はてなキーワード: おひとり様とは
デパ地下を歩いてたら「揚げ物ふたつください」「3つがお買い得となっております」「…。じゃあ3つで」というやり取りを聞いた
なんでこんなことが気になるかというと、実は俺も同じ店で先月くらいに同じやり取りをして2つ欲しかったのに3つ買わされたのだ
まあどちらも一人暮らしっぽい外見の男性だったし、家族連れやおひとり様女性にデカ揚げ物プラス1個プッシュはさすがに成功しそうにないので理屈としてはわかる
で、おそらくなんだが、口調と表情から察するにその人も俺と同じように面倒だからこの店では二度と買わないと思ったと思うのだ
普通の店なら目先の1個のために客を不快にするかもしれない営業はハイリスクなんだけど、幸か不幸かここは駅前デパ地下、新規の客なんていまどき観光客含め山ほど来るのだ
ちまちまリピーターなんぞ作ろうとしなくてもプッシュプッシュでどんどん売りまくればどんどん捌けるのだ
■いきなり!ステーキ、300店に 地方の出店加速 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33424920W8A720C1000000/
この記事の通り、俺の住む地方にもつい最近いきなりステーキができた。
べつにいきなりステーキに行くのは初めてではない。東京や大阪に出向くときには必ず1回はいきなりステーキに通ったものだ。
東京のような都市圏のいきなりステーキは駅前の人でごった返した土地に狭苦しく立ち食い席が並び、仕事帰りの一人サラリーマンで埋め尽くされる。
時々女性も入ってくるが、ほとんどは男たちが肉の塊をさっさと食って出ていくようなイメージだ。
今日俺の行った地方のいきなりステーキは駅前ではなく幹線道路沿いにある。そもそも地方は駅なんて誰も使わないからな。
もちろん巨大な駐車場つきだ。
一人でいきなりステーキの扉をいきなり開けると、そこは東京のいきなりステーキとはまるで別世界である。
広い。広すぎる。広いと言っても席がたくさんあるわけではなく、席と席の間隔がめちゃくちゃ広い。
上着なんかも楽々脱げるし、背中と背中の間を潜り抜けていく必要もない。
と店内を見渡して、行列の後ろに並んだ。
東京の行列とは違い、店内にちゃんと待つ用の椅子が準備されている。
20分くらい待つとおひとり様こちらへどうぞ!と呼ばれて席に着いた。
この時に気づいたのだが、20人以上の行列ができているのに店内の席は半分くらいしか使われていない。
これは何なんだ。新手の行列商法なのか。いやおそらく100%席を埋めるとさばけないのである。
こう思うのも無理はなく、新規オープン直後のいきなりステーキは肉が運ばれてくるのに1時間かかるとかでレビューが星①のオンパレードだった。
オープン直後からは何か月か経ったし、そろそろ大丈夫だろうと思って今日来たのだ。
サラダ&ライスセット 350円を頼み、肉カットレーンに並ぶ。
地方のいきなりステーキは東京のいきなりステーキとは店内の雰囲気が180度違んだなあ。
俺の周りはというとファミリー、ファミリー+おじいちゃんおばあちゃん、カップル、女子6人組、ファミリー、ファミリー、ファミリー、カップルだ。
とか思っていると、70歳くらいの老夫婦に順番を抜かされた。こいつらがまたファミリー5.6人分の肉を頼むのでまた時間がかかる。
なんてスピーディーな注文だ。
10分ほどでお肉にくにくが運ばれて、おなかいっぱいになった。
最後の会計の時、肉カットレーンで抜かされたおばあちゃんにまた抜かされかけるも、お互い一歩ずつ前に前に進むカーチェイスを繰り広げてなんとか死守した。
どうやらこの人は並ぶという概念がないらしい。
最近飽きられたとかなんとかでいきなりステーキの売り上げが落ちているらしいが、地方進出もその一因だと思う。
売り上げが落ちたせいで、トクホ黒ウーロン茶は社長のにっこりウーロン茶になり瀬戸弘司が怒っている。
立ち食いではなかったし、完全にファミレスで、おじいさまたちは孫との会話を楽しんでいるので回転率も悪い。
売るためにエロくしてるんだというのが擁護派批判派双方に共通してるみたいだけど、別にエロかろうが売れてねーから。
少しは読んでから口出せよほんと。
>エロはともかく絵師ガチャとか言われる位には売上に影響はあるみたいだから
エロの!話を!してんだよ!
絵が下手なのより上手い方が手に取られるのは当然だろうけど、エロい方が手に取ってもらえるとは決まってないだろ。
>表紙キャラの露出度下げたパターンと上げたパターンで全く同じ内容のラノベを出してどちらが売れたか比べるぐらいしないと実態はわからなそうだが。
それはまあそのとおりだと思うんだけど、検証不可能な以上現実にエロくてもエロくなくても売れたり売れなかったりすることから判断するしかないかなと。
まあGOSICKみたいなラノベとそれ以外で出た作品の売上比べることはできるかもしれないけどターゲット層も発売時期も違うからなあ。
>エロかどうかというより当該キャラクタの露骨な客体化が問題なのだが
うんあの、言いたいことはわかるよ? エロであることを問題としているのではなくて客体化(ごめんこの言葉の意味よくわからん)されていることを問題としているから、エロいことを批判したいわけじゃないってことでしょ?
でも俺が言いたいのは売るためにエロくしてるとは思わないって話なのね。
>売り上げについては読んでもわからんと思うな。
エロかろうがエロくなかろうが打ち切られたり打ち切られなかったりしてるんだからそれで判断するしかないんじゃない。
エロいから手に取らない人もいるしエロいから手に取ると言ってる人もいるんだからどっちでも大差ないだろう。
>表紙のエロさは独断と偏見でいいので売上の統計で示してくれ
じゃあ独断と偏見で
SAO→エロくない
禁書→エロくない
劣等生→エロくない
オバロ→エロくない
このすば→エロくない
ハルヒ→エロくない
境ホラ→エロい
AW→エロい
デアラ→エロかったりエロくなかったり
ノゲラ→エロよりだけど画風でそう見えないかなあ
俺ガイル→エロくない
はがない→エロい
ダンまち→エロくない
六畳間→エロくない
緋弾のアリア→エロい
バカテス→エロくない
IS→エロい
売れてないラノベ(主要レーベル8月刊行のうち売れてないと思うものをラノベの杜で上から2作品抽出)
タタの魔法使い2→エロい
錆喰いビスコ2→エロくない
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。→エロい
ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ グラファリア叙事詩→エロい……かな?
こんな青春<ゲーム>でマジになれなくてどーすんの?→エロい
僕のカノジョ先生→エロい
異世界ゲーム神話大系 可愛い女神のお願いなのでユニークスキルで異世界を少しひねってくる→エロくない
この世界で9番目ぐらいな俺、異世界人の監視役に駆り出されました2→エロい
バグゲーやったら異世界転移したので、可愛い女の子だけでギルドを作ってみた→エロい?
あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! 3→エロくない
魔王の娘だと疑われてタイヘンです! LV.1 剣士の娘にニラまれてます!→エロい
私を自分のものにした責任とってよね2→エロくない
クズと天使の二周目生活3→エロい
クロハルメイカーズ 2→エロくない
神域のカンピオーネス 3 黄泉比良坂→エロい
隠れたがり希少種族は【調薬】スキルで絆を結ぶ→エロくない
劣化魔法の教育者 1→エロくない
彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~→エロくない
最強案内人の俺が異世界美少女を操り、死にゲークリアに導くまで→エロくない
売れてるのはエロくないのが多いように見えるけど、大ヒットするには手に取りやすいほうがいいってことなんだろうな。
>「最近、異世界転生物が増えた=ファンタジー小説が増えた=ファンタジー小説の女性キャラは衣装の露出が高い、もしくは体の線が解るデザイン」
ラノベの杜とかで単行本系見るとわかりやすいけど、なろう発のってだいたい露出控えめなんだ。
>表紙と売上数と初版日付並べて一覧にしてもらえたら嬉しい。
オリコン売上だと思うけど、売上数出る時点で売れてる部類なので無理。
ただごめん、神域のカンピオーネだけオリコンでてたわ。売れてるねこれ。アニメ化もしたカンピの作者のスピンオフなの見落としてた。
ちなみにその作品で3,588部。売上数すら出ないようなのが大半なのよ。
>エロくても売れてないのか売れないからエロくしてるのか結果からは判断できないがあれだけ量産されてると素人に手に取ってもらう為に(無名で売れてない作家ほど)エロくして目立たせてるのは確かだろ、効果は別として
エロくしても効果ないけどとりあえずエロくしとこうって?どんな判断だ。
作風に合わせてとか関係者(作家、絵師、編集あたり)の趣味だと俺は思うけど。
もう疲れた。
今まで気にしてこなかったけど、気にしてないつもりだったけど、いい人見つけろって言われるのはもう嫌だ。
オシャレを教えてくれるお姉さん(たまにおばさん)は好きだけど、別にモテなくていい。静かに暮らしたい。
本気でお見合い用意してくれてるのかなって思った上司を尊敬しているけれど、結局私の未婚はあるある話の1つのネタなだけだ。
職場でも、お盆の親戚の集まりでも、ほんのちょっとの言葉なのに凄く疲れるようになってしまった。
アラサーの女子会もどきでは、「言われるのもあと1、2年。それ以上はそっとしておいてくれるよ」と愚痴を紛らわせていた。
でも、それを3年くらい言ってるから、これは結婚しないと終わらないんだと思う。
そうですね晩婚化のニュースが出ましたね、でも私に教えてくれなくていいんですよ。そっとしておいてください。
金曜日は図書館に寄って、返却と予約受取して、それで私の週末は十分幸せなんです。
これ以上の刺激は欲しくないし、ちゃんと5日間仕事に行くためにはエネルギーを取っておかないと、無理。
こんな私を定期招集してくれる友達もいるから、会いに行くのが面倒になる日こそあれ孤独に泣く日はない。
好きな仕事で、ギリギリ親の面倒も見ることができている。子どもを持つなんて贅沢をしなければ私も生きていける。
筋腫の位置があまり良くないから、欲しくなったら不妊治療らしい。そのための治療よりは、保険の使えるうちに丸ごと取ろうと思う。
支え合う人がいなくても無事に還暦になる日が来たら、その頃にはおひとり様が世間様に迷惑をかけないエンディングも充実していることだろう。
結婚も子どもも要らない。でも、そんな話は誰も聞きたくないでしょう。私も言いたくはない。
やっぱり結婚している人の方が信用されるのは、分かる。ちゃんとしている人が断然多いもの。
人間関係を築ける人は偉い。でも、私だって仕事はちゃんとしているよ。
1度は選ばれているのよ、と笑うお局様がすごく羨ましかった。バツイチかっこいい。
きっと本当はバツイチだからかっこいいんじゃなくて、キッパリとかわせることがかっこいいんだろうけど、私は肩書きが欲しくなった。
付き合ったら結婚のことを言われ、結婚したら子どものことを言われ…バツイチだって色々言われるんだろうけど、でもゼロよりは生きやすそう。
お盆休みボケが治らなくて、ここのところボーッと、離婚したいなあって思っている。結婚もお付き合いもしてないんだけどね。
たまに辛いので、私をバツイチにしてくれる方を募集したいです。
でも婚活するエネルギーはないし、離婚前提なんて申し訳ない。はてなの人たちになら、変なお願いを許してくれる変な人がいそうなんだけど。
同性カップル同士のカモフラージュ婚とかも合わせて、需要はあるんじゃないか。誰かこういう形式だけの出会い系システム作ってくれないかな。
この話の行く末に当然出てくるはずの「どんなどうしようもない女をあてがわれても文句はないのか」というところまで行きついた例を見たことがないから
ウォンツとしては「女くれ」だけどニーズとしては「女があてがわれてないせいで社会的地位が低い状況を何とかしてくれ」なんだろうな
「女を獲得する」というクエストの難度は年々上昇しているにもかかわらず、女獲得クエストのクリアを前提とした社会の要求は依然として大きく横たわっている
つまり「女がいない男も男として認める」という条件緩和が達成されれば女をあてがえ論も自然消滅していくことが考えられる
異性のために行動できる男を誉めそやす価値観ができるだけ放逐されるよう「男のおひとり様」を増やしていけばいい
二次元コンテンツの充実とかはもしかすると性差別を男女の分離という方向で解消していくためのキーになるのかもしれない
男性おひとり様禁止のイタリアンは燃えたけど、女性おひとり様禁止の居酒屋は燃えてないし
一時期話題になった「女性が正会員になれないゴルフ場」の話もいつしか流れなくなったし
その理由が「男性が女性に危害を加えられる事件が多発して止むを得ず」ではなく、
「伝統だから」「男のロマンを壊さないため」「土俵は神聖な場であり女は汚れだから」
もし「白人の神聖な場だから汚れである黒人はリングに上がってはならない」という伝統のスポーツがあればどう思うだろうか?
「レディースデー反対男女逆なら許されない!」論者にもいいたい。
知ってる理髪店が男性客の足が遠のかないために男性客に安くするサービスをしていたことがある。
「子供は欲しいけど、諸々の理由で旦那は欲しくない。でも、子供1人につき3000万とかお金がかかるから1人で育てるのは経済的には不安がある。だったら、独身のままでいいかな〜」
って言う女性が周りに存外、びっくりするくらい多い。皆きちんと働いて自立した女性達です。こういう「産む意思のある」人達が、自由に産めるようになったらいいのに。
例えばありきたりだけど、信頼できる公的機関として精子バンクがあって、自由に好きなタイミングで子供を産めるとか。
(こう言うことを書くと「そんなことしなくても俺の精子あげるよ〜〜ドゥフフ」みたいなのが出てくるけど、そんな話はしてない)
「子供が欲しいから」という動機で婚活しても、疲れて諦める女性を今まで何人も見てきた。彼女たちの大部分は育児期間中の経済的な安定を求めてるわけで、そこを社会福祉でサポートできれば、普通に出生率は上がると思う。
そもそも、子を産むためのほぼ唯一の手段が結婚って、なんだか時代遅れじゃないのかなと。
欧州で実施されて実を結んだ政策も良いけど、おひとり様の国にはもっと相応しい少子化対策がある気がする。
恋愛に興味のない人が増えてるのは現実なんだから、恋愛も結婚も介さず子供を産み育てる道はあってもいいと思う。
※じゃあ男性の立場って??←こういうツッコミが出るのは重々承知の上。弱者男性関連のまとめとか、あまりに言いたい放題だから女からも言いたい放題な意見があってもいいのでは?と思って書いた。
東京では高度経済成長時代あたりから「ドーナッツ化現象」と言う現象があった。
都市部から郊外へ人が流出し都内の公立小中学校の統廃合や公立保育園の統廃合や規模の縮小が進んだ。
その流れで都内の空き地がどんどん商業ビルやオフィスビルやマンションに切り替わっていった。
90年代に煩わしい近所付き合いやしがらみの多い地方から脱出する目的で上京していく人も増えた、そして2000年辺りにおひとり様ブームや
独身バリキャリ女性が贅沢を楽しむライフスタイルがもてはやされた・・・そして「単身世帯向けに最適化された東京」と言う首都が完成した。
政府は対策を練り自治体も保育園を増やそうとしてる、しかし「単身世帯に最適化された東京」は一般世帯(夫もしくは妻子持ち)が快適に暮らせるようにするのは無理だ。
一言で表せば「都市計画の失敗」である。しかしもう何十年にも渡って単身世帯向けに最適化され続けた東京を「一般世帯に暮らしやすい東京」に変えるのは至難の業だ。
90年代に煩わしい近所付き合いやしがらみの多い地方から脱出する目的で上京していく人も多かった影響で下町の住人以外は他者への関心も薄い。
公立小中学校の統廃合や公立保育園の統廃合や規模の縮小で出来た空き地を売ってしまった以上は買い戻すこともできない。
「保育園落ちた日本死ね」を言っている世代の子供が成人している頃には状況が変わっているかもしれないが、今度は高齢化社会だ。
人口が減ってせっかく増やした保育園をまた潰すことになるからなるべく自前で建てたくない・・・・と言うのが自治体の本音ではないだろうか。
欲求を満たすために経済はまわるのでおひとり様でもどんどん快適になっていく。それは間違いなく良いこと。
みんなが自分のなりたい自分になる権利があるし、そのための努力ができる社会であるべき。
でもそれに伴って相互互助システムとしての結婚は相対的に価値が下がる。
だからお見合い(婚活パーティー)を盛り上げても少子化問題にとって決定的な対策になるはずがない。
そうすると結婚は恋愛が前提になるわけだけど、おひとり様が超快適だから恋愛すら不要になっている。
結婚や誰かとお付き合いをすることのデメリットは数値(コスト)だから共感しやすい。
自分のためだけに使えるお金が減るとか、家事育児で自分の時間がゼロになる、とか。
もちろん男女ともにね。
その反面メリットは個々の体感なのでわかりづらいこと山のごとし。
ひとによっては倒れてしまうほど過酷な幼児期の子育てになぜ前向きになれるか、って子供が喜ぶ顔をみたら苦労は(ほぼ)全部チャラだからだよ。
でも他人の幸福感に共感はなかなかできない。肉体的精神的に辛い状況は共感しやすいのでそこはよく伝わる。
これじゃ仮に何かの奇跡が起きてお金の問題が解決しても結婚しようとは思わんね。
少子化問題に限らずつきまとうもので、「どうやって問題に立ち向かおうか」という話とはまた別もの。
何かの問題を解決したいなら、金と策の両輪をブン回さないとダメだ。
策に関して思うことは、人と仲良くするとひとりでいるより楽しいぜ、っていう価値観をきちんと伝えようってこと。
でも言葉だけで「結婚はいいものだよ」と言っても伝わらない。他人の幸福感とは基本的に断絶してるから。
そこを伝えるためにどうするか。
日本の社会ではフィクションの力にもっともっと頼るべきだと思う。
その作品にふれたら誰でも結婚したくなっちまうような、でもそれは無理ゲーだから受け取った人の何%かには伝わるような。
40代独身の親友が自殺した、という記事がリツイートされてきた。
タイトルを読んでああ未来の自分のことかもしれないなと記事を読み進め、その人の結婚に対する焦燥感や絶望を想像し、大いに共感した。
けれど、子供が欲しかった、というくだりを読んでふと気が付いた。
四半世紀生きてきて、私は自分の子供が欲しいと思ったことがない。
件の記事の女性に共感すると書いた通り、私は典型的な独身アラサー喪女だ。
中流サラリーマン家庭で、長子にしては親に甘やかされて育った方だと思う。
学生時代から大人しくコミュ障気味の地味なオタクで、中流家庭にしては塾や習い事にお金をかけてもらって、そこそこの私大に進学した。
途中不登校になりかけたりして中高時代にあまり良い思い出がない私にはサークルやゼミなど、大学生活は楽しかったし、比較的自由な校風の大学は新鮮だった。けれど大学に入ったことくらいで生来のコミュ障が治るはずもなく、恋人や親友と呼べるような友人はできなかった。
まあ恋人ができなかったのはブス(しかも高校〜大学時代は今より5キロ太っていて、身長160センチ体重54キロで筋肉のない下半身デブ)だからだとも思う。
そんなコミュ障ブスのくせして準備と能力が足らずに就活で大失敗し、藁をもつかむ思いで就職した月給手取り約20万の会社で、今のところ職場で問題を起こすことはないものの辛い業務が多く、日々辞めたいと思いながら3年目を過ごしている。
だからと言って再就職がうまくいくとも全く思えないので、当面転職も考えられない。
転勤してから一人暮らしをしているが、仕事だけで疲れて帰ると何もできず、自炊はおろか(食事の8割はコンビニの出来合いかレンジ調理のみの冷凍食品、昼食もコンビニ)必要最低限の生活(週2回の洗濯、月1回程度の掃除機)で精一杯という体たらくで、休みの日は予定がない限り家に引きこもっている。
買い物すら行く気が起きず、最近では週末になるとネットスーパーで冷凍食品と飲み物、シャンプーなど最低限の食料品と生活用品を注文する生活。
実家暮らしの頃はオタク趣味にお金を使っていたので、貯金総額はこの冬のボーナス(手取りの2月分ほど)が入ってようやく300万に届くか、というところ。今後少しは昇給するとしても、この年収でおひとり様として生きていける気はしない。
あまり長く生きていたくないので将来に備えるという発想にもならず、保険や個人年金、社内預金などもしていない。
親に愛されなかったわけでも、環境にそこまで大きな問題があったとも考えられないので問題は自分自身に有るのだが、私は自分に自信がないくせに自己愛とプライドは中途半端に高い。
一方で自分を好きになる人などいないと思いながらも、なぜ世間の人はこんなにも皆結婚しているのに自分には恋人のひとりもできないのだ、と内心落ち込んでいる。
仕事と勉強で疲れている、を言い訳に恋人を作る努力も友達を連れ努力もしていない。
コミュ障かつ真面目系クズの上、とんでもない内弁慶なので、そんな悩みを友人や他人に相談することなど到底できず(というかそもそも友人が少ないしそこそこの大学を出てしまったために仕事の話をすること自体がコンプレックスと化している)、月に何回かは仕事の愚痴を暴言に近い口調で親に聞いてもらうことで鬱憤を晴らしているような体たらくだ。
脱線しすぎたので、話を戻す。
それならばその先を考える意味はないような気もするが、私は自分の子供が欲しいと思わない。
人生は今のところうまくいかないことの方が多く、私は自分自身のことが嫌いで、万が一にも自分の遺伝子が入った子供が生まれるなんてことは考えられない。
もしも半分が好きな人の遺伝子だとしても、半分は自分の遺伝子の入ったその子を愛することなどできないし、うまく育てられず虐待するかもしれない。
私に似るとしたら(というかどこかしらは似るだろう)その子は絶対に美人ではないし、要領も悪いだろうから幸せになれるとは全く思えない。
そんなかわいそうな子は産みたくない。
まあそもそも恋人すらできない時点でそんなことは夢物語なんだけど。
未だに自立というものが全くできておらず、もしも親が居なくなったらどうやって生きていけば良いのか全く分からない。
孤独は怖いけれど、世間の多くの人がしているように恋人を作り結婚する自分というものをイメージできない。
というか私のどこに誰かが好きになってくれる要素がある?考えているだけで無間地獄に陥りそうになる。
でもおとうさんおかあさんごめんなさい、だから私は貴方達に孫を見せることは絶対にできないし、できることなら貴方達より先に死にたいです。
ハマったばかりのジャンルの公式イベントに、1人で出掛けてみた。
おひとり様の女性に、「この席いいですか?」と話しかけたのがきっかけで、しばらく一緒に会話する事になった。
一般漫画作品ジャンルで、9割がた女性ファンだが、純粋に漫画が好きで来ているファンも多いと思う。
まず隣の席に座ったとたん、
「A×Bの夏コミ原稿中なんだけど、締め切りやばくて」と、言われた。
自分に話しかけているのか、誰か知り合いがいるのか、一瞬のみこめなくて、キョロキョロした。
初対面で、となりの席に座って、最初の会話がそれですか。
相手が腐女子とは限らないし、仮にそうだったとしても、カップリング違うかもしれないし、
そもそも公の場で、公式イベント中に、そんな話をしてほしくない。
「あ、そうなんですか」
「A×Bもいいけど、クロスオーバーで、他作品C×Bも描きたくてー」
彼女の話を聞くのは耐えられないが、今から席移動をしたら、かなり後ろの席になってしまう。
前の座席の女性が、怪訝そうな顔で、私たちのほうを振り向いたような気がした。
私も同類だと思われているんだろう。
恥ずかしい……。
しかし席を移動するのも悔しい。
腐った二次創作なんか知らないフリをしようと、
と、返事してみたら、クロスオーバーや、他ジャンルの解説が始まった。
そしてスマホを見せてきて、
「これ、私の原稿。こんな絵を描いてます! Pixivにも載せてるんで!」
と、アピールしてきた。
なぜ自分の話ばかりするの?
私は原作のファンであって、同人作家のあなたのファンではない。
年齢を聞いたら、40歳前半の方でした。
ツイッターのIDを聞かれたので、せっかくの縁なので、相互フォローをした。
イベント後に食事に誘われたけど、すぐに帰らなければいけないと言い訳をして、別れた。