はてなキーワード: ソープランドとは
ここには風俗マイスター・ネオンソープがたくさんいるとのことで質問させてもらうが、私はソープランドに何回か通っているのだが、潜望鏡というものを一度もしてもらったことがないッッ!!!
なぜだ!なぜなんだ!!体洗ってもらって、お風呂入ったらいっっつもイチャイチャしたら、すぐにベッドに行ってしまう……。
風俗体験談とかではお風呂に入ったら自然の流れで潜望鏡をやってもらっているように書いているのだが、あのプレイは自分から「ちょっと潜望鏡やってもらえる?」って言わないとやってもらえんのかいッツ!!!
たまたま私が行っているソープがそういうのをしない所だったのか、または私の対応が悪かったのか……。
この潜望鏡だけは未だに未体験でモヤモヤしているので、お願いですから風俗マイスターたち、私はどうやったら潜望鏡をやってもらえるのですか??
今の彼女にだって前の彼女にだって、初体験の相手は?と聞かれたときには、何とかはぐらかしている。
浪人を挟んで志望校に合格して、20歳になってからもしばらく経った大学1年生の冬、所謂「魔法使い」だの何だのと言われてもおかしくないタイミングになって、「もういいや」と思って行ったのは50分で2万円もしないソープランドだった。
その事実を知っているのは、数年前に変な流れから一夜限りのセックスをすることになってしまった高校時代からの友人だけだ。
高校時代も大学に入ってからもそれらしい話があるような話しぶりをしていた自分だったので、彼女ですら本当に意外だと本当に驚いていたのを覚えている。
先日、腰痛から来る脚のむくみがひどくなって、エロい意味じゃない、普通のマッサージに行ったが、その時のベッドを目にして、なぜか急にあの日の高さのないベッドを思い出した。
あの日、きっと30歳も優に超えたであろう女性と、似たようなベッドを目の前にして、脳裏に「これがお前の墓場じゃ」という声が再生された。どういう意味で墓場だったのか、今でも分からない。
あのおばさんの源氏名も忘れちゃったな。「葉」の字があったのはなんとなく覚えているんだけど。
特に照明も落としていない部屋で 69 の体勢になって目の当たりにさせられた女性器を指さされ「ここがクリトリスね、で、ここが…」と簡単に講義を受けた。
乾いた喘ぎ超えを耳にしながら腰を振りつつ果てた。
その後は、時間も余って性欲はあったけど、もう一回、みたいな気持ちは起きなかった。
時間を終えて、姫に見送られて、階段を降りて、それまでと変わらない町並みに舞い戻って、自分の世界が変わったのか変わってないのか、よくわからなかった。
「これが、よく言う、男なんて童貞を捨てても『こんなもんか』と思うという、あの感覚か」と一瞬思ったけれども、
よく考えたら、自分がそれに該当するのか、よくわからなかった。
当時にタイムスリップして自分にアドバイスするとしたら、家庭教師をそこまで頑張って金を貯めるなら、徹底的に調べ上げて高級なお店のトップの女性の手ほどきを受けるべきだよ、と言いたい。
ほんと、悪いことは言わないから。
昨日、ソープランドに行ったんだよ。
んで、プレイに入る前にトイレに行ったんだけどさ。行く途中に、他のお客さんが入っている部屋の扉の前を通るつくりになってたわけ。
そしたら、その部屋から「パンパンパンパンパン……」って、調子よく餅をついているような音がしてきてさ。
それに合わせて、激しくスプリングが軋む音と、扉の木枠がカタカタぶつかるような音もすんのよ。
「え、うそ?ナニコレ?」って一瞬思ったくらいだったんだけど、ようするにヤッてるわけよね。激しく。
俺さー、体力に自信ないもんだから、ピストン運動があんまり速くないの。
速く動いても女の子は痛いだけみたいな話も聞くし、フィニッシュ寸前だけちょっとがんばればいいかなって感じなわけ。
それで文句言われたこともないし、イッたっぽい反応を引き出したこともあるから、これまで自分のセックスの仕方が正しいかどうか、疑ったこともなった。
でもその、パンパンパンパンギシギシギシギシ音を立てている部屋から、
「ああっ!!すごい、すごい、すっごい!!こんなのダメ、こんなのダメ、こんなのすごい、あんっあんっあああ゛っ!!!」
みたいな、現実でもAVでも聞いたことないような喘ぎ声が聞こえてきてさ。
なんかね、ちょっとね。考えちゃったよね。
そんだけ。
皆様は今、手元に自由に使っていい10万円があったら何に使いますか?
ずっと欲しかった靴や洋服、鞄も買えます。時計も高級ブランドでもなければ買えます。
ぷらっと国内旅行にだって行けます。ミシュランガイドに載るような有名高級店のディナーだって食べられます。思いっきり趣味に没頭することも出来ます。
それを、たった一人の女と、たった二時間を過ごすためだけに使う人もいます。いわゆる高級風俗の頂点、ソープランドです。
私はかつて、そういった店で働いていた風俗嬢です。
短大を卒業後、自分のやりたいことをやるために(あと奨学金を返すために)時間も賃金も融通性の高いこの職種を迷わず選びました。
学生時代から、親の援助の一切ない一人暮らしをしていたこともあり、風俗へと進むのは自然な流れでした。最初は居酒屋のバイトで頑張っていたのですが、オープンラストで週6で入っても、生活はカツカツ、授業は休みがちになってしまったからです。
最初からソープだったわけではなく、どこにでもよくあるデリヘルです。10代というだけで、とくに技術もなくても指名が飛び込んできました。私は、本当に誰にでもできる簡単な仕事だと思ってました。初めて身体を使って働いたお金は、一枚一万円のストールを買いました。帰り道のデパートで。とてもほしいと思ってたわけじゃないけど、とにかく何か買い物がしてみたかったのです。
話が逸れたのでもとに戻します。卒業後、私は地元を離れる決断をし、どうせなら一番短い時間で一番お金がもらえる仕事がしたいな、とインターネットで風俗の求人検索をしました。
すると、一風変わったサイトに辿り着きました。どうやら、ソープ街が独自に立ち上げたサイトのようで、一般客向けのコンテンツがずらりと立ち並ぶなか、求人広告もあり、街中の案内所や喫茶店のレビュー記事らしきものもありました。求人を探していたはずなのに、思わずひとながめしてしまうほど。
その中でも、10日間で100万円を稼げるという、とんでもない求人広告を掲げているお店がありました。当時の私は、1日せいぜい稼げて3万円、普通なら2万いくかいかないかで、最悪0円で帰る日も月に2、3日はある並の風俗嬢でしたから、たったの10日間で100万円なんて想像もできませんでした。
仕事内容がきついのだろうと詳しく調べると、ソープランドには3種類あるらしく、生本番が基本の高級店、衛生器具着用もできる中級店、ヘルスとそんなに変わらない値段、時間で利用できる大衆店というカテゴライズで、どうも見た目の問題や店の内装の問題というよりは、生で本番ができるかできないかが大きな分かれ目になっているようでした。
私は悩みました。さすがに、ビルを飲めば妊娠しないとはいえ、様々な病気のリスクも高く不衛生になりやすい生本番を、許容してもいいのかと。もうとうに貞操観念などはなくなってましたが、それはさすがに畜生道が過ぎる気もしたのです。
でも、10日間で帰っていいですよというその広告は、とても魅力的でした。なんなら旅行に行くくらいの気持ちで行けばいいかと、私はとりあえず電話してみることにしました。年齢を告げると、じゃあ明日そちらにお伺いしますね、とあっさりと言われました。明日?私の住んでいる県とそちらは新幹線で5時間以上かかるのに?とびっくりする気持ちでいっぱいでしたが、とりあえず来てもらえるならそれに越したことはないので来て頂きました。
面接に来てくれたのは、朗らかなおじいさまといった印象のスキンヘッドの老人でした ダブルのスーツを着ていたし、カラーシャツだし、どこからどう見てもヤクザなのに、全然凄みも怖さもなく、優しい方だったのを覚えています。面接は喫茶店で世間話でもするみたいに行われました。事前にかなり下調べしていたので、仕事内容もツアー内容も頭に叩き込んでいました。初回は往復交通費まで出るとのことで、私はもう別に明日からでも行ってもいいかな?半月くらい家を空けるなんて、一人暮らしだしなんてことないなと思い、そのおじいさまに、「じゃあ、明日行きます」とお返事しました。すごくびっくりしてました。普通一週間は悩んで、それでも来ない子のほうが多いのに…と。ヤクザさんのびっくりした顔は今後の人生で二度と見れるかどうかなので、心に深く刻んでおこうと思いました。
そして、私は本当に軽く小旅行するような気持ちで、ソープ街へと旅立ちました。隣にはヤクザさん。そして海外に行くようなスーツケースを携えた冴えない私。どう考えてもミスマッチです。でも楽しかったです。ヤクザさんはずっとノートパソコンで何か作業をしていたので、私ものんびり過ごしました。グリーン車に乗るのなんて人生で初めてでした。道中の飲み物も食べ物も、全部ヤクザさん持ちでした。
そして街の最寄り駅に付き、お迎えの黒塗り高級車に荷物を詰め込み、いざ街へと向かいました。さすがにドキドキしてきました。ここまで怖い人は誰一人出てきませんが、多分全員本当は怖い人です。行った先にも怖い人しかいないと思うと、さすがにめげそうでしたが、あれだけグリーン車で好き放題食べた手前、一本くらいはこなさないと怒られそうで耐えました。
ほどなくして、店に到着。ちょうどお客様をお見送りする最中の嬢様とかち合ったのですが、唖然。お召し物がどこからどう見ても令嬢としか思えないきちんとしたスーツ。極上の笑顔、そして滲み出る気品。こんな女の人がスタンダードなのかよこの店、とんでもないところに来てしまったのか??と途端に自信がなくなりました。
でも、応接間に通された私は、さらに驚きの発言をされるのです。
「会長が2つ返事でOKしたので、最高級店で働きましょう。」
え??と首をかしげると、ヤクザさんはにっこり笑い、いくつかお店がある中でも、ここは中級、あなたは礼儀も正しいし受け答えもしっかりしているので、一番稼げるお部屋を差し上げますよ、と言うのです。
どう考えても今しがた出てきたお姉さまのほうが美しさは上なのに。受け答えなんてしっかりしてるつもりもなく、ただおとなしくしていただけなのに。ただ、私の意志で店は選べないようなので、仕方なくそこには従いました。
まず、髪型を変えるとのことで、近くの美容室に送り込まれました。見たこともないような高級な美容室で、何かちょろちょろとボーイさんが伝えると、私はなすがままされるがまま。2時間後には見たこともないような、それこそオスカー女優かよ!って思うような髪型に大変身。そのあとメイクの人がやってきて、やはりなすがままされるがまま。1時間後にはミスユニバースかよ!って突っ込みたくなるような顔に変身しました。これは本当に私なのか。
そしてスタジオへ直行。そこには、天使かよ!って突っ込みたくなるような純白のレースのビスチェ、ブラジャー、ガーターベルト、Tバックのフルセット。どう考えても全部で10万円くらいします。そして、昔浅野温子が着ていたみたいな、しかし古臭くはない白のピチピチのボディコンスーツ、しかし胸元は露わに空いてます。さらに言えば、何カラットなんだこれというダイヤらしき巨石が付いたネックレスとイヤリング、そしてミュール。それを着ろと言うのです。もう、袖に手を通すだけでガクガクでした。
撮影は店長が担当してくれました。手足の指の向き一つにまで指示をされ、私は全身が吊るかと思いました。グラビアアイドルは普段こんなことをやっているのか、画面の中ではニコニコ笑ってるけど笑えないぞこれ、きつい!って思ってたら店長にきついけど頑張って笑顔ね~と言われたので頑張って笑いました。一時間ほど、ポーズを変え場所を変え、服も脱いだり着たり。肩紐を外しそうで外さないポーズが一番きつかったです。重力はさすがに操れませんから。
そんなところで今日は終了。明日から3日間は丸一日研修だからね、休憩なしだから頑張ってね~と言われ、仮住まいとなるワンルームマンションに送り込まれました。ケータリングが充実していて、あのサイトで評価の高かったお弁当屋さんもおうちに呼べました。早速注文しました。信じられないくらいおいしかったです。
そんなこんなで爆睡。お迎えの車がくる30分前まで寝てました。
そして研修1日目、実際使う部屋を案内され、私はここに来て抜かれっぱなしの度肝をさらに抜かれました。
なんだここは、王室か。
部屋の半分が浴室で、見たこともないような大理石調の重厚な丸風呂に、絢爛豪華な蛇口。あれです、ライオンのお口。風呂の外は広い浴場になっていて、いわゆるすけべ椅子というもの、産婦人科でしか見たことがないような謎の椅子、そして美しく磨かれたマットがありました。
そのわりにはベッドがえらい質素で、ただのタオルを敷いた台でした。これは風営法上ちゃんと理由があってのことと後で知るのですが、ベッドだとアウトらしいですね。その他の装飾品はすごかったです。ランの花が普通に飾ってありました。あとベッドのまわりが全部鏡になってました。
先生という人がくるまでの間、私は冷蔵庫からりんごジュース(当然果汁100%)を飲みながらただただびびってました。これ、装飾品代だけで一人10万円とらないと元とれんのとちがうの…??と思いながら正座で座ってました。
そんなこんなで先生がいらっしゃいましたがびっくりです。だって、普通のご老人なんだもの!!どこにでもいそうな、ちょっと白髪混じりの顔のきついおばあちゃんの登場に、私はまたしても度肝を抜かれました。
おばあちゃんは、開口一番私にこう言いました。
「アンタ、運が悪かったね。あたしは他の先生と違って厳しいから、覚悟してやんなさいよ」
もう泣きそうでした。怖い。多分ここまできて一番怖い。しかも講習代で普通に財布買えるくらい取られてるから詐欺だったらどうしようとか、やっぱり一本こなさないと死ぬまで追いかけられるかもしれないとビクビクしながらとりあえず1日目は座学と部屋のセッティングを8時間かけてしました。
とりあえず、ここはこのソープ街の中でも屈指の高い店、嬢は与えられた2時間を女優として演じきること。どんなに接客が続こうと、髪の毛一本でも乱れてはいけない、下着は間違っても汚れたのは使い回しできない、自分の匂いは決してお客様に残さない、お客様を見下ろすことがないよう、常に膝で歩け、膝から下はないものだと思え。食べ物の匂いや性行為の跡は常に全部リセット。髪の毛一本濡れててもダメ。ただし、2時間の間はなりふり構わず望むことはなんでもやってあげなさい。自分の楽は捨てて、常にお客様に尽くしなさい。毎日経済新聞とニュースはチェックしなさい。頭の悪い嬢では務まらないから常に努力しなさい。稼いだお金の半分は、自分の身体と衣装に使いなさい、普通のOLの月収を1日で稼ぐというのは、そういう投資のためだ。できれば10日に一回美容室に行き、3日に一回はエステに行きなさい。外を歩くときはジャージやスウェットなんかではダメ、常に人に見られているという意識をもちなさい。どんなにみすぼらしい生活をしてきたとしても、ここでは良家のお嬢様の気持ちで振る舞いなさい。相手を立てることを忘れず、最後の一分まで気を抜くことなく、それが「2時間で10万円」という女の価値だ。
……聞いててクラクラしました。それができないなら帰れというのです。もう泣きそうでしたが講習代だけでも元をとらないと説教されて終わりです。私は出来る保証もないのに、はいと答えました。そこで1日は終了。明日までに渡されたマニュアルを隅々まで覚えることが課題でした。これはもうやるしかない。寝る直前までマニュアルを読み続けました。
2日目、私は先生について浴場の実技研修を行いました……が、何かあるたびにビシバシたたかれる。やれ二本足で立ったとか、やれお尻を向けたとか、靴下の脱がせかたがなってないとか、お互い裸の1対1の真剣勝負です。
中でもきつかったのはマットです。まずそもそもまともに立つのですら困難なヌルヌルマットの上で、自由自在に動いて、最後はセックスを騎乗位でこなしお客様をいかせなければならないのです。普通に何度もマットから滑り落ちましたし、手順や体重のかけ方を間違えると即座にビンタが飛んでくるのでさすがに私、こっそり泣きました。温度も暑すぎず温すぎずを保つために、私は熱湯を使ってローション溶きをしなくてはいけなくて、火傷するんじゃないかと思いました。
ただ、これも6時間もやれば慣れるもので、何とかマット洗体の手順は間違えずに出来るようになりました。ここで二日目終了。
3日目は朝から筋肉痛でした。でももう怒られたくなくて必死でおばあちゃんの身体の上を何度も滑り、何度も身体を舐め、3時間後、これで最後だから確認テストやでと言われたラストプレイ、ふと気付きました。
寝るなよ!!こっちは真剣なんだよ!!講習代返せ!!とまでは思わなかったです。私も疲れるけど、こんなの教える方も疲れますよね、わかります。
そしていよいよマットの訓練がおわり、先生は私にこう言いました。
「もうあんたは、どこの店に行ってもナンバーが取れるよ。あたしの言ったことをサボらずきっちりやればね。お疲れ様。」
そう言って、頭をトントンと撫でてくれました。不覚にもぼろ泣きしました。人生で多分一番厳しい修行だったけど、多分一番為になる時間だった。私、引退してもう3年は過ぎましたが、今でも対価と報酬については本当に真剣になれる。自分のもらっている給料は、どんなに安くてもお客様がいてはじめてもらえるもの。暇だからって遊んだりサボってはいけないわけで、仕事にきている時間は精一杯やることが当たり前なのだと。当たり前のサービスを完璧にこなして初めて頂ける対価。当たり前の難しさ。でもそれだって習慣にすればなんてことなく、自分のものになるのです。
ある意味、そう言った点ではかの道を選択したのは悪くないのかも、って今でも思えるのはそういう点です。
なお、先生の言うとおりのことを出来ることからバカマジメにこなした結果、マジでナンバーはとれました。私は綺麗でもなく可愛くもないですが、空間がくれる魔法と、10万円の報酬に見合う接客を真面目にこなしただけで本当にとれました。
お客様とのやりとりも印象深いものが沢山ありますが、またしても長くなったのでまた今度。
では、最後にまた改めて質問を。
たまには羽目を外してこんな遊びも、悪くないですよ。
胸の高さまでしかない壁で仕切られた1畳半の空間。ここでは踊れない。
「9番さん、十分前です」競り師のような言い回しが耳に入る。
箱に詰められたマグロが並ぶ魚市場にいる。視界に映るのは壁に囲まれた天井だけで、ふと自分がマグロなのだと気づく。
「初めまして。」化繊のブラウスとチェックのスカートを履いた女の子が立っている。
僕はピンサロにいる。
ソープランドに一度だけ行ったことがある。待合室で肩をすぼめた年配者に囲まれていると病院にいるような心持がした。それに比べてピンサロに来る人は様々だ。いかつい革ジャンに片耳ピアスのお兄さん。隙のない髪形をしたサラリーマン。もちろん影の薄いおじさんも。彼らが隣の箱の中で下半身だけ服を脱いで体育座りをしていると思うと、そしてドアを一枚隔てれば代わり映えの無い日常が続いていると思うと、愉快な気持ちになる。
初めてピンサロに行ったとき、僕は18だった。俯きながら初めて来たことを伝えると、じゃあまずキスしてみよっか、と2つ年上の女の子は応じた。まだ靴紐を上手く結べなかった6つの僕の代わりに結んでくれた6つ年上の女の子を思い浮かべながらキスをした。
吉祥寺のピンサロで会った女の子はキスがとても上手だった。ベルトを緩めることなく30分が過ぎ去った。また会いたいと囁いても応えは無かったが、最後に手渡してくれた営業用の名刺には彼女のアドレスが記されていた。
ちょうど1週間後の新宿駅東口で彼女と再会した。ルックスはただ凡庸でどこか垢抜けなかった。それでも気合の入ったメイクと一番のお気に入りだろう花柄のワンピースに身を包んだ彼女はとても綺麗だった。
駅に近くて夜景の見れる、そして料理は酷い、個室居酒屋で食事をした。
彼女は栃木から出てきた、都内の女子大の2年生だった。慶応とのインカレサークルに所属していて、慶応生の彼氏がいた。家族仲も良く友達が少ないわけでもない普通すぎる女の子、この子があのミラーボールの下で男のペニスを咥えていること、それが僕には信じられなかった。
自己紹介代わりのありきたりな会話が終わって数秒の沈黙が生まれた。
大学ではみんなお互いを値踏みし合っていて、あそこで本当の友達を作ることなんてできないの。彼女は言った。お店で働く女の子の方が私は好き。
僕は何を言ったらいいかわからなくて、絹豆腐を掬うときのように、多分そんなふうにして言葉を返した。
あなたは面白い話をしてくれるわけではないけれど優しい目で聞いてくれるから好きよ。彼女はそんなことを言ってくれた。それからキスをした。横目で新宿の夜景を見ながら、ここには何でもあるけど何もないのだなと思った。
それから歌舞伎町のレンタルルームでセックスをして、そして別れた。
長期休みにはアジアに行った。パスポートと航空券とお金と数日分の服と石鹸、それと地球の歩き方だけバックパックに詰めて。いつも入国したその日に3ドル以下でサンダルを買い求めた。
初めの頃はむこうで何を見るか前もって決めていた。そして地球の歩き方のページの角を折った。
ガイドブックに載っている名所を見て、食べ物を食べた。それがオリエンテーリングでしかないと気づいてからは日本を離れるまではガイドブックを開かないようにした。道に迷ったら拙い英語で尋ねて、宿で会う日本人に勧められた場所を訪ねた。
どこに行っても異邦人であるということが楽しかった。誰も自分を助けてくれない場所で、自分の直感だけで行き先を決めること。自由だと思った。その全能感も回数を経るうちに、旅行者に与えられた選択肢の中から選び取っているだけだとわかり、失われた。
つまり、僕の財布の中では福沢さんが微笑んでいて、何でも買うことができた。ただし、コンビニでしか買い物をしていなかった、ということだ。
それでもアジアに行き続けた。
コルカタで、俺の車に乗れと馴れ馴れしく触ってくるタクシー運転手の汗ばんだ手。
雨に降られて入ったルアンパバーンのカフェで、まとわりつく湿った服と少し粉っぽいコーヒー。
ホーチミンの信号の無い横断歩道で、自分の周りを通り過ぎていく原付の騒音と顔にかかる排気ガス。
ただ、それだけのために。
そこでしか得られなかった何かがあった。
肌に触れる感覚があった。
嫌悪感がある方はごめんなさい。
Webで調べて、デリヘル形式のお店に決め、コース・予算をチェックして電話。電話によるとすぐ入れるとの事。
お店は隣の街なので、電車に乗り、駅について改めて電話。ラブホテルを紹介されチェックインして改めて電話連絡。
そしてお風呂にお湯を張り、AVチャンネルを見ながら姫の到着をしばらく待つ。
かねてよりM風俗に興味があったのだが、なかなか足が伸びなかった。賢明な増田諸兄ならご存知の通り、M風俗はやや割高なのである。
エリアによってはソープランドとほぼ同額なのだ。同額ならばソープランドの方がよい。この時まではそう考えていた。
その日は違った。
入れるより入れられたかったのだ。
直近にストレスを抱える事案があり、色々と解放したくなったのも、この店を選択した理由である。
そんな様にM風俗に来た理由を自分なりに逡巡していると、ドアホンが鳴る。
開けると目方40歳位の小奇麗な女の子がスーツをびしっと決めて立っているのである。
部屋の外に立たせていてもしょうがないので、ささと部屋に通す。
今日は暑かったですねとかそんな話をしながら、ソファにささどうぞとエスコートする。
着座した女の子が重そうな鞄から出したのはプレイカルテであった。
なんて呼んでほしいか、どのようなプレイをしたいのかなどを女の子と話ながら記入する。
ソフトM/普通のM/ハードMの選択肢があったのだが、いかんせん初めてなのでどの程度のものなのかがわからなかった。
「M風俗は初めてなのでソフトMコースが良いです。痛くないやつ。ただエネマグラとバイブとペニバンはおしりに入れてください。」
「初めてなのによくばりね。」
カルテの記入が終わると女の子は重そうな鞄から色々道具を取り出しベッドの周りに並べていく。
胸重視の増田諸兄ならばそうだと思うが、
しかしながら非情な事にこの日は大平原に二つのクルミであった。
いつもならボディソープを泡だてている後ろから胸を触るかどうかの葛藤がある(だいたい触らない)のだが、
この日はそんな気が起きなかった。
シャワータイムは臀部を入念に洗っていたのが記憶に残っている。
そしてシャワーが終わると先に出て、
ベッド上のアイマスクをして仰向けで待つようにとの指示を受ける。
指示通りアイマスクをし、ベッドで待つ。
緊張である。
ベッドの端が沈みこむ感覚があり、近づいてきた事がわかる。
最初は足元に口づけがあり、そのあとはアダムタッチだとかフェザータッチだとか言われる技法で
全身を触れてくる。とても気持ちいい。自然とオットセイの様な閨声が上がってしまう。
「女の子はいつもこんなに気持ち良い事していたのか、ちくしょう」などと恨みごとが湧きあがってきたのを覚えている。
アダムタッチを熟知している増田諸兄には周知の通りだと思うが、
敏感な個所にはなかなか触れずに焦らしてくるのである。
アシカの様な咆哮をあげていると、するりと感触が伸びてきた。
待ちに待った時が来たのだ。
そうすると、あつい温泉に入った時に覚えるあの「くうっ」と視界が歪む感覚があり、頭が真っ白になるのである。
おそらくドライオーガズムと言う奴であろうか。そうであってほしい。
そして一呼吸おいてアイマスクが外される。
私の体も正直であった。
そして四つん這いになるように促される。
いよいよである。
最初は指が一本入ってくるのだが、
これがまた気持ち良かった。
すぐにまた元気になってきた。
私の体も正直である。
そのあとでエネマグラをぶすりと差し込まれてびくりびくりと刺激されると、
いくつかの小玉が数珠状になったバイブレーターで、そこにゴムをかぶせて利用するそうだ。
一つ二つと丁寧に押しこまれていく。
増田諸兄ならば普段感じているであろう、あの排便の快感がずうっと続く感じなのだ。
そんな意識がもうろうとしている中、「きゃあ」と悲鳴がきこえた。
「何」と聞くとどうやら血が出ているらしい。
そうするとまた「きゃあ」と声が聞こえる。
「どうしたの?」と聞くとバイブにウ○コがわさっと付着しているようだ。
どれどれ、と見てみると確かにバイブレータの小玉の隙間が茶色で詰まっている。
これは無理だね、と言う事でペニバンを待たずに終わってしまったのである。
仰向けでの手作業をしてくれると事になったのだが、
ここでもまた「きゃあ」である。
あまりの気持ちよさに力が入りぷりぷりと少量ではあるが排出してしまったようである、、、いや、出ていく感覚はあったのだがどうしても体を止められなかったのだ。
「ごめんなさいね」
「いいのよ」
私の悔恨をしっかりと手で受け止めてくれている聖女がそこにはいた。
そのあとお風呂に入っていつも流れで終了する。
この間、お尻が高鳴りっぱなしであった。
どうかきっちり浣腸・直腸洗浄を済ませてから事に臨んでほしい、
と言う啓蒙を持って筆を置かせて頂く。
小生の名はチャックカウパー。数ヶ月前までニートのだめ人間だった。
親父の跡取り息子として養鶏場を承継することとなったのが今年の3月。
採算度外視の平屋の養鶏場だから利益の割に相続税が高かったから最初は大変だった。
しかし、親父の代から交渉をしていたAピーという会社に鳥を卸すように
そうなると今度は童貞を捨てたくなるのが男のさが。
一刻も早く娼婦に会いたくて車内の道中、小生の体は小刻みに震えていた。
駅を出ると洗体というお店のキャッチにあったのでまずは体を綺麗にした。
おっぱいを密着させて洗体してきたので小生の紙パンツはテントを張った。
最高、爽快な気分で感無量だ。最澄、空海の保護者は桓武天皇だ。
洗体のギャルとは肌の張りが違うけどそれはそれでオッケーだった。
プレイの詳細については小生の性癖と名誉にもかかわる問題なので割愛させていただく。
包茎の小生でもソープを楽しむことが出来たのは養鶏場の運営で得た資金のおかげ。
お金に余裕がない時は包茎という事実をソープにいかないための言い訳にしていた。
お金を手にしてはじめてわかった。
女性の体もはじめてわかった。
30歳を過ぎても童貞のままでいると魔法が使える、という伝説の意味がようやく分かりました。
記事を書いている私は現在、31歳です。色々あって彼女が出来ませんでした。
というより、作ろうともしていませんでした。毎日涙を流すほど後悔してます。
中学・高校時代はともかく、大学時代に彼女がいなかったことが致命的でした。
そこで今年の初め、童貞のままではいけないと一念発起してソープランドに行ってきました。
金額相応なのかどうかは分かりませんが、若くてモデル級に綺麗な女性に当たりました。
ところが、結果として、射精するまでがとても大変でした。
しかも、ソープ嬢ではなく、自分で手コキしてようやく逝けたのが実態です。
最低2回は射精させてくれるはずのプロの技が通用しませんでした。
では、本題に入ります。
やらずに三十路な童貞が獲得する「魔法」の意味は、もしかすると
「 性 欲 / 性 機 能 の 衰 退 」 なのかもしれません。
日々の性処理に明け暮れている若い皆さんには信じられない奇跡ですよね?
事実、最近めっきり性欲がありません。以前はバカみたいにポルノを見て自家発電していましたが、
現在、パソコンのHDDに入っていたエロ画像や動画は全部削除してしまいました。
自分でも信じられないくらいポルノに対する欲求がなくなってしまいました。
ポルノを見ても、強い感情が湧いてきにくくなったからです。アホみたいだな、と思ってしまうのです。
もちろん勃起はします。しかし、持続しません。そういうわけで射精しにくいです。
まだ射精欲はあるのですが、我慢しようと思えば、何週間でも何か月でも我慢できます。
若い頃は毎日のように射精したくてしょうがなかったことを思うと、まさに魔法のようです。
精液は十分に蓄えられているのですが、どうも刺激に対する反応が鈍くなっています。
読者の中には、激しいオナニーのし過ぎではないか、という意見もあるとは思います。
けれど、私のやり方は極端に強い刺激を与えるものではないですし、そもそも現在はオナニーで逝くことも困難です。
話は変わりますが、童貞卒業の数週間後、初めてデリヘルを利用してみました。
低めの身長でスレンダーにも関わらず巨乳、言うことなしです。二次元キャラクターのようでした。
ホントにこの子とエッチなことをして良いのか、と焦るほどの美少女(っぽい成人女性)です。
ああ、それでも残念ながら、また逝くことが出来ませんでした。
女の子は自分のテクニック不足だと謝罪していましたが、むしろ悪いのは私の方です。
ところで、性欲が減退しているのにも関わらず、何度も風俗を利用してみた理由をお知りになりたい方もいるでしょう。
それは、消え入りそうな性欲の火をまた燃え上がらせることが出来るのではないか、と考えたからです。
というのは、私は分不相応にも家庭を築きたいと考えているのです。
世間体のこともありますが、何より両親に孫の顔を見せてあげたい。
それ以前に、一人でも良いから誰かの人生に濃密に関わりたい、と思うようになったのです。
(※20代までの私は、ほとんど対人恐怖症と言って良いほど、人間関係が苦手でした)
そのためには、まずお付き合いする女性と出会い、愛し合い、将来を誓い合い、子種を宿らせなければなりません。
この目的を達成する大前提にあるのは、異性を求める強い性的な欲求があること。
しかし、今の私は言うならば「いつでも賢者タイム」というべき状態にあり、
女性に対する関心は消えていないものの、興味は薄らぎ、性への欲求が日増しに減っていくのを実感しています。
また、女性を妊娠させるにしても、挿入中、いわゆる中折れが起こって受精が成功しません。
10代同士のカップルによる望まぬ妊娠が話題になっていますが、そこまで勃起が持続されるのが若さなのですね。
もし若い方がこの文章を目にしているのならば、次のことに注意して30歳までの残りの日々を生きてください。
1. 30歳を過ぎても性欲がなくならない、とは限らないこと
2. 30歳を過ぎても女性への関心がなくならない、とは限らないこと
3. 30歳を過ぎても勃起を維持して射精できる、とは限らないこと。
もしかすると、私は一般男性よりも性欲が薄い可能性もあります。
もっとも、自慢ではないですが、10代後半~20代中盤までは毎日オナニーをしているほど性欲満点でしたよ。
あなたも今は性欲がみなぎっていて、やろうと思えばいつでも出来るという自信に満ち溢れているでしょう。
枯れ始めてから初めて女性との交際を志しても、心と体が付いて来ないのです。
ここで筆を置こうと思いましたが、もう一つ書いておきたいことがあります。
セ ッ ク ス そ の も の は 大 し て 気 持 ち よ く あ り ま せ ん。
ずっと憧れていた手コキやフェラも、実は大して気持ち良くないのですね。
一番気持ちが良かったのは、いわゆる本番行為でしたが、それでも逝くことは出来ませんでした。
(※ちなみに、実物の女性器は、無修正AVで見るものとは印象が違い、意外に美しいものです)
また、童貞を卒業して最も意外だったのは、キスが恐ろしいほど気持ちが良いこと。
もはや射精などしなくても良いので、ずっとディープキスをしていたいと思ったほどです。
それから、女性を愛撫すること、すなわち前戯は非常に心地よい行為です。
セックス指南本に書かれている通りに優しく愛撫すると、愛液がどんどん溢れ出てきて強い満足感を覚えます。
風俗嬢相手とはいえ、女性と心と体が通い合う(ような気がする)のは何ものにも代えがたい快感でした。
童貞の皆さん、概して女性の体に触れることは興味深く、気持ちの良いものです。
ですから、強い性欲があるうちに女性と深い仲になれるように努力すべきです。
ひとまずプライドと偏見と思い込みを捨てて、女性と仲良くなって交際してみるべきです。
だから、童貞の皆さん、彼女を作って愛し合いましょう。それだけで生きていることに感謝できるのです。
私の言っていることが信じられないなら、とりあえず風俗嬢に相手してもらってください。
(※ただ、風俗嬢との性交はどこか空しいです。相手が魅力的であるほど、空しくなるもののようです)
いや、これは魔法というよりは、「呪い」に似ているかもしれませんね。
最後に、それでも私は諦めていません。世界のどこかにいる一人の女性と結ばれる夢を捨てることは出来ません。
まずは、食生活の改善や運動不足を解消することなどによって性機能が回復しないかどうか試してみたいと思っています。
ご精読ありがとうございました。