな「箸にも棒にもかからない様な発達障害児。いや寧ろ人格障害というか精神障害」って感じの子場合

親が太いってんなら「家から出さずに生涯を終えられる様にしてやる」べきだと思うんだよねー

座敷牢じゃないけどさ

本人のQOLはそれほど損なわず人生を全うさせられるだけの財力とかがあるんだろうからさ。やりゃあいいんだよ

社会性なんか持てないんだから社会に出すなっつーの

あー…ほんと、こんな人非人発言しないで済む様に、良いお薬が一日も早く誕生することを願ってるわ

ついでに認知症老人を根絶させるお薬もな

2023-04-15

40代よわよわエンジニア転職は打ちのめされてからが本番だった

久しぶりに転職をした。

理由は「上司がクソ・年収も上がらない」という至極単純なもの

自分人手不足と言われているエンジニア業界でも、人が居ないと嘆かれている言語エンジニアである

正直に言って、今までは求人に乗っかればそれなりに内定を取れたので、そんな感じでいくだろうとタカをくくっていた。

ところが、今回の転職はめちゃくちゃ難航した。

受けたカジュアル面談20社近く。

約半数の選考に進み、スキルチェックで落とされたのが3社、面接で落ちたのが2社、内定獲得したが辞退したところが3社。

打率3割は高いと思うかもしれないが、経験者なら誰でもOKSESなので自慢にならないんだ。すまんな。

最終的には良さげなところを見つけ転職は幕を閉じたが、かけた期間はおよそ6ヶ月。

それをぼちぼち忙しい業務の合間と土日に行っていたので、もう身も心もすっかり摩耗した。

ようやく落ち着いて新しい環境にも慣れたので、これから転職したい人の参考になればと思い増田しておく。

敗因は色々あるが、気づきとしては「経験者として求められるスキルレベルが上がっている・スペシャリストが求められる」「難なく通るような会社はだいたいヤバい匂いがする」あたりだろうか。

まず、スキルレベルインフレ

仕事でそれなりやってます、といったレベルでは到底NGで、いわゆるつよつよエンジニアを求められている気がした。

自分中間管理職も担っているので、テックリードだったりスペシャリスト役はやりたい人間に任せている。

今回はそれが完全に裏目に出た。

スキルチェックのための課題を出されたが、正直ついていけない。

必死に調べて時間の許す限り食らいついたが、ことごとく落ちた。

技術面接で、こんなこともやってないんですか?これ知らなかったんですか?と詰められたときは帰り道で泣いた。

スキル不足を理由に落ちた会社からは、「○○エンジニアをしながら、採用メンターをやっている人は珍しいと思う」と微妙フォロー付きのお祈りメールが届いた。

タイミング悪く、課題期間に家族の大病や本業トラブルなども重なり、あの苦行は何だったんだという思いで正直だいぶメンタルにきた。

技術キャッチアップができていないのは当然、自業自得だ。

同じ○○エンジニアとして勝負したいのであれば専門性必須で、ギークな彼らに頼り切りだった自分が悪い。

そんなのは十分分かっている。

が、自分がこれまでに歯を食いしばってやってきた、周りのエンジニアが誰一人やりたがらない管理業務をこなしてきたことすら、全否定されたような気分になってしまった。

これにはすっかり参ってしまって、しばらく立ち直れなかった。

カジュアル面談の時点で、自分スキルレベルにあまり自信がない、具体的にこういうことは出来ていない等伝えてみたが、

「あー別にそこは入ってから勉強してもらえれば良いんでー」との言葉を真に受けてしまい、ウハウハで応募してスキルチェックで落ちた。

カジュアル面談は応募の間口を広げるための物なのだろう。

こちらとしては、その時点で「今は応募しても落ちるかも」と言ってほしかったのだが。

公用語英語という会社も増えてきているように感じた。外資はもちろんだが。

どうせなら、社内文化に力を入れているような良い組織に入りたいと思ったものの、そういった会社公用語英語にしている所が多かった。

先方も「今は」ペラペラじゃなくていいけど...等と言っていたので、つまり良い会社はどんどん英語スタンダードになっていく可能性があるということ。

それはつまり自分が再度転職する時には、自分は「日本語しかできないクズ」として、グローバル化を目指す会社からは置いてけぼりを食らうということでもある。

読み書きはそれなりに自信があるが、ペラペラしゃべれるタイプではないので、今後は英会話必須かなと漠然不安にはなった。

しろ、そうこうしている間に、英語力もコーディングスキルも高い若者がどんどん出てきて押し流されるんだろうな。

次に、難なく通るような会社はだいたいヤバい匂いがする件。

ポートフォリオだけで内定をくれるような、驚愕エクストリーム選考もあった。

Offerまでに5次面接スキルチェック課題技術面接、適性検査リファレンスチェックだとあれこれ対応し疲れ切った身には、あまりにも麻薬的に思えた。

もう、そこに決めてしまおうか、、、と何度も頭をよぎった。

しかこちらも長年世話になりたい立場

どこでも良いわけではないので、転職○議で口コミをチェックすると、、、、

まあ、お察しだった。

そもそもでいくと、対して吟味せず内定をくれるということは、よほど先方の感触が良いか、よほど人が足りてないかのどちらかである

だいたい後者が多い。

人が足りてないということは、当然忙しいし要求も多い。

また、人材が抜けていきやすい、ということでもある。こわ。

選考途中で音信不通になった会社もおり、本来ならばこちからリマインドするところだが

「向こうが忘れてるってことは記憶に残らない存在なんだろう、じゃあ実質落ちたも同然」と思ったので、見なかったことにしている。

自分は最終的には「今までのキャリア尊重しつつ専門性を高めていくポジション」として収まった。

その会社は前任が栄転し、空いた枠に人がほしいというのと、まずは専門性を伸ばして欲しいけどいつかマネジメントもやってほしい、といった期待値だったので、それなら伸びしろも丁度良いと思いここに決めた。

年収は上がったし自由度も高くなり、人間関係も良好で、転職としては大成功と言える。

何より社長と話のテンポが合い、「増田さんは本当に採用してよかった」と言ってもらえたのが大きい。

手前味噌だが、自分エンジニアの中ではかなりとっつきやすタイプである

コード一行の専門性こそ低いものの、いつも機嫌が良さそうとか難しいこともわかりやすく教えてくれるとか褒め上手だとか、凪のようなメンタルしてるとか、落ち込んでるとふらっとやってきてオフィスグリコをおごってくれるだとか、そういう面で自然と他部署に頼られることが多く、一度組織に溶け込むと途端に重宝される。

結果、気難しいスペシャリストを束ねてビジネス遂行する立場になるのだが、「人間性」みたいなぼんやりしたスキルは外から判断しづらい。

じゃあ初めからマネージャーとして応募すれば良かったじゃないかと思われるかもしれないが、マネとしての実績も非常に中途半端なので、自分みたいなよわよわエンジニアだとしても、エンジニアを一旦名乗っておかなければ箸にも棒にもかからない

○○エンジニアという同じ採用枠で見ると、自分は「経験年数だけ長く、大したコードも書けない、マネジメントもなんだか中途半端で、今更ポテンシャルを買えるような年齢でもない、どう扱ったらいいかからない無駄に年食っててヘラヘラしてるだけの中途半端おっさん」だということが、今回の転職活動ではっきり分かったのはショックでもあり、良い気付きだった。

これから転職を考えている人には、自分の強み弱みを客観的分析言語化して、自分に合ったところを探すことを強くおすすめしたい。

世の中の人材は常に流動しており、各組織には今ほしいエンジニアタイプというのがあり、そこにマッチしないと永遠にハマらないジグソーパズルになってしまうから

また、転職時に慌てないためにも以下の行動をおすすめしておきたい。

自分の今の実力が分かるサンプルアプリGitHubに公開しておくこと。草は頻繁に生やさなくても良い。

Qiita、Zenn、個人ブログなどで技術について定期的にシェアすること。いざ転職時に大量に書こうと思うとつらいし、現職で見つけたハマりどころなど書いておけば後々役に立つ。自分は辞めたあと自分はてブにめちゃくちゃ助けられた。

Twitterでは発言内容に気を付けること。仕事愚痴じゃなくても、ネガティブな内容が多い人はそれだけで印象が悪い。つよつよエンジニアの中には仕事愚痴ガンガン投稿している人がいるが、色々な採用担当に話を聞くと皆口を揃えて「どんなに有名だったりハイスキルな人でも、公の場で後ろ向きな人は採らない。絶対トラブル起こすから」と言っていた。

転職ド○フトやFin○yなどこちからアピールする欄がある媒体では、自分の人となりが溢れ出る内容を書きまくること。

たとえばスキルレベルの話や、それをカバーするような強みのアピールはかなり有効だった。


追記スキルレベルを教えて欲しいというコメントがあったので身バレしない範囲で応えると、「一人でアプリケーション作れるけどそこ止まり、部下同僚を束ねてテックリードするのは無理」「今はキャッチアップが追いつかないのでライブラリOSS活動的なことは一切してない」。

技術面接で訊かれたのは設計についてとかかな。

あとはここで例外発生して落ちることを考慮してないとか、ここではメモリ解放しないとだとか、そういう系が引っかかったらしい。

自分言語の細かな特性を熟知してないから気付けず落ちた感じ。

2023/04/15 22:28追記

のんびり買い物に出てたらめちゃくちゃ反響があったようで驚いている。

祝福してくれた人、各々の観点意見を述べてくれた人、批判的なコメントも含め、皆さん関心を寄せてくれて本当にありがとう

なぜか増田C++エンジニアと断定して、メモリ解放考慮できないレベルの低い40代おっさん批判している人が多いようだけど、これでもエンジニアの端くれなので、こういう部分から特定されないよう多少のフェイクを入れました、、、C++面白いよね、でも違うんだ、ごめんな、、、

ただ「自分レベルが低い、第一線でバリバリやってりゃ学んでるはずの知識を蓄えてない」という、自分自身の問題には変わりないので、君の指摘の本質自分の考えとも一致している。おじさん頑張るよ。君も達者でな。

次に「応募する求人そもそも合ってない、最初からPMEM行っとけば良かったのに」という意見

実はPMEMは何社か話を聞きに行ったし、応募もしたんだ。でも落ちた。

やはり、そっちにはそっちを極めてきたプロがいる。

採用する立場で言えば、「エンジニア出身マネジメント経験のある40代おっさんを、今更新PMとして雇うか?」というところで、答えはNOなんだと思う。

明らかにテックリードを求めている求人は除けたけど、その業界内で求められるエンジニア像が、求人票の表記以上にスペシャリスト寄りのものが多いと感じた、というのが現実かな。

いくつかのコメントにあった「組織潤滑油として機能するキーマンみたいな人、エースでもないのに居なくなるとなぜか途端に回らなくなる人」というのが、僭越ながらまさに自分だったんだろうと思う。

文面から人柄の良さが出てる、増田を雇いたい、上司になってほしいと言ってもらえたのは素直に嬉しかった。ちょっと泣けた。

どっかの誰かの匿名ダイアリーに、そんな風に好意的気持ちを表明できるあなた達も素敵な人だよ。

これ以上の追記はしないでおこうと思う。

あとはみんな好きに言ってくれーい!

2023-03-29

anond:20230329212836

こういう露悪的な振る舞いは駄目だね。

凶悪犯罪起こすようなやつはともかく、各界で一流になる人材以外の大半の人たちを「生きる価値ない」とか言っちゃうのはあまり視野が狭い。

高い山は裾野が広い。

例えば野球で言うと大谷という大スターが現れたのも箸にも棒にもかからないたくさんの野球少年いたことと無関係ではない。その前提に立つと、箸にも棒にもかからない大半の野球少年は生きる価値がなかったのだろうか。(いや、ある)

2023-02-28

anond:20230228111801

一応、俺が子供を作った理由というか作って良かったことも答えておこう


作って育てているけど毎日変化があって楽しいと思う

はいはいを経由せずつかまり立ちをし出したときは驚きと喜びがあったし、離乳食を食べている光景は愛らしいし

もちろん辛いというか大変なことは多いし、これからどんどん出費も嵩み苦労が多くなるのは知っているが、まあ何とかなると思っている

この程度の理由と現状だけだし、元増田の心に響くようなことを書けるわけでもない

だけど元増田理屈のように「赤ちゃん動画で済ませれば」なんてことは箸にも棒にもかからないとは思っているよ

2023-01-14

https://note.com/shinshinohara/n/n52f06e2e4841

これ、けっこう当たってる。

増田箸にも棒にもかからない木端役人だが、自分立場から言ってもわかるところはある。

ただ、違うところが一つだけあって、

官邸主導ということで政治家政策を決定するようになっている。」

より正確にいうと「総理秘書官政策を決定するようになっている。」というのが現状。まあ、直下で「政治家お気に入り人間からしか意見を聞かない」とあるから、つまりはそういうことなんだが。

もちろん、ボトムアップ意見が通らないわけではない。ただ、そういう意見財務省とがっぷり四つ相撲を闘わねばならない。はてなでは財務省諸悪の根源的な言説が時たま繰り広げるられるケースがあるが、財務省財務省できちんと仕事をしているというのが増田の肌感覚だ。きちんと必要性を論じて、そして財務省は無い袖を懸命に手繰りながら、なんとか現場が動けるように凄まじく丁寧な査定を行っている。どれぐらい丁寧かといえば、千円単位数字を詰めてくる。このギリギリの見極め力は本当に恐れ入る。国の財政が逼迫しているのは明らかだし、はっきりいって現場はまだまだ詰められる部分はある。増田転職組だが、前職の経費節減力に比べれば全然足りていない。故に財務省姿勢は正しいと思うし、当社はもっと財務との折衝で闘える実績を上げる必要ときちんと経費を当てていく必要はあると思っている。

ところが、それを飄々と超えてくるのが官邸主導の施策、いわゆる官邸マターというやつだ。gotoとか、ちょっと前だとインバウンドとかそういうもので、増田財務省と千円単位の折衝を詰めているなかで、突然1000億事業を作れ、とか突拍子もないことを言ってくる。もちろん、コロナ給付金など急を要する場合には功を奏することもある。だが、大抵の場合現場も、財務省勘定もただ歪めるだけ、というケースがほとんどで、財政も然ることながら業務行程も完全に破壊してくる。こうなるともうめちゃくちゃだ。

「お気に召す話しか狭き門を通れない。」というのもそのとおりで、秘書官趣味にあうかどうかでこの官邸マターは決まる。結局、自分が興味を持ったものしか人は聞く耳を持たない。これは仕方ないと思うし、だから民主主義独裁というわけだ。ところが、政治家はまだ一応、選挙で選ばれているし、まだ一応700人いるわけだから、まだ一応民主主義の体をまだ一応なしているわけであるが、総理秘書官はただの官僚(かんていのすがた)であるから選挙も経ていないし、自分推し進めた政策責任を取らされることもほぼない。ここに邪悪さが集約されていると思う。故に増田は今すぐ官邸主導は解体されるべき、だと思う。

ちなみに、官邸秘書官と並んで害悪存在として内閣参与という制度もあるのだが、これはまた、別の機会に。

2022-11-12

anond:20221112084236

以下、コメントに対する追記

でも、科学に関する能力に男女差がない(ということになっている)ので、女性を加えても男性を加えても、プラスされる多様性に差はないよね。

A.科学に関する能力に男女差がなくても、個人の背景や価値観は男女で大きく異なる。

男二人よりも男一人と女一人のほうが多様性が確保されていることは理解してほしい。

 

医療もずっと男性だけで治験してたりとかで女性身体領域はまだまだ遅れているとかあって人類の発展のために様々な分野での女性専門家を敢えて増やす理由がある。女性女性自身がフロンティア

女子枠の内、大学院に行くのが何割かによってまた評価が変わると思う。また、強引に女子人数を増やすことで、見えていなかった問題点の洗い出しにもなるとも思う。ただ、最終的には差別区別の無い競争を目指すべき。

正直女性下駄履かせる行為にはなるがいままでの土台考えると結果的適正化に向かうので必要悪って思ってる 本当の男女平等にむけての過渡期対応で、多分揺り戻しはどこかで起こるんだろうなあとも

ダメ制度とわかったらそこでやめればいいしな!!!

「なんで女性が少ないか女性が少ないから」という悪循環をどっかで無理にでも是正しないといけないってことね。

俺も賛成だがとりあえず設けておくだけでは意味がなくて、いずれその枠がなくとも受験者が同等数になることを目指してます的な壮大な未来志向はないといけない。あくまで枠分けは平等への経過措置である

A.この辺りの意見増田としても同意である

 

受験してもらえないのはなぜか。企業採用教員採用時に男性優位になってるとかないやろか。

女子工業系に進学しないのは成績が劣るからではなく、学究や就職などその先の未来女性であるだけで正当に評価されない事態が待ってそうだから避けてるのでは

A.そうかもしれないし、理系に進学する女性モデルケースが少ないことが理由かもしれない。後者可能性がある以上今回の施策には価値があると考える。

  

女子枠なんて典型的下駄を履かせる行為で成し得るのは「公平」だけど、それを「(男女の)平等だ」と言い張る

A.今回の施策男女平等とは一言も言っていない。

 

「事前に公表している時点で女子生徒優遇がなければ受かったハズだった男子生徒など存在せず、不利益が生じた個人もいない」???/仮に事前に「女性は全て不合格」と公表すれば、女性不利益は生じない?

A.女子大学男子学生受験を申し込んでも合格することはできないが、男性不利益が生じているとは一般的に考えられていない。

 

加えて箸にも棒にもかからない学生が入ったところでついていけないので辞める可能性がある。質の落ちた学生に教える側にとっては無駄教育コストがかかってつらいかもしれん。

A.そうかもしれないし、逆に質の落ちた学生に対してあまり教育コストを変えずに高度な理系人材を輩出できるかもしれない。

後者場合大学の受け入れ人数を増やすことができる未来もありえるだろう。

 

男女平等を推す人って、男女差より個体差の方が大きいって主張を良くしているよね

A.社会公正としての多様性研究における多様性において各特徴量の重要度は変わると思う。

少なくとも、理工系研究においては男女差よりも個体差のほうが大きいとは思わない。

例えば、女性生理用品において重要な事項を男性だけで考慮することができると思いますか?

2022-10-23

AI絵師イラストレーター仕事代替する、というのは最早確定的な出来事である

これは機械音声によるアナウンスナレーションが今や実用的に使用されていることと同じような現象として起こる。

基本的デジタルテクノロジーは初期の箸にも棒にもかからないような段階を経て、

やや実用的なレベルへと技術開発が行われる。

この段階ではまだまだ未成熟問題点も多いことが多く、その技術過小評価しがちである

しかし、テクノロジーはその段階で開発が終わっておらず更に進化していく。

気づくと完全に実用として問題のないレベルへと成熟している。

例えばSiri音声認識能力なんかは、

初めてiPhone実装されたときには果たしてこれを製品実装すべきものなのか?

ベータ版だろ?これ?

というレベルのものであった。

物珍しさから使ってみるが実用に絶えず、

使うとしてもある程度限定された場面でのみ使うものであった。

しかし、しばらくすると多数のデータ収集完了したことにより

やや実用的なレベルが上がる。

また、こちらもSiriの癖のようなものが掴めてきてうまく技術と付き合う方法がわかってくる。

このときSiriもなくなったら困るな、くらいのレベルへと成長している。

そして、現在。ふと気づくとSiriはかなりこちらのヘロヘロとした言葉をも難なく理解してリクエストに答える。

先日、寝起きのあくび背伸びが入り混じった唸り声のような感じでアラームのセット解除をリクエストしたとき問題なく受理するSiriに驚いてしまった。

このようにデジタルテクノロジー進化していく。

こういう現象抽象的に幻滅期とか実用期とかいう言い方をされる場合もある。

音声認識しろ画像認識しろ機械音声にしろ、すべて期待値があがったのちに幻滅期がありそのあと驚くほど洗練されて実用期に入る。

 

おそらくAIイラストもそのように技術開発が行われていくのは間違いない。

主要なイラストレーターとしてオリジナルイラスト作成することになるかどうかはともかくとして、

例えるなら漫画作成作業におけるアシスタントのような役割は十分に果たしていくものになると思われる。

漫画の背景イラストモブイラストというものAIで描くというのは当たり前のことになるだろう。

そのような使われ方によりイラストレーターにとってもAIが身近なツールとなったあたりで、

もう一度そのツール人間の側のほうで画期となる使い方を発見することをもってAI絵師というものが再認識される存在となり、そして当たり前のものとなる。

2022-10-18

anond:20221017104318

中国にできるわけない」と言ってたら、あっという間に追いつき追い越された例として、軍事分野の例がある。

日本ミリオタの大多数は、中国発の空母遼寧旧ソ連ヴァリャーグの改修艦)の就航(2012年)を長らく嘲笑していた。「ポンコツ性能の空母もどき」「艦載機はまともに発着できない」「20ノットがせいぜい」「外洋行動はとても無理」…。今でもTwitter検索すると、過去遼寧いじりが山ほど出てくる。

ところが蓋を開けてみれば、本格改修を経た遼寧は思いのほか「まともな空母」として機能した。巡航速度30ノット空母運用に十分な離発着性能、沖縄近海を通過しての外洋行動。ミリオタ内でもそうした情報を真っ当に評価していた層は遼寧いじりを控えるようになったが、その後もしばらくライトオタの間では「ポンコツ空母」を嘲り、あなどる空気が尾を引いていた。

そして、遼寧改修で吸収したノウハウが初の完全国産空母山東」(002型:2019年就役)と「福建」(003型:2022年就役)に投入される。福建は前2型に比べて大型化し、電磁カタパルトも搭載。さら原子力化も噂される004型、軽空母機能を持つ075型強襲揚陸艦などの建造計画存在する。保守的ミリオタからもあの頃の嘲笑はすっかり消え失せ、今では真顔でPLA海軍軍事的脅威を訴えるようになった。ここに到るまでわず10年足らず。

同様のことが航空分野でも起きた。Su-33劣化クローンバカにされたJ-15(2009年運用開始)の後に、初の第5世代ジェット戦闘機J-20を投入(2018年運用開始)、今ではエンジン国産化されて機動力も向上し、F-35との優劣を論じられるまでになっている。

まり中国は、軍事分野では10年足らずで「箸にも棒にもかからないほど西側最先端プロダクトに劣後した状態から「性能的に互角に戦える状態」まで製品開発力を向上させた実績が複数ある。ニーズ商機があれば、中国という国は多くの分野で海外製と互角の製品を作れる産業的・技術的なポテンシャルを持っている。あえて言わないが、自分の関わる業界でもこれと同じ事が起きた。高度半導体で同じ事が起きない道理はない。侮らないほうがいい。

2022-10-08

anond:20221008230731

ゴッホだのモネだのも既にある絵(浮世絵とかエジプト壁画とか)やある風景や虫を見たりしてインスピレーションを得てその画風に行きついたわけだ

んで同じようにAIに既にある絵や風景や虫の写真を食わせてちょろちょろっと重みをいじったら同様に今まで見たことのないようなあるような珍妙な画風で描きだすわけだな

しかほとんどの場合ただ珍妙で全く箸にも棒にもかからない

今でもAIは体が溶けたような意味不明物体を描くな

ここで気づいて欲しいのはそのAIは今まで世間に知られず死んだ「食えない画家」とイコールであるということだ

その中から極々レアレア0.001%未満の確率で人の心を揺さぶる絵を描くAIが現れる

それがゴッホだのモネだのとイコールになるんだな

2022-10-01

オークの木を樫と訳していた昔

どうやら殆ど場合は楢と訳すのが適切で、樫は誤訳になると。

ちなみにオークはブナコナラ属の木の総称で、日本で言うところの楢と樫の両方を包含する。

そんでオークのうち、一般的落葉樹が楢で常緑樹が樫と呼ばれる。

なおヨーロッパで樫が生えているのは南欧に限られ、イギリス含む中欧北欧は楢ばっかり生えていると。

これが最初に書いた、オークを樫と訳すのが基本不適切理由らしい。

実際英語でオークのうち樫だけを指すときは"live oak"と言うみたいだし。

ではなぜこのような誤訳が起きたかと言えば、ヨーロッパにおけるオークの価値が、明治和訳された時分に、翻訳者含め日本で十二分に理解されていなかったからと推測される。

というのも日本では古来、杉とか檜とかの針葉樹に高い価値があって、広葉樹は欅とか桐みたいな例外を除いて、近年まで雑木扱いだったイメージ

これは従来日本における木材用途が主に「建築材」であり、あとは桐箪笥楽器漆器、床の間と上がり框を飾る程度だったことが関係しそう。

しろ明治維新まで椅子に座る文化は定着していなかったし、侘び寂びな空間木材で飾る話でもない。

裸足や足袋で歩くんだったら床も杉板のほうが足に馴染むし…というわけでオークの出る幕はなかっただろう。

挙げ句楢山が姥捨て山だったとか、そういう感じなのだから

一方、机椅子に始まりキャビネットに床板化粧板と、木材の「内装材」「家具材」における需要も極めて大きかったヨーロッパ

そしてオークは内装材・家具材として、ヨーロッパでは長い歴史伝統を持つ一級品。

この用途でこれ以上の高級材といったらウォルナット(胡桃)・チークマホガニー(合わせて世界三大銘木)くらいしかない。

あとはヨーロッパの酒造において、オーク樽は原料の一部と言っていいくらい不可欠だったり。

そうした重要から遂にはThe King of Forestと称されるほどに。

したがって当時の翻訳者

「楢なんて、あん箸にも棒にもかからない木がヨーロッパでは高級木材とかありえないっしょ」

みたいな思い込みで、オークを樫と訳したとしても不思議はない。

(まだ樫のほうが金槌の柄や鉋台とか、強度が求められる部材で価値があったと思われる)

これが大いなる勘違いだと判明するのに、今日に至るまで相当な時間を要したと。

そしてこういうややこしい事情を避けるためか、今はもうオークはオークのまま訳さなくなったっぽい?

(ファンタジー物で登場する、ヒューマノイドの方のオークは昔っからオークのままなのはさておき)

それにしても今振り返るとファンタジー系の小説で「樫の木の扉」とか書かれていたのは噴飯ものだし、少し前までは

欧米では硬くて加工困難な樫の木から立派な家具をたくさん作っている。その点日本の木工はダメだな」

とか真剣に言われていたんだから恐ろしい。

まあでも、そういう諸々を笑い話にできるくらい適切な情報が広まったのは喜ばしい。

これ、チャーハンにおけるジャポニカ米とインディカ米なんかに通じる話とも言えそう。

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