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はてなキーワード: 薄給とは

2023-11-30

祖母施設に入ることになった。

大人になってから祖母と過ごした日々が楽しかたことを振り返りたくて書く。

はいい歳の孫だ。母方の祖母ふたり暮らしをしている。

事の詳細は省くが親がいわゆる毒親だった。色々あって20代の頃に実家を売って、祖母暮らし始めた。

世間的に見るとふしぎな組み合わせだけれど、人生の窮屈さを取り返すみたいに私たち幸せだった。

実家にいた頃は、ふたりともパスタばかり食べていた。お腹が膨らむしとにかく安い。冷凍白身魚フライもよく食べてた。

引っ越しからは、スモークサーモンを買ったり、少しだけ贅沢をした晩酌おつまみふたりで食べた。

いからと買いづらかった葉野菜も、果物だって好きな時に買った。初めてシャインマスカットを食べた時は感動したし、後日ふたりが同じタイミングで買ってきて二房のシャインマスカットが家にあることもあった。貴族食卓か…?と笑った話は、鉄板エピソードトークになった。

また祖母は味覚も胃袋もけっこう若い。私が嫌な事があった!と帰ってからくだを巻いてる日、可哀想に…ピザをとろうか?と言い出した日もあった。自分が食べたいだけだろうと笑ってしまった。歳のわりには随分食べた。

年金暮らし老人と薄給OLふたり生活だったけれど、今までの人生で味わったことがない豊かさがあった。

ひどい暮らしの時もいつもなんとかなると笑っていたけれど、ふたり暮らし始めてから祖母さらに穏やかだった。

私の話を誰にでもしてしまうのは恥ずかしかった。でも、きっとこの暮らし幸せでたまらなかったんだと今は思う。

身体にガタがきて、去年からたくさん入院してる祖母。筋力も内臓も何もかもが弱ってるのに、ポジティブさはそのままに今周囲にいる人達からも愛されている祖母

本当は私の時間いくら削ってもいいから、もう一度だけふたり、家での時間を過ごしたかった。でもそれは祖母にとっても不安で望ましくないことだ。介護だけでなく持病へのフォローは孫だけだと心許ないからだ。何より本人が自分のために孫が疲弊するのは見たくないと言っていた。

入院してる間に祖母が帰ってきたらと買ったマグカップもまだ直接見せられてない。ル・クルーゼの鍋がかわいいけど使うには重いね…と話した事があったから、マグカップを買った。

祖母が冬に着たらかわいいと買った刺繍つきのニットも、今年はたぶん着られずに終わる。

甘い飲み物が好きだから入院している間に無印の秋限定パンプキンラテも買ってあった。退院した時の楽しみにしておこうと思ってた。

たぶんもう少ししたら、このふたり人生ボーナスタイムを懐かしめる日が来るんだと思う。

帰ってこられない可能性の方が高いことも覚悟していた。でも割り切れなくて今はまだ寂しくて無念だ。本人には言えないけど。

祖母はどこででも愛される力のある人だ。ただ忍耐力がありすぎるせいで、我慢をしすぎてしまう。

からせめて、その我慢が短く済むような施設に縁があるようにと祈っている。

そして願わくば、このボーナスタイムと同じかそれ以上に幸せを感じられますように。私も祖母心配をかけない程度に、お気楽に生きられる人間になるからね。

2023-11-25

anond:20231124024413

医師会かいう悪い連中が自分たち利益のために、

現状の、勤務医薄給・当直長時間労働の下積み奴隷で、開業したら楽で青天井に儲かる

という構造を維持してるんだよね?

患者側としては最初から大きな病院で診てもらった方が安心なので、小さな町医者は潰して大病院大学病院統合してほしい。

爺さんが近所のヤブ医者に「ただの痔ですね」と誤診されて、後で大学病院直腸癌と診断された時には手遅れだった恨み忘れてないから。最初から設備専門医の揃った大病院で全部の患者を受け入れる体制にしてくれ。

医者は、大病院経営者を除いて、開業できなくして全部サラリーマン勤務医にしてほしい。それと医学部の定員ももっと増やせ。

医者さんの方だって、親の病院を継ぐ予定でなければ、一生勤務医年収の上限は1,500万ぐらいだけど、工場みたいに8時間×3人の完全三交代制で、開業せずとも人間らしい生活ができる方が良くないか

患者と非医者家庭出身勤務医にとっては大病院に集約・医者は全部サラリーマンの方が利益になると思う。

代々医者やってる開業医の利権団体である医師会ロビー活動して抵抗するから、これが実現できないんじゃないのか?

anond:20231125091431

ワイも似たような立場で似たような悩みを持っているけど

どういう人事配置をすれば解決するんだろうなぁ

やはり管理職と平社員待遇差をもっと明確にして

エリートで高給で包括的に幅広い仕事をする管理職

単純作業薄給ボンクラ社員にしっかり区切るのがいいのかね

でもそんなに上手くいかないよねぇ

2023-11-24

anond:20231124230539

日本だと、それなりに有名な企業でも薄給だけどほんまか?

>今はゲーム開発なんて花形職業

医師仕事薄給で大変って話だけど。

保険解体して、自由診療にすれば治療費を沢山取れるし、医療を受けられない貧乏人は速やかに社会から排除されてWinWinじゃないか

なんで医師が皆保険解体を叫ばないのか疑問でならない。

2023-11-23

雑な発達障害認定って本当に多いなぁ

この人、Xだと「どう見ても発達障害」って断定されてたけど、なんでそう言い切れるんだろう。

個人的には「学生生活は割と充実していましたが就活は全滅」って辺りで、発達障害ではない可能性も高いと思ったが(発達障害も様々だが、学生時代に既に失敗する人もそれなりに多い)。

「虫が湧くゴミ屋敷、2年半伸ばした爪」って衝撃的だけど、記事を読むと発達障害由来というよりはうつ病ゆえの無気力に見える。

この人の苦しみは発達障害云々じゃなくて就職氷河期労働環境のせいでは?

もしかして若い人達にとっては就活は売り手市場で当たり前だから就活で失敗するのは当人問題があるからだと思ってる?

「50社以上受けましたが、すべて不採用でした。唯一入社できたのが詐欺まがいの信販会社

「たどり着いたのは薄給やりがい搾取パワハラが横行するブラック企業ばかり。入社前に提示された月給も噓だった。」

って、そういう会社存在しているのが悪いんじゃん。発達障害関係ないじゃん。

しかもこの人はYoutube収益化出来る程度のコミュ力はあるようだし、記事を見る限り発達障害っぽい要素はない。

発達障害という概念、つくづく社会問題個人属性社会の帰責させて改善を拒む、恐ろしい概念だと思う。

(しかトイアンナコメントは余計だな。就職氷河期のせいで人生詰んでる人は女性だって多いし、この記事弱者男性で括るのはおかしいと思う。)


虫が湧くゴミ屋敷、2年半伸ばした爪…40代引きこもり男性の苦しみ「ずっと自分なりに、もがき続けてきました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/25d54f95c68d571fa2fc3cc771e574ef81bce36a

2023-11-21

anond:20231120172028

嫁は付き合い始めた頃は半分フリーターみたいな感じで薄給ブラック労働してて、コンビニバイトでもいいかな〜みたいなこと言ってたりしたんだけど、

働いた方がいいと思うよって言ってやってるうちに何度か転職して今のところ年収800万くらいになった。

女性でこのくらいの年収だと世間的にはバリキャリってことになるんだろうけど、本人のパーソナリティとしては全然そういう感じではない。

2023-11-15

anond:20231115111155

有能な若手の生み出した利益無能な窓際おっさん給料に回して若者薄給

給料からごっそり取られる社会保険料は老人の寿命を3ヶ月延ばすためにじゃぶじゃぶ使われ、消費税は高くて、円安で今後はますます物価も上がる

バブル世代は毎月ブランド品を買うのがご褒美、海外旅行は毎年行くのが国民ほとんどの当たり前だったのに

遊ぶだけ遊んで結局バカしかいないか経済を失墜させて次世代にどんどん負債を積み重ねてる


本当に若者はやる気でるの?

2023-11-12

anond:20231005072735

薄給でもパートでも働いてくれる女ならええやんと思うけどな

結婚前までバイトがんばってたけど入籍したら即辞める女ばかり見てると思うわ

2023-11-10

anond:20231110130901

それがゆうほど任せられないってことも無いのよね。なので企業も積極導入してるわけ

アレな人はずっとわめき続けてるけどデザインアニメ会社はだいたい使ってる

 

あと、ネットに転がっている無料データ(の活用)レベルではお話にならない・・・そんなお仕事してる人はそんなにはいない

そしてそういう高度なお仕事が高給とも限らない

誰も幸せにならないから具体的には申しませんけど、ドキュメント読込むのがお仕事みたいなのもあって、

それ1/3のコストで出来るのよな、ちなみに薄給じゃあないよ

生成AIでいいのでは?と偉い人が気づくまでは居座る予定

 

ただ、素晴らしい技術を、怪しげな人たちが怪しげな売り方していることに、なんか嫌悪感を覚えるのはわからんでもない

でも、ワイくんのお仕事寿命と同じくらい・・・・なんならワイくんのお仕事よりも寿命短いんじゃないかしら

スマホに生成AIが標準搭載されるまでの寿命

2023-11-08

anond:20231108180203

儲ける仕事がやりたきゃ楽な仕事がやりたきゃ別にそれやるでしょ

単純事務や(力仕事のない)軽作業じゃねーーーんだし

 

ただ今すぐ賃金改善するのは現実的ではないから、

薄給激務で私生活に影響出てるなら、いったん他の業界行くしかないは事実だと思う

ITでいいだろ、IT

 

ワイが石油王なら福祉従事する人たちに億単位寄付するやけどな

石油王じゃないから切ないね

 

運送業建築業界も大変だね

anond:20231108173735

社会的ステータスが高くなくてもいいけど一定以上であることは必要だ。

さすがに生活が成り立たないレベル薄給だと愛がどうこうとか言ってられない。

そして現代ではその一定以上をきちんと満たすのが困難な時代というのが前提にある。

anond:20231108062300

女はきつい仕事しない!って言われるけどこんな介護職員の多くは女であるしか薄給。保育や介護など女の多い仕事は軽く見られるという現実がある。上野千鶴子も言ってた

2023-11-07

anond:20231107234331

最低賃金よりちょっと上程度の薄給フルタイムの奴が自分給料さえ上がればいいって言うしょうもないエゴイズムで主張してるだけやろなあという話

2023-11-06

anond:20231106223729

だって「耐えがたきを耐え忍び難きを忍び」とかダンピング戦争天皇の言ったことなんか、到底理解できないだろ

現代人も戦争薄給に耐え忍んでいるが、さっさと戦争やめて中小給料上げて経済回せば良かったんだよ

戦争奴隷もどきを使わないと成立しない上級国民など、社会百害あって一利なし

2023-11-02

anond:20231102222919

高学歴でありながらワープーや無職の人もいる

毒親に自立心奪われた子ども』や『生きる力が弱過ぎる子ども』のサポート問題解決しない限り何も変わらないと思います

あと、社会必要仕事ほど薄給なのもなんとかした方がいいです

anond:20231102211442

1871年明治4年)1ドル=1円という記事を見ちゃった

華族はどんだけ儲かってたんだ

繊維女工薄給で、輸出はダンピングしてたよね

2023-10-24

なぜ現代の若人は我儘を言うことさえ許されないのか

戦後から当時の若者は、全共闘だの愚連隊だのやりたい放題やってきたのに今の若者は声を上げることができない。

そもそも誰も若者の話を聞こうとしない。

今の若者年寄りどもから使い捨てのボロ雑巾のように扱われ、少なからず困窮している。

大卒は当たり前、高卒なんてどこも雇おうとすらしない。大卒からと言って安泰でもなく、昔の学生みたいに麻雀なんぞに呑気に明け暮れているようなのは確実に弾かれる。

そうでなくとも学生のうちに、起業したり、何かを開発したり、何かしらの企画成功させたりしていない者も大体は弾かれる。

高卒入社できた時代はとうに過ぎ、一握りの価値ある若者しかまともな企業に就けない。そのような時代突入している。

まともな企業に就けなかった大抵の若者は、薄給で、サービス残業パワハラも当たり前、昇給もごくわずかで、この先年金が貰えるかどうかすら分からないのに、保険料だけ払い続け、将来への不安を抱えたまま鬱々と働いている。

政治家メディア年寄り言葉ばかりに耳を傾けている。若者怨嗟の声など一つも取り合わず、私腹を肥やすことに心血を注いでいる。

仮に声を上げたとて、若者酷使し、無視するような年寄り政治家に何が期待できるというのだろうか。

もはや少子化で層の薄くなった若者では、層の厚い声の大きい老人らに太刀打ちすることさえ適わなくなってしまった。

今の若者年寄りに媚びへつらっておこぼれに預るか、ただ沈黙を守り続けるか、それくらいしか選択肢が残されていない。

そんな歪な社会で少しでもまともな生活を求めて、今日酷使されているのである

2023-10-20

anond:20231020083958

バス運転手→求められる資質の割に薄給

農業設備や農機具に中々の初期コストがかかる上に天災リスクが重い

飲食店バイト→店増えすぎな上に薄給

人手不足になるべくしてなってるよな

ずっとなにかに焦ってる

はたちくらいからずっと何かに焦ってる気がする でもなにがしたいのかわからないし、なにもできていない

結局は承認欲求なのかもしれない 褒められたいだけなのかもしれない

何をしたら満たされるのかわからない

今は社会人でどっちかというとゆるホワイト薄給

転職とかしてもっと仕事してワーカホリックになつてしまえば満たされるのか 趣味とか遊びで私生活を充実させれば満たされるのか 恋愛したり結婚したら満たされるのか 誰か助けて欲しい

2023-10-19

父の還暦祝い

当時かなり薄給で、5000円くらいの予算が限度だった。

同じ年に還暦を迎える母は、パジャマが欲しそうだったので、わりとすんなりパジャマをあげることに決まった。

しかし、父にあげるほうはなかなか決まらず、かなり悩んだ。

結果、ジェラピケのトイプードルぬいぐるみをあげた。トイプーも、還暦のおじさんへのプレゼントになるとは青天の霹靂だったに違いない。


一応、その頃父がぬいぐるみを欲しがっていた(半分冗談だと思っていたが、思ったよりガチだったらしい)ことと、昔から父は犬が好きで飼いたがっていたが、母が動物苦手なので飼えなかったという過去もあったので、トイプーぬいぐるみを選んでみた。


とはいえ、いい年したおじさんに、ジェラピケのぬいぐるみをあげても喜ぶんだろうかと、あげるまでずっと不安が拭えないままトイプーをあげる日がやってきた。


結果は大喜びで、今でもたまにライントイプー写真が送られてくるし、実家に帰ると大切にされてのびのびと過ごしている様子が伺えてほっこりする。ただ、わたしはらちゃん(仮名)で、そう両親に呼ばれているのだが、そのトイプーはらら茶と名付けられており、なんともいえない気持ちになることはある。

2023-10-17

生活保護受給したアスペの行く末

 元生活保護受給者アスペと鬱で精神2→3級だが、少し前に、ようやく社会人(正職員待遇)ができるところまで戻ってこれた。

 社会人といっても某飲食の一兵隊なので、世間一般でいえば「負け組」とか「底辺社畜」の類だと思う。

 そして生活保護をそれより上だの下だの、そういう序列をつけて優越に浸りたいというわけでもない。生活保護には大変お世話になり、このセーフティネットがなければI was gone.しているか、生きていても反社勢力捨て駒か何かになっていたかもしれない。雨風が凌げる快適な部屋で、布団にくるまって眠れて、贅沢しなければ日に三度の食事に困らず、人の道を誤らないように暮らせたのだから福祉事務所の方角に足を向けて眠れない。

 脱線した。生活保護申請に至った経緯から書きたい。

 といっても別に変わった経緯でもないと思う。地元公立小・中・高を経て地元宿泊業を営む会社に入りホテルマンとして働き始めたのだが、不規則勤務・薄給に加えてお局の係長からパワハラにより精神崩壊して退職精神2級判定、実家に帰る、雇用保険失業給付が尽きる、実家から出される、保護開始……こういう順序だったと思う。

 実家での待遇は良くなかった。特に兄が酷かった。両親も最初の頃は同情的だったもの長男(兄)の機嫌を損ねるわけにもいかなかったのだろう、次第に冷たくなり、雇用保険給付が尽きるときに30万円を渡され、今のていたらくで盆と正月以外は実家に近寄るなという旨のことを宣告された。田舎だけに周囲の目もあるし、やむを得ない措置だと思うし、今更それを遺恨に思ってもいないし、ここでズルズル寄生許可されていたら今頃は立派なニートのできあがりだったことと思う。もっともそのときは、ああもうこれは死刑宣告だなと目の前が真っ暗にはなったが。

 とはいえそう簡単自殺できるなら何も苦労はない。役場障害福祉課(精神障害者の手帳の件でお世話になっていた)に話をしたところ、ありがたいことにこんな穀潰しに親身になってくれ、提案をもらえた。

 ひとつは「障がい者グループホームに入居して集団生活を送る」こと、もうひとつは「手持ちのお金でとりあえず単身向けの安い賃貸契約して住む」ことだった。いずれにしても精神2級の状態で今後の生活にかかるすべての経費をまかなうことは不可能だろうから生活保護申請は前提と言われた。一刻も早く家族(特に兄)から攻撃から解放されたかったので、障害程度区分(介護保険でいう要介護1~5みたいなの)を取ったりするために必要になる時間も惜しみたくて1Kの賃貸アパート契約してそこに引っ越すことにした。引っ越すといっても冷蔵庫洗濯機家族共用なので家電量販店で買ってアパートに届けてもらうことにし、段ボール箱5つ分くらいの荷物を自室から原付のリアキャリアに縛ったりステップに置いて運ぶだけだから引越し自体もあっけなく終わった。父のワゴン車に積んで運べば1回で済んだだろうけれど、その迷惑をかけるのも躊躇ったのは覚えている。

 生活保護で月に支給される額はおおよそ12万円程度。障害基礎年金は無事3級が出たが、年金収入として申告し、その分減額される(生活保護年金になるわけではなく、他の生活保護受給者と同じ金額生活をすることになる)システムなので、年金が出たからといって裕福になるわけではないことを知ったが、とりあえずこれで、贅沢しなければ衣食住が許されるくらいのベースができた。原付(125以下)が、「事故を起こしたときちゃん賠償できるように任意保険にも加入すること」を前提に保有運転してもいいといわれたのは助かった。

『働かずに食う飯』が美味いかどうか……。考え方に個人差はあると思うが、私にとっては何を食べてもあまり味がわからなかった。保護支給日に、月に1回くらい口の栄養をと思って高い外食(といってもファミレスとか回転寿司くらいだが)をしても、味に感動するようなことはなかった。むしろ高い飯を食べると罪悪感が強かったようにすら思う。

 刷り込みとか色々あるかもしれないが、とにかく、『今この時点において、自分より無価値人間はいない』ということを感じていた。卑屈になりすぎていたのかもしれないけれど、今の自分が生み出せるものといえば二酸化炭素排泄物しかないわけだからテレビを持っていなかったのでもっぱらラジオだったのだけれど、野球中継を聴いて贔屓のチームの選手が拙いプレーをして点を取られたときにも、自分とき選手叱咤できる立場じゃない、となって、野球中継さえまともに楽しめなかったくらいになった。

 鬱もなかなかその頃は酷く、家事は勿論のことながら入浴すら自発的にできなかったので障害福祉サービスで週3回ヘルパーさんが来てくれるようになり、相談支援専門員さんがついてくれることになった。モニタリングという定期的な面談ときに「ラジオ野球聴くのすら申し訳ない」というようなことを話すと、就労継続支援B型という作業所を紹介してくれた。見学に行ったところは障害の程度や意欲に応じて、ほとんど遊んでいるに等しいレクリエーションのようなことから集合住宅公共施設などの清掃まで幅広くやっていたところで、「ちゃんとできるかどうかわからないが、清掃作業をさせてもらえるなら」という条件で通所し始めた。週1日・午後のみから始めて、少しずつ増やして週4・午前午後になり、報酬として工賃を2万円くらいいただけるようになった。まったくの無価値ではなく、月2万円だが自分にそれだけの価値を認められたことが嬉しかった。もちろん収入なので生活保護支給額は減るのだが、勤労による収入場合は控除が認められて、2万円工賃をもらえれば月に1.5万円くらいは実質的自由になるお金が増えた。この頃には、「月1回くらいは口に栄養しても」の罪悪感も少し薄れ、熱々のハンバーグがとても美味しかった。

 ……とここで、レジ会計をするときに壁に貼ってあったポスターを見て、「アルバイト募集されているんですね。未経験歓迎とありますけど僕みたいなのでもいいんですかね?」などという畏れ多いなんてレベルを超越した暴言を吐いてしまったのだ。

 レジカウンターを挟んで二言三言のあとバックヤードに連れて行かれ、店長がいる時間帯に履歴書を持って面接に来てくれという話になってしまい、そこから何をどうしたかよく覚えていない。作業所までそう離れていなかったので、まずは作業所に駆け戻ったのだけは覚えている。

 後日、作業所管理者さん同行で面接になった。店長施設長が最初に長く話し、最後の方で何か言いたいことはと問われたときに、施設長が言わなかったこと(生活保護受給中とかただの精神2級ではなくアスペルガー症候群もあること)を言った。施設長がいい顔をしていなかった。ここで仮に採用に繋がれば作業所の実績に繋がる大事なところなので、その足引っ張りになることをされたら困るというのが施設長の本音だと思うが。

 採用の前にまず実習ということになった。熱々の料理お客様にぶちまけるような致命的な失敗こそしなかったが、皿は相当割った。14番テーブルに持って行くはずの料理24番に誤配したり散々だった。高校生の先輩バイトさんに使えないと舌打ちされたのも覚えている。

 ……が、総合的な評価はそこまでダメではなかったのか、まずは週2日のランチタイム要員として採用された。10時半から15時の4時間半。百戦錬磨兼業主婦パートさんにはこき使われたが数多のフォロー配慮をしてくれて感謝しかない。

 週2日と4時間半が次第に延び、フルタイムになり、正職員待遇になった。精神手帳も2級から3級に見直された。生活保護基準より収入が上回ったため停止され、半年後に打切りになった。福祉事務所に頭を下げに行ったら担当ケースワーカーさんに激励していただいた。

 正職員待遇はいってもあくま障がい者雇用なので、健常者とまったくの同一条件ではないけれど、少なくとも今は野球中継を素直に楽しめるようになったし、親や兄・妹との関係もある程度戻ったと思う。兄のところには2人子どもがいるし、妹も近々結婚するらしいことを聞くと、私は家庭を持っていないことが兄や妹と較べてレベルが下だが、これはさすがに相手のあることだから自分けが足掻いてどうにかなるものでもないし、仕方ない。

 お金けがすべてではないが、今は保護費より相当多い給与を貰えているし、そのおかげで保護の頃より僅かだが広く便利がいいアパートに移った。雑誌文庫本くらいならそこまで財布と相談しなくても買えるようになったし、何より「お天道様の下を堂々と歩ける」ようになった。

 もちろん、今後また何かの弾みで生活保護に助けてもらうことにならないとも限らないが、保護依存しないように、備忘録として残したい。

2023-10-15

みんな何にお金使ってるか教えて

20代、とにかく薄給だった。首都圏年収300万で生きてきた。

そして30歳で転職した。転職して数年で年収が3倍近くまで増えた。相当に生活に余裕が出た。

だけど、これまでお金を使ったことがなかったから、何に使えばいいかからない。

20代は「何かを欲するということが悪だ」と思い込まないと生きていけなかった。自販機で何かを買うことすらためらう人生だった。

結果的に、自分欲望に鈍感になってしまった。何をしたいのかがわからない。

自分自分欲望に気づくのはもう難しい気がする。

世間にある欲望の一覧を手に入れることで、自分欲望にも気づけるかもしれない。

みんな、何にどれだけ使っているの。おしえてください。

おもしろそうなお金の使い方をしている人がいたら、ぜひ真似させてください。

ちなみに、現在支出項目はこんな感じ。

項目 支出 備考
家賃 8.5万円 都内25mm2の部屋に越してきた、広くていい感じ。
食費 4.0万円 いいチーズ過去比)とか買うようになった、いい感じ。
光熱費 1.0万円 エアコンをためらいなくつけられるようになった、いい感じ。
通信費 0.5万円 スマホ代は昔から月1000円以内に収まる。
医療費 0.2万円 概算値。年間0円のことも普通にある。
衣服美容 0.8万円 ユニクロって結構高いよね。散髪は2ヶ月に1回で1500円。
雑費 0.3万円 ティッシュとかシャンプーとか。
書籍 1.0万円 技術書とか。ここは昔からしまお金を突っ込んでいる。
飲み代 3.0万円 最近バーに行くようになった。楽しい
交通費 0.3万円 ほとんど移動しない。
合計 20万円くらい 30万円ぐらい余る

余ったお金は全部オルカンに突っ込んでいる。

ものすごいスピード資産形成されていくわけなんだけど、結構虚しい。

もう少し自分幸福度を上げるようにお金を使えるようになりたい。

2023-10-13

学生時代引きこもり既卒フリーターから国家公務員合格した。

スペック現在20代後半。底辺私大文系卒。大学時代授業出席以外完全引きこもりガクチカなし。

薄給ブラック企業営業職に3年勤務したのち退職

フリーターしながら予備校通い1年。国家公務員と大規模自治体複数合格

国家公務員を目指した理由

・前職の基本給15万、退職金なしに絶望した。

筆記試験のウエートが低い地方公務員と違い、一次さえ突破できれば最終合格まで行ける可能性が高いと踏んだ。

・今まで全然勉強をしてこなかったので、専門科目の勉強がしてみたいと思った。

底辺私大から資格職ではないまともな仕事に就くにはもうこれしかないと思った。

退職するまで

全落ちのリスクを最小限にとどめるため、短期離職の経歴を作りたくなかったので3年働いた。

退職する1年半前に実家に戻り、小遣い1万、家に2万入れる以外は全額予備校費用と1年間勉強するための生活費貯金をした。

ガクチカが一切なかったので、自己PRで少しでも有利になるよう成長できそうな仕事積極的に引き受けた。

実家に戻った後簿記2級を取った。これにより長時間勉強する体力がつき、自信になった。落ちたら経理派遣をやろうと思っていた。

退職

大手予備校に最もスタンダードコースで入校した。予備校カリキュラムに忠実に、講師に言われたことはすべてやった。

自分勉強スケジューリングにあまり自信がなかったので、2週間に1回は講師勉強進捗を報告していた。

・1日10時間勉強した。(朝3時間、昼間5時間、夜3時間ほど。)

モチベを維持するため、SNSやオプチャを活用して仲間を作った。

反省

・基礎学力が足りなかったため、数的処理(中学受験に出てくる算数のようなものらしい。)と英語全然できなかった。

思えば、退職前に英単語くらいはやっておけばよかったかもしれない。

試験を通じて思ったこ

中央官庁であっても割とそこまでレベルの高くない大学の人も最終合格してる。

・意外と既卒多い。フリーターも多い。

・小規模自治体はことごとく落ちたので、筆記のウエートが高い国家を受けて正解だった。

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