はてなキーワード: シーズンとは
10年ほど前の話。
自分は大学生で、駅前でチラシを配るアルバイトをしていた。朝早くに始まって2〜3時間で終わり、5000円近く貰えたので気に入っていた。あと当時はちょっとメンタルをやっていたので、人と話すのがとんでもなく怖く、今思うと信じられないぐらい気の利かない奴でした。今もそうですが……。
その日もチラシの山を持って受け取ってもらえたり断られたりしていると、ドドドド、とものすごい足音が聞こえてきた。そしてそれを追いかけるように、「おい!」「クズ!」「死ね!」という高い声の罵声。
なんだかよくわからん間に、足音の方はこちらに近づいてくる。え〜やだな〜……と思ったことは覚えている。足音に体が風邪を切る音まで加わって、その主のことを見る前に自分は体を壁に寄せていた。暴れ牛みたいな荒々しさで、背の高いスーツの男が走り去っていった。彼の去った方向をぼんやり眺めていると、制服を着た女子高生が息を切らしてやってくる。罵声も随分と元気がなくなっていたが、自分を見つけると「さっき男の人が通りましたよね」と言われる。肯定すると、「電車の中で盗撮されたんです」と。
狼狽したのを覚えている。なんて言ったらいいの?どうしたらいいの?じゃああの男は盗撮した犯人で、私はそれを止めもせずスルーしたってことで、でも漫画みたいに足突っかけて転ばせるとか絶対無理だし、けどみんな忙しいから何もしてなくて、私が何かしなきゃいけなかったんじゃないか?どうしよどうしよどうしよ。頭の中でグルッグルそんな思考が回り、罪悪感でちょっと吐きそうだった。何か反応しなきゃと思って、「駅員さんにはちゃんと話しました?」とかなんか事後処理?の話をしていた。あららら…とかそれはそれは…とか相槌を打っているうちに彼女は泣き出してしまって、こっちも吐き気がだいぶ迫ってきていて、よかったらこれ使って……と家から持ってきたティッシュを握らせることしかできなかった。声を上げて泣く子に責められている気がして、頭の中では自己弁護しかしていなかった。結局彼女は元来た道を引き返して学校なりサボりなりしたんだろう、私も時間が来たので電車に乗って家に帰った。家について、私が駅員さんに話せば良かったんじゃん………と気がついて、しばらく鬱々としていた。
新しい服の洗濯表示を一応見る。
色落ちする可能性がありますので他のものと一緒のお洗濯はお避けください
手洗いで優しく押し洗いしてください
日陰の風通しの良いところで平干ししてください
繊細そうなのとシワになるやつは乾燥機かける前に出して干して、でも他の大体のやつは問題ない。じゃないと洗濯してそのまま乾燥できる服なんてほぼ無い。タオルだけ?意味なくない?タオルさえ乾燥機だめって書いてるしヒートテックも乾燥かけられないんですけど。(機能的な衰えはわかるけどもやってられない)
テンセル生地の服も洗濯表示無視してそのまま突っ込んだら見事にまだらになった。友達に着て大丈夫か聞いたらGOサインが出たからまだらな服として着てる。でもそれ以来クリーニング出してる。
一目惚れして買ったセーターも警戒してクリーニングに出してる。でも高くてシーズンに何回も出せないから不潔な気がしてちょっとイヤだ。
H&MだかGAPだったか、唯一タンブラー乾燥OKの表示が付いてる服があった。さすが外に干さない文化、と思ったけどじゃあ上の注意書きがあるような服とかそもそもどうしてるんだ??国が変わればタンブラー乾燥できるんだろうか。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 87 | 11647 | 133.9 | 35 |
01 | 60 | 8102 | 135.0 | 61.5 |
02 | 16 | 2209 | 138.1 | 61.5 |
03 | 17 | 6294 | 370.2 | 137 |
04 | 6 | 418 | 69.7 | 56 |
05 | 4 | 209 | 52.3 | 42.5 |
06 | 13 | 1340 | 103.1 | 48 |
07 | 33 | 3974 | 120.4 | 32 |
08 | 41 | 3494 | 85.2 | 66 |
09 | 42 | 6389 | 152.1 | 39.5 |
10 | 180 | 10079 | 56.0 | 35.5 |
11 | 105 | 9873 | 94.0 | 38 |
12 | 138 | 10720 | 77.7 | 31 |
13 | 39 | 2333 | 59.8 | 30 |
14 | 122 | 11032 | 90.4 | 38.5 |
15 | 149 | 13892 | 93.2 | 33 |
16 | 108 | 7529 | 69.7 | 34 |
17 | 196 | 10562 | 53.9 | 36 |
18 | 153 | 11554 | 75.5 | 33 |
19 | 203 | 17544 | 86.4 | 32 |
20 | 181 | 7946 | 43.9 | 32 |
21 | 150 | 12606 | 84.0 | 36 |
22 | 166 | 19754 | 119.0 | 40.5 |
23 | 154 | 15849 | 102.9 | 44 |
1日 | 2363 | 205349 | 86.9 | 36 |
動物占い(9), キメハラ(4), パーソナルカラー(25), 争いは同じレベルの者同士でしか発生しない(4), イエベ(4), 占星術(8), 細木数子(8), フォークダンス(3), 美尻(3), 日本料理(7), ブルベ(3), ネカマ(21), 萌え絵(38), 雄(13), アツギ(13), 靴下(8), タイツ(24), 滅(25), 盗撮(9), 階層(6), シーズン(7), バイデン(9), 鬼(27), 定番(10), 絵柄(10), 大統領(7), メス(8), 白(10), トランプ(16), 婚活(14), 発達障害(14), 生理(13), 色(25), 上位(12), 料理(22), 雑(15), ワクチン(10)
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秋アニメもひととおりチェックが終わったし、おもいたったので覚え書き感覚で「個人的アニメの視聴基準」を書いてみる
まぁ、正直各シーズンの全アニメを6話くらいまでチェックするって実質無理っすよね
勢いだけの俺tueee系やコメディ系、コメディでもないのに奇跡の価値が安すぎるアニメ、なにかに特化しすぎて他に面白みがないアニメは基本的に見ない。
でも勢いだけのコメディでも笑えたら見る(ポプテピピックはついていけない上にドン引きした)
いわゆる食わず嫌いな感じで見ていなくて、これは見たほうがいい!ってのがあったら教えてほしいですね。
があります。
来年に予定されてるマブラブオルタネイティブも原作ゲーム大好きなんだが、地雷臭しかしない。
印象的なシーンのダイジェストでしか無い、いわゆる、とりあえずアニメ化してみたファンアニ的なもので原作知らない人は置いてけぼりなうえに、展開飛ばしまくりになる予感。
長くなったので別記します
スイッチ版でディアブロ3を買って以来、どハマりして四六時中プレイしている。
ディアブロというのはBlizzard Entertainment社が発売しているクォータービューのハクスラRPG。
やることと言えばひたっすら悪魔を倒してレアアイテムを集め、更なる高難易度に挑むべく周回するだけなんだが、これがメッチャ気持ちいい。
クリティカルヒットで倒せば敵はバラバラに吹っ飛び、背景のオブジェクトは攻撃に合わせて壊れ、強敵からは文字通り噴水の如く宝が溢れ、あらゆる設定・メニューにワンタッチで移行できるよう工夫されている。
初心者でもやり方さえ分かれば比較的簡単にエンドゲームと呼ばれる領域に踏み込めるのも大きい。
楽天の渡辺選手が引退を表明し、さきほど引退試合をみたところで、
過去の思い出にふと浸ってしまい、大変個人的な思い入れではあるのだが、彼のキャリアへの経緯と感謝も込めて記録しておきたい。
2009年のイーグルス初のクライマックスシリーズ進出に大いに貢献した渡辺直人選手を特に贔屓にしていた。
(その頃はあまり「推し」という言葉は一般的ではなかったように思うが、まさしく「直人推し」だった)
渡辺選手が2011年から3シーズンだけ在籍していた横浜DeNAベイスターズのファンであった。
当時はtwitterが流行り始めの頃合いで、まだ"野球クラスタ"もある程度限られていた。
しかも当時のベイスターズはDeNAに買われる前で、万年最下位の暗黒状態でファンの数も少なく
twitterで横浜ファンをフォローしようとしても100人に届かないような状態だった。
そのため割と節操なく、横浜ファン以外の人も広く野球ファンという括りでフォローをしており、
私が彼女をフォローしたのも、そんな他球団ファンの1人として、たまたま野球に関するツイートをしていたからだった。
私はあまり負けて選手を批判したり罵ったりするのを見るのは苦手なほうだった。
そんな中で選手の推しである人というのは、比較的温かい目で応援するタイプの人が多く、
彼女のツイートにも別チームながら好感を持って読んでいて、ファンとしてのスタンスが合ったことから、
お互いにリプを飛ばし合ったとtwitter上で仲良くなった。その最中で事件は起こった。
チームメイトやファンに愛される主力選手の放出は、楽天ファンの方にとって大変ショックな出来事であり、
嶋が号泣したり岩隈が生放送に駆けつけたりしたことを覚えている方もいらっしゃるかと思う。
彼女は大変ショックを受け、放出を決断した楽天球団に少しの不信感を持つとともに、
当初は電撃トレードのショックに同情していたが、同じチームを応援する仲間になったことを嬉しく思い、
初めてリアル対面し、観戦デートを経てお付き合いすることになった。
メッセージでのやりとりで内面や趣味をある程度わかったところで会うというスタイルは向いていたようだ。
(今ならマッチングアプリでよりスムーズに事が運ぶのだろうが)
ただ、"それが今の奥さんです"みたいなことは全く無く、残念ながら1年経たないうちに別れてしまったのだけれども。
それでも初の彼女ということでその時は浮かれていたし、楽しいデートの思い出もあり、いい出会いだったと思っている。
この思い出も、渡辺直人が横浜ベイスターズに来ていなかったら無かったのだと思うと、かくも人の縁とは不思議なものだなと思う。
モトカノの思い出を妻に語るのも憚られるので、この感慨を残したく匿名ダイアリーに書かせてもらった。
渡辺選手の横浜での在籍期間は、彼のキャリアからすると短い期間ではあった。
その後の西武での活躍や、楽天に出戻ることも、当時は想像すらしていなかった。
ただ、その隙間には、応援するチームを変えてしまうくらい、惹きつけられた人がいて、
その魅力を語り合ってつながったファンがいた、というのは、すごいことだなと思う。
松坂世代の最後の野手として、長く野球をやり、移籍を経験した選手だから、
最初の印象は、「確かにターゲット見誤ってる感じあるし気持ち悪いって離れちゃう女性がいるのもわかるけど、そんな炎上するほどかな〜?」程度だった。
しかしチュチュアンナのカラータイツPRを持ち上げてる女性たちのコメを見ていて「ダッッッッッセェ」と思ってしまった。
いやいや「タイツでファッション楽しむならカラータイツ♡」って安直すぎるっしょ。
カラータイツなんて買ったシーズンに数回使って翌年には流行りが変わってすぐ使わなくなるもんだろ。(だからこそ3足1000円のチュチュアンナがそこを販促するのは正しいんだけど)
結局一番使えるのはカラータイツじゃなくて黒タイツですよ。何本も持ってても毛玉たったり生地がヘタってくるまで使い倒すのは黒タイツですよ。
タイツはファッションの脇役でいいんですよ。でもタイツがあることで、寒い日もスカートやショートパンツも臆せず履ける、そこが女性にとってのタイツの一番の魅力だと思うんですよ。
寒い日もアクティブでいられる、仕事でもさり気なく支えてくれてる、そんな潜在的なタイツの魅力をアピールしてたのはATSUGIのプロモーションの方じゃないかと思うんだけど。
少なくとも私はそういうメッセージを受け取れたぞ。
・はじめに
スクスタ20章をクリアしました。実をいうとストーリー攻略をサボってて、17章で止まっていたのですが、20章をプレイした人たちの阿鼻叫喚を聞いて、気になって急いで進めました。
クリアした感想としては、確かにこれは賛否が別れそうなストーリーだな、と感じました。基本的に私は物語を客観的に見るようにしているのですが、やはり見てて辛い部分もありました。
自分の想いをまとめるために、拙いですが文章を書かせてもらいます。題名の通り、単なる私のお気持ち表明ですので、賛否あると思いますが、他の誰かの感想を否定する気は毛頭ありません。
あと、ネタバレがありますので未クリアの人は気をつけてください。
後、誤字脱字も多いと思いますが許して。
・ 鍾嵐珠(ランジュ)について
19章のラストで登場して、20章でニジガクを引っ掻き回すことになったランジュ。強烈なキャラクター性と理事長の娘という立場もある同好会を徹底的に追い詰める役目だ。
最初に言っておくと、彼女が嫌いだという人がいるが、その意見は正しい。20章における彼女の役割はまさに敵役とも言っても過言ではない。強権を使って(しかもそれは彼女自身の力ではなく理事長の娘、生徒会長の幼馴染という立場を利用して、だ)同好会の自由を奪い、主人公を蔑ろにする。普通にプレイすれば彼女に良い感情をもてというのが無理だ。
しかし、その一方でメタ的な視線を持てば、1話全編でいきなりMVが入ってきてることからすでにモデリングがなされており、曲データも存在することから何らかの形でプレイアブル(と表現するべきかはわからないが)になるのもわかる。
現在、彼女に対する嫌悪感を感じる人が多いのはそれが合わさっているからじゃないだろうか。強権を使って同好会に対してだけ圧政を布き、分断させ、プレイヤーの分身たる”あなた”を蔑ろにする。そんな憎いやつなのに仲間になる可能性が高い。とてもじゃないが受け入れられない、という気持ちが強いのは当然だ。正直、私もその気持ち悪さをどうするべきか悩んでいる。
同じようなことは彼女の幼馴染でもある栞子にも言えるはずである。彼女も個人的な感情で同窓会に対して強く当たっていたが、現在は(正しくは19章まで、だが)同窓会のメンバーとして馴染んでいるし、受け入れている人の方が多いだろう。これは、栞子がシナリオを進めていく上であなたや同窓会のメンバーと交流し、理解して言った上で仲間になることが分かったからだ。心情的にも受け入れやすい。
対するランジュは正直言ってプレイヤーから良い印象はない。幼馴染の栞子が「彼女も悪い人間ではない」とフォローを入れてくれているので、本当は良い部分もあるんだろうが、現状ではプレイヤーはそれを理解できるシーンがない。そんな状態で仲間になる可能性があるのは、受け入れがたいものだと感じる。
一方、彼女の言ってることはある種の正当性もある。スクールアイドルは良くも悪くも見世物だ。表現する側はともかくとして見る側からすれば完成度が高いに越したことはない。それを彼女はプロの力を借りて高度な物へと持っていっている。手段はともかくとして表現する側として完成度が高いものを追い求める姿勢は間違ってはいない。
だが、スクールアイドルとしてどうなのか、なのだかこれは後で纏める。
・果林の選択について
20章で最も批判が集まったように感じているニジガクメンバーの分断。果林と愛はランジュの言葉に一定の理を感じて同好会を離れて部へと向かっていった。正直、果林と愛を推している人には辛すぎる展開だ。私は箱推しなので辛うじて堪え切れたが、自分の推しがシナリオの展開とはいえ敵対する展開は見たくないと思うのは当然だ。しかもそれが、同好会のメンバーを苦しめる役目なのだ。受け入れがたいのは当然だ。
特に果林は同好会ノメンバーにたいして「馴れ合いで入ったわけではない」と言い放ち、ランジュの持っているプロの技術を使ったスキルアップに対して理解を示している。これに私も最初は戸惑ったが、納得はしている。納得できても辛いのは辛いんだけどね。
元々、彼女は読者モデルをやっている。モデル業界には詳しくないものの、アイドルと同じように競争は激しい業界のはずだ。彼女はそこで人気を保つためにあらゆる努力をしていた人間だ。体形に気を使い、いろんな研究もして人気の読者モデルとしての地位を確立した。だから学校でも有名人で、食堂にいれば名前も知らない下級生から話しかけられて、黄色い声を上げさせる、元々はそういう人物である。
そんな彼女がランジュの言葉に理を感じるのは当然だ。少なくともランジュの用意した環境は下手なスクールアイドルでは実現できないレベルのものだ。そこにいることでスキルアップが望めるのならば向上心の高い彼女がそちらを選択を不自然なことではない。これは彼女が薄情というわけではなく、彼女自身がそこまで”スクールアイドル”という存在に本気になっているからだ。だからこそ、貪欲にスキルアップできる場所があるならそちらに向かう。それが例え同好会のメンバーを裏切るような形になっても、だ。理解はできる。だが、やっぱ見てて辛い。
彼女はとにもかくにもギャップが印象的なキャラクターだった。クールビュティーではあるが、子供っぽいところやウブなところ、抜けているところがとにかく描写され、親しみやすい人物として描かれてきたし、プレイヤーもそう思ってきた。だが、20章ではそういう部分は鳴りを潜め、大人としての視点を持ち、ある種残酷な選択が出来る部分も描かれた。19章までの親しみやすい彼女に慣れしたんだプレイヤーが困惑するのも当然ではある。
・エマの怒りについて
果林がある種、大人の選択をしたこと、そしてランジュに対して彼女が最も過敏に反応している。普段のおっとりさからは想像できない、怒気を孕んだ言葉で対応しているシーンが多い。特に果林と対峙した際の会話が顕著。最も、皆を幸せにしたいと願いスクールアイドルをしている彼女とランジュの姿勢は真っ向から対立するものだし、彼女がはっきりとは言わないものの、彼女を拒絶しているのもちょっと新鮮だ。……新鮮なだけで見てるこっちのこころはボロボロなわけだが。アニメニジガクの5話見た後にこんなの見せられるの拷問以外のなにものでもない。
だが、エマは果林に対して怒っているというわけではなく、ランジュのバックダンサーにされている果林の境遇に対して怒っているように感じる。果林のスキルアップに最適な環境であるという言葉に対して、エマは果林自身のステージが見られず、ランジュのバックダンサーの扱いにされていることに怒っている。これは悲しい平行線なのであるが、同好会が元々「個人のキャラクター性を尊重する、そのためにあえて一つのグループにならずにソロ活動をする」という選択をしたからだ。ランジュの活動はそれを否定する形になっており、自分よりも実力があればセンターを譲ると言ってはいるものの、それは実力がなければ果林・愛(そして栞子)の個性を否定するということである。自身の大切な仲間を蔑ろにされている状況、それをエマは許せないのだろう。
20章はとにかく重たい話だった。残った同好会のメンバーは現状を何とかしようとするが、ランジュの強権で身動きが取れず、μ'sの力を借りてなんとか同好会としての体裁は取り戻すものの、状況はあまり好転していない現状だ。
反撃ののろしとして計画されたゲリラライブ、何となく話の展開から上手くは行かないんだろうと覚悟はしていたが、想像以上に辛い展開だった。それは、トップバッターがかすみであったことが大きい。
かすみというキャラは自身を全肯定している。それは「自分はかわいい」という絶対の信頼を持ち、それが自信となって溢れているキャラである。だが、それと同時に彼女はその全肯定の自信の上にあぐらをかくことなく、かわいいを追求し、誰よりも自分がかわいくあれるように努力し、その努力を誇らない人間でもある。彼女がアピールするのはあくまで自身の「かわいい」であり、そのかわいいを生み出すまでの努力は決して見せない。なぜならそれはかわいくないからだ。そのプロフェッショナルさは日常生活ではギャグのオチのように扱われているものの、果林やせつ菜等、仲間たちもいろんな媒体で認めている。
だが、彼女のその全肯定から来る自信は、ゲリラライブを潰すために行われた部のライブで徹底的に打ちのめされる。新進気鋭で演出の完成度も高い部のライブに観客はあっさりと奪い取られ、残されたのは数少ない観客。彼女の積み上げた努力も、ライブにかけた想いも、冷たい現実の前に踏みにじられてしまう。正直、シナリオを読む手が止まってしまった。それぐらいいショッキングな展開だった。
だけど、”中須かすみ”という人物は折れなかった。牙は折られて、満身創痍に打ちのめされても、冷たい現実に声は震えて涙声になっても。だってそれは”可愛くないから”。目の前にいる残ってくれたファンのために、彼女はライブをやり遂げる。
そのかすみの姿に、しずくは可能性を見出す。演出も技術もなにもかもが上のはずのランジュ率いるスクールアイドル部のライブ。だけど、それに勝る何かがかすみのライブにはあった。それはランジュが取りこぼしていて、もしかしたら果林と愛が見失っている何かだ。
その”何か”を確かめるために、しずくはあえて同好会を離れる選択をする。その決意は残念ながら同好会のメンバーには理解できず、可能性を見せたかすみからは拒絶すらされてしまう。だけど、あえて彼女はその道を進む。親友が見せた、おそらくスクールアイドルの輝きを確かめるために。
果林・愛の分断は悲しみや戸惑いという感情が多かったが、しずくのこの決意はむしろ希望に思えた。スクールアイドル部に向かった彼女がどうランジュ、そして果林・愛の2人と向き合うのか、それがどういう結果を貰たらすのか、非常に重要なポジションだと思う。
ランジュの所でも書いたが、彼女の言ってることは全部が全部間違っているわけではない。アイドルとしてファンにライブを見せるにあたって、完成度の高いものを追い求める姿勢は間違ってないし、完成度が高いライブを見せた方が勝つのも当然なのだ。実際、μ'sやAqoursが戦ってきたラブライブという大会はそういう場所だった。
だが、彼女がやっているのは”アイドル”ではなく”スクールアイドル”なのだ。
残った同好会ノメンバーやプレイヤーたる我々が感じているランジュに対する違和感とは、まさにスクールアイドルへの姿勢なのだと思う。そして同時に、セカンドシーズンにおいてニジガクが最初に問われるのは「スクールアイドルとは何か?」なのではないだろうか。
μ'sとAqoursもこの命題に向き合ってきた。μ'sは自身たちの永遠を望む声を聞きながらもそれを「限りある時間の中で輝くもの」とした。Aqoursは時間とともに移り変わりいくことに戸惑いながらも「輝きを受け継ぎ、次代に託していくもの」とした。
ならばニジガクは?
ランジュはスクールアイドルフェスティバルを見てスクールアイドルに憧れて日本へと来た。だが、彼女の姿勢はスクールアイドルとしてはあまりにも歪で、大切なものを見誤っているように感じる。同窓会や”あなた”が感じているそれは、永遠を望まれたμ'sや、3年生が居なくなったAqoursと同じ戸惑いなのだと感じる。
20章は非常に重くて辛い展開だった。だが、希望は確実にあって、私はそれをかすみのライブシーンに強く感じた。そしてしずくの決意の中に感じた。
正直、辛い気持ちが強いのも事実だが、セカンドシーズンはまだ始まったばかりで起承転結の起の部分でしかなく、物語はどう転んでいくのかわからない。賛否が起こる理由もわかる、正直、ここまで拗らせる必要はあったのかと思う。でも、ここだけで判断しては全体が見えない、という気持ちもある。複雑な心境である。
何とも複雑な気持ちなのだが、しばらくはイベントストーリーのほんわかした雰囲気で心を癒しつつ、21章を待つしかないかな……。
NPBが時代遅れな点として「アマチュアで好成績をあげた選手が、子供の頃からファンだったプロチームに入団できないのはおかしい」という考えがいまだに蔓延っている事が挙げられる。
MLBやNFL等ではこういう考えがほぼ払拭されており「例えどんな田舎の弱小チームでも、MLBやNFLのスタメンになるという事は大きな栄誉であり、人生勝ち組」なのであり、プロを目指すにあたって子供の頃ファンだったチームに入る事を始めから想定しない。ある程度の年数を経ればFA権が発生し、好きなチームに入る道はある。
スポーツはシーズン制で、田舎が嫌な人はオフシーズンに好きなだけ都会生活ができる。
また、アメリカは大学スポーツ文化が盛んで、地域によっては「プロよりもカレッジのスターになりたい」という子供も多い。カレッジで夢を叶えた人は後の人生はボーナスステージでプロチームの選り好みはしない。