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2019-08-13

anond:20190813103205

現代アート関係者には批判とさえ認識されない。残念。」が連中の思い上がりを象徴している。

美大出身者の学閥やお友だちごっこ権威と名声にしか興味のない自意識過剰学芸員美術評論家公立美術館新聞社の金で動いている商業展覧会しかやらず、たまに反権力的な内容の展示をやれば検閲される。そうした業界におもねる美術メディア(ビテチョーとか)はそうした業界人を褒めたたえるばかりで、業界内での批評精神、自浄作用も失った。税金で雇われたキュレーター自分たちのことを「アートピーポー」と自称していたが、「アートピーポーであることに酔っている変わった人々と自分には見えた。

学生の頃、一生懸命アート歴史勉強していたが、大人になり、現実アート業界を知って、ただの茶番だと我に返った。特にここ数年のアートシーンの劣化具合はあまりにひどい。

元増田の「要するに《現代アート》というのはすでに既存権力になっていて、彼らはそれを無批判に持ち上げることにこそ価値見出しているわけだ。」に共感する。日本全体を見ても「権力を支持したい。体制側が正義。」という人間があまりに増えすぎている。それは美術業界でも同じだ。SNSアートやってますと言いながらネトウヨっぽいリツイートをしている人って昔はあんまり見かけなかった。アーティストなら反体制だろというわけではないけど、自分の頭で何も考えていないか体制派を無批判に受け入れるし、自分の考えと異なる意見を知ろうともしない人がアーティスト簡単になれる時代なのだなと思う。

(=自分大学勉強するか、大学勉強した人に手配してもらう必要がある)というのも「大学先生が言っていることは正しいこと」という思い込みが後ろに隠れているわけだが、大学で学んだ経験がある自分からすると、大人になってから「あの大学教員の言っていることは偏ってた、おかしかった」ということは多分にあった。何も知識のない時は師やメンターの言うことをそのまま学ぶ時期であるが、学びが終わったら、「それは本当にそうなのか?」と考えられるようにならなければならない。

「偉い人がすごいって言ってるから、この作品はすごい」って言っているうちはまだまだ子どもである。そうした子どもばかりになっているのが今の日本アート業界なんだと思う。海外のことは知らんけど。

2019-08-12

anond:20190812132517

ほんとなあ

それこそ綿矢りさの昔から大衆迎合しすぎていい加減権威なんてあったもんじゃねえのに、なんで今更キマリは通さないみたいなこと言い始めたんだろう

anond:20190812012815

芥川賞の、権威性を高める為の生贄に選ばれた。

又吉氏の受賞で被ったであろう大衆迎合路線批判へのバランスをとる意味でも、大衆の目をひきつつ、芥川賞方向性を示す為のわかりやすい駒として氏は配置されている印象。

というのも、ここまで言われるなら、最終選考まで残す必要ないのは自明から

2019-08-11

VR医者薬剤師が欲しい

偽薬を処方してほしい

要は医者という権威があればいいんだが

VR医者とか薬剤師に薬を処方してもらうシチュエーションゲームはないだろうか

2019-08-10

貞本義行氏の件のツイートのどこに悪意を感じるか

というツイートに対して、

https://t.co/3wqZGCqLzd"

所詮個人の(特定集団の、というべきか)感想だし何を言おうが勝手だが、胸の悪くなるような悪意でグジュグジュの言語感覚が本当に気持ち悪いので、人の目に触れるところに文字を書いちゃ駄目な人だな、と思った。

という罵倒ブコメを書いたところ(陰険でよくない習慣だ)、

特に胸糞悪くなる様な文章では無いと思うのだけれど、どのあたりがそうなのだろう。もちろん、胸糞悪いというのも、個人感想なら勝手だし、ブコメを書いちゃ駄目な人だとも思わなのだが。

という質問を頂いた(冷静でよい質問だ)。

私の書いたことを反復してやり返されてるあたりに煽りを感じなくもないけど、

上記ツイートを読んで胸が悪くならない人にとっては正当な疑問だと思うので、

説明を試みる。

 

1) 「キッタネ少女像

「キッタネー」なんて言うのは、論評の範囲を外れた軽蔑吐露しかないと思うが、

ここは文頭でもあるし、多少どぎつい表現で書き出して読み手を引っ掛けるのは、

穏当ではないにせよ、表現手法の一つと言っていいと思う。

ぎょっとするけど、まぁ何を言うのか読んでみるか、と思わされるところはある。

ただし問題は、後段で「キッタネー」と思う理由言語化を試みていないところにある。

あえて斟酌するなら、技術の不足や表現杜撰さによって不快を感じた、ということで、

イラストレーターの鋭敏な美的感覚からすればそういうこともあるだろうと思う。

別にイラストレーターじゃなくても言って良いんだけど)

「そんな重いもの表現するのに、そんな適当仕事でいいのか?」という方向で、

表現意図を(賛同しないにせよ)酌んだ上で、その実現における難点を、

実物に即したかたちで(つまり実際に観察した上で)言語化しているのであれば、

「キッタネー」と文頭で言うことぐらいは許されると思う。

でもそれをしないで「キッタネー」とだけ言ってるので、やはり論評とは言えない。

単に政治的文脈に対する不快感を、仮構した芸術的不備に転嫁しているように読める。

ただしこれだけなら「感想」の範囲ではあって、明確な悪意までは感じない。

単にぶっきらぼうで露悪的な言動を好む人なんだな、と思うだけ。

 

2)「かの国のプロパガンダ風習 まるパク!」

天皇写真を燃やし〜」という作品についての論評として書かれているのだが、

ここで「風習」という語を選択するところには、明確な悪意が込められている。

この文脈作品表現引用元を指摘する)で「プロパガンダ」と連結しうる語は、一般的には

手法」、次点で「技術」「様式」、あるいはちょっと意味を拡大して「文化」といったところである

しかしそれらの語を選ばず、あえて非標準的な「風習」という連結語を選ぶことの含意を分析すると、

プロパガンダ」に「風習」という語が含む土俗的、前近代的イメージを付着させ、

かつそれを、発言者揶揄対象としている(おそらく)東アジアの一民族が古来から持つ習俗

と考えていることが見て取れる。

言い換えるなら、特定民族に対して「未開人」「土人」などと呼称するのと同型の差別的認識を、

しっかり内面化し、かつ機会があれば表現するのをためらわないからこそ、

風習」という語が(「手法」や「文化」を押しのけて)ここで選択されているわけである

作品についての論評の一部(引用元の指摘は端的な論評と言える)ということで、

ギリギリ許容されうるのかもしれないが、婉曲的なヘイトスピーチである

婉曲的、は外してもいいかもしれない。

 

3)「低俗ウンザリしかない」

現代アートに求められる」もの(あまり一般的ではないようだけど)を列挙して、

それらが皆無である、という論評のあとに書かれた慨嘆である

これは個人感想であって、自由発言されるべきものだとは思う。

ウンザリしかない」で済むはずのところを、

より辛辣にすべく「低俗な」と付け足すところに、悪意の奔出が感じられるのだが、

低俗ウンザリしかない」と乱暴につなげてしまたことで、

発言者ウンザリすること」自体を「低俗下品で程度が低い)」だと言っている、

とも解釈しうるので、「(作品が)低俗なことにウンザリ」と補うべきだったと思う。

悪意が先走りすぎて言語が崩れている箇所、と言える。

揚げ足を取るみたいだけど、見てて気持ちのいいものではない。

「胸の悪くなる」とまで言ったのは、こういうところである

 

4)「育つのを期待していたんだがなぁ……」

言うまでもなく、展覧会の将来を勝手に先取りして否定して悲観してみせるのは、

現在行われている展覧会あるいは個別表現の評としては、意味のあるものではない。

気に入らないからって勝手に潰すな、ということ。

発言者としても「これは良くないな」と思ったからこそ、自己リプライ要望を書いて、

自分の望むようなものであれば応援したいのに、というポーズを見せているのだと思われる。

それはそれで独善的無礼な話だが。

あと、ドクメンタ瀬戸内芸術祭だって発言者不快に思うような

プロパガンダ解釈しうる展示がまったくないとは思えないけど(なにしろ大きいから)、

それはまた別の問題である。耳に入らなければOKなのかもしれないし。

ただし、勝手によその芸術祭権威を借りてきて論難の武器に使うようなのは

まり責任感のある言動とは言えない。虎の威を借るなんとやらに見える。

名前を出すなら、せめて一つくらいはモデルケースを挙げて論じて欲しいところである

(例えば前回のドクメンタ出展された、佐川一政を扱った

ドキュメンタリー作品……の話は余談に過ぎるのでやめよう)

 

ついでなので、上記ツイート自己リプライで書き足されている部分についても、

悪意を感じる箇所を指摘しておく(埋め込みは省略)。

 

5)「いかれた協賛メディア

別に協賛メディアが展示の内容を指示しているわけではないし、

いかれた」というのは不穏当な表現である

どのメディアを指していってるのか知らないけど。

 

6)「プロパガンダアートに仕込む行為も全く否定しないけど正直

アートとしての魅力は俺には全く響かなかった」

アートとして失敗してると思うなら、プロパガンダとしても効力は薄いと予測できるわけで、

ひっそり敵失を喜んでいればいいんじゃないでしょうか。

そういうわけにもいかないのかな。

 

以上のようなわけで、拙ブコメ

「悪意でグジュグジュの言語感覚が本当に気持ち悪い」

「人の目に触れるところに文字を書いちゃ駄目な人」

というのは不当で過剰な個人攻撃だったかも、という視点から検討してみたんだけど、

主に2)の理由によって、撤回するほどでもないな、という結論になりました。

もちろん露悪的な言い方であることは進んで認める。

今後ものを書くときには、ヘイト部分を矯めるよう気をつけたほうがいいと、

老婆心ながら心配申し上げるものである

ツイートは見ないけど作品は楽しみにしています

2019-08-07

anond:20190807230107

なんか「甘え」ってよく言うけどさー、それ何なんだろう?

病気と何が違うの?

社会生活を正常に営めなくて苦しんでるのに、病気と診断されなかったら甘えなの?

まー病院権威からな。病院の言うことは正しいだろうさ。

だけど、そうやって診断されなくて、あるいは周りの人に「甘え」だって言われ続けて自死してしまった人とかたくさんいるんじゃなかろうか?想像だけど。

「甘え」って何なんだ?

俺は俺なりに精一杯生きてるんだよ。

親が幼少期から自立しろ自立しろって叱りつけて育ってきたからこうやって誰にも頼らずに自立してるんだよ。

メンタル崩壊しそうになりながら折れそうな足で立ってるんだよ。

それを、元増田は「とりあえずいくつかの病院を受信して」っていう前提を付けてくれてるけどさ、「甘え」って一刀両断してくる人もいるんだよ。

何なんだよ甘えって。懸命に生きてるんだよ。

これが甘えなんだったら、せめて甘えを治す方法を教えて欲しい。

2019-08-06

昭和天皇写真を燃やしたら何が悪いのか?

あいちトリエンナーレの件。いろいろ論点はあるがとりあえずこれについての違和感を書く。

(1)天皇写真を燃やすのはコーランを燃やすのと同じ?

フィフィなどが言っているこの意見。多くの共感を集めているが、コーランとの類比には無理がある。

以下、二つの反論を示す。

(1−1)天皇は神か?

この発言戦前国家神道彷彿とさせるカルト的な考えの表出に見える。

天皇現人神とする国家神道を前提しなければ、こんなことは言えないはずではないか

天皇制は、少なくとも表向きは、宗教ではないということになっている。

それなのになぜ、昭和天皇写真コーランになぞらえられるのか?

それは天皇を人ではなく神のようなものだと考えているからではないか

(1−2)宗教は聖域か?

そもそも現代アートにおいて、宗教は決して聖域ではない。

Piss Christの例もある。

https://freespeechdebate.com/ja/case/小便キリスト/

もちろんこの作品自体が大きな批判を集めてはいるのだが、

少なくとも宗教権威を例に出しても議論は終わらせられないということは言える。

現代アートについてろくに調べもしていない、感情的な反応の域を出ないだろう。

しかも、(1−1)で確認したとおり、天皇宗教権威ですらないのだ。

(2)天皇家族が悲しむ?

もう一つ、全く別の観点から批判もあった。

天皇も一人の人である。その写真を燃やすことは関係者を悲しませる。

から天皇写真を燃やすのはよくない。

これは(1)とは真逆だ。(1)は、天皇宗教権威として扱っていた。

これに対してここでは天皇は人として扱われている。

この意見を真に受けるなら、すべての人の写真を燃やす表現NGだということになりそうだ。

本当にみんなそう言えるか? たとえば元彼写真を燃やすようなドラマ表現NGか?

しかもそれはすべての死者にまで拡張して適用されるべき基準なのか?

まして、天皇は人ではあるが、ただの人ではない。

建前上は政治的宗教的な力を持たない象徴ということになっているが、

実際にはどう考えても権力を持っている。

(今回こんなに大きな問題になっていることがそれを証明している。)

非常に特殊立場の人であり、しかもその特殊さは権威に結びついているのだ。

通常の人と全く同じ基準適用することは難しいだろう。

天皇制の廃止は主張しないが、通常の人と同じロジック適用できるかは怪しい。

また、なぜあなた勝手家族の代わりに傷ついているのかもわからない。

上皇天皇が悲しみを口にするなら、ある意味では理解できる。

(ただし、その場合はその権威の大きさがゆえに別の問題が生じるだろう。)

しかあなたはそれとは関係ないただの他人である

勝手自分の考えが日本国民代表していると考え、

それに合わない人を抑圧・排斥しようとする人が多数派になりつつある現状には、

相互監視社会の幻影が見え、薄ら寒い思いがする。

それを排斥することは多数派福祉あなた福祉ではあっても、公共の福祉ではない。

こういうときに「国益」という言葉が使われるのも恐ろしい。何が国益かなぜあなたに分かるのか。

非国民」が投獄されるような社会まであと一歩、いや、半歩の距離しかないだろう。

日本で人々が安心して暮らせなくなる日はそう遠くないのではないだろうか。

私が感じているのは憤りではなく、悲しみであり、恐怖である。どうしてこんな世界になってしまったのか。

2019-08-03

器ではない人に大事を任せてはいけない

見かけの権威やうわべの綺麗ごとに踊らされて人を見る目のなさをさらすのはよくあること

泣いて馬謖を斬ったりするように良将を愚将に入れかえて大敗した歴史物語


それを言いだすと国民選挙眼力のなさを毎度さらしているのかという話になるのだろうが

anond:20190803152445

つの見方として

美術歴史権威との闘いのシチュが多く見られる所にある

雑に言うと、権威者は自分たちやその政治をカッコ良く描かせたくて、何でも自由に描きたいと思う人たちとぶつかり合うシチュが少なくなかったって話

それが近代になってきて、ぶつかっていた連中が社会主義共産主義に合流する流れがあったり、戦争終結により軍国思想的な画家形見が狭くなったり(実際、戦争責任を負わされそうになる画家もいたりした)と、そういう流れを経て、今のようなことになっている

ちなみに画家で「保守的」というと、それは画風についての思想の話であることが殆どで、政治思想的な背景で語られることはあまりない、という話もある

2019-07-31

anond:20190731160955

ちょっとわかる

女向けの創作物ってそういう「権威への欲望」が垣間見えることがある

男向け創作物におけるオッパイパンチラみたいなものなのかね

2019-07-30

anond:20190730113825

進撃の巨人実写版も大きかったけど。

最初は主流映画評論に対するカウンター的な位置で「やった事が偉い!」でよかったかも知れないけど。だんだん権威と化して来て、そうなると映画評論自体の質も問われるようになってきて、自分の訴えたい事にこじつけ映画を語るような評論が多くない?ディテールうろ覚えで言いっぱなしが多くない?みたいな逆風が吹き出して、そっちも怪しく思えるようになってしまった。

秘宝は形式的に進撃をワーストに入れてたけど。他の日本映画駄作に対する態度と違って明らかに配慮があって、雑誌スタンスとしても底が知れたというのもあって、あの界隈の本を手に取らなくなった。

2019-07-27

人に嫌われる要素にも色々ある

安定していない

距離感が分かってない

どもり気味

対話が難しい

収入が低い

権威がない

相手に合わせる器がない

頭が悪い

必ずしも容姿だけではないとは思いたい。だって年間何万もかけて社会適応した形に作り変えてるんだもの。せめて人間として扱って欲しい。

だけど、仕方無い理由を付けて自分を優位と思い込む為に相手こき下ろすのでしょう?そんな人とコミュニケーションは出来ない。したくない。

いつ壊れても構わない代打の利く存在。掃いて捨てるほどいる、無用の長物

ならもうさっさと見切りをつけて、新しいのを買ったらどうですか?もうこのボールペンは折れて使い物になりませんよ。

2019-07-22

どう見たってちゃんとしてない。少し小馬鹿にしたような、傘にきたような態度で、誠実さも見えない。

それでも支持されるのは当然の話。潤ってるところは潤ってる。その人たちにとっては、成功タネ、恵の神な訳で。

これだけ恩恵があるのだから正しいのだと喧伝するだろう。素晴らしい君主、偉い殿様、真面目で賢くて可愛くて面白くて格好良くて、いいセンセイ。権威がある。

文句を言ってくる輩にはビシッと言ってやるんだ。口ばっかりで実力もないくせに。妬みや僻みで偉そうに、セクハラだのAIだのコンプライアンスだの人権だの言いやがって。そんなもん構ってられるか、適当ごまかしておけばいいんだろ。潤ってるんだから

と、こんな感じで、老後?まあなんとかなんじゃね?とか、消費税10%?上がんの嫌だけど計算楽になるわ、みたいな層に支持されているのではないかと思った。

実際そういう人たちの方が社会構造の核になってるから、悲観的な分析や反対意見は広がりづらい。普段から気軽に政治の話を口に出さな現代文化もあるし。

善い悪いではなくて、成功してる人にとっては正しくて、不満がある人にとっては正しくない。成功してる人の方が社会操作やすいし、勝ち取った都合の良い状態を手放したくないか保守的になる。

すべて当然の事だし、理想を失った民主主義って金の鉱脈を流し合うゲームなんだよなって気付いた。

正しくないと言い聞かされ、不満を持つのは怠慢だと決めつけられ、傷付いた自尊感情表現すれば下品だと言われる。劣等生で十分なロクデナシやキチガイは、どうしたらいいんだろうか。逆恨み天誅でもする?耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らす?

2019-07-20

めんどくさい類の話。

めんどくさい類の話をしよう。

日本には無駄タブー存在する。

例えば、学生社会人私服学校会社に来てはならない。

例えば、教師や先輩といった立場人間には敬意を見せ従わねばならない。

例えば、場の空気を乱してはならないし、郷に入りては郷に従わねばならない。

例えば、政治宗教野球の話をしてはならない。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

お前らな、そんな慣習如きで自分人生を生きてんじゃねーよ、ボケが。

ちょっと考えれば分かる事だが、これアメリカっつーか先進国とは真逆からな。

から見れば分かるが、こんなもんは広義の洗脳しかない。厳密にはマインドコントロールだ。

そりゃ欧米諸国イスラムだって宗教なんつーマインドコントロールに従ってるが、それでも自由主義道徳規範が大なり小なり機能してるだけマシだ。

それに引き換え日本は、なんだ?無宗教とか言いながら夏にはお盆に祭、冬にはクリスマス正月

くそれで無宗教なんて言えたな……?ってくらい、1976年から日本人は「日本教」に染められてる。

その宗教規範が上述のソレなわけです。

で、実を言うとこれ。戦前から存在してるんですね。

日本教において神などの超常存在存在しないと思わないといけない……ってのが不文律としてあるんですが。

これが無駄に強固だ。宗教において神の存在絶対視されるのに、その肝心要の神が「まるで神そのものであるかのように」現実的には居ないものであるとされる。なのに居ると思ってる。

これ、なんか心当たりがないですかね?

炎上覚悟で書きましょう。

「朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族優越セル民族ニシテ、延テ世界支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ」

そう、所謂天皇人間宣言」です。

上のを現代風に言うと「天皇国民とは相互の信頼と敬愛とで結ばれてるもので、それは神話伝承から生じるものではない。同時に『天皇現人神日本人は神の子孫!だから優れた日本世界支配すべきなのだ!』なんて架空観念に基づく結びつきでもない」と言ってるわけですね。

これが「天皇現人神ではない」と天皇自らが否定した事になる……ってのが普通の受け取り方なんですが。実は、これが日本教のポイントだと思うんですよ。

そう、日本教の正体ってのは本当は「天皇教」なんですよ。それもクッソ強固な。

これ実際に聞いた人間以外は、まあ歴史教科書で「天皇人間宣言」って見るだけなんで何も思わないんですが。

だけどWikipediaでも書いてあるように「天皇日本国民祖先日本神話の神であること」を否定してない。そして更に疑った見方をすると……現人神である事は否定したが、天皇自身が「神」である事を否定していない。

これを重度の天皇教が聞くと、どうなるか?想像しにくい場合は、自分にとっての絶対者で想像する。

(例えば嫁や夫だとか推しアイドルキャラだとかネコだとか、そういう自分人生を決める最高の存在な)

1. 神は言っている……お前達との絆は絶対的な信頼と敬愛こそが本質である、と

2. だけど神話とか伝承は忘れろ……それは語り継がれることを許されなかった、遙か古の物語……

3. つまり天皇は神だけど人間のフリをするからオメーら宜しくな」って事か。そんな解釈大丈夫か?

4. 大丈夫じゃない、問題だ。

かくして、日本教はここに成立する。

ここで仮に時の昭和天皇が神の不在を半端にしか言わなかった為、ヤベー存在が量産されまくるのである

なにせ、最初超絶技巧日本国民ガチ感動させてる訳だからね。神ムーブしまくってるからね。

アイドルうんちしないから……なんてレベルでは到底ない。もっと恐ろしいもの垣間見たね。

理想である天皇権威と、現実である総理大臣将軍権力。この恐るべき分業によって構成された上意下達支配構造により、この現人神否定ムーブは「その神意でもって」全体に通達される。

そして、それらがメディアフェイクタイトルによって教科書へと掲載される。

そうなると何が起きるか?

日本教の隠れた神が人間宣言をするのだ、どうやっても劣化した形でそれは受け継がれる。

から日本人は自由を「自分の好き勝手に、自分日本人が神だと思ってるかの如く、周囲に日本人を人間である事を強要する」のだ。

日本人は神を否定する。だけど、そこには自分達こそが神だと言わんばかりの傲慢さと、矛盾した無宗教への信仰が確かに存在するのだ。

そして、そこには昭和天皇意図は伝わらない。それは戦前戦中と全く変わらない。

ただただ、愚かさを再生産し続ける内戦の始まりである

思うに、権威権力の分業というのは……きっと、世界で最も上手くできたファシズムなのだろう。

欧米人の脱権威/脱権力は、その全てが内部からの撃発によって否定された。

まり真の意味民意から革命であり、それは少なくとも「大衆主観では」自発的に行われた。

それが一種虚構である事は今の政治を見ても明らかではあるが、しかし、そこには個人意思こそが優先されるべきという思想根付いたのだ。

では、今の日本人は……それができるか?

例えば天皇踏み絵を用意したとして、それを踏めると言えるか?実際に踏めるか?

まず僕には無理だ。

心理的もの道徳的ものもあるが……それ以上に、周りが怖い。

そんな事をしたとバレたら、きっと僕は今までに得た人間関係の全てを失うだろう。親でもギリギリ、いや知人レベルくらいに避けられるだろう。

それくらいのレベルで恐ろしい行為だ。そうDNAが叫ぶくらいの恐怖を感じる。

我々は、今もまだ「天皇陛下との信頼と敬愛と」に、結ばれ続けているのだと……

僕は、そう畏れている。

それが良いことか悪いことかは、わからないけど。

まあなんでもいいけど、本当に無宗教って神の不在を確信してるなら「宗教の話がタブー」ってのは異常だと思うよ。

本当に神は不在って思うなら勝手に話させとけば良いじゃん。どうせ入信しないんだし。適当に話を合わせておいて受け流しておけよと思わなくもない。

そういう自己保身で、今日駄文は終了なのである

2019-07-16

anond:20190716211551

アメリカ父親は偉大な強国を支える市民から

日本父親も昔は天皇の赤子として大きな権威を備えていたもの

日本父親がださいのは戦争に負けたからだな

2019-07-11

来月、彼等は結婚式を挙げる。

都内の豪奢なホテルに500名以上の人を招き、祝宴を開くのだ。私自身も参席が認められている。あの病院長の息子と言うだけあって、祝賀ムードに沸き立っていた。王妃となるそのお方はヒラヒラと美しい白衣を纏ってみせた。此方を振り返る様は少女のようだ。最終フィッティングが終われば二人は閨を共にし明日への準備を行うだけとなる。

その最終日にIは私を呼んだ。

「勿論、お祝いして下さいますね」

頭を下げて肯定すれば彼女は和かな笑顔を見せた。花のようなお方なのだ

「良く尽くして下さいました。勿論貴方にも感謝を捧げなければ」

「私に感謝など滅相もございません」

「では一つだけ、最後にお願いを」

聞いて下さいますか、と女医は尋ねる。

「何なりと」

返答を聞いた彼女はそっと私の手を取り、白き指で指の節をなぞる。

明日の予行練習をさせて頂きたいのです、貴方と」

頭が真っ白になり何も言えず硬直する。いつの間にか肘まであるグローブを身に付け

「私のグローブを外し、手の甲に口付けを下さい」

無垢なその言葉淡々と、残酷に告げられる。無慈悲な美しき乙女は、鈴の鳴るような声で続ける。

「此方へどうぞ、歩いてらして。」

時期院長、と一言付け加えて。ぎこちなくなった呼吸を整えると深く息を吸う。ほんの僅かな距離黒髪乙女は立っていた。美しい。純白の衣装に身を包んだ彼女マリアとも見まごうような光を発している。ベールを下ろし表情は隠されてしまっているが、その輪郭は華奢そのもの

コツ、コツと床が音を立てる。期待に満ちた瞳に自分自身が映っていた。

命じられた通りに差し出された白魚のようなか細い手を取り、口付ける。貴方を裏切らないという忠誠の証。見上げれば彼女の笑みが降り注ぐ。

それも全て明日から袂を別つ事を約束している身だった。決意を固めた彼女は、少し寂しそうにも見える。不安も期待も入り混じる表情で立ち上がった私をみつめた。

そして彼女は私の名を口にする。

「怖くはありません。」

「ええ。何の不安が御座いましょう」

彼女は、底知れない物を抱えている。それが何か解き明かしたかったのかもしれない。

練習を続けましょう。ベールを」

果たして全てを払拭して差し上げる事が出来るだろうか。乙女瞳を閉じて口付けを待つ。顔を近付け、唇が触れる寸前で止める、つもりでいた。

柔らかな唇の感触に思わず言葉が途切れてしまう。それは、私ではなく院長に捧げられる筈の純潔だ。

「言わないでください、何も。震えてしまいそうです」

あつい熱が喉奥から込み上げる。この方は自分の物では無い、筈なのに。何故こう悲しみとも苦しみともつかない感情が押し寄せるのだろう。契約一つで関係性に何か変化が訪れる訳では無い。秩序の保たれた今迄通りの関係が続いていく筈だ。それなのに、何故。肩を知らず抱き締める。

「…離したくありません」

離してしまえば、貴方はきっと遠くへ行ってしまう。私は一人取り残された心地で祝福するのだ、二人を、遠くから幸せそうに。それが出来たらどんなに良いかと思う。二人の幸せな結末に彩りを添えられる存在であれたら、どんなに。唇を噛み締めた。

浅ましい感情を隠していたのに。一度矜持を失えばどれだけ虚しさが胸を占拠するか分からないのに。そんな私の心を察したのか緩く背中を撫で始めた。

御免なさい、無理強いを致しました。私の過ちです。どうか許して」

一つ口付けを頬に落として白衣を纏いし娘は去って行く。光だと思われたその姿はいつの間にか影で覆われて、此方を振り返りもしない。明日貴方は私と同じように同じ唇で院長に口付けをするのですか。愛を誓うのでしょうか。女々しい想いに嫌気がさす程。気付けば首元には汗が流れ「どうぞ、逝かないで下さい」と叫ぶように懇願していた。

そこで、私の目は醒めた。はあはあと乱れる吐息。指先は闇の中で情けなく震えている。

それは現実を映した悪夢だった。記憶を辿ってみても愛したその人がどんな結末を迎えたのか思い出せそうに無い。まるで穴が空いたように、一部分だけが脳裏から欠けてしまっているのだ。無理に思い出そうとはしなかった。

私が秘書を務めるあの医師も夢を見るのだろうか。例えば、オペ中に失敗して権威を失う夢など。その喪失感は計り知れないだろうと想像し、また瞳を瞑った。今日のうちは眠ってしまうに越したことはない。先程の夢も、緊張が見せた物に違いない。だが、意識すればするほど睡魔はどこか遠くへ行ってしまい目が冴えるばかりだった。

2019-07-10

anond:20190710193108

権威って、研究者の実績とかじゃなくて、政府権力とかの意味だったのかよ

anond:20190710192239

下手の考え休むに似たり

世の中の全てを理解することはできない

十分に優秀な人でも、自分の頭で考えて権威より正しい判断を下せるのは、ごく狭い自分の専門領域ぐらい

anond:20190710115209

なるほどそれはその通りだわ

んで、どこらへんが「権威」つまり他人ふんどしだったん?

anond:20190710114802

まじでか、俺増田権威ある状態だったのか(悪い意味で)すげえな増田

2019-07-04

[] #75-7「M型インフルエンザー」

≪ 前

そうして俺が目的地へ走っている時、兄貴乗り物優雅に移動していた。

「それで弟は、『“M”の話を鵜呑みにする人間が多いのは奴が“インフルエンザ”だから』って言ったんですよ」

「ははは、インフルエンサー病原菌いか

乗り合わせたセンセイとバスに揺られながら、なんだかユラユラっとした会話を交わしている。

「どうしてあんものを信じるんでしょうね。知識や読解力がなくても、そもそも匿名文章って時点で疑ってかかるもんですが」

「恐らく、そこはどうでもいいのだよ。彼らにとって信用できるか、情報が確かであるかなんて重要なことじゃない」

「ええ? 最も重要な点だと思うんですが」

「彼らにとって重要なのは、興味深いかどうかだよ。その情報に対して自分が何を語りたいか他人がどう語っているかだ」

自覚があってなおかつ、興味本位で囃し立てているんですか」

大衆は愚かではあっても馬鹿ではないということさ。あれを本気で、何の根拠もなく鵜呑みにしている人は少ないだろう」

「ああ……そういえば、クラスメートも『本当だったら何か言いたくなるし、嘘だったらそれはそれで何か言いたくなる』とか話してました」

「まあ、場末ネットに限ったことでもないがな。マスメディア情報をこねくり回したり、コメンテーター適当なことを言うのも同じさ」

「それにつけても“M”がインフルエンサーだってのは変な話ですけどね。どこの誰かも分からない人間言葉権威があるなんて。ましてや一般社会から隔離された状態で、社会意見だとかを吹聴するなんて馬鹿げている」

「マスダの指摘は興味深いが、案外“M”当人に崇高な理念目的はないかもしれないぞ」

「では何のために? 他人にどう受け取られるかといった意図や期待も希薄なまま、わざわざ目につく場所で主張することを憚らない。一体どういった心理なんですか」

「要は独白、“呟き”なんじゃないかな。自己顕示欲承認欲求といったものすら漠然としている。自分の中にある鬱屈とした想いを、ただ発露したかっただけなのかもしれない。ネットにはそういうタイプ結構いる」

「それじゃあ、まるでガムを道端に吐き捨てるようなものじゃないですか。噛み終わったのなら、紙に包んでゴミ箱に捨てるべきだ」

ネット社会はそういうのに大らかなのさ。現実公道とは違う。だから、彼らは自分の口の中にある“ガム”を吐き出すんだよ。それがどういう結果に繋がるかを深く考えないまま、ね」

「うーん……理解に苦しみますが、辻褄は合いますね。ネットからこそ“M”には権威があり、それに便乗して語りたがる奴も多くいるわけですか」

「実際のところは分からないがな」

そんな感じで兄貴たちは今回の件に関わろうとせず、ただ俯瞰して見ているつもりのようだった。

でも憶測をあれこれ立てたり、自分物差しで思うまま語っている時点で、騒いでいるだけの連中と大して変わらない気もするけれど。


…………

兄貴がそんな悠長な話をしていた時、俺はシロクロの住み家にたどり着いた。

「ウェルカム! 遊びに来たのか? それともオレの力が必要か?」

「悪いなシロクロ、今日ガイドの方に用があるんだ」

「え、ボクに?」

この家に居候しているガイドって奴は、遥か未来からやってきたらしい。

テクノロジーも進んでいるから、きっと未来アイテムとかで“M”を見つけ出せるはず。

俺は事情説明した。

「へえー、この時代の人たちは随分と純粋なんだね。情報に関するインフラストラクチャーが整ってなくても、教養意志が薄弱なままでも、非論理的ものに身をやつせるだなんて。少しだけ羨ましいよ」

いつも通りウザいポジショントークをしてくるけど、今はそんなことで不機嫌になっている時間はない。

手遅れにならないよう、単刀直入ガイドに協力を頼んだ。

「やろうと思えばできるけど……やるわけにはいかないかな、それは」

しかしアテが外れた。

いや、俺のアテそのものは外れていない。

こいつにやる気がないってだけだ。

「なんでだよ、人が死ぬかもしれないんだぞ」

「だからこそだよ。人の生死が左右されるレベルの過干渉は避けたいんだ。修正力で直せないほど未来が変わるかもしれないからね」

「不甲斐ないぞ、ガイド! お前は何のために未来から来たんだ!」

「少なくとも、こんなことのためではないよシロクロ」

じゃあ何のために来たのかというと、それも守秘義務だとかで答えない。

なんだか、実は出来ないことを誤魔化しているだけなんじゃないかと勘繰りたくなる。

「悪いけど他をあたってくれよ、マスダの弟」

何が「悪いけど」だ。

悪いだなんて全然思ってないくせに。

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