はてなキーワード: 不買運動とは
女性の社会進出は良いことではあるんだけど、社会に出た女性は無から生まれた訳ではなく、もといた場所から引き剥がされて社会に進出したんだよね。
で、もといた場所はどこかと言うと、それは家庭だったりするんだけど「伝統的家庭が〜!」みたいな話は一旦置いておく。
家庭の他に女性が元いた場所がもう一つあって、それは「主婦の繋がり」のようなものだと思う。
昔はPTAなり主婦連合会だったりが今よりもっと強くて、企業に対して不買運動だったり、政治的な働きかけを今よりもっとしていた。
それが失われたことで、消費者の立場だったり暮らしだったりが政府や企業に蔑ろにされやすくなってる側面もあるんじゃないかと思ってる。社民党が消滅しかかってるのもそういうところにあるんじゃないかな。
まぁ家庭を守るのは女性だけの役割じゃないんだから男もやれよって話ではあるんだけど、仕事抱えながらじゃできない活動をかつての専業主婦が担っていたという側面もあると思うんだよなぁ。
えいこ
@Ndjgd288
サーティワン不買運動があるので、余裕がある人は買ってください。
CMからジャニーズを外してくれ→サーティワン:その予定はありません(即答)→不買運動してやる~の流れだそうです。
どうも、検討しますとか上に報告しますとか言ってもらいたかったもよう
https://twitter.com/Ndjgd288/status/1659718158377439232?s=20
これでパニック障害で逃げたらだめだろう。ちゃんと自分が嘘をついていることを説明しろ。
WNPCとマスコミのババアって狂っている上に有害。こういう被害者といえばなんでもできるとかありえないし許されない。全部カネ目当てのクズだけだ。
ジャニの黒い噂なんて、SNSやBBCで散々取り上げられてきたんだ。それらを知りながらも、それとこれとはは別として見て見ぬ振りしてきたんだ。
それなのに今回のジュリー藤島の謝罪やらBBC放送があってから、「全貌解明を!」とか「説明責任を果たしてほしい!」とか思いっきり被害者サイドに回ろうとしてるけどよ、お前らどっちかというと加害者サイドだろ。
そもそもファンなんて事務所からしたら完全に強い立場の存在だ。お前らが本気出せば、ジャニを改善する手段なんてなんていくらでも取れたんだよ。最初の文春報道が2000年前半ぐらいからだから、その頃から不買運動や署名やらやっておけば、被害は最小限に食い止められたかもしれないのにな。
オタクが金を出すからジャニが増長して、マスコミや代理店が飼い犬になってたという節もあるから、むしろ振り出しじゃねえかよ。
まあ俺はジャニタレがどんな扱いを受けようと全くどうでもよいんだが、ジャニヲタも完全に魑魅魍魎側の存在ということを自覚して今後も生きていってほしい。
さらに横だけど、
私自身はバンドが好きであんまりジャニーズには興味なかったタイプ。
裁判の話は当時話題になってた時に聞いたことはあったけど、まさに「でももう昔の話なんだよね?」って思ってた。
だから別に好きじゃなくても友達に話し合わせるためにジャニーズの出てるテレビ見たり、うちの子がジャニーズのCD買うのも特に止めたりしなかった。
でも今こんな話が出て、やめさせた方がよかったのかとか、でもうちの子も昔の話だと思ってて知らなかったわけだし、
バラエティとか普通に見せてたし、KPOPとかの方がまだよかったのかとか思 うけど皆痩せ過ぎに見えてそれはそれでなんか…と思う。
今回のニュースでうちの子もまさか今もだったなんてってかなりショック受けてる。
うちの子の周りにも被害者の子にいろいろ言ってる子もいるみたい。
うちの子の話聞いてると、最初に不買運動しろとかファンの子を一番に批判する流れになったのもよくなかったと思う。
この年頃の子って自分の好きなもの取り上げられるって思ったら暴走しちゃうから。アイドルが拠り所みたいな不安定な子は特に。
これもし加害者がまだ生きてたら批判もそっちに向かったし、加害者を追放してアイドルは応援するスタンスも批判されなかったかもしれないけど、もう亡くなってるから落とし所が難しいなとは思う。
今そういうことする人がまだ経営層にいたら大問題だけど例えばタッキーとかがそういうことするようにも思えないし。
なんかもうこれどうしたらいいのかなって思ってる。
個人的には、別にジャニーズとか知らんし、ファンが何を推そうが個人の自由だと思う。
でも、扱いの非対称さは「何これ?」と言いたくなる。
この程度の「絵」に対して、著名なフェミニスト学者やら全国フェミニスト議員連盟やら国連女性機関やらが全力でぶっ叩いて炎上させてきたわけじゃん。
被害者がいるわけでも、直接的な性描写があるわけでもない、「言われてみればちょっとエロいかもな」程度のものに対して、ものすごい過剰反応がなされてゾーニングだの不買運動だの何だのがなされてきたわけじゃん。
セクシーな販促イラストをSNSにうpったタイツ会社のタイツなんてもう穿きたくないんだっけ? 巨乳向けブランドの社長が巨乳ラブコメ漫画を肯定すると服が汚された気がして着れなくなるんだっけ?
まあそういう拒否反応は別に個人の自由だけど、そういうこと言ってた人たちは、当然、ジャニーズに対して怒髪天を衝くかのごとく怒り狂いジャニーズが販促した商品を不買しジャニーズを広告塔に使った商品の担当者をネットリンチにかけてるもんだと思うじゃん?
セクシーなタイツ少女の絵を描いてたイラストレータは叩かれまくって悔しさのあまり泣いてたし、巨乳漫画を擁護した巨乳向けブランドの社長はスペースで詰められて謝罪に追い込まれてたけど、ジャニーズを宣伝に起用した商品の担当者はそういうネットリンチにかけなくてもいいの?
常識で考えて、
ことよりも、
方が遥かに罪重いよね? 前者は実在の人間を傷つけてはないけど、後者は実在の人間に対する加害じゃん?
これまでさんざん前者をぶっ叩いてきたんだから、ジャニーズをもっと強く叩けよ。ジャニーズを起用した広告を詰めまくって最低でも担当者を泣かせたり責任者に謝罪させたりしろよ。当たり前だろ。
それができないなら、やりたくないなら、二度と絵に口を出すなよ。実在の人間へのレイプに対してさしたる責任追及をしないなら、架空の人間がセクシーに描かれてても黙ってろよ。
あのさぁ……
お前が気に入らないならお前が叩け定期。ジャニ叩くどころかジャニ棒でフェミ叩いてる奴ばっかじゃん。あ、私はどっちもアウトだし全部潰れろと思ってます。
俺の友達(いちおう言っておくと比喩表現ね)がささいな理由で理不尽なバッシング受けてたから、友達をバッシングしてた連中は俺の友達より全然ひどい巨悪にはさぞ苛烈なリンチを加えるんだろうな、と思っていたのに、友達をバッシングした連中が巨悪にはダンマリだから怒ってんだよ。
じゃあお前らは何の正当性もなく俺の大事な友達をバッシングしたってことなのか?
倫理だの常識だのは、心からそれを信じてたんじゃなくて、友達が嫌いで後からこじつけた理由に過ぎなかったってことなのか?
問われてんのはそこだよ。これはジャニーズの問題じゃねえよ。お前らフェミの一貫性の問題だよ。お前らはちょっと過激な正義の使徒なのか、それとも自分のお気持ちに正義の衣を纏わせて気に入らない連中をリンチするだけの無法者なのか、っていう問題なんだよ。
マジでこいつら不誠実きわまりないな。こんなやつらに友達が傷つけられてきたと思うと怒りしか湧いてこない。やはりフェミとは闘争あるのみ。
逆にフェミニストに期待しすぎというか完璧なものを求めすぎなのでは、、、間違いもあるだろうし、優先順位的にも男性は後回しだろうし、なんならそれほど興味もないというのが本音なのでは
「男性のレイプ被害より女性のレイプ被害を優先する」ならまだわかるけど、「男性のレイプ被害より女性のイラストを優先する」のは人権感覚狂ってるよな。こんな人権感覚バグった連中の話ってマトモに聞く必要あるの?
男性が真っ先に怒るべき案件なのに、フェミニスト叩きに徹してる時点で強者男性に屈してる構図は明白。当事者じゃない女性に押し付けるのは卑怯
「こいつらジャニー喜多川にヤられてんだな」って知りながらレイピスト選りすぐりのイケメンタレントの皆さんを愛好して児童虐待の親玉にカネを貢いでたのは女性だろ?
別にそれはいいよ。好きにしろよ。でも同じ口で二度と二次元を批判すんなよ。レイプ犯に嬉々として貢いでた連中が被害者がどこにもいないたかがセクシー程度の絵を叩くんじゃねえよ。恥とかねえのかよクソが。
ジャニーズは悪なのが確定してて擁護の余地が薄いから盛り上がらない。たぶんジャニーズ信者がお気持ち擁護長文を増田に次々と投稿し始めたら盛り上がると思うけどそうはならない…。
悪なのが確定? それってどこの世界線の話?
ジャニタレを採用した広告に抗議のお手紙が殺到したり、ジャニーズのコンテンツを擁護した中小企業の社長さんがスペースで詰められて謝罪させられたりしたか? ジャニーズの広告は規約違反ですねって国連機関の人たちが出てきたり、議員連盟から抗議文出されて「犯罪を誘発」とか言われたりしたか? そのくらいされるのが最低ラインだろ? これ全部、「ただのセクシーな絵」に対してされてきたことだからね? 「ただのセクシーな絵」に対してこれだけの攻撃がされてきた過去があるんだから、世の中にあるジャニーズの広告やら何やらはこれに数十倍するくらいのネットリンチを食らってないとおかしいし、ネットリンチがされずに女性がジャニーズを楽しみ続けるなら、別にそれはいいんだけど、じゃあ二度とただの絵に対してバッシングしてくんなよって話だよ。レイプ犯に貢ぐのが大好きな連中がただの絵に対してセーテキショーヒだのエラそーなこと言ってんじゃねーよ。
これは救済の話じゃなくてキャンセルの話なので。
あれだけ「被害者がいないただの絵」をぶん殴ってきたんだから、当然、「組織的に美少年を集めてレイプしてたジャニーズ」に対しては、それに数十倍数百倍する苛烈なキャンセルカルチャーを発動させてくれるんですよね? って言ってる。
え? 発動させない? なんで? 女性に人気のジャニーズにキャンセルカルチャーを発動させると同性から反発されるから? キモいオタクを叩きたかったのであって自分が癒やされてるイケメンは叩きたくないから? 男の性被害なんて女の絵に比べてどうでもいいと思ってるから? 弱いものいじめがしたかったのであって社会的強者に立ち向かう気はないから?
まさかそんな理由を公言はできないですよね、さあ、「ただの絵」に向けてきたのよりも威力の大きな火力をジャニーズに向けてるところを見せてくださいよ! って話。
ジャニーズに矛先を向けられないなら、それはそれでいいので、その選択は尊重するので、もう二度とオタク向けの絵にキャンセルカルチャー発動させんなよ、って言いたいです。マジで。心から。
アンチフェミは男性の性被害にまでフェミが文句言ってくれると思い込む。 男の面倒はなんでもかんでも女がケアするのが当然という考えそろそろ止めないと、今世は永遠にモテないですよ。
なるほどね。フェミニズムって「性被害」に怒ってたんじゃなくて「女性の性被害」に怒ってたんだ。勘違いしてたわ。すまんな。
なんかレイプやセクハラのニュース見る度に「男女問わず怒るべき問題」みたいなこと言われたことある気がするし、実際にそういうニュースには「なんてひどいんだ」と憤ってきたけど、女が被害に遭ってる分には男の俺には関係ないんだから別に憤る必要なかったってことだな。勝手に憤ってなんか申し訳なくなってきたな。
男がレイプされてるのが女には関係ない問題なら、女がいくらレイプされてようが男である俺の知ったこっちゃなかったな。悪い悪い、俺が義憤を燃やす筋合いじゃないのに出しゃばっちゃった。
まああんたらは頑張って女の性被害に声を上げ続けてくれ。俺は女じゃないから知らんけど。
……皮肉だと自覚して書いてても相当に気分の悪くなる文面なんだが、あんたらの言ってるのってこういうことだから。二度と人権とか口に出さないでほしいし、やっぱフェミの言うことに耳を傾ける必要なんてこれっぽっちもないなと確信できたよ。
若かりし頃の話だ。ちょっと語らせてほしい。気持ちの整理がついたのだ。チャンスは今しかない。
当時、大学四年生だった俺は、いわゆるネトウヨに堕ちた。就職活動に失敗し、大学院受験にも失敗し、にっちもさっちもいかなくなり、卒業後はフリーターとして生きる未来がほぼ確定していた。
悲しいかな、自惚れが強い性格だった。ネット上で言うのは最初で最後になるけど、十数年前に慶応義塾大学で法律や経済のことを学んでいた。専攻は不動産登記とか、土地や建物の取引関係がメインだった。成績はまずまずで、サッカー部(※厳密には違うがサッカー部という名称を使う)では補欠だったけど全国大会に出た経験があったし、就職活動が失敗することはないと思っていた。、結果はこのザマだ。
日系企業を主に受けていた。第一志望だった総合商社はもちろんのこと、メーカー系もマスコミ系も金融系も20〜30社受けたけど、ぜんぶダメだった。大手も中堅もすべて。中小企業の内定は取れたが、プライドの高い俺はすべて辞退した。
面接まではとんとん拍子なのだ。大学名がよかったからだろうか、エントリーシートを適当に書いても、SPIの勉強をしなくても、とにかく面接までは辿り着ける。しかし、内定を取ることはできなかった。
今思えば、あの時の自分程度の実力では、まともな会社から内定を取ることはできなかった。30代半ばになった今の率直な感想だ。確かにサッカーはできたけど、精神はぜんぜんなってなかった。今やっている『ブルーロック』のアニメでいうと、実力のない馬狼照英みたいなものだった。
で、結果がネトウヨだった。大学四年の秋〜25才頃までなので、約三年ほどネトウヨに堕ちていたことになる。
今では黒歴史だ。『国民の知らない反日の実態』とか、圧倒的眉唾感のサイトがあるだろ。ああいうのを見て、中央省庁にテンプレメール送ったり、韓国人や中国人の応援をしてると思われる国会議員をディスったり、mixiやGREEで反日活動を認定されたアカウントに突撃をかけて垢停止になったり、とにかくクソみたいな人間だった。
今思えば、いろいろと失ってしまって自暴自棄というか、自分も他人も大事にしない状態だったんだろうなぁ。当時の俺は。
ここで、大学時代に読んだ本を引用したい。約二千年前の、ローマのネロ帝の家庭教師ポジだったセネカの書いた『生の短さについて』だ。
長いけどすまんな。先に要約しておくと、苦しい立場に陥った人間は何かにつけて逃避行動に出る、みたいなことが書いてある。なにげに、現代の異世界転生ブームを予見している感がある。特に『オーバーロード』なんかの異世界転生+光属性の人間が死にまくるようなコンテンツが流行る理由がわかった気がする。
すごく長いけど、可能な限り要約してここまでだった。
さらに、さほど移り気ではないが、その一貫性が恒心のゆえではなく、懶惰のせいであり、自分の意欲するとおりの生を送るのではなく、始めたとおりの生を送る者も、この範疇に加えるとよい。症例を次々に数え上げればきりがないが、この病態の結果は一つである。自己に対する不満がそれだ。その由って来る因は、心の平衡の欠如と臆病な欲望、あるいは完全には満たされない欲望である。望むだけのことを思い切ってできなかったり、望むだけのことを達成できなかったりして、すべてを希望に託す場合がそれに当たる。そのような人間は常に不安定で流動的であるが、何事においても中途半端な者の必然的な結果である。彼らは自分の願い事を手立てを尽くして達成しようとして、不名誉なことや困難なことまでみずからに唆し、強いるが、苦労が報われなければ、願いが叶わなかった恥辱感に苛まれ、しかも、歪んだものを望んだことを嘆くのではなく、望みが徒労に終わったことを嘆くのである。そのとき、彼らは挫折した目論見への後悔の念にも、また、新たな目論見に着手することへの恐れの念にも捉えられ、その精神には、欲望を制御することもできず、かといって欲望を満足させることもできないために、出口を見出せない心の動揺や、思いどおりに展開しない生への躊躇、断念したさまざまな念願の中で無気力になっていく心の沈滞が忍び込むのである。苦労の挙句の蹉跌に嫌気がさして、閑暇の生や孤独な学問研究に逃げ場を求めたとしても、こうした心的状態はどれもますます耐えがたいものになる。公人としての務めを果たそうと意気込み、行動を望む、生来落ち着きのない精神は、当然、みずからの内に見出せる慰めがわずかなために、そうした閑暇な生や孤独な学問研究には耐えられないからだ。世間的な仕事に奔走しているときにまさにその仕事から得ていた喜びが取り去られると、みずからの家に、孤独に、取り囲む壁に耐えかね、一人取り残された己の姿を嫌々眺めるのは、それゆえである。落ち着き場所をどこにも見出せない精神の揺れ、そのような精神への倦怠や不満、そしてまた無為の生に耐える悲しくも病める忍耐は、ここに起因する。そうした状態の真の原因を認めることを恥じて、羞恥心が責め苦を内に向け、心の片隅に閉じ込められたさまざまな欲望が捌け口もなく互いを窒息させ合う場合がとりわけそれに当たる。そこから生じるのは、悲哀や憂鬱であり、また、希望を抱いた当初はどちらともつかない不安な状態に置かれ、やがては挫折を嘆く悲哀を味わわされる、千々に乱れる不安定な精神の揺れである。無為の生を厭い、自分にはすることが何もないといって嘆く人々に特有の例の感情、他人の栄達を蛇蠍のごとく憎む嫉妬心は、そこから生じる。不幸な無為の生は嫉みを育むからであり、自分が進展できなかったために、誰もが滅びればよいと望むからである。この他人の前進への嫌悪感と自分の前進への絶望感からは、次には運命に怒り、時代をかこち、片隅に退嬰し、みずから招いた責めにくよくよと拘泥し、そうする己の姿に辟易して嫌気がさすまで考え込む精神が生まれる。実際、人の精神は生来動きやすいものであり、動きへと向かう性向をもつものである。そのような精神にとっては、みずからを刺激し、どこか(別世界)に連れ去ってくれるものなら、どんなものでもありがたいと思う。その才知を世間的な仕事にすり減らして嬉々としている最悪の人間(の精神)にとっては、なおさらそのようなものはありがたいのである。ある種の腫れ物は潰してくれる手を求め、触れられることを喜ぶし、身体に出来た汚い疥癬は引っ掻いてくれるものなら何であれ歓迎するが、それと何ら異ならず、さまざまな欲望があたかも厄介な腫れ物のように吹き出た精神にとっては、苦しみや悩みは(ある種の)快楽となると言ってよい。
そんなわけで今回、若かった頃の俺がやってしまったネトウヨ行動を取り上げて、自分を断罪したい。ネトウヨ活動では多くの人に迷惑をかけてしまった。ふたつだけ取り上げるが、どちらも個別案件だ。まずは、この一件から。
それは、2011年だった。当時、ツイッターを始めたばかりの俺は、タイムラインとか、検索のやり方とか、連携の仕方とか、いろいろと勉強していた。そんな折、『炎上』というキーワードが眼に入った。炎上自体は何年も前からネット上で起こっていたのだが、自分が直接関心をもったことはなかった。
なお、この頃の俺は、都内のサイゼリヤで働く一介のフリーターだ。毎日、レンジやオーブンやIHヒーターで厨房仕事をするのが仕事だった。ムカつく年下の女社員から、「増田さん慶應卒なのwwwマジすかwww」みたいな感じでディスられていた。
それで、ある時ツイッターで見たんだよ。炎上の場面を。有名ホテルに芸能人が来ていた時、そこのアルバイト従業員が「芸能人の○○が二人で泊まるみたい」とかなんとかをツイートして、「客の個人情報を暴露すんな!!」みたいな恰好で炎上したのだ。俺は、それを間近で見ていた。
当時は、炎上騒ぎに参加する人間が実は少数である、という科学的知見はまだ得られていなかった。本当に多くの人間が炎上騒ぎに参加しているのだと思っていた。それで、当時はストレスが溜まりまくって、シロクマ先生でいうと承認欲求に飢えた若者だった俺は、誰かを炎上させたいと心に決めた。
自分でいうのもなんだが、知能が高い自信があった。中味はクズだったが。それから毎日、俺は炎上の種を探し、それらしいものを見つけてはツイートしていったけど、ぜんぜん炎上に至らなかった。ダメだった。
何週間か経って、もうダメかなと思いかけた時、あるツイートが目に留まった。プロフにアディダスの社員であることを明記している人物が、あるツイートをしていた。要約すると、都内のアディダス店舗にアディダスがスポンサーになっているサッカー選手が訪れたのだが、その人の容姿を侮辱するツイートをしていた。
「これだ!!」
と思った。俺だって小学生の頃からサッカーをしていた。サッカー選手を馬鹿にするのは許せない。
サッカーの試合で、「いまだ!!」と思う場面がやってきたとするだろう。この時、「いまだ!!」の「い」の場面で行動を起こす必要がある。「いまだ」と心の中で叫んだ時にはもう遅い――
そんな、大学時代のサッカー部のコーチからのメッセージを思い出した。実際、俺のルーレットスピンは大変狭い界隈ではあるが知られていた。三人抜きをしたこともある。その指導を正しいものだと信じて努力した結果だった。
そして俺は、そのアディダス社員の行動を咎めるツイートをした。
……その次の日、俺は大好きなハムスター速報を観ていた。ツイートのことは忘れていた。そしてある瞬間に、マウスをクリックする手が震えたのを覚えている。
それはもう、見事な炎上だった。アディダス社員はボコボコに叩かれまくっていた。コメントの数をカウントしてみると、軽く数百はいっていた。
ツイッターを確認した。俺と同じ時刻にツイートをした人間の数は、確か二人だったと思う。1人は準アルファツイッタラーと思しき人で、フォロワー数がけっこういた。でも、確認できた中では俺のツイートが一番早かった(その二人、もしかして俺のツイート参考にしたんじゃね!?)。いや、絶対とは言い切れないが。そのはずだ。※俺のツイートは削除済み。
あの時、俺は世界で一番賢くって、一番運がよくて、一番強い人間なんだ!! と心の底から思った。全くそんなことはなく、ただそういう運に当たっただけだった。
その日から数日、ハムスター速報に夢中になっていた。その記事ばっかり見て、コメントが貯まっていくのを観ていた。今では思う、俺がやったのはクソみたいな行為だ。具体的には、畑の隅に捨てられた白菜の欠片だ。茶色いカビが生えてしまって、もはやハエすら寄ってこないほどに腐りきったカス野菜だ。そんなレベルに堕ちていた。
だから俺は今日、ここで謝罪したいのだ。俺の行動が原因のひとつで、炎上を招いたかもしれなかった。俺だけが原因ではないけど、でも、あの時ツイートをしなければ運よく炎上を回避できていたか、あの子は若気の至りで済んだのかもしれない。
あともう一つで謝罪は終わりだ。気が付いたらけっこう書いてるな。ここまで筆が進むとは思ってなかった。
同じく20代の頃、ニコニコ動画にハマっていた。ようつべよりニコニコ派だった。で、その中のサービスのひとつにニコニコ大百科というのがある。端的にいうと、wikipediaがもっとバーリトゥ―ドになった感じだ。なんでもあり感が満載のネット百科事典ということになる。
ここに電通の記事があった。やはり『国民の知らない反日の実態』などのネトウヨサイトを巡回していた当時、なにかやってやりたいという情動に突き動かされることになった。例えば、一集団内の駒として、都内某所で花王不買運動とかのネトウヨデモに参加するんじゃなくて、もっと大きいことがしてみたかった。
それで、ニコニコ大百科にある電通の記事を編集することにした。当時は、スパッとした端的な記事内容だったのだが、俺が編集を終える頃には、圧倒的ネトウヨ臭の漂う記事へと変貌していた。
こんなことをしていいのか、という認識はなかった。ただ、電通は反日企業として認定されていたから、鉄槌を下すべきだと信じていた。俺を役員面接で落とした逆恨みもあった。
さて、編集後はとんでもないことになった。コメントの数が増えたのだ。それまでは10件くらいしかコメントが付いていなかったのが、その後1年間で百件以上のコメントが付いた。
内容はお察しのとおりだ。俺と同じネトウヨ連中か、または『国民の知らない~(略)』が引用元だから信じなくていい、みたいな二極的なことになっていた。
残念ながら、要編集記事に指定されてしまった。その解除には約五年を要した。俺は、編集してから一年も経つ頃にはネトウヨ活動に興味を無くしていた。もうどうでもいいと思っていた。
というのも、内定を得たからだ。しがないファミレス店員だったが、数年間フリーターとして努力し続けた俺には、わずかずつではあるが、社会人としての力が身についていた。準社員マネージャーみたいな役職があったのだが、アルバイトでも正社員の仕事をやらせてもらえる。それで、組織の下部階層における事務管理とか、オペレーションの指揮とか、コーチングやティーチングを学んだ。それが活きて、就職に成功したのだ。
あの時、俺を馬鹿にして、「あんた、それで慶應卒すかwww」とほざいていた女子社員も、俺のことを見直していた。あの時からはいろいろあって、なんやかんやで一緒にご飯に行くようになっていた。内定を得た時には交際していた。公園デートの帰り道、俺の方から「ねえ、付き合おうよ」と言ったのだが……おっと、けれどもこれは別の物語だ。いつかまた、別の時に話すことにしよう。
それで、ネトウヨの道から遠ざかった。ネトウヨを卒業したのだ。
今は、都内のどこかでカタい仕事に就いている。この物語の舞台はずっと都内だ。思えば、勉強自体はできるのだから、これが一番効率のいい道だったのだ。この道は、父親に教えてもらった。マジで感謝している。やっぱり、こういうところだけ要領がいいのが俺だ。2023年3月になった今も、人として生きるにあたっての知性というか、そういうのが足りない人間なんだと感じる。成長していない。ネトウヨを脱出できたのと同じく、いつか成長を遂げることで、こういう気質をゼロにしたい。
終わりに、この日記を書くにあたっては、大学時代に書いたサッカー部や私生活の日記とか、フリーター時代にサイゼの卒店式でもらったみんなの寄せ書きとか、mixiやtwitterのマイページとか、公務員試験の学習記録とか、とにかくいろんなものに触れて自分を振り返ってみたつもりだ。
ネトウヨにならない方法は簡単だ。毎日の食事と、朝に日光を浴びて仕事に向かう、ただこれだけで解決するものと信じている。
つまらなかったのなら申し訳ない。ほんの少しでも、あなたの暇つぶしになれたのなら嬉しいと思う。読んでくれてありがとう。
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お気に入りに入れてた人がいたらごめん。
・予備軍というか普通に女性にも性犯罪者いるが? そこだけみれば確かに不均等ではないが
・「容認」と「被害者を事件後もなお支える」のとは全く話が違うやろが
男ファンは枕営業したり私的恋愛をしでかした女性アイドルをたたきまくって丸坊主にして業界追放するよね
・性加害者になったアイドルのほうは女性ファンが一斉に離れてさすがに業界追放するけど、
性的被害を出している加害者がいるからって不買運動しようにも被害者もずっと働きたがって人質になった状態であればどうしようもない。二次被害を考えてない男性の言いぐさじゃん
男性ファンは女性アイドルに「性的加害」をしてもらえないがためにストーカーになるまであるじゃん
そこに倫理はあるんか?