はてなキーワード: 無精子症とは
先日、男性不妊治療を受けてきた。約2.5cmを開腹する手術だ。手術は無事済んで、今は次の検査まで経過を見ている段階だ。
今まで開腹手術を受けたことがなくて、不安で男性不妊治療について調べてみたところ、男性不妊治療の当事者による記事がかなり少なくて驚いた。多くが奥さんの不妊治療ブログの中で「夫から聞いた」という体で書かれており、男性不妊治療を受けた当事者からの声ではなかった。
そういうわけで、当事者から男性不妊治療に関して何かしら情報を発信出来たらよかろうということで、この日記を書くことにした。
私が診断は精索静脈瘤による造精機能障害だった。精巣の周りに静脈瘤が出来て、その熱により精巣の機能が低下する障害だ。↓のサイトが詳しい。
http://www.kameda.com/patient/topic/reproductive_technique/04/index.html
症状は、精巣の機能低下によって、精液中の精子の運動率(運動が活発な精子の割合)が低下するものだった。運動率が低下すると、それだけ子宮まで到達できる精子の数が減ることになる。精索静脈瘤を改善するメリットとして受けた解説は以下の通り。
・運動率、正常形態精子の割合向上(無精子症の人も精子出現に至るケースがある)
・精巣機能の悪化予防(二人目不妊の要因の多くが精索静脈瘤によるものらしい)
・陰嚢痛等の違和感解消
精巣周りの静脈が太くなりすぎて熱を持つ状態になっているのが問題なので、余分な静脈を結紮(けっさつ。縛って止めること)して切断する手術を行うことになる。手術は二通り紹介され、一つが鼠蹊部を2,3cmほど開腹して顕微鏡で患部を見ながら手術を行う方法(顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術)、もう一つが5㎝程4か所開腹して内視鏡を入れて患部を手術する腹腔鏡手術だ。それぞれの違いを示すと大体こんな感じだ。
比較項目 | 顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術 | 腹腔鏡手術 |
---|---|---|
入院期間 | 日帰り | 3日程度 |
値段 | 30万円前後 | 15万円前後 |
再発率 | 低 | 高 |
合併症発生リスク | なし | あり |
結論から言うと、顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術を選択した。健康に関することはできるだけの出費をしていきたい。体は資本だ。
蛇足だが、治療法の説明の中で執刀医の大切さを主治医に教えてもらった。主治医によれば、間違えて精管や尿管を切ってしまい担ぎ込まれた患者がいたそうだ。他にも、動脈を切ってしまい、逆に精巣の機能が低下してしまった患者も診てきたらしい。これから精索静脈瘤の治療をする人には、執刀医選びに細心の注意を払うことを強くお勧めしたい。
手術前は陰毛を全部剃るように言われる。手術の患部なので、丁寧に剃っておいた方がいい。剃ると意外とさっぱりして良い。毛も床に落ちない。
手術は部分麻酔で行われた。麻酔がよく効いて痛みはなかったものの、体内から血管やその他諸々の管が引っ張り出される感覚はある。精巣に伸びている静脈が引っ張られるので、自然と精巣の中の管も引っ張られる感じがする。私の時は大きなディスプレイに顕微鏡で映し出された映像が投影されていた。執刀医が活き活きと「この透明なのがリンパでね、このドクドク動いてるのが動脈。おっ、この静脈太いねー」と手術実況ライブをしてくれた。手術時間は手術室に入って出るまででおよそ1時間。開始時は緊張したものの、看護師さんと雑談しているうちに緊張がほぐれて、手術実況ライブを見る頃には完全に慣れていた。
手術後(当日)は食事後にすぐ痛み止めを飲んだ。痛み止めは痛くなってから、と聞いていたが、親知らずを抜いた時に即痛み止めを飲んでいたことを思い出して迷わずすぐ飲んだ。
術後一日目は、ちょっと試したくなって痛み止めを止めてみた。痛み止めが切れる10時間後頃になると、やっぱり痛みが出てきた。仕事(デスクワーク)にあまり集中できない程度の痛みになるので、痛み止めはまだ必要だった。通勤時間が1時間を超える人は、有休取得か痛み止め常備を強くお勧めする。
術後二日目も、痛み止めを止めるとまだ痛みが出てきた。ただ、一日目とは違ってやや鈍痛に近い感じになってきていて、対一日目比で7割くらいの痛みだった。かなり集中して仕事をすれば、一定時間は痛みを忘れられるくらいの痛みではあるが、痛み止めは常備しておいた方が良い。
術後三日目になると、痛み止めを止めても割といける感じになった。二日目と三日目の差は大きい。まだ若干痛かったが、耐えられない痛みではなかった。痛み止めは仕込んでおいた方が安心。
術後四日目以降は、痛み止めなしでも普通に生活を送れるようになってきた。ただ、歩く早さは六日目くらいまでいつもの早さに戻らなかった。(大体速度半減くらい)
術後十日目になると、手術前にだいぶ近づいてくる。十四日後になる頃には、「患部に触れるとちょっと鈍痛がするが、日常生活上では気にならない」くらいになり、状態が安定する。これはどの手術でも同じだと思われるが、半年くらいは患部が固く膨らんだ状態になるらしい。
私みたいに試そうと思わなければ、四日目まで痛み止めを飲んでおけばほとんど痛みなしで生活を送れる。
術後精液検査はまだ行っていないため、成果はわからない。ただ、目視で確認しても濃度?鮮度?の向上を感じられた。量も少し増えたかな。割と成果を期待してる。
今回の一件で不妊治療についてググったけども、その苦悩の多くは女性から発されるものだった。「不妊は女性のせいにされがち」とは話で聞いてはいたものの、実際に目の当たりにするとこれほど思い悩んでいるのか、と認識を新たにした。
いろいろ読んでみると、この精索静脈瘤については若干とはいえ開腹を行うため、尻込みする男性が多いようだ。そういった男性に、手術を経験した身として少しでも実際を伝えられれば、腹積もりが出来て幾許かの不安を取り除けるのではないかと願っている。
まぁ、こうした治療以前に、不妊治療自体が男女両方をまとめて診るのが標準になってくれるといいのだけど……。
登録した後に精液検査を受けてきた話とそれにぶら下がってる記事を知った。関連性高いからこの辺の記事への反応で書いても良かったな。
精索静脈瘤、意外とよくある症状??
主治医によると、レアな症状ではないとのことです。特に、2人目を授かりにくい原因の8割弱が、精索静脈瘤によるものとのことでした。
書き漏れていたのですが、全症状について手術する必要があるわけではなく、触ってもわからないレベルの静脈瘤であれば薬で処置が可能とのことです。ただ、「陰嚢を触って血管が太いような感触がする」「陰嚢内の血管がふっくら浮き出ている」といった症状がある場合は、手術が必要と言われました。精索静脈瘤の診断は、10分程度の診察とエコー検査のみで簡単にわかります。私の場合は、初診料を除いて7,500円ほどでした。
ちなみに、精索静脈瘤は片方の陰嚢にしかなくても、もう片方にも悪影響がでる場合があります。精巣の温度は体温より2~3度低い状態が正常です。そのため、例えば右の陰嚢に精索静脈瘤がある場合、その精索静脈瘤の熱が左の陰嚢に伝わり、左の精巣の機能を低下させうる、ということです。
先日放送されたドラマの白い巨搭は令和の時代に合うように現代風にアレンジされていた。白い巨搭で財前教授の妻が、実家の産婦人科で子供が作れるかどうかの検査を受けた。
そのあと「私には問題はなかった。だから今度はあなたが子供を作る能力があるのか検査を受けるように」と言う。自分は原作未読だが、こういうところも令和仕様なのかもしれないと思った。
昔は不妊の原因は女性にあるとされ、子供ができなければ女性側が一方的に責められたりしたが、今は不妊の原因の割合は女性50%、旦那50%とわかっており、男性の100人に1人は無精子症だと言われている。
男性に不妊の原因があったとしても不妊治療は女性の方が体の負担が大きくなる。それは今も昔も変わらない。
不妊治療をするにあたって、夫が精液検査に非協力的だということはよくある。
女性の方は「あなたは精液をピュッと出すだけだから楽だよね」と考え勝ちだけど
その射精が高いハードルになる男性もいる。簡単に射精できるタイプの男性はいいが、ただでさえ射精が普段から困難なのに採精室やトイレで出すという普段とは異なる状況になり、ますます射精ができなくなる男性もいる。
私は女だが、もし男女の役割が入れ代わり、私が病院でプラスチックの入れ物を看護師に渡され、採精室に案内されて、「自慰をして膣分泌液を容器に入れてください。必ず絶頂してください」と言われたら辛すぎると思った。
病院によっては採精室すらなくトイレに行ってオナニーして出してきてくださいというところもある。それも辛すぎる。イッたあとの虚しさが半端なさそう。
男性の方も女性とはまた違った不妊治療の苦しみがある。それでも、不妊治療は男性よりも女性の負担のほうが大きいが。
「あなたなんてピュッと出すだけで終わるじゃない。私なんて薬を飲んだり注射を打ったり手術をしたり色々と恥ずかしくて痛い思いをしているのよ」と女性は思うだろうが、その精液を出す行為、自分の精液を調べられる行為がとても苦痛な男性もいるので、女性は男性に優しくしてあげなくちゃいけないんだろうなと思った。夫婦関係を壊さないためにも。
その家(国)では、少年が初射精したら、その翌日から、18歳(妊娠能力がMAX)の少女のうち、排卵日の美女性が、毎日「入れ替りで」少年のお相手を勤める。
少年は毎日セックス三昧で、逆に言えば、オナニーは許されない。
少年は13歳でも18歳排卵日美少女と毎日セックスし、20歳の青年になっても毎日18歳排卵日美少女とセックスし、40歳中年になっても毎日18歳排卵日少美女とセックスし、60歳ジジイになっても毎日18歳排卵日美少女とセックスする
この場合、この男性が無精子症じゃなく、健全な生殖能力があった場合、彼が作り出せる子供の数は、総計何人になるか?
セックス回数は一生で2万回になるが、妊娠確率から勘案すると、実際に生まれる子供の数は、5千人程度か?
アラサー女の私は26歳の男性と子作りをして、たった1ヶ月の妊活で妊娠した。私の人生初めての妊娠。
私の両親が子供ができやすかったので、その両親から産まれた私はきっと子供ができやすい体質なんだと思った。しかし、今思うと男性の年齢が若くて、精子の質が良かったから、精子の活動率が良かったらすぐに妊娠できたのかと思っている。
女性は自分の年齢を気にして、「歳を重ねたらどんどん妊娠しづらくなってしまう、卵子が老化してしまう」とわかっているが、
男性の方は女性よりも生殖機能の使用期限が長いからか、30代後半や40代の男性が「自分の精子に問題はない」と思っていることにビックリした。30代後半や40代の女性なら「若いときよりも妊娠しづらくなっている」と理解しているはずだ。
精子のDNAが切れていたり、精子が奇形だったりすると卵子と受精しても流産したりする。流産は大抵女性が「私が悪かった」と思い込み、男性が「俺の精子が悪かったかもしれない」と思う方が少ないだろう。
将来不妊治療をしたくないと考えているなら、やっぱり男性も女性も若いうちに結婚しようと意識しないといけない。 無精子症だったり、早期閉経だったり病気で不妊になることは仕方がないけど、歳をとったことによる不妊って悔しくないですか?だって防ごうと思えば防げることだから。
少子化だし年齢を重ねたら男も女も妊娠しづらくなるということは、小学校、中学校、高校でじっくり教えてほしい。年齢を重ねたら妊娠しづらくなることを知ってて婚期が遅れるのと、知らずに婚期が遅れるのでは本人の気持ちが違ってくると思う。加齢について呑気に構えていて、あとから不妊治療が必要になるのはつらい。「どうして誰も教えてくれなかったのか」と思う。最初から加齢によって妊娠しづらくなることを知っていれば子供ができなくても仕方がない。でも、子供がいなかった期間に貯めたお金を多少かけてもいいから不妊治療をしてみようと前向きに思えるのではないか。
私は私の子供にはしっかり性教育を施していくつもりである。もちろん、子供を作るか、作らないのかは子供の意思で決めることだけど。
タイトル通り。
30分くらい前に、無精子症なんだよって言われた。
冗談かと思って何度も聞き返したけど、本当らしい。
今日は、外資ホテルでディナーして、イルミネーションちらっと見てそのまま彼の家に行った。
不運にも今日生理が来てしまったので営まなかったが、とりあえず腰のマッサージだけしてたらそれを告白された。
歳も歳だし、付き合う人は結婚を考えてる。家庭も作りたい。
もちろん付き合う前からきちんと伝えていたし、彼ももう遊びは卒業して家庭を作って家族のために生きたいと言っていた。
だから付き合った。
無精子症を告白されたあとに、あの時家庭作りたいって言ってたけど…と聞いたら、分からないと。
どうなんだろうね、よく分からない。と。
リアルタイムすぎて、心の中が整理できない。
男性不妊でも、体外受精する気はある。経済的にも裕福だから無理じゃない。
でも本人にその気がないなら私は一体どうしたらいい?
7年前に検査して分かって、ショックだったって言っていた。
治療もできるよとしか言えなかった。彼は医者なのでそんなの私よりよく分かってると思う。
こんな日に、こんなこと伝えられてとりあえず呆然としてしまった。
それどころか、家庭を作りたいなんて、私を騙したのかとすら思った。
2018年の匿名ダイアリーランキングで次のタイトルがエントリーしていた。
精液検査を受けてきた話
https://anond.hatelabo.jp/20180417204444
内容を拝見させてもらい、自身の体験と大きく異なる事例なため自分の見識の狭さを実感しつつ、あの体験談が全てだと認識されては精液検査を敬遠してしまう男性がでないかと余計な心配にかられました。もっと簡単に受けられるので男性も不妊治療についてもっと積極的になってほしい。
先人の事例との違いを端的に述べると
・訪問は2回
・自宅での精液採取
私の場合、まず泌尿器科しかない小さな病院に飛び込みでいき、問診票に症状と精液検査をしたい旨を記載。その提出時に内容を確認され、今日は先生がいないからという理由で別日の訪問を勧められました。それなりに決心して受診しに行ったものだから、別の病院へ行きますと告げ、内科外科が複数入っているような大きな病院へ行き受診することにしました。もちろん予約は無し。
ここで知って欲しいことは、精液検査だけなら不妊治療専門の病院じゃなくてよいということとタイミングが合えば予約もいらないってことです。
でも、近くの病院でできるか電話して予約するのをお勧めします。
・訪問は2回
上述した大きめな病院へ行き、1回目は簡単な問診と採取用の小瓶みたいな物の受け取り、次回提出の訪問時間調整が行われました。通院にかかる時間から逆算して採取するため、遠い病院だと難しい可能性があります。調べてみると、保管温度にもよるけど採取から2時間以内がいいみたい。私の場合は自宅から近い病院なので、30分を目安に自宅で採取しました。
2回目は提出と結果発表。結果まで1時間くらいだったのは先人と同じかな。
・自宅での精液採取
上述の通り、提出時間からの逆算で自宅でできます。気が楽ですね。
実はうろ覚えです。ごめんなさい。電話して確認してからがいいですね。とりあえず1万円はしなかったです。
こんなところです。不妊治療専門センターとは結構流れが違うと思います。もちろん泌尿器科は専門では無いのでしょうが、精子の運動量とか数を説明してくれたので見ているとこは同じじゃないのかな。結果が悪ければ不妊治療専門医を勧められるので、二度手間と思う人は最初から専門医がいいですよ。
私は20代前半で未婚ながらも検査を受け無精子症と診断されました。なぜ受けようと思ったかは、学生時代にくらべて明らかに濃さが違ったからです。出した物をチェックする趣味はありません。笑
何の気なしに見てもわかるくらいに色が違ったので、異変を感じ受診しました。このように、後天的に発症し分かりやすく症状が出る人もいますので、結婚をして子供を持ちたいという人は気軽に調べてもいいと思います。結婚してから子供が出来ないとわかるともっと辛いと思うんですよね。
昨日無精子症の男性の話で不妊治療って紹介で第三者の精子提供で子供を〜ってNHKでやってたの見た。
その行為自体は子供を持ちたい人の方法として特にやっちゃいけない事だよとかは思わないんだけど、それって治療なのか…?
匿名の第三者の精子で妊娠って、体外受精だとしてもまあ要するに男にとって遺伝上は他人の子だよな…?ち、治療…?
重ねて言うけど別に手段として否定したいとかそういう話ではないんだけど…代替方法とかでなく不妊治療なのそれ…?
なんかなんつーかこれ夫婦が離婚する事になったら揉めないのかとか、男親の方がちゃんと子供愛せるのかとかなんというか…
可能性言い出すとキリ無いけど、兄弟とか親子だと気が付かなくて結婚とか…
いや法律上は婚姻関係にある男女の間の子だから問題ないけど、これ男女の仲がこじれた後に親子関係不在だっけ?とか申し立てられたりしたらどうなるんだ。
いや残してなかったらこれどうなるの??
聞き方が悪かった。下方婚しないと非難してる人達は、何を問題視してるんだ? 極端な話、女性全員が上昇婚したとして、それでどうなる。弱者男性の恋愛権とか結婚権とかを主張しているのか… ? そんな話だったか
出生率が下がる
なるほど。それは理解できる。全体主義的に国全体が存続していくための個人の責任を問うているわけね。それがパートナー選択の自由を主張する個人主義と衝突している、と。
解ってきた。俺はてっきりフェミニズムのスローガン「個人的なことは政治的なこと」を逆手にとってあなたたちだって弱者男性を差別してるじゃないか何が反差別だ・男女平等だ、って批判しているのかと思っていた。そうでなく、くだんの「生産性」議論の延長上の話だったのか。それは意義深いと思う。
市井は「生産性を判断されるなど言語道断」と批判一色で、もはやフォロワーが付いたアカウントで議論を生むような事を発言するのは怖ろしくてとても出来ないんだけど、しかし現実には「子どもを産まない」と決めていいのか、その決定に胸を張っていいのか、などの悩みは多くの人が持っている。結婚相手が実は無精子症だとわかったら結婚を躊躇してしまうことはあるだろう。例えば、それらの態度は批判されるべきか、などということを匿名空間で話し合うのは、とても面白い。
無精子症の人って親に謝るもんなの?
東京都では妻の年齢が35歳未満までなら不妊検査に助成金が5万円まで出る。
精液検査も対象なので、気になるかたは是非近くのクリニックに行ってほしい。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/kodomo/kosodate/josei/funinkensa/gaiyou.html
夫29歳妻28歳。
近所のクリニックで調べたら精子が1ml中、200匹しかいなかった。(基準値は1ml中に1,500万個以上)
旦那は「検査前日に緊張して寝れなかったから抜いちゃったの…だからこんなに少ないのかなあ」
違う男性と結婚してたらこんな悲しい思いはしなかったのかな、とか思った。
精索静脈瘤というコブが原因なら手術すれば自然妊娠も可能って知ってそれを期待したけど
残念ながら旦那は違った。
単に精子がほぼない人だった。
体外受精とはその名の通り、卵子と精子を体外で受精させて戻す方法だ。
一言でいうと簡単だが(実際男性の精子を採取するのは超カンタン。単に出すだけ)
卵子を取り出すのが大変。
卵子を取り出すためには卵巣に針を刺してシュッと吸い取る採卵という方法をとる。
これがめちゃくちゃ痛い。採卵の前日は緊張して寝れなかった。
採卵は全身麻酔でやってくれるところもあるから怖いなら麻酔がオススメ。
卵子は通常では月に1個しか排卵されないが、実は卵胞の中にはたくさんの卵子の卵が眠っている。
そのたくさんの卵子の卵を薬で均等に大きくさせて一度の採卵で数個の卵子を取るのが刺激周期。
薬を使わず自然に大きくなった卵子だけを吸い取るのが自然周期だ。
刺激周期はホルモン剤を多用するし、自己注射といって自分でお腹に注射をしないといけないから
一方自然周期はとくにやることはないが、月に1個しか採卵できないため
失敗が続くと毎月採卵の可能性が出てきて結果的に金額も負担も大きくなる。
ちなみに海外ではほとんどが刺激周期だ。理由は刺激周期のほうが成功率が高いから。
その採卵した卵子と精子を受精させるのだがその受精方法にも大きくわけて二つある。
ややこしいのだが体外受精というときこのふりかけを指すことがある。
精子がみずから卵子に向かっていくため顕微授精よりは(?)自然な方法と言われる。
顕微授精とは元気な精子を1匹だけ吸い取って卵子に注入する方法だ。
この方法はまだ成立してから30年程度しかたってないから不安視する人も多い。
多くのひとはこの胚盤胞を目指す。
全くいない無精子症という人もいる。
その人の場合は最後の望みをかけてTESE(テセ)という手術を行う。
これで精子がとれれば顕微授精で子供を授かれる可能性が出てくる。
ダイヤモンドユカイさんなんかはこの手法で3人子供を授かった。
ユカイさん著「タネナシ」は名著なので男性不妊のかたは読んだ方が良い。
だがこの手術、切開するまでは精巣に本当に精子がいるか分からない。
切開しても1匹もいませんでした…、というパターンもよくある。本当に辛いとおもう。
精母細胞というものから妊娠までつなげる技術を持っているらしい。
iPS細胞の研究が進めば、完全に無精子症の人でも妊娠につながるかもしれない。
男性不妊と分かって死にたくなるほど絶望してた頃とは大違いだ。
結婚して数年たっても子供が出来ない場合は、速やかに近くのクリニックに行った方がいい。
うちはたまたま男性不妊だったけどとにかく女性の年齢が上がるほどに妊娠率は下がり流産率は上がる。
そして男性不妊が発覚した場合には男性不妊専門医がいるクリニックをお勧めする。
望まない注射や採卵など、妻は「夫のせいで…」と思ってしまう確率が高く
具体的には「ごめんね」と言ったり、「体外頑張ってくれてありがとう」と言うことだ。
女は多分に感情の生き物であり、
どんなにつらくても感情に寄り添ってもらえれば頑張れるのだ。
逆にどんなに合理的であっても
辛い体外を乗り越えられないと思う。
実際うちの夫はとにかく「ごめんね」「ありがとう」と言ってくれた。
私はこういう夫でなかったら男性不妊が発覚した時点で離婚を決意していたかもしれない。
周りは自然に妊娠してるのに私たちは医療の手を借りないと妊娠できない。
体外は乗り越えられないと思う。
でもその先に光はある。
体外の成功率は一概には言えないが現在20人に1人は体外で生まれてくる子なのだ。
お金の話を忘れていた。
体外はだいたい1回の採卵と移植につき
自然周期で30万~50万
刺激周期で40万~80万あたりが相場と思う。
これは1回の金額なので回数が増えればその分増えていく。
うちは結局トータル140万くらいかかったが助成金で50万くらい戻ってきた。
男性不妊が発覚したときいろんなところで検査したため金額が上がってしまった。
体外受精では着床率をあげるために卵2個戻しというのをよくやる。
日本では多胎の危険を恐れて35歳以上でないと基本的に2個戻しはやらない。
海外セレブでよく双子妊娠が話題になるが、私はあれは体外なのだろうなと思う。
以前、精液検査して無精子症と診断されたから手術した話(anond:20160617191024)を書いた増田だけど、元増田の記事がホッテントリしてるのがとても嬉しい。私も検査へのハードルが少しでも下がればと願ってやまない。
私の場合は半年頑張っても出来なかったので、男性不妊に強いクリニックに行くことにした。奥さんよりも先に病院に行くことにしたんだけど、男性の方が検査が簡単って聞いてたのと、何となく自分に原因があるんじゃないかと思ったので行くことにした。自慢じゃないけど奥さん安産型だし、生理とても定期的で何なら人よりも周期長いし、重くもないし、見た目若い。対する私はタバコ吸ってるし、おたふく風邪を大学でやってるし、親が高齢出産だし。ってことで行ってきたわけ。
初診では問診と採血だけして、2回目に精液検査した。私の場合はきちんと「次回精液検査するから、禁欲期間を3日から1週間程度にして来てね」って言われた。
不妊に強いクリニックだったので、きちんと採精室は設けられていたし、本もDVDも用意されてた。カップに出すのが大変だったけれど、無事やりきって、精子の入ったカップは看護師さんに手渡しした。
ないって告げられてから、家に帰るまで自然と泣いてしまったんだけど、今思えば、元増田が言うようなショックを受けていたのかもしれない。その時は、不妊治療の出費痛いなあとか、「あなたの旦那は不能でした」とか夫から告げられるのはどう考えても辛いし、場合によっては離婚事由にだってなりうるなあ、ただ、なんで俺がという理不尽さに打ちひしがれる思いよりかは、そんなこともあるかもなあと思って逃げたり、納得しようとしていたりしたと思っていたのだけれど。
家に帰って、奥さんに説明したらやっぱり泣かれたんだけれど、すぐに治療を前向きに考えてくれたのが、本当に嬉しかったし、救われたのを鮮明に覚えている。
3回目の診療で遺伝子検査では異常なかったので、まったくの0か、管がつまっていたり、生産量が少なかったりで射精では出てこないのかは手術しないとわからないと言われて手術に踏み切った。手術は局所麻酔でやって、股の付け根に麻酔を打たれ激痛に苦しんだものの、その後は順調で、局部麻酔なので何やっているかが全部聞こえてくるし、普通に医師に声かけられた。私の場合は幸いなことに右を切っただけで無事採精できて、手術も1時間程度で終わった。
嬉しかったよりもホッとしたのをよく覚えている。これも「自分の男性性が否定されなかった」ということを無意識のうちに感じたのかも知れない。
その後、奥さんの治療の方に移って、時系列だけ書くと卵を増やすのにホルモン調整→誘発剤→全身麻酔で摘出→卵を培養する→俺の精子溶かして入れる→培養する→ある程度まで大きくして凍結→戻す→経過観察。しめて3ヶ月。これがすこぶる順調に進んで、結局、自分が無精子症と診断されてから1年3ヶ月で娘が生まれることになった。多分無精子症と診断されてからほぼ最速ペースだと思う。
今はとにもかくにも幸せです。
なお、諸経費だが、自分の手術料金は前金で34万円、とりあえずは全額自費。また、奥さんの治療、妊娠まで、診察、処置、投薬合わせて70万近くかかった。この内、国の助成で45万、市の助成で10万、補助された。したがって、自費は45万。さらに3万円の医療費控除を受けられた。つまり妊娠までざっと100万円かかって、そのうち半分ぐらいが返ってくるので、元増田も含めて今後の家計運営にお役立てください。
また思い出したら追記する。
全体にわかりみ。部屋の甘ったるい臭い消しの匂いとサイドのラックに刺さった30年もののビンテージ写真塾、なんと菅野美穂のヌード写真集もあって笑う。抜くのに使っていいのかアレww
検査の結果、僕は幸いにして?無精子症では無く精子の数こそちょっと少ない程度だけど実は、精子には隠しパラメータがあって奇形率や直進率、回転率などの妊娠に悪影響を与える種々の要素がある。僕は直進率と回転率が共に低く、なれど奇形率が極めて低いという「クッソやる気のないイケメン精子」ホルダーという事になる。
でもそんなに男性の股間だか沽券に関わる問題だ!喪失感だ!というのは全くないな。俺がやる気が無いんだから玉袋の中身も等しくやる気が無いのは自明だろうと寧ろ爽やかな心持ちだ。
後ね、採精室での面白い発見としてはなかなか抜けないときは”こちらのインターフォンでお知らせください”とテプラの貼られたボタンがあり、「こ、これは美人ナースのラテックス手袋手コキコースかwwwきましたわーwww」と思い、2回目の採精の日に看護師に「これwwwなにwww」と聴いた。その驚愕の答えとは…!
30代前半、男、既婚、都内在住。精液検査を受けてきたので、その一部始終を余すところなく書いてみたい。誰かの参考になれば嬉しい。
訪ねたのは男性不妊の専門クリニックで、インターネットで事前に予約済み。受付へ行くと、20代と思しき女性職員ふたり組が迎えてくれた。名前を告げると、本人確認できる書類を求められ、代わりに問診票と番号札を渡される。以降は基本的に番号で呼ばれる。
待合室には夫婦ひと組、女性ひとりが座っていた。壁の外周に向かうように椅子が並べられており、お互いの顔は基本的に見えない。プライバシーの面は全体的によく配慮されていると感じた。
さて、問診票である。これは軽いアンケート用紙に近い。既婚か未婚か、子作りを初めてからの期間はどれくらいか、不妊治療に対して抵抗感はあるか、などなど。記入をためらうような項目はまずない。さっと記入し、受付に提出。
記入から5分も待たないうちに、奥の方から職員の男性が現れ、番号で呼ばれた。個室に連れて行かれる。部屋の扉には「採精室2」とあった。30年以上生きていて初めて見ることばだ。
部屋は薄暗い。リクライニングソファ、ティッシュ、ウェットティッシュ、ゴミ箱、そしてDVDプレーヤーとテレビがある。あ、もちろんヘッドフォンも。自分は入ったことはないけれど、ビデオ個室ってこんな感じなのだろうか。
男性職員は、薄いプラスチックのカップを取り出しながら言った。「今からマスターベーションして、全精液をカップの中に入れてください」。
まずは、シールにフルネームと禁欲期間を書き、それをカップに貼ることから始まる。検査結果に取り違えが生じないためだろう。ただし、このシールの粘着力が極めて弱く、カップの丸みに負けてしまい、今にも剥がれそうなのが気にかかった。
さて、出すものを出さねばならない。職員の男性は、去り際に「いくつかDVDもありますので、どうぞご利用ください」と言っていた。見ると、DVDが10枚ほどある。標準的な趣味に近い品揃えだった。傾向で言えば、眉毛が細いギャル系のものが多かったかもしれない。
また、一冊だけエロ本があった。一糸まとわなかったり、スク水をまとったりする女性たちの写真が掲載されていた。むかし河原の土手に捨てられていたタイプのやつだ。実用性はほとんどないように見受けられたし、全体的に本にしわが寄っていて、あまり触りたくなかった。
ここで耳よりの情報だが、採精室にはwifiが飛んでいる。このクリニックが用意したものかどうかはわからない。とにかくカギのないwifiが飛んでいる。言うまでもないことだが、スマホとwifiがあればなんでもできる。
このとき、クリアファイルに閉じられ、壁に掛けられた注意書きが目に留まった。20分程度しても部屋から出てこない場合、この日の採精は諦めてもらい、後日の再検査をお願いする、とのこと。
自分は設備観察などをしていたし、あまりに早く部屋を出るのもどうかと思ったので(このあたりの気持ちは女性には分からないかもしれないが、そういうものだ)、ゆったりと構えていたところがあった。時計を見ると、すでに10分近くが経とうとしている。焦った。
とはいえ、いざ採精しようとすればすぐにできるのも男というものだ。ティッシュ及びウェットティッシュで入念に掃除をし、個室にカップを置きっぱなしにしたまま、部屋を出れば終わりである。
待合室に戻ったら、受付の女性に「終わりました」と告げればよい。それ以上の言葉はいらない。すると、受付が職員の男性に完了の電話連絡をし、プラカップを回収した職員が、検査にかかるおおよその時間を受付に告げ、それが自分に伝えられる。
検査結果がわかるまでは、だいたい1時間だという(後日郵送もできるらしい)。しばし外出して、近くのドトールでコーヒーを飲みながら待っていた。
そもそもなぜ精液検査を受けたかというと、もちろん子どもを希望したからである。子作りを始めてからまだ3か月強だが(このあたりは妻と見解の相違がある)、思うような結果が出なかったため、いっちょ受けてみるかという気持ちになった(妊娠に備えて婦人科に通う妻からの示唆もあった)。
自分は、「何かが分かる」という体験自体が純粋に好きな人間である。そもそも、たとえ種無しだったとしても、自らの男性性というか、存在意義が揺らぐとは微塵も考えていなかった。
はたして、結果は、無精子症であった。射出された精液のなかに、精子が一匹もいなかったのである。
無精子症は100人に1人の割合で現れるという。そのほとんどが無自覚であり、自分もそのような疑念を抱いたことがなかった。顕微鏡で自分の精液を観察する趣味はなかったし(どうやらそういう御仁もいるらしい)、まあ「正常」なのだろうと考えていた。3か月強の頑張りで子どもができないのだってたまたま(偶然)で、ごく普通のことだと考えていた。ひとことで言えば、精液は出るのにそこに精子はいない、という想像力は持てなかった。
もういちど検査しないことにはわからない、とドクターは言う。次回はエコーや触診をともなう詳しい検査になる。ただし、通常ならば数千万や数億のオーダーで観察される精子がゼロだったのだから、これはもはや体調だの検査上の誤りだのといった可能性はないだろう。
その日は、友人の結婚式の二次会に参加する予定だった。精液検査からパーティーへと向かう人間はなかなかいないだろう。検査結果が無精子症ならなおさらである。しかも、新郎新婦はいわゆるデキ婚だ。なんたる巡り合わせだろう!
この日、もともとは終電帰宅も辞さない構えだったが、精子がゼロという結果が出た以上、いち早く妻に伝えねばならない。帰宅して上記のように説明したところ、妻は「オケーコ」と言った。オーケーという意味だ。妻はどんな言葉も語尾を伸ばして「コ」をつけるイルな言語センスをもっているのだが、こうしたシリアスな状況下でも口にするのだなと強く印象に残った。
さて、どうしたものだろうか。
今回の結果を知り、自分は多少のショックを受けた。だが、なぜショックを受けているのかが分からなかった。もちろん子どもができない可能性が示唆されたことは残念だし、妻には本当に申し訳ないなと思う。しかし、無精子症であっても各種不妊治療による妊娠は可能だし、子どもができないならできないで、妻と二人で生きていくのも十分にありだと思っている。妻も、もともとそういう考えの持ち主であった。だから、挙児の可能性が低くなったことは、ショックの根本原因とは言えないと思う。
では、この違和感はどこから来るのだろう。一日考えてわかった。自分ではにわかに信じがたいし、認めたくないのだが、やはり「男性性が傷つけられたことに対して」と考えざるを得ないのだ。常日頃から「男らしさ」などは馬鹿馬鹿しいと考えているのだが、生物学的に子孫を残せない(かもしれない)可能性が示されると、ナイーブにも傷ついてしまったのだ!
つまり自分は、メタ的に「ショックを受けている自分」を知覚して、ショックを受けているのだった。これは、はてブの構造に極めて近いなと思った。そこで、長らくはてな村に籍を置く一員として、なにか村人たちに還元しなくてはと考え、こうして初めて増田を書いている。
すっかり話がずれてしまったが、精液検査は10,000円前後で可能だ。後で知ったことだが、一般的に夫は精液検査に極めて消極的で、妻がどうにか説得して来院するケースが多数派らしい。また、検査を受けるにしても、自宅で採取した精液を密封容器に詰め、妻にクリニックへと持っていかせるケース(!)が多いとのこと。
無精子症っぽい自分が言うのもなんだが、それってあまりに男らしくないっしょ。はてな民諸兄におかれましては、当記事で心理的不安を払拭し、然るべき時が来たら自ら率先して精液検査を受けてねという話でした。
大学で知り合い、結婚して6年。夫と私は性格は違えど、食べ物や旅行の楽しみ方がとても合う。この人と家族を作りたいと思って結婚した。
結婚してから子作りを頑張った。夫は子供が得意ではなかったが、私が望むなら、と協力してくれてた。お互いフルタイムで働いているので、次の日仕事でも頑張ってタイミングを合わせたりするのは大変だった。私は同時に婦人科に通って色々と検査した。ホルモン値を測る血液検査、卵管造影、排卵誘発剤など一通りやった。私は生理痛が酷かったので私のせいだ…と何度も何度も自分を責めた。
子作りを始めてから2年目くらいで、ある記事を読んだ。男性不妊の記事。記事には、旦那さんの性器のサイズも平均的でEDなどもなく、普通に性行為が行え、旦那さんも全く自覚が無かったという話だった。この記事を読んだとき、これかも!と思った。それから、意を決して夫に一度精液検査を受けてほしい、とお願いしたが、夫は「原因は僕じゃないと思うよw」と半笑いで返してきた。それから私は、私が悪いんだ…とずっと悩んでいた。
それからも3年子作りを頑張った。夫は直接は私を責めた事はなかったけど、なんとなくお前が悪いって言われてる気がしてた。
子供ができないことで夫の前で泣いたことは二回ある。でも、一人で泣いたことは数え切れない。この頃、不妊な私は人間として、生物として価値がない、死んだほうがましと、思ってた。でも、死んだら夫が悲しむだろうなぁと思うと死ねなかった。
子作りを始めてから5年、引っ越した事で、今まで通ってた婦人科をやめて新しい婦人科に移った。そこで前の病院から受け継いだカルテを新しい主治医に見せると、これは旦那さんにも検査してもらう必要がある、と強く言われた。どうしていいかわからず、色々込み上げてしまい主治医の前で号泣した。主治医は困惑しながらも、「これ以上の検査は旦那さんの精液検査の結果がないと出来ないと、旦那さんに言いなさい」と優しくアドバイスしてくれた。その夜、その通りに夫に伝えた。夫はいやいやながらも精液検査を受けることを了承してくれた。おそらく夫は、私の検査に付き合うのは面倒だなぁ思ってたんだろう。
主治医から、「夫さんの精液には、一匹も精子がいません。」と言われた。
主治医の顔は見れなかった。下を向いて私は「あー…なるほど。」と口にしてた。
長年不妊の原因が自分であると自分で自分を責めてきた。でも違った。私じゃなかった。3年前にそれを知ってたらこんなに自分を責めなくて済んだのに…。と色々頭を巡った。
その次に夫にこの事をどう伝えるか悩んだ。どう伝えれば傷つかないだろうか。ものすごく悩んだ。病院から家に帰る車の中でものすごく泣いた。そうして腫れぼったい目で夫に伝えた。「検査の結果が良くなかった。夫くん、無精子症みたい…」夫の顔は見れなかった。夫はしばらく固まって「そっか…」と呟いた。
そこからは私が男性不妊の場合の子供を授かるための方法を調べて夫に提案した。夫は「そこまでしてやりたくない。二人で、楽しく暮らそうよ」と言う。
私は夫と子供がいる家族を作りたいから結婚した。今、その夢がぽろぽろと崩れてる。子供が居ない選択肢なんて今まで考えたことが無かった(考えようとしなかった)。
これから先、周りにずっと「子どもはまだ?」と言われ続けないといけないのか。