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はてなキーワード: 下流とは

2022-12-02

anond:20221202114103

上流工程下流工程がある程度分かれているのは日本独特で、GoogleやMetaのエンジニア設計製造も両方バンバンやれるから高収入なんやで。

からコーディングしかできないエンジニアGoogleにもMetaにも入れません。

コーディングだけの人がエンジニアとして仕事できちゃうのは日本が厳しくないぬるま湯だからですよ。世界標準にしたら仕事ないようなエンジニアでも雇ってもらえるのが日本やで。良かったな。

2022-11-21

電通が扱うのは広告だけじゃない

電通五輪談合疑惑が報じられて「なんで広告代理店電通がどこにでも顔出して金さらってくんだよ?」と訝る人が結構居る。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/4348b7be7c6a3f20646eded102d521f62fbe07dd

これは「電通広告屋だ」という誤解に基づいている。

そうではなくて電通スポーツイベントの元締め、親請け業もやっていてその分野では殆ど独占に近い寡占状態なんである

 

五輪をはじめ、スポーツイベントには沢山の業種が関わるが、その元請け電通ってわけ。

 

例えば警備業では;発注自治体--電通--警備会社警察に警備計画出して許可貰う)--警備員

不動産電通--不動産会社駐車場借り上げ)--地主

広告電通--地方広告代理店--看板屋--印刷

イベント業;電通--大手イベント業者--下請けイベント業者--とび職

リース電通--イベント業者-(外注)-リース会社

建築電通--ゼネコン--工務店

芸能電通--芸能プロ--タレント/youtuber

 

といった具合で多種多様の業種が加わるが、みんな電通下流仕事貰うって形になるわけ。

因みに、広告では鉄道会社なんかは自社の子会社交通広告社通してって所もあるので広告多重請負必須

イベント業者は会場の作成で、屋外で床材敷いたりテントを設営したりステージ組んだり。

鉄管で観客席作ったりする場合はとび職を呼ぶ。

リースってのは仮設トイレ誘導LEDやぼんぼり(発電機の上に白くて大きい丸いのを光らせるアレ)とかプレハブとかね。

五輪などでは会場の作成特にトイレの改修やバリアフリー化、床の平坦化なんかが必要なので。但し小さい改修だけ。大きい箱もの建築は別建てで自治体や国から直接ゼネコン委託する。

 

ウチじゅうみんな何でも電通

要するに何でもかんでも全部であって、これだけイベントで多業種を統べて下請けに出す能力があるのって電通ぐらいしかない。

から行政が絡むイベントスポーツイベントっていうのはなんでもかんでも電通元請けになっている。

国体マラソン大会も「県主社会人野球大会」とかのややマイナー系も殆どだ。

さら最近増えてきた自治体主催のお祭や花火大会とかも同じだ。「タレントが来る祭」となったら電通とかじゃないとセッティング難しいってのは想像できるだろう。

自治体」「スポーツ」「芸能人」が絡んだら電通案件、はっきり分かんだね。

 

中川淳一郎さんさぁ…

実際、広告業に従事してる人でもこの辺の常識知らない人は居る。

例えば博報堂出身中川淳一郎は、五輪と休業助成金事務委託問題が湧きあがった時に、東京新聞に「おまいら落ち着け広告代理店電通が悪の秘密結社みたいに政財界を牛耳ってる訳じゃないだろ」というコラム掲載している(紙だけでデジタル版はないのでリンク出来ない)。

この記事でもその認識が出てる。https://www.dailyshincho.jp/article/2016/11100800/?all=1

いや、電通広告屋だけじゃないからアチコチで顔を出すんだよ。特に「国」が開催する「大」「スポール大会五輪ともなれば。

中川が在籍していた業界ナンバー2の博報堂にはイベントプランニング業務はなかったので、当然電通にもないんだと思い込んでしまってるのだな。

 

マラソン大会や大きい名産展とかの行政イベントの前日や翌日に会場に行くと、「電通」のワッペンや腕章した作業員が沢山働いているのが見られる。

無論彼等は電通職員じゃなくて下請けイベント会社やとび職やリース会社社員バイトだ。元請け電通から電通でーす」と言って入場してるのである

 

随契減らすべきの風潮

こんな風に何でもかんでも電通に投げればイベントがつつがなく終わるのだが、もう一方で行政委託先が独占だったり不透明だと良くない、という風潮も出てきた。90年代からだ。

そこでなるべく業務を細分化して競争入札プロポーザルにしようという流れになってきた。

イベント部門も投げる内容が狭ければ、総合イベント業みたいな会社も育つ。広告も直接地方大手代理店に投げればいい。建築スタジアム立て直しみたいな巨額の金が動くものでは建築土木を分離して別建てにして入札の様子も公開したほうがいい。

委託先独占は権力との癒着を生む。毎回電通っていうのは畢竟随契なんだから契約内容交渉不透明だ。

という感じで、ノウハウも独占してる電通以外に委託するのは困難を伴うが、腐敗防止と契約透明化の為にわざわざ事業を分割して競争入札の形にしてあったというわけ。

 

そこで「おめえらだけじゃ不安だしノウハウも足りんだろ。後で協力体制を敷けるようにここはこの価格提案はこの内容で、と割り振ろうじゃねーかhehehe」って感じの談合をしたのかなと想像する。

 

休業助成金のあの問題

さて、2020年五輪は流れてしまったわけだが、その年に休業助成金事務委託問題が湧きあがった。どうも受注の経緯が不透明で怪しいってやつだ。

上記業界構造が判れば、これはどうも損失補填に国が応じたって事なんじゃないのか?という疑念が出てくる。五輪流れでイベント実業分野の収入ががた落ちとなった。その代わりに派遣事務業務請負の方で補填という請願に国が応じたのではないか?と。

これがゼネコンなどではぶら下がってる土建業者や職人が食い詰めてしまうので、一見無駄だが工事して金を流すっていうのは判る。でもこの電通場合下流イベント業者などには金が流れず、電通しか救済されないのだからあの不透明随契と委託費抜き過ぎの構造はかなりいただけない。

 

 

電通広告屋なのに五輪で暗躍してるのなんで?と思ってた人については、博報堂出身中川淳一郎も判ってなかったので気にしなくていいと思うよ。

でも業界構造委託の仕組みが判れば秘密結社陰謀とかじゃなくてノウハウを牛耳ってるが故に行政スポーツが絡むイベントにはどこでも元請けしてて、癒着に近い状態であり、各自治体や国は随契から公開プロポーザルへの流れに乗っていたのにそれをぶっちぎったのが今回の談合疑惑であり、その後ろには積み上げられた社会的了承に無頓着安倍時代という「追い風」もあったのでは、という事が具体性を持って判ると思われるよ。

大きなイベントがあった翌日に会場に行くと「電通」腕章やワッペンした人らが撤収作業しているので一度見てみよう。

2022-11-16

カクヨムの『金融義賊』がすごく面白かった

Fラン大学就職チャンネルことエフ氏による短編小説

元々今日の動画として第一話が投稿されていたが、

動画内のコメントで「カクヨムにあるやつだね~」とあったので小説の方を見てみた。

下流まれ証券会社勤務の主人公が見る、社会格差とそれへの復讐計画を書いた作品

第一話だけ見るとこの世の不条理だけを感じるが、話を進めていくうちに別の視点も加わり、

そしてネタバレになるから詳しく書けないが最終話どんでん返し

久々に面白い作品に出合った。

2022-11-15

下流と上流の暇の種類の違い

ワイ君下流メインの土方エンジニアやってんけど

最近上流工程に参加してんねん

資料山ほど作るときは鬼忙しいけど

 

書類作りすぎてミーティングで消化しきれず今暇やで

から仕様理解のために時間使ってる

なんかこれ、暇の種類が違うな

 

これだと頭脳疲労が少ないか

かに仕事上がりにヨガとか行けるかも

行かんけど

 

ツイッター社の連中とか一流企業の連中とか

仕事帰りにフィットネスとかヨガいけるの不思議やってんけど

いけるかもな。行かないけど。

2022-11-11

昔のことだが、○したいお客さんがいた


ちょっと聞いてくれ。

数年前のことだ。うちは日中~夜まで飲食店をやってるんだが、とあるお客さんがいた。今でも記憶にこびり付いている。話させてほしい。気持ちの整理をつけるためにも。お客さんの立場である増田民あなたも感じることがあるかもしれない。

当時、とある田舎一級河川沿いのエリア食事メインのお店をやっていた。おでんに、蕎麦に、刺身に、唐揚げとかポテトサラダとか、野菜のお浸しとか、居酒屋に近い。コの字型のカウンターと、座敷がふたつだけある。

いつもは俺と、アルバイト(男2、女2)のうち最低1人が一緒に働いている。平日は暇なんだが、週末になると忙しい。北にある政令指定都市の方から会社学校帰りの人が流れてくる。

それで、店内が八割方埋まって、スーツ姿のリーマンとか、会社名入りの作業服を着てる人とか、数人連れの大学生とか専門学生でわいわいとした雰囲気になる。

うちの料金は安い。はっきりいって安い。鳥貴族に毛が生えた程度だ。元実家土地でやってるからな。

そんな中で、ひときわ目立つお客さんがいた。最初に会ったのは平日の夜だった。その時間帯は、アルバイト女子大生接客を任せて追加分のおでんを仕込んでいた。

格子枠の扉をガラガラと開けて、その人が入ってきた。外身は白っぽい作業服だったかな。時期は初秋で、作業服の下にはシャツネクタイが覗いていた。銀色ネクタイピンも。

「ん!?」と思って顔を見ると、アァと納得がいった。あなた人生で何度か見たことがあるのではないか。圧倒的なオーラの持ち主を。その人の目を見ただけでわかった。

ぎらぎらとしているようで、どこかあどけない感じもして、しかし落ち着いている。只者じゃない。修羅の目だ。多くの物事と戦ってきたに違いない。人生の重みは表情に出る。

見た目は30過ぎかなと思ったが、こういうのに年齢は関係ない。繰り返すが、苦難の日々は顔に刻まれる。

アルバイト女子大生(Nさん)が彼のところに向かっていた。見たことのない笑顔で「いらっしゃいませ」と言っている。屈託のない様子で「初めてですか?」とも。

当時、コロナ流行っていない。その人(S氏)は「どこに座ったらいいですか」と言ってたっけ。Nさんに「お好きな席にどうぞ」と言われて、俺がおでんの仕込みをしているカウンターの前に座った。ほかの客はほぼいなかったと記憶している。

唐突に会話が始まった。

「涼しくなってきましたね」からスタートして、好きなお酒から、好きなアテに、この周辺でおススメの居酒屋に、S氏の仕事の話など。盛り上がった記憶がある。暇な日だったのでNさんも会話に入っていた。ルンルン(死語)な気分でS氏と話をしていた。

やがて、S氏は自分とNさんにそれぞれ1杯おごって、約一時間ほどいて帰って行った。その時はいい人だなぁと思っていたけど、Nさんがいつまでも嬉しがっている様子を眺めていて、ちょっと思うところがあった。

その日の営業が終わって現金を数えている時も、Nさんは心なしか嬉しそうだった。気のせいかとも思ったけど、やはりそんな気がした。

「なあ、今日はうちに寄っていくか」とNさんに聞いたら、「朝から講義がある。ごめん」とだけ返ってきた。

Nさんとは付き合ってまだ半年で、気持ちが通いきっていないのもあった。何かに負けたような気がして悔しい思いがした。



それからSさんは、月に何度かお店に来るようになった。

実際、いいお客さんだった。小一時間もしないうちに帰るのだが、その間に最低でも三~四千円は落としてくれる。自分の酒肴以外にも、店員がいたらみんなにジュースお酒をおごってくれる。

短い時間ではあったが、いろいろ話をして盛り上がったのを覚えている。店の十周年記念の時はシャンパンを空けてくれたっけな。

金持ってるだけじゃなくて、人柄もよかった。今でも思い出す。懐かしい記憶だ。

ある時だった。S氏が初めて来店して三ヶ月くらいか。夜九時頃の店内で、残業帰りのS氏と俺とNさんで話が盛り上がって、S氏のグラスが空いたところだった。「じゃあもう帰ります」ということで、クレジットカードを受け取った。それで、コの字のカウンター卓の奥でクレカ機械に読み込ませていた。

ふと声がして、お客さんの注文かなと思ってホールを見ると、S氏がNさんと携帯電話の番号を交換しているところだった。

「今度、ご飯行こうな」「はい!」という声が調理スペースの方まで響いてきた。そのタイミングで俺は、決済処理を終わらせてふたりのところに向かった。何事もなかったようにしてS氏は、Nさんからコートを着せてもらって入り口に向かった。

普段スタッフに見送らせているのだが、俺も一緒に入り口へと向かった。S氏を見送ると、彼は歩いて自宅の方に向かった。姿が消えたのを確認した。

電話番号、交換したんか」とNさんに聞くと、「うん。何度もしつこくって」という返答があった。ご飯、行くのか」と聞くと、「多分いかない」と返ってきた。

訝しい感じがして、でも問い詰めることもできずに、そのまま調理スペースに入ろうとしたところで、ほかのお客さんから注文の呼び出しがあった。



ここまで言ったらわかるだろ。ある程度は。

核心的なところを言うと、それから二ヶ月後だった。S氏とNさんが、お店からおよそ10km離れた政令市にある百貨店の休憩所で一緒にメシを食っているのを見た。ちょうど食べ終わるところだった。

ハンバーガーか、クレープか、たこ焼きか。よく見えなかったが、百貨店内のどこかでテイクアウトしたものだろう。Nさんは綺麗な恰好をしていた。華美ではないけど、暖かそうな秋冬用のワンピース風……あれはなんというのだろうか、女のファッションはわからない。

清潔感のある装いだった。茶色の小さい鞄を肩から下げている。どちらも、俺とのデートで付けているのを観たことはない。いや、鞄の方は多分ある。

それで、ふたりが立ち上がって、時計宝石を売ってるエリアへと階段を降りて行ったところで、俺はそのまま地下街に向かった。当初の予定どおり、常連さんにサービスする用の特別食材を買って帰った。

俺がNさんとデートする頻度は、2~3週間に一度だった。あの子看護大学に通っていたから忙しかったのもあるし、俺自身お金を貯めている最中金欠だったのもある。

セックスはしたりしなかったりだ。割合までは覚えていないが。あの光景を見てから、次にNさんと会ったのは二日後だった。あのワンピースみたいなのは着てなかった。簡素恰好だ。部屋着というわけではないが。

あの百貨店の近くの河原町通りやアーケードを一緒に歩いて、食事をして、猫カフェに行って、映画を見て、近くにあるホテルに入った。

あの時の俺は必至だったと思う。いや、必死だった。「愛してる」とベッドの中で何度も言った。伝えた。本当は、叫んでいたかもしれない。Nさんもベッドの上でいろんな動きをしたり、いろんなことを言っていた。

でも、Nさんは行為最中特別な何かをするでもなく、普通調子だった。普通セックスだった。30分で終わった。いや、なんかもうわかっていた。そんな気がしていた。



「別れよう」と言われてはいなかったが、Nさんと会う頻度が落ちていった。次にデートするまでに一ヵ月以上かかることもあった。

S氏がお店に来る頻度も落ちていった。さすがに計測はしてないが。S氏は素直に凄い奴だと思っていた。いい大学を出てるし、いい会社で働いてるし、偉ぶったところもないし、自己中に感じることは稀にあったが、よくいえば決してブレない。

俺は高校を出てない。子どもの頃から勉強が嫌で嫌でしょうがなくて、それで進学から逃げて、17才の頃までは完全なるプー太郎で、親に叱咤激励されて伏見の小料理屋でアルバイトを始めて、滅茶苦茶に厳しい毎日で、それでも料理作るのが楽しくなっていって、中年差し掛かった頃に両親が死んで、相続した土地家屋改装して今の店にした。長かった。

でも、やっぱり真の人格ってものがあるよな。S氏は、スタッフ飲み物をおごってくれなかった日は一度としてない。店員が男だろうが女だろうが、必ず一杯は出してくれた。俺はほかの店に飲みに行っても、可愛げのある女の子店員しかお酒は出さない。

S氏は、はっきりいって『上』の人だと思う。Nさんの件さえなければ。これで俺より五つ以上も年下なんだから笑えてくる。

そんなこんなで、半年も経つ頃には諦めがついた。ある日、お店でS氏と話していた。それで、ふいに聞かされてしまった。

「先日、Nさんのお父さんに会ったんですよ」

だってさ。キツイ。当時の俺にはキツかった。Nさんへのデートの打診を3回続けて断られていた。そういうことだったんだな。

俺の中で何かが切れた音がした。少年時代に読んでいた漫画ジョジョだったと思う)で、「切れた。僕の中の大事ものが……」といった台詞があった。当時は、そんなわけねーだろと苦笑していたが、ジョナサン気持ちがわかったかもしれなかった。本当に、心や体の『糸』が切れると、抵抗する気すら起きなくなる。ただ、沈んでいくだけ。

Nさんのことは諦めた。

それから二ヵ月くらいか。鬱々とした気持ちで過ごした。どうしようか。悔しい。畜生。どうすることもできない。でも、やっぱり悔しい。畜生だな、本当に。いや、くっそ。悔しいんだよ。でも、感じない。心がマヒしているみたいだ。本当は悔しいって思いたい。

俺の大事な女を取りやがって。くそくそくそ!! あいつさえ、あいつさえいなければ。畜生!! ○してやりたい。



暗い気分にさせてごめんよ。もうちょっとで終わる。あれは四年と少し前のことだ。初夏の頃だった。大きい台風が迫っていて、すごい雨だったな。うちの店はそれでも営業していた。開店当初から決まっているのだ。どんな雨風が来ても絶対に店を開けてやると。

そういう時にうちに来るのは、決まって大雨対応で疲れ切った近所の人か、ほかの店が閉まっているために流れてきた飲み客だったりする。

土曜日の深夜だった。S氏が疲れ切った様子で店に来た。スタッフはみんな上がらせていて、俺しか店に残っていない。彼は「いや、疲れましたよ。何時間か寝たら、また職場まで出発です~」といったことを告げて、メニューを手に取ろうとしていた。

増田さん。外の雨、すごいですよ」

「ええ、すごいですね」

「殴りつけてきますね。人生で最強の雨かもしれません」

「二十年前もこんなんがあったんですよ」

「本当に? 自分、このへんの生まれじゃないんで詳しくなくて」

「大雨の対応って。樋門(※排水ゲートのようなもの)の面倒でもされてはるの?」

「そんなものです。そうだ、せっかくですから一緒に外に出てみませんか。ある意味記念です」

「ほな行ってみましょ」

そんな具合で、店から歩いて一分ほどのところにある鴨川(のさらに南の支流)のほとりまで来た。家屋家屋の間に雑草だらけの小道が通っていて、そこから川の方を向いた崖地に辿り着いた。

真下を見ると、葦やら雑木やら上流からの堆積土やら、いろんなものが流れ着いている。見た目の悪い場所だった。今は河川の底を拡げる工事が進んで、もっと綺麗になっている。

俺は傘を差していて、S氏は簡易なヤッケを装備している。真っ暗な世界の中で、唯一の明かりが頭上の頼りない水銀ランプひとつだけだった。今は、2人で濁流を真上から見ている。ここから飛び降りたとしたら、数秒もかからないうちにドボンだろう。それほど水嵩が増している。水の色は見えない。

下流はとんでもないですね」

Sさん対応してるのは市内やろ。そこもこんな感じ?」

「ここよりはマシですね。護岸が整備されてるんで」

「こないな時期に大雨の対応はしたくないでしょ」

「はははは。まあそうですね。でもね、しっかりしないといけないんでね。結婚もするんで」

俺は何も言わずに、彼の方に寄った。

「危ないよSさん。下がって」

その時、殴りつけるような雨が降ってきた。風も強い。S氏は、身を屈めるようにして風雨から身を守っていた。すると、ふいに彼が鴨川の方を向いたっけ。しみじみとした寂しい背中だった。

Sさん」と声をかけると、いまだに彼は増水した河川を見下ろしていた。風がまた吹いてきた。強い風だった。

……数分が経って、俺は雑草だらけの小道の途中にいた。後ろをサッと振り返った。誰もいなかった。雨の音がうるさい。

そのまま、雑草だらけの小道をザクザクと踏み分けて行って、店の方まで戻った。お客さんが来ていないことを確認して、ラジオで大雨情報を聞いて、誰も来ないだろうという個人的確信が強まっていった。

そそくさとお店を閉めると、自分の家まで原付に乗って帰った。



特にオチがなくて申し訳ない。誰かが悲しい思いをしてるとか、嬉しい思いをしてるとか、そういうことでもない。

お店は今も普通営業している。あれからすぐにNさんは店をやめてしまったが、そこは腐っても京都府内だ。別のアルバイトに「いい子いない?」と聞いたら、新しい子が面接に来た。幸いにも、Nさんと同じくらい朗らかで明るい雰囲気の子だった。今でもお店で働いていて、辞められたら困る人材に成長している。

ずっと思っていた。苦しかった時期のことを話したいと。あの日を境に肩の荷が下りて、心と体が軽くなって、ゆっくり眠れるようになった。すっきりした気分だった。今ではのびのびと働くことができている。

これを書いていて辛いと思う時もあったが、筆をしたためてよかった。増田のみんなが幸せでありますように。

2022-11-10

anond:20221110010057

一服

あー喫煙者か。失礼だけどあんたの親とか家族も言ったら悪いけど下流寄りじゃない?コメディアンとか芸術家別にして、努力適正ある成功者喫煙者は少ない。タバコ自体の害が悪いんじゃなくて疲れると嗜好品流れるってところがミソ。YouTubeとかタバコと酒とか嗜好品に流れやすいのは遺伝だと割り切って、上流を目指さず現状で幸福になれる方法を考えたほうがいいよ

2022-10-22

anond:20221022183148

わりと20年くらいまえから当たり前にいろんな本でこれかかれてたよ

本読まない人はしらなかったのかな

ちなみにアメリカの人は躁病になりたすぎて、メンタルのお薬のみすぎて、下水に尿から排出されたメンタルのお薬ながれすぎて、下流のおさかなに悪影響がありました、って論文も出てたよ、10年くらい前に。

下流工程バリバリやっている年下にイキられていたワイ、上流工程担当になってしま

あれは単なる作業員がイキってただけなんやと気づいてしまう。

コンビニバイトリーダーが謎のイキリ方しているのに似ている。

2022-10-21

最近邪馬台国ありがちなこと8選

ご機嫌はいかがでしょうか。今日はわたくしが思う最近邪馬台国ありがちなこと8選を書いていこうと思います

渡来人来がち!

渡来人がとっても来てます! すごいです! 漢国カラクニ)のまつりごとがずっと不安定で、昔から来てたみたいですけど最近ほんとに多いです。漢のような大きな国はもう興らないのでしょうか。

渡来人の人はいろいろな技を持っています。鍛冶だったり陶芸だったり機織りだったり。我が下女(はしため)たちの機織りも最新の技を学ばせています

漢ってほんとすごい国だったんですね。漢a.k.a.KAMIって感じです!

でも問題がいろいろあります移住者が多く、かつ彼らに頼る部分も多いですので、もともと我が国に由来のある者の中でネトウヨみたくなってる人がいます。また、早くから邪馬台国や他のクニにきた渡来人の子孫、すなわち在日漢国人の2世3世最近きた人とも文化に違いがあったりしてまつりごとの際には注意を払わねばなりません。基本的には皆さん仲良くやっているんですけどね。

漢字使いがち!

1と関連するんですけど、漢国では文字を用いてまつりごとの決め事や指示を伝えます。すごいです! 文字は残りますから遠くに伝えることができます我が国も相当大きくなりましたからね。

伊都国の一大率に命令を伝える時とか相当楽になりましたよ。私も論語や孝経を読んでいますちょっとずつわかるようになってきてます

このきっかけになったのってやっぱり卑弥呼おばさんが魏に使いを出したことだと思うんですよね。我が国にいた渡来人の人にかなり手伝ってもらって魏に送る手紙文章作ったんですけど。

卑弥呼ば様ったら気に入ってしまって外国言葉ばかり使うようになっちゃったんですよ! 占いの結果とかにも。稲作はソリューションとか、部民ファーストとか、狗奴国との戦はワイズスペンディングとか言ったそうです。

古墳デカすぎがち!

これも完全に卑弥呼ばのせいなんですけど、最近古墳デカすぎる! 完全に卑弥呼ばさんがアホみたいなデカさの古墳に祀られたせい! これが各地で流行っとる!

これって戰が少なくなったのが関係してると思う。戦わない分、でけえ古墳に労力を回せる。

特に大都会吉備はすごいって話だ。わたくしあんまりお部屋から出られない(出るとめっちゃ怒られる)のでよくわかんないこともあるんだけど、確かに吉備からの貢物のレヴェルはダンチで高い。

から大都会吉備古墳も相当なんだろうと思う。わたくしもそれなりの大きさの古墳に葬られるんだろうと思います

古墳に人型埴輪置きがち!

卑弥呼ばの時と明確にトレンド変わったなーと思うのがこれ。卑弥呼ばさんの頃ってまだ戦の名残がかなりあって、偉い人が死んだら、その墓に生きた人間を一緒に埋めてたんですよね。あ、殺してから埋めることもあったみたいです。あの世でお世話させるのですから当然と言えば当然です。でも最近働き方改革でこの考えもだいぶ変わってきました。生きてる間はコメ作りとかやってもらった方が生産的なんじゃないかって。んで、代わりにと言ってはなんなのですが、古墳には須恵器で作ったモノを置くんです。昔はシンプルデザインが多かったんですが、最近はこれを人型にできないか、つまり本当の人間じゃなくて須恵器で作った人間を置いてあの世で世話してもらう考えにしようじゃないかってソリューションが出たんですね。面白い話ですよね。それで、まだ現段階では実用化まで至っていないんですが人間とか犬とかの須恵器を作る研究が始まってますペッパーとかアイボみたいなもんでしょうかね! 漢国ではその昔、地面に土で作った人形をアホみたいに置きまくってマジカルな水で川を造って墓にした帝がいたらしくその辺りも参考にしてるらしい。温故知新ってやつ。

格差社会になりがち!

邪馬台国は長い時をかけて周りのクニを従えてきました。時には戰をして力で従えることもありましたが、最後は大戰をせずクニとクニとを束ねる中心として振る舞うことでここまで大きくなったのです。

平和外交ってやつですね。ま、やばくなったら戰をいくらでも仕掛けられるんですけどね〜。占いの結果で、男たちに戦うのが吉! と出せばいいわけです。

いずれにせよ平和が長く続くと身分が固まってきて格差社会になります。強い者の意図も汲みつつ、クニを支える弱き民にも優しく振る舞わねばなりません。漢国書物にもそんなこと、かいてあります

平和になってきたせいかそういう格差を感じることが多くなってきたようです。邪馬台国では偉い人が道を通るとき身分の卑しいものは退けて草むらでひざまずくんですが、その時の作法とか声かけかにかいルールを言い始めるマナー講師みたいな人が出てきてるようです。姫巫女の私がいうのもおかしいですがそもそも敬意を払いか効率よくすれ違えればいいのではないでしょうか?

職業差別起こりがち!

邪馬台国は長い年月をかけて稲作と交易でここまで大きくなり他を従えるようになりました。奈良盆地以外でここまで大きく灌漑して稲作できるところ日の本にありますか。ねーだろ。他の地域河川が大きすぎかつ交わりすぎなんですよね。排水良くなったら他の土地が都になるんでしょうけど。あと邪馬台国はい場所にあるっぽい。東にも西にもいきやすい。

んで、稲作って大勢人間連携とって一年かけてやっていきますので非常に指揮系統を複雑にかつ大規模に行うんですね。とった米を屯倉(ミヤケ)に収める税の計算市場で売る計算やそれに伴う運搬も複雑。人間をたくさん動かす。この仕組み、そっくりそのまま戦にも使えるんです。それで邪馬台国は戦にも強くなってここまできた。

ようやく本題で、稲作万歳! みたいな感じになってて、最近邪馬台国では稲作に携わらない人を下に見る風潮かなりあるんですよね。どんぐりとってる人とか、猪や鹿とってる人を卑しいって考える。みんな肉食べるのに。米と一緒に肉食ったら美味しいのに、そういう仕事馬鹿にする。これ2000年くらいしないと解決しないかもしれませんね。

7アズマに行きがち!

邪馬台国の男のトレンドはアズマ! 東にみんな行ってる。狗奴国との戰がひと段落して、東に邪馬台国人間が行きやすくなった。それ以前も貢物や商人の往来はあったんだけど、クニとして遣わしやすくなったってこと。サキタマってとこが熱いらしい。我がお兄様もサキタマ行って向こうで拠点を作っている。なんかすげえでかい川が何本もあって、下流は川と川が入り乱れて湿地になっているそーだ。これを全部水抜いてたんぼや畑にできたら、とんでもねえ。男のロマンってのがある。みんなサキタマサキタマ〜って言ってて、まだ奈良盆地で消耗してるの? とか煽る連中も出てきてる。そのうちサキタマでも古墳造ったりして。ベッドタウンってやつだ。

8 でかい神社つくって鏡置きがち!

今までは邪馬台国三輪山だけ拝んでればよかったんですが、邪馬台国もかなりでっかくなりましたからね、これからもっと大きい、この島全体の神社を作らねばならないという話になってきてます場所はどこがいいのでしょうか? 私も実は出張して調べることがあったのですが、邪馬台国南側にとんでもなくでかい森があるんです。ここは神域であの世につながっているという話がある。ここがいーんじゃないかって。こんな感じでとにかくでかい神社を建てようという話があちこちで起こってます。そしてそこには鏡を置く。昔はもっと違った神器もあったみたいなんですけど、卑弥呼おばさんが魏から鏡もらいまくったのが決定打になってほぼ今は鏡ですね。剣とかもいいと思うんだけど。あと銅鐸使ってた人たちは邪馬台国に負けたので忖度して今は鏡使ってるみたい。銅鐸はどうしたの? って聞いたんだけど、埋めちゃったらしい。いいんだろうかねこれで。仕方ないか

いかがでしたか? やっぱり卑弥呼ばの世って色々あって、そこから少し経つと世もだいぶ変わってきてると感じます。この国は一体どうなっていくんでしょうかね。それではまた。

2022-10-09

anond:20221009142422

下流出身で今は要件定義設計してます

はてなって「職人の方がエライ!!」みたいなよくわからないルールあるから

言いにくいんだよね。まあ職場でも製造の人が多いから少数派なんだけどね。

はてな使ってるソフト屋さんって要件定義とかの上流工程経験少ない人が多そう

下流工程は強そう

2022-10-06

下流工程がそこそこできるようになったぞー!!うおー!!

ってなってたら上流工程の配属になってしま

謎のソフトUI作ってる格闘してる

あってるかあってないかからないんだけど進めてる

カオス

2022-09-26

anond:20220926003230

俺はそれがわかってるからこそ、最近の流れがもう全然わからんのよ

例の医学部問題にしたって、そもそも私立医大学費をポンと払えるごんぶと実家じゃない奴には全然関係ねえ話じゃん

だってそうだし

まして毒親メンヘラサバイバ~とかわめいてるツイフェミどもなんか、医大受けるオツムすらねえんだからなおさら

そういう下流と上流じゃ女ガーとか言ったって利害が全然違って、共闘できるのがせいぜい萌え絵叩きぐらいだから学者弁護士あん必死で煽ってるんだろうが

2022-09-17

人間が1日に出すおしっこの量はおよそ1lくらいだという。

人間が1日に出すおしっこの量はおよそ1lくらいだという。世界には70億人いるから70億l=700万m3。これはちょっとしたダムくらいある。

あなたはこのおしっこダム管理人である。水は黄色く濁り強烈なおしっこ臭がダム一帯に漂っている。水面には無数の黄色い泡が浮かんでいる。蝿が飛んで地面には蛆が動いている。

おしっこダムは天気がいいと蒸発して減っていくが雨が降ると増えていく。増えすぎてしまうとやがてダム決壊する。おしっこを川に放流して調節したくても下流自治体や周辺住民漁協などが大反対する。彼らも生活がかかっている。

あなたおしっこダム管理人である今日も雨が降らないことを祈り憂鬱気持ちおしっこダムを眺めている。

anond:20220917090404

大手ではコーディングは軽く見られていて会議重要仕事からそれを任されてる人が出世頭って書いてるだけだけど、なんでそんな反応になるんだろう。

下流工程ができないってのがすごくコンプレックスなのかな。

下流なんて世間じゃ軽く見られてるからそんなこと気にすることないのに。

anond:20220917085101

そう。大企業

大手だとコーディングできるとか下流技術があると馬鹿にされる。

会議に出るのがお仕事毎日会議してるような人が出世頭。

2022-09-08

読点が多くて、最後になぜか「(笑)」うフォーマットプロファイリング

50代、60代の男性

例文は次の通り。

自己肯定感が低いのは、戦争に負けて、奴隷仕事を、長い時間経験したのが、子育て、しつけ、DNAによって下流に流れ続けているのならば、、、 腐った日本人を…どうする???(笑)

2022-08-27

anond:20220827104408

日本夫婦殆どは同等の階級同士で結婚する同類婚だと何度言われたら

高収入の男女はほぼ上流階級であり、低収入男性はほぼ下流だが低収入女性は上流も下流も両方いる

高収入女性=上流女性は同じ上流男性高収入男性しか結婚しない

高収入男性=上流男性も同じく上流女性しか結婚しないが、上流女性の中には低収入女性普通にいる

ってだけだ

anond:20220826141838

多分同世代。確かにそんな空気あった。上流下流わず。まあ悪い風潮だよな。

でも若かったのもあるだろうけど杉山清貴竹内まりや山下達郎に彩られてた80年代日本は本当に輝いてた。時代遅れ人間であることは認めるがそこだけは譲れない。

2022-08-26

パパ活って上流下流貧富の差が拡大して、またお妾さんシステムが戻ってきたってだけだよな

養える男が養えばそれで良い気もする。

結婚コスパ悪いとか言ってる奴らが

他人セックスしてるのを羨んで嫉妬しているだけで

自立した成人同士の付き合いなんて他人が口出しするもんでもないだろ。

2022-08-25

anond:20220825131951

上流で要件仕様を決める能力や、下流でも運用トラブルシュートする能力は、経験の蓄積が活きると思うけれども

2022-08-23

anond:20220823170700

設計から保守まで一気通貫で行う・・みたいな、上流工程から下流まで全部できるみたいなときつかうから

もう一般化してるんちゃうかな。

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