はてなキーワード: ウォッチメンとは
medakamaster 究極の目指す姿がこれなのは間違いない。この姿を忘れてはいけない。 知事は今すぐ全廃しろなんて言っていない。
「全員が武器を持たないで仲良くできれば理想の社会ができるね」というようなことはよく言われるのだが、そもそもそれは理想なのだろうか?
まず「全員が仲良くできれば」というのは、その思想自体はいいことのように聞こえるが、構造的には全体主義である。「全員が仲良く」を実現するには方法は、私が考えたところだと三つ。
どちらにせよ「お前らとは仲良くしない」という、現在の社会に当たり前に偏在する多様性を何らかの形で間引くことでしか「全員が仲良く」は成立しない。これが果たして、人類が目指すべき理想的な社会なのだろうか? 一番最後の選択肢が実現すれば、まあ「武器なき世界」にソフトランディングできそうな気はするが、それはもはや人類ではないかもしれぬ。
フィクションの世界では、「全員が仲良い社会」というのは何度か実現しているが、どれもろくな結果になっていない。
例えば貴志祐介に『新世界より』という傑作があるが、あの世界では進化した人類が個々に強力な力を持ってしまったがため、お互いを攻撃できないように思想洗浄がなされている。ボノボ型の性愛文化も取り入れられ、あらゆる形で争いが起きないように制度設計がされている。おかげで仮初めの平和な社会が保たれているものの、その過程で発生する不穏な因子は排除されるわ、イレギュラーな外敵からの攻撃には極端に弱いわと、その社会のありかたは歪で脆弱だった。
アラン・ムーアの『ウォッチメン』はどうだろうか(以下結末に触れるので未読のかたは読まないように)。あの作品でもある形で世界平和が実現するのだが、それは本当によいものだっただろうか。仮面を剥ぎ取ったロールシャッハのあの表情は、何を表していたのか。
かように、全体主義に基づいた人類皆兄弟的な平和はよく理想だと言われるが、本当に理想なのかがそもそも疑問だ。それは浦沢直樹の『20世紀少年』のラストで、全員がグータララーと歌って仲良くなるような不自然な社会だと考える。イレギュラーが許されない清浄な社会よりも、利害関係がスパゲッティのように絡まり、多様なプレイヤーと価値観で溢れかえり、汚物まみれのゲロだらけのそびえ立つクソを、それでもなんとかかんとか運用していく現在の社会のほうが人間的というか、私にはよほど理想の社会に見えるのだが、どうだろうか。
最近寝る前にネットフリックスで映画観るようになったんだけど。
今まであんまり映画館に通う習性がなかったからオールタイムベスト級の作品でも見てないのが多くて、ウォッチリストに作品が溜まる一方。
だから厳選して映画を観たいんだけど、厳選した結果観た映画でも私にとってはどうでもいい映画も多くて。
ここ最近で言うと「ファイト・クラブ」とか「ウォッチメン」がそれで、
パラニュークとアランムーアの原作を読んでたから(多少の改変はあれど)原作通りのストーリーに途中で飽きちゃった。
原作をなぞるだけの映画はそれとわかるように印をつけておいてほしいなと思う火曜日。
(追記)
けっこうブクマついてて驚いた。
そうじゃなくて原作の内容をなぞるだけなら別にどうでもいいなと思うんだけど。
例えば「ハドソン川の奇跡」なんかは「筋書」が誰にとっても既知のものだけど、映画ならではの視点の切り替えを使って「映画」らしく見せてる。
多くの原作モノはそういうメディアの変化による「違い」を見せているけど、
上に挙げている2作はそれ出来て無くない?
《 ア ~ オ 》 の部。 (漢字を含むタイトルも含む)
アース
アート オブ ウォー
アートスクール・コンフィデンシャル
アーネスト式プロポーズ
アーバン・エクスプローラー
アーマード 武装地帯
アイ ウォント ユー
アイ ラブ ヒットマン
アイ・アム・キューブリック!
アイ・アム・ナンバー4
アイ・スパイ
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ
アイ・ラブ・トラブル
アイアン・イーグル
アイアン・カウボーイズ ミーツ・ゴー~
アイアン・ソルジャー/フォートブリス~
アイアン・ホース
アイアンイーグル4
アイアンクラッド ブラッド・ウォー
アイガー北壁
アイス・オブ・ザ・デッド
アイス・キャッスル
アイス・ストーム
アイス・プラネット
アイス・プリンセス
アイズ
アイドル・ハンズ
アイム・ソー・エキサイテッド!
アイランド
アイリス
アウェイク
アウト・オブ・タウナーズ
アウト・フォー・ジャスティス
アウトポスト37
アウトレイジ・ギャング
アウトロー
アウトロー
アクアノイド
アクセル
アサインメント
アサシン
アザー・ピープルズ・マネー
アザーズ
アザーズ -捕食者-
アシャンティ
アスガルド・プロジェクト
アスファルト・ジャングル
アタメ
アダムリザレクティッド
アダルト♂スクール
アダルトボーイズ青春白書
アダルトボーイズ遊遊白書
アックス・ジャイアント
アップタウン・ガールズ
アテンション・バンディッツ
アトランティック・シティ
アトランティック・プロジェクト
アトランティック・マネー
アドベンチャー・オブ・ヒーロー
アドベンチャー・ファミリー
アドベンチャー・ファミリー/ロッキー~
アドレナリン・ブレイク
アナーキー
アナコンダ
アナコンダ vs. 殺人クロコダイル
アナコンダ2
アナザー プラネット
アナザー・カントリー
アナザー・デイ・イン・パラダイス
アナザー・フェイス
アナトミー
アナトミー2
アナライズ・ユー
アニー
アニマル・ハウス
アニマルマン
アバター
アバンチュール・イン・リオ
アパートメント12
アパッショナート
アパッチ
アパッチ
アパッチ砦
アパリション -悪霊-
アビス
アフガン・レポート
アフター・アワーズ
アフター・ウェディング
アフター・ザ・レイン
アフターショック
アフターライフ
アフリカン・ダンク
アフリカ大空輸
アフリカ珍道中
アブレイズ
アホリックス リローデッド
アポカリプス・ナウ
アポロ13
アポロ18
アマチュア
アマデウス
アマンダ・バインズ in Sweet Paradise
アミスタッド
アメリ
アメリカン クリスマス・キャロル
アメリカン トランスレーション 二十歳~
アメリカン・アウトロー
アメリカン・エネミーズ
アメリカン・ゲリラ・イン・フィリピン
アメリカン・サマー・ストーリー
アメリカン・シビル・ウォー
アメリカン・ジゴロ
アメリカン・スウィートハート
アメリカン・スクール・トリップ
アメリカン・スター
アメリカン・ソルジャーズ
アメリカン・ドリームズ
アメリカン・バナナパイ
アメリカン・パイ
アメリカン・パイ3 ウェディング大作~
アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺~
アメリカン・パロディ・シアター
アメリカン・ヒストリーX
アメリカン・フライヤーズ
アメリカン・ホストクラブ
アメリカン・ホット・ワックス アラン~
アメリカン・ラプソディー
アメリカ交響楽
アメリカ上陸作戦
アメリカ万才
アライバル ファイナル・コンタクト
アライバル-侵略者-
アラクノフォビア
アラスカ魂
アラスカ珍道中
アラフォー♀オン・ザ・ビーチ
アラベスク
アラモ
アラモ
アラン・ドロン 私刑警察
アリ ALI
アリ・G
アリーナ
アリア
アリス
アリス
アリゾナ・ドリーム
アルゴ
アルティメット・エネミー
アルティメット・ゾーン
アルティメット・ランナーズ
アルティメット2 マッスル・ネバー・~
アルテミシア
アルバレス・ケリー
アルビノ・アリゲーター
アルビン2 シマリス3兄弟 vs. 3姉妹
アルファ・インシデント
アルフィー
アルフィー
アルフィー・ダーリング
アルマゲドン2010
アルマゲドン・コード
アルマゲドン・パニック
アルマズ・プロジェクト
アレックス
アレックス・ライダー
アローン・イン・ザ・ダーク
アローン・イン・ザ・ダーク II
アンコール!!
アンジェラ
アンジェリーナ・ジョリー in サイボー~
アンスピーカブル
アンダー・サスピション
アンダーカバー・ブラザー
アンダーカバーコップ
アンツ・イン・ザ・パンツ!
アンツィオ大作戦
アンディ・ウォーホル/ウーマン・イン~
アンデッド・ウェディング 半ゾンビ人~
アンデッド・ハザード
アントニオ・ダス・モルテス
アントマン
アンドレイ・ルブリョフ
アンナ
アンナ・カレニナ
アンナ・カレニナ
アンナ・クリスティ
アンナ・ニコル・スミス in デンジャー~
アンフォゲタブル
アンボーン
イージーマネー
イースター・パレード
イエロー・ハンカチーフ
イグジスツ 遭遇
イグジット・スルー・ザ・ギフトショッ~
イズント・シー・グレート
イタリア式離婚狂想曲
イタリア的、恋愛マニュアル
イタリア旅行
イット・ケイム・フロム・アウター・ス~
イナフ
イノセント
イマージュ
イマジン/ジョン・レノン
イラン式料理本
イル・ポスティーノ
イルマーレ
イレイザー
イン・ウィッチ・ウィ・サーヴ
イン・グッド・カンパニー
イン・ゴッズ・ハンズ
イン・ザ・ダークネス
イン・ザ・ネイビー
イン・ザ・ミックス
イン・ディス・ワールド
イン&アウト
インサイド・ミー
インサイド・ルーウィン・デイヴィス ~
インサイドゲーム
インシディアス 第2章
インシデント
インセプション・コード
インターセクション
インターセプター
インティマシー 親密
インテリア
インディ・ジョーンズ/クリスタル・ス~
インディ・ジョーンズ/レイダース 失~
イントゥ・ザ・ウッズ
イントゥ・ザ・ストーム
イントゥ・ザ・スペース
イントレピッド
インドシナ
インナースペース
インフェクション 感染
インベージョン・オブ・ザ・ビー・ガー~
インベーダー・ミッション
インポスターズ
インモラル レプリカント
インモラル個人教師
インモラル物語
ウープ・ウープ
ウーマン ラブ ウーマン
ウーマン・イン・リヴォルト
ウーマン・イン・レッド
ウーマン・オン・トップ
ウィ・アンド・アイ
ウィークエンド・ラブ
ウィスキー
ウィズ・フレンズ
ウィズ・ユー
ウィズアウト・ユー
ウィル・ペニー
ウィルソン
ウィロー
ウィンチェスター銃'73
ウイークエンド
ウイルスハザード
ウインズ
ウインド・ライダー
ウェア 破滅
ウェイキング・デッド
ウェイクアップ!ネッド
ウェイバック -脱出6500km-
ウェインズ・ワールド
ウェス・クレイヴン's カースド
ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー
ウェディング・バンケット
ウェルカム トゥ コリンウッド
ウェルカム!ヘヴン
ウエスタン
ウエスト・バンク・ストーリー
ウエストワールド
ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード
ウォーク・トゥ・リメンバー
ウォーターボーイ
ウォーリアー
ウォールストリート・ダウン
ウォールフラワー
ウォール街
ウォンテッド
ウルトラ I LOVE YOU!
ウルフ
ウルフマン
ウンベルトD
エージェント・コーディ
エージェント・スティール
エージェント・ゾーハン
エージェント・ハミルトン ~ベイルー~
エージェント:コール
エース・ベンチュラ
エール!
エア・アメリカ
エア・クラッシュ
エア・バディ
エア・フォース II
エア・マーシャル
エアベンダー
エアボーン・ソルジャーズ
エアポート'05
エアポート'75
エアポート'80
エアポート2015
エアポート24時
エアポート・アドベンチャー クリスマ~
エイジ・オブ・ザ・ドラゴン
エイブ・リンカーン
エイミー
エイリアン
エイリアン バスターズ
エイリアン・インセプション
エイリアン・ネイション
エイリアン2
エイリアン3
エイリアン4
エイリアンVSヴァネッサ・パラディ
エキゾチカ
エクスタミネーター
エクストラ テレストリアル
エクスペンダブル・レディズ
エクスペンダブルズ3 ワールドミッシ~
エクソシズム
エクリプス/トワイライト・サーガ
エグザム
エグザム:ファイナルアンサー
エグジット・スピード
エグゼクティブ・ターゲット
エコーズ
エコール
エコエコアラディア ウィッチ・マーク
エジプト人
エスケイプ FBI証人保護プログラム
エスター
エステサロン/ヴィーナス・ビューティ
エッセンシャル・キリング
エデン
エトワール
エドtv
エニグマ
エネミー・フォース 限界空域
エネミー・マイン
エネミーオブUSA
エバースマイル、ニュージャージー
エバン・オールマイティ
エビータ
エビデンス -全滅-
エミリアンヌ
エリート・スクワッド ブラジル特殊部~
エリート・フォース 米国×ロシア 対テ~
エリア0<ゼロ>
エリア52
エリザ
エリザベス
エリジウム
エル
エル・シド
エル・スール
エル・トポ
エル・ドラド
エル・マリアッチ
エルダー兄弟
エレクトラ
エレクトリック・ビーナス
エレジー
エレファント・ソング
エロチカル・アフリカ
エンジェル
エンジェル・アイズ
エンジェル・ウォリアーズ
エンジェル・グラディエーター
エンジェルス
エンティティー 霊体
エンド・オブ・アメリカ
エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後~
エンド・オブ・バイオレンス
エンドレス・サマー
エンドレス・ラブ
エンブリヨ
エヴリン
オー!
オー!ゴッド
オー!マイ・ゴースト
オー!ラッキーマン
オーガズモ
オーケストラ・リハーサル
オーシャンズ
オースティン・パワーズ ゴールドメン~
オースティン・パワーズ:デラックス
オーソン・ウェルズ IN ストレンジャー
オータム・イン・ニューヨーク
オーディション・テープ
オートマタ
オードリー・ローズ
オーバー・ザ・ムーン
オープニング・ナイト
オープン・グレイヴ 感染
オープン・ユア・アイズ
オーメン
オーメン
オーメン 呪戒
オーメン2 ダミアン
オール・アバウト・マイ・マザー
オール・ザ・キングスメン
オール・ザ・キングスメン
オール・チアリーダーズ・ダイ
オールド・ドッグ
オールド・ルーキー
オールモスト・ヒーローズ
オーロラ
オクトパス
オクラホマ・キッド
オクラホマ!
オクラホマ巨人
オスカー
オスロ国際空港 ダブル・ハイジャック
オフィサー・ダウン
オフサイド・ガールズ
オフサイド7
オフビート
オブザーブ・アンド・レポート
オリエント急行殺人事件
オリバー!
オリヴァ・ツイスト
オルカ
オルフェ
オレゴン魂
オレンジカウンティ
オンリー・ユー
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライ~
参考
http://necole-kidman.hatenablog.com/entry/movie_title
【アメリカ映画の日本版タイトル問題】うまい?ダサい? 洋画の邦題まとめ50選!
http://anond.hatelabo.jp/20160613091056
つってまあ、そんだけ見てりゃピクサーとディズニーの新作追ってりゃいいと思うけれど。
とはいっても2010年代のアメリカのアニメスタジオは群雄割拠。これにストップモーションアニメ勢や日本やフランスの伝統的な2Dアニメ勢が絡んできて大乱闘スマッシュブラザーズだし、中国や韓国の新興スタジオも力を伸ばしつつあるわ。
もしかしたら、今が世界的にみて一番アニメが豊潤な時期なのかももしれない。
そんな混沌としたアニメ勢力図を一スタジオ一作品で把握できる、ステキなリストを元増田にプ・レ・ゼ・ン・トよ♥
1. ドリームワークス:『ヒックとドラゴン』(クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督、2010年)
『リロ・アンド・スティッチ』の監督(とスティッチの声)を務めながら、ドリームワークスに移籍したクリス・サンダース。名監督、会心の復活作よ。
人間不信のドラゴンとドラゴン使いの一族のおちこぼれ少年が育む純粋無垢な友情の物語に涙しないものはいないわ。
監督が変わった『2』もDVD/ブルーレイでリリース済み。評価は分かれてるけど、1を楽しめたら是非観てもらいたいわね。
ドリームワークスはディズニー/ピクサーの昔からのライバルよ。
創業者の一人であるカッツェンバーグ氏は元ディズニーの幹部。低迷していたディズニーに『トイ・ストーリー』以前のピクサーと手を結ばせた功労者だったけれど、ディズニーのお家騒動に巻き込まれて会社から追い出されちゃったの。
それだけにディズニーやピクサーに対する恨みは深くて、自分が退社する直前に挙がっていたピクサーの『バグズ・ライフ』の企画をパクって『アンツ』を作ってほぼ同時公開し、ラセターをブチ切れさせた逸話もあるわ。
ディズニーとの最大の違いはその量産ペース。たまにハズレもあるけれども、成功した作品はめざとくシリーズ化して貪欲に稼ぐわ。
『シュレック』、『カンフー・パンダ』、『マダガスカル』がそうね。元増田は『マダガスカル』がお肌に合わなかったみたいだけど、『シュレック』は『カンフー・パンダ』並に観といて損はないわ。『マダガスカル』は作品ごとに評価の波が激しいけれど、この二作のシリーズは一貫して高評価を受けていて安心して観られるわよ。
単発作品では、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』たちなんか玄人好みの作品ね。
2. ワーナー・ブラザーズ:『LEGOムービー』(クリストファー・ミラー&フィル・ロード監督、2014年)
『シュガー・ラッシュ』以降の現代的なウェルメイド作劇に感動した元増田なら、『LEGOムービー』は外せないわ。
チャーミングなテクスチャの質感、とぼけたオフビートなキャラクター、意外に王道な感動ストーリー、アッと言わせる伏線やオマージュネタの数々……
クオリティだけでいえば近年の3Dアニメのなかでもトップクラスと言ってもいいわ。たかがLEGO、とあなどるなかれ。あなたの涙腺をしぼりとる大傑作よ。
WBは元々バックスバニーなどで知られるアニメ業界の最大手。テレビでは「カートゥーン・ネットワーク」を系列に抱えてるわね。けれども映画ではディズニーに遅れをとってきたわ。
散発的に『アイアン・ジャイアント』や『ルーニートゥーンズ:バック・イン・ザ・タイム』といった良作を自前で生み出してきたけれども、基本はポケモンや他社製作のアニメの配給が中心。ようやく自社制作で気合入れだしたのはそれこそ2014年の『LEGOムービー』からよ。
これからは豊富なキャラクターコンテンツを利用して『原始家族フリントストーン』や『宇宙家族ジェットソン』、『スクゥービードゥー』といった作品を映画化するみたい。
ちなみにワーナー傘下にはヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズっていうオーストラリアの映画製作会社があるんだけれど、
そこで『マッドマックス』のジョージ・ミラーにふわふわペンギンヒップホップダンスマッドマックスミュージカル映画『ハッピー・フィート』、
『ウォッチメン』や『300』のザック・スナイダーにふわふわフクロウガチ殺し合い300映画『ガフールの伝説』と、
ヤバい映画の監督に見た目かわいい内容ハーコーな動物3Dアニメをやらせててどれも最高よ!
3. ソニー・ピクチャーズ:『モンスター・ホテル』(ゲンディ・タルタコフスキー監督、2012年)
それまでディズニーの独占市場だったアニメ映画界に風穴を開けた90年代のピクサーと2000年代のドリワの活躍を見て大手映画会社はこう考えたわ。
「3Dアニメは儲かる!」。
ソニー・ピクチャーズ・アニメーションはそうやって便乗的に2006年ごろから作品を継続的に発表しつづけてきて、それなりに稼いではいるけれど、他と比べてあまり元気がないわね。特に日本だとほとんど知られてないんじゃないかしら? アニメ映画界で重要なプレイヤーとは言いがたいわね。
ここは『レゴムービー』の監督のデビュー作である『くもりときどきミートボール』を挙げときたいところだけれど、『レゴムービー』を観たなら薦めなくても観るでしょう?
監督のタルタコフスキーはタルコフスキーのパクリみたいな名前だけど、アニメ業界ではレジェンド級のアニメーターよ。『デクスターズ・ラボ』や『サムライ・ジャック』を作った男、いえばすごさが伝わるかしら。
『モンスター・ホテル』は雇われ仕事で、お世辞にも脚本は最高の出来とは言えないけれど、彼が担当したキャラデザや動きはとても艶やか。特に主人公のドラキュラ娘のキュートさといったら! 3Dアニメが実は2Dアニメと地続きだということがよくわかるわ。
4. イルミネーション・エンターテインメント(ユニバーサル):『怪盗グルーの月泥棒』(ピエール・コフィン&クリス・ルノー監督、2010年)
『怪盗グルー』シリーズの大ヒットで一躍アニメ業界を席巻したのがイルミネーション・スタジオね。
大手のユニバーサルが後ろ盾にいるだけあって、よく広告なんかでも観るんじゃないかしら。「バナナバナナ」と喋る、サスペンダーを来た黄色い丸っこい謎生物のキャラ、あれがイルミネーションが誇る人気マスコット「ミニオン」よ。そのミニオンたちのデビュー作がこの『怪盗グルーの月泥棒』。
偏狭な中年大泥棒がいきなり現れた三姉妹の世話に追われててんやわんやになる、といった筋は『モンスターズ・インク』を思わせるけれど、堅実なアニメーション表現とドギツいスラップスティックさでピクサーとの差別化が成功しているわ。
特にスピンオフである『ミニオンズ』はイルミネーションスタジオの「ヤバさ」が最もよく出ている作品なので、『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一髪』を観た上で是非ごらんになってほしいわね。
しかし、イルミネーションの本領が発揮されるのは今年からだと言ってもいいわ。
2016年に発表されるオリジナル新タイトル二作品――『ペット』と『Sing』(邦題未定)。このふたつを注視していきたいわね。
5. ブルースカイ・スタジオ(20世紀FOX):『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(スティーブ・マルティーノ監督、2015年)
20世紀FOXは自前のスタジオもあるんだけど、まあせいぜい作ってるのはシンプソンズ映画くらいだし、3D作品は基本ブルースカイ作品と言っていいわね。
2000年代の仁義なきアニメ戦争の最初期に反応したスタジオのひとつで『アイス・エイジ』は観た人も多いんじゃないかしら? あまり印象に残る作品はないし、批評家筋の評価は芳しいとは言いづらいけれど、ソニーなんかと比べると安定して高収益を叩き出してきたブランドね。
そういうわけであまり過大な期待を持たずに『スヌーピー』も観に行ったんだけれど、これが思わぬ収穫だったわ。
原作の感じそのまま活かそうとした2Dと3Dの中間めいた微妙な表現は賛否両論あるだろうけれど、88分でチャーリー・ブラウンの恋物語うまく落とし込んだ良作よ。
『スタンド・バイ・ミー ドラえもん』がやろうとして大失敗したことをうまくやるとこうなる、という感じで、見比べてみると作劇の勉強になるわよ。
6. ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ:『塔の上のラプンツェル』(バイロン・ハワード監督、2010年)
ディズニー映画は2008年の『ボルト』以前と以後で大分変わってくるわ。簡単にいえば、元増田が昔観たであろうオールドグッドな2Dディズニー映画が以前、元増田が大好きだっていうウェルメイドな作劇の3D作品が以降。このラインを意識すると効率良くディズニー映画を愉しめるわ。
もっとも元増田は08年以降のディズニー3Dアニメ映画をだいたいチェック済のようね。
でも『ラプンツェル』を見逃しているのはいただけないわね!
90年以降生まれの女子にとってはマイルストーンといってもいい、新しいディズニープリンセス物語の決定版よ!!
女子にモテたければ是非観るべきだし、女子になりたければ絶対観るべき、現代女子力のパワーソース(力の淵源)よ!
7. ピクサー・アニメーション・スタジオ:『インサイド・ヘッド』(ピート・ドクター監督、2015年)
シュガー・ラッシュ以降のピクサーを観た元増田なら当然鑑賞済みかしら?
現代アメリカアニメを支配するピクサーの作劇の極致ともいえるのがこの『インサイド・ヘッド』よ。
物語自体の面白さもさることながら、「私たちはいつ、どのように成長していくのか」についてここまで丁寧に描いたフィクションは稀有だと思うわ。
8. オン・アニメーション・スタディオズ(メソッド・アニメーション):『リトル・プリンス 星の王子さま』(マーク・オズボーン監督、2015年)
フランスは日本とおなじく2Dアニメーション映画が主流だけど、日本にも白組があるように、フランスのなかにも3Dに情熱をそそぐスタジオがあるわ。
まだまだ知られるとはいえないスタジオだけど、『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーンが監督した『リトル・プリンス』で一躍名を上げたわね。
アメリカの大手がかかわっているスタジオでは見られないようなヨーロッパ的な叙情が特徴よ。
今後はこういう小スタジオの3D作品もバンバン出てくるんじゃないかしら?
9. ライカ:『コララインとボタンの魔女』(ヘンリー・セリック監督、2009年)
ここからはちょっと趣向を変えて同じ立体アニメでもストップモーションアニメを紹介するわ。
元増田は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』という映画をご存知かしら?
ああいう人形を使ったアニメはストップモーション(コマ撮り)アニメと呼ばれてファンも多いわ。一番有名なのは『ウォレスとグルミット』かしらね。
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』はティム・バートンの監督作だと勘違いしている人も多いけれど、実は監督を担当したのはこのヘンリー・セリック。
彼が自分のスタジオである「ライカ」を立ち上げての第一作目が、この『コララインとボタンの魔女』なのよ。
ストップモーション特有の質感を保ちつつも3DCGと見まごうばかりのなめらかなアニメーションは、気が遠くなるような数の人形パーツによって実現したもの。
セリック独特のゴシックな美意識が溢れる画面は観ているだけでため息が出るわ。
この『コララインとボタンの魔女』の成功によって、ライカはイギリスのアードマン・アニメーションズと並ぶストップモーションのスタジオとして一躍地位を確立したわけ。
ライカはこれまで三作しか発表しておらず、日本に入っているのは『コラライン』含めて二作だけだけれど、二作目の『パラノーマン』もすばらしい出来なので是非見てね。
10. アードマン・アニメーションズ:『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』(マーク・バードン&リチャード・スターザック監督、2015年)
で、ストップモーションアニメの老舗であり、ストップモーションといえばアードマンと言われるほど有名なアードマン・アニメーションズ。
配給会社はそのときどきによって変わるけれど、一貫して温かみのあるゆるさと精緻な細部へのこだわりをふせもった上質なストップモーションアニメを世界に供給しつづけているわ。
もちろん、去年発表された『ひつじのショーン』も最高だったわね。
『ウォレスとグルミット』とおなじく、テレビシリーズの劇場映画化だけれど、TV版をみてなくとも十全に楽しめるわ。むしろ、テレビシリーズの入り口としてちょうどいいくらい。
アードマンの作品はそのルックを一目見れば即座にわかるので、公開されたらとりあえずチェックしときたいわね。
11. スターバーンズ・インダストリーズ:『アノマリサ』(チャーリー・カウフマン&デューク・ジョンソン監督、2015年)
スターバーンズ・インダストリーズはテレビドラマで活躍するダン・ハーモンが立ち上げたストップモーションアニメ会社。
その第一作目に『マルコヴィッチの穴』などで知られる個性派脚本家チャーリー・カウフマンを監督に迎えて作ったのが、この『アノマリサ』。
アードマンにしろライカにしろ「子どもも大人も愉しめる」映画が信条のストップモーションだけれど、この『アノマリサ』は完全にオトナ向けよ。
カウフマン特有の奥行きある哲学的なストーリーもそうだけれども、一番子どもに見せちゃいけないのはセックスシーン。
なんと精巧に作られた人形同士(男女ともにくたびれた中年)がヤッてる姿をえんえん見せつけられるの! クンニから挿入、絶頂、事後まで全部よ!
年間200本の映画を観るぼくがオススメする7つの映画と7人の映画監督 - 私を構成する映画監督 - - Hikikomotrip
信頼できる映画評を各人間を見分けるにはコツがいる。見ればわかる程度のアレもいるが。
一番わかり易い見分け方は、まずライムスター宇多丸のラジオ映画評番組(正しくは番組内の一コーナー)「ムービー・ウォッチメン」を聞くことだ。
信頼出来ないやつはそこで述べられた評言をまんまパクる。咀嚼せずにパクる。宇多丸はラッパーだけあってキャッチーでクリティカルなフレーズを次々と考案してくれるので、使い勝手が良い。
そういうのをアホは何も考えずに右から左で流すだけだから、「それってどういう意味なんですか?」と聞かれたときにうまく対応できない。
感想や評論のパクりが悪ってわけじゃない。むしろ、それが有用だと思えばどんどんパクるべきだ。
しかし、それにはあくまで自分の感性や理性というフィルターを通して自分なりに噛み砕いたうえで、自分の言葉として精製する過程が必要だ。
それがアホにはできない。
たとえば、コレ。
この人がぼくに与えてくれたのは「ヒップホップ」。彼の映画の作り方はとってもヒップホップの思想に近いと思うんですね。サンプリングやオマージュを多用するパッチワーク的方法論はまさにヒップホップそのもの。ぼくがラップが好きなのは彼の映画が好きだからなのかもしれません。
じゃあお前、ウンコとオシッコは似たようなプロセスを経て製造されるけど、オシッコほど喜んでウンコまるのみできる自信あんの???
こういうのは圧倒的リファレンスを有し、かつ日本ヒップホップ界のレジェンドである宇多丸が言うから重みがある(別にタランティーノを形容してヒップホップ的と評したのは彼が初めてではないし最後でもない)のであって、そのへんのやつが言うと「え? 具体的にどういうこと?」と疑問が湧いてしまう。タランティーノ映画観てて「あ、このBGM、『アラモ』だな」とか「あ、このシーン、『修羅雪姫』だな」とか思うか?本当にタランティーノにヒップホップ魂を感じているのか?ちなみにタランティーノ映画で流れるヒップホップってせいぜいウータン・クランくらい(っていうかRZA)だぞ。
いやいやタランティーノは我々の知らない引用ネタをさも知っているものかのように見せるのが巧くて……と言うのだったら、手法として最もヒップホップ(=引用のパッチワーク)的な『ジャッキー・ブラウン』が肌にあわないってどういうわけ?
結局、ヤクザか狂人が出てきて人が無残に殺される映画が好きなだけってなら最初からそう言えば?
そもそも宇多丸リスペクトしてんなら『ハート・ロッカー』以外の気に入った映画も劇場で複数回観ろや!
こういう何も考えずに宇多丸にフリーライドして周囲の評判を稼ごうとする人を業界では「紫の服の人」と言います。
用例:
映画会社社員A「このまえ公開された◯◯なんですけど〜ネットにひどいこと書かれてて〜見て下さいよこのブログ〜」
広告会社社員B「ん〜???ああ、このブログね。これは「紫の服の人」だから気にしなくていいよ」
というところで、本日の増田、お開きです。最後に増田がおすすめする本当にキモチいい七人の監督の七作を紹介してお別れです。
周防正行:『舞妓はレディ』と『終の信託』以外全部。入門編は「シコふんじゃった。」。シコったあとで『Shall We Dance?』を見ればこの監督独特のリズムに慣らされる。
キャスリン・ビグロー:『ハート・ブルー』と『ゼロ・ダーク・サーティ』。最初に観るなら『ハート・ブルー』。それを最後にしてもいい。
北野武:ヤクザ映画全部観た後でまだ北野武を知りたいと思う余力が残っていれば『みんな〜やってるか?』あたりも。『アウトレイジ』は単発として間口は広くても北野映画の入り口にはならないと思うので『BROTHER』あたりで覚悟をきめておこう。
タランティーノ:一通り全作観終わった最後に『デス・プルーフ』。この監督はフィルモグラフィー順に観るのが良い。よって入門編は「レザボアドッグス」
ポン・ジュノ:全部。入り口としてなら『グエムル』。度胸と覚悟と自らのゲスさに自信があるなら『殺人の追憶』から入ってもいい。
園子温:ない。七人のなかで一番優先順位が低い。強いて挙げるなら『地獄でなぜ悪い』(スラップスティック好きなら)と『冷たい熱帯魚』(とにかくエグい救いのない話が好きなら)。
クリント・イーストウッド:全部。ただ順番があって、西部劇諸作飛ばしていきなり『許されざる者』を、『許されざる者』や『ダーティ・ハリー』飛ばしていきなり『グラン・トリノ』観ても感動はしてもよく飲み込めないと思う。気軽に楽しみたいなら『インビクタス』や『ジャージー・ボーイズ』あたり。
アメリカン・コミックスにウォッチメンってのがあって、映画にもなってる。
長く冗長で無駄に大味なセックスシーンとか暴力描写とかアメコミの再現度は高いんだが、おすすめはしない。
その中に、ロールシャッハってキャラクターが出てきて、白黒ハッキリ付けたがる。絶対に妥協しない。悪を許したりグレーな領域を認めたりしない。
杓子定規というのとはちょっと違って、Justiceという単語がぴったりな、盲目で剣を持ち天秤で判断する正義の女神のグロテスクな表現に見える。
パチンコ、という遊びがある。まあギャンブルだ。スロットもそうだな。
法の下の平等や、実態としての賭博の規制などを鑑みると、そこにあるのは不正義だな。正しくない。
射幸心を煽り、勤労意欲を削ぎ、経済に影響を及ぼすので、ギャンブルは悪いことだとされている。
ただ、公営ギャンブルという存在を見ても分かる通り、お上の管理する賭博は良しとされている。
昭和の時代までは、競輪競馬競艇オートレースは、地方自治体を潤すお財布だった。
意識している人が少なくなるようにイメージ操作してるが、宝くじもギャンブルには違いない。
刑法が取り締まるギャンブルもそのものズバリ「賭博及び富くじに関する罪」だ。富くじは宝くじと同じだな。
どうやったって一定数そういうのをしたがるヤツがいるなら、お上がコントロールしてやるのが一番効率が良い。
変に潜らず目に見えるところでやるなら、パチンコみたいに、民間委託するのも、まあコントロールの範囲内だ。
繰り返しになるが、これは不正義だ。まったくもって正しくはない。
じゃあこれが正義、つまりは法律が正しく運用されて、かつ、ある程度吸収できるような方策を考えると、手詰まりになったりする。
つまりパチンコパチスロに慣れたジャンキーを吸収できる公営ギャンブルを設立できるかという問題だ。公営カジノが一番近いがやはり違う。
あの客層をそっくり収容できる娯楽施設が、まだ世の中に存在しない。
何度もパチンコが危機を乗り越えて存続している一つの大きな要因だ。
ただ、この世界もそろそろ終わりになってる。何度も繰り返しになるが、いままでが不正義で、正しくなかった。
ドヤ街に日雇い集めてその中で完結させる、日雇い払いの賃金を酒や焼き鳥で消費させて次の日に回す、働けなくなったらホームレスになって、働けないほど体が悪いから遠からず冬を越せずに死ぬ。つまりはそういうスラムが日本にもあった。他所の国のスラムに比較すれば健全なのかもしれないが。
本来正しくは生活保護を受けて、健康で文化的な生活が送れることが保障されている人たちだ。
この国が整備しているシステムが正しく運用されていれば、乞食は存在しない。
浮浪者も、餓死者も、それを望まない人たちはそうならないように文面では既になってる。
そして正しく運用されていないという不正義が問題視される程度には、日本は先進国となり、社会的に成熟してきつつある。
苛烈な正しさは、見える範囲の綺麗さと見えない部分への皺寄せという形をとることが多いが、シワを隠せる領域が減ってきている。
見えないところに追いやってそれとなく回していた不正義が許されなくなり、破綻しないようにさらに外側にシワを寄せようとしている。
東京のイベントに向けて、都内は綺麗になっていき、そのシワを吸収するべく既に受け皿ができていくように見える。見えない人もいるだろうけど。
でもきっと、そういう外出しした不正義も、糾弾されていくんだろうな。
例えばフィリピーナをネット越しに英語教師にするのは、日本に連れてきた移民を低賃金で働かせるより問題になりにくい。
同一労働に対して低賃金払っていることには変わりないけれども。
さらに苛烈な不正義を先に糾弾すべきというのは方法論として正しいし酷い現場はまだまだある。
海外へ仕事出す先が高賃金化でどんどん移動してるというのも、不正義だとはみなされにくい。
結局何が言いたいかというと、盲目のまま正義を無条件に実行すると、そこには正義だけが残るんじゃないかってこと。
理念への純粋性は美しいけど、たいてい現場の泥臭さが勝ってきた。
ものすごく卑近な例で言えば、シリア難民を救うために、とりあえず日本人とシリア人とで子作りして、それから在留許可を求めるという手段は難民申請よりもずっと現実的だし少子化対策にもなる。もちろん足元を見た人身売買だし、偽装としない為に子供を産むことになるし、当然に非人道的だろう。
この例は極端だから、この例なら文字通り死ぬほうがマシだったりするだろう。それがほんとにマシかは本人にしか解らないけれども。
でもきっと、正しければ多少の人死はやむを得ないというのは、すぐそこだと思う。
浮浪者はテントを張れなければ死ぬが、収容施設に入らない人間が死ぬのは自業自得だと思う人間が多数派になった時、対象は浮浪者から高齢者になり無職者になり、いずれ低所得者になるんじゃないかと、今から自分は怯えている。
・以下の7つのおすすめ漫画ランキングに登場しなかった漫画を選びました。
おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - しっきーのブログ
http://skky17.hatenablog.com/entry/2014/03/09/214250
ランキング形式で、オススメの漫画ベスト100を紹介する - はてなで語る
イッキ読み出来る!今まで紹介した おすすめの漫画ベスト100 をランキング形式で紹介してみる - だから漫画はやめられない
http://mangacomic.hateblo.jp/entry/manga-best100-1
おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - 必需品ブログ
http://hitujyuhin.hateblo.jp/entry/2014/12/13/152803
おすすめ漫画ベスト100冊をランキング形式で紹介する | @raf00
http://ikdhkr.hatenablog.com/entry/2015/01/28/120500
おすすめの漫画をランキング100位まで紹介 - きりんの自由研究
http://giraffyk1.hatenablog.com/entry/recommend-manga-ranking-100
・もし「漏れてないよ!ちゃんと選んでるよ!」って漫画があったらごめんなさい。
・もちろん、他にも面白い漫画は山のようにありますが「その作品について、ある程度の熱量でもって語れるかどうか」を最低基準として選んでいます。
・50選にしなかったのは、①くくりが思いつかなかった②これ以上夜更かしすると明日の仕事に差し障るため
・そもそも面白い漫画が多すぎる。100や200に絞れるわけがない。
・みんな漫画読もう
バットマン・キリングジョーク - アラン・ムーア/ブライアン・ボランド
ウォーキングデッド - ロバート・カークマン/トニー・ムーア/チャーリー・アドラード
バチバチ - 佐藤タカヒロ
KIM625 マンガ, アニメ, 文化 アメリカにはなぜ大人向けコミックが無いのか、なぜ日本にはあるのか。 2010/09/08
はてな表現規制反対派の重鎮KIM625のこの問い、一見素朴なギモンに思えるが違うんだよね。
表現規制反対派の間では、出来合いの答えがある。
「コミックス・コードによる規制のため子供向けのものしか許されなかった」という答えがそれだ。
KIM625の問いはこの答えを念頭においたものだろう。だが、この表現規制批判派史観はどこまで正しいのか?
田中秀臣氏がブログで調べ続けているようにアメリカン・コミックスの不人気の主犯がコミックス・コードだという説は実証的に否定されつつあるという。
それ以前の問題がある。大人向けコミックがないというのは果たして事実なのか?
実際には、MADやアート・スピーゲルマン、映画にもなったロバート・クラム作品やアメリカン・スプレンダーのような先鋭的な大人向け作品の流れが、ほそぼそとながら、六十年代から続いていた。
アンダーグラウンド・コミックスと呼ばれるこれらの流れは、80年代頃からスピーゲルマンが自らの父の体験と緻密な調査を元にアウシュビッツの悲劇を描いた「マウス」などのヒットにより日のあたるところに現れ、スーパーヒーローなどの商業的コミックスに対向するものとして「オルタナティヴ・コミックス」と呼ばれるジャンルが成立する。
一方の商業的コミックスもだんだんと大人向け路線になり八十年代には映画化したウォッチメンなどの大人向け作品がヒット、90年代には大手コミックス社からスーパーヒーローにとらわれないやや文芸路線のmature reader向作品レーベルVertigoが現れるなどの流れが起きる。
この流れとオルタナティヴ・コミックスの二つの流れ、そしてスーパーヒーローなどの旧来型の流れは、未だ別々に流れているが、だんだんと中間的作品も現れ、現在ではかなり曖昧な区別しかなくなっている。
では、"旧来型"のアメコミが子供向けというのは事実なのだろうか?成熟した真っ当な大人向けと見なされていないのはたしかに事実だろう。
だが、それと実際の年齢層は別の問題だ。
なんと”アメコミ”の主要な読者はずっと昔から「男の子」ではなく「キモオタ」なのだ。
むしろコミックス業界は将来の投資のため子供にコミックスを手に取らせる方策を考えているくらいだ。
田中秀臣氏推薦の『戦争はいかにマンガを変えるか』から引用しよう。
この極度にマニア層に依存した構造の市場から、書店での一般読者の獲得から、書店での一般読者の獲得と映画展開などによるライセンスビジネスによって突破口を開いたのが現在のグラフィックノベルブームに沸くアメリカのコミックス界であるわけだが、以上からわかるようにそれ以前からすでにコミックブックは子供向けのものなどではなくなっていた。
(ながいので中略)
つまり当のアメリカ人にとってすら「コミックブック=子供向け」という神話の影響が強すぎるために、実際に子供に読まれているマンガが「マンガ」としては見えなくなってしまっているのである。(p38-39)
なお、此処でいうマンガと見なされていないが「実際に子供に読まれているマンガ」は日本マンガをさしているのではなく、ディズニーやニコロデオンなどのアニメや名作文学のコミカライズなどを指している。小田切氏の意見によると、ジャンプなどのマンガとアメリカの市場で競合しているのはスーパーヒーローなどではなくこちらだろうと述べている。
小田切氏に従うなら、「アメリカにはなぜ大人向けコミックが無いのか、なぜ日本にはあるのか。」ではなく「アメリカにはなぜ子供向けコミックが衰退したのか、なぜ日本にでは盛況なのか。」と問うべきだ。
なぜこうも転倒した問いになるか。
それは何でも規制反対に結び付けたいという心性があるんではあにか?
こう思うのは邪推だろうか?
lisagasu 日本の名作少女漫画は繊細すぎてウケない予感…トワイライトが売れてるなら、乙女ゲームのコミカライズとかのがいいんじゃ?なんにしても少年漫画以上の市場になるイメージがないんだけど 2010/09/08
24年組が受けてないというかそもそも今まで翻訳が出てなかった(出版予定)のは事実だが、従来のオルタナティヴコミックスのファン層には注目されてるようだ。
物語の中の「グラウンド・ゼロ」の暗示するものが、原作の1945年8月から2001年9月に変化していたことだったと思う。
それも意義深い改変ではあると思うのだが、しかし原作で繰り返し提示される原爆の影を、あそこまでスパッと切り捨ててしまうのは……どうなんだ?
スーパーヒーロー達が実在し、彼らによってアメリカはベトナム戦争に勝利している。
1985年現在、ニクソンが現役の大統領を務めているというパラレルワールド。
しかしヒ1977年にはヒーロー活動を非合法と定めた条例が施行されており、大半のヒーローが引退を余儀なくさせられている。
わずかに国家の利益になるとみなされるヒーローだけが存在を認められている。
頭に入れておく設定はそれだけで十分だ。