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2024-10-14

「未婚男性の死亡年齢中央値けが異常に低い件」は間違い(?)なこと、ちゃんと調べた

追加:調べ終わったから一番最後だか見るのオススメ。残念ながら相関は「あった」。しかし元記事は言い過ぎ。

 

追記さらに調べた

・低収入が原因である可能性はありそう

アメリカで同様の議論研究があった(原因は結局特定に至っていない?)

 

ーーーー

 

この件、これより前にもあったと思う

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/afc7fac67c5e9a7cf41f0c1096096c5851c25872

Youtubeやらでめっちゃ拡散されてたよね

非常に怪しいと思いながら、統計調べるのってすごーーくめんどくさいか放置してた

 

そしたら大和総研ちゃん否定してた

https://www.dir.co.jp/report/column/20241011_012166.html

これ見て「ああそういうことか」と思ってちゃんと調べることにした

3時間くらいかかったわ

 

ソース論文はこれ

 

結婚の多相生命表:基礎的概念手法国立社会保障・人口問題研究所

https://ipss.repo.nii.ac.jp/record/2000394/files/24800302.pdf

 

正直学がなさすぎて読めない、読めなくない?

そもそも寿命に関する統計ってめんどくさいんだよね、自分理解できてないことを理解している

 

なので、ちゃん統計を調べた

 

死亡数はここ

人口動態調査  15歳以上の死亡数,年齢(5歳階級)・性・配偶関係別(2022年

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&stat_infid=000040098335&result_back=1&tclass4val=0

  

男女年齢区分ごとの総人口と、未婚率はここ(2020年 ※ずれてるけどまあええやろの精神

国勢調査 男女,年齢(各歳),配偶関係世帯家族類型一般世帯人員-全国,都道府県,21大都市,21大都市の区,県庁所在市,人口20万以上の市

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200521&tstat=000001136464&cycle=0&year=20200&month=24101210&tclass1=000001136466

 

出来上がったのがこち

 

男性の総数、既婚・未婚率、各死亡数など
年齢平均年齢男性総数未婚者数既婚者数既婚率(%)死者総数有配偶死者数離別死者数死別死者数既婚死者数未婚者死者数
15~19歳1727816062757418241880.9 12651203774
2024222948345260239534595011.7 214639220611338
25~29歳2730401671979623106054434.9 22571416202031247
30~34歳3232697471419307185044056.6 281937114665231273
35~39歳3736700061179356249065067.9 4414778317811031646
40~44歳4241584961132809302568772.8 727113307671921162429
45~49歳4748224751224888359758774.6 13844277015454943644288
50~54歳524236233955290328094377.4 218014798288815078366200
55~59歳573823872697639312623381.8 2864274144204272118907219
60~64歳623543716505636303808085.7 41973130525952700197049094
65~69歳673840239428505341173488.8 6870524661871119663533812407
70~74歳724156270297154385911692.9 141338569751491168737875918119
75~79歳772996621105732289088996.5 1701927304513126122639843411409
80~84歳82208050539046204145998.1 24748710098611346245881369207700
85~89歳87117375414093115966198.8 3206471068306740419991555693956
90~94歳92401292306539822799.2 295883616342482451961093121388
95~99歳97654443906505499.4 155165146364892322438349337
100歳以上102586280578298.6 401831124494392556540
合計51014650153424263567222469.9 15660324705857375916170570604990864

 

女性の総数、既婚・未婚率、各死亡数など
年齢平均年齢女性総数未婚者数既婚者数既婚率(%)死者総数有配偶死者数離別死者数死別死者数既婚死者数未婚者死者数
15~19歳1726864882663351231370.9 4882002485
2024222884412250933337507913.0 7452715042702
25~29歳2729490691712877123619241.9 806135531189615
30~34歳3231797601063542211621866.6 10223051003408613
35~39歳373605421815061279036077.4 166062524414883773
40~44歳424089364759408332995681.4 272112504411917101009
45~49歳474768900799360396954083.2 517225179096634921677
50~54歳524242467611411363105685.6 77323881144920655362189
55~59歳573878674415015346365989.3 94865160178737773242149
60~64歳623675708270342340536692.6 13104753222971007108362258
65~69歳674120029220144389988594.7 208681214233332861183362517
70~74歳724683688208261447542795.6 443242359165319907400294264
75~79歳773702406130289357211796.5 6023727392725121272559154283
80~84歳82284024384436275580797.0 10275933807897754228970125696
85~89歳87193547860967187451196.9 1610432984895371137621531477818
90~94歳928734422242885101497.4 1851381392280361546421766008454
95~99歳97211826411620771098.1 116473229945301046321114614968
100歳以上102285974452815298.4 34575115107632176333671188
合計54355972123507864200518677.3 7683531645505656649517371628951658

 

なお、既婚は「有配偶者死別+離別」としている

 

で、恐らくだけど、元ソースは「死亡者数の中央値」を取ってる

申し訳ないけど中央値出すのめんどくさかったか平均値を出した

 

性別未婚離別有配偶死別既婚
男性65.372.580.587.681.2
女性75.979.677.190.286.3

 

かに未婚男性の平均が65.3歳で、似た感じになってるよね

他の値も概ね合ってると思う

んで未婚女性の値だけぜんぜん違うんだけど、中央値を調べたらちゃんと80〜85歳に入ってたか計算間違いでは無さそう

 

で、一旦ここまでで主張を整理したいんだけど

1.計算方法が酷すぎる

2.女性の未婚/既婚の年齢差が少ない謎が残っている

 

1.計算方法が酷すぎる

あのさあ、死んだ人の年齢を全部並べて中央値とったら、そりゃ未婚の方が若くなるに決まってるだろ?

まさかそんな雑な計算してると思わなかった

そこから「未婚者はいのち短し」はあまりにも酷い

(てか年寄りは未婚者こんなに少ないんだな)

死別者の死亡中央値が高いのは当たり前だしね、なんなんだこのまとめは

 

じゃあ未婚者は既婚者に比べて死亡リスクがどれほど高いのか?っていうのは

単純に条件毎の「死亡者数/生存者数」を調べればざっくり出るんじゃないかと思う

(本当は階級を1個ずらすべきなのかもしれんが、一旦同じ年齢区分で出している)

 

男女の年齢階級別の死亡率
年齢男性既婚者(%)男性未婚者(%)女性既婚者(%)女性未婚者(%)
15~19歳0.01 0.03 0.01 0.02
20240.02 0.05 0.01 0.03
25~29歳0.02 0.06 0.02 0.04
30~34歳0.03 0.09 0.02 0.06
35~39歳0.04 0.14 0.03 0.09
40~44歳0.07 0.21 0.05 0.13
45~49歳0.120.35 0.09 0.21
50~54歳0.240.65 0.15 0.36
55~59歳0.38 1.03 0.21 0.52
60~64歳0.65 1.80 0.32 0.84
65~69歳1.04 2.90 0.47 1.14
70~74歳2.04 6.100.89 2.05
75~79歳3.40 10.79 1.57 3.29
80~84歳6.71 19.72 3.52 6.75
85~89歳13.42 28.07 8.1712.82
90~94歳27.45 45.29 20.75 37.69
95~99歳58.95 86.41 53.66 120.70

 

こう見ると、大体2〜3倍の死亡リスク(死にやすい)感じじゃないかと思う

ただし注意なのは因果関係が逆である可能性も高い(例えば病気のため結婚できなかったなど)し

そもそも今の70代以上の既婚率は異常に高いため、データとして信頼性に乏しいと思う

まりまだ分からん

 

2.女性の未婚/既婚の年齢差が少ない謎が残っている

上では否定的なことを言ったが、ちゃんと調べてみると

かに未婚男性は若くして亡くなってることがわかった

 

データとして示すのが非常に難しいんだが

とりあえず「全死亡者に対する年齢区分の死亡者割合」の一覧がこれだ

 

年齢未婚男性(%)既婚男性(%)既婚女性(%)未婚女性(%)
15~19歳0.85 0.00 0.00 0.94
20241.47 0.01 0.01 1.36
25~29歳1.37 0.03 0.03 1.19
30~34歳1.40 0.07 0.06 1.19
35~39歳1.81 0.16 0.121.50
40~44歳2.67 0.30 0.241.95
45~49歳4.72 0.62 0.49 3.25
50~54歳6.82 1.110.77 4.24
55~59歳7.94 1.68 1.02 4.16
60~64歳10.01 2.79 1.51 4.37
65~69歳13.65 5.01 2.56 4.87
70~74歳19.94 11.15 5.59 8.25
75~79歳12.56 13.94 7.81 8.29
80~84歳8.47 19.39 13.54 11.03
85~89歳4.35 22.03 21.38 15.13
90~94歳1.53 15.48 24.65 16.37
95~99歳0.37 5.43 15.56 9.62
100歳以上0.04 0.79 4.66 2.30
合計100 100 100 100

 

これは「年齢ごとの未婚者数」を無視しているが、それを除いて考えても未婚男性の早逝が目立っている

グラフにすると分かりやすい)

誤解を恐れずに言うと、女性データが奇妙なのではなく、未婚男性の方がおかしいんだ

ただし、あまりに死に過ぎだ

 

総数死者数死亡率(%)
既婚男性356722247060491.98
既婚女性420051867162891.71
未婚男性15342426908640.59
未婚女性12350786516580.42

 

既婚/未婚で死亡率が違うのは、若者が未婚だからだが

それにしても男女差がエグくないか

人口比でみた死亡率を、男女で比較してみる

 

年齢男性既婚者(%)女性既婚者(%)比率(男/女)男性未婚者(%)女性未婚者(%)比率(男/女)
15~19歳0.01 0.01 1.43 0.03 0.02 1.54
20240.02 0.01 1.57 0.05 0.03 1.84
25~29歳0.02 0.02 1.25 0.06 0.04 1.75
30~34歳0.03 0.02 1.47 0.09 0.06 1.56
35~39歳0.04 0.03 1.40 0.14 0.09 1.47
40~44歳0.07 0.05 1.36 0.21 0.13 1.61
45~49歳0.120.09 1.38 0.35 0.21 1.67
50~54歳0.240.15 1.57 0.65 0.36 1.81
55~59歳0.38 0.21 1.80 1.03 0.52 2.00
60~64歳0.65 0.32 2.04 1.80 0.84 2.15
65~69歳1.04 0.47 2.202.90 1.14 2.53
70~74歳2.04 0.89 2.286.102.05 2.98
75~79歳3.40 1.57 2.18 10.79 3.29 3.28
80~84歳6.71 3.52 1.91 19.72 6.75 2.92
85~89歳13.42 8.171.64 28.07 12.82 2.19
90~94歳27.45 20.75 1.32 45.29 37.69 1.20
95~99歳58.95 53.66 1.1086.41 120.70 0.72

 

なんだこれ、既婚者も未婚者も男が死に過ぎじゃないか

これもうコロナしかないだろ

 

というわけで死亡数の推移

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/gaikyouR5.pdf

8ページ

 

あかん、わからなくなってきた

一個前の国勢調査読まなきゃ無理だわこれ

めんどくせー;;

 

途中まとめ

・既婚者と未婚者で雑に死亡者中央値とったら、そりゃ未婚者の方が圧倒的に若くて当然、参考にできない

・では男女で比較した場合どうかだけど、データタイミングで何故か男性めっちゃ死んでるから参考にならない

・調べた結果「未婚者はやはり短命」となっても、未婚者のデータがまず圧倒的に少ないので今の30代40代以下に適用できるかは不明(少なくともも1020年は答え出ないはず)

論文は読めてない、誰か読んで

 

こういうデータを示すタイプ記事って、途中の計算方法とか明かしてないの腹立つんだよね

あと裏取らずに拡散するメディアとか

でも俺も間違ってるかもしれないから、気になった人は各々調べてみてほしい、データはあるんだから

 

________

 

コロナの影響を無視したいので2019年版の死亡数で調べ直した(ソースは同じ場所から取ってるので割愛

なお未婚率と男女総数は2020年のもの国勢調査からしょうがない)

 

結果、コロナによる男女差に対する影響は恐らくあまりないと思われる結果になった

 

2022

総数死者数死亡率(%)
既婚男性356722247060491.98
既婚女性420051867162891.71
未婚男性15342426908640.59
未婚女性12350786516580.42

 

2019

総数死者数死亡率(%)
既婚男性356722246288021.76
既婚女性420051866266541.49
未婚男性15342426759250.49
未婚女性12350786450870.37

 

てことは、直感に反するけど、男女の寿命差だけでこんなに死亡率が違うってことになるんだな?

 

そして、未婚男性が死にやすい状況も変わらないようだった

 

※長くなったので次の記事に分けた

次 https://anond.hatelabo.jp/20241014165955

2024-06-24

anond:20240624205522

男性恋愛感情をこれまで抱いたことがない人は2% 最近5年間抱かなかったのは5.6%ほどなので

恋愛感情を抱かないまではいかなくても、モテたいと思わない人、結婚したくない人なんて沢山いると思うんだけどね(増田結婚してるけど)

それでも少数派ではあるから理解してもらい辛いのだろうけど、分かってくれるといいよね

 

 

国立社会保障・人口問題研究所 p6

https://www.ipss.go.jp/projects/j/SOGI/%EF%BC%8A20191019%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A%E9%85%8D%E5%B8%83%E8%B3%87%E6%96%99RR.pdf

2024-06-06

夫婦の子供数は明確に減ってるよ

anond:20240606122650

具体的な数字が何も書いてなかったので調べた。

国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査第16回の調査結果から引用

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_Report04.pdf

上記PDF12ページ目の「図表6-1-2 調査別に見た夫婦の出生子供数の分布」を見ると、2002年の第12調査以降、夫婦子供が0人もしくは1人の割合は明確に右肩上がりで増えている。

今のまま夫婦を増やしたって子供を望まない世帯が増えていく傾向は変わらないだろう。

から、まず先に既存夫婦子供を作ることを諦めずに済む環境整備が必要だと思う。

子育て支援少子化対策にならないというのは明確に誤りだ。

ただ、それは婚活支援なんか不要という話ではないので、婚活支援も並行してやるべきだ。

婚姻自体が減っていることも事実から、その対策必要

ただ、子供を望まない世帯に無理矢理子供作らせたって子供が真っ当に育つわけないので、子供を望む世帯が諦めずに済む環境作りを目指すのが良いと個人的には思う。

2023-12-08

anond:20231208133344

>子を作らないなら結婚必要ない

これ普通に国立社会保障・人口問題研究所調査否定されてる。

そもそも昭和時代に、結婚する理由に「子どもを作りたいから」が筆頭だったが、今は入れ替わったことを根拠にこれを言ってるんだと思うけど、曲解が酷い。

2023-07-31

世界に注目される日本童貞

世界的に注目される“日本童貞問題 「欧米と異なり多様な生き方が許容されている」と研究者

現代日本において、成人男性の「未経験率」が上昇している。国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、男女とも各年代調査年が新しくなるほど未経験率が増加する傾向にある。

特に2021年調査の18~34才の未婚男性の未経験率は44.2%と半分近い数字で、2015年の前回調査よりも増加した結果となった。

グラフで見る最新事情合コンは減り、マッチングアプリなどは急増… コロナ禍を経て「恋人探しの場所手段」は激変

 未経験男性共通するのは、収入が少ないがゆえになかなかデートできないケースや、実家暮らし母親への依存を続けているケースなどが多いという。

 日本世界的にみても未経験男性が増えやす環境といえそうだが、それは海外医学博士研究対象にするほど特殊な状況であるようだ。

 スウェーデンカロリンスカ研究所医師である上田ピーターさんの専門は主に糖尿病や循環器疾患の疫学研究だが、

2017年に英BBC日本男性の未経験率が驚異的に高いとのニュースが報じられたのを見て、「日本独自の未経験男性」を意味する「童貞」に興味を持ったという。

「これまでセクシュアルヘルス分野はLGBTQなどのセクシュアルマイノリティ性病妊娠といった健康関連の研究や、性に活発な人たちに関する研究は盛んな一方で、童貞処女ほとんど研究されませんでした。

 しか日本社会現象10年後に同じ現象欧米で起こるケースが多い。例えば、かつて日本で生じた引きこもりがいま欧米ではホットニュースになっています

同様に欧米では未経験率やセックスレスが増えており、今後童貞も増えてくるのではないかと思った。だからいま、誰もやっていない研究を始めるべきだと思ったんです」(ピーターさん・以下同)

 欧米では恋愛と縁のない男性の一部は「インセル」と呼ばれるが、近年アメリカでは性愛獲得競争から脱落したインセル

自分相手にしない女性モテる男性への復讐」を動機として殺人を起こす事件が起こり、社会問題化しているという。

欧米において自分の性はアイデンティティー自己実現の一環。性愛恋愛をフルにこなさなければ人生を充分にこなしていないとみなされます

まり童貞であることは“重罪”であり、だからこそインセルのような童貞が持つ破壊的なエネルギー社会問題になる。実際、LGBTを取り巻く環境は非常にフラットである一方で、30才を過ぎて童貞だと重すぎて誰にも相談できない現実がある。

 しか日本アニメなど二次元や疑似性愛など三次元女性の代わりとなる存在性愛をぶつけることができる国で、カップル単位ではなくひとりで楽しめるカルチャーも少なくない。

ある意味欧米よりも多様な生き方が許容されていると言えるのではないかと感じたのです」

いか

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5176d7032ff4677ca0bcefcb3078a76ea766a1

2023-07-01

anond:20230701113348

国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集2022年)」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性28.25%、女性17.81%でした。 前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント女性は約2.9ポイント上昇しています

 

>「50歳時の未婚率」は男性28.25%、女性17.81%

2023-05-17

anond:20230517005613

二極化が激しい気がするな

欲しい人はとっとと行動する、いらない人は徹底的にいらないで中間層のなんとなくな層が減ってると思う

国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によれば、若い世代結婚出産に向けた意欲(出生意欲)の低下は明らかである2021年調査結果では、結婚意思のある未婚男女の希望子ども数が、2015年の前回調査から大きく低下した。とりわけ女性の出生意欲の低下は明らかで、希望子ども数は男性を下回る1.79人となった。

https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=104352

2023-05-10

anond:20230510190505

その通り。データがないと聞いちゃダメだよね。

腰痛、癌、精神疾患妊娠出産など職場を離れうる全ての要因と、実際にそれらの要因で職場を離れたかを全年齢の男性女性対象調査して、その上で分析しないとね。

そして現在既婚かつ20代から30代の女性、又は現在独身かつ20代から30代の女性職場一定期間離れやすい傾向があり、その要因が妊娠出産だってのが散布図とか回帰分析で判明し、それによって支障や損害が生じたことが立証できたら聞いてもいいけどね。

国立社会保障・人口問題研究所調査してほしい

2023-03-30

anond:20230330100245

学生時代に付き合った人と結婚するってマジョリティやぞ

出会いきっかけは、未婚者・夫婦ともに職場、友人やきょうだい学校を通じてが7割を占める

未婚者が交際相手出会ったきっかけについてみると、学校で」男性では27.8%、女性では23.7%と最も多く、「友人・兄弟姉妹を通じて」(男性 20.7%、女性21.5%)と「職場仕事で」(男性 18.5%、女性 20.9%)がこれに続き、この上位3つで約7割を占めている。

一方、夫婦について夫妻が知り合ったきっかけをみると、「友人・兄弟姉妹を通じて」、「職場仕事で」がそれぞれ30.9%、28.1%とおよそ3割で、次いで「学校で」が11.7%となっている。これら上位3つは、順番は異なるものの未婚者と共通で、未婚者と同様全体の約7割を占めている。

 

第15回出生動向基本調査結婚出産に関する全国調査平成27(2015)年に実施)|国立社会保障・人口問題研究所

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/gaiyou15html/NFS15G_html11.html#h3%203-2-2

 

まぁ宣伝ガチかは知らんが最近マッチングアプリ首位になったことになってるらしいが

国の調査が待たれる

2023-03-25

「女は下方婚しない」は本当か?→本当※ただし昔と意味は違う

結論から言うと、本当だと思われる。

ただし、他の見方も有力。最近は段々と変わってきていて、意味も昔と違う。男もできたら下方婚したくないと言う傾向、カップル婚活の状況を見ると、同類婚の時代と言える。

なので「女が下方婚しないbot」を野に放ってもあんまり解決には繋がらないと思う。

anond:20230325100416

anond:20230324204635

anond:20230325095114

「女は下方婚しない」は本当か? → 本当(ただし「女」「下方」という括りは主語デカ

年齢別の年収vs婚姻率のグラフ国立社会保障・人口問題研究所調査にある)を見ると

と言う傾向が読み取れる。

この分析は、増田のように「女は下方婚しない」と言う風に見る事もできて、それは間違いじゃない。
例えば、社会学者山田昌弘氏はその説を唱えてる。最近の本ではそんなに全面に出してないけど、講演会とかゼミとかではずばり言ってる。

また、身も蓋もないはなしをすると、金のない男性との結婚は、本人よりも周りが反対することが多い。本人はよいと思っていても、特に両親がストップをかけるとか。

ただ、後記するが、最近はその傾向が変わってきているし、下方婚しないのは女性だけじゃない。

男性で低年収婚姻率が低いのは、別の問題もある

ただ、それだけではない。男性側にも困難がある。
他の統計厚労省労働統計や、意識調査など)を組み合わせるとこんな傾向がある。

まり女性下方婚しないと言うだけではなく、350万円以下の人間は、長時間労働などによってワークライフバランス崩壊しているかそもそも結婚はしたいけどできる訳もないと思っている、と言う事も考えられる。

簡単に言って、地獄。ここは労働問題も絡み、相対貧困問題だと考えた方が良いかもしれない。

最近動向と「同類婚の時代

また、女性下方婚しない、と言う事については、実際に結婚したカップル分析すると、以下の様な事が分かっている。

と言う事で、「同類婚」の時代になっていると言われている。

これは「女は下方婚しないbot」の言う事は間違ってないとは言える。
しかし、中身が全然違うよな。
昔は上昇婚指向といって、女性社会的地位を上げるために社会的地位の高い男性を求める傾向が強く、さらに親がそれを推奨する傾向があったんだが、それが現実的ではないと言う事になってきている。ただしそれでも高めなのは、晩婚化を反映していると思われる。

一方で男性は、男性年収中央値及び生涯年収が下がっているし「結婚して良いと考えている世帯収入基準」の高騰を反映、さら意識の変化を背景にして女性にも働いて欲しいと思っているし、同レベルか少し下ぐらいの年収を求めるようになってきていると思われる。

なお、この辺りの傾向や意識変化は2016年以降ぐらいで一気に変わってきているらしいので、古めの結婚分析だと反映されていないので注意してほしい。
これは上昇婚指向以外も結構内容が変わってきていて、ググって出てくるのも古い奴もかなりあるのでご注意を。それより古い奴を引いても意味が無い場合がある。
たぶんコロナ禍を経てこの後の統計も大きく変わる予感も。

2023-03-24

anond:20230324171723

読みやすいかリクルート記事を選んだに過ぎなくて、色々な統計に繰り返し出てくるんだよ。
何も分からないんなら、そうやってまき散らす前に、リクルートブライダル総研レポートを見てみたらどうよ。

https://souken.zexy.net/research_news/trend.html

そもそもリクルートが信頼できない!と言うなら、例えば、国立社会保障・人口問題研究所 の出生動向基本調査

https://www.ipss.go.jp/site-ad/index_Japanese/shussho-index.html

なら満足?

他にも参考文献を上げているんだからちゃんとそれを読めっての。



言いたかないけど、自分で書いた文章読んでみ。要約すると「信じない」「調べていない」「わからない」って事しか書いてないよ。それなりに時間かけて書いたのだろうけど。

2023-03-21

量的な概念ちゃん認識しようぜ(参考文献追記

anond:20230321094940

量的な概念ちゃん認識しようぜ。

合計特殊出生率は、20年で30%以上低下してるが、夫婦の完結出生児数は、1割程度しか低下してないんだよ。

下がっていると行っても全然程度が違う。

では、合計特殊出生率と連動するように下がっている統計というと、婚姻率になる。これが概ね20ポイント以上低下している。

これと夫婦の完結出生次数が掛け算すると、ほぼ合計特殊出生率になる訳だ。

問題解決必要コストは、100%に近づければ近づけるほど、指数関数的に増大する事が知られている。なので、パレート図というものを用いて、特に理想から乖離している差が大きいところ、影響が大きいところから重点的に対応する事が、よりよい問題解決に繋がるとされる。

今のところ、分析として影響が大きいのは

  1. 非婚化による婚姻率の低下(経済的理由が主)
  2. 結婚年齢の高齢化による出産人数の低下
  3. 経済的理由による第二子第三子を儲ける夫婦の低下
  4. 制度的な理由による第二子第三子を儲ける夫婦の低下(保育所問題など)

と言う風に分析出来るが、これが何故か逆転して主張されることが多くていつまでたっても効果的な対策ができないんだよ。
その理由は、子育てをするようになると行政サービスを使うようになるから、より政治に興味を持つようになって声がでかくなるからだと思う。効果よりもどれだけ声がでかいかで制度が決まってしま民主主義誤作動だな。

異次元少子化対策とか言うなら、やれる事は全部やればいいのだが、現実には全部どころか効果の低い方ばかりに傾倒している。
これは量的な概念がないから。増田も、「上がっているか下がっているか」という0か1かではなくて、量的な概念理解して考えてくれ。

参考文献追記

ブックマークが集まっていたので、少し真面目に参考文献を上げておく。信頼できない資料を基にしていては話がおかしくなるので。

大量にアドレスを貼るとエラーになるので、一部 https を抜いてある。適宜補ってくれ。
#それからISBN記法が死んでるのなんなの。誰に言えば治るんだこれ





こういうガチの奴を上げても読みづらい人には、読み物として気楽に読める以下のものおすすめする。



また、子育て支援は経済対策として有効であると言う本もある。

これもガチちょっと重たいので、これをもう少し読み物として読みやすくした以下の本から入るのもおすすめ

これには全く同感で、だから子育て支援をするなと行っているんじゃ無いんだよ。以下にしてくれと思っている。

2022-12-30

50歳未婚率が急上昇 20年は男性28%、女性17

50歳までに一度も結婚したことのない人の割合が急速に増えている。厚生労働省国立社会保障・人口問題研究所公表した最新の調査結果によると、2020年の全国平均は男性28.25%、女性17.81%に達した。近年は特に女性の伸びが顕著で、少子化が加速している。

 同研究所は5年に1回の国勢調査に合わせ、50歳時点の未婚率を算出している。

 20年は、男性東京(32.15%)が最高。埼玉(30.24%)、神奈川(30.07%)が続き、首都圏が高かった。女性東京23.79%)、高知(21.13%)、大阪20.60%)の順だった。

コピペだけど本当???

2022-11-29

http://www.yu-cho-f.jp/wp-content/uploads/2019winter_articles02.pdf

しかし、男性以上に女性不安定就業が広がっており、25 〜 35歳の「配偶者なし」の女性の 4 割以上が「非正規

か「仕事なし」である結婚相手の条件に経済力を重視する・考慮する女性が 9 割に上るとい

う「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所 2017:p.30)の傾向が相変わらず維持

されているのは、女性の置かれている経済的不安定さがその背景にあると考えられる。結婚

への不安要素について、収入別で比較した場合も、男女ともに低収入グループ場合経済

的に十分な生活ができるかどうか」「収入仕事が安定しない」ことが結婚不安要素になって

おり、経済的理由での結婚への不安も高い。』

結婚するかしないか個人人生選択であり、強要するものではない。しかし、結婚した

くても経済的条件が整わない、条件が整わず結婚意欲も低下するという状況は個人選択

問題ではなく、社会問題である。』

2022-09-21

これを見ると独身男性希望する年齢差が意外と普通だった

若い女に異常に執着するJJIが悪目立ちしているだけか


https://www.zwei.com/blog/0132-2/

独身の男女が思う理想の年齢差と、実際に結婚をした夫婦の年齢差について、国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」が発表した「未婚者が希望する結婚相手との年齢差の構成」項目によると、下記のような結果となっています


独身男性希望する年齢差


1位:同じ歳(41.8%)

2位:1~2歳年下(14.9%)

3位:5~6歳年下(14.4%)

4位:3~4歳年下(13.6%)

5位:7歳以上年下(8.5%)

6位:年上(6.7%)


独身女性が希望する年齢差


1位:1~2歳年上(29.6%)

2位:同じ歳(28.4%)

3位:3~4歳年上(20.6%)

4位:5~6歳年上(11.9%)

5位:7歳以上年上(5.6%)

6位:年下(3.9%)

2022-08-05

anond:20220805101045

国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」では

結婚の利点で「経済的に余裕が持てる」が1997年では女性11%、男性4%だったが、2015年には女性20%、男性6%と、女性経済的依存志向を高めた。

同調査の結婚相手の条件の重視点でも「経済力」は33から40%に上昇。

2022-05-25

anond:20220525145339

国立社会保障・人口問題研究所統計によると交際経験は女に集中する一方、男は4割が交際経験のまま40過ぎるらしいけど?

2022-05-16

anond:20220516165700

人数の話?

国立社会保障・人口問題研究所統計によると、30代半ばまでの童貞率は4割を超えているし、交際経験がない男は女より多いという、男女の非対称性があります

2022-05-05

anond:20220505010956

昭和の話ですか?

国立社会保障・人口問題研究所統計を見ればわかるけど、今は女の親の近く住む夫婦のほうが多いし、やたら女親に甘い環境になってますよね。

2022-05-04

3大女の勘違い

1.モテモテ彼氏自分に一途

国立社会保障・人口問題研究所統計によると、現在交際してる人がいると答えた人は女が3割を超えるのに対し、男は2割弱しかいないので、交際している男は高い確率で2股以上していると考えられる。モテ男ならなおさら2股は当たり前だと結論づけられる。


2.非モテ彼氏浮気された

国立社会保障・人口問題研究所統計によると、30代半ばまでの童貞率は4割を超えているのでお前と付き合えている時点で非モテではない。しかし、女は真の非モテを常に不可視にしているのでそれらを観測することはできない。


3.同類婚した

統計によると結婚時の所得ほとんどが女の上方婚であるが、女は自身高望み傾向(出生動向基本調査)を自覚できないので、同類である勘違いしてしまう。また、就業調査世界価値観調査によると、驚くことに80年代と比べても日本女性結婚するとパートになる人が増え、専業主婦になりたいと思う人までもが増加傾向にある。

2022-02-12

医学生だけどもう自粛しない

ここ最近で言いたかたことを吐き出したいです。自分は「白饅頭」氏のマシュマロ投稿した国立大学医学部生です。詐称を疑われるといけないので特定されない範囲所属を明かせば、東医体の参加校だけど北医体の参加校ではない国立大学学生です。

昨日は悲しいことがありました。公衆衛生(講義名は公衆衛生ではないが、実質そういう講義で、講義名を明かすと身バレするのでそういうことにしてください)の講義で喋っていた先生質疑応答の際、生活のために営業継続することと感染対策に協力することを天秤にかけた上で前者を選んだ人々のことをどう思うのか,どう対処するのかという説明に対して「そういう人たちは小さい頃勉強しなかったからねえ〜」と発言しました。その後に続いた言葉と合わせて推測するに、明らかに受験勉強学歴を得てコロナの影響を受けない職業につかなかったことが悪い」旨を含意していました。自分実家は決して大きくはない観光関連の会社をやっていることもあり、意図的ではないにしろ向けられた悪意に感じるところがありました。

留保なく「コロナはただの風邪」とは言いません。しかし、自分はすでに3回目のワクチンを接種していますし、日本では8割近くがコロナワクチン必要回数接種していますコロナによる死亡者の平均年齢は79歳で、一方で国立社会保障・人口問題研究所が公開してる22/2/7時点のデータによれば10代の死者は4人、20年代の死者は27人です(出典1)。基礎疾患があった人や事故で亡くなった人にPCR検査を施したら陽性だったようなケースを除いて、「基礎疾患のない市中の若者感染し死にいたる確率」は取るに足らないほど小さいでしょう。特にミクロン株については感染状況で先行した沖縄県専門家会議座長ですら「致死率0.006%」「入院は必ずしも必要ない」と言っています。中高の同期と医学科の同期を合わせて6,7人ほど今年に入ってオミクロン感染した直接の知り合いがいます例外なく鼻水のみか37.5度程度の熱で収まっています。翻って2回目のワクチン接種の副反応では自分を含めて体感で2/3程度が40度近い熱と悪寒体験しています。同年代若者無知ゆえにコロナを恐れていないのではなく「ワクチン副反応>オミクロン」を経験則的に知り、先述のデータもこれを裏付けています。こうした背景がある中で、飲食観光イベント業に従事する人たちが自分家族を養う義務コロナの(ワクチンによって小さくなった)リスクを天秤にかけ、また若者が今この時にしか楽しめないことと天秤にかけ、感染対策に協力しないことを選ぶことは全く責められるべきではないし、少なくともミクロ領域では合理的でしょう。

ツイッターで「医クラ」という医師集団フォローしています最初は志望科に迷っていた中で生の先生の様子が垣間見えることでフォローしていましたが、彼(女)らの言動に対する違和感が拭えなくなってしまいました。「東京10代が亡くなった」と彼らが大騒ぎしているのを見たら事故で亡くなった人にPCR検査を施したら陽性だったケースだったり、基礎疾患があったケースをなんら健康問題がない若者が死亡/重症化したかのように言い彼らも当初言っていた「正しく恐れる」態度からかけ離れた発信を度々行っていました。仮に基礎疾患のない市中の若者感染し亡くなるケースだったとしても、レアケース中のレアケースを取り立てて発信することは彼らが蛇蝎の如く嫌う「反ワク」と全く同じように思えます。それ以上に目立ったのが他業種に対する蔑視です。先ほど述べた弊学の先生みたいな先生マイノリティーだと信じたいですが、「商売人にはモラルがないので規制は緩めるな」「不要不急じゃない居酒屋なんてあるの?w」「成人式不要不急」みたいな発言しょっちゅう見かけますコロナ禍で縮小する景気の中で額面収入20パーセント近い社会保険料医療の原資として納める市井の人たちや自分達にとって限りなく低いリスクながら利他心で感染対策に協力する若者にあまりにも礼を欠いていると考えます

こうした医師の多くは「日本経済鎖国ダメージはない、未来永劫鎖国して内需で食っていこう」「若者にとってもコロナは死の病」みたいなことをどうやら本気で考えているらしく、少しでも疑義を挟む人間は反ワクと同じカテゴリーに見えてしまうようです。しかし、はっきり言えばこのようなバランス感覚が欠如した人間の訴えは全く若者には響きません。厚労省の「医療給付実態調査からライフネット生命計算したデータによれば若者が年に病院に行く回数は5回に満たない程度です(出典2)。自分のような慢性鼻炎持ちが通院回数を押し上げているので中央値もっと低いでしょう。若者にとっては病床よりもバイト先の飲食店のシフト自粛で削られることの方が切実な問題なんです。鎖国したまま日本経済は回りませんし、自粛で失った若者青春は戻ってきません。医師先生方も中高での行事医学部での部活東医体での経験人格を涵養されたと思うのでわかっていただけると思います

若者感染対策の取り組みに動員したいなら何がなされるべきでしょうか? それは僅かなリスク針小棒大煽り立てて脅したり、事情があって十全に感染対策に協力できない人々を蔑視し劣情に駆り立てることではありません。少なくとも「ワクチンを2or3回打った基礎疾患のない若者にはコロナ風邪に近い」ことを認め、それでも協力してくれる利他の心に感謝してお願いすることです。それと共にハイリスク層へのブースターや経口薬の流通を進めることです。兎にも角にも、ワクチンを打った若者にとって「未接種の高齢者重症化するから自粛しろ」は効かなくなりつつあることを認識すべきです。

出典1:https://www.ipss.go.jp/projects/j/Choju/covid19/index.asp

出典2:https://media.lifenet-seimei.co.jp/2020/10/12/21457/

2021-04-03

甲府市幹部ちょっと方向を間違えた

男性にお願いだけど頑張って女の子誘って遊ぼ?」と発言した甲府市幹部が「不適切発言」として叩かれた。ニュースはすぐリンク切れするだろうから下にコピーを載せておく(魚拓は取得禁止にだった。不適切なら削除する)。

個人領域に関することを公の立場にある人が言及したというのがマズい、という趣旨は確かにそうだが、下記のようなデータを見て、そもそもこれは決して「個人」に帰着すべき問題ではないという認識もできれば増田諸氏と共有したいと思う。下記にあげるのは、国立社会保障・人口問題研究所http://www.ipss.go.jp/掲載資料から作成した、「生涯未婚率」の推移の表である

性別生涯未婚率(%)

 年男性女性
1960 1.26 1.88
1970 1.70 3.34
1980 2.60 4.45
1990 5.57 4.33
200012.57 5.82
201020.1410.61

今日、ちょうどKKO議論の行く末も地獄、という論考もブクマに上がっていた(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gendai.ismedia.jp/articles/-/81804)けれど、それらの問題は全て上の表に集約されているのではないか。つまり*失われた20年で最も失われたのは男性結婚機会であったという単純な事実だ。生涯結婚できない男性の数は50年で実に20倍に増えた。これは、2010年の若年男性が、50年前の若年男性に比べて20倍も努力していないことを意味するのだろうか? そんなわけがない。

やれ「草食化」だの「非婚化」だの、いい加減、若者自身責任があるような議論を止めて、国はまともにこの数字と向き合うべきだ。「(さまざまな事情で未婚に追い込まれている)若年者に手厚い政治」をしてこなかったことが、ヒステリックにも見える今日社会問題の根源となっている。仮に1990年を参考に、経済的問題がなければ未婚を選ぶ率は人口の5%程度、と仮定するなら、2010年時点で実に男性人口の15%、女性人口の5%、つまり均して人口10%が「金がないか非婚(KNH)」民だということになる。はっきり言って立憲民主党の支持者より多い現在陰謀論、狂ったミソジニーミサンドリー過激排外主義的主張、根拠のない伝統主義ネットイナゴ…………などに食い荒らされているこのKNH民を、正しく政治的に救いとる方法が求められているのではないか

山梨県甲府市で行われた中小企業の合同入社式の中で、甲府市産業部長が「なるべく異性と遊んでほしい。そうすれば少子化は少しでも解消する」などと発言しました。

部長は、「発言不適切だった」として謝罪し、撤回しました。

合同入社式来賓として出席した甲府市産業部の志村一彦部長は、仕事だけでなくプライベートも充実させてほしいという趣旨あいつの中で「なるべく遊んでいただきたい。遊ぶのも男性同士、女性同士じゃなくて、楽なんですけどね、気持ちとしてはなるべく異性と遊んでいただければと思います。そうすることで少子化が少しでも解消されると思いますので」と発言しました。さらに「男性のほうにはお願いなんですけど、ジェンダーフリーとか、男女共同参画とか言われていますけど、遊びに行くときには男性のほうから誘っていただければと思いますので」と続けました。

個人自由である交友関係出産、それにジェンダーへの理解を欠いた発言ともとれます

志村部長は式の後、UTYの取材に対し「結婚意識してほしいという趣旨だったが、不適切だった。

不快に思われた方にはお詫びし、発言については撤回したい」としています

この発言について山梨英和大学近藤教授は「交友関係出産などは、個人領域に関するもので、公の場で言及することは適切とは言えない。

固定的な男女観にとらわれず、多様性配慮して発言することが重要」と話していて、男女共同参画ジェンダーについて正しく理解してほしいとしています

[UTYテレビ山梨]https://news.yahoo.co.jp/articles/9138c85984db13fe89923800938e6e4417b61c3f より引用

*……女性生涯未婚率が6倍以上上昇していることも、決してなおざりにはできない問題ではある。だが、50年前の数字女性社会進出がそれほど進んでおらず、今ほど選択の自由がなかった時代のものである(つまり結婚「したくない」のに「させられて」いた女性も多い)ということも踏まえれば、男性とは事情が異なるだろう。思うに、男女ともそこのバランスがとれていたのが「生涯未婚率5%前後」の1990年頃であって、まさにバブル崩壊によってそれがガタガタになって回復できない状況に突入していったのではないだろうか。

2020-11-05

anond:20201105142615

国立社会保障・人口問題研究所がおおよそ5年に一度の間隔で実施している「出生動向基本調査結婚出産に関する全国調査)」の最新データによれば、18~34歳の男女において「一生結婚するつもりはない」と回答した者の割合は1割強。さらに、この割合調査を重ねるごとに漸増傾向にある。

また、国立青少年教育復興機構実施した「若者結婚観・子育て観等に関する調査2016年)」によれば、20〜30歳台の男女で「結婚したくない」と回答した者の割合は約2割(20.3%)。

これらのデータから、「周りには結婚したい者しかいない」という元増田の交友関係は狭いもしくは偏っている可能性があると推測できる。

自分の交友関係共通していること(結婚したいという価値観を友人等がみんな持っている)という事実から

世間一般でもそうなのだろうと推論することはおかしくもなんともないだろ。

少ないn数および偏ったサンプルに基づいて全体を推論するのはおかしいだろ。頭悪いのか?

それに「結婚願望 割合」「結婚願望 理由」等のキーワードでググればいくらでも結婚についての調査結果が出てくるのに、元増田は「理由が気になる」って割にそれすらしてないってことだよね。怠惰かよ。

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