はてなキーワード: ウッドストックとは
最近、車ではオールディーズを聴いている。オールディーズは1960年代までの洋楽のヒット曲で、自分は今まで聴いていなかったが、ラジオ番組がきっかけで聴くようになった。自分が好きだったのは1970年代以降のロックなのだが、子どもと一緒の時にはあまりふさわしくないのでオールディーズは都合が良い。1960年代はロックでも、まだハードロック、ヘヴィメタルが本格化する前でそれほど激しくないので子どもにも安心(?)である。それまではドラえもんの主題歌(とはいえ星野源)などを聴いていた子どももオールディーズを気に入ったようで、車中で聴きたいと言ってくる。CSN&Yのウッドストックやホリーズ、ハーマンズハーミッツなどを聴いている。英国出身のバンドの曲では初のビルボードチャート一位を成し遂げたテルスターも気に入っている。子どもは自分では情報を収集出来ないので親が聴いているものを聴くしかないのだが、やはり良い曲は良いのだろう。
なぜボブ・ディランは海を渡らない?
なぜボブ・ゲルドフは呼びかけない?
なぜストーンズは動かない?
いま、キエフ郊外の野外特設ステージで、伝説のバンドたち、伝説のミュージシャンが一大フェスを開いたらどうだ。
誰がそこにミサイルを打ち込めるだろう。
立てよ、ブライアン・メイ!
ギターを取れよ、ピート・タウンゼント!
あんたたちは、もう十分生きた。十分に稼いだ。あとは名誉だけだ。戦争を止めた英雄になるか、それとも無謀に命を失ったバカと呼ばれるか、どちらになるかわからない。けれど、どちらにしたってロックミュージシャンにとっては名誉じゃないか。
あんたたちならできる。
史上最大のチャリティだ。
Let's rock'n roll!
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00 | 109 | 14749 | 135.3 | 34 |
01 | 81 | 10636 | 131.3 | 54 |
02 | 56 | 4911 | 87.7 | 40.5 |
03 | 47 | 5102 | 108.6 | 29 |
04 | 29 | 2891 | 99.7 | 28 |
05 | 37 | 4327 | 116.9 | 51 |
06 | 49 | 4788 | 97.7 | 37 |
07 | 85 | 11832 | 139.2 | 53 |
08 | 132 | 10185 | 77.2 | 39 |
09 | 162 | 11949 | 73.8 | 33.5 |
10 | 209 | 17519 | 83.8 | 35 |
11 | 260 | 20387 | 78.4 | 41 |
12 | 172 | 17909 | 104.1 | 38 |
13 | 289 | 30106 | 104.2 | 34 |
14 | 259 | 28210 | 108.9 | 43 |
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16 | 221 | 17266 | 78.1 | 42 |
17 | 320 | 35158 | 109.9 | 41 |
18 | 229 | 22482 | 98.2 | 38 |
19 | 190 | 17523 | 92.2 | 43 |
20 | 234 | 21364 | 91.3 | 37.5 |
21 | 214 | 24505 | 114.5 | 32 |
22 | 188 | 20562 | 109.4 | 34 |
23 | 199 | 27828 | 139.8 | 55 |
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\ / / / / / ̄ ̄・ / |  ̄ ̄ \__ノ \ ) ( ̄ /| ハ |ヽ))L__ (\>ー-イ\_ノ \(二二) ((_ ミ・_) />(ノ) ゜゜
アメリカの影
エルマー・ガントリー
G・I・ブルース
ワン・ツー・スリー
荒馬と女
噂の二人
草原の輝き
片目のジャック
底抜けもててもてて
101匹わんちゃん大行進
樹々の大砲
昼下りの決斗
野望の系列
ハッド
鳥
たたり
5月の7日間
未知への飛行
裸のキッス
殺人者たち
イグアナの夜
赤死病の仮面
不意打ち
ラブド・ワン
ファスタープッシーキャット キル!キル!
キャット・バルー
シェナンドー河
ミッキー・ワン
銃撃
テキサスの五人の仲間
ある戦慄
招かれざる客
ドアをノックするのは誰?
フェイシズ
泳ぐひと
華やかな情事
愛すれど心さびしく
甘い抱擁
明日に向って撃て!
夕陽に向って走れ
雨のなかの女
ジョンとメリー
アメリカを斬る
ハズバンズ
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キャッチ22
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断絶
愛の狩人
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ゴングなき戦い
夕陽の群盗
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こわれゆく女
カンバセーション…盗聴‥
三人の女
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レイダース/失われた聖櫃
評決
ダイナー
ハメット
シルクウッド
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再会の時
ラヴ・ストリームス
レポマン
チューズ・ミー
バーディ
ミシマ
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存在の耐えられない軽さ
ダイ・ハード
ヘア・スプレー
ドラッグストア・カウボーイ
ヘザース
ゴッドファーザーPARTIII
グリフターズ
バートン・フィンク
希望の街
殺人課
夫たち、妻たち
ボブ★ロバーツ
アメリカンレガシー
摩天楼を夢みて
エル・マリアッチ
ショート・カッツ
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
リトル・オデッサ
クラークス
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デッドマン
誘う女
真実の囁き
スターシップ・トゥルーパーズ
クンドゥン
プライベート・ライアン
バッファロー'66
マーシャル・ロー
メリーに首ったけ
π
スリー・キングス
一昔前のユースカルチャーだった洋楽やロックだのの衰退が著しい
http://xkxaxkx.hatenablog.com/entry/2014/05/01/164026
みたいなのを見た思ったけど、自分のころまで(現在27歳)にはこういう商売として採算が合うカウンターカルチャーみたいが瀕死ではあったけどギリギリあったので、
今のネット右翼やニコニコシーンみたいにネオナチじみた直接的な政治意図や政治動員を経ないである程度は音楽だの文化だの懊悩だのみたいなのに触れることができた、
みたいなのをそのうち説明いないといけなくなるのだろう。
(さらに昔のウッドストックだののころの反戦運動みたいなのはよくわからない)
ただもう自分のころはかなりIT系の合理化が進んでいてちょうどNapsterやWinampが技術革新ってもてはやされて雑誌が潰れ始めたころで、2chも草創期でネット右翼はきちんといたんだけど。
起業に必要なのはそもそも能力じゃない。「カネとシゴトを引っ張る力」ただこれだけだと思う。
いや、俺はITな人じゃなくて単なる自営業者だからそもそも土俵が違うのかもしんないけど。
でも、それって逆に言えば「そこさえクリアすれば敵は少ない」ってことでもあると思うのね。
だから、若手があんまり起業するようになると困るな。俺のパイ減らさないで欲しいよ。
日本じゃ「若くして起業した」ってだけである種のカリスマ性になるわけだし。
みんなが「ノマドが・・・」とか言ってる間に俺は金持ち口説いて出資を得てたわけで。
若い世代はみんな揃ってマト外れなことしてて欲しいな。金持ちの絶対数は限られてるから。
みんなドラッガー読みながらジョブズのご尊顔を拝んでノマドノマド言ってフェイスブックで交流して講演会に感動してればいいと思う。
ところで「ノマド」って言葉の枠の中に自分をハメ込んで属性付けをしてる時点で、原義から言えばそれノマドじゃなくね?
というか、おまえらただのおくれて来た脱構築主義者じゃねーか。40年くらい前に流行った概念の名前変えただけだろ。
(訳注:長文注意。誤訳あったらごめんなさい。教えてもらえたらあとで直します)
村上春樹の作品世界にほぼ浸りきってやろうというつもりだった。
ところがその目論見は外れることになる。
期待していたのは、バルセロナやパリやベルリンのような街だった。
そこでは、市民はみな英語が達者で、さらにはジャズ、劇場、文学、シットコム、フィルム・ノワール、オペラ、ロックといった、
西洋文化のあらゆる枝葉に通じている……そんなコスモポリタンな世界都市を私は期待していた。
誰かに聞いておけば分かっていたはずなのだが、実際の日本はまったくそんな場所ではなかった。
実際に足を踏み入れることができる日本は、どこまでも頑固に、日本的だった。
そう思い知らされたのが地下だったというのは、我ながらよくできていたと思う。
アイロン掛けたてのシャツに包まれ、なんの躊躇もなく地下鉄の駅へと降りて行くや否や、
私は迷子になり、助けを求めようにも英語話者を見つけることができなかった。
最終的には(電車を乗り間違え、馬鹿げた値段の切符を買ってしまい、必死のジェスチャーで通勤客を怖がらせたあと)、
どうにか地上に出てはみたものの、もはやインタビューの時刻はとうに過ぎている。
私は絶望して、目的もなくあちらこちらへとさまよい歩いた(東京にはほとんど標識がないのである)。
そして蜂の巣状のガラス製ピラミッドのような建物の前で途方に暮れていたとき、
ついにユキという村上のアシスタントに見つけてもらうことができた。
あまりにもうかつな、アメリカ人的な私は、村上のことを現代日本文化を忠実に代表する人物として考えていた。
実際には彼は私が思っていたような作家ではなく、日本は私が思っていたような場所ではなかった。
そして両者の関係の複雑さは、翻訳を介して遠くから眺めていたときには想像しえないものであることが明らかになっていった。
村上の新作『1Q84』の主人公の一人は、自らの人生最初の記憶に苛まれており、誰に会ったときにも、あなたの最初の記憶はなにかと尋ねる。
それは3歳のとき、初めて家の門の外に歩き出したときのことだという。
彼は道をてくてくと渡り、溝に落ちた。
流されていく先にあるのは、暗く恐ろしいトンネル。
そこに差し掛かろうかというとき、母が手を差し伸べ、彼は助かった。
「明確に覚えている」と彼は言う。
「水の冷たさ、トンネルの闇、その闇のかたち。怖かった。僕が闇に魅かれているのはそのせいだと思う」
村上がこの記憶を語るとき、私は既視感とともに心の中でくしゃみをするような気持ちを覚えた。
その記憶には聞いた覚えがある、いや、不思議なことにその記憶は自分の中にある、と感じた。
ずっとあとになって分かったことだが、私は確かにその記憶を持っていた。
村上は『ねじまき鳥クロニクル』の冒頭の脇役に自分の記憶を写し込んでいたのだ。
村上を初めて訪問したのは、日本にしてもありえない夏の厳しさの最中、
週の真ん中、蒸し蒸しする午前中のことだった。
その結果、電力、公衆衛生、メディア、政治にも危機が到来した(当時の首相の辞職によって、5年間に5人目の首相が生まれることになった)。
大作『1Q84』の英語訳(そしてフランス語訳、スペイン語訳、ヘブライ語訳、ラトビア語訳、トルコ語訳、ドイツ語訳、ポルトガル語訳、スウェーデン語訳、チェコ語訳、ロシア語訳、カタルーニャ語訳)について話すためだった。
この本はアジアで数百万部を売り上げ、
まだ翻訳が出ていない言語圏ですらノーベル文学賞の噂が囁かれていた。
62歳にして30年のキャリアを持つ村上は、日本文学の最高峰としての地位を確かなものにしている。
疑いなく、彼は母国の表層とかたちを世界に伝える、想像世界の大使となった。
そのことは、関係者には非常に大きな驚きだったと言われている。
アメリカによる戦後占領を受けた1949年の京都、日本の前首都である。
「これ以上の文化混交の瞬間を見つけるのは難しい」と John W. Dower は1940年代後半の日本について書いている。
「これほど深く、予測不能で、曖昧で、混乱していて、刺激的なものは他にない」という。
「瞬間」を「フィクション」に置き換えてみれば、村上の作品を完璧に説明することができる。
彼の物語の基本構造は、互換性のない複数の世界に根を下ろした普通の人生であり、
そこは、さまざまな言語の喧騒に包まれた国際的な港湾都市である。
彼はアメリカ文化、とくにハードボイルド探偵小説とジャズに没頭して十代を過ごした。
二十代のはじめには大企業の序列に入り込む代わりに、髪を伸ばしヒゲを生やして、両親のすすめを押し切って結婚し、借金をして「ピーターキャット」というジャズクラブを東京で開いた。
掃除をして、音楽を聞いて、サンドイッチを作って、酒を注いで、
作家としての村上のキャリアの始まり方は、彼のあの作品スタイルそのものだった。
どこまでも普通の設定で始まり、どこからともなく神秘的な真実が主人公に降りかかり、その人生を根底から変えてしまう。
29歳の村上は地元の野球場の芝生でビールを飲みながら、デイヴ・ヒルトンというアメリカ人助っ人バッターが二塁打を打つのを見ていた。
平凡なヒットだったが、ボールが飛んでいくのを見て村上は天啓に打たれた。
そんな望みはそれまでなかったが、いまや圧倒的なまでだった。
そして彼は書いた。
数ヶ月のちに『風の歌を聞け』を書き上げた。
それは名もなき21歳の話し手が語る小さく凝縮された作品だったが、冒頭から村上らしさが見えていた。
アンニュイとエキゾチシズムの奇妙な混合。
わずか130ページで、その本は西洋文化をぶつ切りにして引用してみせた。
『名犬ラッシー』、『ミッキーマウス・クラブ』、『熱いトタン屋根の猫』、『カリフォルニア・ガールズ』、ベートーベン第三ピアノ交響曲、フランスの映画監督ロジェ・ヴァディム、ボブ・ディラン、マーヴィン・ゲイ、エルヴィス・プレスリー、『ピーナッツ』のウッドストック、サム・ペキンパー、ピーター・ポール&マリー。
以上はごく一部に過ぎない。
そしてその本には(少なくとも英語訳には)日本の芸術の引用がまったくない。
村上作品のこうした傾向は日本の批評家をしばしば苛立たせている。
そして一年後、ピンボール機を取り上げた次の小説を出したのち、執筆に時間のすべてを費やすため、ジャズクラブを畳んだ。
「時間のすべて」という言葉には、村上にとっては余人とは異なる意味がある。
30年を経て、彼は僧侶のように統制された生活を送っている。
すべてが作品を作り出すのを助けるように調整されている。
彼は毎日のように長距離を走り、泳ぎ、健康的な食生活を送り、夜9時には床につき、朝4時に起きる。
そして起床後5、6時間は机に向かい執筆に集中する(2時に起きることもあるという)。
「集中できないとき、人はあまり幸せではない。僕は考えるのが速くないけれど、何かに興味を持てば、それを何年も続けられる。退屈することはない。僕はヤカンのようなものだ。沸かすのに時間はかかるけれど、いつまでも熱い」
そうした日々の湯沸かしが続いていって、世界でも類まれな作品群ができあがった。
30年の歳月を経て積み重ねられたそれには人を虜にする不思議さがあり、様々なジャンル(SF、ファンタジー、リアリズム、ハードボイルド)と様々な文化(日本、アメリカ)をつなぐ位置にある穴を埋めている。
どんな作家にも、少なくともこれほど深くまでは、埋められなかった穴だ。
そして今、とりわげ激しく長い湯沸かしの結実として、もっとも長く、奇妙で、シリアスな本が上梓された。
彼は翻訳者を通して会話するのが嫌いだという。
なまりは強く、落ち着くべき箇所で動詞の活用が劇的に現れたり消えたりする。
とはいえ相互の理解に支障を来たすことはまずない。
特定の熟語("I guess" 「ではないか」、 "like that"「というような」)が、ときたまおかしな位置で使われることがある。
安全な言葉遣いから逸脱するのを楽しんでいる節が彼にはあった。
私たちは東京にある彼の事務所で席を持った。
数人のスタッフが靴を履かず他の部屋で作業をしている。
彼のキャラクターと同じように、アイロン掛けしたばかりのように見えるシャツだった(彼はアイロン掛けが好きだという)。
靴は履いていない。
彼はペンギンのある本の表紙を模したマグカップでブラックコーヒーを飲んだ。
その本とはレイモンド・チャンドラーの『ビッグスリープ』、彼の昔からのお気に入りの小説であり、今日本語訳をしている小説でもある。
話を始めながら、私はあらかじめ用意していた『1Q84』をテーブルの上に置いた。
その本は932ページあり、ほぼ30センチのその厚みは本格的な法律書を思わせるほどだ。
「大きいな」と村上は言った。
「電話帳みたいだ」
手短にいこう。俺は長編小説が読めない。
事情とはなにか。
第一に、俺は読むのが遅い。時間がない。小説は、長いというだけでハイソだ。俺はハイソじゃない。
第二に、俺は飽きやすい。「飽き」は意志の弱い人間に挫折を受け入れされるのに十分な言い訳になる。永久に。
第三に、無理をして読む動機がない。『白鯨』や『失われた時を求めて』以外にも魅力的な他の選択肢はある。
たとえば、以下にあげる50の選択肢が。あなたにとってはどうだろうか。
■海外編
「しあわせの理由」 グレッグ・イーガン★
「9マイルは遠すぎる」 ハリイ・ケメルマン★
「ライ麦畑でつかまえて」 J.D.サリンジャー
「ねじの回転」 ヘンリー・ジェイムズ
「長いお別れ」 レイモンド・チャンドラー
「地図にない町」 フィリップ・K・ディック★
「ポップ1280」 ジム・トンプスン
「99999」 デイヴィッド ベニオフ★
「眼球譚」 ジョルジュ バタイユ
「虎よ、虎よ」 アルフレッド・ベスター
「無常の月」 ラリイ・ニーヴン★
■国内編
「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野 晶午
「最悪」 奥田 英朗
「バイバイ、エンジェル」 笠井 潔
「姑獲鳥の夏」 京極 夏彦
「ハサミ男」 殊能 将之
「大いなる助走」 筒井康隆
「生首に聞いてみろ」 法月 綸太郎
「百億の昼と千億の夜」 光瀬 龍
「すべてがFになる」 森 博嗣
「瓶詰地獄」 夢野 久作
謝っておかなければならない。
好きな小説を上から50数えたら、こんなに★があったわけだ。
そういう奴もいる。
あんたは俺を哀れだと思うか。