ある一時期のソシャゲ界隈では、キャラクタの数=正義という風潮があった。
本来、キャラクタとは俗に属性と呼ばれる記号的要素とストーリーの乗算で成り立つものだが嘗てのソシャゲでは多くのキャラクタ毎にストーリーを作る余力がなく、キャラクタを記号単体で大量に作らなければならなかった。
しかしそのように大量生産キャラクタが薄っぺらになるのは自明で、手頃なストーリーを用意する手段として重宝されたのが擬人化という手法。
艦船、刀剣、城、競走馬といった個々のオブジェクトをキャラクタにしたという体を取ることでオブジェクトが持っていたバックグラウンドやストーリーを手軽に拝借してしまえるのである。