はてなキーワード: グラインドハウスとは
例えばエロとかグロとかアクションとか、とにかく下世話な大衆の求める欲望に忠実な、芸術性とはほど遠い低予算映画をエクスプロイテーション映画とかグラインドハウス映画とかジャンル映画とかプログラム・ピクチャーって言いますよね。日本じゃVシネマのヤクザものやギャンブルもの、それからアダルトビデオみたいなヤツですよ。新東宝のポルノとか。場末の、大阪だと新世界東映とか飛田シネマみたいな薄汚くてションベン臭い小屋で3本立てで適当にかかってるような。看板は当然手描きの泥絵の具なんかでね(笑)平日の昼間からおっさんがワンカップ持って映画そっちのけで呑んだり寝てたり、オカマの発展場みたいな場所になってたりするような。そういう場所にこそふさわしい作品でありジャンルであり、それに特化した内容ですよね。出てくる女はみんな犯される、とか(笑)
逆に言えば、こういう後ろめたいものだからこそ、多種多様な表現方法が可能なわけでしょう。エロゲーだの萌えで括られるものも同じですよ。表現規制の多い一般向けより、エロとかそれっぽい描写さえ出しておけばアナーキーに自分の創造意欲を満たすことができますし、専用のワークステーションがなくともフツーのPC環境があれば誰でも低予算で作れるんですから。
こういう状態なので、中には目を引く作品もあるかもしれません。しかし、いくつもの条件付で評価したり酷評しなくちゃいけないジャンルなのだ、と思いますね。
「おぞましいと思うよ」を書いた増田だけど、自分もグラインドハウスは2本立てversion観に行っちゃったぐらいの人間だけど、デス・プルーフが好きって公言したらひく人はいるだろうなっていう自覚ぐらい持ってるよ。
以前はそういう自覚を持ってる人が多くて、アングラってそういうスタンスで成り立ってたと思ってたんだけど、今は「レイプもの好きですが、それが何か」みたいな感覚で語っちゃう人がいて、その開き直りはどうなのかって思うわけ。
おぞましいって思われることも引き受けるべきだと思うんだけど。