先日放送されたドラマの白い巨搭は令和の時代に合うように現代風にアレンジされていた。白い巨搭で財前教授の妻が、実家の産婦人科で子供が作れるかどうかの検査を受けた。
そのあと「私には問題はなかった。だから今度はあなたが子供を作る能力があるのか検査を受けるように」と言う。自分は原作未読だが、こういうところも令和仕様なのかもしれないと思った。
昔は不妊の原因は女性にあるとされ、子供ができなければ女性側が一方的に責められたりしたが、今は不妊の原因の割合は女性50%、旦那50%とわかっており、男性の100人に1人は無精子症だと言われている。
男性に不妊の原因があったとしても不妊治療は女性の方が体の負担が大きくなる。それは今も昔も変わらない。
不妊治療をするにあたって、夫が精液検査に非協力的だということはよくある。
女性の方は「あなたは精液をピュッと出すだけだから楽だよね」と考え勝ちだけど
その射精が高いハードルになる男性もいる。簡単に射精できるタイプの男性はいいが、ただでさえ射精が普段から困難なのに採精室やトイレで出すという普段とは異なる状況になり、ますます射精ができなくなる男性もいる。
私は女だが、もし男女の役割が入れ代わり、私が病院でプラスチックの入れ物を看護師に渡され、採精室に案内されて、「自慰をして膣分泌液を容器に入れてください。必ず絶頂してください」と言われたら辛すぎると思った。
病院によっては採精室すらなくトイレに行ってオナニーして出してきてくださいというところもある。それも辛すぎる。イッたあとの虚しさが半端なさそう。
男性の方も女性とはまた違った不妊治療の苦しみがある。それでも、不妊治療は男性よりも女性の負担のほうが大きいが。
「あなたなんてピュッと出すだけで終わるじゃない。私なんて薬を飲んだり注射を打ったり手術をしたり色々と恥ずかしくて痛い思いをしているのよ」と女性は思うだろうが、その精液を出す行為、自分の精液を調べられる行為がとても苦痛な男性もいるので、女性は男性に優しくしてあげなくちゃいけないんだろうなと思った。夫婦関係を壊さないためにも。