はてなキーワード: 貴族とは
ただただ面倒くさいオタク女の愚痴をめちゃくちゃ長々と書いてるだけ。
登場人物全員性格悪さが全面的に出てる回なので人の闇がしんどい人は読まないでね、疲れるだけだよ。
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TwitterやPixivには「こう言う設定の世界観でキャラや話を創作してね」って色んな人がそのルールに従って絵を書いたり小説を書いたりする「世界観共有企画」ってのがいっぱい存在すんのよ。
その内の1つの企画にフォロワーのDさんが参加してキャラを作ってたんだけど、私の知らないとある女がDのキャラとカップリング(以下CP)を組みたいって言ったらしいの。
企画内でお互い自分の考えたキャラでCPを組むことを「うちよそ」って言うんだけど、そういう色んな人が参加する企画ではうちよそ組むのが定番ムーブなのね。
でもDは「声をかけてきた女とうちよそを組むのは嫌だ」って言ってたんよ。
その時にそういった企画に興味がありつつなかなか機会がなくて触れることのなかった私が「え〜そんなん私がDの相手になる子作りたいわ〜」って言ったの。
Dの作ったキャラを可愛いと思っていたし、納得の行かないCP組まされるのも可愛そうだなって思ったから。
んじゃDも「作って!」って喜んで言ってくれたし私もルンルンでどんなビジュアルが良い?とかお話しながら決めたのね。
それで割と円満(だと私は思っていたけど今となっては分からん)にCP組んでお互いそのキャラの絵を描いたりしてた訳よ。
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ところで人間誰しも地雷というものがあって「どうしても受け入れられない」とか「理解に苦しむ」ってこと1つはあると思うんだけど、創作に対して私はそれがめちゃくちゃ多いんよ。
描いてもらった絵にそういったことがあったら素直に喜べないし社交辞令するか、それだけはやめて貰っていいですか、って言うしかなくなるんよな。
いわゆる「解釈違い」って奴。
それがDともちょこちょこ起こるようになって、でもまぁその都度修正していけばいいし、まだ始まって数週間、最初やからお互い手探りでこんな感じよなって思ってた。
私がめちゃくちゃ地雷原だから踏み抜かれたら嫌だし、相手にもそんな気持ちにさせたくないから「違うことあったら言って」って何回も言った。
描くときも下書き見せてオッケーもらってから描くようにしてた。
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そんな感じで色々描いてたんよね。
Dは毎回何かしら感想くれるけどそれの6割ぐらいが「〇〇みたい」って感想やねんよな。
それ褒めてる?みたいな。
最初に話し合いしながらキャラの名前決めるときもそうやったんやけど「『幸一郎』って名前にしよっかな〜」って言ったときのリアクションが「なんか議員にいてそう。選挙カーで『〇〇幸一郎をよろしくお願いいたします』みたいな」
は?
もうシンプルに「は?」やろ。
じゃぁやめる、って言って変えました。
いや何が気に食わんねんって思う人もいるかもしれんけど、何かを1から作り出すときに「〇〇に似てる」系は本当にご法度なんですよ。
言うた人にその気はなくても「パクリ」を指摘されてるかのように思えるし、私は「オリジナリティがないね(笑)」と言われてるのと同意だと思ってます。
みたいな話がキャラ作る時点であってだいぶモヤついてはいたけど「まぁこいつアホやし褒める言葉をあんましらんのやろな」と思うようにしたんです。
そして後日上げた絵にDのキャラのセリフに「〇〇じゃないの!?」って言葉を書いたんです。
それを見たDの反応が「オカマっぽい」
でして。
あ、これ気に食わんこと濁して伝えてるな。
と思って。
いやそんな細かい標準語知らんがな、とかオカマは「〇〇じゃないのよ!」って言うんじゃないのとかいっぱい考えたんですよ。
シワのないツンツルテンの脳みそフル稼働させて、職場のおばちゃんに「あんた眉間のシワどうしたんや」と言われながら。
まぁ考えたところで解決しなかったので本人に直接言いました。
「〇〇みたいっていうの止めてほしい」「Dが何が嫌やったか分からんかったしもっと『ここがこうで嫌やった』みたいに具体的に教えて」って。
いや面倒くさいなこの女!って今自分でも思った。
でもお互い納得して色々描きたかったんや…。
そこは反省してます、私1人が突っ走って楽しかっただけなんだろうなって。
誠に申し訳ございません。
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そんな感じでお互いにモヤモヤしてたんやと思う。
私も何か作りたいと思ってたから「じゃぁ缶バッジ作る」ってなったの。
元々Dと知り合ったのジャンルで、グッズ作成楽しいぞ〜ここの印刷所おすすめだぞ〜って教えたらドンハマりしたのよ。
んでグッズ作る人はよく分かるやろうけど、大体2パターンおるって私は考えてるんやけど。
「描いた絵が形になるのが楽しくてグッズ作るタイプ」と、「このグッズならではのものを作りたいんやってこだわるタイプ」の2パターン。
Dは完全に前者で、私は完全に後者。
まさに量をとるか質をとるか。
って言ったら「お前自分のこと可愛がりすぎやろ失せろブタ」って意見が聞こえてくるけど、流石に私かて一生懸命描いた絵にどうこう言ったりはせん。
ただDの場合丁寧に描こうとすればできる技量があるのにそれをしないで作るってのが相容れんかった。
でも別に作るんはうちそよ相手のDやし私が金出す訳でもないから「おぉええやん」って言ったの。
その何日後かに線画の絵も見せてもらって夏仕様で可愛くてアガってたの。
線画がもう少し綺麗だったらなぁとは思ったけど。
でもまぁそこは身内の贔屓目で見て「可愛い」って言ったよ。
多分そん時やったかな。
Dと仲良しのフォロワーにNがいるんだけど、その人が私とDのCPを描いてくれるって聞いて。
絵下手な人じゃなかったから素直に喜んだ。
その後「アクキーも作るって!」って聞いて「マジか」って言った。
この「マジか」は自CPがグッズ化する嬉しさと、私その人のことお前の話でしか聞いたことないんですけどっていう困惑の「マジか」。
過去に「Nと1回通話したいわ」って言ったことがあったんやけど、その時の返事が「多分無理だと思う(笑)」やってんけど今思い返してもマジで意味不やし、え?何?じゃぁ一生関わらないでいただけますこと?うちよそ描くってこっちに関わりあるんやが?ってなるやんそりゃ。
んでもDはNのこと大好きやしDのアクキーも線画の段階で見せてくれたし流石に私も監修すると思ってたの。
まぁしなかったんですけど。
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また別の日の通話で初っ端に「Nのアクキーの絵見る?届いたときに見たい?」って言われて。
もう入稿してんの?的な。
「今見たい」って言ってもらった絵が、まぁこれが、本当に、汚い言葉を使わせていただきますが
挙げ句「30分ぐらいで描いてた〜」とか「本人手直ししたがってるけど〜」とか「(私のキャラが)初期設定の絵と直近の絵と違うじゃんどっちが正しいんだよとか言ってた」って言われて。
っつーかじゃぁ描かなくていいーーーーーーーーわ!!!!!!!勝手に描いといて何だテメー!?!!???
ってすげー腹立って、Dも「機嫌悪い?」って言われたけど今思えばその質問もおかしくないか……。
君は仲の良い友達だろうけど赤の他人になんでそこまで言われなきゃならないんですかね…。
って感じですーっと冷めてって。
通話終わってから、この日に一緒にグッズの写真あげようねって決めた日から逆算して、明日に終わらせたらなんとか間に合うなって思ったんだけど、もうデザインは考えてたのにペンが動かなくなって。
Dの中でも私なりに頑張って描いた缶バッチより、私は頼んでもないし知らない人だけどNが私の文句言いながら30分で描いたアクキーの方がいいんだろうなって考えたらボロボロ泣いた。
四捨五入で三十路になる良い年した女がパソコン画面見ながらボロ泣き。
情けなくなって布団入って寝た。
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って寝れるわけない。
夜ほどいらんことボコボコ考えてもてもう心の中のポエマー大暴れ。
・フォロワーも何回かトラブってたけど創作マジで無神経な女多いね くっそ腹立つわ
・学がねえのはまだいいけど思考力は備え持ってくれや
・私が何日も考えて描いたやつと30分で描いたやつとか並ぶんでしょ?アホくさ
今見たら面白いぐらい荒んでんなこいつ。
とまぁそんな感じでツイートしてたら創作メインのフォロワーが反応して。
私が企画で腹立ててるのを「版権出身の女が創作界隈で苦しんでるなぁ」ぐらいの気持ちで楽しんでる女なんやけど、もはや見世物の私と貴族Aよ。
いつもは腹立てて暴れてるだけが今回は混乱状態に陥ってて「どうすれば?」ってなってることにちまっと反応してくれたので、上記のことを掻い摘んでダイレクトメッセージでAに相談しました。
「第三者のFA(ファンアート)が真っ先にグッズになるって理解で良い?理解したくないですけど」
ここでやっとこさ「やっぱおかしいんだ」って混乱が解けた。
し、もっかいついでに泣いた。
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タイトルにある通り私は初めてのうちそよで、Dは今まで何組かやってるし私が先輩に合わせなきゃな〜ぐらいの気持ちがどこかにあったのかもしれん。
あと文句言いまくってるから私も多少は我慢せなあかんってのはずっと思ってた。
前々から妥協せなうちよそなんて出来んってAにも言われてたし例え解釈違いを描かれてもいちいち文句言うてたらキリないしうざいやろからどうしても、ってとこだけにしてた。
そこで今回の赤の他人アクキー事件で第三者に「おかしいよ」って言ってもらえてほんまにスッキリしたし、嬉しかった。
「自創作はオナニーですけどうちよそはセックスに近いので急によその人間連れてこられて3P強要されても困惑しかない」ってAは言っててこの例え分かりやすいなぁって思った。
性癖なんて人それぞれだから3Pで興奮する人もいれば嫌悪感を抱く人もいる。
だからって嫌悪感を抱く人に3P強要しちゃ駄目だし、逆に興奮する人にわざわざそんなん無理!って言って良い理由もないわけだ。
どっちの立場にしろ相手の気持を蔑ろにしちゃ駄目なのは当たり前だけど。
だから私も妥協ができないなら最初から簡単に踏み入るべきじゃなかった。
最後にAは「お疲れ様 他人と関わる創作はしんどいこと多いけど それでも良い方向に行くこと祈ってるよ」と言ってくれたのでありがとうと感謝を告げて、明日の夜にまたDと話をしようと思った。
あと缶バッジは諦めてまた今度ゆっくり時間を設けてなにかグッズを作ろうと思い、Dにチャットで「缶バッチ間に合わんからつくるのやめるわ!」とだけ言って、Dに対するこれからの不安とAに対する感謝を胸に複雑な気持ちのままその日は寝落ちした。
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次の日の夕方ぐらいに、Aが理解を示してくれたのが多少の自信になって、語彙力0の女の感情を分かって欲しいと思って一連の流れをまとめるついでに、(Dと繋がってない垢で)ツイートした。
それ見ながら考えてDにチャットを送ったんよ。
「Dからしたら仲のいい絵のうまいフォロワーが自CP描いてくれた!って認識だろうけど
私からしたら相互でもないし通話もしたことない得体のしれないタダの他人なのにキャラシと違うとか30分で描いたってマウント取る割に線はみ出しまくってる上、手直ししたいとか言ってたって聞いたら「何様?」って感じじゃん、私からその人に頼んだわけでもないのにさ
めんどくせえとかくそとかDとかそっちが思うのは勝手だし実際私はめんどくせえ女だし
でも何に対して怒ってるとかわかんないなら取り敢えずごめんって言って終わらするんじゃなくて、(共感は無理でも)理解はしてほしかった
暗黙の了解とか常識とか見えないものを別れっていうのも難しい話だけどさ
め、面倒くさ……。
何この女めんどくっっさ。
割と落ち着いてつもりやったけど普通に面倒くさいなコイツ……。
でもまぁ取り敢えず返信待ちですよ。
その間に私より賢いフォロワーが、私が「あの〜…あれよ…」としか言えない気持ちをきちんと文字にしてくれた天才アンド最高のメッセージ見てほしい。
言葉を借りて私が書くよりそのまま載せた方が分かりやすいのでいくつか抜粋しました。
T「よそさまの子をアクキーにするのにそもそも30分なんかで描かないわ…自分の子でも友人の子でもないNの立場なら特に慎重になるべき。自分の子でも初期設定から変わるのは普通のことだしなぁ…。」
S「ツイーヨ読んだけどお疲れ……創作界隈よくわからんけど描きながら文句言うような人に自分のキャラ描いてほしくないね…(そしてそれを伝えるべきではない………)」
O「例のやつ読んだんだけど、二人とも相当やばいね…最後のメッセージ(上記のクソだるメッセージ)以降って返事きてる?もし謝られても何言われても今後関わんない方がいい気がするよ〜。基本が話通じない感じの人ってその時はそれなりに反省してるっぽい雰囲気出すけどす〜ぐ同じこと繰り返すから…」
みんなめっちゃ言うやん。
でも人の意見聞いてうんうんって納得してだいぶ気持ちの整理がついて、夜Twitter見た時に気付いた。
D!!垢消しやがった!!
おま…!それ一番の悪手…!
折角半分に曲がったけど持ち直しかけてた気持ちがそこで完全にポッキリ2つに折れて。
もうここで終わりやなって思った。
そりゃDiscordとかSkypeとか連絡手段はあるけどさ、そこまでして必死になって描き続けたいかって聞かれてもうんって、スッと言葉が出てこん。
チャットの返信は来てた。
「言われなきゃわかんなくてごめんね」
とだけ。
誰だってそうやろ。
私が言ってほしかったんはそうじゃない。
何も分からんのに謝って終わらそうとせんといてほしい、って文章も、多分Dは読んでないんやと思う。
読んでたら、そんな一文だけ返ってくることなかったはずやろ。
もうだいぶ嫌われてたんやなぁって感じた。
面倒くさくてごめんな。
他人にうちよそ描かれるのが嫌なわけじゃない、むしろめっちゃ嬉しい。
でも今回のグッズの件に関しては私の立場はどうなるんって、思ってもたんや。
Dもさ、多分サプライズのつもりでNのアクキーを用意してくれとったんやろとは思うねん。
でも私からしたら別にそんなことせんでも、Dのアクキーだけで十分やったんよ。
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うちそよで問題があってCP解消なんてのは日常茶飯事で、な〜に被害者ヅラぶっこいてんだそういうとこが面倒くせえんだよというご意見には完全に同意するんだけどこの日記はこんなことがあったんだよっていう呟きみたいなもんなので昼ドラ感覚で流し見してね。
CP解消したあとお気に入りだからと使いまわしたり、組んでいたCPの歴史を一切なかったことにしてまた新しいCPを組む人とかもいるんだけど、今回はDのキャラのために作ったっていうこともあって、Dのキャラを描くたびにDを思い出してしまう私じゃ、もう私のキャラを描くこともないと思う。
Dのキャラと一緒にいるところが好きだったし、DのキャラとだからCPが組めたキャラだった。
ちょい強気でノリがよくて、それゆえ体育会系価値観全開だったり
根性で人に無理をさせるブラック企業価値観だったり男尊女卑でも
結果的にその手のタイプの人間は弱者の味方陣営の思想になりにくい
現在では保守与党もおいそれと否定できない現在の「普通」基準が確立された
18世紀のフランス革命以前を基準に考えれば、世界はずっと「左翼化」し続けている
今や世襲貴族の特権なんかほとんどない、地主が農民を奴隷のように支配もしてない
(それらを実現させたのは、政治的な運動より産業資本主義とテクノロジーという面もある)
今でも、別に小難しい左翼イデオロギーが好きでも何でもない大衆の間でも
「ブラック企業はヤダ」「男尊女卑とか古い」みたいな価値観が蔓延してる
これ、イデオロギー以前の、楽になりたいとか束縛は嫌、みたいな「感情」だろ
マイノリティに対する問題に関しても、在特会みたいに露骨に排外主義という
小難しい主義を唱えるような連中は「なんだかわかんないけど怖い・ダサくて格好悪い」
それでよいのではないか
ここにもいる「人間の優劣は何が何でも絶対的に先天的に決まるんだっ!!!!」論
ていったい何なのだろうか?
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/hochi.news/articles/20190602-OHT1T50047.html
こちらでさんざん叩かれてる
「人間が産まれてくる上で不良品って何万個に1個絶対これはしょうがない」
何が何でも意地でも、人間の価値優劣は後天的な当人の意志や努力で変わる
(そら、ある程度は血統や生育環境とか影響しますよ、でも全部じゃないでしょ)
ところが、あんまりそうも見えない人がそう言ってるのが謎なのだ
あ、そうか!
よーくわかったよ。
君たちは自分らが強い立場になったら今度は被害者面して弱者を叩きのめし始めるんだ。
漫画に出てくる貴族が「こんな臭い連中と同じ街に住めとは、国王は何をしているんだ。全員処刑してしまえはいいのに」と抜かすのと何も変わらないようなトーンで。
今、君たちが弱者の側に立ってみせるのは、すでに君たちがそこにいるからで、そこから見てもさらに弱い立場の人間はすでに攻撃対象なんだな。
そして、自分たちのそばに来たら「努力不足という言葉で解決するな。人にはできることとできないことがそれぞれにあって」なんて言い出すんだ。
本当にズルいな。
そして賢くはない。
ズルいけど賢くはない。
先日「ルルアのアトリエ〜アーランドの錬金術士4」というゲームをクリアした。システム的に人は選ぶけれどとても面白いゲームなのでおススメ。
ところでこのゲームの登場キャラクターの中で一番魅力的なキャラクターと言えば、そう、エーファ・アルムスターだ。一番可愛いのはメルル姫だし、一番性的なのはトトリ先生だし、レフレは通いつめて懐かれるか怯えられるかしたい衝動に駆られるが、でもやはり、魅力的なのは圧倒的にエーファなのだ。その理由を順を追って説明しようと思う。
まず発売前に公開されたビジュアルに注目したい。ピンクを基調にしたエプロンドレスを着たショートカットのお人形のような女の子がゴツイ大砲を持っている姿に目を奪われることだろう。可愛い女の子がゴツくて威圧感のある武器を持っている姿に心惹かれるのはオタクの本能と言われている。これを見て、すぐにエーファという名前を覚えた。ちなみに戦闘ではこの大砲の砲身で敵をブン殴る。最高。
そしてルルアのアトリエが発売される。既にちょっとエーファに心を奪われていたながらもとりあえずプレイを始めた。エーファは主人公ルルアの幼馴染として物語開始とほぼ同時に登場する、ルルアのことなら全肯定するとても良い子だ。時々投げやりだったりするけれど基本的に全肯定しようとする姿がとても可愛い。エーファは、主人公ルルアの住む町アーキュリスに佇むアルムスター孤児院の子の一人である。そして序盤のとあるイベントの中でエーファがルルアのことを(恋愛感情として)好きだと明かされる。つまり百合キャラだ。これは予測できていたし、私は百合が特別好きというわけでもなく、他にも魅力的なキャラクターが登場する中で少しずつエーファへの興味は薄れていった。彼女は幼馴染百合キャラというありがちなポジションなのだと思い込んでいた。
やがてエーファのキャラクターイベントが進む。彼女のイベントの内容を要約すると「実はエーファは貴族の娘だったが家督争いに巻き込まれて幼い頃からアルムスター孤児院に預けられており、その実の親から落ち着いたので戻ってきてほしいと伝えられ、半ば怒りを露わにしながら断る」というものだ。ルルアはエーファに頼まれて同行し、その中でエーファの過去や悩みを知ることとなる。またこのエピソードの中で、ルルアがもともとアルムスター孤児院の子であり、エーファとは同年齢の家族であった事も明かされる。正直言ってありがちなエピソードだと思う。この時点で、私はエーファに対しておおよそ興味を失っており、このエピソードも適当に読み飛ばした記憶がある。本来ならこの時点で私は気付くべきだったのだ。
エーファのキャラクターイベントが終わると、サブキャラクターの冒険者イエルチェとの会話イベント、そしてアルムスター孤児院の父ベノンのエピソードへと繋がる。ベノンが昔は有名な冒険者だったかもしれない、という情報を得たルルアが持ち前の好奇心で探り始めるという内容だ。このルルアの行動をエーファがたしなめるシーンがある。なぜたしなめたか。未だ孤児院で過ごしており孤児院の子の最年長として、奔放なルルアに、子供達の手本となる行動をして欲しかったのか。違う。ルルアに注意した後「誰にだって知られたくない過去があるものだ」と、彼女は一人呟く。斜め後ろからの表情を映さないカットがひときわ目に残る。
ここでハッとした。エーファはありがちな幼馴染百合キャラだと思っていた。けれど彼女とルルアの関係はそれだけではない。エーファにとってルルアは家族であり、幼馴染であり、最愛の人だ。親愛、友愛、恋愛の全ての想いをルルアに対して抱いている。この二人は作中のあらゆるキャラクターよりも深い絆で結ばれているはずなのだ。にもかかわらず、エーファは自分の過去を、悩みを、ルルアには話したことがなかった。具体的な事が起こるまで、自分の内に抱えたまま、誰にも言わず生きてきたのである。エーファは「誰にでも知られたくない過去があるものだ」と言った。エーファは自分の過去を、家族にも、幼馴染にも、最愛の人にも言わなかった。このとき、エーファは自分と他人の間に明確な線を引いているのだと、そう感じた。そう思って会話イベントを見れば、両親(正確にはその使者だが)と会う時につらくてルルアを頼ったあの一回を除いて、エーファは作中全てのキャラクターと明確に距離を置いている事が見えてくる。踏み越えるべきでない一線を絶対に超えない。無茶は言わないし、媚びる態度もとらないし(ルルアに便乗することはあるけれど)、文句も言わず全てに肯定的。物語後半になって、エーファというキャラクターがとても異質なものに見えてきたのを覚えている。
そんなエーファの性質も、よく考えれば自然な事だ。だって、エーファは実の両親に捨てられたのだから。実の両親ですらエーファにとっては信頼に足りないただの他人なのだから。だからエーファは本源的な部分で他人を信頼できない。理性的に他人を信頼できても、最後の一線をどうしても超えられない。他人を信頼して裏切られた時の気持ちを、エーファは知っている。彼女そうやって生きてきたし、これからもそう生きていくのだろうか、そう考えると心がギュッとなった。
ところで、本作はマルチエンディング方式を採用している。バッドエンドとノーマルエンドとトゥルーエンド、それからネタエンド、あとはパーティキャラ毎にキャラクターエンドが用意されている。また本作のやりこみステージはクリア後の世界である。通常、こういったゲームのクリア後世界はかなりメタ的都合に配慮されていて、例えばパーティキャラの一人が旅立つと決心しても、「まだ色々やらなきゃいけない事があるからそれが片付くまではここにいるぜ」的な辻褄合わせの会話が挿入されたりする。本作にはそれがない。エンディングでパーティメンバーは各々の道へ歩き出すが、それを無視してクリア後世界ではみんなパーティに残っている。エンディングの未来がifなのか、クリア後世界がifなのか、正直どっちでもいいけれど、この仕様から各エンディングのif感が強調される。
本作のキャラクターエンドはとても面白い。例えばオーレルエンドは本作ストーリーと地続きにあり得るifストーリーなのだが、ニコエンドやフィクスエンドはなかなかに突拍子がない。確かにストーリー中でそういう可能性は示されるけれど、さすがにオーレルを差し置いて彼らが選ばれる未来があるとはとても思えない。でもそれでいい。それでいいんだ。ニコもフィクスも、ルルアに対して普通でない感情を抱いていることは読み取れる。なら針の先ほどの可能性だったとしてもそれを掴み取る未来。いいじゃないか。最高じゃないか。少しメタ的な言い方をするなら、キャラクターエンドはキャラクターが物語に対してわがままを言えるほぼ唯一の場である。だから多少突拍子なくてもいい。彼らが望んで止まなかった未来を気兼ねなく広げようじゃないか。
だからこそ、エーファが何を望んだのか期待した。もしかしたらちょっと顔の赤くなるような、甘い世界を見せてくれるのかもしれないと期待した。彼女が抱えた問題を越えた先に何が待っているのか知りたかった。だからこそ、驚いた。エーファは何も望まなかった。キャラクターエンドという自分が主役のステージに上がってまでして、彼女は全てのifを否定して現状維持を選んだ。彼女はついに、ルルアとの間に引いた他人としての一線を越える事が出来なかった。彼女は何に代えても手に入れたいと思っていたものを、自身の人生の中で培ってきたつまらない価値観がために、ついぞ手に入れることはできなかった。この事実が、あまりにも残酷で、美しいと感じた。
アトリエの世界はファンタジーの世界だ。登場するキャラクターは基本的に皆前向きで、未来を悩み模索する。そんな中でエーファのエピソードは明らかに異質だ。彼女は、とうに決別したつもりの過去をただもう一度切り捨てただけで、本質的に何も変わっていない。彼女はパーティメンバーの中で唯一、物語を通して変われていない。過去を切り捨てることはできても、決別して新たに踏み出すことはできていない。物語が終わって、その先の未来になっても、彼女は自分の中にある傷跡にずっと引きずられている。エーファだけが、ルルアのアトリエの世界の中で、ひときわ人間的な存在として描かれている。つまらない事で大切なものを諦め、それで仕方ないと自分に無理やり納得させ、これで良かったのだとモヤモヤしたまま生きていく。そんな気持ちで、彼女はモノローグを恨めしく、淡々と語ったのだ。
自分が共同体をベースにして考えており、「個人の自由のために同性婚を許容すべき」派ではない、というのはご理解のとおり。
現代においてなお「個人」なるものが集団から屹立して成立しているようなタフな社会は到来していないと思う。個人主義者、あるいは単純にネオリベが勘違いしているのはそこのところで、彼らの多くは集団から多大な恩恵を受けつつも「個人の自由」を過剰に追求する、要するにただのフリーライダーであり、それを「上手いやり方」だと勘違いしている。みんなある程度読み書きができて理屈が通じてそれほど暴力的でなくてルールに従順で…という社会が、どれだけの無償の努力によって成立しているか考えたこともないお坊ちゃん達だ。そもそも個人主義というのは歴史的に見ても相当特異なものの考え方であり、次の、その次の世紀にまで引き継がれるスタンダードな思想になるとはとても思えない。よって、自分はそもそもそこに基盤をおいて考えない。
(2)「制度」が社会の現実を反映するという発想こそが近代主義
少し考えて欲しいのだが、ごくごく一般的な庶民が、二人も三人も嫁をもっている前提のストーリーが、古典作品にあるだろうか?
王様や貴族、商人、といった「社会的に富と権力を抱える支配層」が妾を複数置くという話はいくらでもある。それをもってあなたは「制度としては一夫多妻だった」と言いたいのだろう。しかしそれはむしろ、妻を複数もつ彼らが「慣習的な一般常識を超越しうる存在であった」ことを示しているに過ぎないのではないか。つまり、一般庶民、村や町といった所に住む普通の人々にとって、二人、三人と恒常的なパートナーシップを結ぶことは、むしろ非現実的であったことを示しているに過ぎないのではないか? 中国の古典にも純愛の話(一夫一婦)はたくさんある。日本の昔話でも、じいさんとばあさんがペアで出てくることは多いが、嫁や夫を複数持つという状態が「常識」であったりすることはほぼない。イスラム世界は一夫多妻だろうという声もあるだろうが、イスラムの戒律が厳しくない外国に行き、経済的にものすごく恵まれた状態でない限り、結構すぐに嫁から不満の声が上がるというよ。一夫多妻(あるいは多夫一妻)を、民衆の多数の同意の下、安定的に運営してきた共同体なんて、むしろ現実に存在するのかな? 男女の誕生比率が世界の何処でも大きく変わらない限り、簡単に破綻するのは自明の理屈と思うけど。
近親婚の話は、上の個人主義の話との関連で、特に補足する必要は無いな。
もっとも、増田の言ってることは十分面白い。別に頭から否定したいわけではなくて、こうして意見交換をするのが思考実験としても面白く思っているので、「あえて」反論している所もあるよ。一応。
チェーン店で一人飲みしてる
小さな飲み屋の常連になったりもしてみたけど、今は話しかけられたく無いから、常連がいるような店には入りたくない。
一人で飲みたい。チェーン店ならほとんど話しかられない気がする。
イタリアンなのにオシャレ感が無いことが良い。禁煙席でぼっち飲みが快適。
・鶏貴族
安い焼き鳥屋なのに狭くない。快適。
ちょっと席が広すぎて申し訳ない。ラーメン餃子以外の選択肢が多いのが良い。
・日高屋
ジャンクなの食いたいときに行く。たまに話しかけられる場合もある。それは困る。
反応があったので追記
・吉野家
牛皿とベジ皿とビールでさっくり飲む。カウンター居酒屋のテイストがありつつ話しかけられないところがいい。
・餃子の王将