はてなキーワード: 別世界とは
誰でも良かった→いや、弱い相手を狙ってるよね ←この指摘にだけ「国語力ガー!」と憤怒する人
いつも他人の国語力にそんなに神経質になってるのかな。到底そうは思えないんだけど
なんというか、女性や子持ちの方が、無差別殺人と言う名のヘイトクライムや子供狙いの犯行に本気で恐怖して、危機感を覚えて、「これは無差別ではない」と声を上げているところに
痴漢もつきまといもされたことのない男性が鼻ほじりながら「いや国語的には間違ってねーし!!!」って怒ってるの揚げ足取りにしか思えない
恐怖を肌で感じている人間と、所詮別世界の出来事としか認識していない人間の差を感じる
こういうの書くとまた「そうじゃなくて国語力ガー!」ってのが湧きそうだから釘をさしておくが、今は国語力は論点にしていない。当事者意識を論点にしている
(ついでに書くと、あの事件は犯人が「女性を◯したかった」と供述しているのでヘイトクライムであることは明白です。国語力がないのは青筋立てて「国語力ガー!」と憤ってる奴)
無差別殺人の被害者は男女半々くらいだけど、加害者の殆どが男性であることを鑑みると逃げられる(or倒せる)と「思う」男性の割合と、女性の割合はかなり変わってくるんじゃないかと思う
(男女ともに女なら倒せると思う人は多そうだけど、男を倒せると思う女って、男を倒せると思う男に比べてかなり少なそう)
事実を言うと、無差別殺傷の男性被害者の41.5%は軽傷、29.2%は死亡、26.2%は重症、3.1%は無傷で、女性被害者の37.7%は軽傷、34.4%は死亡、26.2%は重症、1.6%は無傷だ(H12〜H22)
個人的には、国語力の指摘は、レスバで負けかけた奴がID真っ赤にしながら必死に相手を論破しようとするときに使う手法なのでダサいと思う
以前あるサイトで、音楽を聞く際はミュージッククリップも見るよね、と発言したところ、非常に反応が鈍かった。
完全否定というわけではなく、何となく違うかなというもの。しかし、かつて渋谷系や90年代ミュージックを聴いてきた自分からは深夜番組で流れるPVは、それ込みで別世界へと自分を連れ出してくれる映画のようなものだった。
しばらくして、すっかりおじさんになった私は久しぶりに音楽の世界を思い出そうとしていた。今はSNSの時代であるからして、選択する音楽は自然とネット世代のものとなった。彼等の主戦場はYouTube。そこでは彼等が作った楽曲とイラスト等込みのPVが流される。このとき冒頭の彼等の反応が鈍かった理由がわかった。PVは80~90のような大げさなロケ地がなく、8ミリフィルムのわざとらしいかっこよさがなく、海岸線をピーコートを着た男女が走り抜けたりもしない。ちょんまげをつけた殿様が吹き矢で狙撃されるわけでもなかった。
イラストは可愛いものから面白いもの、拙いものまで多種あったが、あくまでコラボとして成立した結果であって、PVがアーティストたちを一方的に盛り上げるものではなかった。しかしそれは同時にアーティストを最大称揚するがゆえに、映像美に目が行き映像を作ったディレクターの名前が売れるという構造でもないような気がした。この場所はどこまでもインディーズであると自他共自認しているようでもあった。だから彼等は仕事して挑んだりコンテストに望む様相で挑んではないのだ。一旦完結してあとはSNSのユーザー数が増えるのを待つばかりである。大きなたまねぎの下に集まる気もあまりない。
それから数年たち、PVは再び金がかかるようになった。いや、今でも金はかかってないかもしれない。ロケ地ではなく、少なくとも機材の発達からか、かっこよく見栄えのするPVも見かけるようになったし、有名なアーティストだとイラストも目まぐるしく動くようになった。Live2Dなどの発展もあると思う。しかし未だ圧倒的に遊び足りない印象がある。いわばスタジオ撮りでそこそこの絵が取れたので良しというものだ。最近『ODD TAXI』で有名になった(これはなんとなく悔しい気持ちでいる反面、嬉しさもある)『スカート』はアニメ系PVでも面白いものが多い。まるでNHKの子供番組に迷い込んだようなものや、スカートのボーカルがメタ的に登場するものまである。
自分の好きだった音楽が異世界への扉を開いてくれるという空気が少しずつ復活しつつある。景気の良さ悪さにも関係があるように思えるが、もっとぶっ飛んでて面白く、かっこよいPVや可愛らしいもので少年に戻してほしいと思うのだ。
歴史に名を残す名馬を美少女に擬人化したどこかで見たタイプのゲームである。それがなんだか大流行しているようで、売上か世界ランキングでかなりいい順位をつけたらしい。
そんなコンテンツなので何も知らない私の元へも様々なウマ娘を楽しむさまが垂れ流されてくる。
あるものはガチャで数万円つぎ込んで目当てのカードが引けず爆死するさまを動画にしてコメント欄で笑われて、あるものは安金で手に入れて低評価を食らう。
あるものはキャシャーンとデビルマンが名馬の名前と「ここーすきっ」を連呼する何が好きかちっとも伝わらない音MADを投稿する。
あるものは名曲に合わせてアニメを切り貼りした映像と白文字の歌詞を書いた音MADを垂れ流す。
SNSではシンボリルドルフを擬人化したウマ娘がブチギレている画像に「王道スポ根漫画です!」とすぐわかる嘘を付き、ライスシャワーやゴールドシップを擬人化したキャラクターの画像に呪術廻戦のコラを乗っけて性癖をアピールする。
目当てのものが何も当たらないガチャ、良さの伝わらない出来の悪いMAD、詐欺広告をしないと買ってもらえないコミカライズ、性癖の垂れ流し。
無論本気で面白さを伝えたい人がいないこともないのだろう。だがウマ娘でインターネットで検索をかけると引っかかるのはGamewithの穴ぼこまみれの攻略サイトか上記のような有様ばかりである。
そして思う。彼らは新参者を呼び込むつもりなど毛頭ないのだと。
ウマ娘は売れまくっている覇権ゲーなのだから、大して存在しないやったことのない人向けのアピールをすることなんかより、下劣な内輪ネタのほうがいいねも高評価ももらえて絶頂できる。そしてその評価の裏には実際に楽しんでいる人がいる。だから現状が正解なのだ。
これが強者の余裕だ。新規層にアピールせずとも、長らく続く覇権を確約されたコンテンツだからこそ見られる、地獄だ。
だがそれは同時に極楽でもある。楽しんでいる人がいるからこそ、覇権は成り立つのだ。彼らの思いを否定することはできない。だって実際に楽しんでいるのだから。
彼らのお楽しみを、内に入って混ざることもできなければ、外から批判するのもまた違うからだ。
別世界のことと思って忘れるのが吉だ。
いつまでこの覇権が続くのかだけだ。
98シリーズからパソコンワールドに入信。MS-DOSの1024kB環境設定の洗礼を受け,WINDOWS3.0から理不尽な不具合に対してもとてもよく訓練され,自作PC作ったりゲテモノPC導入したり。使いこなすのが大変でめんどうくさいことが「楽しいこと」だとずっと思って生きてきた。そりゃあたまにはAppleにも手を出したけど(カラクラとかQuadraとかPBG3とか),それはあくまで別世界を体験するためのイベント的な意味あいで,生涯自由度の高いWindows派で生きていくもんだと思ってた。
でもさ。なんだか最近Macbookもいいかなと。というのも,ずっとAndroidだったスマホをこの春からiPhoneにしてみたらできないことが多くて・・・楽だった。結局iPhone+Macbookで,できることもが少なくて選択の自由度がないほうが迷うことなく幸せになれるんじゃないか・・・と思ってしまった。思考停止願望。とか言いながらまだSurfaceポチる衝動があるから
恥を忍んで吐き出してみる。
42歳で零細企業の経営をしている独身男性です。仕事に集中するあまり出会いや結婚の機会を逃し、彼女もここ2年くらいいない。
昨年、仕事関係で知り合った大学生グループがいて、そこにちょっとかわいい子がいた。
笑顔が素敵で、学生らしく興味のあることに熱心に努力し、大人とも対等に話をすることができて、年齢よりも大人っぽく見え、皆から愛される子。
部下とかアルバイトという形ではなく、斜め横のつながりで関わることが増え、たくさん話をする機会にも恵まれた。
そんな中でその子が私のことを「イケオジ」「好き」と言っていると、周囲から冷やかされることになる。まあ、正直悪い気はしない。
さらに、ある時冗談めかしてではあったが「好きです」「デートしたい」と直接言われた。
さすがに歳も歳だしと思い、その場はごまかして何もなかったが、そんなことを繰り返していると、こちらもその気になってくる。
たまに喧嘩したみたいな話もあり、愚痴を聞いたり悩みの相談に乗ったりもしていた。
本人曰く、自分はまだハタチだけどそれなりに恋愛経験積んでいるともいう。それに比べて、彼氏はちょっと子供っぽいんだとも。
話の流れで「ほんとにデートしてみる?」とかまをかけてみたこともあったが、「彼氏と別れたらね!」と逆にごまかされたりもした。
そんなコミュニケーションを続けながら数ヶ月がたった。
その間、斜めの関係性を続けながら、雨が降った帰り道を車で送ったり、買い物に付き合ったりしたこともあった。
自分の中でもその子に対する興味と好意が少しずつ大きくなってきているのを感じていた。
この春、その子の大学での活動やアルバイトなど環境の変化もあり、しばらく顔を見ない時間が続いた。
それまでちょくちょくあったメッセージのやり取りも減った。
どうしてるかなーと思っていたころ、その子からランチのお誘いがあった。
何か相談でもあるのかなと思いつつOKし、近所の人気カフェの予約を取った。話は他愛もないことが多く、ただ楽しい時間を過ごした。
その頃、やはり彼氏とうまくいっていないという話があった。
別れようか、という話も出ているとも。
色々ストレスも溜まっていそうだ。「今度飲みでもいく?」と誘ってみた。ちょっと悩んだ雰囲気はあったけど、OKが出た。
評判がよくちゃんとコロナ対策もとってそうな店をいくつかピックアップし、その中から一緒にお店を選んだ。
美味しく食べて飲み、そのあとカウンターのあるバーで遅い時間まで飲んだ。親密な空気を感じ、手を握ったりもした。
田舎なので代行をよび、家まで送り届けた。「またね!」と言って別れた。
その少しあと、その子が体調を崩した。
彼氏とはまだ続いていたが、あまり頼れない、というので代わりに病院に連れていったり、食事(コンビニ弁当だけど)を届けたりした。
「泣きそうなほど嬉しい」という返事があった。
ちなみにその子は料理が好きである。元気になったらお返しにご飯作って、と言ってみたらOKが出た。
ただ、病気が長引く後半は、彼氏の家で療養していたようだった。
仲の良いときは半同棲みたいな状態だったこともあり、生活の半分は彼氏の家という状況は断続的に続いていたらしいと後で知る。
「お陰様で元気になりました!お礼にご飯作りに行っていいですか?」とのことだった。
断る理由はもちろんない。
どんどん距離が縮まってくることに、ワクワクと不安が同居するのを、久しぶりに感じた。
半日かけて掃除に取り組んだ。男やもめで荒れた部屋を片付け、キッチンを磨き、スパイスや飲み物は事前に用意した。
食材は一緒に当日買いにいくことにした。
その子の家の前でピックアップし、スーパーに行って食べたいもののアイデアをお互いに出しながら食材を選んだ。
私のワンルームマンションに着き、初めて入る部屋にドキドキしている雰囲気のその子にこちらもドキドキしつつ、
しばし休憩の後、2人でキッチンに立ち、おしゃべりしながら一緒に料理を作った。
餃子を作ったのだけど、包むのが苦手な私は「ヘンな形(笑)」などとツッコミを入れられてばかりだった。
送りのことを考えてお酒は飲まなかったけど、ご飯も美味しく(その子的には不満な出来栄えだったらしい)、
おしゃべりもはずんだ。食べ終わったあとは一緒にテレビを見た。
間接照明だけの仄暗い室内。
テレビからは優しい映像とBGMが流れていて、いい雰囲気だと思った。
お腹いっぱいでちょっと眠くなったその子は背もたれ代わりにしていたソファにもたれかかって軽く目を閉じた。
「いやっ」と言って逃げられた。「もー、何するんですか!」「いやちょっとスキンシップ取ろうと思って」「もう、ダメですよー?」
そんなやり取りがあった。
その後もテレビを見て話を続けた。
「ちょっとまって、待って。だめですってばー」
そんな感じのことを数回繰り返した。
その後もテレビを見て、引き続き1時間くらいおしゃべりして、もう遅くなったから帰ろうということになった。
車でその子の家まで送った。
車の中でもおしゃべりは続き、気が向いたらまたご飯作ろう、みたいな話もした。
家の前で前回のようにお互い「またね!」と言って別れた。
それから数日間、連絡が途絶えた。
どうしたんだろう?探りを入れるため「よかったらまだ一緒にご飯作ろう」とメッセージを送ってみた。
1日くらい経ってから返事があった。
「変なことされて、平気だったとでも思っているのですか。
彼氏が殴り込みに行くと言っている。
警戒心が足らなかったことは謝る。
私の居場所を奪わないで」
というような内容だった。「少し話したい」と返したが返事はなかった。
「傷つけたことを謝る。同じ空気感を共有できる大切な存在と思ってたし、
軽い気持ちで変なことをしたのでは決してないけど、色々勘違いしていたのだと思う。ごめん。」
というようなことを伝えたが、そこから1週間、返事はない。
今回の件は、私が全面的に悪いのだと思っている。
彼氏との関係を確認し切れていなかったし、相手の気持ちを踏まえ切れていなかった。
そしてなにより、自分はもう40を超えている事実を正確に認識できていなかった。
イケイケだった20~30代の頃のようには行かないし、ましてや相手は大学生、経験積んでいると自分で言っていても、まだ子どもみたいなものだった。
きっと彼女の中では、私は別世界に住みつつも尊敬でき全面的に信頼できる「オトナ」という立場だったのだろう。
もちろん恋愛対象としては想像もしていない。それなのに突然自分を傷つける本性を出してきた、裏切られた、という感覚。
しかしながら男性はいくつになっても男性であるし、若い女性は多くの男性からとても魅力的に映る。
女性側としては、男性との距離のとり方はたとえ年齢差があっても気をつけたほうがいい。自衛のためにも、相手を尊重するためにも。
男性(特に高齢)は、自らの男性的魅力の減衰に、より自覚的になる必要がある。30後半以降にもなると加速度的に劣化していく。
セクハラ事件とか見ていて自分は絶対そうはならないと思っていただけにショックも大きく、恥ずかしいことだが数日寝込んだ。
失恋、ということもあるが、自分が加害者になるような事態がそれ以上に心情的に耐えられない。
ましてや仕事や社会的生活に影響があったら、仲間やステークホルダーにも迷惑をかけかねない。
今回は違うが、部下に手を出すようなことはリスキー過ぎて絶対にありえないと再認識する。
今回の件で、本当に殴り込まれるのか、場合によっては訴えられるのかは、まだわからない。
ただ自戒を込めて、また、誰かのなにかの参考になればと思いつつ、恥を忍んで書きました。
今日も、妹から家飲みの写真が家族LINEに流れてきた。小さい子たちが数人いるし、また近所の保育園の友達だろう。
もちろんマスクなんてしていない。ワインとビールのグラスがテーブルに載ってるところも、写真にはバッチリ写ってる。
妹も義弟も残業がある仕事で、近くの義弟のご両親が保育園に迎えに行って家で子供達にごはん食べさせてるスタイルも、コロナ前から変わらない。
家族LINEの写真は、マスクをしてる以外は別世界みたいだった。夏休みの旅行、友達家族とのBBQ、義弟一族のクリスマスパーティー。
最初は心配してたけど、何を言っても「気をつけてるから大丈夫」「今しかできないことを子供達にもさせたい」と。
「インフルエンザだって、ワクチン打った人ほどかかってるよ」「よくわかんないワクチンの方がこわいって」
両親のワクチン予約は私がした。1回目打ち終わって2回目待ち。そんな両親とも1年以上会ってないし、うちの子たちも会わせてない。LINEビデオ通話で話すだけ。
親はワクチン打てたら、妹一家と会いたいみたい。義弟側の祖父母と一緒にいる写真がLINEされてくるから、たぶん羨ましいんだろうね。
私だって羨ましいよ。どんなに忙しくても、親に頼れなかった私。義両親に頼れる妹。
うちはワクチン打つんだ。順番が来たら。それまでは、仲が良い家族とも一緒に家飲みはお預けだと思ってる。
恵比寿は知らんけど銀座は嘘だな。豊洲とか人間が住むところじゃなかったらしいけど。
皇居から問答無用で近くて地価がバカ高い土地と至近距離にありながら、なぜか別世界に地価が安い貧乏人向けの謎の土地があったというのに、そういう土地を買わずに放置していた昭和時代の人間はマジでバカだと思う。
皇居までの距離がほぼ同じで、使用路線が全く同じ土地同士なら値打ちは同じに決まってるのに。
当時、銀座や築地や五反田や神田や日本橋や上野にバカ安の値段で土地を買った人を羨ましく思う。
今はもう今後異常な値上がりする余地があるバカ安い土地って東京23区に存在しないもんね。
強いて挙げるなら千代田線綾瀬駅徒歩圏内の土地くらいか。あのエリアはもう1個電車が通るようになったら瞬く間に芝浦くらいにはセレブタウン化する。
「飲酒運転なんてありえない」、「飲酒運転やる奴が身近にいるような奴なんてごく一部の底辺階層の連中」みたいに思い込んでる奴いそうだけど全然そんなことないぞ。
個人的には、偏差値60の高校出身程度の人材だと反社・犯罪者人脈と隣り合わせだと思ってる。
飲酒運転みたいなヤバいことを勢いやノリでやらかしかねない危ない人間は底辺大学にゴロゴロいる。センター利用3科目60%くらいで受かっちゃうバカ大はそれこそこういう人種の巣窟となってる。
で、もっともっと格上のニッコマなんかの学生でも、地元や中高時代のつながりでこういうヤバい連中と友達付き合い続いてるって学生はゴロゴロいる。
同世代間の知的レベルで上位2〜3割くらいの位置にいる人でも間接的にはこんな世界とつながっちゃってるんだよ実際は。周りに飲酒運転やってる奴聞けば結構いるはずだから尋ねてみるといいよ。
そういう俺は偏差値60、地元学区2位、国公立大に20人くらい受かるような、地元限定で「賢い」扱いされるエセ名門高校出身だけど、高卒公務員になった同級生が地元のバカ友達乗せて飲酒運転してパトカーとカーチェイスして事故った挙げ句逮捕→クビになった。
ちょっと真面目に生きて、やや人生安泰寄りコースを歩んでるくらいじゃとんでもない連中のとんでもない世界と間接的につながっちゃってるんだよ。
基本的に主人公って童貞、ニート、無能、友達いないみたいなやつが転生するだろう?
まずこの時点で弱者男性はネタにされているし、前世や別世界ではうまくいかなかったけど、異世界では俺ツエー、人望もある、かわいいエルフからちやほやもされるような理想の男性強者が描かれている作品ばっかだ。
もうこんなの弱者男性に価値はないって如実に表現しているもんだろ。
私主人公推しですとか言ってるやつだって、前世の描写なんかもう記憶にないぞ。
まぁ雑魚な主人公の物語なんてだれも見たくないししょうがないよな。
あれは漫画や小説だからってぼやいてるやついそうだけど、この現世でもいえることだ。
嘆いているキモクソ弱者男性になんて誰も手を差し伸べてはくれないしかまってもくれない。
それどころか避難や罵声を浴びせられストレス解消のおもちゃか、蔑まれるネタにしかならん。
異世界転生ものってあるでしょ。あれは、現実世界ではうだつが上がらない平凡なあるいは平凡以下の人間が、異世界では圧倒的な能力を発揮して無双できるというのが基本構造。「いまの自分の能力で無双できる」パターンも「転生時に新たな能力を獲得して無双できる」パターンもあるけど、これって所詮は別世界の話なんだよね。日々の生活で、周囲の人達から自分が期待するような承認が得られないことに不満を感じたり鬱屈してる読者からすれば、無敵になった主人公の活躍を通して一定のカタルシスは得られるけど、どこかに虚しさも伴う。なんせ異世界に行っちゃった時点で最初から圧倒的にすごい人なので、『見返す』とか『ざまあ』みたいなスカッと感が演出できない。すごい人がすごいことをしてみせて、知らない人達に感心されたりビビられたりしたって、それは予定調和でしょ。
その点、パーティー解雇物っていうのはいいよ。なんせ、解雇される前もされた後も、主人公は同じ世界にいるでしょ。パーティーから「役立たず」「無能」と嘲笑され侮蔑されてた自分が、実際に放逐されてみると、そのパーティーではあらゆる物事がうまくいかなくなる。一方で、主人公は、同じ能力を持ったまま、それを認めてくれる新たな仲間たちと協力してどんどん成功する。この流れの中で、前のパーティーの仲間たちに「実はあいつは縁の下の力持ちだったんだ、今まで貢献を正当に評価しなくてすまんかった…」と悔やませるシークエンスが描写できる。追いすがってきて「もう一度パーティーに戻ってくれ」と懇願する彼らに、主人公は「もう遅い」と言い放つ。この流れには『いま自分が実際に担っている仕事の真価をわからずに自分を侮ったり虐げたり嗤ったりしてるやつらを、見返したり、痛い目に遭わせたり、反省させたりする』という、異世界転生物にはない強烈なスカッと感がある。侮蔑と屈服の落差がでかい。もうシャーデンフロイデが出まくりよ。
しかもこっちは、現実生活での憂さも多少なりとも晴らしてくれるじゃん。ただファンタジーの世界で無双するんじゃなくて、自分が日々やっている、他人にはなかなか顧みられない仕事や活動が、実はすごく価値があって、自分がその気になったらお前らは大変なことになるんだぞ、という密やかな夢想の快楽に浸らせてくれる。しかもパーティー解雇物だと、新たな仲間たちの方は主人公の真の能力に圧倒されて「主人公さんすごい…抱いて…」ってなっちゃうわけで、ここで異世界転生物のカタルシスもきっちり提供してくれる。だから異世界転生物よりもパーティー解雇物のほうが、読者をより深く承認し、より強い『スカッと感』を与えてくれる、上位互換版の物語類型なんだと思うよ。「読む麻薬」としての作用がさらに激烈になっただけだとも言えるけど、まあいいじゃないの、近代小説というのはもともとそういう性質があって、だから登場当時から保守派に批判されてきたんだもん。
当たり前なんだけど
正社員が当たり前のところがあったり
非正規雇用が当たり前のところがあったり
経営者になるのが当たり前な業界と、全然当たり前じゃない業界があったり
そういう少しずつのバイアスが積もり積もって、何か選択したときに似たような人が集まっちゃうみたいな現象がある
例えば同じ地域に似たような業種の人が集まるとか、似たような趣味の人が集まるとか
それで地域の色が出て、余計にその濃度を増していくみたいなことがある
形のない村みたいな
自分とぜんぜん違う村にうっかり足を踏み込むととんでもない別世界感があってすごい
でもだんだんそっちの方が普通で今までの自分が特殊だったのではないかと思うようになってしまう
それで統計を持ち出して自分のほうが多数派だと思って安心するんだけど
その村にとっては世間的に多数派なのかどうかは関係ないことだから特になにもできなくなる
例えば男女の平等やセクハラのボーダーラインとかも、村によってぜんぜん違う
ハグが当たり前の村もあれば、少しでも女性扱いしたらNGな村もある
美男美女の村と、ブサイクだらけの村では恋愛に関する価値観もぜんぜん違う
この国は法治国家だけど、法に反しない限りでは自由なので価値観は多様化するし
人は自分にとって居心地の良い村に属せば良いんだろうけど