http://news.livedoor.com/article/detail/16502032/
これ。山崎製パンの主張はだいたい正しい。
それを受けて一部のブコメが「イーストフード・乳化剤不使用表示は消費者に誤解を与えるから止めろ」と吹き上がっている。
しかし、科学的に安全であればそれを使用していないことを強調すべきでないという意見はその他の食品表示に関する政策と完全に矛盾している。
これも科学的に安全であることは証明されているのだから表示の必要はない。
しかしなんとなく遺伝子組換えでないものを食べるほうが気分が良くはないか?
(まずいという根拠がない場合は常に最安値の食品を選ぶというケチはこの議論には関係ないから帰ってくれ。そもそもそういう人たちには値段とグラムと成分以外の表示なんて関係ないだろう。その行動はある種正しい。)
第二に産地表示。
いろいろ言われているが、海外産だからといって危険な科学的根拠はない。あったら輸入停止にすべきである。国産表示やめる?
都道府県の表示も意味がない。産地の都道府県で食品の味が決まるわけではない。同じ産地の同じ作物でもうまいまずいはある。
福島県産の作物は安全であることが証明されているが、「表示をしない」というのは騙されている気がする。別にあえて復興支援のために福島産を買う人も、念の為あるいは政府不信で避ける人もいていいと思うのだが。
エコのために地産地消をしたいという反論があるかもしれない。しかし、それならば運送にかかったエネルギーがいかに少ないかという表示をすべきであって、産地による差別を行うべきではない。遠くからだって効率的に運べる工夫をしているかもしれないのだから。逆に近くであっても無駄に燃費がかかっている可能性もある。
「イーストフード・乳化剤不使用表示」は、いくら安全だろうと化学プラントで作られた食い物を気分的に食いたくない(岩塩のように採掘品が入ってるほうがまだあり)、あるいはそんな安物よりもイーストフード・乳化剤不使用の高級品を買ったほうが気分がいいということで、商品を選ぶ消費者にとっては十分合理的な表示である。それは遺伝子組み換え不使用・国産・名産地の商品を選ぶことと何ら変わりがない。
全てのデンプン・タンパク・栄養素が巨大なプラントで合成され、最低価格で作られた安全な食料が世界中の人々に配給される世界を理想郷とする一部の人々にとってはそんなのは唾棄すべきブルジョアジーのわがままなのかもしれないが。
最安値ではなく気分の問題でちょっと高めな食品を選ぶ一般的な中流市民にとって非難すべきはあくまで「イーストフード・乳化剤不使用表示」ではなく、エセ科学本でありそのことは分けて考えねばならない。
そもそも日本の法律で企業が安全でない食べ物を売るはずがない(建前上は)。むこうは最初からどの商品も安全ですよと売っているのに騙されたと企業に怒るのは身勝手もいいところである。
サッカリンもアスベストも昔は「科学的に安全」だったよ
サッカリンは一周回って安全となったはず。
科学者の首長ほど信用できないものはない
福島県産を買うよりは中国産のほうがいい 中国産がおいしいから買うのであって放射能がどうとかじゃない