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2022-10-24

2022/10/24トヨタEV戦争敗戦の日

自分は3ヵ月前に、https://anond.hatelabo.jp/20220620225630 というエントリで「トヨタEV戦略は明らかにおかしい」(トヨタの主販売市場の動向や競合企業ロードマップ比較して、明らかに展開が遅く、投入車種も少ない)という指摘を書いた。当時は結構叩かれたが、今日ロイターからトヨタがこの戦略見直していることを示唆する報道が出た。

https://jp.reuters.com/article/toyota-exclusive-idJPKBN2RJ0NR

[24日 ロイター] - トヨタ自動車電気自動車(EV)事業を巡り、戦略修正検討していることが分かった。基本設計プラットフォーム(車台)も見直し対象に含めており、2030年までにEV30車種をそろえるとしていた従来の計画の一部は既にいったん止めた。想定以上の速度でEV市場が拡大し、専業の米テスラがすでに黒字化を達成する中、より競争力のある車両を開発する必要があると判断した。



まとめるとこうだ。

・「2030年時点でトヨタ販売車種の1/3をEVにする」路線撤回する(目標が低すぎて死亡確定なので)

・「EVCVより安くクルマを作れる技術」という現状認識に基づいて、EV生産コスト構造を抜本的に見直す

・そのために混流生産向けのe-TNGAは徐々に切り捨て、EV専用の新規プラットフォームを開発・投入する

・追撃のために、なりふり構わずテスラの先行技術を後追いする(ギガプレス、オクトバルブ他)

まりEV時代におけるトヨタ最初の敗北宣言である。おそらくこれからもこうした敗北が積み重なっていく。日本自動車産業にとっては、技術競争力の低下という現実を次々と見せつけられる、暗く辛い時代がやって来る。

2021年年末トヨタEV30車種投入発表会やったときは、ネット上に「トヨタは全方位戦略からリスキーEV一本足打法にしてなかっただけ」「トヨタちょっと本気を出せばEV時代横綱相撲を取れる」という奇妙なファンタジーがはびこった。来るEV時代でのトヨタ勝利を疑わず多幸感に浸る連中がいっぱいいた。蓋を開けて見れば、1年も経たずにこの有様だ。




系列部品サプライヤーを束ねて膨大な構成要素を精緻に擦り合わせるトヨタのものづくりは、内燃系と電装系が複雑に絡み合うCV時代には良いやり方だったが、EVでそのやり方を延長しても性能×コストバランスの最適解には辿り着けない。見た目と機能は似ていても、CVEVは全く設計思想が違うからだ。テスラは多数の部品を高度にインテグレートするという路線ではなく、「大胆な手法で複雑な構造を単純な仕様に変えてしまうような」技術思想全面的に投入している。たとえば導入当初は「大量生産車向けの技術じゃない」と批判されたが、今や新興自動車メーカーが次々導入を始めているメガキャスティングギガプレス)。たとえばバッテリと空調の熱制御統合して、今までの自動車とは別次元効率的なサーマルマネジメントを実現するオクトバルブ。どちらも圧倒的な部品点数の削減とコストダウンを実現する。そして上の記事は、トヨタはそうしたテスラ路線に(プライドを捨てて)追従する、と言っている。

e-TNGAは、EVテスラがもたらした設計思想上のパラダイム移行は全く意識せず、ただ単に「CVEV可能な限り互換化し、安直に投入車種を増やせる手法」として設計された、いわば「過渡的なプラットフォーム」だった。その過渡的なプラットフォームで8〜10年ぐらいは持たせる計画だったのに、2021年の発表から1年足らずで、もはやその思想EVをめぐる現実に追い越されている。未だに「トヨタEV時代制覇」という夢を見ている人たちにも、少しずつこの現実認識してほしい。

https://anond.hatelabo.jp/20220620225630

で書いたことは、以下。

トヨタのBEV戦略2030年に車種の1/3を、販売台数の1/3をBEVにする)は、今の地域別売上からするとかなり奇妙な方針で、額面通りに受け取るなら間違った戦略だと思う。あのトヨタの発表が出たときは、ネットでは「EVでもトヨタが勝つる!」「30車種すげえ」「EU勢ざまあw」みたいな反応が多かったけど、個人的には「えっ、そんだけ?」としか思えなかった。系列企業への配慮などで、あえて低めの発表をしてる可能性があるとすら思ってる。

なにが奇妙かといえば、トヨタというグローバル企業の売上構成から考えると、2030年に1/3をBEV化する程度じゃ全然売るタマが足りないはずなんだよね。トヨタ自動車販売台数は、2021年実績で、日本国内が140万台、海外が810万台。海外地域別に見ると、北米が270万台、欧州100万台、中国が200万台。よく「欧米以外の地域には、今後もICEHVニーズが根強くあるから…」と言う人がいるけど、トヨタの国別販売台数は、この北米欧州中国の3地域で輸出市場の70%、全生産量の60%を占めている。つまり発展途上国日本を足した「2030年頃にICEHVを売り続けられる地域」の市場規模は、今の販売先の40%しかない。

「4割の残余市場に向けて、全車種の2/3でICEHVを維持する」というのは、ポートフォリオ戦略としておかしいでしょ?

ちなみにホンダは「2030年に2/3をEV化」、GMは「2030年までに北米生産50%EV化」、フォードは「2030年までに40%をEV化」という構想。つまりトヨタは、ICE規制までまだだいぶ間があるアメリカGMフォードに比べてもEV化に対して慎重な(鈍重な?)動きになっている。

規制が始まるまではICEHVを売ればいい」という人もいるけど、一旦ICE規制禁止法制アナウンスされれば、その実施時期に5〜10年先行してICEHVの売れ行きは落ち始める。消費者は、一定期間乗った車を手放す時点(規制後)で、ICE中古車価格がガタ落ちしていることを予期するから。今の先進国での自動車買い換えサイクルは、日本で平均8.5年、米国も7.3年、欧州もっと長い。最近日本でも「これが最後に買う内燃車かな、次はEVだろうな」なんつって自動車を買う人が増えてるでしょ。海外もそう。

最近欧州ディーラーでは一種のdisclaimerも兼ねて「EVのほうが下取り価格は有利です」と言われることが増えたけど、今後は先進国のどこでもこの傾向が加速し、おそらく2026年あたりからEVか死か」の秒読みが始まる。そんな状況で、「2030年には、なんと全車種の1/3をBEVしまぁす!」みたいな悠長なことを言ってて、まともに戦えるのかな、何らかの思惑含みのフェイクであってほしいな、というのが今の自分トヨタに思ってることです。

2022-10-12

anond:20221012132523

それは困窮している子あり。ちゃんとやることやってから子どもを作りましょうね

現代子ども人権があるので河童にできないし売り飛ばせない

日本だけではなく、世界でも研究者は大抵晩婚。子どもがいる人は30代で子どもを作るのが当たり前。

アカデミックキャリアを積んでテニュアを得るには20代コンスタント論文を出し続けてそれなりの地位にまで上がらないといけなくて、それは日本だけではない。

それは多分彼の分野でも同じで、周囲を見ればわかり切っていることだったと思う。

そんな状況で子どもがいる環境になったら、研究職としての人生が積むのは目に見えているのに、そういうことをして、そういう状況になったわけでしょ?

それを何とかしてあげる必要があるのかというのは結構疑問がある。

まあ、それは多分、アカデミックに限らない。

それなりの会社上級管理職以上になりたかったら、20代仕事に燃やして地位確立しないと難しいと思う。

万規模のグローバル企業国家中枢の上級管理職に限らず、下々の職だってそうだぞ

別に現代の職に対する要求値が上がったから晩婚化したわけではなく、

江戸時代だって番頭結婚したのはとりわけ有能な者で30歳くらい

番頭エリートから(震え)にしたって農村部でも男の初婚は25歳〜28歳だよ

現代でもそうだが職人見習い・下積み期間は給与が安いのだ。ITだってそうだね

  

結局のところ、勤勉な者が子孫を残すわけではなく、
ちゃっかりしてるヤツがやることやらずにノリで子ども作って連なって現代に至る

 

まぁどんなDQNだろうとその子は親を選べないので、親ガチャ失敗した人のために出来る事はしたい

2022-09-28

anond:20220928231449

それは君やで。ちゃんとやることやってから子どもを作りましょうね

日本だけではなく、世界でも研究者は大抵晩婚。子どもがいる人は30代で子どもを作るのが当たり前。

アカデミックキャリアを積んでテニュアを得るには20代コンスタント論文を出し続けてそれなりの地位にまで上がらないといけなくて、それは日本だけではない。

それは多分彼の分野でも同じで、周囲を見ればわかり切っていることだったと思う。

そんな状況で子どもがいる環境になったら、研究職としての人生が積むのは目に見えているのに、そういうことをして、そういう状況になったわけでしょ?

それを何とかしてあげる必要があるのかというのは結構疑問がある。

まあ、それは多分、アカデミックに限らない。

それなりの会社上級管理職以上になりたかったら、20代仕事に燃やして地位確立しないと難しいと思う。

 ↓

万規模のグローバル企業国家中枢の上級管理職に限らず、下々の職だってそうだぞ

別に現代の職に対する要求値が上がったから晩婚化したわけではなく、

江戸時代だって番頭結婚したのはとりわけ有能な者で30歳くらい

番頭エリートから(震え)にしたって農村部でも男の初婚は25歳〜28歳だよ

現代でもそうだが職人見習い・下積み期間は給与が安いのだ。ITだってそうだね

 

結局のところ、勤勉な者が子孫を残すわけではなく、

ちゃっかりしてるヤツがやることやらずにノリで子ども作って連なって現代に至る

anond:20220928093609

これはこれでそう言う問題ではない

というかバチバチやってるエリートや、エリートじゃないけどまぁみんな在宅で無限に働いている外資なんかで、

子育て大変だから降りるでちゅーとか言ったらニコニコされると思う、どーぞ・どーぞ😊みたいな

 

本質的に下記と同じ話 ↓

飛び級千葉大の人がトレーラー運転手しているのは進学校の生徒ができちゃった婚して学校辞めて働くのと同じでしょ?

https://anond.hatelabo.jp/20220918082201# 

日本だけではなく、世界でも研究者は大抵晩婚。子どもがいる人は30代で子どもを作るのが当たり前。

アカデミックキャリアを積んでテニュアを得るには20代コンスタント論文を出し続けてそれなりの地位にまで上がらないといけなくて、それは日本だけではない。

それは多分彼の分野でも同じで、周囲を見ればわかり切っていることだったと思う。

そんな状況で子どもがいる環境になったら、研究職としての人生が積むのは目に見えているのに、そういうことをして、そういう状況になったわけでしょ?

それを何とかしてあげる必要があるのかというのは結構疑問がある。

まあ、それは多分、アカデミックに限らない。

それなりの会社上級管理職以上になりたかったら、20代仕事に燃やして地位確立しないと難しいと思う。

 ↓

万規模のグローバル企業国家中枢の上級管理職に限らず、下々の職だってそうだぞ

別に現代の職に対する要求値が上がったから晩婚化したわけではなく、

江戸時代だって番頭結婚したのはとりわけ有能な者で30歳くらい

番頭エリートから(震え)にしたって農村部でも男の初婚は25歳〜28歳だよ

現代でもそうだが職人見習い・下積み期間は給与が安いのだ。ITだってそうだね

 

結局のところ、勤勉な者が子孫を残すわけではなく、

ちゃっかりしてるヤツがやることやらずにノリで子ども作って連なって現代に至る

2022-09-19

VISAタッチオワコン

かつては決済で使えたIKEAですらすでにContactless取り扱い終了している

グローバル企業からも見捨てられるのがNFC

2022-09-18

anond:20220918082201 anond:20220923151133

まんまこれ

万規模のグローバル企業国家中枢の上級管理職に限らず、下々の職だってそうだぞ

別に現代の職に対する要求値が上がったから晩婚化したわけではなく、

江戸時代だって番頭結婚したのはとりわけ有能な者で30歳くらい

番頭エリートから(震え)にしたって農村部でも男の初婚は25歳〜28歳だよ

現代でもそうだが職人見習い・下積み期間は給与が安いのだ。ITだってそうだね

 

結局のところ、勤勉な者が子孫を残すわけではなく、

ちゃっかりしてるヤツがやることやらずにノリで子ども作って連なって現代に至るわけだが、

こればかりはどうしようもないので高等教育無料にすればいいと思います

 

そうすれば、本来なら高等教育を受ける必要性が無かった人や、ポンコツ研究者にめくじら立てる必要はないでしょ

教育は贅沢品ではなく、"投資" です

2022-09-15

グローバル企業中の人だけれどCOCOAはやって良かったと思うよ

成功たか?失敗したか?」と問われれば「失敗の側面が多すぎたよね」と言わざる得ないけど「では成功の側面とは何か?」と問われれば「良くも悪くも前例が出来たことに尽きる」と強く主張したい。
日本前例尊重社会であって前例が無いということだけで物凄く腰が重くなってしまうのは知られた通りで、その中で先進的なCOCOA実施できたこ自体が快挙だと評価したい。
あっもちろん快挙って嫌味で言ってるからね?

日本社会が無理にでもやらなきゃならなかったほどコロナウイルスという疫病は世間へ大きな衝撃を与えたのだと思うのだけれど、COCOAという前例は今後似たようなシステム運用される際にほぼ間違いなく官民の話の中で引き合いに出され、そして良かった部分と悪かった部分が精査されていくだろう(改善されるとは言ってない)。

次にCOCOAのようなシステム運用されるのは疫病なのか他の自然災害なのかわからないけれど、例えば近距離無線通信を用いたアプリケーションという形でなくとも長距離無線通信を用いて複数基地局情報統合し、電波送受信の時間と共に交差地点から国民がどの地点に居たのか?というのは推測できるし、これを緊急時の特例法として自然災害時の捜索に用いることは可能だ。
特に今後運用が広がっていく5G通信以降では従来型4G通信以前よりも測位精度を上げやすくなっていくだろう。
行方不明者が東西南北の何処か?がわかるだけでもローラー捜索する方角が決められ、電力喪失通信機能が失われてもザックリと無駄を75%削減できるという数字の大きさは理解やすいはず。

このような一歩間違えればプライバシー侵害してしまいそうな制度であれ我々はすでにCOCOAという前例を知っているので、ある種の契約運用制限が法的に担保されるならば協力しようという人は少なくないのではないか
特に若い世代が多いインターネットでは(官民双方の運用実態はどうであれ)COCOAの仕組み自体は絶賛される傾向にあるので、災害時に限って携帯電話端末による個人測位制度をはじめますと言われればインターネットユーザー間では絶賛される可能性が高い。

携帯電話端末による個人測位の道は出来つつあり、あとはどうやって権力暴走を食い止めるか、そして官民問わずがどうやって運用していくかに掛かっている。
「上手く行くわけがない」「面倒くさい」「知らない」という声がCOCOA運用を阻害したが、そのようなことが今後は起きないことを願いたい。
そして同時に中抜き構造によって開発の現場ボロボロにならないようにしてくれと強く訴えていきたい。

2022-07-24

日本人グローバルで働くとはどういうことなのかと想像してみた

私自身は大学院海外留学の後に日本一般企業国内勤務してきた人間だが、子供中学に入り、周りでも子供国際的キャリアを見据えた子育て云々の話が出てきてもいるので、少し考えを整理してみた。

この手のキャリアとしてもっとも間口が広いのが、海外展開をしている日系企業就職をして海外関連の業務に携わるというパターンだと思う。企業の幅としては、顧客の過半が海外になってる日本発の本格的なグローバル企業と、販路調達関係海外と繋がりはあるがあくま日本ベースとなっている企業とがある。また働き方としては、いわゆる駐在として海外に赴任するパターンと、日本職場にしながら海外にの支社や取引先とのコミュニケーション業務となるパターンとがある。いずれにせよだが、働き方とマインドとしては日本企業への勤務であり、そこに海外にまつわる諸々が付加される形である。社内ではいわゆる出世コースと見做されることも多かったと思うが、日本企業海外展開が以前と比べて振るわない中で今後もそうなのかはわからない。また、日本企業に勤務しているが故の転勤や単身赴任リスクもあるし、給料も手当はつくもの日本企業水準である

2番目のパターンとして、外資系企業日本支社メンバーとして働くというパターンがある。これは勝手イメージだが、新卒入社するのではなく、元々1番目のパターン日本企業に勤めていた人間転職するのが多いのではないかと思う。また、これも勝手イメージだが、業務としては、「プランテーションの現地管理人」的な立ち位置になるので、本国からの指示に基づいて支社の中で働くという意味で、仕事の幅にはある程度制約は入るものだと思う。転勤は基本的にないし、給料もいいんではないかと思う。企業日本撤退事業縮小で人生が狂いそうではある。

3番目のパターンだが、海外企業本社を含む海外採用メンバーとして働くというのがある。研究者スポーツ選手とか飲食などの職人海外に挑むのもこのパターンに含まれる。こうした海外挑戦には若いうちは憧れがちだが、生活場所と勤務先の分割が共に海外となり、日本人は基本は自分ぐらいしかいないという完全アウェイの戦いを覚悟する必要がある。私たち普段物事を行うときに、自分日本で育ち、人脈やネットワーク日本のもので、あらゆる個人的経験日本でしてきたというものが成り立ちとしてあるが、このパターン場合はそうしたものは全く活用できない(和食料理人場合は別として)。

2022-06-20

anond:20220620201004

LFPリサイクル可能性について

リサイクルに関しては、三元系だろうがLFPだろうが、「やればできる」技術ですよ。人間自然から取り出せるものを、高濃度な人工物のコンパウンドから取り出せないわけがない。湿式製錬でも乾式製錬でも、どうとでもできる。今「やれてない」のは、そこに何か未解決技術課題があるわけじゃなくて、新規採掘マテリアルより再利用マテリアルのほうが高くつく間は、リサイクルはペイしないから。それでもコバルトニッケルは回収が採算化するメドがついてきたから、レアメタル大手のUmicoreとかはLiBリサイクル事業積極的に拡大してる。

一方でLFPリサイクルに関しては、現時点ではエネルギー業界ではあまりポジティブ意見がないのは確かだけど、これも何か高い技術的なハードルがあるわけじゃない。鉄とリンの塊という、現在は低価値マテリアルリサイクルしても、業者は儲からいから、やってない。リサイクルをする経済合理性がないということです。こういう「中長期的には枯渇していくかもしれないけど、現時点では比較的入手が容易な資源」でリサイクルを廻すには、もっと価格が上がるか、新規採掘量を法的に規制するステップ必要になる。

以下の動画バッテリ持続性サミット質疑応答。「LFP電池リサイクルにも経済合理性は見込める」と言ってるけど、それは今ではない、LFPEV市場に増え、そのEV製品寿命が1ターン回り、リサイクルするLFPの量が増え、リサイクルの採算規模が確保できる頃に意味が出てくる、また(一度マテリアル化しての資源市場での再販ではなく)廃LFPの正極を直接リサイクルして再利用できるようになれば有望だ、というようなことを言っている。

https://www.youtube.com/watch?v=4MvSABcJ70k

それにね、増田は「リンが高騰してて大変だ」というけど、今の「高騰した」リン酸塩の取引価格が250円/kgぐらいでしょ。対するコバルト10000円/kg超え。やっぱりこの2つを「希少な資源」として同列に語るのはかなり無理がある。元増田は「「肥料じゃなくて電池にするから安くしてくれ」なんてできないんだよ」と言うけど、期待付加価値から考えれば、産業用途リン絶対農業用途リンに買い負けたりしない。もし農業リンコバルトに競るぐらいの希少資源になったら、その頃は世界慣行農業の仕組みは崩壊してるよ。

もうすでにリン鉱石の値段が上がり始めている現状で10年後のリサイクルの話をされても、、、って思うね。それこそ次世代電池が普及し始めてるかもしれなくない?



そうだよ。もし今後LFPがずっとEVバッテリ本命級のままで、リン電池への採用が困難になるほどの希少資源になれば、その時にはLFPリサイクルが実現する(そして、その時に走行しているLFPベースEVの台数を維持できる程度のLFP電池を、リサイクルから再製できる)。一方、リンが今のように肥料としてバンバン蕩尽できるぐらいの価格供給されるなら、LFPリサイクルは実現しない。さらに、もし将来、LFPよりも製造コストが低くて十分な性能を持つ次世代電池が普及し始めたら、やっぱりLFPリサイクルは実現しない。つまり、将来LFPリサイクルが実現しないとしたら、それは「LFPリサイクルしなくてもEV業界には問題いから」なんだよ。

これから電池技術

なお、自分LFPあくまで脱レアメタル化のためのひとつの通過点だと思っている(二次電池進化の「現時点での経由地」という書き方をした通り)。さらに高密度安価で持続性のある電池必要とされる限りは、新たな技術開拓され続ける。

電池技術の発展速度が、たとえば電子技術なんかに比べると比較的遅いというのは正しい指摘だけど(自分もこのエントリ https://anond.hatelabo.jp/20150504101626 の中でそれに言及したことがある)、その後6年間で電池業界が達成してきたことは、正直自分の予想を超えていた。やっぱり将来の基幹産業としてR&Dが廻り出すと、これまでとは技術進歩のペースが桁2つぐらい違ってくる。CATL、BYD、テスラみたいなとこは言わずもがなだし、NEDOだって日本研究機関だって企業だって色々やってる。

次世代EV電池上市が一番速そうなのはナトリウムイオン電池かな。CATLは2021年ラボレベル製品発表していて、2023年に量産化を予定している。ご承知の通り、CATLは狼少年みたいなことはしない会社なので、ある程度の目算はついているはず。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01992/00001/

https://www.chemicaldaily.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E3%80%80%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AE%9F%E8%A3%85%E8%BF%AB%E3%82%8B%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%8C/

元増田ならこの他にもカリウム系、カルシウム系、Li-S、Al-S2などを始め、電池分野では多種多彩なトライアルがなされていること、そのうちいくつかは近年ブレイクスルーが起きて実用化までのロードマップが大幅に短縮されたことも知ってると思う。リン枯渇が全地球的な課題になるよりずっと前に、電池技術は大幅に進歩して、普及価格帯のEVでもICEを超える走行距離と必要充分な充電速度を達成できるよ。社会がそれを求めていれば、研究産業絶対にそのニーズに応える。自分はそのステップ日本研究者や企業が貢献してくれることを期待したいし、楽しみにしてる。

トヨタ戦略について

最後の、「でもちょっとでも日本自動車産業応援してくれると嬉しいな」については、自分はめちゃめちゃ日本自動車産業電池研究応援してるし、そう書いたつもりだよ。

ただ、トヨタのBEV戦略2030年に車種の1/3を、販売台数の1/3をBEVにする)は、今の地域別売上からするとかなり奇妙な方針で、額面通りに受け取るなら間違った戦略だと思う。あのトヨタの発表が出たときは、ネットでは「EVでもトヨタが勝つる!」「30車種すげえ」「EU勢ざまあw」みたいな反応が多かったけど、個人的には「えっ、そんだけ?」としか思えなかった。系列企業への配慮などで、あえて低めの発表をしてる可能性があるとすら思ってる。

なにが奇妙かといえば、トヨタというグローバル企業の売上構成から考えると、2030年に1/3をBEV化する程度じゃ全然売るタマが足りないはずなんだよね。トヨタ自動車販売台数は、2021年実績で、日本国内が140万台、海外が810万台。海外地域別に見ると、北米が270万台、欧州100万台、中国が200万台。よく「欧米以外の地域には、今後もICEHVニーズが根強くあるから…」と言う人がいるけど、トヨタの国別販売台数は、この北米欧州中国の3地域で輸出市場の70%、全生産量の60%を占めている。つまり発展途上国日本を足した「2030年頃にICEHVを売り続けられる地域」の市場規模は、今の販売先の40%しかない。

「4割の残余市場に向けて、全車種の2/3でICEHVを維持する」というのは、ポートフォリオ戦略としておかしいでしょ?

ちなみにホンダは「2030年に2/3をEV化」、GMは「2030年までに北米生産50%EV化」、フォードは「2030年までに40%をEV化」という構想。つまりトヨタは、ICE規制までまだだいぶ間があるアメリカGMフォードに比べてもEV化に対して慎重な(鈍重な?)動きになっている。

規制が始まるまではICEHVを売ればいい」という人もいるけど、一旦ICE規制禁止法制アナウンスされれば、その実施時期に5〜10年先行してICEHVの売れ行きは落ち始める。消費者は、一定期間乗った車を手放す時点(規制後)で、ICE中古車価格がガタ落ちしていることを予期するから。今の先進国での自動車買い換えサイクルは、日本で平均8.5年、米国も7.3年、欧州もっと長い。最近日本でも「これが最後に買う内燃車かな、次はEVだろうな」なんつって自動車を買う人が増えてるでしょ。海外もそう。

最近欧州ディーラーでは一種のdisclaimerも兼ねて「EVのほうが下取り価格は有利です」と言われることが増えたけど、今後は先進国のどこでもこの傾向が加速し、おそらく2026年あたりからEVか死か」の秒読みが始まる。そんな状況で、「2030年には、なんと全車種の1/3をBEVしまぁす!」みたいな悠長なことを言ってて、まともに戦えるのかな、何らかの思惑含みのフェイクであってほしいな、というのが今の自分トヨタに思ってることです。

追記

id:sgo2 さんのブコメにお返事。

id:sgo2 2030年時点でBEVが1.6〜26%という予測(https://s.response.jp/article/2017/10/11/300895.html )なので、1/3という数字でも十分前のめり。因みに現時点で欧州17%中国16%米国4.5% https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/05/613a9a4551b47453.html (本当に数字見んのな)

2022/06/21

この上の記事2017年時点のデロイトーマツ予測で、ドッグイヤーのこの業界では既に典拠にしないほうが良い内容です。なお2017年EVバッテリ平均価格が急低下した年で、これ以後コンサル各社はBEV普及ペースを大幅に上方修正しました。たとえばボスコンがつい最近(6/13)に出した予測はこんな感じです。

https://www.bcg.com/ja-jp/press/13june2022-electric-cars-are-finding-their-next-gear

図表では、2030年世界新車販売台数のうちBEVが40%、2035年には59%になってますね。米国欧州中国個別に見ると、さらに多い。上で書いた通り、トヨタ海外売上は北米欧州中国の3エリアで70%を占めてるんですけど、そのマーケットは今からわずか8年後にはこういう顔つきになっているということです。これ見てると、トヨタの「BEVラインナップは3割」戦略は相当ヤバいな〜って思いませんか。

自動車産業に特化した情報サイトマークラインズは、LMC Automotiveの調査引用して世界乗用車販売に占める各パワートレイン構成比推移予想を出していますこちらは2022年1月予測ですが、ボスコンよりやや保守的で、2030年のBEV比率は25%前後。ただしその3年後の2033年には40%を超えるシナリオです。

https://www.marklines.com/ja/forecast/index

2番目の記事引用されているIEAも、2030年に①現状政策シナリオでは世界販売台数の26%程度が、②持続的発展シナリオでは47%程度が、EV(BEV+PHEV)になると予測してます。なおBEVPHEV販売比率は現状7:3で、IEA予測では、2030年もだいたいこの比率が維持されるようです。

https://www.iea.org/data-and-statistics/charts/global-ev-sales-by-scenario-2020-2030

まり2017年時点では「最大でも26%」と推定されていたBEV販売比率が、今では「最低でも26%」(ただしPHEVも含む)になっているんです。この5年間のBEV販売台数の伸び方は、多くの業界関係者の予想をも大きく上回ってたということですね。我々消費者も、EVについて何か考えたり議論したりするのであれば、とにかく最新の情報をチェックして、細かく自分常識に当て舵をしないと、あっという間に現実に置いて行かれます。そういうスピード感のある業界から自分面白ウォッチしてるんですけどね。

2022-05-04

ネイティブどうのこうの勉強法」←これ、目標設定の時点でおかし

「2000時間の遠回り英語学習を経てたどり着いた、1日30分でネイティブの会話が聞き取れるようになる練習法」

anond:20220502190016

↑こういうやつ。

「カッコよく英語しゃべってる自分」がゴールになっちゃって、いつまでもその自己像にたどり着けないお勉強マニア修行僧

からロクなキャリアにならない。

実際、社員も本当に多様な国籍構成されていて、公用語英語、いわゆるグローバル企業10年くらい働いてる。が、ネイティブ同士が会話してるところに入る機会なんて一回も出会わない。

国籍が一つの国に限定されるミーティングなんて存在しえない。そもそも極めてバリエーションの多い言語である英語」において、「ネイティブ定義」ってなに?

んじゃそういう勉強で目指せるキャリアって何?って話だと「アメリカアメリカ人に混じって働く」場合に限られると思うんだよね。

しかもどういうスキル専門性でやるかによっても全然変わってくるので、そこを明確にしないで「勉強」だけやるから修行僧みたいになっちゃう。

カルロス・ゴーン英語とかなまり多いでしょう?それでもスキル専門性があればグローバル企業トップになれるわけで。

英語なんてバリエーションの多い言語なんだからカタカナ英語だって個性の一つでしょうよ。だれかにカタカナ英語ダメって言われたのかね、こういう人って。

そこに時間使うならスキル専門性上げた方が全然コスパいいぞい

ネイティブどうのこうの勉強法」←これ、目標設定の時点でおかし

「2000時間の遠回り英語学習を経てたどり着いた、1日30分でネイティブの会話が聞き取れるようになる練習法」

anond:20220502190016

↑こういうやつ。

「カッコよく英語しゃべってる自分」がゴールになっちゃって、いつまでもその自己像にたどり着けないお勉強マニア修行僧

からロクなキャリアにならない。

実際、社員も本当に多様な国籍構成されていて、公用語英語、いわゆるグローバル企業10年くらい働いてる。が、ネイティブ同士が会話してるところに入る機会なんて一回も出会わない。

国籍が一つの国に限定されるミーティングなんて存在しえない。そもそも極めてバリエーションの多い言語である英語」において、「ネイティブ定義」ってなに?

んじゃそういう勉強で目指せるキャリアって何?って話だと「アメリカアメリカ人に混じって働く」場合に限られると思うんだよね。

しかもどういうスキル専門性でやるかによっても全然変わってくるので、そこを明確にしないで「勉強」だけやるから修行僧みたいになっちゃう。

カルロス・ゴーン英語とかなまり多いでしょう?それでもスキル専門性があればグローバル企業トップになれるわけで。

英語なんてバリエーションの多い言語なんだからカタカナ英語だって個性の一つでしょうよ。だれかにカタカナ英語ダメって言われたのかね、こういう人って。

そこに時間使うならスキル専門性上げた方が全然コスパいいぞい

2022-04-08

カスペルスキーを使い続けるべきか否か

思案している。

カスペルスキー社は出自ロシアであるとはいえグローバル企業から、単純にロシア当局支配のもとで“悪事”に加担するとは思えない。

一方で、アメリカセキュリティソフト会社は、NSACIAに存分に“協力”しているだろうとは思う。

政府当局から独立性という観点からすると、カスペルスキーアメリカ企業の方よりも評価できる気もする。

もちろん政府当局自体信頼性言わずもがなである

アメリカよりロシアの方が、自由を愛する一般市民からすれば、危険度が高く警戒すべきだろう。

けれど、グローバル企業への影響力という点から考えれば、ロシアの力はアメリカに遠く及ばない。

アメリカセキュリティソフトを使えばアメリカ管理体制下にずっぽり入るだろう。

覇権に対するオルタナティブは常にあるべきだと思うので、セキュリティソフトは非アメリカ製を使いたい。

というわけで、カスペルスキーを使い続けようかなと思っている。

(変更するのめんどくさいというのもあるが)

国際政治学者でも、セキュリティ専門家でも何でもない、一市民の印象論に過ぎない。

諸賢の意見も聞きたい。

2022-04-03

大企業のものばっかり買ったら格差が拡大するのか

日本グローバル企業国際的競争力を高め円を強くする、みたいな感じになるのか

2022-03-09

anond:20220308001616

日本政府グローバル企業、が成り立ち始めている。

政府が率先してAWS使う方向だし。

anond:20220308001616

日本政府グローバル企業、が成り立ち始めている。

政府が率先してAWS使う方向だし。

2022-03-08

エースコンバット3って、そういう話だよね

anond:20220308001616

その昔、エースコンバット3っていうゲームがあってだな。

グローバル企業国家を超える権力を持ってしまい、国家が実質上意味をなしてない世界観なのよ。

国連(的な組織、UPEO)もあるけど、形骸化してる、ってとこから話がスタートすんだよね。

で、現実でいう今のGAFAM的な企業が警備会社名目私兵持ってて、戦争おっぱじまっちゃう、っていう。

現実ではまだそこまでいってなくて、ドンパチやってるのは国家だけど、戦争ソフトから支援できる力が、もう企業にはあるってことなんだよな、と思わされる。

anond:20220308001616

グローバル企業会社組織として捉えるよりも「責任を持たない国家」と考えた方がいい。

anond:20220308120116

ロシアみたいにGDPは二流で軍事だけ一流だと、グローバル企業は躊躇なくロシアを見限ることができちゃう

輸入に頼ると有事に危ないというのは最もだが、米中が強いのは消費大国、輸入大国でもあることも大きいと思う。

米中が財とサービスを買ってくれないと経済が回らない。

企業は米中を切れない。

米国なんて米国債を発行しまくって買いまくる。

貸してる日本より借りてる米国が偉くなる逆現象

ソフトバンクが倒れると共倒れから融資継続し続けるしかないみずほのようだ。

買って使って買いまくる地球に優しくない経済から強い。

グレタがキレるのもわかる。

2022-02-25

anond:20220225135449

ガチリベのグローバル企業社員は国を取られたら侵略した国の支部に転勤するだけやから国とか興味ないんやで

2022-02-24

anond:20220224185230

グローバル企業の奴らの意識は大体そんなものから、一部アメリカ人ウクライナとかどうでも良くね?ってなってるんだろうな

anond:20220224185858

んなことしてサプライチェーンぶっ壊したら自分の国の支部企業が損するだけだし、そもそも中国企業日本支部もあるだろうし

てか、そもそもグローバル企業なんて真面目に税金払ってないから税率増やしても0%は0%のママってことになりそう

2022-02-23

資源高に通貨なのだからインフレ当たり前

かつ、世界に逆行して緩和継続

ウクライナ情勢を加味して、次期FOMCハト派考慮素振りが見られる可能性を指摘するFED watcherも居るが大筋は変わらず

円安圧力強め増し増しでグローバル企業誘致

ものづくり国家路線未来 なんて話しも

2022-01-20

お前らが絶対FIREできない理由

最近FIREのかたるところはだいたいこんな感じ。

1億円を米国株インデックスにつっこめば400万円の不労所得が得られるから、それで生活費まかなえるよね?ということ。1億円ってデカいけど、こつこつ積立ててれば思ったより早く達成できる。大丈夫複利のちからを信じよう!とにかく米国株インデックスは平均4%/年のリターンがあるからね!とまあ、こういった具合だ。

4%の年利は過去のS&P500の実績から信頼できる数値といわれている。過去を振り返ればなんとなくいけそうな気がしてくる。

都合のいい過去を振り返ってこの波に乗ずれば勝てるだろうという希望的観測は、10倍株をあのとき買っていればいまごろ億万長者だったのに!というのとあまりかわらない。

もちろんインデックスファンド個別投資とくらべてリスクが少なく利回りは安定しており、テンバガーを狙うよりも投資の難度は桁違いに低い。その上、リーマンショックコロナショックも乗り越えこうした経済ショックにも不屈の強さを見せた。新参の長期投資家も「ほら下げもあとから振り返れば一時的。そのうち回復するもんだ」と思い、安心しているんだろう。しかしこれらは非常に短い間に起こった経済ショックで、長期投資家にとってはそもそも全く恐れるべき恐慌ではなかったといえる。

我々が恐るべきリスク破滅的な恐慌、もう少し具体的に言うとヒトの寿命の中では解決できないような経済崩壊だ。身近な例でいうと、日本株投資がそれだ。日本経済現在も続く失われた30年のあい日経平均を超えられていない。当時好景気だった日本市場に長期投資していたら、いまごろその高値づかみが影響しマイナスの結果となって定年を迎えているというシナリオも十分に考えられる。多くのFIRE論者は米国株をすすめている。なぜFIRE論者が日本株でもなく欧州株でもなく米国株問答無用にすすめるのか。それはアメリカ現在経済的に世界を牛耳っているからだ。グローバル企業がこぞってニューヨーク市場に上場するため、経済成長を続ける。ここへの投資世界経済への期待そのものだというのがFIRE論者の論理だ。ここで気にすべきは世界的なゲームチェンジが起こり、アメリカ覇権時代終焉するとどうなるかということだ。

今、アメリカ経済世界で最強の市場であるしかしこの先もずっと最強でいられるのだろうか。

米ドルに目をむけてみよう。ニクソンショック以前は米ドルのみがゴールドと兌換可能通貨であった。ゴールド価値を裏打ちさせた通貨である点で、絶対的な信頼を獲得していたわけだ。現代ではゴールドとの交換も変動相場となってしまい、世界最強の米ドルさえも現代では軍事力に裏打ちされた銀行券になりさがってしまい、絶対的な優位性はほとんどなくなってしまっている。

他方、ニューヨーク市場のほうはどうだろうか。古来、一般から資金調達株式市場への上場という形で行われてきた。またこれは市場へのブランディングという大きな意義をもつしか暗号資産ブロックチェーンの登場により、ファイナンスはよりデジタル化されている。実は企業が多くの資金調達する場合、すでに暗号資産で得る方法確立されつつある。逐一証券取引所に依頼し、煩雑監査や処理を行う必要がなくなってきたのだ。このようにもはや証券取引所というもの自体レガシーものになりつつある状況で、「未来への投資であるインデックスファンドに金をつっこむのは果たして意味のある行為なのだろうか。


結局、近視眼的に過去を振り返り、言われるがまま投資しても、結局は全員が先行者の餌食になるだけだ。そしてこれが頭でわかっていても投資戦略自分で考えることができない。それがお前らが絶対FIREできない理由だ。

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