はてなキーワード: 十分条件とは
私は「ホテル=性的同意じゃない」派の人間だけど、この意見を馬鹿にしてる人の気持ちはわからんでもない。
「2人でご飯に行く、無防備にお酒もたらふく飲む、ホテルについてくるってことは『そういうコト』だよね?」って思考回路が成り立つのもよく分かる。
私も(性的同意に関してではないけど)そういう勘違いしちゃうことってままあるし。
でもそれって「微笑みかけてくれたから、挨拶してくれたから、この人は僕のことが好きなんだ!」「僕もこの人のことが好きだから、僕達は付き合ってるんだ!」っていうのと変わらないと思うんだよね。
これだと明らか危険思想じゃん?
それに付き合うときだって、脈アリだって確かめて、それでも「好きです、付き合ってください」って言うでしょ?
「性的同意⇒ホテル」であって、「ホテル⇒性的同意」ではないんだよ。
そういう意思があったら一緒にホテルに行くかもだけど、一緒にホテル行く人全員にそういう意思がある訳じゃないんだよ。同じ人だって状況・気分よって変わる。
「ホテルに着いてきてくれたってことは、相手もそういうことをしたいって思ってる」は主観的すぎるよ。
そういう可能性は高いかもだけど、それはそれとしてホテル行ってからいざ!ってときにちゃんと言葉で確認してね。
「文章表現そのものの持つ可能性を追求した芸術作品」みたいな定義だっけ?
だとすると俺が読んだことがある純文学は「アルジャーノンに花束を」と「虎よ虎よ」だけかなあ。
え?じゃあ純文学ってなんだ?
恋愛ドラマや戦争映画でサブテーマに人種差別が入ってきてるような感じ?
純喫茶は「純」=「酒の力に頼らずソフドリと飯と雰囲気だけで勝負してますよ」って意味だっけ?
じゃあ純文学も「純」=「内容に頼らずに文学性だけで勝負してますよ」じゃないとアウトなんか?
チョット調べたら「こころ」や「よだかの星」も純文学らしいね。
でもどっちも「"潔癖症的な自己憐憫&自己否定"vs"自己満足的な懺悔&自己破壊"のタッグマッチ」がメインテーマであって、文学としての表現力はそれを盛り上げるための裏方業務って感じじゃね?
裏方凄いなーって所で盛り上がるときがあるのは分かるよ。
サマフェスのスピーカーの仕組みがバズるとか、競馬の名実況で思い出トークが始まるとか、でもそれってやっぱりサブジャンル的な楽しみ方だと思うんだよなあ。
それとも「SF」や「歴史小説」や「架空戦記」みたいに単なる舞台設定の一種なのか?
いやそもそもの考え方が違う気がしてきた。
小説って作品のジャンルを何によって定義するのかが他のコンテンツよりも自由すぎるんだな。
あとテレビゲームの「アクションアドベンチャー」とか「MMOFPSRPG」みたいな合体型のジャンル表現が発達してない。
分類する人間が漠然と一番濃度の高い要素で定義してるだけなんだな。
そうなると「純文学」って言われる作品の傾向がなんか見えてきたわ。
「他にメインジャンルになれるような要素が強いものがなく、かつ純文学のカラーが強い」って場合に「純文学」の棚に分類されていくってことなんじゃねえか?
「文章表現そのものの持つ可能性を追求した芸術作品」であることは「純文学」の必要条件でしかなく、「文章表現そのものの持つ可能性を追求した芸術作品」だったら全部「純文学」になるわけじゃない。
逆に「純文学」と呼ばれている作品はすべて「文章表現そのものの持つ可能性を追求した芸術作品」であるってことか。
すげー地味なオチだな。
しかしアレだな、こうなると「純文学」ってジャンルに区分されるってのは「それ以外の要素が特定のジャンルに含まれるには弱いね」を意味しているってことだな。
「恋愛小説」や「ライトノベル」っていうジャンルに区分けされるのと「純文学」ジャンルに入れられるのどっちが作者的に満足が行くのだろうかってのは永遠の謎だなあ。
「アルジャーノンに花束を」にしたって文章によって主人公の知能状態を表現しているのは凄いんだが、それを通して描かれる差別問題、知性の絶対性に対する問題定義の方もちゃんと読み込んでやらんとアカンやろとは思うんよな。
絵画の世界だと手段そのものが目的になっていることは結構あると思うが、文学の世界でそうなってる作品ってあんま多くなさそうなんだよな。
結局求めているのは自分が切り取りたい世界観に合わせたより適切なレンズやフィルターであって、それが凄いねって褒められたとして作者的には「いやそれを通して見せたかったものの方の感想言えよ」なのかも知れねえなあ。
CGの質感があたかも現実みたいだとか、カメラ的に違和感なく感じる~みたいなやつは、俺は「リアル」の考え方だと思うんだよな。
いや、別にそれはそれで普通に好きだし、技術的に高度なのリアルのほうだから業界全体としてはリアルを目指した方が進歩あると思うんで、基本それを目指しててほしいんだが。
でも「違和感を感じるCGだから、これはだめなアクションだ」「明らかにCGでこれは生きていない」みたいな話には、俺は首をかしげるところだ。それはダメである十分条件じゃあないっていうか。
まあ確かに俺の言い方が悪くて、1号2号戦のところを包有するのには失敗しちゃってるな。着ぐるみ感とかじゃないもん。そこはお前の言う通り。