はてなキーワード: 小手先とは
正直これ一冊でもほぼ勝てる状態になると思う。論理的であるというのはどういうことか、問題を解きながら徐々に理解する本。
最初の例題だけでも解いてみて、間違えたら残りを進めていけば良い。
どちらも少し古いが文書作成の技術はこの2冊で十分だろう。「日本語の作文技術」は大昔のレスバなども見れて面白い。
「論破」の舞台は掲示板やチャットなどが主であり、文字でやりとり行われることを考えると読んでおきたいところ。
適当に誤魔化すための定番テクニックを理解するならこれが良い。事例をもとに、どのような構造で陥れるか解説してくれる。
嘘松。
鴨川は京都市を流れる河川なので、店も京都市であるとこがうかがえる。しかし…
それに、京都市から最も近い政令指定都市は大阪市であるが距離は30km以上は離れている。
もしかして、京都以外にも鴨川という名前の河川があり、京都市とは全く別の政令指定都市の近くが舞台かと思いきや…
そこは腐っても京都府内だ
好意的に解釈しようとも、主要となる舞台設定に矛盾があると言わざるを得ない。
なんとなくおしゃれっぽい雰囲気を出そうと鴨川を舞台としたものの、プロットがまともに作れていないことが露呈している。
もっとも、話のオチをつけることすら放棄している時点で、プロット以前の問題でもあるのだが。
そのかわりに、冒頭と終盤で読者に語り掛けるテクニックだったり細かい人物描写だったりと、小手先の技術で文学らしさを作り上げようという努力はみられる。
ぎらぎらとしているようで、どこかあどけない感じもして、しかし落ち着いている。只者じゃない。修羅の目だ。多くの物事と戦ってきたに違いない。人生の重みは表情に出る
結果として元増田の文章は、読んだとて何の知見にもならないただの文学っぽい文字の羅列にしかなっていない。
社員50人ぐらいの零細会社の世襲社長(3代目)だけど、なんも「経営」してない。
毎日忙しい。それは間違いない。
だいたい初代社長が構築したビジネスを、ずるずるだらだら続けてるだけ。
ドラスティックな経営改革なんてもう50年以上やってないだろ。
毎日やってることと言えば、
金の流れには目を通すし
現場責任者と営業責任者とはまめにどんな感じかコミュニケーションするけど。
でもあとは大企業なら総務部がやるような数字のとりまとめとか、人事部がやるような求人募集出す作業とか、
自分のやってることがすっげーつまんなく感じるんだよな。
世襲で承継したとはいえ自分の会社なのにすっげーつまんねー会社だなと思う。
もう老人みたいな会社なんだよな。
でも自分自身の考えもクソなんだよね。
リスク取る度胸もないし、賭けに出て成功するような能力もない。
おじいちゃんが作った財産をチューチュー吸って生きてるだけのアホなんだよ。
人生つまんね~
MTGAのクイックドラフトも終わるし。お疲れ俺。有償ギャンブルは疲れる。が、構築のための効率よい高レア収集には必要で。
アグロに轢かれたりミッドレンジにめたくそにされたりコンバットトリックも白青緑と強くてやりやれたりで、まあまあ色の組み合わせも見られてよかったと思う。
スタン範囲では神河未満、イニスト・ニューカペナ以上かな。神河が最高すぎた。
ただなー。勝ち数が進むごとに5c版図ばかり当たり6勝以上が困難な環境でもあった。
5c(団結は緑軸23色プラス土地だけど)は強いが上手く作る・回すのが難しいという問題に勝利数というマッチング補正が加わって「上手くいく5c」ばかりが対戦相手に選ばれるわけで。対戦していて理屈はわかってもどーしても理不尽を味わってしまう。
かといって自分が作ってみても大抵は大半の上手くいかない側に回るのは明確だしね。
3ターン目に土地が4・5種決められると(そして大抵決まるのだ)クソデカため息ですわ。
33が5体出るボムレアに少ない参加回数の俺ですら5回当たったね。
勝ち越しデッキは強いのは当然としても2色で組んだときにはない「土地のピックの強さ」なんてのを23ターン目から見せ付けられるのはしんどい。
多色下手な自分はタッチ3色までとしてるけれども、それでもニューカペナやイコリアのような3色環境で3色を相手してこんな理不尽感を覚えた記憶はなかったはずだ。
"強いアーキがあるなら自分もそれをする。できないのは下手な自分の責任だ"というのは簡単だけれども。そんなもん放り投げてでも体験として5cとやるのつまらないんだもの。
飽きるほど相手したとはいえ真夜中の狩りのディミーアの方がまだ…ってそれは自分も作れたからか。
んーもう少し喋る。
lifelinkが少なくて、空も結構薄く、すれ違いレースがあまり起こらなかった。後援でそうなるかと思ったが担当の白赤は並べて突撃になってしまった。(初期、低ランクでは後援合戦もよくしたのだが)
そして主戦力たちが44到達や55ward2といったフレンチバニラっぽいのが多い。出されて辛いよく見る緑のファッティすらコスト軽減と最高1010サイズとetbライフゲイン+トランプルだ。アンコマルチでゴリゴリ押すという感じは(青赤以外)あまりしない。
そしてキッカーは有用になったが単純なアドが多く、英雄譚やシステムクリーチャー、装備品が少ない。(55になれるキッカーでも居れば違ったかな。旧ドミキッカーは地味すぎたがこうなると少し恋しい)
空は赤緑のサイズのオマケの到達で閉められ、接死は閉じられた飛行の代わりにマナがかかる11か、貴重なマナクリを差し出すしかない。
このどっしりとしたサイズのクリーチャーを出されると小手先すら持たない環境ゆえに一気に場全体がどっしりとして硬直する。スローペースになれば版図側が77になるルートワラで殴り倒し写本で引きまくり33を5体並べだす。(嘘。写本はほぼ見ない)
結局、飛行も入れつつ地上もガンバルという普通の戦い方は多少の勝利をつかめるものの、デッキが、プールが素直すぎて勝ち進むことは出来ない。
解決方法は。それこそアグロでスピード勝負か。さもなくば白のタフネス除去 邪悪を打ち砕く をかき集めればなんとかという気もするが、今環境の白はごく個人的にあまり触りたくない、楽しさの魅力が低い色だ。ごく低い可能性を無理やりひねれば青の麻痺カウンターで長期の拘束を狙うのも目があるのかもしれない。都合三回寝かせられる 勢いを挫く だ。が、3ターン後ないし相手の後続しだいではこちらの勢いが挫かれるこの手のカードは失敗したときのダメージが大きく採用をしり込みしてしまうものだ。
これらも結局は「させない」であって、結局は「5c版図は倒せない」のだ。JOJOみたいだねーAH AH
んー結論。構築にはないクリーチャーたちの肉弾戦が好みでミッドレンジを握る自分には強者側も対策側もあまり馴染めずつまらない・環境が合わないと思ってしまった次第だ。ピック段階からそれらに行く勇気がないからだけど。
はいと言うわけで、多色化支援もほぼなく2色土地だけで5色そろえられてでもキャストに必要なのはシングルシンボル、ボムレアもよゆーで搭載というサギみたいな5cが強いドラフトはいやじゃー!
でした。まー版図があったし。今後対ファイレクシアじゃ5cなんてないだろうから当分みないだろうけど!勝ち数と場のストッパー性能が高かった恨みは忘れんからな!
音楽の原点は歌じゃないの?
でも心からどう歌いたいかが奏者の核になかったら、他に何をやっても頭でっかちで小手先の演奏にしかならないと思う。
最初に歌いたい歌があって、次にどう歌いたいか・歌えるかを追求するために必要な知識や技術を取り入れる。
違うか?
表現したいものが出てきて初めて、それを実現するために技術を習得するんじゃないか。
音楽よりも先に演奏のための技法があると捉えるとか、ありえないと思う。
表現には奏者の感情が伴うし、その感情に連動して体が動くことで表現になる。
別の言い方をするなら音楽は奏者が心で歌っていることを、体が表現しているわけで。
だから本当に必要な技術は、演奏したい曲の表現を磨く中で身に着ける以外、方法がないと思う。
でも残念ながら、心は心で動いているけど、体は心と連動せず自動運動しているみたいな「小手先の演奏」をよく見かけるのも事実。
昇進して管理職になって会社のためにバリバリ働くぞい!なんて思考は欠片もなく、ただただ金が欲しい!という一心だけで昇進試験を受けた。
正直、全く勉強する気が起きなかったので結果は散々。これで受かってたら試験結果なんて一切考慮されてないと自信を持って言える。
勉強する気が起きなかったのは所詮言い訳に過ぎないが、真面目に考えたら自分のような無能が管理職として働けるイメージが全く沸かなかった。
管理職として必要な能力というのは要するに、金を自ら稼ぐための方法・戦略を立てそれを自らと部下で実践していく強力なエネルギーを使う能力。小手先の技術や知識はあれば良い程度の物でしかない。
他人と関わるとHPが減っていく偽装系無能陰キャにそんな大それたことができるイメージが全く描けなかった。ただでさえ自分は自己アピールや"偉い人が好む経営戦略的なポンチ絵"が苦手だ(普通のプレゼンや技術的なポンチ絵は描ける)。管理職の仕事ぶりを見てると、"大きな目標としてのお絵かき"能力はかなり重要であるように見える。いわゆるJTC特有のものかも知れないが。
やっぱ考えれば考えるほど、管理職に求められる能力が決定的に欠けているんだな。
でもやっぱり金は欲しい。残業代が無くなることで一時的に減ることになるだろうが、どれ程の無能でも管理職でさえあれば退職金が増えるのは間違いない(はず)。
(もし部長以上に出世しようとするなら酒と煙草とゴルフは必須らしいので、何れもやらない自分はどんなに頑張っても下っ端から上がれないだろう)
何せ確定拠出年金の拠出額からして倍以上違うんだからどう考えても有利だ。とうに後輩達は管理職となって早数年、既に部下もいて成績を上げているし正直羨ましい。
管理職以外の昇進コースがあればいいんだがそんな都合の良いものは無い。技術だ品質だのを掲げていても給与には反映されない。
働かずに老後の金が欲しいです。
はてな内では交流することこそ無いが、お互いブクマカであることは知ってる友人が最近そう漏らしていた。
友人とは趣味の場で知り合ったのだが、家に遊びに来た時ふとした拍子にはてブにログイン済のPC画面が映ってしまい「えっ、はてなやってるの?」と微妙な空気になり、それ以来お互い非表示ユーザーに設定し相互不干渉を誓った仲だ。
うっかりブログをブクマしたりスター投げたりして互助会を疑われるのも癪なので友人関係のURLをはてなフィルタに突っ込み、以後はネットに関する話題の時に他のSNSで時々話題にする程度の温度感である(日本死ねバズってるね~等)。
それがここ最近、増田に関する愚痴を溢すことが多くなり、遂には表題の発言に及んだ。なんでも発信者情報開示請求の簡略化が話題になったのをきっかけにエゴサしてみたところ、ここ1か月の間にとある増田を見つけたとのことだった。
特定されるのを防ぐためにフェイクを織り交ぜるが、詳細は以下の通り
こうしたことが行われていたとのこと。確認の為に実際の増田も見せて貰ったが、言葉で言い表せないくらい酷かった。批判するならせめて内容に絞ればいいのに、書いてるうちに気持ち良くなってタガが外れたのか快刀乱麻を断つが如く切った貼った張った(訂正。わくわくさんは草)している様は傍から見て滑稽でさえあった。
友人のブコメも見たが取り立てて不愉快というわけではなく穏当に自分の意見を表明しているだけの発言にしか思えず、これを客観的に見て喧嘩両成敗とは片付けられないだろうな、とも思った。
かくいう私も前垢で増田に粘着されることがあり(それもあってid変えたくて取得し直した)その経緯から削除容認の立場なので、今のアカウントでも自分が経験した削除申請のハウツーを発信したり友人と情報共有はしていた。
しかし削除を申請したら申請者のidは発信者である相手方に通知される仕組みの為、増田では言及されなくなったとしても削除申請をキッカケに捨て垢など作られて他のはてなサービスで付き纏われるかも知れず躊躇していたらしい。
低能先生の前例もあることだし、発信者である増田がいくら「言論を批判しているだけだ」と弁明して仮にその認識が本人にとって真だとしても、それを文面からはとてもじゃないけど読み取れないし受け取った側からしたら信じられない、小手先で逐次対処していくよりは正々堂々と権利侵害を訴え出て代理人を交え、二度と関わらないことを盛り込んだ誓約をして貰った方がいいんじゃないか、とのことだった。
普段の自分自身のスタンスとしては賛成なんだが、いざ事を構えるとなると諸々の手続きに忙殺されて友人が憔悴するのは目に見えているので、無責任に背中を押すべきじゃないよなと悩んでいる。何かアドバイスあれば伺いたい。
匿名のアカウントidに対する非難って誹謗中傷や名誉棄損になるのか?については、友人は他の交流SNSと同じように実名で登録していた。
実名で活動するアカウントであることがプロフィールページやブログを辿れば誰でも容易に知ることが出来るようになっている。しかしYamada_Tarouみたいな分かりやすい表記ではなく、外国にルーツを持っているせいか日本人ぽくない名前なので一見すると只のニックネームに見える。
この内容を増田に投稿して良いか?ということに関しては、むしろやって欲しいと依頼された。なんでも、意見は募りたいがブログ等リアル寄りのコミュニティで話題にするのも憚られるし、かといって自分から増田に乗り込むのも……と躊躇していたので、逆に増田に慣れてる人にお願いしたい、とのことだった(こっちもそんなに慣れてるわけじゃないんだけど)。
まぁ、間に一人噛ませることで直接的な応報にならずに済むって利点はあるのかな。そうなると感情的にヒートアップしそうだしね。ブコメやトラバがついたら、その中から酷いのは除けて友人に渡そうと思う。
3年前だとログ残ってないのでは
3年は特定避けの為に大幅な間隔で書いた。増田の投稿って外部には公開されてないだけでidに紐づいてるので、既にアカウント削除されてるなら仰る通りなんだけど、もし現在も保持したままなら直近のログイン履歴から割り出せないかなー、とは。前は権利侵害の投稿時IPのみ開示対象だったのが、その辺も法改正されたと聞きかじったので。
友人は実名でアカウント登録しちゃうような(ある意味で)普通の人なんだよ。所謂"ブクマカ"としての活動というよりもブックマークとして使っていて、時々コメントするみたいなスタンスだったらしい。だからこそ、今回の件は事故に巻き込まれたように感じてる。
エゴサしなければ知らないままでいたのに……って後悔してるみたい。かく言う私だって入村する前はこんなに手斧が飛び交ってる空間だと思わなかったよ!今は慣れたけどね。
誹謗中傷とは
直近の増田で言うと「社会派ポエマーいい加減にしろ(anond:20220918121812)」「基地反対派のひろゆき対応は0点(anond:20221007104350)」「ワートリ胸カップ増田へのレスポンス(anond:20221010163416)」みたいな構成というか文体?に似てる。これに友人含む特定のidに対する差別発言と人格否定が上乗せされた感じ。
まぁ、同一人物かどうかなんてこっちからは分からないから、ただ雰囲気が似てるってだけどね。むしろ引き合いに出しちゃってスマン
まぁ、でも当時も似たような投稿が結構あったから、その時点で運営が対処していてくれてたらなぁ(こんな無駄骨折らなくて済んだのに)と思わなくもない。
この件に関してのご報告を投稿しました。→https://anond.hatelabo.jp/20221011121447
色々な人が難しいことを言っているけど、ざくっというと、日銀が金利を上げられない理由は、
「日銀が金利を上げると、日銀から異次元の借金をしている政府の財政が破綻してしまうから」
なんだよな。
かくして、日銀は政府に言われるがままに輪転機を回す印刷工場に成り下がってしまっている。
国内の実質的な生産活動は伸びていないのに、紙幣だけ増えたら、そりゃ円の価値は下がりますよと。
今までは、欧米も似たようなことをやってたから円安が目立って見えなかっただけで、彼らの経済が立ち直って金融緩和が終わった今のタイミングで、円の価値が超絶下がっていることが顕在化しただけのことだ。
震災復興やらコロナ対策やら、ここ10~20年の間、政府は異常な規模の財政出動をしてきた訳だけど、これらがなんの対価もなく実施される訳がない。
円の価値が下がることで、日本の個人・法人が持つ銀行口座から、額面はそのまま"価値"だけ抜き取られ、これを政府が財政出動している、という構図なんだよな。
>車の修復箇所は、後部の、トランクの縁辺りのとこ
修復歴って不動産で言うと事故物件みたいなもんで客に告知義務があるんだわ
義務にしなくちゃいけないくらい大きな瑕疵になりかねないわけで、増田はそもそも「修復歴」と「修理歴」の違い理解できてる?
ボディをこすったくらいじゃ修復歴って扱いにはならなくてそんな簡単な傷を治しただけならそれは修理歴があるだけで告知義務なんて無い
だけど大きな事故で車体フレームが歪むような過去がある場合は告知義務が生じるわけよ
なんでかっていうとそういう車は修理したとしても、まっすぐ走らない(タイヤが片減りする)とか雨漏りするとかそういう小手先の修理じゃどうにもできない大きな持病を抱えてるケースが高確率であるからなの
だから大抵の場合「修復歴あり」になるような事故を起こした車は全損扱いで廃車にするよ
だって高い金額をかけて修理してもそれに見合う価格で販売できないからね
だけど希少車だったり年式が浅かったり元々が超高額な車の場合はフレーム修理までやってもリセールできるからやるけどね
正直MRワゴンで修復歴ありになるような事故を起こしてそれを修理するかなっていう疑問がある
大体半年くらい前のことになるんだけど、ぼったくりバーに連れて行かれたもののなんとか逃げ出してきた。バカバカしいし忘れたい記憶ではあるけど、他に被害にあう人がいたら悲しいので奴らの手口と逃げ方を書き残しておく。
その日はいつものように暇つぶしでTinderを右スワイプしていて、そこそこかわいい女の子とマッチした。たしかプロフィールには「今日の夜飲めませんか?」みたいなことが書いてあった。
そしてトントン拍子にメッセやりとりは進んでいって、麻布十番駅で待ち合わせることになった。
女の子は待ち合わせにかなり遅刻してきていて、5分遅れますが10分遅れますになり、結局30分くらい遅れて合流した。合流したときの感想は「えっ君、写真と違くない?」だった。
待たされてそれなりにイライラしていたんだけど、まあとりあえず会えたしいいかなと思って、そのまま飲みにいくことになった。ちょろすぎる。
そのあとはお決まりの「この近くに知り合いのバーがあるから行きませんか?」から店に連れていかれることになる。今思うとここで気づけよ俺というところではあるんだけど、そのときはぼったくりバーの手口なんて知らなかったし、ホイホイついていってしまった。
写真と違うとはいえ普通に飲めそうではあったし。ちょろすぎる。
もちろん看板は出ておらず、なかなかに怪しい雰囲気がただよっていた。
たしか俺たちの他に客はもう一組いた。奥の方の席に通される。
メニュー表を見た感想としては「1杯あたりの値段結構するなー」というところだった。
あんまり1人でバーとか行かないので相場がわかんないけど、1杯あたり1500円とか2000円とかのものもあったような気がする。
なんかメニュー表のうしろの方に小さくテーブルチャージとか時間とかの条件が書いてあった。
こりゃ勢いよく飲んだら結構な額になってしまうなと思いつつ、女の子に合わせて1杯だけ安そうなお酒を頼む。
実はこれが功を奏していたのだけれど。
初対面でこんなにぐいぐい来ることある?ってくらい。
そのあたりから女の子がすさまじいペースでガンガンお酒を飲んでいく。
値段を倍にするとベースのお酒の量が倍になるオプションがあって、もう数分に1杯とかのペースでパカパカ飲んでいく。
この店高いのによく飲むなーと眺めていた。俺はあんまりお酒強くないから例の一杯目をちびちび飲んでいた。
そうして1時間くらい経って、女の子は変わらずお酒をバカバカ頼んでいた。今思うと酒入ってなかったんじゃないかアレ。
「お客様、大変失礼いたしますが、ここで一度お会計を確認していただけますか?正直なところ結構な額になっておりまして」
チンピラ風の店員が声をかける。女の子は驚いた素振りをして明細を頼む。
私はそのときもまだ「結構頼んじゃってたもんなあ」とか考えていた。ちょろすぎる。
しばらくして明細が届くと、そこにはたしか「248000」みたいな数字が書かれていた。二十四万円。そこでようやく俺はここがぼったくりバーなことを理解する。やばいどうしよ。体験談をいくつか読んでいたとしても人はぼったくりバーに引っかかってしまうものなんだな。
女の子はパニックしている様子で「そんなあ。私こんなに払えないですよお…」とか言っていた。店員は慣れた口調で「失礼ですがお客様、お支払いいただけますか?」と告げる。数万円とかじゃなくて数十万円である。俺にとっては十分大金で、あんまり払いたくはなかった。
「クレジットカード使えますか?」と聞いたけれど、もちろんダメだった。
そこで店員は「キャッシュカードはお持ちですか?」と聞いてくる。とっさに嘘をついて「持ってない」と言う。けれどこれも奴らの手口で、「では財布の中を確認させてください」と言ってきた。断れるわけもなく、俺の財布の中身は検められてしまう。もちろんそこにはキャッシュカードは入っていて、店員に見つかってしまう。ちなみに女の子はキャッシュカードを持っておらず、挙句の果てには泣き始めた。名演技か。
店員は「キャッシュカードお持ちですよね。口座に支払えるだけの残高はありますか?」と淡々と告げてくる。これはもう逃げられないなと思ったけれど、最後の抵抗ってことで「昨日くらいにデカい引き落としがあって今数万円しかないんですよ」と答える。もちろん嘘だ。
すると「そうですか。それでは残高照会していただきたいので、今からコンビニATMに行きましょう。」とのこと。
仕方ないので店員と一緒にいったん店を出て、近くのコンビニに向かう。このとき走って逃げるとか警察に行くとかの選択肢もあったかもしれないけど、そんなこと思いつきもしなかった。そして彼らはとにかく冷静だった。暴力を振るわれたり恫喝されたりしたら警察を呼ばれてしまうだろうことを知っているのかもしれない。
なんか策はあるかなと考えながら歩くけれど、すぐにコンビニに到着してしまう。店員は「では私はATMの横にいるので残高照会結果を見せてください」と言う。
でもここで圧倒的閃きがやってきた。ここでホイホイ残高照会結果見せる必要なんてないじゃん。
こんな小手先が通用するかかなり怪しかったけれど、俺はひたすら適当な暗証番号を入力し続けた。サンキュー暗証番号システム。
「おい、いつまでかかってるんだ」急に店員の語気が荒くなる。
「いやー暗証番号忘れちゃって…」と告げる。
「ふざけんな、そんなわけねーだろ。店に戻るぞ。」と言われる。
なんとか機転を利かせていったん危機は脱したように見えたけれど、実は特に問題は解決してはいない。
まだなんか策はあるかなと思いながら歩いていると、すぐ店に着いてしまう。けれどこういうときは意外と作戦は思いつくもので、おそるおそる店員に「そういえば、なんで私が女の子の分払う感じになってるんですかね…?」と聞いてみる。
「私別におごるって一言も言ってないんですよ。私が飲んだ分は払わないと食い逃げになっちゃうんで払ってもいいんですが、自分の分は自分で払ってくださいよ。」と言ってみる。
店員は「おい女の子に払わせて恥ずかしくねーのかよ」とか言っていたが知ったことか。もしかしたらこれはなんとかなるかもしれない。
「私の分だけ払います。私1杯しか飲んでないですよね。明細出してくださいよ」と言うと、急に店員はトーンダウンして、
「じゃあ8000円いただきます」と言ってきた。なかなかの割引率でびっくりしたが、なんとか逃げ帰れそうだった。それでも高いけど。もともとキャッシュレス派で現金は1万円くらいしか持っていなかったのが功を奏したのかもしれない。財布の中身チェックのときに現金いくら持っているかも控えておいたのだろう。
「じゃあ私これで帰るんで、あとは自分でなんとかしてくださいね」と告げて店をあとにする。身分証や名刺を置いて帰る手もあったけど、変に個人情報を渡すのも嫌だったので払うことにした。
そんなわけでぼったくりバーに連れて行かれたけどなんとか軽症で済んだという話。あんまり教訓はないけど強いてあげれば
あたりになるだろうか。あんまりほめられた話ではないけど、ぼったくりバーの被害にあってしまう人がこれ以上出ないとうれしい。