はてなキーワード: 高崎とは
http://anond.hatelabo.jp/20170409002605
都会には消費者を満足させられる質と量を供給してくれる「文化的お店」がある。
よし田舎もの、俺様の文化的飢えを満たすために、お前ら高崎田舎ものは文化活動して俺様を楽しませろよな
都落ちした貴族様は、都に似せた小京都作りたいなら金使え、自分が動かないと・・・
なんで高崎民より文化的に優れた土地から来たのに平民に期待してんだろ?
文化がどうこうっていうけどさ、高崎が文化的に悪いかと言うとそうでもないと思う。
元増田の好きなサブカル、文化が発展してないから退屈なんだろうよ。
音楽で言えば群協とか有名だし、戦後すぐにクラシック公演するための音楽センター作ったくらいだ。
http://anond.hatelabo.jp/20170409002605
高崎市民だが、都会の人はそんなに都会からエサを貰って生きてんのか?
話を読むに、音楽サークルの数が文化みたいに思われてる感があって
そういう文化活動?は東京とか人口密集地の方が多いだろうが、大抵の市民は興味ないし、だからこそ影響はない。
普通に趣味をやって(サークル系は東京に比べて弱いだろうが、アウトドア系は強いよ)生きてるってのが高崎に住んでる者としての印象。イオンにはあんま行かんな俺は。
マジで、みなさん例えばどこなら都会でどこなら田舎なのか教えてほしいわ。
例えば次の内、どれが「標準」なんだ?
「東京都区部とその隣接地域一部が都会。足立区とかは都会の一方八王子は田舎。」
以下、名古屋を増やしてみたり、福岡を増やしてみたり、いろいろあるとは思うが大まかに
この3つあたりが大きな分かれ目だと思う。
私もそこそこ東京と地方を行ったり来たりの転勤生活してるので、元増田の見解は理解できる。
元増田の「先進的な文化が生まれない」というのは確かにそのとおりだ。
よそで生まれた新しい文化を消費することが全てになってしまっていることが真の問題。
東京でこんなものが流行ってますよーというとそれを消費しにかかる。
地方は、一次・二次産品の供給しながら、それに付加価値をつけたものを逆輸入している。
それを先進文化として消費することが行動に占める割合が大きくなっている。
興味はなくても、その土地で連綿と受け継がれて来たものもまた文化なんだよ。
年をとると味覚が変わると言うじゃないですか。
それと同じで温故知新、古きをたずねるのもまた新しい体験であることに、年をとると気づくのです。
形やテクノロジーが変わったかもしれないけど、結局同じようなことを繰り返すのが人間の文化。
ところで
これは伝わらないんじゃないか。
スゲェ住みやすいのに、
駅前には大きなヤマダ電機(高崎が本社)もあるし、郊外にはもちろん巨大なイオンもある。
飯屋は多いし、コンビニも普通にある。車社会だから駅から離れても商業施設は沢山ある。
そもそも、関東から関西に移り住んで田舎の定義が変わったんだけど、
関西に越して「横浜は田舎っすよ〜」って言うとかなり失笑をくらった。
これはどういうことかって言うと、
小学生の頃、夏休みにじいちゃんばあちゃん家に行くと思うんだけど、
その時に夏休みどっか行くの?って聞くと「田舎に帰るー」って大抵答えるけど、
田舎=おじいちゃんおばあちゃんの家で、そもそもそこが横浜だったオレからすると、
たまにガチの田舎に帰省する友達がホント羨ましかったのと同時に、
けど、横浜→東京→関西→高崎に越してきてはっきりと言えるのは、
横浜はちゃんと知れば近代的な文化(ジャズとかレゲエとか)はあるし、
今思えば十分退屈しないと思う。
で、今いる高崎は生活する分には何不自由しないしないんだけど、
(美味い飯屋もメチャ多い!)ホント退屈なのよ。
何と言うか、ただ生かされているというか・・
これまで参加しなくても参加していたんだなと、副流煙的な・・
思う今日このごろ。
住みたいとも思わないよね。
世の中を担っていく必要があるんだなと
戒めと期待を込めて。
数年前の話。
あの花の影響で、明らかに地元民じゃない若者(=聖地巡礼者)がやたらいっぱいいたことより、秩父鉄道とつながっていたことより、東急の車両が走っていることより、都内が高架複々線化されていたことよりも何よりも、飯能まで複線になっていたことが凄まじい驚きだった。
「もうすぐ飯能かあ…直前の信号所から単線になって、いよいよ都会を離れてしまった感が出てくるんだよな…って、あれ?複線のまま右手から単線が…え、飯能?え?複線化されてた!?マジ?うそでしょ!?」
文章化すると実に頭の悪い感想で恐縮だが、一人でパニクって言葉を失った。
実に30年ぶりに乗るまで、自分にとっての西武線は小学校上がる前の記憶で止まっていたので、そりゃもう心底驚愕した。
一応あの花・秩父鉄道・東急・高架複々線の話は情報として知っていたので、そんな大きな驚きはなかったけど、それ以上新しい情報なんて無いと思っていたのが間違いだった。
そんな筆者の幼少の記憶に必ず出てくるのは、5000系レッドアローである。でも何故か行きしか使わなくて、帰りは黄色い普通電車だった。
まさに行きはよいよい帰りは…を地で行く行旅で、帰りは山間の単線で延々揺られるのが超退屈で嫌だった。
でも飯能からちょっと行って複線になると、ようやく都会に戻ってきた→家が近い!と少しだけホッとした。
だから単線→複線という儀式(?)は、忘れたくても忘れられない記憶になってしまった。
ちなみに30年前を最後に秩父行きで西武線を使わなくなったのは、熊谷から荒川沿いのアプローチで秩父に行くようになったから。
更に、今世紀に入ってからは秩父行きそのものがご無沙汰になっていたと。
いや、幼心にすごく不思議だったんだよね。
飯能から池袋方面に出発する時は単線なのに、隣の元加治に着いた時は複線。なんで???という感じ。
それで一回、子供だったら必ずやる、かぶりつき前面展望をやってみて謎が解けた。
駅も何もない所にポイントが有って、そこで複線になるんだ!!
信号所などという存在を知らない当時の自分にとって、これまた「いつの間にか複線」を上回る衝撃だった。
この時点で一生忘れられない記憶として確定したと言っていい。
それなのに、飯能まで複線になっていた。
都会が更に伸びた!くらいのインパクトだった(飯能市の人ごめんなさい)。
それで帰宅して早速調べてみたら、こういうことだった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E7%B8%AB%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%89%80
なんと、敵は八高線だったのだ!
昔絵本で、単線非電化ローカル線のガーターの下を黄色い西武電車がくぐる絵があったけど、それか!!
あの本、なんて本だったか全く覚えてないけど、wikipedia読んだらその絵だけ記憶から蘇ってきたとか、一体どうなってんだ。
余談その1
初代5000系の美化された記憶込みだけど、あんまり魅力的には思えなかった。
まあ、新幹線で東京から近くなったことだし、なるべく早く富山まで乗りに行こうと思っている。
余談その2
秩父は第二の故郷だけど、上に書いた経緯から、飯能にもお世話になっている。
なのでお礼に天覧山には登るつもり。
余談その3
県庁所在地である前橋と鉄道網の中心である高崎が対立しているせいで、どちらも中途半端な都市になっている
県で一番高い建物が群馬県庁ビル 二番目が高崎市役所だが、これも両市の対立の産物と言われている
2015年の国勢調査では前橋も高崎も人口が減少して増加したのは太田だった
前橋駅前は県庁所在地の代表駅として日本一ショボいことで(一部で)有名 山口駅とワーストを争う
空きビルをエキータとしてリニューアルするが1年で撤退する店が続出
現在は近隣高校生の自習場所として活用されているが、出没する不審者に警戒するよう注意されているらしい (エキータの歴史 http://repadars.org/200.html)
オフィス空室率30%超え 5年連続日本一 http://www.reinet.or.jp/?page_id=3131
153メートルの群馬県庁ビルは都庁に次いで都道府県庁ビルとして日本2位の高さである
群馬を代表するターミナル高崎駅を中心として前橋の代わりに群馬を引っ張る街のはずだが、平屋店舗、広い駐車場付きコンビニなど繁華街としてアウトな要素があちこちにある
街の中心部に駐車場付きコンビニがある(ファミリーマート高崎あら町店)
高崎駅から400メートル地点に平屋のガストがある(ガスト高崎駅西口店)
ブログ読んだ感想として、詳細な記録を残していることから、平野敬子がかなり強硬に佐野修正案に抵抗している様子が分った
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、東京アートディレクターズクラブ(ADC)、日本デザインコミッティー、AGIなどの団体に所属しているらしいが、腐敗に嫌気がさしているようだ
ここで不思議なことがある
平野敬子が、そういう人物だと言うことは、業界人なら分ってそうなものなのに、高崎卓馬と槙英俊は、なぜ審査委員に選んだのだろう?
審査の公平性をアピールしたかったのかもしれないが、何となく疑問に思ってしまう
佐野がここまでアホだとは当事者含めて誰も思っていなかったと思うが、業界腐敗に嫌悪感を持つ良識派のようなものが存在して、五輪ロゴの監視役として、無理やりねじ込んだりしたのだろうかと勝手に想像してしまう
この想像が正しいと、この後の展開として、業界内で権力闘争が生まれて、団体分裂などのようなものが発生すると思うのだが、果たしてどうなるか。
前言翻すようだが、平野敬子は背後関係のないスタンドアローンのような気もする。
埼玉生まれ、埼玉育ち。大学と就職は東京。で、転勤で大阪に住んだ。
住んでみて、よかったところ、悪かったところ、イメージが変わったところ、ああ、大阪だと思ったところなど多々あったんで、つらつら書いておく。
なんだか、ごちゃごちゃしたところや派手派手なところばかりだと思っていた。
関東のテレビで映る道頓堀とか、「ヒョウ柄をきたおばちゃんが自転車で爆走する商店街」のイメージが刷り込まれていたせいかもしれない。
だが、淀屋橋から御堂筋あたりをぶらつくと、ずいぶんきれいな街だとおもった。御堂筋ほどきれいなオフィス街は日本にはそうそうないんじゃないだろうか?
中之島公園のあたりもいいし、靭公園あたりなんか、暮らしたら結構おしゃれそうだ。
あと、やっぱり大阪城はいい。高層ビル街の前に立派な天守閣が見えるのは、すごい日本的で、自分が外国人観光客だったら大喜びだ。
たぶん、金さえあれば、おいしいもの珍しいもの、いくらでも食べられるのが東京なのだろうが、安サラリーマンにはあまり関係ない。
東京だと場所と雰囲気にお金を払っているような店がたまにあるが、そういうのはあんまりなさそうだった。
この辺は、いわゆる〝大阪的”ということだろうか?
で、ちゃんと通りごとに住居表示が変わっているのにちょっと感動した。
「淀橋」を「西新宿」にしてしまった東京なんかよりずっといい。
谷崎潤一郎が好きなオイラは、鵙屋春琴の実家の薬種商がある「道修町」が、いまでも道修町で、製薬会社があったりすることに、ちょっとあがった。
梅田から心斎橋まで自転車で移動しても苦にならん。丸の内から渋谷へ自転車で移動する奴は、あまりいないだろうが。
昼間、スーツで自転車移動しているリーマンも東京都は比べ物にならないくらい多い。
なんとなく、京都とか神戸って、もっと遠いのかと思っていた。なんだろう、東京から宇都宮とか高崎へ行くイメージ?
埼玉の南部なんて東京ありきでなりたっているが、大阪、神戸、京都はあの近さでそれぞれ独立して成立している感じがすごい。
ま、実際は相互に通勤しているような人もそれなりにいるんだろうが。
来た当初は、京都が近いことに感動して、二週に一遍くらい、週末は京都に遊びに行ってた。
関東人は、「そうだ、京都、行こう!」って決心して旅行に出かけるところなのに、ちょっくら電車で行けるってのはよい。
なぜ、阪急の梅田駅はあんなに立派なのだ。南海の難波もそうだが、デパートの建物に味があることもあって、ああ、やっぱ関西私鉄って存在感あるんだなあと感じた。
それでも、国鉄時代を知っている年配の人に聞くと、ずいぶんJRになって変わったらしいが。
事前のイメージと寸分たがわず、むしろそれを強化しているのはテレビだ。
関西ローカル番組は、関東人の思い描く大阪を増幅させている感じがある。阪神そんなに好きか?
思うのだが、メディアは大阪を自ら作り出したイメージの枠にはめすぎなんだとおもう。
コテコテで下品で金勘定ばっかりしているのが大阪ってわけでもないし、文化だって東京(江戸)より歴史がある。
もともとは、近松門左衛門をうんだ町なわけだし、「細雪」に出てくる大阪なんて随分お上品だし、コナもんだの吉本芸人だののイメージは、戦後のある時期からメディアが刷り込んできたもんじゃないのかなあ?
なお、個人的には、そういう単純な「コテコテ」でない、「お上品」と「抜け目なさ」が入り混じった「大阪」を体現しているのは、料理研究家の土井善晴センセみたいな感じじゃないかと、最近思っている。
http://anond.hatelabo.jp/20150709224843 の釣り認定について、野暮は承知で、思ったことをいくつか記しておく。
書いているうちに、もっと別のこと書きたくなって、こんなんもエントリしてしまった。
http://anond.hatelabo.jp/20150710214628
つくづく野暮である。
東京圏の家族が、朝7時前に家を出て、東京100キロ圏迄休日ドライブして、夜21時~22時までに帰っていく、の典型的な行楽ドライブパターン。
クルマがない家族の場合、「カーシェアの24時間パックが最安」と自分は思っていたが、実は郊外部まで鉄道で行き、格安レンタカーを借りた方が安い。
この場合、「都内で格安レンタカーを借りる」だと、うまくいかない。
何故ならこの手の格安レンタカーの営業時間はおおむね8時~20時なので、都内を出発する時間に開いていない。
http://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/20141110で調べてるが、「JR休日おでかけきっぷ」の最遠駅で、格安レンタカーが駅前にある駅が結構ある。小田原、小山、土浦など。
その駅まで鉄道で行き、そこで格安レンタカーを借りた方が安い上、何より「渋滞を回避できる」というメリットがあまりにも大きい。
実際に試算。前提:夫婦+小学生2人、都内からだと往復200キロドライブ、現地だと100キロドライブ。
カーシェアを都内で借りた場合。24時間パック8,230円+距離加算3,200円+往復高速代4,000円=15,430円
ちなみに練馬インター~高崎インターで休日片道2,250円、川口ジャンクション~栃木インターで休日片道1,910円。だから、まあ往復の高速代4,000円は妥当な計算。
一方、例えば小山や土浦まで家族がJRで行き、そこで「ニコニコ」「ワンズ」レンタカーを借りた場合。
休日おでかけキップ大人2人子供2人で8,000円、格安レンタカー代3,000円、ガソリン代1,000円。つまり合計12,000円。15,430円より安い
仮に「都内のJR最寄り駅まで、朝も深夜もタクシー利用」しても、往復タクシー代で2,000円加算して14,000円。これでも都内でカーシェア借りるより安い。
小田原、小山、土浦まで行けば、高速道路の休日大渋滞をかなり回避できる。
あるいは、「全員が中学生以上」の大人料金4人で計算しても、ギリギリ現地までJR+現地で格安レンタカーを借りた方がトクになる計算。もっとも、この場合はタクシーに乗るだけの余裕はないが。
ちなみに、子供のうち1人、2人が未就学児なら、もっと「鉄道+現地レンタカー」が有利になる。但し、その場合はベビーカーとか大変になるが/その分、グリーン車を奮発することも可能にはなる
「休日お出かけキップ」+「格安レンタカー」というハイブリッドな組み合わせを提唱しているサイトって、ないんだな。推測するに、これが首都圏では超合理的なカー&レールライフになる筈だが。
慰安婦問題は、日本の一部では勝手に問題を超限定して証拠証拠と鼻息荒げるムキがあるが、政府が認めてる事象だけでも、充分批判には晒され得る。ただ、個人賠償を「日本」がするのか、それぞれの政府がするのかは、また別の問題。
『戦後和解――日本は〈過去〉から解き放たれるのか』小菅信子(中公新書)
「慰安婦関連歴史資料」アジア女性基金(http://www.awf.or.jp/6/document.html)など
尖閣諸島については、双方が「棚上げ」してきたことは事実なわけで、石原の茶々入れで国有化に踏み切った民主政権の行為が、まんまと介入の口実を与えただけ。現時点で「棚上げ」は、双方にとってのベストなオルタナティブで、それを邪魔するのは、日本の利益でなく、とにかく日中間に楔を入れることから利を得る人。
参考:『記録と考証 日中国交正常化・日中平和友好条約締結交渉』(岩波書店)
なお、
「国家ぐるみの窃盗」は、単純に韓国の不法行為だと思うね。泥棒を泥棒と知りながら、その上前はねるヤツは泥棒の親玉。泥棒を処罰するなら仏像は日本に返還すべきだし、仏像を日本に返さないなら、自ら泥棒の親玉と認めているのだから泥棒を処罰する理由がない。泥棒は処罰しましたが仏像は返しません、という現状は、あきらかに全く筋が通っていないね。
あと、スポーツへの八百長云々は、それこそ「決定的な証拠」無しにいくら騒いでも、それは騒ぐ方がちょっとアレなんじゃないか? と思う。
自分が右か左か?と聞かれれば、迷わず左だけど、右だろうが左だろうが、言論を極端にしてあえて色眼鏡をかけ、それによって自分の歪みや空虚を他者に投影することでストレスを解消するような流行は、なんだかずいぶん危うく感じる。たぶん、それだけみんな、寄って立つ基盤を見失っているということなんだろうね。
※先日、「インターネットからニセ科学を減らすたった一つの簡単な方法」http://fm7.hatenablog.com/entry/2013/06/07/140130で、「ソース上げようぜ」という提言があり、なるほどと思ったので実践してみました。
http://anond.hatelabo.jp/20130301155027
このエントリーに触発されて書いてみる。
EVOLTAとeneloopの新型のデザイン変更とその反応についてだ。
もと増田氏のエントリでは、技術的な革新性と歴史、と言う切り口で語られたので、経営的、経済的な話からeneloopブランドがどうしてこうなったかを考えてみる。
簡単に言うと、独占禁止法の関係でeneloopの生産はライバル社に売却された。現状eneloopはライバル社から購入されている状態だから、できるだけ早く軟着陸させEVOLTAブランドに統合しなければならないと言う事だと思う。
Panasonicはeneloopブランドを高く評価している。評価している故に生産と同時に売却され、eneloopのシェアが他社に渡り、自社の電池ビジネスが脅かされる可能性を排除する必要もあった。だからこう言う事態になっているのだと。
(なお、この記事中の記事引用における強調は、全て引用者によるものである)
eneloopを生み出した三洋はPanasonicに合併した。その経緯はおおざっぱに三行にまとめると
と言う事である。
「これからの時代、もちろん家電も地味に売っていくけど、電池ですよ電池! 皆さん知ってましたか? 三洋は電池と太陽電池が強いんです。さらに設備向けBtoBビジネスが良いんですよ!安定的に利益を出せます」
と株主に対して強弁して、株主もそれはだいたい嘘じゃね……と気付いた人はいたようだが、これを名目に株主を納得させた。
当時の記事日経ビジネス - 2008年11月13日 パナソニック、痛み覚悟の三洋買収で挽回狙うには
パナソニックの三洋買収の狙いは明白だ。三洋が持つ世界シェアトップのリチウムイオン電池と、世界7位の太陽電池事業を掌中に収めることだ。大坪社長は「両社の持つ環境・エネルギーの技術を合わせれば、世界の人々にとって望ましい事業展開ができる」と語り、今後、電機業界の雌雄を決すると言われる「創エネ」の分野で絶大な力を振るう決意を示した。
とある。こうして三洋はPanasonicに合流することになった。
特に電池事業では、三洋の電池事業とPanasonicの電池事業がくっつけば、シェアを大きく取れると言うことが期待された。
しかし…。
eneloopにつかわれているニッケル水素蓄電池は、Panasonicと三洋のシェアを合わせると世界シェア8割であった。
Panasonicは「既に市場はニッケル水素からリチウムイオンに移行しつつあるし問題ないんじゃね?」と思っていたようで、日本の規制当局はその言い分を信じて承認しているのだが、海外で審査が進むにつれて、だんだんと雲行きが怪しくなってくる。
パナソニック、三洋子会社化に立ちはだかる米国競争法の“壁” - ダイアモンドオンライン 2009年4月7日では以下の様に伝えられる。
最大の焦点となっているのは、環境対応車に搭載される二次電池の寡占状況である。
車載向け二次電池には、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池があるが、「ニッケル水素電池の両社の合計シェアは8割強を占めるので、問題視されている」(パナソニック幹部)もようだ。
もっとも、パナソニック・三洋連合にも言い分はある。現在は、ニッケル水素電池が車載向け二次電池の主流だが、今後は大容量化を期待できるリチウムイオン電池が主流となることが確実であり、両社の統合は排他的な競争環境を生むものではない、というものだ。
三洋幹部は、審査の停滞について、「厳格に審査されていることは、米自動車“ビッグスリー(ゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、クライスラー)”の再建問題と無縁ではないだろう」と指摘する。
この頃は米国自動車業界がガタガタであり、世界潮流である環境対応自動車への舵を切らなければならない時期だった。その時に重要部品で巨大シェアの企業が誕生し、首根っこを押さえられるのは厳しい、というのが米国政府の意向であったのだ。
中国の独占禁止法関係に詳しい、名古屋大学教授、 川島富士雄氏のブログ 2009年11月1日付によると
3)3つの電池市場が関連商品市場。商務部は第1に、コイン形リチウム二次電池、第2に、民生用ニッケル水素電池、第3に、自動車用ニッケル水素電池を関連商品市場として画定し、それぞれ企業結合後に市場占拠率が61.6%、46.3%、77%に達し、競争上の問題があるとしています。中でも、第1と第2の市場について、結合後、単独価格引き上げ能力(中国語原文「単方面提価的能力」)を持つと指摘している点は、公告された決定では初めてであり、注目されます。
そして最終的にはこのような結果になる。
5)問題解消措置として日本国内の工場の第三者への売却を条件付け。上記の関連地理的市場が世界市場とされたことに対応してか、第1のリチウム二次電池については、三洋電機の鳥取県岩美町(公告では岩見町とあるが、正しくは岩美町)の鳥取工場の第三者への売却が、第2の民生用ニッケル水素電池については、三洋電機の群馬県高崎市の高崎工場の第三者への売却等が(ただし、パナソニックの中国江蘇省の無錫工場の売却と選択的条件)、第3の自動車用ニッケル水素電池については、パナソニックの神奈川県茅ケ崎市の湘南工場の第三者への売却に加え、トヨタとの合弁会社(パナソニックEVエナジー株式会社)への出資比率引き下げや代表権放棄等が、それぞれ承認の条件とされています。中国域外の工場の売却を条件としたのは本件が初めてであり、今後の実務にとっても注目の動向です。
そして、三洋電機の持つ電池工場が、FDKへと売却されることになる。三洋電機,Ni水素2次電池の製造子会社をFDKに売却 - 日経エレクトロニクス 2009年10月28日付によると
三洋電機は2009年10月28日,民生機器向けNi水素2次電池の製造事業を約64億円でFDKに売却すると発表した(発表資料)。同社の子会社で,Ni水素2次電池の製造を手掛ける三洋エナジートワイセルの株式をFDKに譲渡する。これは,パナソニックの三洋電機への株式公開買い付け(TOB)により,2社合計のNi水素2次電池事業の世界シェアが大きくなり,米国と中国の競争法当局からTOBの認可が下りないための措置。
譲渡後,三洋電機の電池事業としてはLiイオン2次電池とニカド電池,ハイブリッド車向けNi水素2次電池が残る。また同社は,民生機器向けNi水素2次電池のブランド「エネループ」も引き続き使用する。エネループ向け電池は今後,FDKから購入する格好となる。
こうしてPanasonicとeneloopの製造は分離することになった。
売却先のFDKとは、富士通の子会社である。富士通とPanasonicは、言うまでも無く電池事業、その他での競合関係にある。
通常、こういった売却の時にはブランドも一緒に売却されるのが一般的だろう。しかしeneloopブランドはPanasonicに残った。これはそれだけeneloopブランドが強力であることをPanasonicが認識している証拠だと考えられる。
その他に、2011年4月1日のダイアモンドオンラインの特集「【企業特集】パナソニック 電工、三洋を解体・融合・再構築 100周年に向け大坪改革の正念場」には以下の記述がみられる。
次代を担う電池事業はどうか。重複するのは、繰り返し充電して使えるニッケル水素電池の三洋「エネループ」とパナソニック「エボルタ」がメイン。これも、「エネループが強いなら、エネループを残せばいい」(大坪社長)と言い切るほどで、圧倒的なシェアを持つエネループが残るだろう。
大坪社長とは、当時のPanasonicの社長、現在の会長の大坪文雄氏である。当初は当然のようにこういった観測がなされていた。
しかし、Panasonicは独占禁止法の壁により、eneloopの工場を売却することとなった。そこで大きく戦略転換を迫られる。
ここからは具体的な記事は無い。通常表にでる話では無いので、推測である。
FDKにニッケル水素蓄電池生産工場を移転する際、折衝の中で、当然FDK側はeneloopブランドを同時に譲渡することを求めたと考えられる。しかし、Panasonicはeneloopのブランド力を手放す事が惜しい。そこで、中間案として、eneloopブランドの継続期間の定めと、eneloopブランドで販売するニッケル水素蓄電池は、"すべて"FDKが生産するものを使用する、といった買い上げ契約になっているのではないか。
これは企業買収ではよくある話である。自社のコア技術を洗練させていく上で事業部を切り離して売却するとき、一定の期限や条件を区切るとしても継続して購買を続けると言う契約付きになるのはごく一般的だ。そうでなはいと、売却されたあと従来は社内需要がしめていた部分の需要がごっそり無くなる事になってしまったら、買い手のつかない商品を作るラインを押しつけられることになって誰も購入はしないだろう。
これは一連の動きとも合致する。たとえば従来はeneloopブランドだったスマートフォン用外部バッテリーなどからもeneloopブランドは消えている。またeneloopブランドで展開されていた電気カイロや省エネ製品も姿を消した。
今回の、eneloopブランドを目立たなくして、Panasonicを全面にだすデザイン変更とブランド変更は、全量FDKから購入しなければならないeneloopブランドを徐々にPanasonicブランドに移行させたいがための措置だと思われる。
今後電池の性能は上がっていく。しかしFDK側は他社ブランドeneloopに最新技術を投入する意味はそれほどない。また、これは外部から見たイメージと、社内の実際の所の見え方の違いだと考えられるが、EVOLTAの技術の方が、eneloopより優れているようだ。これは事業部門は売却したが、何らかの方法でeneloop開発のコアになった人材がPanasonicに残っていると言う事も考えられる。今回はデザインとブランドばかりに目が行きがちだが、eneloop側よりも、EVOLTA側の方が強力な技術転換がかかっていることがわかるだろう。
順番は私が考える可能性順だ。
eneloopブランドのフェードアウトはほぼ間違いが無いだろうと思うが、今回のような反応が全体におき、また有力な顧客(大手家電量販店)からの要望などが出てくれば、2番目の可能性も考えられる。この場合、eneloopは、LUMIX、VIERA、Panasonic Beautyと並ぶブランドに位置づけられて、下手をするとPanasonicのエネルギーソリューションのブランドになり、太陽光パネルシステムまでeneloopを名乗るようになるかも知れない。ただFDKが同意するかは不明だし、そこまでの価値がeneloopと言うブランドにあるのかと言う事は不明である。二次電池市場が今後リチウムイオンになっていく中、ニッケル水素の伸びしろはそれほど大きくないだろうし、電池の主戦場はBtoBであることもあって、コンシューマ向けブランドがどれだけ重要か、と言う判断は慎重になされなければならない。
三番目はあり得ないとは言い切れないが、ほぼ無いだろうと思う。これだとPanasonicがeneloopブランドを手元に置くことで二次電池市場を手放さなかった意味が無くなるし、二次電池市場を他社に明け渡しても良いほどの対価をFDKが支払えるのならば買収の時に実行されていただろうからだ。今後十分にEVOLTAに移行された後でeneloopブランドがFDKに渡る可能性はあるが、正直行って、ニッケル水素電池はこれから大幅に伸びる分野では無いので、そこにコストを賭けるかどうかはわからない。
いろいろと騒がれたが、この戦略はだいたい上手くいくだろう。何故かと言うとPanasonicの電池シェアは半分近くを占めていて非常に高く、それらの販売網を使って一気にEVOLTA蓄電池を押し込んでいけば浸透するのは時間の問題だと思われるからだ。充電器の共用化はその布石である。今後、EVOLTA蓄電池はあるのに、eneloopが売っていない、と言うシーンは増えていく。その時にいくらeneloop派でも、同じ充電器での保証がされているEVOLTAが販売されていた場合、EVOLTAはだめだからeneloopを探す、と言う行動をとるだろうか? とる人は非常に限られているのではないか。後は、eneloopブランドでなければ売りにくい、と言う販売店側からの圧力だが、これは徐々に減っていくものだと思われる。
思ったより反応が大きく、感謝申し上げる。
その中で一つだけはっきりさせておきたい事があるので念のため追記させていただく。この話は本質的にはお客さまには関係が無い事である。これを忘れてはならない。Panasonicの関係者はこれを言い訳に使うべきでは無い…いや、Panasonicはこれを言い訳にすることは無いだろう。客に寄り添う事で、時にはマネシタなどとあざけりを受けながらも成長してきた会社なので、これがベストではない事ぐらいは百も承知だろう。その上で、取り得る限られた選択肢の中での判断だったのではないか、というのが要旨である。
また、EVOLTAの方を売り払う事でeneloopの工場を残すべきだったのでは無いかと言う意見も拝読した。忘れてはならない前提条件として、三洋が経営を行き詰まらせたのは、確かに引き金となったのは新潟県中越地震であるが、本質的には市場変化への対応の遅れと、コスト構造からの採算性の悪化である。Panasonicのニッケル水素電池の生産拠点は海外にある。一方三洋の生産拠点は日本国内にあった。(分離されたFDKトワイセルの会社概要にあるように、ニッケル水素電池の生産で国内に残っているのはこの拠点のみだ)2009年は円が急速に値上がりしはじめ、どこまで円高が進むかという事に各社頭を悩ませていた時期である。最終的に、どちらを売却すべきかと言うのは当時の内部資料を見なければならないだろうが、おそらくこの辺りから三洋の工場が売却され、Panasonicの工場が残った理由がある。またパナソニックの国内電池関連施設は、トヨタとの合弁で作った当時のパナソニックEVエナジーとの関連などもあり、そう簡単に手放せるものではなかった事も推測できる。(ただ、パナソニックEVエナジーも、独占禁止法の回避のため、出資比率を引き下げざるをえなかったわけであるが)
この他に、EVOLTAの工場で作ったものにeneloopを付けて売ればよかったのでは無いか、と言う指摘も頂戴した。ただしこれでは、おそらくFDKに売却するときに交わされたであろう生産に関する契約と、独占禁止法上に引っかからないために競争相手を作るという目的が達成できないので不可能であった。
上記追記でも伝えきれなかった部分がある様なので再び追記させていただく。
この文章は、このような事情があるからデザインが悪いと批判をした人々は軽率だ、等と非難をするものではない。
あくまでも、そのような批判が出る事は承知の上で(お客さまの不満が出ることは分かっていて)、取りうる選択肢はこれしか無かったのではないかと言う分析を重ねたものである事を承知して欲しい。
http://d.hatena.ne.jp/mizchi/20130115/1358216244
↑の日記を見て思うのは、北関東(ここでの想定は群馬栃木茨城の、東京から半径100km前後のエリア)の特異性。
僕も住んだことあるけど、北関東って人々の考え方が典型的な田舎なんだよ。
自分自身東北出身だけど、同じ規模の町同士で比較してみればそんなに住み心地は違わない。
日記の筆者は長崎を例に出してたが、水戸や前橋や高崎なんかどう考えても長崎より街としてはショボい。
宇都宮でトントンくらいだろ。そして日本のどこよりも先に町並みの郊外化、没個性化が進んだ地域だし。
今や日本のどこでも見かける家電量販店大手の「ヤマダ電機」「ケーズデンキ」「コジマ」はそれぞれ高崎、水戸、宇都宮本社だし。
今地方都市の郊外で起こってることが、大体北関東発信だったりしますよね。
でも、北関東の人は東北の人よりも選択肢が多いと思う。気軽に東京に日帰りできるし
これって他の田舎からしてみたら、ものすごいアドバンテージだと思うんだな。
何言いたいのか分からなくなってきた。