出番やぞ!
かわいい女の子にアナルがあるのかないのか、それは有史から始まる人類の壮大な疑問である。
一方で、その研究は禁忌とされており、秘密裡に研究を行った者はアナル教団により宗教裁判にかけられたり、定かではないが闇に葬られた者もいるそうだ。
近年、その禁忌を破らないよう十分に配慮されたある画期的な思考実験が行われた。
世紀の天才アナル学者とも称されるアナバート・アナルシュタインにより1年の歳月をもって完成されたとされる。
「かわいい女の子にアナルはない」と仮定するならば"かわいい女の子"というものをまず定義しなければならない。
しかし、"かわいい"は主観的な物であり、その評価は人それぞれであろう。
しかし、アナバート・アナルシュタインはそこを一歩進め独自に思考実験を行ったのだ。
アナバート・アナルシュタイン「かわいい女の子にアナルはない?かわいい女の子とは個人の好みで変わる?ならば、女の子にアナルがあったりなかったりすればよいのだ!」
このコペルニクス的転換ともいえる大発見により、相対性アナル理論が唱えられた。
相対性アナル理論、それはアナルの存在には相対性があるという一種の仮説である。
女の子を観測した場合、男として行うのは「かわいい」「普通」「ブス」の3パターンの思考である。
相対性アナル理論によれば、かわいいと思った人をA、普通だと思った人をB、ブスだと思った人をCとすると、
B,Cにとってはその女の子にアナルはあるし、Aにとってはないことになる。
アナバート・アナルシュタインは現時点で言えることはそれだけだという。
観測された女の子にアナルがある世界とない世界が並行して存在するといういわゆるパラレルワールドだ。