「意図」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 意図とは

2024-02-01

anond:20240201064922

からあん契約結んじゃいけないし結ばせちゃいけないのよね

原作通りって要求原作者の意図通りにドラマを作る=原作者の承認を都度取らないといけないすり合わせをしないといけない、または意図通りドラマが作れるレベル企画書というより要求仕様書漫画とは別にドラマ制作者たちがわかる形で書かないといけないってことだから

そんな契約原作者が潰れるに決まってる

知名度評価が高いゲームのガワに寄せて作るの宣伝効果バツグンだよな

パルワールドや原神を見るに

炎上したとして、それは濡れ手に粟

ガワが似てる事で侵害を争うの無理筋から

これは意図してまねてると叩きたくなるラインを慎重に探れば

雑誌露出するより

TVでCM打つより

電車ラッピングするより

確実にその情報が刺さる層へ宣伝してもらえる

anond:20240201095031

そもそも映像化条件に完結してない作品からこっちの意図に添った脚本にならないんだったら原作者自分で描くこともあるよってのがあったからそれを行使しただけ

セクシー田中さんの件

ドラマ化のオファーが沢山あった中で、口説き落とすことに成功したのが此度の製作陣の企画。作者と接点があったのはプロデューサーさんだけらしいので、まぁPのうちの誰かか、複数人かが口説いたわけなんだが。

面と向かっては調子のいいことを言って全然契約を守らない。それで数字を出すやつとか確かにどこにでもいるけどな。


何度も断ってきたのに、信用して許可出したら原作レイパーだったこ

何度幾度お願いしてもレイプを辞めないこと

最終的に自分脚本書くも結果が伴わなかったこ

釈明のブログを書くも、ほぼほぼ意図が伝わらなかったこ


分岐点はいくつもあったのに全てが最悪の選択なっちまったものだと感じるわね。

2024-01-31

anond:20240130181925

元の投稿は「ネット馬鹿ども」ってかいてあるけどさ、それって「ネットにいるのは馬鹿ばっかり!そこのお前もだ!」って文脈で使われることもあるからさ〜。

語順は違うけど「馬鹿日本人」「馬鹿会社員馬鹿ネトウヨ」「」馬鹿パヨク」みたいなもんでさ。

はてな馬鹿ども」「ヤフコメ馬鹿ども」「フェミ馬鹿ども」「ミソジニー馬鹿ども」「ネット馬鹿ども」つったら、「ああ、自分はその属性だけど馬鹿じゃないか対象じゃないな」ってフラットには思えないよ、「馬鹿じゃないか対象じゃないもんね〜ざんね〜んwww批判には当たりませぇ〜ん」って子供ケンカみたいな反応はするけど。

これ、前提が「属性全体を馬鹿にしようとしてるだろうお前」で、「その手にのるか!」なのよ。

「(属性)の馬鹿ども」は、属性全体を馬鹿にする意図だと受け取られやすいと思うよ〜。

上の階から醤油漏れてきた話

25年生きてきた実家を離れて慣れない土地一人暮らしを始めて約1年、なかなかない体験をした。相当苦労したが笑い話にすることができるくらいの時間は経ったので顛末を書き残しておく。

とある木曜日の深夜

元々生活音がうるさくて悩まされていた上階の住人の部屋からとんでもない衝撃音がする。寝ていたら起きてしまレベル。割と普段から日付を越してもうるさかったため、その時は何も思わず就寝。

翌日金曜日

仕事の為8時起床。手洗いを済ませキッチンに向かうと、昨日まではそこになかった茶色いでかいシミがある。何が起きたかからずしばしフリーズ。5cm幅の茶色い筋が天井から床まで白い壁に真っ直ぐにおりている。途中枝分かれしているので明らかに液体。しかもなんか臭う。1mくらい離れたシンクには醤油が滴った跡。

慌ててキッチン醤油確認。減っている様子はないし、明らかに天井から来ている為自分ではない。

まずは写真動画撮影契約時の書類を引っ張り出し、管理会社24時間サポートの番号に電話仕事の為現地調査は22時頃来ていただくよう約束

ここで突然「一度上の階の人を訪ねてください、電話繋いだままでいいので」と言われる。ハァ?普段からドタバタとうるさく、時には喧嘩をしているような叫び声も聞こえる。しかもこんな下階に漏れレベルの謎の液体を垂らす奴を直接訪問しろと?パニックになっていたのでその時は指示に従いインターホンを押した。出なかったが部屋に戻るとまた生活音がした。居留守使われた。この件に関しては後から謝られた。

金曜日22時

管理会社のおじさんが部屋の確認をしてくれた。

醤油ですね、これ…」「ですよね、醤油ですよね…」というやりとりを3回くらい繰り返した。

夜中ということもあり上階への連絡と調査は後日行うとのこと。私に責任はないとの言質もいただけた。

日曜日

管理会社から電話。伝えられたのは下記の通り

・上階の住人は覚えがないと言っている

・上階への立ち入り調査火曜日行う

・原因が分かり次第連絡をする←重要

私が管理会社に伝えたのは下記の通り

・できれば壁は貼り替えを希望するが、揉めるくらいなら貼り替えなくてもいい←重要

・上階の人には普段から騒音でも悩まされている(一度管理会社経由でクレームを出した経験あり)、そのため私が直接上階の住人と接触することだけは避けたいので、配慮してほしい←超重要

お互い内容を確認して終話。

そこから2週間音沙汰なし。

事件発生から2週間後の木曜日夕方

流石にそろそろこちから問い合わせを入れるか…と考えていた時、急にインターホンが鳴る。特に配達の予定も無かったのでセールスか?と思い出てみると、「上階の者ですが、この度は誠に申し訳ございませんでした……」と女性の声。

!?!?!?!?!?

もうどこから突っ込んでいいやらわからなかった。

直接玄関インターホンではなく、わざわざオートロックからかけてくれたようだ。とても恐縮されていたのと、女性だということ、雪国のため外気は0度を下回っていたことも相まって、玄関で話をすることにした。

女性から聞いた話では、醤油の瓶をシンク収納に保管しており、それを倒したまま長時間放置してしまったとのこと。やっぱり醤油だった。この度は誠に申し訳ないと5000円分の商品券まで頂いてしまった。想像以上に良い方だった。

もう一つの要件が、保険会社から貼り替え費用見積りの催促が来ているのだが、そちらに話は行ってるかとのこと。そんな話は初耳だったので、お互い管理会社確認しようということになり終話。最後の方は雪国での生活の困りごとまで相談し合って会話が弾んでしまった。

すぐに24時間サポート電話をし経緯を説明管理会社からの至急説明が欲しいと連絡。

翌日金曜日

管理会社から連絡。経緯の説明は全くなく、「そちらが貼り替えは不用とのことだったので連絡しなかった」と。そのような意図では無かったと説明をし、すぐに業者手配、貼り替え作業まで1週間以内に完了した。

最終的に管理会社に対して不信感しか残らなかった。

先方との電話でやりとりした3点

・原因が分かり次第連絡をする

→来ていない

・できれば壁は貼り替えを希望するが、揉めるくらいなら貼り替えなくてもいい

意図ねじ曲がって伝わってしまった

・私が直接上階の住人と接触することだけは避けたいので、配慮してほしい

結果的に良い人だったのでよかったが、守られていない

こちら側の要望も、先方から提案も何一つとして守られない結果となった。

また、上階の方にはお話最後の方にやんわりと「深夜の物音だけは気を遣っていただけるとありがたい」旨をお伝えした。恐らく同居人がいそうなので騒音の原因は彼女ではなさそうだが、素性がわかっているだけで今までと同じような音が聞こえてもあまり気にならなくなった。若干回数は減った気がする。

今回の件での学びは

管理会社へはハッキリ意思を伝えること、やんわりした言い方は伝わらない

管理会社はあまり信用しすぎない

③素性を知っているのと知らないのとでは同じ事柄が起きても心象が全然異なる

中々こんな緊急案件もないとは思うが、初期対応は上階に凸ったこと以外は間違えていなかったと思うし、管理会社との連携希望の伝え方などは今後こうしていけば良いという良い経験値となった。

醤油瓶こぼした程度の水漏れでよかったなと思った。

anond:20240131195630

ドラマを見て内容が気に食わなくて」

違いますね。脚本原稿を見て修正した完成稿で撮ったんでしょ

ドラマの出来についての発言は無いのでは?

まり日テレ脚本家が書いたものを作者に見せて確認とって修正するべき点があれば修正してたってことでしょ

ただ、作者の要求が伝わってないことが多かったので

理由はいろいろ考えられる。伝言ゲーム微妙ニュアンス脚本家に伝わってなかったとか)

事前の約束通り9話10話は自身脚本書くことになったと

「ここが違うとか修正かけまくるのは難しいよね」

事実修正かけまくってた

それは精神的に苦痛だったかもしれないけど、作者の人がいいたかったのはそこではなくて

9話10話の脚本自分で書いた理由であって

それだけなのに、相手批判してるように受け取られてしまった

(1)作者の要求制作スタッフに上手く伝わってなかった

(2)作者が作品で大切だと考えてる部分が制作スタッフには理解されなかった

(3)批判する意図が無かったのに批判してると受け取られた

こんだけ連続して意思が伝わらないと、死にたいと思うかは別として精神がへこむとは思うわ

anond:20240131014050

ずっと大事に育ててきた我が子を散々レイプされ、救い出そうとした結果とどめを自分で刺したのであれば、そりゃ自殺もすると思うんだよね。


プロジェクトは往々にして悪い時に右往左往した結果、全てが悪い方に向くことで、最も悪い結果になる。日テレ原作レイプすると決めたら最後まで徹底的にやればまだこうはならなかったろうな。


推測でしかないが、プロデューサーの二枚舌が招いたことでしょう。で、終盤の脚本に関して、例えば小学館激おこでもう2度とお前らに原作提供しないぞとか言えば、プロデューサーも折れるでしょう。けれど経緯については保身もあってか脚本家には伝えず、脚本家は脚本家の保身もあってかあのインスタが投稿されると。

作者としては全部私が悪いのかと、一ヶ月間自問自答を繰り返し、事実関係を整理してブログを公開したはいいけど、意図が伝わることなく方々が大炎上。多分だけど、ちゃん先生コアなファンだけに届き、大変だったんですね、いつか完結したら改めて映像化されるのを楽しみにしてます、みたいなコメントで埋め尽くされたら違うことになっただろう。

結果は拡散されて、ファンでもなくネット暇人もの格好のネタにされたわけだ。伝えたい意図が全く伝わらないなら、自分脚本担当しても

監督にも演者にも、もちろん視聴者にも伝わらない、自分が全て悪いということを再認識することになったんだろう。全然違うのにな。


最初から脚本家も日テレも眼中になく、ただただ我が子を大事にしたかっただけなんじゃないかな。

だって燃やしてる人たちは、誰が悪いって話しかしてないじゃない。作品について誰も興味ないじゃない。そういうのは敏感に感じとるもんよ。


という個人の感想です

原作者さんの意向もあり」って書く必要性微塵も無いぞ。もちろん原文の「原作者たっての要望」ともね

じゃあその違和感に対してシナリオライターが書くべきことは単純に

原作者さんの意向もあり、シナリオ原作者さんにバトンタッチしました」

で良かったんだ

anond:20240131131338

どうしても『わたしじゃ無い』って世界中に向けて発信したくて仕方がなかったのなら(anond:20240131145159)、

 

最後の2話は、な…なんと!!!原作者様がご自身脚本を書いてくださいました!サプライズプレゼント🎁🎄でしたが、原作ファンの皆様にも喜んでいただけるような作品に仕上がったと自信を持ってお伝えできます

 

ってな感じでいいぞ

ゴタゴタしてたのに、よーいいますわだけど、何がなんでも『わたしじゃ無い』って世界中に向けて発信したくて仕方がなかったならね

 

推測でしかないが、プロデューサーの二枚舌が招いたことでしょう。で、終盤の脚本に関して、例えば小学館激おこでもう2度とお前らに原作提供しないぞとか言えば、プロデューサーも折れるでしょう。けれど経緯については保身もあってか脚本家には伝えず、脚本家は脚本家の保身もあってかあのインスタが投稿されると。

anond:20240131141824

ブログ公表によって意図せずに脚本家を原作レイパーとして全責任を負わせてしまったわけです。

anond:20240131014050

原作者(と原作者ファン)にではなく、指揮権のあるュー困惑や苦い気持ちを伝えたら?ドラマ制作のあり方をもっと批判したら?ってフツーは思うと思います

それしたら仕事無くなる!!!!!!!とかファンネルこえぇぇぇぇと思うならSNSではなく居酒屋愚痴るべきですわね

一般人仕事内容が第三者にわか状態SNS関係者攻撃したり愚痴ったりしない。TV業界は異常

anond:20240131005602

不朽の名作映画でも原作者メチャクチャ批判されている物多いから、良い作品=原作者意図を汲んでいるわけではなくて倫理的方面での議論の展開は良くないなあと思っていた。

ただ、原作者会社の力関係改善必要とする面もありそうだから、みんな契約とか仕事フローとかの話に集中してくれれば良いのに

anond:20240131113330

そこは(意図してボカして書いているが)「テレビ局にはテレビ局から攻撃正当化する権限はない」だね。

SNSで「炎上で人が死んだんだよ」っていう人がめちゃくちゃ攻撃されてる

あー

これもうダメかもな

SNSだけじゃなく記事コメントですらそうだった

 

2chではまだ何割かが「お前らのせいだ」っていう

自分らがクズで悪いことをしてる自覚がある人居るんだけど

 

SNSはそうか、完全に自分を善としてる人が一定数いるんだろうな

自分が正しいと思った時に人は一番攻撃的になれる

 

今回意図せず色んなことが分かってしまった

亡くなったのが叩かれていた人ではないから、問題本質が見えやすくなってしまった

その結果出てきたもの悲惨ものだった

anond:20240130182029

「悪意」自体脚本創作から、実際に作者である脚本家の意図関係ないゾ

テレビ局関係者が死ぬまで続くただの自殺追い込み筋違い怨恨連続ドラマ(舞台現実世界)だゾ

テレビ局関係者はまずそこを直視すべきだゾ

これが現代の闘技場の形なんだゾ

anond:20240131095242

脚本家プロデューサーテレビ局視聴率という目標のために同じ作品を作る仲間、原作者出版社仕入先の業者

テレビ局目線だと業者がギャーギャー言ってるけどこっちは金出してんだよって感じなんだろうな。

出版社原作者意図は最大限に汲みたいけど、商売でやってるわけだから商談を白紙に戻すのは避けたい。で、ちょっとここは先生に泣いてもらおうってのが常態化してたんじゃない?

からテレビ局自分たちの好きなようにいじるのが当たり前になってきて、文句言われたら口八丁で誤魔化せばいいと傲慢になっていたんだと思う。

根本的に間違ってるのでは?

攻撃たかったわけじゃなくて。ごめんなさい」は

批判はしたけど攻撃まではしたかったわけではない

という意味ではなくて批判すらしたかったわけではないのでは?

原作が改変されるのは通常のことであり

しかし今回は作品にこだわりがあるので「ドラマ制作スタッフの皆様に対して大変失礼な条件」

まりイレギュラーだけど承知してもらったと

イレギュラーから意思疎通が上手くいかないこともあったと

おそらく「窓口はプロデューサーのみ」だったことが上手くいかなかった原因ではないか

そんで意思疎通がうまくいかなかったから、9話10話は

最初提示した「原作者が脚本執筆する可能性もある」というドラマ化の条件を行使したと

制作スタッフが悪いなんて批判はしてないのでは?

実際、最初提示してるくらいだから、上手くいかずそうなる可能性も予想してたわけで

想定の範囲内なのでは?

ただ、それは作者と制作スタッフの内輪の話だから外部から、一体どうなってんだと不審を持たれ

その経緯をXで説明したってことでは?

それが制作側への批判と受け止められて、話が通じてないことがショックだったのでは?

ひろゆき

「間に入ってる人にいくら言葉を尽くしても、その先に伝わるとは限らないのですよ。直接、話をしてみて相手の反応も含めて納得してもらうのが目的です。」

と書いてるのが的を得ていると思われ。制作スタッフと直接やりとりしてなかったのが、意思疎通がうまくいかなかった原因だろう

そして、Xの記述もまたその意図するところが読者に伝わらなかったのに絶望したのでは?

anond:20240131014941

あれらの人々は、遠い星からやって来たと言われています。彼らは透明な輝きを放つ体を持ち、惑星間を旅するために高度なテクノロジーを駆使しています。彼らの知識宇宙の奥深くに根ざしており、星々の間を旅する船は、私たち想像を絶する速さで移動します。

彼らは平和を愛し、他の生命体との交流を大切にしています。彼らの文明科学芸術の融合であり、彼らの惑星では驚異的な建造物や美しい芸術が見られます

しかし、彼らは宇宙彼方から来た者たちであり、時折、彼らの目的意図理解することは難しいこともあります。彼らが地球を訪れる理由や、彼らが我々とどのように関わるのかについて、多くの謎がありますしかし、多くの人々は彼らを畏敬の念を持って受け入れ、未知の可能性と新たな友情可能性を楽しみにしています

anond:20240131014560

みわからん

本当になんとも思ってないって答えたと思うんだが

なんとも思ってないからこそ渦中の人気持ちが知りたいって言ってるんだが

なぜまた聞く?聞けば困るとでも思ってる?

純粋な疑問だから別に困ることは何もないし、煽る意図もないんだけど、話通じなさすぎるな

セクシー田中さんについて、先生脚本を書かなければ…

芦原先生にとって一番クリティカルだったことは、9話と10話の脚本執筆して、その評価が芳しくなかったことなんじゃないかなと思っています

原作通り・結末は自身指定する」という当初のオーダーを果たすために、脚本家を降板させるという(現場的には)強行にでて、

自身作家性を込めたオリジナルストーリーを描いたにもかかわらず、その評価が芳しくなかった(と本人が認識した)のなら、

作家としてのアイデンティティに大ダメージですよ。私は自分作品を守る為に必死にやったはずなのに、それは求められていなかったと。

このあたりの心情は当のブログ文章から何となく読み取れます

何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。

素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。

漫画セクシー田中さん」の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間脚本

執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます

9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います

どのような判断ベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、

改めて、心よりお詫び申し上げます

https://web.archive.org/web/20240127104246/http://ashihara-hina.jugem.jp/

この先生テキストについて、自分最初内部告発カウンターかと思ってしまったのですが、

本当は経緯の説明執筆脚本に対する釈明だったのではないかと今では思います


脚本を書いて責任を負ってしまった結果、これは自分作品ではないと分断処理も被害者側に立つこともできなくなり、余計に苦しみを背負うことになったのではないでしょうか。


そのうえで、ブログ公表によって意図せずに脚本家を原作レイパーとして全責任を負わせてしまったわけです。

作品を駄目にしたのは自分自身ではないか、そんな感情が渦巻いてる時にこれは、より惨めに思えたことでしょう…。


先生に届けられた脚本家による9話、10話のシナリオは初稿ではないはずです。現場ではOKとされたものが、原作者監修と回されて全ボツになったわけですから現場士気には少なからず悪影響があったはずです。

また脚本家の方は現場に出向いてる様子で、キャストスタッフとも信頼関係にあったことも忘れてはいけません。先生にはブログ記事にあるように、そもそも交流もなかった。

原作権限として、あるいは契約として先生がやったことは正しいのですが、現場感情としては正しくなくて、これが出来栄えにも影響与えたかもしれません。

なのでドラマ打ち上げにも呼ばれなかったとかもありそうで、そういうのもダメージの蓄積になってそうです。


ちなみにドラマの9話、10話の評価に関してはネット漁ればネガティブコメントはまぁあります。ただそれら全体の1割くらいで、最終回まで見た人は概ねポジティブ感想を残している印象です。

視聴率も9話→10から1%低下してますが、これも面白さと直結している指標とは言えません。

ただ脚本家のインスタと併せて、先生責任を感じるには十分過ぎた、という感じだったのではないでしょうか。


まぁ個人的感想で、このテキストには特に意味はありません。

ブログ発表後に「最終回が変だったのはこういう事情があったからなんですね!」なんて無邪気に投稿してる人もいて、自分先生立場だったら本当に死にたくなるなぁっと思った次第です。



ブコメ返答追記

原作設定を大幅に改変しまくった脚本だったから仕方なく書いたという流れなのに、原作者が望んで書いたのに、みたいな前提になってないか

芦原先生脚本を書かなれけば放送できない状況ではなく、誰かに書けと圧力をかけられたわけでもないようです。

消極的選択だったのでしょうが作品の為に自分が書くと決断したんじゃないでしょうか。

から余計にシンドくなってしまったんじゃないとか、そういう感触です。


・本件は原作者が要望をだし、その了承の下で行われるはずの実写ドラマ化だったはずなのが全く守られなかったのが問題

脚本降板して原作者が出るまでいかないと駄目な程の制作体制がまず問題なんだけども

問題点については異論ありませんし批判必要でしょう。

ただ制作中の作品において、その問題が表出している場合貴方先生立場だった場合どういう行動を取りますか?

芦原先生は正面から必死に戦った結果、「正解が分からなかった」と吐露しています

とても難しい状況だったと感じます


追記

もう触れないほうがいいかなと思っていたのですが、最後に少しだけこっそりと。


本件に関しては今なお延焼していますが、原作映像化の構造、あるいは原作者と脚本家と対立に関する議論に完全にシフトした印象です。

ですが、これは心を痛めた人間が死んでしまった事件であり、自死に至るまでの心の機微に焦点が向けられていないことは素直に悲しく思います


芦原先生がどんな気持ちを抱いていたのか、それが明かされる日はこないと思います

からといって先生の心情や作品を透明化してしまうのは、なんともな感情が抱いてしまます

ですが、このエントリブコメトラバなかには、先生に対する心情や心労に対しての洞察も多数あり、

自分とは異なる観点で書かれたそれらは、大変価値のあるものだと思っていますコメント残してくださった方々、本当にありがとうございます


先生がなぜ「攻撃たかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」というメッセージ最後に書いたのか。

そのことに各々が思いを馳せることこそが、一番の再発防止に繋がるのではないかと信じたいです。

anond:20240130225727

ちょっとうろ覚えで書いたのはたいへん悪かったが、

存在意義について考えさせられて、苦い経験で、2度と繰り返されたくないのは、原作から干渉が嫌なのでしょう。

かつ「あり得ない」というようなコメントに、脚本家は賛意を示すコメントしてた

最終回についてコメントDMをもらうが、自分は書いていない、というのは言外に、文句を言われても自分は書いていない、と読める

かつ同業者ファンからの9、10は不出来だったというコメント一定数残ってるが、

これは本人が同意してなくとも、消したり否定もしていなければ、よりその印象を補強する

意図して攻撃したとは思わないが、原作サイドから読めば攻撃的な印象は受けるものだったよ

脚本家も、コメントした人も、攻撃的な意図はなかったのかもしれないけど、それが意図を超えて伝わってしまうのがやるせないところで、

まあ、この文章だってなんらかネガティブな要素を足してしまうのかもしれんけど、

私も雑な文を書いたことは後悔してるよ

2024-01-30

炎上自殺の再発防止策

子どもの頃、いじめは狭い教室の中で起きると教えられた。

広い社会には、あなたを受け入れてくれる場所があるよ、と。

だけど実際には、インターネットは巨大な教室だ。

違うのは逃げ場がないこと。

耳をふさぐ事くらいしか出来ない。

亡くなってしまった方には気の毒だが、対策は極めて難しい。

日テレや小学館に再発防止策を求めるのは誹謗中傷じゃないだろ

ドラマ原作改変との戦いが作者を疲弊させた…

それに失敗したってのが本件なんだから同じことが起こらないようにしていこうぜってのは

全く建設的な意見であり

かに原作者の立場が悪いのは長らく問題だった。

だけど逆に言えば、よくあるコミュニケーションのズレだとも言える。“原作を忠実に” の約束脚本家まで正しく意図した通りに伝わってなかった。

自殺の直接の原因は、炎上だ。

「攻撃したくない」を無視すると決めた人たちへ

作者が「攻撃したくなかった」と言ってたよね。…

作者が気に病んだのは、炎上による関係者への攻撃

なのに「攻撃したくなかった」と言って撤回した文章Webアーカイブさえ蒸し返しコメントするのを躊躇わないよね。


はてなブックマークは、どのような炎上自殺の再発防止策を取れるだろう。

ブクマコメントに対して筆者がトップコメントを書いてピン留めできる機能は、この意味では有効だと思うが足りない。

誰かが言っていた投稿前の確認アラートもいいと思う。コメント投稿する前に「本当にこれでいいですか、相手を傷つける恐れはありませんか」のような。

だけど正直。

それで炎上を食い止められるとは、思えないんだ・・・・。

anond:20240130215754

1歳とか2歳とかの娘の乳首つねって遊んでたら妻にドン引きされて性的虐待と言われて連れ去り離婚されたというのが昔話題になったなあ

その年齢だと性対象ではなく性的意図はなく、他の部分より多少敏感なところをいじったらキャッキャするから楽しく遊んだだけだと発信者である父親とその擁護者たちは言っていた

いやーそれダメだろとぼくは思います

anond:20240130182029

お仲間が強い言葉で遠回しに非難していたのは攻撃意図を読んだからで、それが読めないお前に問題があるだけだぞ。

anond:20240130211015

ドラマ原作リアルタイムで見てたけどだいたいこんな感じだったような?もううろ覚えになってしまったけど

最終話で確かに拍子抜けしたところはあるけど、コミックスあとがき先生の奮闘や信念を感じてもそこまで重いこととは受け止めてなかった)を読んでたから大変だったんだろうなって納得して、

そこで「原作未完結のドラマはそういうものだよね」って気分になって自分の中では終わったな 

何よりこの先も続く原作があってそっちの方が大事なんだからドラマはあのくらいで終わっても仕方ないだろうと思っていた

題名は出さず増田にいくつかのドラマと一緒に感想を書いたけどあの日はいつだったか

(見つけた、https://anond.hatelabo.jp/20231126005244「もう一つのドラマ」がそれ 最終回より前の回の感想だった 「頑張ってる」ってそれは先生の頑張りだったんだ)

でもこんな風に読者や視聴者が気楽に作品の良し悪しで盛り上がってる間に先生は本当に苦しんでたんだろうなと思うとやるせない

1~10まで全部あれは先生の苦闘の結果だったんだよね

なによりその一番大事原作がこの先続くことがないなんて本当に悲しい

田中さんがおそらくドラマで行われようとしていた改変の方向とは別の方(本来の方向と言っていいかも?)へ自分感情大事勇気を出して踏み出したところだったのに

私はここにとても出せないやり場のない怒りは持ってるからトラバつけた増田とはちょっと感情が違うかもしれないけど、できあがった作品自体は好きでした 

追記

制作には問題があっただろうと自分も考えるが、先生感謝も言っているし、攻撃したわけでもなかったと言っている”

これは本当にそう思う

それなのに先生最期自体意図があって攻撃だと書いている一部ブクマカには本当に腹を立てている

妹が自殺して2年[追記しました]

追記

 

いっぱい見てくれてありがとう

気遣ってくれたブクマカたち、ありがとう

もちろん、事実真実も今俺がどこでどんな暮らしてるかも全く知らないくせに、書いてもないことを妄想憶測曲解邪推で補完して膨らまして、

俺を批判したり同情したり憐憫したりアドバイスしたりしてくれたブクマカたちにも、ありがとう

それを無意識のうちにやっている人も、自覚的にやってる人も、いるなと思いながら目を通した。

でもまあ、それはいいんだよ。

それが欲しくて増田に書いたし、

俺は生きてるから

俺の言動意図ねじまがった形で波及して、求めてもいない影響をどこかやだれかに及ぼしてしまって、

自身が誤解されたり損害をうけたりすることがあっても、

自身が弁明や訂正をできるから

俺は生きてるから

 

死者にそれをやるのは卑怯だよね。だって死者は、裁判で訴えることも言い返すことも説明することも訂正することも弁明することも謝罪することも、できない。

死者は憐憫してほしいのか称賛してほしいのか忘れてほしいのか助けてほしいのか居なかったことにしてほしいのかも、もう確かめるすべもない。

 

自死について、テロ行為と書いたことで苦しませた人は本当にごめんね。

漫画家さんの自殺テロ行為だなんて言うつもりはなかったんだよ。

自殺者の自死テロ行為にしないために、生きてる人が気をつけるべきことがあるんだって話をしたかったの。

 

俺んとこで言えば、俺は、妹のせいで母が壊れたと思うべきではなかったし、壊れた母から悪影響を受けるべきでないし、母にも妹のためにこそ壊れないでほしかった。

だってこれが成立すると、あの自殺が俺たち家族にとってテロ行為とも呼べるシロモノになってしまうじゃない、って話をしたかったの。

 

こういう現実が、こういう思想自殺メリットを感じる価値観と地続きと思う。

https://anond.hatelabo.jp/20230715095602

 

妻子を気に掛けたくれた人もありがとう

俺の妻から苦しみを聞かされたわけでもない、なんなら妻の顔も名前もしらないのに、妻の気持ちを代弁してくれた人も、ありがとう

これ以上自殺呪い(と言い換えますテロは強すぎたね)の悪影響をひろげないために、妻と子供には、より誠実に向き合って、より大切にしていこうと、あらためて強く思いました。

 

人の心なんて、生きてようと死んでようと、絵にかいて見せることも形づくって触れさせることもできない、言葉を尽くしても伝わらない、どうやっても想像の域を出ないものから、切ないね

無意識のうちに、自分妄想憶測を、事実と同列に取り扱ってしまう人は、「人とは自分が見たいように物事を見てしまう生き物だ」ということ知ってほしいな。知ってて損はないし上手く使えば得になる。なんなら知らないと損してしまうこともある。

俺もまだまだ勉強中だから、偉そうに言る立場じゃないのだが。

 

追記ここまで

 

はいわゆる境界性パーソナリティ障害っぽいところがあって、思春期はまあ大変だった。

気に入らないことや思い通りにならないことがあれば、ヒステリーリスカハンスト家族を萎縮させる。

妹以外の家族、俺と父と母は割りと温厚というか事なかれ主義というか淡白だったものから

最後の方はYESマンに徹していたな。

とにかく言うことを聞く。「これして」「あれちょうだい」全てその通りに。

心によりそうのは2の次いや3の次、もっと後回しだったかも。

そうすればとりあえず刃物しまってもらえたから。

 

勉強は中の下、外では外交的でないまでもヒスも起こさず我慢だけしてるから、人付き合いは良好でなくても不穏でもなくて、

まり社会生活不具合がなかったから、幼いうちに医療にかかることがなかったのは心残りだ。

 

大学は県外へ行き実家を出た。

卒業と同時に、大学出会った彼氏地元に嫁いだ。

俺たち家族はほっとした。実家環境が合わなかっただけで、家族以外との生活には問題ないんだ。

の子は変な子でも変わった子でもなかったんだ、と。

 

妹が嫁いでまもなく、俺も結婚し、2世住宅を建て、両親を呼んだ。

実家は取り壊した。妹がヒステリーを起こしたとき痕跡が生々しくのこる実家は、みんなにとって黒歴史だった。

妹が壁に書き込み続けた呪詛言葉。蹴ったり殴ったりして開けられたいくつもの穴。食器を投げつけた傷。包丁が刺さったあと。拭いても拭いても落ちない血痕。

リノベーションするにも、業者のひとに見せるのすら憚られたから。

今思えば、何て書いてあったのか、あの子の心の叫びを知っておけばよかったな。

 

新居に引っ越しから一度、妹は旦那さんと一緒に遊びに来た。

旦那さんは、気さくで温厚でいい人だ。嫁の実家なんて気を使うだろうに。

俺ら家族に対して不穏な態度を隠しもしない妹に不満をみせることもない。

一晩泊まって、翌朝になっても客室から出てこない妹とは対象的に、旦那さんは一人早くに起きてきて、朝食の支度を手伝い、妹抜きで朝食を囲んだ。

今思うと、もしかして欠陥品かもしれない妹を押し付けた俺ら家族と、もしかして欠陥品に今現在虐げられる暮らしをしているかもしれない旦那さんと、何も知らない俺の嫁さんで、なんとも言えない緊張感はあったかもしれない。

妹にとって、自分実家とは言えないが自分の両親と兄が暮らすこの家は、居心地がイイとはいえないだろうが、

自分親族の家に来ているというのに朝になっても起きてこない妹に、何も言わないし様子も聞かない俺たちは、旦那さんの目にはどう映ったんだろうな。

 

嫁いで何年経っても、妹に子供はできなかった。

なにかの機会で、旦那さんのご両親と俺と俺の嫁と俺の両親で一緒に食事をした際、

先方のご両親からそのことに触れられたが、俺の両親はなんとも煮えきらない反応をして、話題を変えた。

この頃には俺の嫁も、俺の妹の不穏な雰囲気を察していたかもしれないな。

 

妹が嫁いで8年くらいの頃かな。

仕事から帰ったら母親が血相変えて玄関まで出てきて。

「妹が離婚する」って。

から電話があって、そう言ってたって。もちろんいつものヒステリーからくるヤケクソの話ではなく、その電話旦那さんとも話して、「直接ご挨拶をさせていただきたいのと、離婚届の署名をおねがいしたいので、伺わせてください。この度は誠に申し訳ありません」って感じの話だったらしい。

 

俺たちは困った。嫁いでからずっと妹は働いてなかったはず。

もう30になるという歳で、職務経験もないあの子が、今すぐどこかで働き口をみつけて、住むところをみつけて、一人暮らしをして、ってできるのか?

もしくは、こちらに帰ってきても生家はない以上、ここに住むのか?

そりゃ一時的には問題ないが、ずっととなると。

俺には子供が二人できていた。

言葉にはしなかったけど、妹との暮らしは、子どもたちには悪影響ではないかと思ってしまっていたことは、忘れていない。

 

あのとき俺らは利己的だった。

8年大丈夫だったんだから、なんとかなろう。

妹の癇癪持ちは、もう治ってるって。大人もの

仮にそれが一時的に出てしまったのだとしても、時間が経てば解決する。

離婚なんてしなくても済むはずだ。

だってあの気さくで温厚な旦那さんだもの

妹の問題点も笑って許してくれるさ。

 

母はその晩、妹に電話をかけた。

離婚したとして、どうやって暮らしていくのか?現実的に難しい問題がいくつかあることを妹に話していた。

から、もう少し頑張ってみたらどうか?とも。

今思えば、いつでも帰ってきておいで、って、言ってやるべきだったかなあ。

 

妹はまもなく首を吊った。3日間意識不明をさまよったのち、死亡となった。

俺は妻に子供を任せ、両親を連れて嫁ぎ先へ飛んだ。

 

旦那さんの憔悴ぶりは見ていてとても可哀想で、なにより申し訳なかった。

俺は仕事が有るのと、妻に幼い子供2人押し付けてるのも気に掛かかるものから、両親を残して通夜だけでお暇した。

空港までは旦那さんが送ってくれた。

旦那さんは別れ際に、「僕のせいで、申し訳ありません」と言ってくれた。

この時点で俺は、妹の亡骸を見てもなお、妹が死んだ事実よりずっと、俺の妹がこの人やこの人の家族迷惑をかけてしまったということのほうが胸を占めていた。

旦那くんは悪くないよ。一番つらいのは旦那くんだろ。」

そう言って別れた。旦那さんは泣いていた。

 

俺は本当に浅ましかった。

あのまま妹を俺の家に受け入れていれば、妹は俺の家を破壊たかもしれないし、俺の家で首を吊ったかもしれない。

そう思うと、妹が、意識不明から復帰することがなくてよかったし、すべて旦那さんがケツ持ちしてくれてよかった気がする。

そもそも妹が嫁いだとき俺は、「これで妹に縛られた人生から開放される」「死ぬまで妹の面倒見てくれる人ができてよかった」そういう気持ちではなかったか

妹の幸せにも妹の未来にもなんの興味もなかったのではないか

旦那さんは、こんなかたちではあるが、妹が死ぬまで面倒見てくれて、汚れ仕事をすべて請け負ってくれた恩人。

旦那さんの未来は、もしかしてこのことのせいで暗く閉ざされてしまうこともあるかもしれないけど、俺たちは、旦那さんのせいにして、何ら変わらない日々を送れるんだ。

はやくこの地を離れたい。

 

そういう気持ちでいた。

 

あれから2年が経った。

1周忌は仕事言い訳に行かなかった。妻も両親も旦那さんも、俺に何も言わなかった。

今月、妹の3回忌があった。そのため久しぶりに嫁ぎ先を訪れた。

曇天でいまにも降り出しそうな空模様のなか、お経を聞いた。

そんなに多くの法要に顔を出した経験が有るわけではないのだが、よく見るのは、故人の配偶者が存命の場合は、故人と配偶者の馴れ初めや思い出なんかを坊さんが語ってくれたりして、参列者でほっこりして、故人を悼んで…なんてするイメージだった。

そういうのは無かった。離婚が決まっていたからなのか、自殺からなのか。もしくは、旦那さんに新しい女でもいるのかな。見覚えのない女性の参列者を見かけると、そんなことを考えたり考えなかったりした。

法要のあとは、旦那さんと妹が暮らした家に伺って、形見分けをしてもらってから、両親を伴って帰路についた。 

旦那さんと妹が暮らした家は、記憶の奥底に閉じ込め蓋をし忘れたことにしていた、実家を思い出すようだった。刃物食器を投擲することによってついたであろう傷は、しずかに床や壁にこびりついていた。

 

2年間の月日が流れる中で、妹の嫌悪を感じる点も、忌まわしさを感じる点も、憎悪を感じる点も、あまり思い出せなくなっていく。

思い出を美化しているらしく、生前は良い思い出とは思っていなかった記憶さえ、なんだか温かい感情を伴って思い出されることすら有る。

から、本当の妹は、ここに書いているよりもずっと酷い人間だったかもしれない。 

 

記憶の美化は故人の美化で、それは後悔を呼んだ。

幼い頃から妹に手を焼く度に忌まわしく思ったし、

脅しによって周囲の人間を思い通りに操ろうとする様を本気で憎んだときもあったよ。

だけど、俺から見たら「気に入らないこと」「思い通りにならないこと」で感情を爆発させる妹だったけど、

妹にとっては、きっとそれが何より辛くて苦しくて助けてほしいことだったんだよなあ。

 

今でこそ、境界性パーソナリティ障害っぽい、だなんて偉そうにラベルを貼れるけど、あの頃は、そんな妹自身が抱える暗闇について、目を向けることすら無かった。

分かりにくかったけど、きっと助けてほしかったんだろうな。

俺には知識教養も度胸もなくて、何もしてやれなかったな。

妹を大切にする暇もなく、妹より大切なものをいくつも持ってしまって、さいごま蔑ろにしてしまたかな。

あの頃俺がつらかったのも事実だし、

妹がつらかったもの事実なんだろうなあ。

 

そして、この2年の月日で、母はどんどんおかしくなった。

母をまもるため、母を大切にするため、俺はこの家を建てたのだけど、母はいま妹ばかりだ。

俺が妙な助言をしてしまったせいで、母は妹にあん電話をしてしまって、だから妹は死んでしまって、だから母は壊れてしまったのかなあ。

妹がヒステリーを起こして母を殴るたびに、母に刃物を突きつけるたびに、俺は母をかばったものだけど、母はそれももう忘れてしまったのかなあ。

俺が生きていても、母にとって意味はないのかなあ。

の子どもたち、母にとっては孫であるの子達も、母の大切な一人娘が死んでしまたことの前では、無価値なのかなあ。

 

父は、もともと目が見えない人だったが、母がおかしくなってから認知症も進行したように思う。

から、3回忌は、俺もボイコットができなかった。

ハンディキャップが有る父。妹に攻撃される母。人格障害っぽい妹。

俺も、頑張りすぎたのかな、幼い頃から、妹の兄でありながら、妹の父のかわりや、母の夫のかわり、あらゆる自分を演じようと、無理をし過ぎたかな。

こんな俺が、妻や子どもたちを大切にできているのかな。

いろんなことが複雑に絡み合って俺たちはここにいるんだなあって最近よく思う。

 

最初は、「妹が自殺したのは、配偶者である夫とのいさかいのせい」と思い込もうとしていた。本質はどうあれ、そのほうが俺の人生にとって都合が良かったから。

だが、壊れてゆく両親という現実や、美化される自分記憶とともに、その自己暗示も、維持ができなくなってきて、自責の念が強くなってきたと思う。

 

それと同時に、なぜか新しく故人である妹への憎しみが湧いた。

俺たちを苦しめる原因って結局すべて妹だ。感情を削ぎ落として考えたらそうだ。

そして母への怒りを感じた。

俺は子供だったし、母は大人だった。夫が盲目からって、俺に頼り切りでなく、大人として責任果たしてしかったよ。

妹が死んだ途端、被害者ぶるのはやめてくれ。

の子病院にかからせることができたのは、あの頃はあなただけだったじゃないか

俺に負債をおしつけて、それで今更被害者面なんて、浅ましいと思わないのか。

 

色んな感情が渦を巻く。

妹はこんなふうに壊れる俺たちが見たかったのだろう。

妹を厄介払いするように嫁にやって、妹以外で結託している俺たちに、自分重要性を知らしめたかったのではないか

まり自殺ってテロ行為なんだ。

他人を変えるために、死というウルトラCを用いて、インパクトを与える。

他人というのは、俺らだったかもしれないし、旦那さんだったかもしれないけど。

まんまと呪われた母は、そして呪われた母に巻き込まれて変わらざるを得なかった俺や父は、

妹の思うつぼだということだ。

彼女は、あの世でほくそ笑んでることだろう。

 

でも、妹はそんなやつじゃないとも思うんだ。

本当に逃げたかっただけだ。

俺たち家族からも、旦那さんからも、厄介者扱いされていると感じてしま現実から

見捨てられる恐怖から

もちろん俺たちだってそんな、あからさまに厄介者扱いなんてしなかったよ。でも繊細で傷つきやすいあの子は、なにかを受け取ってしまたかもしれないじゃないか

 

そんな弱い子でもない。

あいつは、内面にそういうマグマをかかえつつも、無難に人付き合いができる賢い子でもあったよ。

怒りっぽく、傷つきやすく、繊細で、家に帰れば人の悪口ばかりだが、本人の前ではおくびにも出さない。そういうしたたかな子だった。

自殺だって彼女彼女なりに選択したことだ。良し悪しはべつにして、彼女の中にそれなりの正義があったに違いない。

同情がほしいなんてそんな浅ましい理由で、こんな愚かな真似をするわけがない。

から外野に過ぎない俺等が勝手にあれやこれや憶測妄想をして、勝手因果関係見出して、勝手に怒ったり悲しんだり憐憫したりするのは、彼女に失礼ではないか、とも思う。

 

とにかく。

自殺って本当に良くないな。嫌でも思い出すし、

外野勝手悲劇エッセンスに利用してるのを見ると、自分のことのように腹が立つ。

これは俺の認知が歪んでいる自覚は有る。

にしてもだ、自殺って脳天気バカどもが考えてるよりずっとずっと地獄だよ。

自分のクソデカ感情シェアしたくなる気持ちはわかるけど、自死遺族からしたら、それすらもノイズだったりするかもよ。

発信することは、真意が売名でも承認欲求でも吐き出しでも追悼でも救済でも擁護でもなんでも、ノイズになりうるし、エゴイズムだと思う。

しらんけど。ありがたく思う人もいるかもしれんけど。

フィクションじゃないんだよ。病死事故死や老衰とは話が違うんだよ。故人の何を知っているんだ。

自殺するようなことがなきゃ、書かれなかったであろう伸びなかったであろう記事をいくつも見たよ。

自死によって世界が変わるのは、良く変わっても悪く変わっても、なんだかテロリズムを感じて気色悪いんだ。

生きてようと死んでようと、その人間が行ってきた善行も悪行も変わらないから、本質的には同じなのに。

俺は芸能人有名人自殺しても勝手憶測は書かないようにしているし、因果関係も見出さないし、責任追及もしない。憐憫もしない。

死者が物言わないからって、単なる憶測がでかい面をしていい理由にはならない。

本気で愛してんなら、自殺と絡めず書いてくれ。だし、死ぬ前に書いてやれ。愛だけ叫んでろよ。

称賛も憐憫必要ない。ただ愛を込めて心のなかで悼んで差し上げろ。

自分が救われたいだけなら、自分にあう死生観宗教にでもたよってくれ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん