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はてなキーワード: 私道とは

2018-11-23

大雪時のチェーン装着義務化について言いたいこと

大雪時のチェーン装着を義務化へ 国交省方針

こんな記事が出たので、ひとこと言っておこう。

路面の変化

新雪 降ったばかりのパウダースノー グリップも効き楽しいインタードライブが楽しめる。雪は軽い。

圧雪 新雪をたくさんの車が踏みつけて圧縮された状態 凍結路に近づきグリップしにくくなる。

凍結路 圧雪が気温の低下により凍結した路面。昼間の往来で圧雪になり、夜間に凍結路に変化する。凹凸がなく、平滑であれば大丈夫。チェーンで凍結路に凹凸を刻まれると40km/hくらいまでしか加速できなくなり、振動がひどい。

シャーベット状の雪 圧雪や凍結路が昼間の気温上昇で、水と雪が混ざり合った状態になったもの。重い。厚さがあるとハンドルを取られる。チェーンは効かない。

と変化する。

ノーマルタイヤ

 雪国では、夏タイヤともいわれるタイヤ普通タイヤです。騒音が静かとか溝が少なめでグリップ性能がよいとかは、今回のお話ではほとんど関係ありません。

 ノーマルタイヤで雪道は走れるのかというと、他の車がいなければ走れるという答えが正解です。これまた、付帯条件が付くのですが、車両最低高より積雪がなく、降ったばかりの新雪であり、気温が0度以下で、できればより寒いほうがよく、新雪の下はアイスバーンではなく舗装道路であることが条件です。加速は3速固定、減速は2速のエンブレで行いますブレーキは使っちゃだめです。

 つまり、今頃の時期にほかに誰も走っていない峠で、急に雪が10㎝くらい降ってもなんとか無事に走れるということです。

 これ以外のときは、ノーマルタイヤでの走行は、だいたい事故ると思います。この条件が変化したときは、付帯条件を満たさなくなるため、危険です。たとえば、ほかの車が増える時間帯になれば、雪質が新雪からシャーベット状に変わり、ノーマルタイヤの溝では車をコントロールできなくなります

 余程恵まれた条件でなければ、走れません。おすすめしません。

スタッドレスタイヤ

 雪国冬タイヤと呼ばれるタイヤ。柔らかめゴムが使われており、細い溝がたくさんついている。ゴムの中には各社の秘伝の成分が配合されている。細い溝は、シャーベット状の雪対策と氷面での排水対策ゴムに混ぜた秘伝の成分は氷面では摩擦を増やして止まりやすくしている。

 ノーマルタイヤとの違いは、シャーベット状の雪に強いことと氷面で止まれること。これのおかげで、11月下旬から3月上旬までの3.5か月間のほとんどの日ではこれで走れます

 この期間の中で暖冬の年では2回、寒冬の年では4回くらい除雪が間に合わない日が出てきます。2時間で30㎝降ったとしたら、除雪は間に合いません。そんなときはどうにもなりません。

 

4WD

 雪面で動けるけど、止まる性能は、2WD車と同じという特性を持ちます。そうじゃないと言いたい四駆乗りの人から反論が来そうですが、田んぼに落ちている車は、パジェロとかハイラックスサーフとかジムニーが多いです。慎重に加速しなければならないところで雪がない路面のように加速できるため、スピードが出すぎて、止まらなくてはならないところで止まれずに自爆することが多いのでしょう。

 2WD車では入れない除雪していない駐車場に突っ込むとか除雪するのが面倒なので、4WD馬力で雪を乗り越えるという物臭な使い方もあります。あと、田舎農家に多いのは、公道に面した敷地入り口から自宅までの私道行政除雪がこないので、仕方なく4WDに乗っているという人もいます。多分、小型の除雪機も持っているのだろうと思います4WD車を選ぶときは、ホイールベースが短めの車にしましょう。ホイールベースが長いと腹をこすって動けなくなります

 

チェーン

 鉄製のチェーンは、バストラックくらいしか使っていないです。凍結した路面では、チェーンを付けている車だけがなんとかなる感じです。何でトラックバスがチェーンを使っているのかというと夏タイヤのままだったりすることが多いように思います冬タイヤでチェーンを付けている車はかなり意識高い系です。

 スピード出せないことと、積雪路面と除雪された路面が交互にあったりすると困る。除雪された路面でチェーンは足手まといになってしまう。たとえば、関越自動車道関越トンネル前後では、チェーン規制されるとスタッドレスタイヤ装着車は、そのまま行けるが、ノーマルタイヤ車は、下牧PAでチェーンを装着して、関越トンネル入り口谷川岳PAでチェーンを外して、関越トンネル走行関越トンネルの出口にある土樽PAでチェーンを再び装着してチェーン規制区間が解除になるまでチェーンを付けたまま走行となる。実際のところ、この運用で雪道を走っている車は一見スキー客くらいで、ほとんどの人はスタッドレスで通過している。規制がかかると土樽PAでのタイヤチェックが行われている。

 チェーンを付ければ、どんな雪面でも走れるのかというとそうではなく、除雪は間に合わないようなとき意味がないということになります

 今後困るのは、「チェーン規制」という言葉が、これまでは「普通タイヤ+チェーンもしくはスタッドレスOK」という意味だったので、高速道路電光掲示板で、「すべての車チェーン装着」などに変わるのでしょうか。文字数が限られているので大変そうです。

 チェーンを持っている人はほぼいないと思います自動車教習所でもチェーンの装着の練習は省かれました。普通タイヤで乗り切ることにしたトラックを持っている事業所くらいしかチェーンを所持していないと思います

 

規制対象となる200区間

 県境の峠道が対象と思います普通生活している分には、あまり関係ないのかもしれません。(実際に区間が発表されてみないとわかりませんが)

 

規制区域でチェーンを付けずに通行すると、道路法に基づいて6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科される。

とのことなので、冬の県境越えの際は、気象の急変に備えてチェーンを載せておかないといけないことになります

国道で立ち往生発生するメカニズム

 国道で立ち往生がしばしば発生するのは、高速道路のほうが先に閉鎖するからです。これまでの経験では、高速道路を降ろされて国道でひどい目にあったことがほとんどです。

 磐梯山のふもとのあたりや妙高方面裏日本平野部でも急に降ると先に高速道路通行止めになります通行止めになると国道交通が集中し、にっちもさっちもいかなくなることが多いです。

 不思議なことですが、道路幅の広い高速道路が先に閉鎖され、道路規格が低い一般道にゆだねられることになります高速道路管理者事故を起こされたら、なぜ規制しないのかと批判されるので、早めに通行止めにしてしまうのかと思います

解決

 どうすればいいのかというと、雪も災害として認めて、一定以上の積雪が降ったら、会社学校休みにするとか、荷物の着日指定無効になるとか、裏日本の冬の消費税を免税するとかルールを変えて、雪の中で無理をしなくてもいいようにしてほしいです。

パブリックコメントも送っておこうぜ。

2018-10-02

自宅は、幅4mくらいの細い私道の奥にある。

左右には家が建ってるし、裏にはアパートが立ってるし、お向かいにも家がたってる。

築45年のボロ屋で台風地震心配だけど、台風はちょうど周囲が風よけになっていていい感じだわ。

私道の一番奥にある家(お隣)は開けた駐車場に面してして、その面の窓が割れてたわ。

2018-06-11

anond:20180611111016

私道だったら別に廃止しなくても所有者の勝手だけどね。

税金が投入されている公共機関は、廃止しないと税金無駄遣いじゃん。

2018-04-25

NTTグループによる漫画村へのブロックについて

法律整備がどうのこうの。まぁ正論だろう。

しかし、自分の家の前に、自分私道があるとして、

その先で泥棒市をはじめているやつがいたら遮断しないか

しかに、他の道を通って、泥棒市へ行くやつもいるだろう。

でも、そういうことじゃねーんだよ。

2018-03-23

anond:20180323104235

後出し定義もなにも、最初から本質的には通り抜け禁止だろ」という話をしてるんだが。

私道場合は〜」とかいうほうが後出しだろw

2018-03-14

我が生涯痴漢被害記録(声かけナンパ等は除く)

①3歳…昼間、家の横の私道にいると知らない若い男性ニコニコしながらやってきてパンツに手を入れてきて性器をいじられる。けっこう長い時間。何をされているのか理解できず。ケガ等はなし。

②7歳…小学校の下校時、午後3 時頃、校門前下半身露出した中高年男性に遭遇。

14歳…徒歩で下校中、午後6時頃、薄暗い細い道。自転車に乗った男子学生とすれ違う。直後に相手が引き返してきて後ろから尻を触ってくる。驚いて振り向くと胸を鷲掴みしてから逃走。一瞬のことで何も言えず。

17歳…徒歩で下校中、午後7時頃、暗い細い道。ジョギングウェアの男性が駆け足で向こうからやって来る。すれ違うとしばらくたってから引き返してきて背後から抱きついてくる。「何すんの」と言う。相手はすぐ走り去る。

※これ以降は電車通学になり、痴漢に遭遇する回数は急激に増える。当時、女性車両はない。

⑤18〜20歳小田急江ノ島線満員電車藤沢新宿間でほぼ毎朝痴漢に遭う。相手不定若いから中年大学生風や会社員風など色々。服の上から尻などを撫で触るというもの。やがて同じ男につけ狙われて耐えられなくなり、始発駅から座っていくことを思い立つ。原付バイクを購入。最寄り駅は藤沢なのに始発の片瀬江ノ島までバイクで25分かけて行く。ドア横の端の席に座って通学。しばらくは平穏。だがある日の午前7時台、いつものように座席パイプ手すりにもたれて眠っていると、髪の間からツンツンと頰に当たるものに気づく。カバンかな?いやでもなんか違う。まさか、だ、だ、男性器?恐ろしくなり確認することもできず、寝たふりをしたままじっと固まっていたが、相手は何か察したように新百合ヶ丘でそそくさと降りていった。スーツ姿の中年男性だった。髪に粘っこい液体が付着していることに気づく。大学洗面所で洗う。

20歳藤沢から徒歩で自宅への帰り道。午後10時頃。暗く細い道。男につけられていると気付いた時はもう人通りのない場所にさしかかっていた。男はおよそ30メートル後ろ。自宅まで500メートル。今から走っても追いつかれるだろう。途中は空き地墓地のあるさみしい通り。携帯もない。まずいぞ…。とっさに袋小路に進入。行き止まりに数軒並ぶ民家の住民であるかのように装い数十歩進み、おもむろに住民の車の陰にしゃがんで隠れた。息を殺して下から覗くと袋小路入り口で男の靴がこっちを向いて立っている。住民のふりをしたものの、玄関を開ける音がしないことを男に不審がられたらおしまいだ。逃げ場はない。恐怖の時間しかしやがて男は諦めて離れて行った。それからさらに30分以上隠れてから走って大通りまで戻り、公衆電話で父に助けを求めて迎えに来てもらった。

⑦21歳…アルバイトモデル業。ローカル企業カレンダーパンフレット仕事モデルは他に数名。撮影ハワイ。ギャラは10万円。撮影クライアント役員が何人も付いてくるって?なんかおかしいな。予感は的中。行きの飛行機はなぜかモデルクライアントおっさんが隣同士の席になるように仕組まれて、爆睡してたら乳を揉まれた。やっぱりやばいやつやこれ。CAに頼んで席を変えてもらう。CAと向き合う安全席。でもこれからどうする。カレンダー撮影にかこつけたセクハラ慰安旅行。騙された。でもギャラはもらって帰りたい。ホテルはヘアメイク女性と同室。話を聞くと、広告会社グルではないようだ。おっさんの部屋襲撃、電話攻撃などを無視し、他の女の子たちと固まって行動し事無きを得た。往きの飛行機の中で他のモデルたちにも触られたことをバラしていたので、皆初めから警戒しており、被害は出なかった。一応カレンダーは完成した。ギャラももらった。めでたし。

⑧22歳…就職東海道線通勤藤沢から新橋までの間にしばしば痴漢に遭遇する。頻度は小田急線より少なくて週一回程度。しかし混み方が激しく、体力を消耗する。通勤地獄に耐えられず半年ほどで都内に引っ越す。

※これ以降はバス地下鉄がメインになり痴漢に遭う頻度が減る

⑨25歳…一人で渋谷映画館に出かける。午後6時頃。空いているのに隣に座ってきた男に腿を撫でられる。無言で席を移動するが付いてくる。また移動するともう付いてこなかった。その映画館はハッテン場でもポルノ劇場でもない、普通のところであるモニカ・ベルッチの出演作だったが痴漢男が気になり内容は頭に入ってこなかった。

※この後結婚したり引っ越したり仕事を変わったりして移動手段は車が多くなり、ほぼ痴漢に遭うことはなくなった

⑩37歳…阪急京都線梅田河原町間で午後4時頃、ボックスシートの隣に座ってきた高齢の男に腿を撫でられる。無言で別の席に移動するとやはり付いてくる。途中の駅で降りる。付いてこなかった。通勤時間帯ではないので女性車両はない。



以上。これは多いだろうか、少ない方だろうか。ほとんどの女性が生涯一度は性被害に遭っているのかどうか、それはわからない。夫や恋人には話せないと言う人もいるだろう。

それよりなぜ一度も警察や駅員、痴漢本人に訴えなかったのか、ということについてだが、まず第一に、怖いから。相手が急にグーパンしてきたらどうする?周囲の人が呆然としている間に、鼻を折られ、吹き出す鼻血、真っ赤に染まるシャツ想像し、どうしても声を出すことができなかった。

第二に、相貌失認の傾向があるということ。⑤で常習となった痴漢の顔もとうとう覚えられなかった。毎回同じ場所で同じ行動をとるから人物特定できるのである警察署や裁判所で会っても、認識できない。痴漢冤罪人生終了は昔も今も変わらない。現行犯冤罪くそあるかなのだが、やはり本当に?痴漢なのか?と逡巡しているうちに終わるのである

こういうことの積み重ねが痴漢をのさばらせ、新たな被害者を生んでいるとの苦情は当然のことだ。申し訳なかったと思う。特に恐怖を感じた⑥の件も、交番に届けておくべきだったと思う。

2018-01-25

「女だけの街」の論点私有地かどうかだけ

女だけの街が最近話題だが、女だけの街の問題として差別を取り上げるのはポイントがズレている。女だけの街の論点は、街の内部が全て私有地かどうかという点だけにある。

世界中にあるゲーテッドコミュニティは、塀に囲まれた全ての土地コミュニティ私有地で、道路私道だ。だからこそ、立ち入りを禁止できる。仮に道路公道であった場合、女だけの街を作っても男性の立ち入りを禁止することが法律的にできないので、差別だとかいうこと以前に、女だけの街を実現することが不可能

女だけの街の発言が荒れたのは「街」という言葉を使ったから。

一般的には街と言えば公道公園公共施設一般店舗等も全て含むという言葉イメージがある。そうである以上、女だけの街が欲しいといえば、公道公共施設女性だけで独占するという主張だと見なされて荒れるのは当然。コンビニなどの店舗も、目の前にある道路がいきなり男性通行禁止になったら商売に影響するから納得できないだろう。

女だけの街を擁護する以下のブログ記事では、その点に薄々気がついているのか、姑息言葉の言い換えをしている。

何故このツイートで一部の男性たちはここまで怒り狂うのだろうか。

「あ~~性犯罪者うっぜぇ!男なんてほぼ全員性犯罪者だしもう男全員どっかの島で住んでてほしいww」

といった内容なら男性から反感を買うのもわかる。ただ件のツイートは、「日頃受け続けている被害から逃げるために、加害者側になりがちな性別人間がいない街で暮らしたい」という、ささやかな願いではないか

私は男性が「表現規制だのうるさいクソフェミムカつくから男だけの島を作って暮らしたい」と言っていても、グッドアイデアだね、としか思わない。

何故「女だけの街があればいいのに」に怒り狂うのか

http://conia617.hatenablog.jp/entry/town-for-woman

見て分かるように、「街」→「島」に巧妙な言葉の言い換えがなされていてセコい。

全体が私有地の島なら、好きなように女性が大挙して移住しても誰も文句は言わないだろう。お好きにどうぞとしか思わない。それなのに、男性税金も投入されている公道公共施設勝手に独占して、権利もないのに男性の立ち入りを不法排除しようとしているから、荒れたのだ。

女だけの街を作りたいなら、ヤマギシ宗教団体がやっているように、田舎に広大な土地を確保して、そこでコミュニティを作りなさい。コンビニが欲しければ交渉すれば私有地にも誘致できる。

でもすでに完成している街から男性排除して女だけの街を作るのはナシね。

2017-11-11

虐待されて育ったうちの犬

うちの犬は元繁殖犬だ。繁殖犬というのは、ペットショップなどに子犬を売るための母犬のことで、しばしば恐ろしい程にひどい環境虐待されて育てられる。生涯、一畳ほどのケージから出られなかったり、ろくに掃除をされず排泄物まみれだったり、もちろんむりやり妊娠させられたり。役割が終わったら文字通り使い捨てる。こういった業者はパピーミルとか言われる。子犬を売るというビジネスの特徴上、特に規制もない状態では、利益の最大化のために命が軽んじられているのが現状だ。

から、もし犬を迎えようという人がいたら、どうかペットショップでは買わないでほしい。需要が、そういった供給を生み出すから。生育環境をチェックして、良心的といえるブリーダーから、少し高いかもしれないけど、命に敬意を払って迎え入れてほしい。

さて、うちの犬、仮にKとすると、Kもまたそういったパピーミル虐待されて育った母犬のチワワだった。パピーミルからボランティアの手で救出され、放置されたままだったヘルニアと目の病気治療してもらい、避妊手術を終えて、うちにやってきた。Kは人間を信じられなくなっていて、私たち家族ボランティア譲渡会に訪れたときも、ひとり(一匹?)ケージの隅で丸くなり、外を睨んでいた。他の元繁殖犬がわりあい人懐こかったので、余計にKの辿ってきた時間過酷さを思い知った気がする。「この子はなかなか、引き取り手が見つからなくて。お試しでもらわれていっても、返されてしまう」とボランティアさんは言っていた。そりゃそうだろう。Kは愛嬌ゼロで、沈んだ目をしていたから。

私たち家族はKを引き取った。引き取りにかかった実費と手術費などを負担するしくみなので、7才のKを引き取るのに8万円ほどかかった。安い業者ならチワワの子犬が買える値段だ。これも、Kを引き取る人がなかなかあらわれなかった理由なのかもしれない。うちに来てからのKは、ずっとケージの中で寝て、私達を睨んでいた。ウンチをすると怒られていたのか、私たちにバレないようにウンチをして、それを食べてしまうのを繰返した。まるで死ぬのを待ってるみたいだった。

三ヶ月ほどして、獣医から無理矢理にでも散歩に連れて行ってみてはとアドバイスされ、Kを外に連れ出すことにした。Kは外に出たことがなく、田舎私道で車のない静かな小道でも、とたんに怖がって体を震えさせていた。私たちはKの匂いがついたタオルを嗅がせて安心させながら、少しずつ、本当に「今日は三歩も歩けたね」と言った具合にして、Kとの散歩を続けた。

ある日のことだ。Kが道路脇の草に興味を持ち、においを嗅ぎだした。どこかの犬がおしっこをしていたのかもしれない。Kはその上から自分おしっこをかけ(うちの私道なので問題ない)、急に、何かせきを切ったように、すくすくとあるき出した。その日から5分、10分と歩く時間を伸ばし、今では小さなチワワの体で、毎日、合計で一時間半ほど、元気に散歩するようになった。

散歩をしてからストレスが発散されたのか、Kは自分ウンチを食べることがなくなった。ケージの外に出て、家の中を散歩したり、家族おやつをおねだりしたり、散歩をおねだりしたり、ストーブの近くの温かい一等席を陣取るようになった。好奇心にあふれた丸い瞳で、家にあらわれたヤモリなんかを見つめるようになった。寝るときは、家族と一緒に寝るようになった。Kは出迎えなどはしてくれないけど、私たちはKが少しでも人生(犬生?)を取り戻したことに、本当に満足している。

Kの正確な誕生日はわからない。だからうちに来た日を誕生日にしている。それで、今日はKの誕生日だ。Kの大好きな鳥ささみとさつま芋を茹でて、ささやかにお祝いしようと思っている。K、ずっとずっと、長生きしてね。

2017-10-11

井戸端会議ロミオとジュリエット

家の近くにあるマンションで立ち話しをしていたおばちゃん2人。

おばちゃんAは私道で、おばちゃんBはマンション2階のベランダにいた。

30分以上話していた。

おばちゃんA首痛くなるやん。家に上げてやれよ!それかおりてこんかい!Bよ!

と思いました。

2017-10-10

どうにかならないか

最近近所では古い住宅ほとんど取り壊され、次々と新築工事が始まっている。

それに伴い当然作業員の人がやってくるが、建設関係作業員の人が来ると治安が悪くなる。

現場によるのだろうが、道路私道を塞ぐように座り、タバコポイ捨てする人もいる。

そして近所の居酒屋で大声で騒ぎ喧嘩騒ぎも起こした。

全員が全員とは言わない。DQNじゃない友人もやっているし。

でもどうにかならないかなーって思う。

別に煙草吸ってもいいし(灰皿を置いている所がほとんどだし、最近禁煙としている所も見かける)、

邪魔にならなければ道に座ってもいいし(威圧感はかなりあるけど)、仕事後に酒を飲んでもいい。

でも、どうにかならないかなーって思う。

問題を起こすなって勤めている会社派遣(があるかは知らないけど)で言われないのかな。

頼みますわ。

2017-10-04

議員電話したら、バス停の灰皿が翌日には撤去された話

選挙も近いので議員に連絡して灰皿を撤去させた話をかく

とある学校の前にあるバス停に灰皿が設置されていました。

もう3年くらいこのバス停を利用していましたが、昨今の受動喫煙防止の流れから行けばいつ撤去されるのかな~と思っていました。

先日子供ベビーカーに乗せてバス停バスを待っていたところ、歩きタバコの7,80代の男性がやってきておもむろに灰皿にタバコを捨てていきました。

わずそのおっさんに「ちょっとまて、路上喫煙禁止だ」と言いましたが、そのまま立ち去りました。

すぐ後ろには学生バス待ちをしていました。

私はその時灰皿撤去への行動を取ることを決意しました。

撤去までの流れは次の通り。
1.自治体路上喫煙防止条例検索

要点は次の3つ。まあ他の地域と同じ内容

路上喫煙全面禁止

過料は設定されているが、現時点では架されないまた一部の駅前のみの適用

事業者路上喫煙禁止について自治体に協力する。

2.区役所に連絡

条例検索結果に、所管部と連絡先があったので早速電話要望することに。

たらい回し似合いそうだったが、担当者対応してもらうことに。

私「XXバス停に灰皿が有るから条例違反であり撤去してほしい」

担当者私有地私道の灰皿は禁止されていない。」

私「バス停から公道。」

担当者担当部は建設部だからそっちに電話して欲しい」

私「あなたが伝えてください。」

担当者了解伝える。ただしバス会社が設置していると道路専有許可申請がでており区役所ではどうにもならないのかも。また調査には数カ月かかる」

私(路上喫煙防止担当がよく言うわ。)(心の声)

私「回答はいらないので調査して欲しい」

担当者場所確認電話させて欲しい」

私「バス停なので場所は明らか。確認必要ない。」

担当者から一応連絡先を押してほしいと言われたので、伝える。

あ~これじゃあまともに調査されないな。議員電話しよう。

3.議会議事録検索して路上喫煙問題受動喫煙問題を取り上げている議員を探す

議事録検索をググればすぐに検索システムが出て来るので。

検索システムで「喫煙」のキーワード検索

ある議員喫煙問題について「発言していることを確認

当該議員の連絡先を議会HP検索電話番号が書いてあるので早速電話

4.議員に灰皿撤去を依頼

議員が直接電話に出たので、灰皿を撤去して欲しいと伝える。

私「XXのバス停に灰皿が有る。学生も使うバス停なので灰皿を撤去して欲しい。」

議員調査します。ただし条例では歩きタバコポイ捨て禁止されており、タバコを吸って立ち止まっていれば問題ないのです。条例自体ちょっとおかしいのですが。」

私「手続きが取られていれば難しいことは承知しました。いずれにせよ対応願います

5.撤去の報告を受ける。

翌日連絡をした議員から連絡があり、即日撤去したとの報告がありました。

自治体許可を得ずに設置したとのことで撤去したとのこと。

JTさんの灰皿、勝手に置いてはだめですよ。

6.考察

議事録検索し、問題意識のある議員に連絡を取って問題解決された

もちろん今回以外の件で同じように直ぐに対応がされるか改善されるかはわからない。ただし議員に直接話したからか、直ぐに灰皿が撤去された。公道に灰皿がおいてある時点でおかしいよね。

2017-07-31

https://anond.hatelabo.jp/20170731092225

グーグルマップのナビは最短距離からね……。

これ私道なんじゃ?という道でも案内してくるし。

から俺は有料だけどカーナビタイムというアプリを利用している。

2017-07-01

https://anond.hatelabo.jp/20170701151855

私道であれば、制限速度はありませんので、何キロでも出してOKですが、

この道路標識もありますし、私道ではない可能性大です。

https://anond.hatelabo.jp/20170701152107

これが私道であれば犯罪にはならない

よって、虚偽の内容を通報したことになる

2017-03-04

http://anond.hatelabo.jp/20170304185208

自分の住んでるところだと普通に外で子供遊んでる。

ただし公園とかが主で車がよく通るところはほぼ全く見ない。強いて言うなら公道からかなり外れた私道の奥くらいでしか見ない。

元増田のいう団地道路交通量がどのくらいかはわかんないけどドライバーからしたら不安定なスケーターは恐怖の象徴だし、

事故を起こしやすい老人なら苦情をいいたくなる気持ちはわかんでもない。

2016-05-24

道路族と対決

愚痴です。ごめんなさい。

ウチの家は新興住宅地一角にあり、周囲のほとんどが子育て世代の若夫婦です。そして何故か子だくさんばかり。少子化なんて嘘のようです。ウチは子供がいない世帯袋小路私道なので車が通らず、近所は文字通り道路族のパラダイスです。

平日、休日わず午後になると家の周り(構造説明するのが難しいのですが、四角い家の二面が道に接しており、また脇に仕切りの無いカーポートもあって、そこも道に接しています)で大騒ぎされて参っていました。

こんな状態がもう十年以上ずっと、子供世代が次々入れ替わり連続的に続いていました。それでも「子供のやることだから」「そのうち大きくなるし」と余りにも酷い一、二例を別にすれば、何も言わずじっと耐えてきました。

ですがそんな状況が更に悪化し始めたのは数ヶ月前。カーポートを挟んだ隣の家の兄弟が大きくなってきて、サッカーボールで遊び始めたことからです。以前からガラガラうるさい足漕ぎ車で騒音に悩まさせられて来た子たちでしたが……。

どこかから連れてきた友達と四、五人程度で道路フットサルのようなことをし始めました。見るとそれに時々母親父親友達の親らしき大人などが混ざっている事も。

当然エキサイトしてくると周囲が見えなくなり混戦状況に。そうなってくるとボールがどこに飛ぶのかも分かりません。子供とは言え興奮してくればボールの蹴り方もキツい。

そして恐れていた事態、ウチの壁にそのボールが当たるようになってきたのでした。しかも頻繁に。コツン、ポツンと当たる事はもちろん、次第に家全体を揺るがすようなドスーンという重い音がするように。見ればキーパーの子が、ウチの壁の前に陣取っています。それでも謝りにくるどころか、笑って試合続行。

さすがにこれはマズイだろうと、出ていって子供に「壁には当てないでね」と注意。その時は変な顔をしてそのまま引き下がったけれど、数日後には普通に試合再開。またある日には母親も混ざって遊んでいたので、親にも「敷地ボールが来ないようにしてください」とやんわり抗議。奥さんは曖昧な笑みを浮かべて頷きましたが、数日後にはやっぱりまた試合再開。

凄く憂鬱になったけれど「一度言ったことだから」と様子を見ることに。ですが、残念ながらそういう連中が反省して事態自然に良くなることは無いですね。そのまま数ヶ月がたってゆきました。

一体どうしたものかと考え、とりあえず敵を知るには……と二階から観察開始。そこは寝室で、普段カーテンを閉めっぱなしの部屋でしたが、開けて見たら思った以上に見晴らしが良い。通りの全てが見えます

見ていたらエキサイトしてボールが“事故的に当たってしまう”ばかりか、ペナルティキックのように、止めたボールをわざわざゴールでも狙うかのようにウチへめがけて蹴っていたり、敷地内に勝手に入ってきたり、車にまでボールを当てている事が分かりショックを受けました。

しか自分の家や車には当たらないような場所を選んで遊んでいるんですね、多分。呆れました。加えて、家と家の仕切りの鉄製フェンスに登ってジャングルジムごっこをしている事まで発覚。一応分譲なので、こういう事はやめて欲しい……。

これは何とかしないといけないと思い、昨日その様子をスマホ動画撮影子供だけしかいませんでしたが、そしたらまあ、たった十数分の間に、ウチの壁や車にボールが当たる当たる。敷地子供入る入る。軽微なものも含めれば家や車、各五回以上当たってるようでした。注意したのに気にしてる気配なんて微塵もありません。

そして遂に子供フルスイングボールを蹴って、ウチの壁に「ドーン」と重い音を轟かせて当たり、しかもそのままバウンドして車に「バコン」という鉄板が響く大きな音を立てて当たる、という決定的瞬間の撮影成功

夜に車を見に行ったら、車にはばっちりサッカーボールの泥汚れ跡がついていました。ヘコんでいるかとか、傷がついてるかとかについてはまだよく見ていません。でも試合は続行。謝るなどという概念のものが無いのでしょう。しばらくしたら、飽きたのか家の中に入ってゆきました。

たった十数分でこれですから、ここ数ヶ月、何度家や車にこんな調子ボールが当たり続けていたのでしょうか。

そして昨夜、事の全てを伝えるために二人で隣家訪問旦那さんが寝間着姿でカッタルそうに玄関先に出て来たのですが、なるべく穏便にととりあえず作り笑顔で軽く話し、スマホ動画を見せるも「アー、ハイハイ、スミマセン、コドモニイットキマスカラ」と気のない適当な返事で追い返されそうになったので、頭に来て遂に強い口調で抗議してしまいました。そして「これで改善されないようなら出るとこ出る」と。

そしたら物凄い勢いで逆ギレ。近所に響き渡るような怒鳴り声で「確かにこの件は100%ウチが悪いですよ、でもサー、動画とか隠れて撮って持ってくるとかサー、出るとこ出るとかサー、近所づきあいとしてどうなんスか、だいたいお互いに%÷×≫#@%#@%#>>$)m」と訳が分からないことを言い始めたので仕方なく応戦。なるべく冷静にならなければ、と私は怒鳴らないように気をつけたつもりでしたが……実際はどうだったか自信がありません……。

一応「もう道路では遊ばせないでくれ」と言って、相手にも承諾させましたが守られるのかどうか。

そして一晩経って今、やりきれない思いをここにしたためています。何故私たちが怒鳴られなければならなかったのだろう、と。

お話ししたように子持ち世帯ばかりの地域なので、ウチのような子無し世帯の肩をもってくれる家は恐らくはおらず、きっと尾ヒレのついた話がまたたく間に広がる事でしょう。もしかしたら昨夜は私の知らないLINEグループなどで盛大に悪口大会でも開かれていたかも知れません(妄想ですが)。

もともと挨拶する程度でしたが、それでも今後近所付き合いは壊滅的でしょう。今朝車を見たら、どこから降ってきたのかトランクの上に噛んだガムが落ちていました。

とりあえず昨夜のやり取りは全てスマホで録音しておきましたが……。これから何があるか、そしてどうするか、と言ったところです。ため息しか出ません……。

Googleで「道路族」と入力すると、サジェストに「道路族 死ね」って出てくるんですね。ひっそりと問題になっているのでしょうか。心中お察し申し上げます

長文お読みいただきありがとうございました。

2011-03-15

災害によるその非日常日常に変わったときボランティアに行こう

ボランティア邪魔から来んな」論調が強いので、ボランティア経験のある俺も書いてみる。

ボランティアってものや、災害現場を肌で知っていたら、そんな画一的なおしなべた言い方なんて決してできないと思うんだ。

まあ大半は「いますぐの行動は抑えてくれ」って意見が多いと思うからそれでいいと思う。

でも、そういう意見を斜めに読んで「ボランティアなんて自己満足だ」みたいに批判するのはすごくまずいことだと思うし、もちろん、無鉄砲な、足を引っ張るだけの邪魔ボランティアも困ることだよね。

どちらの意見の人であっても、半年ほどたってから一度災害現場に行ってみて、きちんと働いてみればいろいろ感じるんじゃないかな、って俺は思う。

知らずに語るもんじゃないと思うよ。

もちろん、増田に多い「俺の友達がボランティア行ってたから知ってる」とか、「俺はきちんと勉強してるからわかっている」は全く話にもならないから要注意な。

じゃ、俺の経験について特定を恐れずに書いてみるよ。

俺が行ったのは、2009年の兵庫県佐用町付近で起きた、台風9号による水害でのボランティア

知ってる人は知ってると思うけど、あの付近には巨大な放射光施設である SPring-8 って研究施設があるんだ。

俺は SPring-8 で働いているわけじゃないけど、研究のためにそこに行ってたのね。

行ったのが、水害発生から一か月くらいあとだったと思う。

で、そのときに近隣住民への心象のために、地域の皆さんのために、SPring-8イメージアップも兼ねて、SPring-8 関係者で行ける人はボランティアに行くようにしてください、休み出すから、のような通達があったらしい

そこで俺の直属の上司が、若者はここでの仕事が終わった後、しばらく帰って来なくていいから一週間くらい滞在してボランティアに励んで来い、と言ってきたのね。

で、いつもボランティアなんて意識したことなかったけど、行ってみることに。

そのとき災害の規模も何も曖昧しか知らなかったし、正義感のようなものも俺にはなかったし、なんでもやってみたらいい経験かも、って気持ちはあったけど、帰って仕事せんでいいんならラッキーたいな気持ちもちょっとあった。

で、ボランティアってどういうシステムかまったく知らなかったけど、ボランティアセンター? みたいのがちゃんと立ち上がっていた。

まず、ボランティアを必要とする町会や個人が、町会や代表者を通じてセンター派遣の依頼を出すみたい

そこでセンター人間が「必ず人を寄こせるかはわかりません」と言って依頼を受ける。

で、ボランティアする人は朝9時にセンターに来て、保険や受付やを済ませると、水と塩飴とマスクがもらえた。

その後、係りの人に、自分たちのグループの人数や男女の別を告げる。

するとセンターの人が、「今これこれこういう仕事の依頼が来てるんですけどどうですか?」と聞いてくれるので、おっけーだったら受ける。

そして、必用な資材(水害だったので土砂の撤去が主な作業なので、バケツやスコップ、雑巾、一輪車、軍手など)をセンターから借り受ける。

で、指定された場所に行って、依頼者の指示にしたがって仕事をする。

お昼休憩は必ずとることと、仕事が終わらなくても必ず16時には帰ること、という決まりがあったので、その範囲で働いた。

依頼者もそれを知って依頼していたので、きっちりそれを守ってくれた。

というのは、ボランティアが無理して倒れたら困るから

いま批判する人が多い「邪魔なだけのボランティア」の中には、このような範囲を超えて無理しすぎたために結果迷惑をかけてしまう人もいるんだと思う。

それを批判するのは、俺個人としては気がひけてしまうし、やはり批判するよりも無理を止める人をきちんと機能させるべきなんだと思う。

現場付近に行くと、道路が完全に流されていたり、線路が流されていたり、目を疑う光景があった。

道路がないと思ったら、アスファルトのプレートがはるか先にあったり、ガードレールがありえない形になっていたりすることもあった。

8月だったので、もう米の実った田んぼが壊滅しているところも多かった。

この光景は、今の地震テレビうつる光景とそっくり。

からあれはやはり地震そのものじゃなくて津波のせいなんだなと感じた。

ただ、佐用では、自動販売機が水没するくらいまで水位がきたみたいだが、車は流されなかった。

まあ、「どっちの災害のほうが~」なんて比較建設的じゃないし不快に思う方も多いだろうからこれ以上は言わない。

俺のボランティアときは物資の補給なんかも全然問題はなかったので、水や食料に困ることはなかった。

食料や水やマスクSPring-8 の人が用意してくれた。

休憩時間に、飲み物か何かを出してくれる方も多くおられた。

水没した本とかもくれた。

「荒ぶる獅子 竹中正久」って本をもらった。

佐用のあたりは山奥の山あいなので、山と山の間に支流が流れていて、その周りに集落がある構造になってるんだけど、集落ごとに水の高さが違ったみたい

ひどいところもあれば、ほぼおさまってるところもあった。

現地にいくまでは報道しか知り得なかったし、水害から一か月もしていたら続報なんてほとんどなくなっていた。

からいまがどういう状況かなんて考えてなかったし、ああまだ大変なとこもあるんだな、程度だった。

でも実際はまだまだ何もできてないという状況の場所もかなりあった。

日本マスコミ関東偏重主義だから今回の地震報道はいっぱいいっぱいしてるけど、本当はどんなに小さな災害だってずっと影響を及ぼすし、それは報道してる期間が影響するわけじゃない。

関東に影響が出れば全国放送で、地方災害は一ニュースしかないって、なんだか複雑な気分になる。

というのも、関東人口が多いんだから報道が多くて当たり前、というような論以前に、地方災害への関東意識の低さもあらわしているような気がするから

で、やっぱり、まだまだの場所はある、と言っても、一応水はひいてるし、みんな生活場所を確保して、道路なんかは復旧して、みんな各各の家に戻れる人は戻っているって状況だった。

ここまで来るのに一か月かかったってわけだ。

そこまで来るのに大変な作業が必要だったろうし、自衛隊活躍したのかどうかは知らないけど、公的な組織活躍はあったろうと思う。

でも、それがあらかた済んだ時、災害によるその非日常日常に変わったとき、そこからはもう個人としての復旧が必要になる。

からそこからは、個人の家の復旧作業や、町会の排水溝の復旧なんかが必要になってくる。

でも、そこにはお年寄りしかいない。

から、主に俺らは個人の宅にたまった泥をかき出したり、掃除したり、だめになったタンスを運んだり、水を吸ってあかなくなったタンスをこじ開けたり、ダメになった障子やふすまをはずして運んだり、そういう作業をやった。

個人の畑に流れ着いたゴミを撤去したり、私道というかあぜ道というか、そういうものを復旧させたり、延々と溝蓋をあけて中の泥をかき出して一輪車で運んだりした


から俺は思う。

これだけ組織的にボランティアをさばけるシステムが素晴らしいなって思う。

しいだろうけど、笑顔で泥だらけの自宅に戻る人たちがすごいなって思う。

俺らみたい素人の、ただの体が動くだけの人間に、優しい言葉感謝言葉をかけてくれる人が、素晴らしいなって思う。

この態勢ができていたから、俺みたいなのでも少しは役に立てたんだと思う。

そしてそれは、まったく報道されなくなってから、ようやく立ち上がったシステムなんだと思う。

から、そんなシステムが立ち上がる前に素人が現地に行っても、役に立たないのはその通りだと思う。

ガレキの山を前に、死体の山を前に、できることなんて何もない。

今は被災者は、情報も、安心も何もない、不安定な一時的な状態で過ごしている。

それが終わって、これが一時的な非日常はないと覚悟を決めて、前に進もうと決めたとき、ようやくきめ細やかな支援を必要とする個人が現れる。

そのときボランティアの人がいてくれたら、どれだけ心強いかからない。

から俺は思う。

乙武さんが言うような

阪神大震災で被災した当事者一言。「助けに来てくれて一番ありがたいと思ったのは、自衛隊の人たち。 一番迷惑で邪魔だったのは、自称ボランティアの人たち。こちらが必要とする事はできず、逆に残り少ない食品飲料水コンビニで消費していく始末」 」

これも確かに真実ではある。

でも、それを批判し、止めることが崇高な行為だとは思わない。

かに、そういう人は邪魔だよ。

邪魔になる人をひとりでも思いとどまらせて、それはそれでよかったのかもしれない。

それで被災者の一人が救われるのかもしれない。

でも、本当にそういう気持ちで動いた人って、自分が何もできなかったらそれでわかると思うんだ。

から学習して生かせると思うんだ。

したらその人は、いつ行くか行かないかも含めて、次回は戦力になる振る舞いができるようになる。

今回役にたたなかったとしても、泣きながらおばあちゃんの手を握るだけで、救われる人もいるかもしれない。

から、全てが無駄だなんて、胸を張って広めるような意見じゃないと俺は思う。

現地で大切なことを肌で感じてくれる人間を、止めることはあっても非難しちゃいけないと思う。

だって今すぐ行って、迷惑かけたけど泣きながら帰ってきたやつが、まだ復旧していない半年後に、本当にマンパワーが必要な時期に、前回の経験を生かして大活躍してくれるかもしれないじゃない。

いろいろ経験されている乙武さんには、そういう方を非難する資格は確かにあるのかもしれないけど、何も肌で感じたこともなく、自分で何も動かないやつは、決して言ってはならない言葉だと俺は思う。

かに一定数、行っても何も感じない、行ったら邪魔なだけ、ってやつもいるんだろう。

ただ、そういうやつに乙武さんのことばはたぶん、届かない。

から俺は、今の行動を止めることより、未来の行動を促す言い方をしようと思う。

自分に何かできることはないか、と思うなら、募金をしてください。

そしてあなたマンパワーは、半年から一年後に貸してください。

どしてもいま動きたい方は、ハイチ地震や、九州集中豪雨のほうに行ってみてください。

いまテレビで盛んに報道している災害けが、助けるべき災害じゃないんです

いますぐ、マンパワーを求めている被災者は、他にいるんです

2009-01-28

[]2日目断片から書く

<お題>

http://anond.hatelabo.jp/20090127155920

ある日曜の朝早くにスタントン通りを歩いていると、何メートルか先に一羽の鶏が見えた。私の方が歩みが速かったので、じきに追いついていった。十八番街も近くなってきたころには、鶏のすぐうしろまで来ていた。十八番街で、鶏は南に曲がった。角から四軒目の家まで来ると、私道に入っていき、玄関前の階段をぴょんぴょん上がって、金属の防風ドアをくちばしで鋭く叩いた。やや間があって、ドアが開き、鶏は中に入っていった。

鶏が入ったあとも、防風ドアは鶏が通っていったまま開いていた。隙間から中を覗くと家が見える。歴史のあるたたずまいの屋根がとんがった家があり、その玄関に向かって鶏は歩いていった。防風ドアと同じように玄関の古びた木の扉を4回くちばしで鋭く叩くと、木の扉は重苦しいきしみを響かせながらゆっくりと開き、鶏は家の中へ入っていった。

鶏がとる行動に奇妙不思議さを感じ、好奇心が背中を押す。わずかに開いた防風ドアを抜け、少しだけためらったあと、鶏について木の扉から家の中に入った。

大きな家だった。外観からすると内部は広く、玄関にある調度品がすべて特注品のように大きい。暗い廊下が続いていて、肌寒く感じる。カビの匂いと熟した果実のような甘いにおいが漂い、香を焚いたように煙っている。物音は何も聞こえない。廊下を抜け、リビングに入ると、大きな窓のカーテンが締めきられ、ソファが並んでいた。わずかにカーテンの隙間から光が差し込んでいる。リビングの壁には大きな鏡らしきものが掛けてあった。

「御到着かな・・・・・・」

突然リビングに低く静かな声が響き、奥のソファに一人の男が深々と腰をおろしていた。大きな体と無造作に肩まで伸びた髪、表情は暗い影になって読み取れない。

「対称なる時、対称なる街、対称なる道順」

男は淡々言葉を続ける。

「あと必要なのは、対称なるいけにえ・・・・・・」

暗い部屋に響く男の言葉に、冷たく刺すようなくぐもった笑いが混じる。原始的な危機の感覚が呼び覚まされ、リビングを去ろうとするが、体が動かない。

足元を見ると、足元の黒い床に丸い円と不可思議な見慣れない文字、そして数々の文様が白いラインで描かれている。

「すでにもう始まっているんだよ」

こみあげてくる恐怖に声をあげると、鶏の鳴き声が室内に響いた。

リビングの鏡が見える。

鏡の中には見慣れた自分の姿は無かった。そこに映っていたのは、白いラインの円の上でもがく一匹の鶏の姿だった。

いつの間にか男は左手に鶏を持っていた。

ソファからゆっくりと立ち上がり、円の上でもがく鶏に、男は右手を伸ばした。

2009-01-27

[]2日目

断片から書くという課題

文章の断片から文章を含めるか、そこから発想を拡げて別の文章にする。

ある日曜の朝早くにスタントン通りを歩いていると、何メートルか先に一羽の鶏が見えた。私の方が歩みが速かったので、じきに追いついていった。十八番街も近くなってきたころには、鶏のすぐうしろまで来ていた。十八番街で、鶏は南に曲がった。角から四軒目の家まで来ると、私道に入っていき、玄関前の階段をぴょんぴょん上がって、金属の防風ドアをくちばしで鋭く叩いた。やや間があって、ドアが開き、鶏は中に入っていった。

ポール・オースター編『ナショナルストーリープロジェクト柴田元幸他訳

通りの名称などは好きな地名に変えてよい。


http://anond.hatelabo.jp/20090127140910

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