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2020-01-13

SFって基本的には思考実験の場なんだよね

面白い設定やらガジェットやら考えたぜカッコイーってのもあるかもしれんけどさ

多くはそうじゃないんだよな

あれは精密な思考実験の場なんだよ

わかりやすい例としてトロッコ問題を挙げてみると

お前らってひねくれてるからすぐ「大声で叫んで気付かせればいい」「横に退避させればいい」とか第三の選択を考え始めるだろ?

それで、左右は切り立った崖であるとか声の届く場所はいないとか色々前提を付け加えるんだけど、

そもそもそんな状況に無理がある」とか言われちゃうわけよ

あの問題の根幹の部分ってのはさ、「1人を犠牲にすることで5人の命を助けることをどう評価するか」っていう限りなく抽象的な課題

いくらかでも現実的舞台に落として考えやすくしてくれているわけだ

SFってのはそれの上位互換みたいなものでさ

舞台宇宙とか未来とか極端なところに移してみたり、はたまた並行世界で好きなように物理法則を作り込んだりすることで

「本当に考えなければならない部分」をちゃんと考えさせるようにできている

トロッコ問題だってSF舞台設定であれば、前提へのツッコミや第三の選択を生じさせることなく「5人か1人」を間違いなく選択せざるを得ないように

作り上げることはいくらでもできるだろう(というか、似たような作品は実際あるしね)

しかも読者は物語の中に感情移入しているせいで、思考放棄すら許さないような状況にさせられている

SFで行う思考実験というのは本当に色々なものがある。人間定義を問うようなものとか、自己存在について疑問を投げかけるもののような深淵テーマから

人間遺伝子組み換え可能だったら」「未来予測が高精度で行える世界における生命保険はどうなるか」みたいなわりと社会接続しているものまで

物語の中でそれぞれの思考実験専用の前提を組み上げ、それを考えざるを得ない物語を描くことで、読者に思考実験への参加を強制している

それがSFというジャンル共通的な特徴であって、宇宙とか未来とか並行世界とかガジェットのものSFという世界を成しているわけではない

2019-10-12

牛乳をぬる燗で飲むとトウモロコシの味!

年齢のせいもあり、アルコール摂取量を控え目にしようとして、牛乳を買ってみている。

お酒からすると牛乳は高級品でも全然安いので、低温殺菌牛乳の値段高めのものをいろいろ買ってみる。

今日のは少し安くて大手ブランドの通常の牛乳の値段+50円位だ。

冷たいものを飲むと身体が冷えるので、レンジで1分くらいあたため、

一口口に含むと・・・この味は・・・トウモロコシの味だ!

牛乳は当然飼料トウモロコシの味がするのだ。

グラスフェッドとかこだわる人がいるのも納得した。

遺伝子組み換え飼料とか肉骨粉が怖いという人たちの言うことが一気に実感できた。

2019-09-14

anond:20190914134045

インフルエンザでも、毎年新版が発売されているだろ。

あいつら遺伝子組み換えて、毎年ニューバージョン出してくるから

から俺達は毎年買い続ける羽目になるし、あるいは毎年ワクチンを打たなければならない

そして何十年に一度は、隣のトリインフル業界ガリバーがヒトインフル業界の子会社を買収して参入してきたりして、

猛烈なヒットを飛ばしたり飛ばさなかったりする

最近チンパンジー業界の、エイズウイルスがヒト業界に殴り込んできて猛烈なヒットを飛ばし

ITと印鑑の両立を目指すとか、雪を降らせて熱中症対策とか

日本人知的レベルが下がってるような印象のニュースばっかりなんだけど、

これって遺伝子組み換え食品の影響なのかしら・・・

2019-07-17

2019夏アニメをほぼ見たのでざっくり感想

見てないのもそこそこ

一覧はアニメイトサイトが便利(https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5806

春で面白かったのは いせかる、ぼっちフルバ、青ちゃん、八十亀、ストパン 好みがわかるね!

萌え豚なので感想には偏りが強み、そして面白さの基準が緩い

クレーム歓迎、以下順不同


より詳しいレビューこちらも参照!

https://earofrice.hatenablog.com/entry/20190811/1565450856



荒ぶる季節の乙女どもよ。

原作既読ぶっちゃけ胴体着陸する気しかしない

アニメ化するにあたって落とし所が全くわからん

とはいえ絵のレベルは高いし、展開も面白いっちゃ面白い…ので脚本も含めて物好きにオススメ



うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。

原作の方が面白いのが残念すぎる

絵が00年代アニメって感じ、森で拾った魔人の子を可愛がる話

萌え豚するには他でもいい



炎炎ノ消防隊

王道ジャンプ

突然発火する人を消火する消防士主人公

安定性はピカイチ



かつて神だった獣たちへ

1話で合う合わないハッキリ出る

暴走する遺伝子組み換え部下をしばいて婚約者を殺した奴を追うぞ!っていう

個人的には面白そう



彼方のアストラ

原作を見たことなければオススメかも

1話が1hなのも導入上しょうがない

絵はちゃんと綺麗、話もそこそこ



からかい上手の高木さん2

1期のあのまま



可愛ければ変態でも好きになってくれますか?

萌え豚だったら見るしかない

要は冴えカノ的なハーレム

絵がフワフワしてる



ギヴン

面白い、ノイタミナってハズレないの?

バンドアニメ、キャロチューとはまた違って良い



グランベル

スパロボじゃね?と思ったら結構良い

自覚なかった魔法使い少女ロボットで戦うやつ

2話の最後が綺麗かつ次へ次へ繋がってて好き



コップクラフト

暴れん坊ロリとお守りの警察

結構面白いんだけどファンタジー造語がわかりにくくて勿体無い

しっかり見たい人にはオススメできる



女子高生無駄かい

ギャグとして面白

テレビ突っ込みながら見るのがいい



ソウナンですか?

暑いならまずはブレザーとかカーディガン脱げば?とか思っちゃいけないやつ

jk4人が無人島で生き延びようとするやつ

ギャグアニメなら面白



ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

まーた不穏オブ不穏だよ

もっとストレスからないのが見たい…



ダンベル何キロ持てる?

面白オススメ

ダイエットの為?にジムに行く話

振り切ってるギャグアニメ



通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?

異世界生モノなんだけど…親同伴で親が美人巨乳で息子大好きで強いっていう

もし見るなら無心で見よう



手品先輩

もうねこういうのが大好き

手品師の先輩が毎回手品失敗してやましい感じになる

アホなギャグアニメとしてこれはかなりいいんじゃないでしょうか



とある科学の一方通行

いつもの



Dr.STONE

面白い、ある日全人類が石になっちゃう話

転生ばっかの中でいいSF

こっちがジャンプでやってるらしい



ビジネスフィッシュ

なんだこれ…?

ZIPでやってる貝社員とかロペ的な



BEM

早く人間になりたい奴の現代リメイクと言うべきか、別物だ

そしてそこそこ面白

金かかってんな〜って感じ



まちカドまぞく

萌え豚的に100点満点

こういうのが溢れてた時期もあったね

可愛い女の子が見たければ絶対見るべき

コメディ好きにもオススメ



Re:ステージドリームデイズ♪

アイドル全国大会ゼロから創部して戦うぞっていうやつ

ダンスシーンでウネウネ動く

ぶっちゃけ散々見たやつだからそんなに…



ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-

面白い、しかFateを見てないから細かいところがわからない

2話はFate本筋からの導入?だったからなんもわからんかった

それなのにちゃん面白く見れるかられいいんじゃない?



魔王様、リトライ

ありふれた職業世界最強

異世界チート魔術師

まとめてゴミクソ時間無駄

オーバーロード*転スラ÷0って書いちゃいけないのはわかるけど見るだけ損だぞ




からでも追いかけて見た方がいい2クールモノ

フルーツバスケット

キャロルアンドチューズデイ



再放送してるから見た方がいい奴(関東民)

甘々と稲妻

料理モノと家族モノのバランスがとても良い

ようじょが見たいならこれ

深夜に見ると腹減るやつ



青春ブタ野郎バニーガール先輩〜

映画まで見て自分の中で完結してしまっていて忘れてたけど再放送してるんだった

1話そもそも見ないと話の根幹がわからなくなるのでなんとかして1話から追って欲しい

ギャルゲーっぽいっちゃギャルゲーだけど正妻麻衣さんが強すぎる、あとopも良き


2019-05-24

イーストフード・乳化剤不使用表示批判理不尽

http://news.livedoor.com/article/detail/16502032/


これ。山崎製パンの主張はだいたい正しい。


それを受けて一部のブコメが「イーストフード・乳化剤不使用表示は消費者に誤解を与えるから止めろ」と吹き上がっている。

しかし、科学的に安全であればそれを使用していないことを強調すべきでないという意見はその他の食品表示に関する政策と完全に矛盾している。


第一遺伝子組み換え食品

これも科学的に安全であることは証明されているのだから表示の必要はない。

しかしなんとなく遺伝子組換えでないものを食べるほうが気分が良くはないか

(まずいという根拠がない場合は常に最安値食品を選ぶというケチはこの議論には関係いから帰ってくれ。そもそもそういう人たちには値段とグラムと成分以外の表示なんて関係ないだろう。その行動はある種正しい。)


第二に産地表示

いろいろ言われているが、海外産だからといって危険科学根拠はない。あったら輸入停止にすべきである国産表示やめる?

都道府県の表示も意味がない。産地の都道府県食品の味が決まるわけではない。同じ産地の同じ作物でもうまいまずいはある。

であれば産地表示はただのレッテル貼りであり差別ではないか

福島県産の作物は安全であることが証明されているが、「表示をしない」というのは騙されている気がする。別にあえて復興支援のために福島産を買う人も、念の為あるいは政府不信で避ける人もいていいと思うのだが。

エコのために地産地消をしたいという反論があるかもしれない。しかし、それならば運送にかかったエネルギーいかに少ないかという表示をすべきであって、産地による差別を行うべきではない。遠くからだって効率的に運べる工夫をしているかもしれないのだから。逆に近くであっても無駄燃費がかかっている可能性もある。


イーストフード・乳化剤不使用表示」は、いくら安全だろうと化学プラントで作られた食い物を気分的に食いたくない(岩塩のように採掘品が入ってるほうがまだあり)、あるいはそんな安物よりもイーストフード・乳化剤不使用の高級品を買ったほうが気分がいいということで、商品を選ぶ消費者にとっては十分合理的な表示である。それは遺伝子組み換え使用国産名産地の商品を選ぶことと何ら変わりがない。


全てのデンプンタンパク栄養素が巨大なプラントで合成され、最低価格で作られた安全な食料が世界中の人々に配給される世界理想郷とする一部の人々にとってはそんなのは唾棄すべきブルジョアジーわがままなのかもしれないが。


最安値ではなく気分の問題ちょっと高めな食品を選ぶ一般的中流市民にとって非難すべきはあくまで「イーストフード・乳化剤不使用表示」ではなく、エセ科学本でありそのことは分けて考えねばならない。

そもそも日本法律企業安全でない食べ物を売るはずがない(建前上は)。むこうは最初からどの商品安全ですよと売っているのに騙されたと企業に怒るのは身勝手もいいところである

エセ科学者に騙されたのならあくまエセ科学者に怒るべきである

2019-05-22

[]2019年5月21日火曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
006718488275.948
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2018029614164.543
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237917130216.838
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増田合計ブックマーク数 ()内の数字は1日の増減

6282421(2987)

2019-05-21

anond:20190521112954

でたー!

都合の悪い質問されたときの常とう手段「でも○○は?」=サンだー!

福島県産とか遺伝子組み換え食品ヴィーガンの主張の補強になるとマジで思ってるの?

2018-11-28

anond:20181128210543

わかる、発達障害不妊症も男女とも遺伝やすい。

遺伝子組み換えで健常な子供が生まれるなら本当に助かる。

怖くて子供作れん。

2018-11-27

遺伝子組み換え受精卵を倫理から批判するのは健常者の驕りでしかない

子の同意が取れないからと言うなら遺伝病がある人間は断種するのが適切なのか

子が病気で生まれてきたかったと言うと思うのか

ホモセクシャル結婚と同じ

安全面だけから攻めろ

あとついでにオフターゲット効果障害が出る確率ワクチン副反応障害が出る確率比較しといて

2018-10-29

anond:20181029134820

あれってダイオキシン環境ホルモン遺伝子組み換えなんかと同じ環境団体シノギのための難癖なんで。新たなケガレによる大山鳴動して鼠一匹ってやつなんで。意味がないのは当たり前。

2018-10-17

anond:20181017104426

植物への遺伝子組み換えは平気で行われているのに動物人間でそれをあまり行わないのはおかしいんだよな。

現時点の技術ですら雌豚から人間の子供を産ませるくらいは可能なのに。

2018-10-10

バカマツタケの"完全人工栽培"は偉業なのか

先日、加古川肥料メーカー多木化学バカマツタケ(Tricholoma bakamatsutake)の完全人工栽培成功を発表した。それを森林ジャーナリスト田中淳夫氏がyahoo!ニュースで取り上げた記事は、多数のブクマを集め話題さらった。

http://archive.is/fdyLb 

ただ記事の内容には不正確な情報や、やや解説が不十分と感じる点があったので補足したいと思う。なお増田は単なるきのこ愛好家に過ぎず本稿は信憑性に乏しいが、ブクマカのきのこへの興味と深い理解一助となれば幸いだ。

冗長になってしまったので、概要だけ知りたい方や長文が苦手な方は、先に下部の【まとめ】を読まれることを推奨する。

以下該当記事の一部を引用するかたちで解説

バカマツタケマツタケの近縁種。名前名前だけに、マツタケより劣るように思いがちだが、実は姿もよく似ているうえに味と香りこちらの方が美味しくて強いと言われるキノコである

マツタケよりも香りが強いというのは一般に言われるが、マツタケよりも美味しいという話は聞いたことがない。野生下ではマツタケよりも相当に貧弱で、発生時期が早く暖かいこと、一般湿度の高い広葉樹林に生えることからマツタケよりも柔く品質劣化がはやい(一般的にきのこ寒冷地・痩せ地に生えるほど日持ちが良く高品質ものを得やすい)ことが関係すると思われる。近縁で姿がよく似ているというのは本当で、素人目には見分けがつかない。増田にも発生場所情報なしに個体だけで同定できる自信はない。

別名がサマツ早松であるように、マツタケより早く8~9月に発生することから名に「バカ」がついてしまった。

バカマツタケサマツと呼ぶ地域は確かにあるらしい。しかし必ずしもサマツバカマツタケではない。きのこ地方名は極めて多様で曖昧世界だ。その証拠に「サマツ」といっても梅雨時期に少量発生するマツタケを指すこともあれば、モミタケオオモミタケ等を指す地域もあるようだ。

マツタケの人工栽培がなかなか成功しない中、バカマツタケの方が環境適応やすいか栽培もしやすいのではないかと注目する研究者はいた。実は昨年には奈良県森林技術センターが、人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて発生させることに成功している。

『人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて』という表現は正確ではない。菌に感染した苗木を人工的に作り出し植樹することで自然下で発生させた、とするのが正しい。既に自然化で定着している樹木に植菌を施すのと、無菌状態の苗木に植菌するのとでは似て非なる技術だ。(ところで同様の研究マツタケでも行われており、無菌培養の松苗木の感染には成功しているものの、植樹後のマツタケ発生については再現性に乏しい。理由としては自然環境化においてマツタケ菌が他の害菌に負けてしまうこと、マツタケの発生にはまとまった菌糸量とそれを支える大きさの松が必要なことが挙げられる。例えば自然下でマツタケが生えるためには一般20年生程度の松が必要とされる。)補足になるが、奈良県森林技術センターバカマツタケ栽培研究農水省委託事業で、2015年より森林総合研究所(国立)との協働で進めている。要するに国策が3年の歳月を経て文字通り実を結んだかたちだ。今年の2月頃に、はてブでも話題にのぼった。しかし本件とは全く関係のない別個の案件であり、おそらく情報の共有などもされていなかっただろう。奈良県森林技術センターが松の苗木を利用するのに対し、多木化学は菌床を用いた完全人工栽培に取り組んだ。研究テーマアプローチも全く異なり、時期も多木化学のほうが先行している。

これがバカマツタケ栽培の第1号で、今年も継続発生させて実用化に一歩近づけた。ところが多木化学は(中略)木クズなどによる人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結させたのだ。これは画期的なことで、キノコ栽培常識を覆す大発明かもしれない。

菌根菌(樹木との共生関係を結ぶ集団)とされるバカマツタケで『人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結』、つまり”完全人工栽培"に成功したというのは実に画期的なことである。この成果は偉業と言っても差し支えないものであると思う。三重大学の菌学者白水先生も、

とその成果を讃えている。

しかし本文にある『キノコ栽培常識を覆す大発明』というのは誇張にあたる可能性が極めて高い。なぜなら「菌根菌の完全人工栽培成功」という点においては既に先行研究があり、実はとうに商品化もされているのだから。例えばホンシメジの人工栽培がこれにあたる。

とくにマツタケ類は、植物との共生必須と考えられてきた。これまでマツタケ菌糸の培養成功した例はいくつかある(私もその度取材に行って、いよいよマツタケ栽培成功か、と期待していたのだが……)が、子実体(傘のある姿のキノコ)を出すことに成功していなかった。だが多木化学は、とうとう菌糸から実体を出させるシグナルを見つけたのである。この研究成果は、これまでの定説を破るものであり、学術上も大きな成果だろう。

繰り返しになるが、多木化学の成果が学術上も大きな意味を持つ可能性は高い。しかし、その成果がどのレベルかという点については当該記事では説明不十分なので、詳しく補足する必要がある。一般きのこ栽培はざっくり以下の工程をたどる。

a. 優良品種の選定・組織分離

b. 菌糸の培養

c. 原基形成

d. 原基の成長肥大

e. 子実体きのこ)の発生

ごく簡単に一連の流れを説明する。はじめに野生のきのこをたくさん採ってきて、それらの中から有望そうな株の組織(胞子ではない)を切り取って培養する。具体的には寒天培地というデンプンなどの栄養素を添加し固めたものを使う。きのこ組織を切り取り培地に置くだけで(コンタミを防ぐ必要はあるものの)、比較的容易にクローンである「菌糸体」を得ることができる。無事目的の菌糸体が得られたら、それらを培養して増やす必要がある。従来は木くずの他に、米ぬか、フスマなどを添加し水を加え固めたもの(=菌床)を用いる。菌糸体は、適切な温度、水分、光などある条件が重なると原基(きのこの基)を形成する。原基は一般に、低温、水分供給、切断などの刺激により成長をはじめ、十分な菌糸体の量と栄養供給を伴って肥大し、きのこの発生に至る。

ここで問題になるのは、b. 菌糸の培養、c. 原基形成、d. 原基の成長肥大という三つの工程それぞれに、全く違ったメカニズム存在することであるマツタケを例にとると、これまで少なくとも半世紀以上もの研究蓄積(野外での観察研究の記録を遡ると実に70年以上)がある中で、c,dについては再現性に乏しく、bについてもまともな成果はあがっていない。マツタケ栽培の難しさにして最大の課題は実はここ《b. 菌糸の培養》にある。とにかく菌糸の成長が遅い上に、どのようなメカニズムで菌糸が栄養素を取り入れ増殖するのかということがほとんど未解明なままなのである

理由は当該記事にあるとおり、マツタケ樹木共生関係を結ぶ「菌根菌」であることが大きい。マツタケ菌糸の生育には生きている樹木必要で、実験室での再現ほとんど不可能といっていい。それではなぜバカマツタケは完全人工栽培可能だったのか。

マツタケなどの樹木共生する菌根菌に対し、シイタケナメコなど、倒木や落ち葉などを分解し、栄養源とする菌類は「腐生菌」と呼ばれる。腐生菌の多くは菌床による栽培可能で、多くが一般に出回っているのは既知のとおりである。実は菌根菌は、腐生菌が進化過程樹木共生する力を獲得し、腐生的な能力を失った集団だと考えられている。ところが菌根菌の中には、完全に腐生的な能力を失っておらず、腐生と共生、いわば両刀使いが存在するのである。その代表ホンシメジであるホンシメジは「香り松茸、味しめじ」と言われるように、我が国における代表的な食用である。菌根菌とされるホンシメジ栽培は、マツタケ同様に長らく不可能と考えられてきた。しか系統により極めて強力な腐生的な能力を備えるもの発見された(研究により、これまで同種と考えられてきた本種が実は様々な系統もしくは別種に分けられることがわかってきた)。1999年タカラバイオなどにより菌床による完全人工栽培法が確立され、その後商品化もされており、少量ながら現在一般流通している。

多木化学バカマツタケ栽培は菌床を用いた完全栽培なので、上記ホンシメジ栽培成功と同様である。つまり、本件はバカマツタケの中から腐生的な能力を持つ系統を選定し、培養から実体を発生させるまで成功したということだ。リリースにあるとおり、今後は栽培の安定化と供給体制の構築が図られ、数年後にバカマツタケ食卓に並ぶことの実現性は極めて高い。それではマツタケ栽培への応用についてはどうか。

勘の良い方には察しがつくと思うが、前述のc〜eの工程については応用が効く可能性が高い。他のきのこ栽培でも成功しているように、十分な菌糸体と栄養を確保することさえできれば、原基形成〜子実体に至るまで管理可能なことを初めてマツタケ類においても示したことは大きい。ただし、最大の課題である《b. 菌糸の培養》については、ほとんど応用が効かない可能性が高い。なぜならマツタケにおいては既に膨大な先行研究があり、当然ホンシメジバカマツタケ同様に”両刀使い”が存在する可能性も、その系統選びも、菌糸培養を促進する成分や菌糸の栄養源についても、少なくともバカマツタケよりは遥かに詳しく調べられているかである。それをもってしてもまともな菌糸培養に至っていないのが現状なのだ

つまるところ、多木化学による本研究の主な成果は以下の二点にまとめられる。

繰り返すがこれらが偉大な成果であことに疑いの余地はない。一方でマツタケや他の菌根菌の人工栽培を実現するには、それぞれの種類において腐生菌的能力もつ系統の発掘と培養法の確立必須となる。その意味において本研究の応用範囲限定的となる。田中淳夫氏は今回の研究結果により、さも菌根菌の栄養吸収のメカニズムが明らかにされ、あらゆる菌根菌の人工栽培可能になるかのような書き方をしているが(あるいは本当にそう思っているのかもしれない)、残念ながらそうではないことはここまで読んでくださった聡明ブクマカ殿にはご理解いただけたかと思う。

菌床栽培なら、植物共生させないので培養期間が短く、室内の環境を調整することで季節を問わず生産できる。また室内栽培から虫の被害にあわず収穫時も混入の心配がない、収穫も簡単……などのメリットがある。

逆にデメリットを挙げるとすれば、野生のものとは全く異なる味わいと食感になることである。つまるところ、野生の品と菌床栽培のものとでは全く別物と考えるべきである養殖ブリと天然ブリの味わいが全く異なるように(それでも近年の養殖技術進化は素晴らしく、季節によっては天然物を凌駕するものさえある)、それぞれの美味しさと楽しみ方があると増田は考える。今回の成果によりバカマツタケ普通に食べられるようになったら嬉しいし、美味しければ普及すると思う。ただし、仮にマツタケの完全人工栽培確立されたところで、天然松茸価値のものは今後も揺るぎのないものである消費者がどう捉えるかはさておき)。

菌根菌のキノコの中には、マツタケ類だけでなく、トリュフポルチーニホンシメジタマゴタケなど高級キノコが多い。今回の成功が、これらの人工栽培技術もつながるかもしれない。

トリュフポルチーニは、日本におけるマツタケ同様にヨーロッパで盛んに研究がなされているが、今のところ菌床での栽培成功したという話は聞かない。ホンシメジは前述のとおり既に栽培法が確立されており既に商品化もされている。

これらの菌根菌の人工栽培可能にするには、ひとえに”両刀使い”の系統発見と、それらの培養方法確立である。ちなみに本家マツタケにも、実は”両刀使い”の存在示唆されており、引き続き研究が進められている。また、マツタケ類は世界中に似たような種が多数存在しており、マツタケ(Tricholoma matsutake)の中にも、例えば中国の山奥には広葉樹共生する系統があり、更にはそれらが日本ナラやカシと共生関係を結ぶことがわかっていたりもする。種の中にも多様性があり、それらをしらみつぶしに調べていけば、そのうち栽培可能ものに出くわさないとも限らない。その点はトリュフだろうがポルチーニだろうが同様である。ただし、その研究がどれほど途方もなく根気のいる仕事なのは間違いない(ちなみにトリュフポルチーニ国産種が知られており、積極的に狙うマニアが相当数いる)。ところで、遺伝子組み換え技術により、これらの菌根菌に腐生菌的能力を付加することも可能とする研究者もおり、そのうち遺伝子組み換えマツタケの完全人工栽培実験レベル成功する日も来るかもしれない。

まとめ

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20181006-00099530/

http://fs.magicalir.net/tdnet/2018/4025/20181003413938.pdf

http://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/mame/mame04-3.html

https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/424/documents/424-1.pdf

http://www.jsmrs.jp/journal/No31_2/No31_2_167.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/50/2/50_jjom.H20-07/_pdf/-char/ja

トラバブコメに反応

見た目 味も 香りも 同等以上なら 偉業

あくまで野生産同士の比較なら、やや下位互換という感じではないでしょうかね。栽培バカマツタケは食べてないのでわかりませんが、うまくすればそこそこ美味しいものができる可能性はあるかなと。ただ、マツタケって単体で食ってそんなにうまいものじゃないと思うので、一般家庭での調理には手を焼く気がします。炊き込みご飯するにも炊飯器臭くなるしね。料亭とかでマツタケ代用品として普及する可能性はあるかもしれない。<

2018-09-30

anond:20180930203018

3Dプリンター拳銃が作れたりするんだよなー

尊厳死用のカプセル3Dプリンタ用のデータ提供される予定だったり。

あと遺伝子組み換え用のキットが割と普通に手に入ったり。。。

 

新興宗教の深部では、こういうものが蠢いている。。。。かも

2018-07-05

自然派の友人のアソコ

その友人とは大学時代出会って、社会人になった今でも2人で月1程度飯を食べる仲だ。

友人は自称自然派」で、健康に色々気を使っている。私は自然派定義をよく知らないが、彼女の話を聞く限りでは

マーガリンショートニングが使われたお菓子は食べない

ペットボトル飲料は飲まない

ラップは使わない

電子レンジは使わない

・ビワの葉はめっちゃ健康に良い。ガンも治す

・どっかの国産(忘れたたぶんアメリカ)の小麦粉サラダ油危い。(遺伝子組み換え)

とか色々気を使っている人のことなのかと思っている。

私は彼女の前でペットボトルの水も飲むし、お菓子バリバリ食べるが、彼女は何も言ってこない。

お互い考えに違いはあれど、干渉したりはしない。だから今まで付き合いが続いていた。

それなのに。それなのに。

この前彼女温泉旅行に行くことになった。彼女と泊まりがけで出かけるのは初めてだった。

飯も上手くて、宿もそこそこ綺麗で、インドア派の私もなんとなくいいなと思える旅行だった。

しかし、お目当の温泉でそれは起こった。

彼女のアソコがツルツルだったのだ。それはもう1本たりとも存在していなかった。

ついついソコに目がいってしまったのに気づいたのか、彼女は少し恥ずかしそうに言った。

脱毛したんだ。レーザーで。」

衝撃だった。だって彼女自然派だ。電子レンジだって使わない。それなのに体にレーザーを当てていたことに、勝手ながら驚きを通り越して怒りに似たものを感じてしまった。

自然派彼女よりも私のが自然派だったことが少し恥ずかしかった。

色々聞いていくと、彼女社会人になってからレーザー脱毛をしたらしい。大学出会ったときはすでに彼女自然派だったので、やはりすごくモヤった。

いや、全然いいのだ。自然派の人がレーザー脱毛をして何が悪いというのか。自然派でも忙しくて水筒を用意できなかったら、ペットボトルの水を飲んでもいいじゃないか。たまにはマーガリンたっぷり使ったサクサククッキーを食べてもいいじゃないか。そうだ何も間違ってない。

何度もそう自分に言い聞かせているのに、もう2ヶ月間このモヤモヤが取れないんだ。

彼女自然派な行動を見るたびに、「でもレーザー当てたじゃん」と心の中でつっこんでしまう。

自分性格の悪さを実感するのも疲れてきたし、なんだか彼女と会うのが億劫になってしまった。

追記

ブクマたくさん付いてて恥ずかしいです。

私としては結構真剣な悩みとして書いたつもりだったけど、ブコメが楽しそうでどうでもよくなったような気もするかもしれない。

思った以上にバズって、彼女が読んだらどうしようとか思ったけど、今はもう逆に読んでくれ、この思い届けと願ってます

あとハルサンに褒められて嬉しい。

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