はてなキーワード: 退職とは
その程度の会社にしか入れないと言われればその通りなんだけど世の中全体として不安定な気がする。儲かってたり安定してる会社ってすごいと思う。
・新卒
一応大手の子会社で、従業員200名弱で全国に10支社くらいある会社。俺の学歴ならそこそこ良いところだと思ったが実情は超ブラックで残業と休日出勤だらけ。今は親会社に吸収されてもう無くなった。
・2社目
従業員30人くらいの会社に転職。柱になる事業が2つあったがそのうち1つが成り立たなくなり人を減らすことに。俺のいた部署は大丈夫な方だったけど会社自体がヤバくなってきたので自主退職。ぐぐったら今もあるみたいだけどコーポレートサイトは更新されてないしただの残骸かも。
・3社目
零細企業だけど一応営業所が2つある会社。仕事はかなり面白かったけど法制度の変更などがあり事業継続が難しくなって片方の営業所を閉鎖することに。人員も整理しないといけなかったので相談のうえ会社都合扱いで退職。ここは残った営業所だけは今も上手く回ってる。
・4社目(現在)
3社目の経験を生かして運良くノリノリで成長中のベンチャーに転職できた。すごく良い会社だし安定もしてたけど、メインの取引先が経営不振になって仕事減らされていきなり傾いた。それからもゆっくり仕事が減っていって希望退職者を募ったのが2回。近々3回目があるみたい。たぶん来年あたりには倒産か解散しそう。一時期は200人くらい従業員がいてビルの30階をワンフロア貸し切ってたんだけどあっけない。
近い将来強制的に転職活動することになるとは思うけど、どういうところを選んだらいいんだろう。起業しようにも自分ひとりじゃ何にできなさそう。
「貧乏学生」でググって出てくる「お役立ち情報」がどれも現実離れしてる。
学生が時間を持て余してるって前提なのもクソだし、学生も人間だからストレスフルになると病む。
実際の学生(私)は講義が毎日9時から18時まであるし、ゼミの日(週2)は20時まで。
バイトには週4~5で入るし、レポートも試験も、発表系の講義もあるから勉強でてんてこまいだ。
ゼミの発表がある週はゾンビの方が瑞々しい生命力に溢れている。
そこで、こっちは遊びじゃねえんだぞ~~と検索結果を巡回し続けていると、
過去の増田の「貧乏学生だけど何をしているのかわからなくなってきた。」を見つけた。
https://anond.hatelabo.jp/20161017031727
コレはかなり共感できた。
そこで、先人に倣って増田で愚痴らせてもらう。あわよくば助言が来たりしないかな。
まずは自分について。雪国の底辺国立大に通っている、ド文系の大学3年生。
家族構成は、定年間近の両親と、休職中の兄と、大学3年の私と1年の弟。
趣味は旅行と観劇と文芸。演劇サークルに入っていた頃は、脚本を書いていたのと、制作や舞監といった役割を主に担っていた。
そんな趣味をとうとう絶たざるを得なくなってきたので、こうしてクダを巻いている。
若い頃の苦労は買え、みたいなことわざがあるけれど、私は今本当に苦労を金出して買っている気分だ。
そのくせ将来への展望もない。
毎日をどうしよう、どうやって残り何円で生き延びよう、と思いながら生きている。
そして、9月からは5週間の教育実習、10月以降も卒論の調査が本格的に始まるので、全然バイトに入れない。
演劇サークルに入っていたけど、バイトを入れるため、それから人間関係に嫌気がさして辞めた。本当はもっとやっていたかった。
他の大学の演劇サークルの同期たちが活発に旗揚げしたり公演打ったりしているのを見る度に、お前らは私みたいに苦労してないから演劇ができるんだ、なんて酷いことも考えてしまう。
それもこれも金が無いからなんだ。ちょっと冷静になって、自分の一か月の金策を振り返る。
このバイト代が9月はゼロ、10月以降は3万ほどになって、合計3~6万ほどになることが予想されるので、今切羽詰まっている。
それから、親から4万借りている。これは学費のため。半年の学費26万を、親からの借金24万+どうにか捻り出した2万で払っている。
次に支出。
・家賃は3万。後期入試で大学に入ったため、お得な物件は埋まっていて、ここが一番安かった。
・水道・光熱費は1万。高すぎると思うだろうか。しかし私が住んでいるのは雪国なので、冬にはストーブの灯油代がかかる。
夏は7千円(上下水道2500+電気2000+ガス2500)くらいで済んでいる。しかし冬に備えて一月3千円の積み立てをしているので、出費としては1万円だ。
・通信費は家族割で安くなっているらしいと聞いて、特に何も聞かず親の口座に1万入れている。
ちゃんと聞いていないのは、後で詳しく書くけど親と仲が悪いからだ。1万も入れれば足りてるだろう。余った分は親が要求してやまない仕送りってことで。
・交際費に1万。飲み会に行ったり友達の誕プレを買っていたらすぐ消える。ここは10月から減らせないかと考えているところ。
・貯金に1万。ここで貯めた分でサークル費を払ったり、旅行や観劇に行っている。
自慢したいんだけど、私は貧乏旅行が得意だ。北国から神戸と京都に一泊二日で行って、飛行機代等全部ひっくるめて3万だった。
ヒッチハイクで行けばもっと安かったと思うけど、それだと時間がかかるから。ぱっと行ってバイト入った方がプラスだと思うし。
・残り2万が食費等。これが足りないらしく、バイトの給料日前には残り10円とかになっている。
一応今の所生活は成り立っている。ストレスを溜めすぎないようにちょこちょこ飲みに行ったり、趣味の旅行と観劇もできている。(文芸はほぼ費用ゼロだし)
しかし、10月からは収入が減る。書きながら思ったんだけど、教員採用試験の勉強もあるから予想していたのよりもっとバイトに入れないかもしれない。
厳しいなあ。まだ学費を親に借りれているだけましだけど。
奨学金を増額すればいいのかもしれない。でも、私は卒業したら親に学費を返さなきゃいけないし、加えて仕送りをしなければいけない。
というのも、私が卒業する年に、両親が定年退職する。うつで休職中の兄はまだ奨学金を返しきっていない。弟は院進を考えている。
教員の給料で家族4人を支えていかなければいけない事を考えると、奨学金の返済にあてる分は出来るだけ少ない方が良い。
こんな事なら進学しなければ良かった、なんて考えることもある。
両親は、私が中卒で就職すると思っていた。そこを必死に頭を下げて、高校、大学まで進んできた。
実家は山奥の限界集落にある。高校まで片道2時間、通学バスの定期券は1か月1万円強。お小遣いは基本無し、必要な時は用途を明確にして頼むこと。
教科書や授業で使う問題集のほかは、シャー芯と赤ボールペンと授業で使うノートの分くらいしか頼めなかった。
私はその地方(東北、北陸とか)で一番の大学に行きたくて、職員室のミスプリントをパクって勉強用のノートにしていたし、放課後にお腹がすいたら学校の水道から出る鉄臭い水を入れて飲んでいた。
(弁当は家にあるもので自分で作っていた。だいたい塩むすびだった)
結局その大学には前期試験で落ちて、センター逃げ切りの形で今の大学に入った。
今の大学でたくさんの尊敬する人たちや大切な友だちに出会えたから、後悔はしていない。
でも、大嫌いな両親の顔が一層見れなくなった。受験のために、余計にお金をかけてしまった。
私が両親を嫌う理由は、前時代的な観念を体現したような二人だからだ。進学させてもらった事に感謝はしているが、それとこれとは別だ。
私が女だから進学には猛反対したし、高校で入っていた部活で全国入賞しても、全く興味を示さなかった。
だから私は両親が嫌いだ。
それでも、卒業・就職して両親と縁を切れば、残された兄と弟はどうなるのか。それを思うと、仕送りは確実にしなければいけない。
兄と弟のことは好きだ。同じ親の下で生きてきた同房だから。
兄は復職の目途が立っていない。今は働いていた時の貯金から奨学金を返済しているが、このままだと踏み倒して自己破産だろう。
弟は、私が仕送りしなければ院どころか4年間の学費もままならなくなるだろう。両親が退職して4万の仕送りが出来なくなるんだから。
私は兄弟を助けるためにも、仕送りをしなければいけない。嫌いなクソ両親もそれを望んでいるし。
まてよ、学費の返済に月4万、弟の学費分4万、兄の返済分は今ちょっと分からないけど……月10万は仕送りしなきゃいけないやつ?
え、、詰みじゃん、、
何の話をしていたんだっけ。つい愚痴になってしまいました。申し訳ない。
あ、そうそう。将来を考えると奨学金は増額できないから、どうにか支出から3~4万削らなきゃいけないんだった。
増田を見ているみなさんのご意見が聞きたいです。以下に整理してみます。
家賃3万
通信費1万
交際費1万
貯金1万(あ、好きなバンドのライブに行くため今貯めてる分は8月に使い切ります)
食費等2万
綺麗に騙される人もいるものだ。という感想を抱く一方で、いや待て、誘いに乗りたいタイミングというのは存在する。という出来事を思い出した。
数年前、目を酷使する前職を退職し「地球を感じたい!砂漠だ!砂漠へ行かねば!」という欲望に突き動かされたわたしはモロッコにいた。
複数のスパイスの組み合わせによる複雑だけど優しい調和を感じる味わい。素材の旨みをじっくりと引き出す調理法。異国の喧騒も、緊張して通したオーダーを待つ時間も目の前の料理を更に魅力的なものへと変えた。なにがなんだかわからないけどとにかく美味しいモロッコ料理に魅了されるのに時間はかからなかった。
街中を散策する中で、スパイス専門店が数多く存在することに気づいた。一からスパイスを調合するのは難しくても、ミックススパイス的なものがあったりするんじゃないだろうか?それを使えばあの魅力的な料理を日本でも再現できるのでは?と考えたわたしは、そのうちの一軒に足を止め商品を物色した。店主に「ミックススパイスの有無」を尋ねると、「ラスエルハヌートというスペシャルなのがあるよ!」と言われた。ちょっとだけください。と頼んで渡されたものを見て驚いた。
ホール(丸ごと)すぎるのだ。ぶつ切りの枝、葉っぱ、種、松ぼっくり丸ごと?みたいなやつ。それらが絶妙な配合でブレンドされたビニール袋を渡され、軟弱な日本人は途方に暮れた。これでは料理には使えない。店を出ると一人の男が声をかけてきた。「うちに最強のブレンダーがあるぜ。このスパイス達を完全なパウダー状に粉砕することができる。」
救世主かと思った。「枝・葉っぱ・種・松ぼっくりを食材に変えてもらうために、おじさんの機械を借りにおじさんの家に行く。」自然な流れである。もう少しだけ危機管理能力に欠けていたら着いて行っていたと思う。
半分くらい詐欺なんじゃね?って思う。
詐欺やるんならこんないいチャンスないもん。
亡くなったのは34人だけど、入院中の人の中からわらわら退職者でると思うよ。
無傷だったのが7人とかそんなだったし。
アニメーターって職種が、長期休職が許されて、復職してからも身体に無理がない範囲でゆっくり復帰、なんてことが許されるとは思えないし。
精神的にもキツいでしょ。
それに、精神的に弱気になった人間がクリエイティブな作品作るのって無理じゃね?
誰の心も傷つけない、誰の心にも刺さらない作品しか書けないでしょ。
京アニって名前と、過去の作品の権利関係と、従業員もセットでどこかに買ってもらったほうがいいと思うよ。
マジで。
元号が令和から変わって間もなく、父がこの世を去った。映画や小説の中の「息子」のように父の死を哀しめない自分がいる。そんな自分に対して人として何か欠けたものをモヤモヤ感じつつ2度目の月命日を迎えたころ、わだかまりの輪郭がくっきりと浮き彫りになってきた。
遺品整理として父のノートパソコンの中を覗くのは、大きな心理的苦痛を伴う。ブラウザのトップに出てくるはてなブックマーク。偏向を通り越してまず「トンデモ」レベルなはてブの数々。生前の父は立ち歩けなくなる直前まで地域福祉や住民のネットワーク作りに奔走していたが、デスクトップにはそうした業務のファイルに交じって、ファイル名そのものが「睡運瞑菜」とされたエクセルデータがあり、中身は有名ブクマカのブコメのリストだった。
はじめは、あれ?という違和感程度だったように思う。
久々に帰った実家で、几帳面に整理された父の書斎のデスクや枕元に何げなく置かれた「増田」のプリントアウトの数々。その頃は、相変わらず知的好奇心の幅が広い男だなと思った程度だったのだ。父はとにかく多方面に好奇心を示す人物だったし、退職しても即座に語学留学するような向学心の塊だったからだ。
病院にいると、「パンティー」とつぶやく。「ゴミを貼るな」と、誰に向かうでもなく言う。JKに向けての露骨な性癖を口にする父に、言葉を失った。元増田なんて言葉を使う時点でどんなコンテンツに触れているかがわかるし、あたかもそれが誰にでも通じる共通言語かのように語る時点で、閉鎖的なコミュニティの中で父が常識を失っていることを感じた。
貪欲な向学心を持ち、時代の波にそれなりに揉まれ、10年ぐらい同じスレッドに書き込み続けて吉野家牛丼を選んだ、どこにでもいるオヤジだった父を想う。
それほど遠くない未来、こんなことを書かれるんだろうなあ。
退職面談でえらいひとに言うこと言うこと全否定され、そんな理由じゃ納得できないな、と言われて退職を決意した。
おきまりの『そんな考え方じゃどこでもやっていけないぞ』も言われた。
そんなこと言われてまでこの会社に残ろうと思えなかった。
そこからは、退職日を日付指定して書類送って終わり。えらいひとが納得しようがしまいが、あっけないものだった。
一方的過ぎると言われたけれど、『面談して全否定を繰り返すことでこちらが疲弊するのを待ってるんじゃないか』と疑ってしまった時点でもうダメだった。退職する決意が変わらないことは約束できるが、ストレス性の病気になる可能性を否定できなかった。会社にいけないのはもうどうでもいいが、転職活動までできなくなってしまうのは避けたい。なので、短期決戦に持ち込んだ。自己防衛大事。自分大事に。
そんなこんなで意味はすっきり無職の身である。次の仕事は決まってない。
秋くらいまでに決まるといいなあ。
会社はそりゃそう言うよね。ただ有給の残りを考えたらもう少し前から休めるんだよな。
せめて退職時だけは使えなかった有給の買取を義務化してくれたらお互い円満に退職できるんだけど。
これってどうにかなんないの?
予定より残ってしまったため退職を一月遅らせたい旨を伝えたら「有休消化のために一月延ばすのはちょっと」と却下されてしまった。
その結論自体もえっそうなの?って感じだけど、申し訳なさそうに言われた理由がちょっと納得できない。曰く。
・増田さんは取りやすい部署だからまだいいものの、そうはいかない人もたくさんいる
→はぁ?以外の感想が無い。他の人皆がそうだからあなたも我慢してねはおかしいと思うのだが。
・今年は上半期しかいないのに全部とるのも…半分はとれるよね?
→今のところ21日分消化予定。勤続10年近いので、現時点で残りはほぼ40日フルにある。
でもその20日は去年の分でしょ?じゃあ今年の分の10日分までなら納得するわけ?(いやこれも屁理屈だけど)
退職の意向自体は昨年末から伝えていて、業務引継なんかを調整しながらここまでやってきた。今月やること多くて休めなかったのは予定立てるの自分も会社もへたくそかって思うけど、過ぎた事はもう仕方ない。退職願はまだ出しておらず口約束とも言えない位ふわっと「8月末で」ということにしてあったので、じゃあ具体的な日付打ち合わせてから今月中には提出を、と思っていたらこれである。
もっと出し渋られて5日とかしか取れなければ強硬手段に訴えるという選択肢もあったけど、こうなると交渉も面倒に思えてきてしまう。楽しく仕事している上司に強めに出るの無理すぎる。半分も取れたら勝利なのかな…でも私の権利…うーん。
月曜日嫌だなあ、朝嫌だなあ、仕事行きたくないなあって思いながら今朝を迎えて
ずーっとお昼休みを待って(今日はお蕎麦だった)。ご飯を食べ終わったらすることがないから。同僚と話しながらお昼休みが早く終わらないかなあと待って(子どもがハムスターを飼うらしい)。
それからずーっと就業時間を待って。帰りの電車を待って。電車が駅に着くのを待って。スーパーでコロッケとパックのご飯をカゴに入れて、レジを待って。
家に帰ってきてエレベーターを待って。レンジの前でコロッケとご飯があったまるのを待って。
油でベショベショになってしまったコロッケとご飯とカットキャベツを食べて。洗濯機が終わるのを待って。干して乾くのを待って。
もうすることがない。あとは寝る時間を待つだけ。テレビをつけて、テレビを消して、増田を見て、5chのチラ裏に少しだけカキコして、増田を見て、待つ。寝る時間はなかなか来なくて、画面の中以外のものが目に入るとたくさん現実の嫌なことを思い出してしまうから見ないようにする。出来るだけ自分のことを考えなくて済むように、増田と5chだけ見る。ときどきYouTubeで料理の動画を見る。好きだった理科は、将来の夢には叶わなかったから、bbcの宇宙の番組はもう見れない。まともな人間になるのは叶わなかったから、まともな人間がたくさん出てくるドラマはもう見れない。女子アナみたいな女の子にはなれないから、ニュースはもう見れない。小説も、活字が読めなくて、集中力散漫でもう読めない。増田と5chと料理の動画だけ見る。それでやっと、ようやく寝る時間になる。
寝るときは、寝付けないからマイスリーを飲む。ちょっと目眩がして、横になって寝付けるのを待つ。
一生目が覚めないといいなあと思うけど、もう26*365日くらいずーっと朝が来てるから、多分明日も来るんだろうなあ。
あと4回、待つのを繰り返してやっと週末になる。週末は出来るだけ長くずっと寝る。起きたら人生が長くなってしまうから。ずーっと寝て時間が終わるのを待つ。日曜日の夜にはやっぱり朝が来ないといいなあと思う。日曜日の夜だけ時間が過ぎるのを待たない。止まればいいなと思う。それでも多分朝が来ると思う。
当面の目標はお盆休み。でもお盆休みに予定なんかない。だから、待って待って得たお盆休みも寝て、寝て、終わるのを待つ。
そしたらまた、5回待って2回待って5回待って2回待つ生活になる。祝日とお正月を目標にして。
いつか退職できるのを待つ。退職しても多分、することがないから、やっぱり寝ると思う。そうして退職したら死ぬのを待つと思う。苦痛だった学校生活もずっと、休みの日と卒業式を待っていた。
嫌いなものが増えて、好きなものは嫌いになっていく。もう一度好きになれたらいいと思う。どれぐらい待てば好きになれるだろう。いろんなものに、嫌な思い出が染み付きすぎている。
はやく死ねばいいのに。もう1人自分がいたら、早く殺してあげたい。もし、早送りとか、スキップとか、ついてたら全部飛ばすのに。
あとどれぐらい待てば終わるのかと思うとうんざりして、泣きたくなる。
高専について知りたい人や高専に職を求める人に向けて、いわゆる高専に採用され働いてみた感想を書いた。
高専と一口に言っても色々ある。上から下まで序列ができていて学生や教員の質は雲泥の差であるらしい。上は大学編入予備校と化したお受験高専から、下はコネと気合と根性で中級技術者という名のほぼ技能工を企業に送り出す工業高校のようなものまでが同じ「高専」という言葉でひとくくりにされている。ここに書かれているのはあくまで最下層の淀んだ高専の話であるということにご留意いただきたい。
当たり前だけれど、自分が働いた職場以外のことはほとんど知らない。学会で会った知り合い、部活引率先の懇親会で交わした会話などからほかの高専のことは推察するしかない。私の見てきた世界と、学会などで出会う高専生を比較すると平均的な高専生は素直で良くできると思う。だから、私が感じてきたよりは高専全体のポテンシャルは高いはず。
高専の使命は「実践的技術者の育成」なのだそうだ。実際に私が高専で目にしたものは、平均かそれ以下の学力をもつ田舎の中学生を集めて、食っていける程度に躾と学習を施し、会社へ送り出すというものだった。また、ひとり親家庭など経済的にハンディを抱えた中学生を職業に結び付ける「社会の落穂拾い」でもあった。ここまでこの文章を読んで、あなたは「なるほど高専は社会に役立つすばらしい高等教育機関だ!」と納得したかもしれない。高専がどんな役割をもつ場所なのか、知ってほしい。
実のところ、高専教育は学力以外の「教育」が多い。博士を取って専門を極めてきた人たちにとってはカルチャーショックだろう。この「教育」に馴染める人は高専に残るし受け入れられない人は去っていく。教育のためにすることは会議だ。会議、そして会議のための会議、すべては教育的配慮というふわっとした美名のもとに決まっていく。子供だからと悪人がのさばり、善人が去っていく。
担任をすれば、すべての時間は学生に割かれる。あれもこれも、すべて担任のせいにされる。
寮や部活は前時代的な暴力が支配する世界だ。さすがにいまは身体的暴力はないが、言葉の暴力は公認され教員は暴力を擁護する側に回らなければ運営できない。高専では強くなければ生きていけない、そういう当たり前のことを見せつけられる。それが教育なのだろう。
高専の求人には博士の学位がほぼ必須だ。だから、私は高専教員が独立して研究を行うことのできる仕事なのだと思っていた。働いてみて、高専教員が研究できる仕事というのは嘘じゃないとわかった。しかし、研究に裂けるリソースは驚くほど小さいし、年齢や職位が上がれば上がるほど研究の割合小さくなることが容易に予見できるというのは辛い。
学問的な研究は否定こそされないが歓迎されないと感じる。「実践的技術者の育成」こそが主目的であり、研究はそのオマケであるべきという雰囲気を学校ぐるみで感じた。そんなもの無視している先生もいたけど。時間が限られているので仕方がないが高専での研究内容はよく言えば流行りに乗った、悪く言えば軽薄なものばかりだった、骨太なものは煙たがられる傾向にあった。日本の研究自体が即物的なものに誘導されつつあるので、もうじき高専は過剰適応として絶賛されるだろう。
上司の意向など誰にも邪魔されずに研究テーマを設定できるから、うまく研究を手伝ってくれるパートナーを見つけることができればいいかも。
ちなみに、高専の教員リストには工学博士などの学位がズラッと並んでいる。しかし実際のところ、高齢高専教員の学位は、お上の意向でしかたなく取得したハリボテみたいなものだと知ってほしい。
高専機構というお役人様の改革病に付き合わされて、高専は疲弊している。小さな予算をもらうために企画書を書き仕事を増やし、高専教員は様々な機関の下請けにされそうになっている。そしてこれからクビキリはないにせよ、退職者の不補充で地獄が始まる。
学生たちはよく言えば純粋だし、別のいいかたをすれば子供だった。子供相手には誠実さだけではダメで、チカラで黙らせるみたいなスキルが必要だ。子供が好きで思春期の悩みに向き合って人格的な成長を引き出したい人にこの仕事は理想的かもしれない。でもそれって、工学博士という条件じゃない気がする。
愛すべきテキトーおじさんたちが大好きだった。仕事でやらかした数々の失敗伝説を持つおじさんたちがいて、人生の教訓みたいなものを生で見せてくれた。
私が見てきた高専教員には三つのパターンがあった。第一に間違って高専に来ちゃったポスドクタイプで、こういう人は雰囲気ですぐわかるし数年ですぐ辞める。第二は熱血教師で、学生指導も卒研指導も大好きみたいなワーカホリックだ。そういう人は自分が忙しいだけじゃなく周囲の仕事も増やしていく困ったタイプだけれど、この層で高専の運営は回っている。第三は重鎮タイプで、誠実で穏健なおじいちゃんや、数々の失敗伝説や奇行エピソードをもつ勇者まで様々だ。あなたは、どんな教員になりたいのだろうか考えてみてはいかがだろうか。
いったい、高専教員として長くはたらき続けている人たちは、何に喜びを見出しているのだろうか、私にはわからない。だから、長く働き続ける理由を見つけられたらいいかもしれない。
「高専で研究できなければ、どこにいっても研究できない」という名言を盾に揺さぶりを掛けてくる人がいるかもしれない。それは、ブラック企業の「ここを辞めたらどこでもやっていけない」と同じ構造なので惑わされないように。高専の他に行き場がなければ高専で自らを鍛えてもいいかもしれない。ただし、転職という退路は常に意識しておいたほうが良いと思う。
実名ながらパワハラなど高専のおぞましい実情をほのめかす良質な高専退職エントリもあるのでご参考まで。人材が定着せず次々と求人が出るのはそれなるの理由があるのでしょう。
高専教員は学生からの「勉強教えて~!」の質問攻めに無い知恵を振り絞って切り返すという面白さがあったり。卒研発表会後の学生の笑顔を見れるという喜びもある。この仕事やっててよかったなって感じることもある。しかし、週末や連休になると部活引率で早朝から駆り出され、こんな人生求めてたのかと悩む。嵐の夜は宿直でビクビクしながら眠れない夜をすごすことになるし、救急車の音が聞こえると、学生が巻き込まれていなければよいのだがと心配する仕事である。
会社としては、ウンコ漏らしたくらいでクビにすることは一切ないが、
君の部下も上司も同僚も君に安心して仕事を任せられないと言っている。
他の社員との信頼関係が失われたいま、君がうちに残って仕事をしていても
もし、君が今すぐ自己都合退職すると申し出てくれるなら、人事部長として出来る限り
君に有利な条件で退職できるように尽力したいと思っているのだがどうだろう。
もちろん君は今まで通りに仕事してくれても構わないが、
仕事というのは一人でこなせるものではないし、チームワークが不可欠な場面ってあるからねぇ。
しばらく仕事を続けてから判断するというのであれば、通常の自己都合退職扱いということで、
その点も含めて、じっくり考えてみてくれたまえ。
みたいに言われる。