はてなキーワード: 意向とは
「両性の合意のみに基づいて」の「のみ」は、婚姻を異性婚に限るという意味ではなく、婚姻をする2者以外の意志の介入(端的には家制度下による両者親族の意向など)に歯止めをかけるために入れられた文言である、というのが、24条1項の立法者意思についての一般的理解。そもそもこの憲法が誕生した時代に、「同性同士が結婚する」というアイディアは、法曹界だけでなく当時の同性愛を実践する当事者にとっても全く現実的なものではなかった。
このことから、立法者意思説に立った場合も法律意思説に立った場合も、24条1項は、同性婚を積極的に禁止しているわけではなく(人間と法は、その時点での想定の枠外のものを「禁止」しない)、同性婚を「想定していない」(未規定)という解釈が一般的である。2021年の札幌地裁判決に始まる各地での同性婚訴訟の判決も、このような解釈に基づいている。その点で、https://anond.hatelabo.jp/20240316113208 の増田が書いている「憲法は同性婚を想定していない、というのは憲法学会の通説であり」は100%正しい。
ただし、同じ増田が追記で書いている「両性の合意がない以上、それに準ずる制度は作れたとしても憲法上の婚姻には該当しないって理屈付けしなきゃ無理」のほうは間違っている。「憲法で同性の婚姻が保障されていない状態のまま、民法戸籍法において規定された婚姻を同性に拡張すること」自体は法律論的には問題がない。憲法上では未規定だった対象や事項を下位法で包摂するというのは、憲法24条以外の憲法条文でも当然存在する。たとえば肖像権・プライバシー権は憲法上では想定されていなかった未規定の権利だが、第13条の幸福追求権という抽象的な包括的人権から敷衍される具体的権利性のひとつととらえることにより、後に民法で規定され保護されることになった。そこは、増田も引用している高橋和之先生がこのように書いている通りである。
「日本国憲法は、人権をそこで列挙した個別的人権類型に限定したのではなく、時代の変化に応じて生ずる個人の新しい必要・要求が具体的人権として個別化されることを認めている」
なお、ここで元増田に都合の悪いことも書いてしまうと、元増田が引用している高橋和之氏の「立憲主義と日本国憲法」 の
婚姻の自由については憲法24条が保障しているが、近年議論され始めた同性間の結婚まではカバーしていないというのが通説である
という部分は、実は2020年発行の第五版では「通説であった」と改められている。このことは国会質疑でも取り上げられている。https://twitter.com/P_reDemocracy/status/1597644240489701377
それはともかくとして、2021年札幌地裁判決では、少なくとも同性カップルに対して権利保護の仕組みを一切立法しないのは国会の裁量範囲を超える違憲状態であり、このような違憲状態を解消するうえで、実際に現行の民法戸籍法が規定する婚姻を同性に拡張することで解消するか、それとも海外のシビルユニオンやPACSのような、婚姻と似たような形で同性間にもパートナーシップの法的保護を保障する、別建ての法律を新たに創設することで解消するかは、国会の広範な裁量に委ねられる、としていた。以後の各地域での同性婚訴訟の基本的な流れも基本的にはこの立場にあった。「同性間に結婚を許してもいいし、同性向けに(あるいは同性も含めて)結婚みたいな別制度を作ってもいいから、とにかく何かやりなさいよ」ということだ。
一方、今回の札幌高裁判決は、この建て付けから一歩踏み込んで、現行民法戸籍法が同性間の婚姻を認めていないことは、憲法24条1項にも違反するとしており、ここまでの判決とは大きく意味合いが変わった。これは同性婚訴訟の当事者を支援する法曹にとっても予期せぬ判決で、驚き混じりの賞賛の声が出ているほどだ。ただし、その「違憲である現行民法戸籍法のあり方」に対してどのような立法的解決を図るかは、引き続き立法機関たる国会の裁量に任されていると考えられる。よって、憲法24条1項の定める「婚姻」の下位分類として、現行民法戸籍法の定める「婚姻」と、新たに民法で規定される「何か」(たとえばシビルユニオンやPACSのような婚姻類似制度)が併存する、という建て付けも可能であろう。その点では、札幌地裁判決に続く一連の判決での示唆と、求める立法的解決の形が激変しているわけではないと思う。
とはいえ(これまで保守派が「同性婚を禁止している」と認識していた)24条1項自体にもとづいて「現行民法戸籍法は違憲だ」という判決が出るというのは結構すごいことで、おそらくこの判決が出たことで「国会がどのあたりを落としどころにするか」というラインも変わってくると思う。おそらく自民党保守派も「婚姻制度が提供する法的保護のごく一部について最低限保障するようなショボいシビルユニオンを作れば違憲状態は解消され、保守派も何とか納得するだろう」だったものが、「同性パートナーシップを現行民法戸籍法の「婚姻」には絶対入れさせたくないが、そのためには、あるていど充実したシビルユニオン法案を提案せざるを得ない」という感じになるかもしれない。法相から以下のような物言いが出てきたのはその潮目の変化を表していると思う。
小泉龍司法相はこの日の定例会見で「国民生活の基本や国民一人一人の家族観にも関わる問題で、国民的なコンセンサスと理解が求められる」とし「われわれも、議論を進めるという意味では貢献できるところがある」
岸田首相「同性婚規定、なくても憲法に違反しない」 札幌高裁が「違憲」判決出したのになお後ろ向き:東京新聞 TOKYO Web
与党内でも、公明党はもともと同性婚推進派だし、自民党内で同性婚反対の論調をリードしてきた安倍派はいまズタボロの状態にある。外堀は徐々に埋まりつつある気がする。
元々、一人が苦にならないタイプで、独身のままでもええわって思っていた。
少しでも市場価値の高い若いうちに婚活市場してみるかと試しにやってみた。
そんな訳で相談所に入会して婚活始めて、あと少しで一年となるのだが、
理由は、一緒に過ごすと幸せになれそうな異性と婚活市場で結婚できる可能性はかなり低そうだったから。
もちろん可能性はゼロではないとは思う(というかそう信じたい)のだが、
流石に婚活にかける時間や金銭といったコストに見合うのかというと、婚活を継続する選択肢はないかなって。
相談所を選んだのは女性と会う効率重視のため。アプリは20代の時にちょっとやってたけど、労力かかりすぎて辛かった。
ぼくのスペック
・30代前半
・顔面中の下
・オタクくん
・32歳まで ※最初はもっと上の人とも会ったが、やばめな印象だったので厳しくした
・極度に太っていない
・それなりの容姿
・ライフスタイルが全く合わなそうな超絶アウトドアウーマンでなければよし
それなりのカタログスペックだとは思うので、顔が終わっててもそこそこお見合いは設定できた。
そこから双方のジャッジが入り、互いに交際希望になれば次へ進展する。
僕の方からは、会った人に対して、半分くらいが交際希望を出していた。
ただ、とりあえず交際して考えてみるか、程度の希望度はそんな高くない場合も含む。
そんな感じでゆるく交際希望はしていたのだが、とにかく女性側からはとにかく交際拒否されまくった。
拒否された話の前に、先に自分から交際拒否する際の理由を触れると、
・自分語りが異常に多いor逆に会話が淡白で話題が広がらないなどで、会話面で極端に交際に苦労しそう
といった辺り。
相談所経由で出会った女性とはとにかく会話が盛り上がりにくいような感覚があった。
写真詐欺は意外(?)に少なかったが、たまに超絶上振れのお見合い写真だったりして、
一方、女性側について、交際拒否理由を相談所経由で確認すると、
大体会話のフィーリングといった内容で、会話の盛り上がりに関して触れられることが多かったりする。
お見合いでの会話が受け身の女性に限って、そういった理由を出されたりするので、如何ともし難い。
凄くアバウトな内容なので、1年を通して全然どう対応すべきなのかが分からなかった。
他の男性はどうしてるんだ?僕のコミュニケーション能力の問題なのか?
縁があって何名かと交際に入ったとしても、やっぱり交際に入っても受け身でやりとりが続かないとかはよくある。
そうでない人も、メンヘラ気質でだったりと交際に入ってからキツい部分を見てしまって、
それでも、根気よくお見合いを続けていると
20人に1人くらいの確率で、可愛いくて性格も良くて会話も盛り上がりお仕事もしっかりしているみたいな素敵な女性と出逢えるのだが、
残念ながらやはりこういった女性とも縁がないんですよね・・・。
彼はもともと奇抜な投稿をしており大変好き嫌いが分かれるタイプだった
問題は彼が自身のマスコット的に使っていた紲星あかりの立ち絵に対して、製作者の意向を無視した身勝手な行動に出てしまったこと
結果、彼が携わった企画はとん挫し、mini自身の立ち振る舞いも問題になってしまった
それ自体はまあよくあることだと思う
他人の作品を無償で使わせてもらってる立場で露骨な背反行為をしちゃったからね
けれどこれが彼自身への誹謗中傷だけでなく、仲の良かった料理系投稿者にまで飛び火して、さらにボイスロイドなどの合成音声を使ってる人々への悪評が加速しちゃった
うち一人はminiとの親密さから身元特定の恐怖から去る決意をしていたそうな
こうなったきっかけはminiではあるけど、マジでこういう個人への攻撃やめてほしい
原作の序盤を見てもらえれば分かるが、「勇者御一行のその後」をほっこりほのぼのと展開させるはずだったと思われる。
勇者との恋愛要素も当初はなく、編集に言われて仕方なく勇者に会うという目的を作らされ、また旅をさせられるようになったのではないか。
こち亀風の時間経過があってないような、そういう日常ものの作品を作る予定だったと思われる。
ところが、人気が出てアニメ化まで果たしてしまった。アニメ化が決まった当たりからであろう、休載が非常に多くなった。
鬼滅の大ヒットを受けて、「少年漫画はやっぱバトルよ!」とのご意向を与えられたのではないかと推察する。そして、苦手なのか意志に反したのか、ネームの作り上げに苦労しての休載が増えたのではないか。
私が言いたいのは、この作品はバトル要素、すなわち強さの格付け、その整合性や魔法、特殊能力の解析、謎解きが主眼の作品ではないということだ。
今じゃユーチューブに「フリーレン解説!!」と無数の動画があがり、誰が強い、この魔法はなんだ、きっとああいうものだろう、みたいな考察で盛り上がっている。
アニメを見たが、あの作風ではそりゃ鬼滅みたいなバトルものと思っても仕方のないものだった。
しかし、当初はそのような作風ではなかったし、また原作を見る限り、バトルものに100%舵を切りなおすつもりが作者にはないように感じられる。ギャグ漫画から伝説のバトルものに移行できたドラゴンボールとは違うのだ。
こんな悲しい批判コメも見た。実際、バトルものとしては動きがなくお粗末だと思う。でもバトルものではない作品におまけ程度の戦闘が入るならあの程度で良いし、実際私はあの戦闘描写になんら違和感も不足感も覚えていない。
結局のところ、フリーレンをバトル漫画としての評価をしてほしくないという個人勝手な願望である。
バトルがつまらねぇ?ならバトルをふんだんに盛り込んでやるよぉ!
能力が欲しい?ほんなら小難しい設定作って魔法をいっぱいだしてやるよぉ!
こんな舵取りを「私」はしてほしくないのである。
フリーレンが過去を思い出しながらほっこりしつつ、丸っこいフェルンがプンスカしてればいいのである。作中にある通り、フリーレンが贅沢に時間を無駄遣いしながら日々を過ごしてほしいのである。オレオールになどたどり着かなくても良いのである。
妻とは大学の時に知り合い、在学中は顔見知り程度だったが就職先が同じ業界だった縁で親しくなり20代半ばで結婚
すぐに子供ができた
妻は出産後も仕事を続ける意向だったが、難産で大量出血し数日間意識不明になり産後も数ヶ月入院
次第に治ってはいったが、後遺症なのかしばらくは考えることが難しいらしく会話のレスポンスが異常に遅くなったり支離滅裂なことを言ったりした
本人も自覚しており、当時は治るかどうかもわからなかったので気に病んで退職した
その後治り、昔のように早口でペラペラ話す人に戻り、出産に対する恐怖心がお互いに薄れていったので二人目をつくることにした
でも中々できない
通院するようになり、ひどい難産だったが妻の体の方には問題はなく、俺が乏精子症なのだとわかった
原因はよくわからないが他の健康状態に問題はないので先天的なものかもしれないと言われた
医者は「奇跡的に自然妊娠することもある」と苦笑い、そんな奇跡はなかなか起きねーよと嘲笑するようでもあった
妻はブチギレ、命をかけて産んだのにひどいと泣きわめき、こんなに取り乱すのはクロってことなんだろうなと確信した
嫌がられたが無断で鑑定した結果、父権肯定確率は99.9%で子供は奇跡が起きてた俺の子だった
鑑定結果を見せて謝罪し、奇跡が起きるなんてすごいよなと話すもまたも妻はブチギレ
食事や洗濯はしてくれるが透明人間のように扱われてまったく話してくれないようになった
子供は普通に接してくれるが「お母さんを家から追い出そうとしたんでしょ。お母さんが怒るのは仕方ない」と言う
ブチギレのやりとりなどは子供には見せてないので、妻がまだ小学生の子供にそう説明しているということだ
もし子供の父親が別人だったとしても、そんなことするつもりはなかったのに
子供は態度が悪くなったりはしていないが妻側についており「離婚するならお母さんについていく」と言う
自然妊娠は難しいと医者に直接言われネットで調べてもそうだったから、ただ真相を知りたかっただけなのに
二人目をつくるどころではなくなったし、そのうち離婚になるかもしれない
でも内製で失敗する方がリカバリー効きやすいし技術も業務の知見も溜まるから
やる気・政治力のない情シスと情シスのダメぶりを認識出来ない経営陣が
無邪気にSIやIT外資コンサルやITベンダーに丸投げしたらそれはそれは悲惨だぞ
『だれがいちばん悪いと思う?選手権』が定期開催されるようになるで
エンド(会社の偉い人、システム担当者、開発担当者、インフラ担当者) と SI と ベンダー(営業、営業の指示を受けたサポート)の三者間でね
なお、ITベンダーは詰めても意味ないゾ。本社の意向がすべて。日本は支社にしか過ぎぬ。従え、嫌ならやめろ
下請けで開発に従事してくれているパートナーさんらも詰めても意味ない。大抵はエンドではなくSIと契約してるし通常完成の義務は負わない
SIのSEなら逃げない?体調悪くなって別案件に逃げるかもだゾ
情シスがちゃんとプラン引いて社内調整するしかないんだね(プランが引けて社内調整出来てるならいくらでも技術支援受けていい)
今まで見つけたのは以下だけどもっとあるはず
(五十音順)
オラにみんなの知恵を分けてくれ!
(注:つまり、実際にドキは文章を公表する(あるいは実際に公表したものよりも過激な内容を公表する)つもりが(一時的にであれ)あったのだから、にじさんじ側の(公表されることを前提とした)対応は完全に的外れではなかったと言い訳できる、という意味だと思うけど間違ってたら教えてほしい)
もし私が正しいのだとしたら、これから何が起きるのか?
私がこれまで述べてきたことが多かれ少なかれ正しいと仮定すると、にじさんじにはこれから進むべき道として2つの選択肢がある。ひとつは、ENライバーが長期に渡って沈黙し、その後、徐々に配信を増加させ、セレンとセレンの契約解除の話題については、今後、完全に沈黙するというもの。そしてにじさんじは見当違いの攻撃をやめ、これらの出来事をなかったこととして扱い、ネットユーザーたちが飽きることでタレントに対する叩きが鎮火し、ENが利益を上げられる程度にファンが残るという未来に賭ける。2つ目のアプローチは、最終声明を出してコミュニケーションに齟齬があったことを大まかに説明し、セレンに深く謝罪し、責任者を大砲に詰めて太陽に向かって発射したことを保証することで、タレントと他のマネジメントに対する批判を鎮火させるというもの。
一般大衆を相手にする企業で働く中で気づいたのは、経営陣は、たとえ対策を講じた後であっても、失態をきちんと説明したがらないことが多いということだ。というのも、大衆はそれを聞いて赦すかもしれないが、株主にとっては株価に対する不安感に繋がるからだ。この一連の出来事について私が正しいかどうかは別として、私が望むのは、にじさんじが再建のために必要な改革を行い、合理的な範囲でできる限りの透明性を世間に提供することで、残されたタレントの懸念を払拭することである。しかし、この道を歩むには、重大な失敗について自らの不利になるような告白をする必要があり、同時に、前に進みたいという彼女の願いを尊重するためにドキと協力する必要がある。こうした困難があるため、この惨事が完全になかったことにされる可能性のほうが高いと私は考えている。
最終的な感想
煎じ詰めれば、広報チームの基本的な仕事は、ある問題を理解し、その問題に対する大衆の見方をリアルタイムで分析し、最終的にクライアントの望む方向に大衆の見方を動かすメッセージを作ることである。もし私がここで説明したことが多かれ少なかれ正しいのであれば、にじさんじの広報戦略は、これら3つのタスクのそれぞれを失敗させたことになる。にじさんじの広報チームは、法務部から誤った情報を与えられたため、そのせいで誤ったスタートを切ったのかもしれない。だが、その後、ドキバードの発言や世間の憶測に対応して戦略を調整できなかったことは、この最初ミスとは別の、さらなる失態である。
これらの広報の失敗もすべて、タレントマネジメントの領域で起きた失敗とは別のものだ。ENマネージャーは、最も人気のある女性配信者をサポート・保護することに失敗し、彼女は自殺未遂を起こし、その後、退社交渉のために弁護士を雇うことになった。私が広報という観点からこの大失態を分析しているのは、タレントマネジメントの不始末を謝罪してほしいからではない。そうではなく、いかにして広報の対応のまずさが、会社にとっての悪い知らせを、支社全体の存亡すら危うくさせるような破滅的なスキャンダルに拡大させてしまったのかという点を説明したかったからである。皮肉なことに、にじさんじの広報アプローチがここまで的外れだったことは、我々にとって幸運だったのかもしれない。なぜなら、有能な広報チームであれば、こうした根本的な問題を覆い隠すことで、根本的なタレントマネジメントの欠陥を放置させる結果になったかもしれないからだ。この大惨事をきっかけに、にじさんじの上層部が己を見つめ直し、タレント人事、広報、翻訳サービスを改善するための真の改革を行うことを期待したいが、これまでの動きを見る限り、楽観視はできない。
Redditで高評価を得ていたにじさんじ炎上の解説を翻訳してみた↓
タイトル「私は広報を生業としているが、にじさんじの異様な広報戦略には一つの説明しか思いつかない」
"I work in comms for a living and can only think of one explanation for Nijisanji's bizarre PR strategy"
みんなと同じように、私もにじさんじの奇妙で自滅的なアプローチに困惑し、呆れている。ファンたちは、にじさんの取った行動を説明するために、事実を元にしたもっともらしい解説から陰謀論に至るまで、多くの説を投げかけている。私はこの状況について特別な内部知識があるわけではないが、広報の仕事を生業としている。私の職業上の経験と、にじさんじとドキバードの発言に関する私の知識から言えば、結論は明らかだ。「にじさんじは、セレンが解雇直前に送った職場いじめの説明を大きく誤解した」のだ。
にじさんじが的外れな解釈をしたのは、セレンがこの証言に添付した文書が曖昧だったからなのか、どちらか、あるいは両方の法律事務所が翻訳にミスを犯したからなのか、あるいはENマネジメントが世論に訴えるためにこの文書を冷笑的に解釈したからなのかはわからないが、これまでに起こったことはすべて、この根本的なコミュニケーションの失敗によって説明できると私は確信している。私が正しければ、時系列は次のようになる:
セレンが許可を得るためにラスト・カップ・オブ・コーヒーのMVをポスト。マネジメントは37時間放置し、さらに15時間返信がなかったため、セレンは最終チェックを得ずにビデオを投稿した。この背景や状況について、私たちは知らないことがたくさんある。例えば、マネジメントはこの最終チェックの前にすでにビデオを見ていたのか?見たなら、なぜ彼らは事前に卒業済みのライバーに掛け合わなかったのか?見ていないなら、数カ月に及ぶビデオ作成の過程で、なぜ彼らはこのビデオを見なかったのか?マネジメントの誰かがセレンにチェックの期限を与え、彼女はそれを過ぎてしまったのだろうか?これらの点は、にじさんじにとって不利に働くように思われる。なぜなら、セレンに非があるという証拠があるならば、それをエリーラの配信で示すことができたはずだからだ。とはいえ、これらの点は、その後の悪夢のような広報活動におけるにじさんじの思考プロセスを解明する上では重要ではない。
マネジメントとタレントの両方が、許可を得ずにMVを投稿したことについてセレンに連絡を取り、この直後に彼女は自殺を図った。マネジメントはセレンの緊急連絡先に連絡し、セレンのSNSへのアクセスを遮断し、12月28日にセレンになりすまして不在の理由を投稿した。ここでもわからないことが多い。他のタレント/マネジメントは、コミュニケーションにおいて嘲笑的で、残酷で、虐待的だったのか、それとも彼らの言葉がセレンによってそう解釈されただけなのか。もしタレント/マネジメントが罵倒していたとしたら、それは一度だけのことだったのか、それとも何度も繰り返されていたのか。繰り返しになるが、これらの事実がどのようなものであれ、これから説明する内容には影響を与えない。ここで重要なのは、他の事実がどうであれ、自殺未遂が起きた時点で、意思決定プロセスに関与している広報チームは、広報における悪夢が発生しつつあることに気づくということだ。にじさんじの職場におけるハラスメントやミスマネジメントが原因で、人気ライバーであるセレンたつきが自殺未遂を起こしたと世間に知れ渡ったら、悲惨なことになる。タレントとのこじれた関係を管理するのは広報の仕事ではないが、この時点で、事態がどう進展するかを考慮した上で、今後の対応について話し合いがなされているはずだ。
セレンはにじさんじとのビジネス関係を調停するために弁護士を雇い、両者は今後の話と賠償について話し合う。にじさんじへの復帰についてセレンとマネジメントの話し合いが決裂し、1月下旬までに何らかの決裂が避けられないことを両者が認識する。にじさんじはセレンに、MVが非公開になったのは自分の過失によるものだと説明するよう求めるが、セレンは失敗の責任はマネジメントにあると考えており、さらに、この出来事の前中後におけるにじさんじからの扱いについても不満を持っている。この件に関するドキバードの最初の声明によると、彼女は1月26日に、より中立的な条件でにじさんじから離れることを求めた。
にじさんじの無反応に業を煮やしたセレンの弁護士は、にじさんじの弁護団にセレンの不満を理解してもらうため、にじさんじでの体験談を送るよう提案した。私の理解が正しければ、この瞬間からすべてが狂い始める。にじさんじの解雇通告によれば、セレンは解雇された場合、にじさんじでの経験について公表するつもりであることを(弁護士を通して)にじさんじに伝えていたことが分かっている:「さらに、セレン・タツキは、もし交渉が進展しなければ、自分自身の状況等について公に説明を行うと主張しました」
さて、彼らは今、マネジメントおよび / またはタレントからのさまざまな虐待が感情的な書き方で列挙され、他のライバーの個人情報が載った文章を受け取った。セレンの2回目の声明によると、彼女は、「精神的に最も苦しかった時期に私の考えと過去を証拠とともに記録する」ためにこの文章を書き、その中には「公開されるべきではないプライバシー情報」が含まれている。にじさんじの弁護団はそれを見て、(皮肉なのか素朴なのか、セレンからのあいまいな指示に基づくのか、スタッフからの下手な翻訳に基づくのか、そんなことはどうでもいい)セレンはまさにこの文章を公表するつもりなのだという結論に達した。
すぐに広報チームは緊急事態モードに入り、先手を打って契約解除通知を打ち出せるように奔走し始める。私の経験から言えば、危機的状況下での広報業務では、「完璧」という言葉は消え去り、「迅速」に取って代わる。自分たちの言い分を最初に世間に説明できるというのは大きなアドバンテージだからだ。しかし経験豊富な広報チームであっても、急げばずさんなミスを犯す。このような背景を念頭に置けば、にじさんじがどのように対応を誤ったかは一目瞭然だ。忘れてはならないのが、にじさんじの弁護団は、交渉が決裂した場合、セレンが声明を発表する意向であることをすでに知らされており、(おそらく)NDA違反をした場合のリスクについて、セレンの弁護士に忠告済みであるということだ。今、彼らは「この文書はセレンが公表するつもりの声明そのもの」であり、「NDA違反を犯してでも公表することに決めた」のだと判断した。広報チームはこのやりとりには関与していないだろうが、広報チームは声明文のコピーを渡され、「法務部によればセレンはこれを公表するつもりだ」と告げられた。
広報チームは事前に書いておいたセレンの解雇通知を引っ張り出し、セレンの声明に先回りして反論を追加した。
「ANYCOLORとしては、「Selen Tatsuki」のANYCOLORに対する上記主張は、彼女が活動ルール違反について注意を受け、その責任を転嫁しようとし、ANYCOLORとにじさんじのイメージを傷つけた際に生じた状況を指していると認識しており、ANYCOLOR及び所属ライバーとして、不当な対応は取っていなかったものと認識しています。」
これらの文章は、「セレンタツキからのクレーム」が近い将来公開されることを想定して書かれたのでなければ意味不明だ。これにより、「ドキはタレントからのいじめについて言及しなかったのになぜにじさんじは言及したのか」という最初の謎が解けた。にじの弁護団は、セレンの体験談が世間に暴露されると判断し、それを受けてマネジメントは広報チームに対して先回りするよう指示したのだ。
さらに広報チームは、セレンが提起した個別の告発に反論する準備を始める。セレンの主張の中には特定のライバーに関わる内容もあるため、広報チームは(法務部と協力して)タレントにセレンの文書の一部を見せ、前世や職場でのコミュニケーションといった慎重な取り扱いが必要な話についてどのように喋るべきか指導した。これで、「なぜエリーラ、ヴォックス、アイク、ミリー、エナなどがセレンの文書の一部を見たのか」という2つ目の謎を説明できた。広報チームは、これらのタレントがそれぞれ、本人に向けられた個別の告発に答える必要があると考え、準備を始めたのである。そしてこれは、法務部がセレンの文章の意図を理解していなかったことに端を発している。
にじさんじの解雇通告の直後、ドキバードは用意していた声明文を発表した。この声明文には機密情報や個別具体的な内容は含まれていない一方、自殺未遂を明らかにし、にじENが虐待的な職場環境だと考えていることを発表した。にじさんじがセレン・タツキを解雇してから1時間も経たないうちに、ドキバードは灰の中から立ち上がった。そして明らかに弁護士にチェックを受け準備していたであろう声明を発表した。広報の観点からすれば、にじさんじにとってはこれ以上ないくらいに最悪な事態だ。ドキバードの声明は、最近起きた「#Where'sSelen(#セレンはどこだ)騒動」を彷彿とさせる「私はもう沈黙しません」という一文から始まる。ドキはいじめについて触れたが、それがタレントなのか、マネジメントなのか、あるいはその両方なのかについては曖昧にしたままだった。そのため、先回り作戦によってタレントに言及したにじさんじは、所属ライバーを裏切るような形となってしまった。最後に、ドキは自殺未遂について触れ、にじさんじがこの重大な悲劇を1ヶ月以上隠蔽し、世間を安心させるためにセレンのアカウントでなりすましをしたことを明らかにした。
自分たちの作戦が失敗し、大混乱を引き起こしたのを見て、法務部、タレント、マネジメント、広報チーム、すべてが混乱し始めた。その結果生じたのが、エリーラの配信という広報の大失敗だ。正直なところ、この配信に至った一連の出来事を正確に推測することはできない。現時点では、セレンの告発の詳細について不明な点が多すぎるし、広報の舵取りに影響を与えられる立場にある可能性のある関係者が多すぎる。おまけに、その全員が自分の身の潔白を証明したくて必死になっている。エリーラの配信は、セレンを挑発してにじさんじへの不満を暴露させ、公の場で争わせようとする下劣な試みと読むこともできるし、個人情報流出を心配したタレント主導の反応(しかし実際には自分たちの失敗から目をそらしたいマネジメントがけしかけたもの)として読むこともできるし、他にもいろいろな可能性がある。重要なのは、世論は新しい論点に移行しているのに、にじさんじの論点はアップデートされていないということだ。つまり、ドキはこの論争から立ち去りたいと思っているにもかかわらず、にじさんじはドキを歩くブランドリスクとして扱い続けている。
にじが当該文章について誤解しているとは知らないドキは、この文書は非公開なものであったと説明し、ツイッターで反撃した。ドキはエリーラの配信について触れ、この文書が他のライバーに共有されていることにショックを受けたと伝えた。ドキはまた、タレントが医療記録を読んだのではないかと推測したことから、新たな非難と攻撃が始まった。
非公開の人事書類/医療記録の漏洩というこの告発を評価するために、法務部門が再び招集された。これが事実であれば、信じられないほどの損害となる。広報のプロとして言わせてもらえば、にじさんじがこの次に出した声明は、社内の広報チームではなく、冷や汗をかきながら自分の尻ぬぐいをする弁護士が書いたものだとほぼ確信している。この声明によれば、「セレンと彼女の弁護士の主張の正当性を確認するため、株式会社ANYCOLORは、彼女の弁護士から送られた情報の必要な部分のみを当社のライバーと共有し、社内調査を主導した」。しかし、文章のいかなる部分であれ、それを共有することは「文章を非公開にしてほしい」というセレンの要求に違反する。さらに、セレンの主張の正当性を調査する際に、必ずしもライバーに具体的な申し立てを知らせる必要はない。にじさんじの声明はこれらの点を無視している。また、「弊社ライバーと共有しないでほしいとセレンの弁護士から要求されたいかなる具体的な情報や文書も他のタレントと共有したことはありません」と書いているが、これは法律用語に堪能な読者なら、「法務部以外のすべての関係者に対して非公開にしてほしいとセレンの弁護士から要求された具体的な情報や文書」とは違うことに気づくだろう。
この声明は「調査を行いましたが、いかなる不正行為も発見できませんでした」という類の言葉で締めくくられている。しかし行間を読むと、にじさんじの個人文書の取り扱いに何か問題があることは明らかだ。にじさんじの弁護団は、タレントがこの文書を見せられた理由について新たな理由を作り出し、文書の意図について誤解していたことを隠そうとしたのだ。
この声明と同時期に、ドキは医療情報が流出したという主張を撤回したが、自分の情報の一部が不適切に共有されたという点を繰り返した。さらに前回同様、ここから先に進みたかったと発言。この時点で法務部と広報チームの両者は、状況が緩和する可能性があることを理解した。そしてにじさんじ側の関係者がドキの弁護士に働きかけ、ようやく両者は根本的な誤解に対処し始めた。
最終的に、ドキは最終声明を投稿。当該文書について説明し、自らの具体的な落ち度を認めることはなかったが何らかの誤解が生じたことをほのめかし、プライベートな情報を非公開にする意思を改めて表明し、すべてのファンにタレントへの嫌がらせをやめるよう呼びかけた。「この惨状は法務部がセレンの体験談を正しく理解しなかったことから始まった」という解釈を私に確信させたのは、何よりもこの最終声明だった。ドキの最後のツイートは、論争を収束させるために両者によって吟味され、注意深く作られた声明のように読める。この声明はよく見ると、実に多くのことを一度に行っていることがわかる。文中で伝えられている様々な点について解きほぐしてみよう。
誰が何をしたのかが調査され、都合の悪い部分は少し隠したりする報告が出てくると思います。
その際に「なぜ、その悪いことをやってしまうのか」まで調査して欲しいです。
そこが分からないと現実的に効果がある再発防止策が打てないと思います。
日テレが出しそうな再発防止策としては
あたりになるんじゃないでしょうか。
この場合に、原作者の意向を尊重して番組制作したが「これでは視聴率は取れない」という仕上がりになっていたら、どうなるんでしょう。
「もう少し視聴率が取れるように内容の修正を」「出版社に行って原作者の了承を取ったことにしてもらおう」という動きになると思います。
これでは再発防止になりません。
「そこはテレビ局の人だって、今回の件で反省して……」と思いたいところですが、難しいですよね。
テレビ局の人が自身の良心にしたがって低視聴率を受け入れるなんてあり得ないでしょう。
他に日テレが出せる再発防止策としては
はあります。
原作に頼らず、脚本家の育成に力を入れ、オリジナルのドラマを増やせばいい。
でもこれを、テレビ局の人たちが自ら積極的に行なうこともないでしょう。
テレビ局の人が、自ら苦労して、何かをやろうというモチベーションはないでしょう。
小学館は
をやれるかも知れません。
メディアミックスによる売上増を諦めることになりますが、テレビ局と比べたら、まだマシな判断ができるだろうという期待です。
出版社の協力が得られなければ、テレビ局も違う原作を探すか、オリジナルを作るかせざるを得ないです。良心を鑑みての行動変容ではなく、状況への対応になるので、テレビ局の行動変容も期待できると思います。
漫画家も原作の改変を良しとしない場合は実写化を許可しない方が良いです。
ただ出版社との力関係の中で、意に沿わない許諾をしてしまうこともあると思います。
なので、最も現実的なのは、出版社による再発防止なのではと考えています。
と、色々なことを考えていく際に「なぜ、その悪いことをやってしまうのか」が分かった方が良いです。
テレビ局の人もオリジナルをやりたいが、できあがったオリジナル脚本が面白いかどうか判断する目をもったプロデューサーがいないとか。
ドラマが一回コケると出世コースから外れてしまうので、安全サイドにふって人気漫画を実写化したがるとか。
出版社の編集も、上から売上増のプレッシャーがかかっており、原作者の意図を無視して実写化許諾を押し付けざるを得なくなってるとか。
これ相手は本気での脈はあったやつだなあと思ったけど海外だと二人で泊まったりシェアハウスしてもセックスの同意ではないのは当たり前っていうの最近バズってるからそれにも当てはまるね
私は段階を経て付き合う可能性はあったけどやり取りでそういうつもりではないのに意思疎通できてなかったので駄目になった、もしくは増田にその気がないので元から意向は一致してなかったと読んでる
というか率直に言うなら同じところに泊まるのはうかつだけど
男性と同じところに泊まるのはちょっと(セックスしたくない)って言ってるのに
気が進まないならいいよ(セックスはするつもり)って返答は普通に考えたらおかしいでしょ
気が進まないならいいよ(そういうつもりはないけどそう考えるのは当前だし断られても気にしないよ)でしょ、馬鹿なん