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2016-10-27

ほぼ30年ぶりに西武特急秩父に行ったら

数年前の話。

あの花の影響で、明らかに地元民じゃない若者(=聖地巡礼者)がやたらいっぱいいたことより、秩父鉄道とつながっていたことより、東急車両が走っていることより、都内が高架複々線化されていたことよりも何よりも、飯能まで複線になっていたことが凄まじい驚きだった。

「もうすぐ飯能かあ…直前の信号所から単線になって、いよいよ都会を離れてしまった感が出てくるんだよな…って、あれ?複線のまま右手から単線が…え、飯能?え?複線化されてた!?マジ?うそでしょ!?」

文章化すると実に頭の悪い感想で恐縮だが、一人でパニクって言葉を失った。


実に30年ぶりに乗るまで、自分にとっての西武線小学校上がる前の記憶で止まっていたので、そりゃもう心底驚愕した。

一応あの花秩父鉄道東急・高架複々線の話は情報として知っていたので、そんな大きな驚きはなかったけど、それ以上新しい情報なんて無いと思っていたのが間違いだった。

そんな筆者の幼少の記憶に必ず出てくるのは、5000系レッドアローである。でも何故か行きしか使わなくて、帰りは黄色普通電車だった。

まさに行きはよいよい帰りは…を地で行く行旅で、帰りは山間単線で延々揺られるのが超退屈で嫌だった。

でも飯能からちょっと行って複線になると、ようやく都会に戻ってきた→家が近い!と少しだけホッとした。

から単線→複線という儀式(?)は、忘れたくても忘れられない記憶になってしまった。

ちなみに30年前を最後秩父行きで西武線を使わなくなったのは、熊谷から荒川沿いのアプローチ秩父に行くようになったから。

更に、今世紀に入ってから秩父行きそのものがご無沙汰になっていたと。


いや、幼心にすごく不思議だったんだよね。

飯能から池袋方面に出発する時は単線なのに、隣の元加治に着いた時は複線。なんで???という感じ。

それで一回、子供だったら必ずやる、かぶりつき前面展望をやってみて謎が解けた。

駅も何もない所にポイントが有って、そこで複線になるんだ!!

信号所などという存在を知らない当時の自分にとって、これまた「いつの間にか複線」を上回る衝撃だった。

この時点で一生忘れられない記憶として確定したと言っていい。


それなのに、飯能まで複線になっていた。

都会が更に伸びた!くらいのインパクトだった(飯能市の人ごめんなさい)。

それで帰宅して早速調べてみたら、こういうことだった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%A0%E7%B8%AB%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%89%80

なんと、敵は八高線だったのだ!

絵本で、単線非電化ローカル線ガーターの下を黄色西武電車がくぐる絵があったけど、それか!!

あの本、なんて本だったか全く覚えてないけど、wikipedia読んだらその絵だけ記憶から蘇ってきたとか、一体どうなってんだ。

ということで、3度目の衝撃を飯能から受けた。


余談その1

10000系の2代目レッドアロー個人的にかなり微妙

初代5000系の美化された記憶込みだけど、あんまり魅力的には思えなかった。

まあ、新幹線東京から近くなったことだし、なるべく早く富山まで乗りに行こうと思っている。


余談その2

秩父は第二の故郷だけど、上に書いた経緯から飯能にもお世話になっている。

なのでお礼に天覧山には登るつもり。

ヤマノススメで登場した時は別の意味でびっくりした。


余談その3

敵と書いてしまったが、八高線高崎高麗川の車窓は最高である

実際に乗って感動したあの日から十年以上経ってしまったけど、またそのうち乗りたい。

 
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