「アンチテーゼ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アンチテーゼとは

2021-03-08

anond:20210308154543

公平とか搾取とか犠牲とかの話にするのは、マルクスがやった失敗の本質で、実は筋が悪い。

だって年収250万のやつに会社経営させると、やはり失敗する。一兵卒将軍仕事を任せるわけにはいかない。人間にはやはり個々人の能力に差があるわけ。

能力に差があるのに、報酬が同じだったら、それは不平等だろ。

 

マルクスはまだ、能力でなく血統が重視された貴族制時代を引っ張ってたから「貴族の代わりにブルジョワ」と言う論理を使ったけど、自由経済下では実はそれは成り立たない。プロレタリアートブルジョアの真似はできないから。人民平等は実は格差アンチテーゼにならないんだ。

 

じゃあ何が格差アンチテーゼかというと、治安や発展だ。

格差が広がると社会不安高まる

底辺層社会から排除すると、全体から確率排出される天才を活かすことが出来なくなる。

から底辺層には高所得者の金をばら撒き分配する。それが社会のためになる。

金を底辺層ばら撒かない高所得者非国民

こういう話にすべきなんだよ。

 

しかしこれ、左翼がめちゃくちゃ不得意な話。

右翼だったら「御国のために恩を返す」でまじで自発的にばら撒きが行われていたのだが、共産主義無き今リベラルにはそれができないからな。

から平等福祉を唱えながら、実は平等破壊するみたいな変な動きにならざるを得ない。

こういうところから現代リベラル凋落は起きていると俺は思う。

2021-03-06

anond:20210306092833

間違ってる、というよりは解釈の違いでしょうな。

バスタードは剣と魔法世界だし、これはこれですごい漫画だったけど、コテコテ劇画調の作品で、80年代的なジャンプのバトル漫画カラーが強く、人気も局所的にカルト的なファンがいるにとどまっている。要素の取捨選択が強めで、ドラクエっぽいRPG的な世界観が作り込まれていたとは言い難い。

ダイの大冒険は、もうちょっとドラクエ寄り、ドラゴンボール寄りの、親しみやす和風ファンタジーのフォーマット提示したのが大きかった。ドラゴンボール系譜に連なる漫画は当時まだ多くなかったので。

バトルものとしてさほど成熟していなかった読切版が、ものすごい読者支持を得た、というのが説明上のポイントファンタジー、というより、ゲーム的な世界漫画で読むという事に読者が飢えていたんだろうと思う。

その後のヒットについては、90年代的なジャンプのバトル漫画の流れに乗れたから、という理解特に異論はない。

少年誌和風ファンタジー漫画がやりにくい、というのは、ジャンプのバトル漫画的なヒットの方法論と合わせにくい、という事なんだろう。ダイの大冒険が、そこを割り切って、中盤以降ジャンプのバトル漫画に舵を切ったのがバトル漫画としての大きな成功要因であることには異論はない。

この時代は、ドラクエ的な世界観を漫画アニメ物語フォーマットに落とし込むための試行錯誤が行われていた時代である事には、異議はないと思う。そして、ダイの大冒険の、特にフォーマットの完成度の高さが、その後の和風ファンタジー作品に強く影響を与えた、と見ている、というだけ。

ドラクエ色を強めたアンチテーゼであるロトの紋章が登場したけど、作りとしてはかなりダイの大冒険に影響を受けている。パーティ構成もかなり似ているし。ダイの大冒険は後発作品基準値となっている、影響力の大きい作品、とみるとしっくり来る。だから、未だに語り継がれているんじゃないのかな。

2021-02-28

葬送のフリーレンってモロになろう系じゃね?

異世界大賢者が若返って第二の人生を歩む」とか「魔王を倒した後の勇者スローライフを目指す」とかああいうやつの類型だよな。

なろうテンプレを捻ったような作品がたまになろう以外から出てきて「斬新!」「なろう系とは違う!」「アンチテーゼ!」みたいな褒められ方するけど、なろう自体テンプレを捻って新しいテンプレを生み出す場所からそういうサイクルからは結局逃れられてない感じ。

まあ、面白いなら何でもいいけどさ。

2021-02-16

anond:20210215125941

男性学田中俊之とか、ソロ言論荒川和久とかが提唱していることは「家庭を持って支えることが一人前の男」の古い考えのアンチテーゼではないでしょうか。

「当たり前」の中に増田がいないのは、統計からみても日本人男性の数人に一人は同じ境遇だと知ることができれば、しがらみから解かれるんじゃないでしょうか

プレジデント:田中

https://president.jp/list/author/%E7%94%B0%E4%B8%AD%20%E4%BF%8A%E4%B9%8B

note:荒川

https://note.com/wildriverpeace

2021-01-27

anond:20210125210228

元増田に挙げられた亀仙人、マトリフ、八宝菜共通点として重要なのは全員独身であるということ。

結婚もしてないし子供も孫もいない。

まり若い時に性欲を我慢して修行に励んで強さを手に入れたが、その間に恋愛適齢期も過ぎてしま恋愛観や対異性感を変質させ性欲大魔神になるしかなかった悲劇的末路を表す。

詰め込み教育スポ根が主流だった前時代へのアンチテーゼ

2021-01-15

バーチャルマーケット5の非公式アンケ作ったからみんな答えてくれ!

タイトル長すぎたから短くしたけど、本当に付けたかったタイトル

拡散希望バーチャルマーケット出展者だけど運営公式アンケートがひどすぎたのでマトモなアンケート非公式で作ったからみんなこっちに回答してくれ!

です。

 

【知らない人向けに「バーチャルマーケットって何?」】

 

商品3Dモデルと、そのモデル衣装アクセサリーが多いが、商品バリエーションは日々増えつつある。

 

【本題のひどい公式アンケート

こちらです。こちらが公式のものです。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScqlnmHHC0i9AoYzwBBsYTWKaW80YA9HDDKx4OT9-LrpJBHPQ/viewform

 

【何がヒドイか】

 参考:https://twitter.com/Virtual_Market_/status/1343754110240137216

 公式サイトもあるけど、そっちからは↑のアンケートの導線がそもそも見当たらない(もしあったら教えてください)

 

【何で非公式アンケートを作ったか

(ちなみに運営公式窓口に投げても話を聞いてくれるとは思ってないです。いやだって公式アンケート項目を見るに会話になるとはちょっと思えないですよ・・)

 

【何で匿名で公開したか

前述の通り自分ブース出展者なので、バーチャルマーケット運営に対する明らかなアンチテーゼを起こした結果としてヘイトを稼いでしまい、バーチャルマーケット運営主催するイベントに出られないとかの塩対応を受ける可能性があるのは自分にとって損だから(さすがに無いとは思うけど)

ちなみに、最初にも書いたけどバーチャルマーケットイベント自体は本当に凄いので、今回いきなりバーチャルマーケットを知った人はそこだけは誤解しないようにね!

 

【今回作った非公式アンケートこちら】

拡散希望バーチャルマーケット非公式アンケート

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScmkLgi3jeDNis8RN5iekzkxRMGWD1cqP1vvp0_tp5tRG0PPA/viewform

非公式アンケートで集まった結果は後日またこ匿名エントリ追記とかで一般公開します。

 

アンケートの項目は本当に真面目に考えて作ったので、是非これがvketに来場、出展した方々の目に届いて

有用アンケート結果とするために、本記事フォームURL拡散にご協力のほどよろしくお願いしま!!!

===================================================

【01/17 06:00追記

アンケートの周知宣伝のために作ったtwitterアカウントが凍結しました。

vket5公式サイトのカタログ一覧からtwitterアカウントが辿れる方にフォロー宣伝リプをコピペで送っていたので残当ですね。

そのため踏み込んだ宣伝活動はここまでとします。

アンケート自体は引き続き募集しておりますが、おそらく明日週明け以降は徐々に回答件数も下がってくるかと思いますので、

アンケートの集計期間はあとちょうど一週間後の1/24(日) 06:00までと仮定めして、その近日中に結果を集計して整理、公開を目指します。

(来週の段階でもアンケートの回答件数が順調に伸び続けるようでしたら集計期間の延期の可能性はあります

===================================================

【01/24 10:40追記

予定していた集計期間を過ぎましたのでこれから結果の集計、整理に入ります

結果は近日中に公開を目指しますので今しばらくお待ちください。

===================================================

【01/26 13:45追記

結果の集計と見解も含めた記事がほぼまとまりした!

ただいま微調整をしていますが、今日夕方~夜くらいには公開できるかと思います

記事note作りました。公開したらこからURL貼ります

===================================================

【01/26 19:56追記

noteアンケート結果の記事公開しました

記事拡散にご協力のほどよろしくお願いします!

バーチャルマーケット(Vket5) 非公式アンケート 集計結果

https://note.com/re565/n/n6651becd284e

2021-01-14

お母さんの味方

手間いらずでおいしい食品キャッチコピー

こういったコピーは避けるべき方向へと向かっている。

では、実際には存在する「母親、お母さん」へアピールする、あなたの味方です、と訴える言葉は何なのか。

お母さんという語句を使わずいかに、お母さんに言葉を届けることが出来るのか。

お母さんという実在する存在を、お母さんという言葉消滅させることで、お母さんへの感謝をなくすことが正しいことなのだろうか?

そういった世の中へのアンチテーゼを含めた大きなコピーを目指す。

2021-01-02

反出生主義ってのは呼び方が間違っていて、正確には「反出生絶対価値主義」なんだよね

「生まれてきたことそのもの無限大価値がある」

「生きていることそのもの無限大価値があり、無限大幸福がある」

といった概念に対するアンチテーゼが反出生主義と呼ばれているものなんだよ。

これは反知性主義が反「知性主義」ではなく「反知性」主義として扱われているのに近い問題だ。

そもそもをして誰が名付けたのか名前自体が混乱の元となっている訳だな。

反出生主義は、「生まれ落ちること」を否定しているのではなく、「出生そのものに∞の価値を期待されて産み落とされること」を否定しているわけだ。

まりは「生きているだけで価値がある」という概念に対して、生きるということはフラットであり不可逆ではあってもプラスでもマイナスでもないと考えてもいいのではと疑問を投げかけているのが反出生主義と呼ばれるもの価値観だ。

よく勘違いされる「反出生主義の人は子供を生むこと自体否定している」というのは途中経過をすっ飛ばしものなんだ。

反出生主義が安易出産否定するのを段階的に説明すると。

  1. そもそも今の世の中には「生む(生まれてくる)ことそのものに+∞の価値がある」という迷信じみたもの蔓延している
  2. 反出生主義はその「+∞の価値」に対して疑念を抱いており、本当は「±0の価値」なのではないかと思っている
  3. 新しく生まれてくる命が幸福になるかどうかは、もしも出生に「+∞の価値がある」のなら疑う余地はない
  4. しかし、出生の価値が「±0の価値であるのならばそれは生育環境社会情勢によって左右される
  5. その中でそれぞれが生まれてくる人間幸福計算した結果、「出生の結果が不幸な人間を増やすだけになりうるパターン」が見いだされる
  6. 反出生主義者から見ればそのパターンになる場合であっても、世間では出生そのものが持つ「+∞の価値」によって差し引きでは+∞の幸福が待ち受けていると考えられている
  7. この両者の考えの違いにより軋轢が生まれている

これが現状だ。

この過程無視して、「反出生主義者はすべての出生を否定している」というのはそもそもが誤りなのである

おわかりいただけただろうか

2020-12-14

チェンソーマンラストが分からない

最後ポチタはなんだったの?

夢?

それとも現実

  1. 作品世界説明セリフ。読者の読解力への諦め。
  2. 悲しい別れのシーン。友情愛情の尊さが描かれている。
  3. 寄生獣パロディ。とにかく最後までネタに走ろうとしたけどオブラートで包んだ。
  4. 読者がポチタの最後に納得するためのシーン。ポチタの代わりに夢を叶えたとデンジが思うずっと前に、ポチタの夢は叶っていた。
  5. 昨日の敵は今日の友。後味の悪さをスッキリと消すためのシーン。
  6. うしおととらパロディ。最強の敵であっても願いは小さなものであるというオチ
  7. 都合のいいデンジ妄想。激しい戦いによるデンジの傷心を描き、彼の心の優しさが表現される。
  8. 物語を終わらせないための布石。守るものがあるからチェンソーマンは戦う。デンジ自死を選ばせないための戒め。
  9. 読者へのサービスポチタ出しときゃ喜ばれるだろうという雑な媚。
  10. デンジの思い出の中でポチタはずっと生きてるんだよ!
  11. 敵=悪という風潮に対するアンチテーゼを一応やっておきたかった。
  12. てぇてぇ……

いかがでしたか

答えは分かったでしょうか?

わかりません。

助けろ下さい

2020-12-10

anond:20201210174644

「強く生まれた者は弱い者を守るのが使命」がポリシー

煉獄杏寿郎ってキャラクターが鬼滅の映画でやたら人気なんだけど

能力差別アンチテーゼとして受けてるのかね?

2020-11-09

学歴社会へのアンチテーゼ」へのアンチテーゼ

地方国立B4です。就活をやって思ったことをば少し。

学歴関係ないって言葉をよく聞く。

地元人口10万足らずのしょぼい町だったので勉強はできた方だったけど、「お勉強ができても〜」から始まる言葉は耳にタコができるくらい聞かせられた。

もちろん正論もあった。お勉強ができても遅刻する奴は信頼を失う。でもその2つって関係なくね?なんでそんな否定から入るのか疑問でならなかった。

そして勉強できない奴ほどいつだって無能だった。言われたことを理解解釈する能力は総じて低かった。総じて、だけど。

こういうレッテル貼りってのは他者理解することから最も遠い行為であることは重々承知しているがそれでも疑問に思う。学歴機能は消えないのでは。

大学に出てきて、僕とは違う境遇の人や、他大の人も含めて色んな交友を持って思った結論がある。学歴は「積み重ねられること」の指標なのではなかろうか。ぼかした表現だが、ある程度の学歴を手にするには、よっぽどの天才舐めプ㌠を除いて積み重ねが肝要なはず。学がなくても成功している人(卑近な例はアスリート)もその能力はかなり高いはずだが、一般的に分かりやす物差しがお勉強ができるかどうかなんだろうな。Upper sideの選別よりもDowner sideの足切りとしての機能の方があるのかもしれない。

…とここまで書いて思ったのはこれってブラック企業の思う壷でしたね。

2020-11-03

anond:20201103232622

それこそ男女平等若い人に浸透した証拠なんだよな。

アンチテーゼは結局テーゼにこだわってる。アナザーテーゼにならないとダメ

2020-11-02

努力矛盾である

 努力をする、という行為そもそも矛盾であって、人間努力をしないようにできている。更に言えば、人間努力をしてはいけないという命令を脳から受けつつ生きる。

 というのは、努力をする、という行為必要な時点で、それは努力するべき価値のない物事からである。夢中は努力に勝る、という言葉があるように、本来成功する努力とは無意識的なものである。つまり、「努力しなきゃ」という客観的観点と、有意義効果的な努力は不協和なのであって、「努力しなきゃ」とか意識してる時点で、貴方はその物事に向いていないし、もっと言うと、その物事に関して努力をしたところで極めて期待値が低く、恐らくコスト努力)に比してあまりにも小さなリターンしか手に入らないか、あるいは全くリターンが手に入らないか、最悪、リターンどころか自身マイナスしかならないということなである

 脳はそのことを知っているので、そもそも客観的に見て「努力必要」と感じた時点で自分の体にブレーキを掛ける。「努力必要期待値が低くあんまりやらない方がいいこと」なのである(それが我々人類におけるこれまでの生存戦略だったのだ)。本当に向いていることは「努力しなきゃ」とか考えるまでもなく体が動くし、特に意識なく精進していけるものであって、要は才能がない人間努力無駄どころかその人間の心身を蝕むことになるという厳然たる事実を脳は知っているのである。だからこそ脳は人の体にブレーキを掛ける。「やめとけ」と。だから、人は努力ができないのが普通なのだ。

 例えば、もし原始時代において、あんまり期待値が高いわけでもない試行を繰り返す個体努力をする個体)がいたら、周りの人は彼にこう告げるであろう。「お前そんなことしてないでもっと向いてることやれよ、コミュニティを存続させるために重要なこともっとあるだろ、あるいはそういうのはもっと向いてる奴に任せとけよ。コミュニティが存続しねえとお前も生きていけないんだから、お前がやるべきことは他にもあるってことくらい分かるじゃねえか」と。はい。明らかにこのような忠告は正しいし、正鵠を射ている。そういうわけで、「努力をしない」あるいは「努力と感じられるような努力はしない」が人間生存戦略となっているのである。これは極めて合理的なことで、人間は要するに努力できないように作られているのであるし、努力という行為人間生存戦略上の矛盾なのである


 とは言え、原始時代はともかくとしても現代においては、一人の人間期待値の低い努力をしていたところでコミュニティの存続には特に関係がないので、そういう「努力」が許容されるようになっている。しかしながら、「努力」と認識し「努力しなきゃ」と思っている時点で人間生存戦略矛盾していることには代わりない。脳は、そのような努力をしている人間に対して、絶えず命令を送り続ける。「やめとけ」「向いてねえぞそれ」「多分ほかのことやった方がいいと思うぞ」などなど。

 繰り返すが、そのため人間は脳の影響によって「努力」というものができない(やりにくい)のである

 才能のあるやつにはそういうことがない。あるいは、あったとしてもごく少ない。脳は才能あるやつにこう告げる。「その調子だぞ」「向いてるぞ、それ」「その研鑽期待値高えからそのまま続けろ」などなど。というわけでこの文章は才能のあるやつには向けられていない。才能のあるやつにおいて努力努力じゃねえので生存戦略において矛盾はない。彼はそれを殆ど無意識に行い続ける。多分ドーパミンとかそういうのも結構出るので、むしろ努力をやめることができなくなる。

 とにかく「努力しなきゃ」と考える時点で貴方は凡人である。脳としては「やめとけって……」の無限打診を続けるしかない。とは言え、そういう負のスパイラルに没入しても、原始時代においてはそういう期待値の低い試行をし続ける人間は下手するとぶっ殺されちゃうんだけれど、現代においてはぶっ殺されずにそのまま負のスパイラルを続けることができる。この文章は、そんな負のスパイラルを続ける人間に向けて書かれている。


 俺は凡人である。つまり努力をしている人間である期待値の低い試行を繰り返している人間である

 というわけで基本的には努力とかせずほかの事柄リソースを割いた方が明らかにマシなんだけれど、そういう合理的判断能力はとっくの昔に欠落している。

 さて、そのような凡人にとって、基本的努力というもの期待値が低く、努力なんてことはせず別の行動をした方が絶対いいんだけれど――アンチテーゼを敢えて唱えるならば、「凡人にも最高効率努力がある」というテーゼがそれに当たる。

 凡人――最も努力費用対効果コストパフォーマンス)が低い人間にも、その人間にとって費用対効果の高い努力というもの存在する。それは事実である。「努力矛盾である」という原初的命題テーゼ)を止揚アウフヘーベン)するために、このアンチテーゼを用いる。これによってジンテーゼを生じさせる。

制限された状態から効率の最大化を求める行為矛盾ではない」。

 これがジンテーゼだ。

 努力をしなければいけない人間は、能力制限限界リミット)のある人間である。よって、そのような人間の行う努力基本的効率が良くなく、あまり価値がない。これまでその事実を俺は言い続けてきた。とは言え、全く制限のない人間というもの存在しているかと言えば、それは誤りである。例えばチェス世界における現人類最強の人間ノルウェー出身のマグヌス・カールセンであるが、彼に比べれば、全ての人間相対的チェス能力制限を受けていると言ってもいい。もっと言えば、チェスコンピューターには流石に敗北を喫するであろうカールセンにしたところで、能力には制限が設けられている。つまり人間には万民において制限が、限界が、リミット存在している。

 となれば、基本的に我々の取るべき生存戦略は次のことになる。「制限のある上でいか効率よく振る舞うかを追求する」ということである。ここにおいては、次のテーゼも成り立つ。「制限の多い状況においてある行為可能ならば、制限の少ない状況においては尚更その行為可能であるし、制限の多い状態に比べればよりコストパフォーマンスも高くなる」というテーゼである。これは、ドラゴンボールにおける悟空重力トレーニング想像してもらいたい。重力が高い状態である程度のパフォーマンスが発揮できるならば、適正な重力下においては更に多くのパフォーマンスが発揮できるであろうということだ。

 そう、この場合の「重力」という比喩は、我々における一種制限、つまり「才能の無さ」と対応している。我々は、悟空重力において制限を受けるように、常に「才能の無さ」という重力に晒されている。そこにおいて我々は、常に脳から「やめた方が良いぜ」という圧力、その行動に対する一種重力を受け続けているのである。これは、寧ろ努力する人間に限らず、ほぼ全ての人間が常に晒されている恒常圧でさえあると言えるかもしれない。

 そう、人間は、基本的に、何らかの重力に晒されている。だからこそ、その強い圧力下において、強い重力下において行動することに慣れなければならないのである。そう、つまり、我々は努力をするべきなのだ。そうすることによって、重力の低い事柄、例えば自身における「向いている」事柄において、更にパフォーマンスを発揮できる可能性が高まるである

 ここから得られる結論としては、必ずしもある努力は、その努力している対象(例えばスポーツとかチェスとかその他の競技とか)そのものに対する努力ではないということだ。それは、重力それ自体に対して慣れるという努力なのである重力をある程度克服するという努力なのである。そう、努力対象を、自身の受けている恒常圧であるところの重力へと転換させること、そのことによって我々は初めて努力意味を見出すことができるのである。あるいは、重力のものを、つまりは才能のなさそのものを克服することによって、本来才能のない向いていない出来事に対しても、これまで以上のパフォーマンス発揮することも、決して夢ではないのである


 テキストとしては以上なのだが、些か抽象的な記述になってしまったので、具体的なアドバイスを一つだけ書いて終わりにしたい。

 人は脳によって恒常圧、重力を受けている。なので上手く受け流して重力を克服するしか、我々才なき者には道はない。


簡単にできることをする

 誰もが言っていることだが、難しいトレーニングをすることは脳の負担を増大させる。脳から重力を増大させる。なので、簡単なことからしなければならない。

 例えば、「あいうえお」と記述することは誰にだってできる。文章練習をしたいのであれば、毎日必ず「あいうえお」と書くことだ。そういうことから始めよう。

 毎日あいうえお、と書いていると、殆ど人間は次のように思う。「『あいうえお簡単すぎるわ」と。「何かもっと難しそうなことできるわ」と。ここにおいて、脳の恒常圧はやや薄れることになる。

 そうなったならば、相対的に難しいけれど比較簡単なことをすればよい。例えば、「あいうえお」だけでなく、「かきくけこ」から後を書くとか。あるいは、俺が実際に行ったトレーニングは、まずここに書いてある通り五十音を書き写すといったものであった。その後、脳の恒常圧がやや薄れたのを確認して、次のステップに移ったのだけれど、それは、昔暗記したとある小説のページをひたすら書き写すというものであった。自分の好きな小説のページを、同じページを書き写すのである。とにかく、物事簡単なことから始めるのが大切だ。誰にでもできることから始めるのが、一番脳の恒常圧、重力を騙すにはうってつけなのである

 簡単なことから始めよう。しかもそれを毎日続けよう。

 そうすることでしか我々は重力を騙せない。後は、毎日最低限栄養のある飯を食べて、ちゃんと寝て、人と会話をしよう。そんくらいである。

 才なき人々は、脳を騙して、重力を克服しよう。

 すると矛盾は消える。

2020-10-31

雑感

80年代にはイケイケで、大企業に入ってガシガシ稼ぐのが大正義で、給料ジャンジャンあがるし金利はメッチャ高い、という前提で生活していた。

基本的にこの時の嫉妬大企業に向けられていて、大企業は好き勝手に金儲けをして蓄えてると思われていた。

公害良くない、バラマキ良くない、企業よりも個人大事お金よりも心が大事なんや、というのはそのアンチテーゼとして底流になった。

それが90年代に入ると一気に景気が悪くなり、大企業バンバン業績を悪化させてつぶれ、分裂し、弱くなった。

逆に嫉妬の向けられ先は、それまでとるに足らない、個性のないつまらない仕事をしてると言われていた公務員に向けられた。

公務員は高給を取りすぎている。公務員大勢いる団体効率もよくない。だから民営化しようと民営化が進んだ。

そもそも企業のなかでぬくぬくしてる奴らよりも、仕事をする実力に応じて給料が出るべきなんや

と、就職口が細くなったのと合わせて、企業に勤めない個人専門性もつ生活が良きものとされた。

ところがどっこい、0年代になって、弱った企業では個人ノルマ押し付けられ、公務員も数を減らされた結果、非正規雇用が増えた。

この時代の羨望の先は外資系の高給サラリーマンたちだった。彼らは多大なノルマに向かい合い、次々と燃え尽きながら仕事をこなした。

どんどん世間は貧しくなり、80年代多数派だった「大企業勤めでぬるま湯に浸かってる会社員」「親方日の丸公務員」というのはいなくなった。

ジリ貧のなかで「一髪グレートリセットを掛けてみたらいいんじゃないか」という話になって民主党政権になった。

ところがこの人らは、80年代90年代感覚のまま政権運営をしたので、景気対策消極的であり、世間さら貧乏になった。

10年代になって、現場疲弊が頂点に達し、自民党政権に戻り、グレートリセットから安定に世論が変わった。

年代に横行していたブラック労働改善が入り、政府バラマキ的な景気対策で景気は回復に向かったので、給料水準も改善した。

ただ、非正規雇用をもう一度雇い直すほどの企業体力はまだ回復していない・・・・・と企業側は言い続けた。

世間構造はあまり変わらず、再度「好きなことをして生きていく」に世論は変わった。ネットで騒いで客を得る商売流行った。

ただそれは90年代の「お金より個性」とではなく「個性を売ってお金を得る」という方向に変わった。

20年代である。安定路線10年きたことで、逆に腐敗が生じたが、世間はまだ大変革には忌避感がある。

10年代にあったブラック労働改善パワハラセクハラの撲滅から、逆にポリコレへの反感を育てた。

企業10年代にかなり業績を回復し、立ち直りつつあったがそこにコロナが直撃し、明日が見えない。

ネットで騒いでお金を儲ける方法論は飽和して、社会迷惑行為認識されるに至った。

大阪都構想基本的にこのうちの、「ジリ貧からグレートリセットをするべきだ」というのと、

公務員はロクに仕事もしてないのに安定して給料を貰ってるやつらだ」の合わせ技をベースとして、

そこに「ネットで騒いで人目を引けば実利が得られる」というアップデートかましたやつだと思う。

この三つは結局ダメだったことがこの30年ぐらいでわかったはずなのに、どうして人は同じ道を通りたがるのか。

2020-10-20

anond:20201020194545

あっ、すまん。これは男は能力が二分されることに対するアンチテーゼで書いてみた記事なんだ。

それはさておき、女性も二分化されそうだね。

anond:20201020150710

1社会構成員から~というのは元増田が常に主体かつ客体であることを示している

もう少し詳しく説明してほしい。

また、「構成員がその社会社会支援基準検討することは社会支援への同意と何も矛盾しない」は賛成or反対?

お金時間が有限な以上、誰かのためにそれらを費やすと決めることは別の誰かには費やさないと決めることとイコールだよね。

元増田最初

なんか社会問題とかで「助けが必要支援必要保障必要健康で文化的な最低限度の生活」って話が出たときに、

なので税金の話で書いたけど、別に税金にだけ限定するつもりはないよ。

とはいえ自発的募金助け合い強制でないなら、他人がとやかく言う筋合いもないしお好きなようにどうぞって思うけど。


3先に書いたように主観的相対的な条件だから閾値でないし拡大もする

自己破産を含め法律基本的客観性絶対性をもった要件運用で行われる

運用はまぁそうだろうけど、要件を決定するのは有権者主観的な考えの集合だよ。

例えば、破産法252条1項4号の「浪費または賭博その他の射幸行為」の元になっているのは公正さに対する有権者の思いだろう。

もし要件決定に客観性絶対性があるなら、毎年たくさんの法律要件が変更になったり、死刑同性婚など喧々諤々の議論になったりしないわな。

で、元増田基準主観的相対的な条件であるのは確かだけれど、元増田がその思いを胸に直接/間接的に法律の制定に力を尽くしたとして、その法律が無制限に拡大していくとはならないよね?という話。

まぁこれは余談だけど、

一人一票の民主制社会において社会福祉システムなんて基準緩和の方向に進む力のほうが強いのは明らかで、

基本的基準緩和で負担が減る人≒貧困層の数>負担が増える人≒富裕層の数)

基準強化の訴えはアンチテーゼとしても非常に重要だし、それによって基準強化が無制限に進むということは国家意思決定システムからも考えにくい。

2020-10-09

anond:20201009130448

からもう振り回してないでしょ

あくまで「そんなクソ夫と結婚してしまった自分」と言う自虐ネタしかならない

昭和ならそれが当たり前&妻が夫に不満を言う事自体タブーだったから、それへのアンチテーゼとして成立したけど

2020-09-24

ストパン

烈風斬にこだわった坂本さんがついに魔力がつきてネウロイに捕まった挙げ句、どうしても打ちたかった烈風斬を宮藤に簡単に打たれて今後現役復帰不可能になるとか、笑うしかない。もうギャグでしょ。一生かけた出来事を未経験一発勝負の後輩にあっさり抜かされるとか立場なさすぎですよ。これは一種生真面目すぎる不器用さに対するアンチテーゼにも見えるわけで。

2020-09-17

anond:20200917151233

弁証法なんだけどな

アンチテーゼを唱えただけでダメ呼ばわりはないよね

2020-09-04

anond:20200904102150

鬼嫁キャラ」ってのが、普段夫にDVモラハラされている妻に対するアンチテーゼ的な娯楽を提供する存在なわけで

最近流行らなくなったのは、「夫にDVモラハラされてる妻」ってのがそこまで普遍的存在ではなくなったのと

DV夫に対する離婚等の現実的対応が取りやすくなって

現実では只管我慢するしかいから、せめて夫に倍返ししている『鬼嫁キャラ』を見て溜飲を下げたい」

って人が減ったってのがあるんだろうな

2020-07-29

anond:20200729180433

現実的な極論に対してのアンチテーゼとして非現実的な極論を言ってるのに、それに対して「出産義務化」なんてどうやったって無理な極論またぶち当ててくるの頭悪すぎて好きw

出産義務化なんかより、独身税とかのがいいだろ、子供がいたらシングルでも免除かにして、優秀な遺伝子を配布する制度も作ったらいいよ。

独身男には重い税率、独身女でも不妊場合は通常の税率、未婚でも既婚でも子供がいれば独身男に課した分の税金から支援すれば、どんどん子供増えるよきっと。

anond:20200729174637

お前ら真面目やな

僻地に送れば良いって行った増田だけど、この極論は「女に負担押し付けたら出生率回復する」って極論を伴った馬鹿妄想に対してのアンチテーゼであって、真面目に考える話じゃない

2020-07-22

anond:20200722114007

普通にそういう扱いじゃね?

女は長年家を出て男の家に入るのが成熟、それをしないのは(例え親の介護の為の同居であろうと)幼稚、と言う扱いだったわけで

子供部屋おじさんってのはそれへのアンチテーゼ意味もあるだろ

男だろうが(女と同じように)いつまでも子供部屋(=親と同居)は成熟してない扱い、って意味

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん