はてなキーワード: 揉め事とは
元増田だけど、書いたエントリをTwitterに貼って私はこういう方針だからって表明しようかなと思ったけど、たぶんまた意味ないんだろうなと思ってやめた。
その代わりに、「表紙がキャラのイラストになってる小説は買う気起きない」「自分の小説の表紙にキャラ絵を使うのは嫌い」っていういつものツイートして溜飲を下げた。
100%揉め事を避けることは出来ないのは承知だけど、されたら嫌なことを明言するのは私の自由かと。魔除け程度の効力もないが。
一次創作も二次創作も書く。普段これといって対人トラブルには見舞われないけど、稀に嫌なこともある。
数年前に、珍しく旬ジャンルの二次創作をしたら、私にしては珍しく多くの人に作品を読まれた。そしたら、やっぱりジャンルに人が多いだけに、厄介な人も多くいて、うっかりそのうちの一人と関わってしまい、嫌な目に遭った。顛末以下の通り。大したことってほどでもない。
自称「絵がクソクソのクソに下手な底辺新米絵師」という人が、私の小説を気に入ったといって、Twitterにて一方的に感想絵を送り付けてくるようになった。私はお礼を言い、絵のどこが特に好きでどういうところが素敵だと感想を書き、絵をふぁぼし、RTしていいか許可を得てからRTした。けれども、私はその人の絵を自分の作品の表紙にも挿し絵にもしなかった。その理由を相手方が邪推して怒り出した。最終的には向こうは「底辺絵師だからって馬鹿にして!」といって私のツイ垢と支部垢をブロックした。
ま、書き出してみると本当に大したことのない話なんだが、当時の私にはけっこうストレスがかかったのだ。
私は元から小説にはキャラの表紙絵や挿し絵は要らないと思ってるので、別に絵師さんの技量がどうとか関係なく、一方的に送りつけられても表紙や挿し絵に使う気はない。もし相手が表紙や挿し絵を書きたいと言ってきても断る。
一方で、私の小説を読んだ人がそれをもとに絵を描くということは、自作と称して漫画化するみたいなほぼパクり案件でなければ自由だと思う。
そういう、難しくもないことであるのだけど、理解されないこともたまにあるのだ。
前述の私に絵を送り付けてきた人の場合は、コンプレックスを拗らせたあまりにああいうことをしてきたのだろうけど、コンプレックスを理由に他人に当たっちゃダメですな。私は作風や普段のツイートからして、言いがかり着けても泣き寝入りしそうなタイプだとナメられたんじゃないかなとも思う。
こういう揉め事があったので、今でもたまに私は「表紙や挿し絵要らないので、送ってこられても採用しない」とツイートするんだけど、送られてもいないうちからそんなツイートするのも傲慢ちっくで嫌だなぁ。しかも、別に何も悪いことをしてない、他者の小説の表紙・挿し絵描くのが好きな絵師さんが、私のツイート見てショックを受けてしまうことがあって、ごめんって思う。あくまで私個人の主義だということで。
当時は養ってもらっている立場上増田みたいに殴ったりできずに黙って耐えるだけだったけど
公立なのに運動部が強豪揃いで普段の体育もそういう奴らに合わせたレベルのメニューが組まれてたから
死ぬほど走らされて疲労困憊のまま帰宅することが多かったんだけど、ある日帰ってから荷物を下ろす暇もなく近々旅行に行きたいんだけどどう思うと計画を一方的にまくし立てられて意見を求められ
その話はもう少し後にしてほしいって言ったら瞬時にキレられて顔に向かって雑誌を投げられた
「今は疲れて頭が回らないから荷物を下ろして着替えをしてお茶を飲むなりなんなりして少し休んでこっちがちゃんと話を聞く体勢を整えてからにしてほしい」って意味で言ったのに
普段から精神が不安定でメンヘラ気味の母親に「お前と話すのは疲れるからお前なんかと金輪際会話したくない」という拒絶の意図に曲解されてしまった
あと今でも母親は相手の状況を考えずにべらべら話しかけてくることがあって
それについて細心の注意を払いつつどういうつもりでやってるのか尋ねてみたら
「もう歳だし思いついたらすぐ言わないと忘れちゃうから」だって
壊れかけた古いPCからデータを急いで外付けHDDに移すような感覚なんだろう
増田が帰るまで頭の中で考えるんじゃなくて嫁には揉め事の事実関係を紙にまとめるとかLINEにメモるとか何かしてもらって
そしたら増田が寝て一晩置いたあとでも嫁も話を再開させやすいだろうしそうやって焦りと不安を少しでも軽減させるのと
増田も上手いこと嫁に「お前と話すのが嫌なんじゃなくて、今は疲れているから誰が相手でも会話できない状況なんだ」っていうのを穏便に伝えられるといいんだが
仕事で疲れて1時過ぎに家に帰ったら嫁が起きて待っていて息子が幼稚園で揉め事を起こしたとか何とかでなんとかかんとか言い出した。正直もう眠たかったし、明日もほぼ始発出勤だし、うるせぇなとだけ思ってふんふんと適当に相槌を打っていたらなぜか嫁がブチギレてヒステリーみたいになった。なんなんだこの女こんな時間にどういう神経してんだと思って時間を考えろと説得したら余計にヒートアップした。ぎゃんぎゃんぎゃんぎゃんぎゃんぎゃんぎゃんぎゃん。あー、もうだめだわと思って目の前の女をぶん殴った。女は目を見開くとさらに大きな声でわめき始めたのでもう二発ついでに殴ったら静かになった。なんなんだクソがと思ってそのまま眠りについた。朝起きた時は嫁はまだ寝ていて、もうめんどくせえなと思ってそのまま家を出た。右手の中指の付け根がはれ上がってるのもムカつくし、しょうもない朝だ。朝飯も昼飯も小遣いから出した。少ないのに。今日はちょっとは早く帰れそうなので家に帰ったら嫁と話し合わないといけない。またイライラして喧嘩になったら困るからお前らの知ってる落ち着いて人の話を聞ける方法があったら教えてほしい。また次の女探すのも大変だし、今回は穏当に話し合いで解決したい。
タイトルのままなんだけど上司が所謂くそを触る癖がある めやにと耳垢と鼻をかくのと このコロナ禍において汚い手で肌を触らないでって散々言われてるのにマジで良くないと思う
上司は私のトレーナーで、色々と仕事を教えてもらう機会があるんだけど、鼻をかいた手で私の私物の資料を触られるとちょっと嫌だなと思ってしまう 増田ちゃんの本最新版じゃん、ちょっと見せてよって言われて断るのも変だから渡すけどちょっと嫌なんだよね
でもそれ以外はほんとに面倒見が良くて仕事の知識もすごく持ってる人なので、私自身がメリットを受けてるのもあるし、わざわざ上に掛け合ってトレーナーを変えてもらうとか揉め事を起こすのはな……と思う 絶対理由聞かれるし
社会に出たからにはこれも受容すべきことなんだろうな〜……周りの人全員衛生観念が自分と一緒だと思っちゃ駄目だな………強く生きよう………
女性向けジャンルで二次創作をしている男だけど、女性に生まれたかったとよく思う。TwitterでFF同士が仲良く通話してたりするのが羨ましい。別に男性でも気にしないよと言ってくれる人もいると思うが、同性特有の気兼ねない空気の中に入っていくのは気が引けるし、実際入ったら絶対に邪魔だと思われると思う。実際、女性だらけの中で男性一人の職場では、陰でその一人だけの男性の悪口大会になっているとネットでも見たことがある。
女性同士ならではのいざこざや揉め事もあるんだろうし現実はそんなに楽しいものではないんだろうなと思うが、それでも羨ましい。今は性別については特に言及せずに消極的ネカマをしてるけど、女性に生まれていたらコロナが収まればオフ同人とかにも参加できたのかなと思うと切ない。
そもそもコミュ障なので女性に生まれていたところでFFと仲良くなれるなんてとても思えないが、それでも少しはマシだったと思う。
受け手によって解釈が違う表現って、視聴者間のレスバトルが引き起こされて嫌な気分になるんだよね。
作品自体は面白かったとしても、その後のネットコミュニティが荒れまくると、うんざり気分に上書きされちゃう。
人類史上もっとも一般人の推し活とレスバが盛んなこの時代、揉め事の種にならないようにはっきり説明してくれる作品や解釈の幅が少ない作品が求められるのは自然だね。
つまりカップリング論争なんて最早うんざりだから、公式正史における本命CPは明示されてる方がありがたいってことよ。
現代では、作品そのものの効用と、その作品に対してネットでお祭りすることの効用が、同じくらい重要になってる。
オタクジャンルでは以前から「公式が新情報を追加し続けて、オタクの二次創作や限界萌え狂い芸やトレンド乗りといったファンコミュニティの活気を絶やさないことが大事。それってまるで作品よりもコミュニティを作ってるみたいではあるけど」なんて言う人がいたけど、映画やドラマでも割とそうなってる。
友達と映画見た後の感想会が楽しいのは昔からだが、今はその感想会の重要性がめちゃデカくなったんだな。
そんでここから本題だけど、友達同士の感想会ですら評価が別れるとやや気まずくなるのに、何万人とやりあうネットの関係で評価が分かれてるとコミュニティが荒れまくってしんどいんだわ。
(ここで友達同士の違う感想を聞きあうのがいいんだろとか言おうとした人もいるだろうが、それは心身が健康かつ信頼関係のある友達とたまにやる時だけ言えること。一時的には議論を面白く感じても、やっぱり疲れるから、好みの合わない相手とは次第に一緒に見なくなるぜ。)
人によって受け取り方が違うのは文学性かもしれんが、はっきりしないものについて語り合うのって耐えられないほど疲れるんだよ。
なんなら作品鑑賞時間より、その後のネットでコミュニティに入ってる時間の方が長いくらいなんだからさ。
大昔なら他人の感想を見るのなんて批評家の本くらいだし、ネット時代もしばらく前であればブログに長文書ける限られた人のものしか目に入らなかったから、我々は自分vs作品で孤独に向き合う時間が多かった。
そこで一応自分の中でまとめた自己解釈は、二つ三つの他人の感想と違ってても辛くなかった。
でも今は世界と繋がってんだから、解釈が固まらないうちに、他人の何千という意見を目にするせいで「私が間違ってるのか?」という不安や「あいつら、読みが浅いくせにそれが正当みたいな顔してやがる」みたいな怒りが沸いてくる。
自分と近い解釈の【仲間】も沢山見つかるが、それは自信を補強するというより、陣営に別れての対立を激化させる効果が大きい。
SNSが日常のスキマ時間に入り込んだ現代、スキマ時間に対立を目にするのはマジでキツいんすわ~。
だから近頃は萌えカプ重視のオタク作品ですら、カップリング論争が激しくなりそうな関係描写は敬遠されて、公式CPはほぼ明示、ハーレムでも正妻ポジションがわかりやすい作品が、安心できる福利厚生としてウケるんだよ。
シン・ゴジラはエンタメ性のバカ高さで内閣総辞職ビームwwwつって盛り上がったが、もしも流行初期にもうちょっと「原発の比喩か否か」「日本官僚への期待か否か」「庵野は政治的主張をしたがらないんじゃないか」みたいな議論厨がファン内の主流になってたら、疲れそうだから人がこなかったと思うわ。
わかりやすさを求める人への軽蔑トーンが強すぎるぞ、煽ってアクセス集めるのはやめろ、と思ったが、興味深い部分はある。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83647
『逃げ恥』『シン・エヴァ』…「リテラシーが低い人を差別しない」作品が時代を制する
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83706
低リテラシーへの思いやりでわかりやすい作品が増えており、それは低リテラシーへの差別予防であり、反差別やポリコレと通ずるブームだという指摘は面白かった。
だが、それだけじゃない。
作品から視聴者への差別防止だけでなく、視聴者間の差別も防ぐ効果が、わかりやすい作品にはある。
視聴者も他の視聴者を差別したり、憎んだりしたくないんだよ。ファンコミュニティ内で荒れたり議論になったりしてほしくないし、自分も荒らしたり議論を吹っ掛ける誘惑にかられたくない。
たとえば意味深な表現があると、それを誤読した低リテラシーな人に対してどうしても「あーあ、バカな奴ら」って差別的なこと考えちゃうじゃん、そんな感情を誘発させないでほしいんだわ。
自分が誤読してるのに、ちゃんと読めてる高リテラシー側に対して「バカな奴ら」って差別的なことを考えてるのかもしれないと心配になる。そんでこういうぐちゃぐちゃした思考に自分でうんざりする。
とにかく「解釈の幅が生まれやすい表現」てのは、皆が繋がってコミュニティになってるこの時代には揉め事の原因になるからやめれっつーことよ。
仕草だけで好意を伝えるなんてやったら、それは本当に好意を読みとれるかどうかで揉め、作者が意図してるかしてないかで揉め、仕草から感情を勝手に解釈して判断するのはデートレイプとかに繋がるんだから性交同意書が提案される現代には許されないとかで揉め、言外の意味を察することを求めるのは発達障害に厳しいとかで揉めるんだぞ。だったら好きか嫌いかはっきり言わせよう、となってあたりめーだよな。
だいたいさ、はてなーもツイッタラーも5chもふたばも、主語がデカい、比喩を使うな、皮肉は伝わらないからやめろ、意味が一意に取れるように書け、みたいなツッコミをする人がすげー増えたじゃんね。
だったら、物語もそれに合わせてわかりやすく直接的で解釈の幅を狭くする描き方をして当然だよな。
そーゆー批判は有名人の発言やブログに対してだから物語に対しては別だと思う? 物語は比喩や間接性こそが価値だから明確さなんて求めてないって?
事実半分物語半分みたいなエッセイブログ・エッセイツイートですら「誤解を招く表現はやめろ」「曖昧さを利用して分断と偏見を煽っている」なんて言われてんだからさ。
受け手によって解釈のブレが生まれやすい表現は混乱の元だからやめとけやめとけってのが、ネット発言についても物語表現についても当てはまる時代なんだわ、今は。
【追記】
ブコメで「他人の感想を見るな」などのアドバイズをしている人いるけれど、この記事では困ってるなんて全然書いてないっすよ。
むしろ逆で、わかりやすくてSNS受けしてみんなで同じノリがしやすい作品が増え、応援上映だのイベント生配信だの実況ハッシュタグだのも公式が準備して、モノ消費よりコト消費なんてスローガンも広まって、対人交流が好きな人間にはどんどん都合がいい世の中になってるぜ、と言っている。
それなのに、なんでわざわざ我が世の春を捨てるような、古の単独ムッツリオタクとしての生き方に回帰せよってブコメがつくねん! そもそもオタクだけの話をしてるわけじゃないし!
あとどっちかっつーと、いま助言される立場はオールドスタイルオタクの方じゃない?
「作品と鑑賞者がタイマンで向き合うのが本義で交流共感は二の次三の次というの、今の時代では逆風で大変そうですね。もっとコミュニケーションやってみんなで盛り上がる方が生きやすいですよ」ってな。
私はそんなこと言わんけど。
だってこの記事は周囲を見て考えたことを書いたものであって、私自身は6:4くらいでオールドスタイルオタクに近いから。本文で一人称を使ってないのは、私の価値観吐露じゃないからだよ。
自民党は相当国民からのヘイトを溜めているので現状維持すら難しく議席は減らすだろうが、
オリンピック自体は東京に比重が偏っているので地方と東京では様相が違ってくるだろう。
ただヘイトの総量自体は相当なもので、「次は自民を落としたい」という動機が投票行動に繋がると予想され、
投票率はかなり上がるだろうという前提で考える。
立憲民主党は民主党政権時代で相当ミソつけたのでまだまだ獲得投票数は全く期待できない。
共産党はそこそこ数を増やすだろうが、そこが却って野党共闘論議の中でパワーバランスが崩れて揉め事が増えるだけという結果になりそう。
公明党は宗教で信者なので、自分の頭で考えず教主様のおっしゃるとおりに動くので従来どおり。
そうなると、民主党政権交代時代の「お灸を据えるための受け皿」は現状維新の会しか無い。
ただダークホースとして小池百合子が世界都市博中止した青島幸男ばりにポピュリズム丸出しでオリンピック中止を言い出す可能性がゼロではない。
そうなると俄然都民ファーストが注目を浴びるかもしれない。
国民ファースト党が出てきて大量の票をかっさらうかもしれないということが第二。
ここは可能性は薄いと見ている。
さあ張った張った。
推定するに、生まれてから数十年間、「ガチ暴力対ガチ暴力」という揉め事が絶対に起こらない大前提の人生(殺人経験ある先輩とかナイフで刺されたりとかボコられて一緒にいた彼女強姦されたりとか帰宅したら敵グループが上がり込んでて自分の母ちゃんが足蹴にされてたとか、そういうのが絶対に発生しない人生)送ってきたオッサンで、相手に対する敵意と怒りのストレートな表明に躊躇ない奴が平気でいるのはなんでなんだ?
サービス業やってたとき、いかにも「自分にも他人にも厳しく、神経質で、不機嫌で、腹が据わってそうで、大卒ホワイトカラーで出世してそうな(実際そうだった)」、仕事帰りの短気なオジサンが、息子や配偶者に感情ぶちまけるくらいの勢いで俺にブチ切れてきたから、俺がキレて、そいつがいびきかくまで暴行加えて服役した経験あるんだけど、相手に対してストレートに敵意と怒りを表明したらそういう反撃ありえるとか考えないのか?
「そういうオッサンがお前みたいな奴に最終的に絶対に勝てるよう、法律があって、お前が牢屋にぶち込まれるというルールや仕組みがある」とか言われそうだけど、そのオッサン、結局俺のせいで知的障碍者になってたぞ。
その石原慎太郎氏は森元氏にそそのかされたこともあると言い訳してましたよね
だけどIOCの白人に日本のオリンピック運営トップの竹田氏とかがイエスマンになっていたのを見て、
猪瀬氏はそういった揉め事を繋ぎ直そうとしたのかもしれないが、
自称ヤクザも黙るジャーナリストという肩書とは思えない小者ぶりで、徳洲会事件でまんまとハメられる
小池氏もどうかと思うこともあるが、
この話は当たり前だが、後ろに向かうほど尻拭いをさせられる構造になっている
石原氏の尻拭いをしたのは猪瀬氏だ
もちろん、尻拭いをするから、という名目でオリンピック利権をバックに付ける必要があった
これまでの前任者の尻拭いをすべてさせられているのは小池氏である
オーナーから15分早出してくれと言われたので早出した。ある昼勤のパートさんと交代で入る時は、最近いつもそうだ。ちなみに昼勤のパートさんはいつの間にかシフトリーダーになっていた。名札がゴールドで眩しい。
以前は「15分早出で」という指示ではなく、「なるべく早く来て」というあやふやな指示をオーナーは出して来てたけど、私が「なるべく」ってどのくらいだよと思いつつも質問するとオーナーが怒るからまあ30分くらい早目に行けば良いのか? と思って二回連続で30分早出をしたら、オーナーは「15分早出で」と明確に指示出しするようになった。
どうやらオーナーは、私がいつもシフト入りの時間よりも12、3分早くに出勤しているのを見て1、2分早目に来てすぐ着替えてホールに出ればいいだけのことだろうと思っていただけのようで、私が頑張ってガチの早出出勤をするとは思ってもいなかったようだ。
シフトリーダーと交代で入る時だけ、ちょっと早めに来るように言われる。何故なのかというと、シフトリーダーには学童保育に預けているお子さんがいて、お迎え時間が18時きっかりと決まっている。少しでも遅れると月額料金に延長料金を1000円加算されるから、遅くとも17時45分には上がって店をでなければならない。だけどシフトリーダーはギリギリまで上がらずにいて、上がる時は「これじゃお迎え時間に間に合わない!」と周囲の人や物に当たり散らしながらドタバタと帰って行く。その様子をオーナーは前々から危なっかしいと思っていたそうで、交代で入る私が早くに出て来れるなら、シフトリーダーも慌てずに帰れるでしょ? ってことで私が早出を命じられることになった、はずなのだが。
いつだったか、オーナーに言われるがままに早出したら、シフトリーダーに「何でこんな時間に来たの? 出勤時間間違えちゃった?」と聞かれた。それで、シフトリーダーはお迎えの時間があるから45分には帰らないといけないんじゃないのか? と聞き返したところ、学童保育に子供を預けている日とそうでない日があって、今日はそうでない日の方だから18時まで居れたのに、と、なんか私を給料泥棒みたいな言い方をしてきたので腹立って、私はオーナーにLINEで「私に早出しろって言う前に、シフトリーダーとよく話し合ってください!」と文句言った。そしたらオーナーは、私に早出をさせる日は「ちゃんとシフトリーダーにはよく言い聞かせておいたから」と言うようになったんだが、シフトリーダーの言動は相変わらずなので、話し合ってはおらず、一方的にシフトリーダーに増田と交代して45分で上がれと命令しただけなんだろうと思われる。
この頃はシフトリーダーは子供を学童に預けるのをやめてしまったのか(お子さんもう小4だしなぁ)、45分になっても余裕の表情で、私と中々レジを代わってくれなかったり、交代をしてくれても18時になるまで何か他の仕事をしていたりする。45分丁度で上がったのに、18時になるまでのんびりお買い物をしていたりするし。なのに、上がり前にゴミ箱のゴミをして片付けなかったりする(当店にはゴミの引き継ぎ禁止というルールがある)し、一体なんなん、この人なんなん!!
と、夜暇になってからAさんに愚痴ったところ、Aさんが夕方からシフトに入る時にも、オーナーからは「シフトリーダーは17時で上がりで、45分からは増田さんが来ることになってるから、それまではワンオペで頼む」と言われているのに、何故かシフトリーダーは頑なに帰ろうとしないし、私と交代するのも渋る、とAさんは言った。
そんなAさんの話を聞いて初めて気付いたのだが、オーナーは17時台はワンオペにしたいと考えているのだ。でも18時前は日によって混むこともあるから、18時からの人を15分早出することで妥協したい。そういうことだったのだ。
シフトリーダーの契約はそもそも17時までなので、オーナーはあまり残業されたくもないらしい。昼勤のパート・バイトは長くて6時間労働のところ、最近シフトリーダーは本人の希望で朝9時出勤となっているのも、オーナーがシフトリーダーをさっさと定時で帰らせたい理由なのかもしれない。
ところがシフトリーダーはといえば、お金はいくらあっても邪魔じゃないから、稼げるんなら出来るだけ稼ぎたい、と自分で言ってるような人なので、夕方のシフトに丁度一人ぶんの空きがあるのに残業させて貰えないということに、納得していないようだ。
実際のところ、17時台はワンオペが出来るほど暇なのかといえば日による。平日でも全然お客様が来なくて何もすることがない日もあれば、二人体制でやっても長蛇のレジ待ち列の出来る日もある。もしかしたらワンオペでは捌ききれない「かもしれないから」ということが、シフトリーダーが自主的に残業する正当な理由となっている。
だがオーナーとしてはオーナー命令外のことで「正当な理由」のあるものは何もないのだ。
結局のところ、最近オーナーとシフトリーダーはエゴとエゴをぶつけ合って揉めている。
揚げ物とか中華まんセールの時も、オーナーとシフトリーダーはよく喧嘩をしている。オーナーは本部に言われるがままにセールを頑張るとノルマを増やされて後で面倒臭いので、売上をそこそこに抑えたい。一方、シフトリーダーはセールの宣伝がテレビでも流れていて、セール品目当ての客が事実沢山来店しているのだから、売れる時に売って店を儲けさせたい、と一歩も引かない。オーナーにもうFF商品の調理はストップでと命令されたのに、オーナーの目を盗んでは勝手に調理して山盛りのセール品で什器を充たしてから帰る。
それでオーナーとシフトリーダーのどっちが正しいのかというとそれは微妙なところで、夕方仕込まれた大量の揚げ物と中華まんが20時までにはすっかり売り捌けてしまうこともあれば、セール期間中にも関わらず、一つも売れずに大量の廃棄が出ることもある。やってみなければ分からないとしか言い様がない。
従業員には、「ここはオーナーの店だから」と割りきる人と割り切れない人とがいて、シフトリーダーは後者だ。シフトリーダーみたいな人は当然オーナーと揉めるし、他の従業員とも結構な揉め事を起こしがちなんだけど、店の売上に貢献しているかもしれないし、仕事をよく回しているから、面と向かって反論するのも憚られる。取り敢えず、私みたいな一アルバイトは、オーナーとシフトリーダーの間に板挟みにされるとかなり辛い。
そして、これも弟たちだけの話では終わらない。
このやり取りを学級内でやっているということは、教員達の耳にも必然的に届いた。
つまり、今度は教員や保護者の間で箸の持ち方談義が繰り広げられることになる。
「子供達が箸の持ち方ひとつで揉め事を起こすのは、授業での教育が不十分だからですよ」
「教育が必要なのは一理ありますが、この件はどちらかというと我々の管轄外だと思うんですよねえ」
「給食の時間だってあるわけですし知らん顔とはいかんでしょ。あれだって、ただのランチタイムではなく教育の一環ですよ」
モメるのは決まっていた。
しかも、弟たちより年上で知識も語彙も多く、コミニケーションの妙も理解できる同士だ。
そのグダグダっぷりは俺たちの時の比じゃない。
「やはり家庭科の授業等で、しっかりと時間をかけて教えるべきでは? 一時間、二時間とはいわずワンシーズンくらい」
「箸の持ち方だけでワンシーズンですか? 他にも教えたいことがあるのに」
「なんだったらオールシーズンあってもいいですよ。将来、料理や裁縫は避けられても、食べるために使う箸は今後も確実につきまとってきます」
「うーん、でも個人の資質もあると思いますし。同じことを無理やりやらせるのは、昨今の潮流を無視しているといいますか。みんな違って、みんないいの精神でいきませんか」
「多種多様な人間がいる中で社会を回すためには、時に同じことが求められる。それを学ぶための義務教育、その場所としての学校でしょうが」
大人たちは一回りも二回りも歳を重ねているから、当然ながら箸を使ってきた回数も遥かに多い。
その分“拗らせレベル”が高まっているんだ。
そんな中で繰り広げられる談義は、俺たちのディベートもどきや、弟たちの口喧嘩とはワケが違う。
「まあ、先生が渋る理由も分かりますよ。生徒に箸の持ち方を教えるためには“必要条件や十分条件”が必要ですからねえ」
「……私としましては、箸の持ち方ひとつで他人にとやかく言わないよう教える事の方が大切だと思っていますので」
「道徳の授業でマナーの大切さを教えているのに、箸の持ち方は自由にしろでは通らんでしょ。子供はそういう不合理に敏感ですぞ」
彼らは長く生きてきたが故に、箸をちゃんと持ててない人をより多く見てきた。
今でも矯正せずに生きてきている人もいたりする。
それを気にする時も、気にしないようにする時もあっただろう。
だから箸の持ち方について、腹に抱えているものは若者よりも熟成されている。
「先生の言ってることは、箸の持ち方を直す気がない人間のポジショニングトークでしかないんですよ。それの何が悪いのかと逆切れする術でも教えるっていうんですか」
「うーん、この歳になって箸の持ち方で説教なんてくらいたくなかった……」
しかも彼らは教育者という看板を背負っている手前、その日限りの雑談で片付けられなかった。
隣の部屋の足音だとか、ドアをバタンと閉める音だとかが気になってしょうがない
うちのアパートは路線の近くに建ってるから、電車の音も聞こえてくるのだが、それは別に気にならない…
足音は、ネットに転がっているような揉め事の目を覚ますレベルの騒音でもない
1Kの狭い部屋で何をそんなに歩き回るのだ・・・
前の住人は静かでよかったなあ。
また足音が聞こえるなあ。
この低音で響く感じ、かかとで着地してるんだろうなあ…
それにしたってドゥンドゥンドゥン・・・って鳴らさなくてもいいじゃない・・・もう少しゆっくり着地しておくれよ
ドウンドゥンドゥン…今度はキッチンに移動したのかな
ドゥンドゥンドゥン…居間に戻ってきたのかな
音がしなくなった、死んだかな?
ドゥンドゥンドゥン…