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はてなキーワード: 一酸化炭素とは

2019-05-23

anond:20190523163129

いそう

硫化水素自殺とか一酸化炭素とかはあのマニュアル参考にした人が多いと思う

一酸化炭素特に一押しの方法として紹介されてたし

2019-05-19

anond:20190519202535

爆発じゃテロに使われたりするので一酸化炭素濃度少しずつ上がるようにすればいいのではないでしょうか

2019-01-15

anond:20190114224851

横だけど咳が出る人については探せばたくさんあるよ

 

http://q.hatena.ne.jp/1400998393

http://q.hatena.ne.jp/1393263179

http://q.hatena.ne.jp/1269239663

 

ファブリーズだので「匂いの発生源に揮発性嗅覚麻痺剤を吹きかけ、匂いを嗅ぐと同時に嗅覚麻痺させて匂いを消したことにする」薬剤が流行ってるけど、麻痺させるのが嗅覚だけで、アレルギー反応まではブロックできないんでそのへんじゃないのかね。

嗅覚なんてスペクトル狭いもんだし異常を起こす揮発物質があれば必ず嗅覚が反応するかどうかは進化だより(一酸化炭素だって人間は嗅ぎ分けられない)

ちなみに麻痺じゃなくて「どんな匂いでも消せる」薬剤なんて酸化剤(ハイターだのブリーチファブよりずっと昔からあって100円で買える)くらいだけどたいてい匂いだけじゃなく発生源も壊しちゃうからファブみたいには使えないよ

 

あと個人的にナトロム含めてネットにはびこってる医者化学薬学なんて高校でとまってるバカばっかだと思ってる

生理学さえまともに覚えてないからわからなかったら自律神経失調症なんて病名を適当につけちゃう

2018-10-24

anond:20181024170501

「嘘」は悪である、というのがあなたの提起したい問題だと思う。

だが、ある行為「悪」なる意志により行われた「悪」行為であっても、それが「善」なる結果を生む、ということは起こりうるのではないだろうか。


極論だが、空き巣が盗みをするために窓をぶち破って家屋侵入したら、図らずも一酸化炭素中毒死ぬところであった家人を救う結果になった、とか。この場合、もちろんこの空き巣の悪が消えるわけではないが、同じように彼の行為が善なる結果を生んだことを否定しても仕方がないだろう。前者を取り上げて「嘘は悪である」と主張するのも一面だが、後者に注目した人が「嘘も善(なる結果を生む)」というのもまた正しい一面だ。

2018-10-04

タバコ臭い

たいへん臭いことで話題タバコ臭い

一言タバコ臭いと言っても色んな種類があるよな。

1 火をつける前の臭い。あまり臭くないけど、ずっと嗅いでるとウェってなる。

2 喫煙者の口から出てくる煙の臭い。煙くてゲホゲホになるけど、何よりも腹が立って喫煙者ワンパン入れたくなる。

3 置きタバコ臭い。吸わねえなら消しとけカス不完全燃焼タバコから一酸化炭素も出ているからか、臭いのを通り越して苦しい。

4 吸い殻の臭い。広範囲臭い拡散するわけではないが、火が消えたところで臭いものはどこまでも臭い

5 喫煙者の服や髪についたタバコ臭い。いわゆるサードハンドスモークと言われるタバコ臭いだ。エレベーターかに乗ってこられると、目と喉が痛くなる。可能ならばエレベーターから突き落としたい。

6 喫煙者口臭タバコを吸っていない状態)。よく例えられることだが、確実にウンコ臭い内臓が腐っているのかな?と言いたいところだけど、あれはタバコのせいで唾液が出なくなって口臭が濃縮されてんだよな。

7 喫煙者口臭タバコを吸った直後)。マジ呼吸しないでほしいレベル。首を絞めたくなる。

8 喫煙者口臭タバコを吸った直後に歯磨き)。タバコ臭を消したくて歯磨きしたんだろうけど、全然臭い消えてねえよ。歯磨き臭いと混ざり合ってわけわからん地獄の臭さだわ。本当に地獄に堕ちろ。

まあ俺的には8が一番臭いかな。喫煙後に歯磨きするのは女の喫煙者に多いけど、あれ本当に最悪だからな。

2018-09-04

anond:20180904152036

一般空気中の一酸化炭素濃度が高くなると人は瞬間的に映画館意識を移動できるとされている。

そこはプライベートムービー状態で、増田人生を振り返るホームビデオが上映されているらしい。

ニュー・シネマ・パラダイスで言う所のラストキスの嵐的な奴だな。

一酸化炭素濃度を高くするためには通気性のある扉や窓をガムテープで目張りして暖房器具を使えばいい。

簡単だろ? これだけで映画館に移動できるんだ。試してごらん。

2018-07-09

水害が1番こわい

地震自体はそんなに怖くない。二次災害津波が怖い。

火事は怖いけど、火からは(ある程度)逃げられるし、一酸化炭素中毒眠るように死ぬらしいから苦しさ度でいうとそんなに怖くない。

水害は気づいた時には逃げられないことも多いし、溺れて苦しみながら死ぬのが怖い。

水害の可能性がある地域では訓練とかやっているのかもしれないけど、全国の小中学校避難訓練においては地震火事だけじゃなくて水害についてももっと恐ろしさを伝えるべきだね。

2018-05-25

禁煙日記1日目

禁煙外来に行った

昨日、禁煙外来に行った。

問診票を書いて、診察に入り、問診票と同じ内容をなぜか改めて確認され

薬の説明(*1)を聞いて、禁煙宣言なるものを書かされたあと

一度診察室を出て、別室で看護師にまた問診票と同じ内容を改めて確認され

呼気中の一酸化炭素濃度を測って、禁煙手帳を渡され、処方箋をもらった。

*1:今回処方された薬は、空腹時に飲むと吐き気が出やすいとか、ごくまれ意識が飛ぶことがあるから運転するなとか

薬効とか

帰って晩飯を食べたあとに処方された薬を飲んだ。

詳しい話は当然知らないんだけど、今回処方された薬は

ニコチン摂取すると脳の中でバチコーンと結び付く快感

 お薬によりあらかじめふさいでおいて

 ニコチン摂取しても快感を得られないようにする」というものらしい。

とりあえず昨晩飲んだので、今朝どんなもんだろうか、と思い実験的に1本喫んでみた。

初日からなのか、あまり薬効は感じられず、普段通りの喫み味だった。

今後

人様のお金禁煙を助ける薬を買っている以上、あまり失敗はしたくないなあ、という気持ち

(条件を満たした禁煙外来保険適用になる)

色々実験しながら最終的にはやめられるようにがんばろう。

2018-04-08

anond:20180408213349

一酸化炭素が楽だという。

硫化水素も一瞬らしい。

たぶん一酸化炭素ベストだろうなぁ。

昔読んだ完全自殺マニュアルによれば、死体が穏やからしい。

2018-03-08

死ぬ方法メモしてみる

風呂に浸かりながら睡眠薬を飲んで溺死

車の中で練炭を焚いて一酸化炭素中毒死ぬ

近くの林か車庫で首吊り

他に何かあったらみなさん教えてください

2018-03-06

誰にも迷惑をかけずに死にたいだけなのに

なぜ自殺をしてはいけないのだろう。

少なくとも本人は「死んだほうが楽」と思うほど苦しい状況で、そんな相手に「死ぬな」というのは暴力ではないだろうか。

自殺をするにあたって大きな問題となるのは

という点だ。

まず悲しむ人がいる点については「死んだほうが楽」なほど苦しいわけで、周りの人には諦めてもらうしかない。

どのみち助けてもらえないほど状況が悪化しているのに「あなたが死んだら悲しい」と言われても困るだけだ。

残りの人生を全て引き受ける覚悟があるなら止めてもいいが、そんなことは親でも無理だろう。

(以前ツイートされていたが、10億円くれれば思いとどまる人は結構いるようなので、どうしても止めたい人にはおすすめだ)

さて今回の本題は残りの2点について。

自殺をする際に「迷惑をかけない」「苦しみたくない」この2点をクリアするのは非常に難しい。

自殺ダメ」の一点張りで、だれも幸せにならない仕組みが不毛すぎる。

まず「迷惑をかけない」自殺方法だが、もうこれがほとんど存在しない。

首吊りリストカット、飛び込み、飛び降り一酸化炭素中毒、どれもこれもハタ迷惑ものばかりだ。

誰かが自殺した家に住みたいと思う人は少ないだろうし、外で死ぬ不特定多数迷惑がかかる可能性が高い。

比較迷惑度が低そうなのは、崖からダイブ、船を漕ぎだして入水、樹海首吊り道路脇で車内練炭あたりだと思うのだが、条件が難しいし迷惑には代りない。

これで更に「苦しみたくない」となると、本当に難しい。

まりしまないと言われているのは首吊り一酸化炭素中毒だが、これさえも「自殺ダメ」の精神からか、実は苦しいのだと脅す人がいる。

悲惨なのは「苦しみたくない」に重点を置くと、電車飛び込みが候補の上位に挙がってしまう点。

比較的苦しむ時間が短そうで、失敗も少なく、飛び込む瞬間に勇気を振り絞るだけでよいのは魅力的だ。

ものすごい数の人を巻き込んだ挙句、遺族に多額の賠償請求が届くという非常に迷惑自殺方法だが、一定数が電車飛び込みを選んでしまうのも、現状を考えると仕方がないことに思える。

以上を踏まえた上で提案

自殺を受け入れる施設がほしい。

医療機関のような場所契約書にサインをし、渡された薬を服用して眠るように死ぬ

遺体はそのまま処理できるから、余計な手間もかからない。

臓器の提供など多少はメリットがあるかもしれない。

施設職員がどのような心持ちで働くことになるのか、想像がつかないので申し訳ないが。

将来的にはオートでの処理が理想ではある。

もちろん本当は死にたくないのに追い込まれしまう人もいるし、かまってアピールの果てに引けなくってしまった人もいるだろう。

そういう人のために、自殺相談の窓口があることは大切だと思う。

でも、もう決意が固まってしまった人には意味がないし、そういう人を引き止めた所で苦しめるだけだ。

いざとなれば自殺すればよい、という逃げ道が確保されていたほうが開き直れる人だっているだろう。

望みはそんなに大きなものじゃない。

なるべく他人迷惑をかけたくないだけ。

つらい思い、苦痛から逃れたいだけ。

人ひとりが死ぬ。そんなに大したことだろうか。

みんなが、もう少しだけ穏やかに過ごすための、ちょっとした提案のつもりなのだけれど。

2016-12-04

死の収容所へ 1

ヨーロッパユダヤ人絶滅の準備

 ドイツ軍ソ連侵攻は「特別行動隊」(Einsatzgruppen :アインザッツ・グルッペン)によるすさまじい組的殺作戦をともなっていた。侵攻から数週間を経ずしてナチスは他のヨーロッパ地域に住むユダヤ人絶滅作戦の準備に着手した。1941年7月31日、ゲーリング( Herman Göhring 空軍相、元帥)はラインハルトハイドリヒ(Reinhard Heydrich SS上級部隊隊長、SS大佐)に次のような命令を伝えている。

「次を命ずる‐貴官は、ヨーロッパドイツ支配圏におけるユダヤ人問題の『最終的解決』に関する組織、実務、そして財務上の必要なあらゆる準備にかかり、… さらに、ユダヤ人問題の『最終的解決遂行にかかわる準備組織、実務、そして財務上執るべき手段計画の全容を、本官に対し速やかに提出せよ」

 この任務遂行の準備を調整するためハイドリヒは1942年1月20日、ヴァンゼー(ベルリン郊外)に会議召集した。会議にはドイツ帝国閣僚の面々、ヨーロッパ占領地域各国のドイツ総督、そして、ゲシュタポ本部ドイツ移民ユダヤ人局長・アドルフ・アイヒマンを含むSSの上級将校たちが出席した。

ヴァンゼー会議」の決定はやがて、政治および軍事面において、全世界に重大な展開を引き起こすことになる。

 1941年12月11日日本軍による真珠湾攻撃を受けてドイツアメリカ合衆国に対し宣戦を布告した。戦争はすでに人類を連合国側と枢軸国側に隔て、全世界を巻き込む総力戦様相を帯び始めていた。この新しい局面は、ドイツ戦争遂行上の衝害から解き放った。ドイツにはもはや政治的配慮や「ユダヤ人の大量殺戮がもう始まっているのではないか」という世界世論に気がねをする必要が全くなくなったのだ。

 ヴァンゼー会議の進行は詳細にわたって記録され、議事録ニュルンベルク国際軍事法廷証拠として提出されている。それによれば、ハイドリヒはまずヨーロッパにおけるユダヤ人問題の最終的解決について自分ゲーリングから全権を委譲されていることを告げて会議を始めた。会議の中でハイドリヒは次のように述べている。

総統意向により、ドイツ移民は目下ユダヤ人をことごとく東方追放し、その跡地に対して行われることになった…

ヨーロッパにおけるユダヤ人問題の最終的解決の中では、各国に散在する約1100万人のユダヤ人が考慮されなければならない。次のとおり…」

 ここでハイドリヒはヨーロッパ33の国と地域ユダヤ人口をリストに揚げている。リストにはドイツ占領国や同盟国とは別にイギリスソ連ヨーロッパ地域、また中立国ポルトガルスペインスウェーデンスイスアイルランドトルコといった、ドイツ占領する予定だった国も含まれていた。

 ユダヤ人大量虐殺の実際の準備はハイドリヒによる組織の準備と同時に進められた。1941年夏、ハインリヒ・ヒムラーアウシュヴィッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘスを呼んだ。ヘスは戦後証言で「ヒトラーユダヤ人問題の最終的解決の実行を決断したことを、このときヒムラーから知らされた」と明らかにし、さらに次のように述べている−「事実東部で行われているようなやり方(ソ連地域でのユダヤ人殺害特別行動隊による狩り込みと射殺)では与えられた任務対応できなかった。絶滅という任務のためには、特にアウシュヴィッツ収容所対応させる必要があった」。

 この会談の直後、アイヒマンアウシュヴィッツを視察している。二人は、ソ連で行われている射殺は大量の人間を短時間のうちに皆殺しにするには不向きであり、大量殺戮はガスを使う他はないとの結論に達した。

 ガスを使った殺害ナチドイツにとって初めての経験ではなかった。すでに「安楽死計画」において、ガスが使用されている。この計画1939年9月から1941年8月末まで実施され、7万から9万人にのぼる精神病者と重度の障害者がガス殺された。わずかにユダヤ人も含まれていたが、このとき犠牲になったのはほとんどがドイツ人だった。ナチスはこの「安楽死計画」を、「役立たずの穀つぶし」—ナチは彼らをそう決めつけた—を国家から駆逐し、アーリア人種の優性を高めるための手段だと考えていた。ヒトラーはこの計画にあたり「T-4」という秘密組織を発足させている。「T-4」は総統直属の正式組織として医師を擁する医療関係の諸機関大学研究所病院等)を支配した。不治の病に苦しみ死を待つばかりとなった病人たちの命運が、かれら医師たちの手に委ねられた。

 かくして犠牲者たちはそれぞれの医療機関に用意された気密構造の部屋へ案内され、ガスによって窒息したのだ。死体特殊な焼却炉で燃やされた。このガスを使った安楽死はすぐに外部に露見し、ただちにこの殺害行為をやめさせるための抗議行動が‐特に犠牲者の遺族と教会から‐起こった。ヒトラーは譲歩し、1941年8月末、これら医療をかたる殺人を当面中止するよう命じた。

 しかしこの安楽死計画の中で蓄えられた経験は、「最終的解決」の準備をしていたSS当局に役立つことになったのである

絶滅作戦

 絶滅作戦としての最初のガス実験は1941年9月アウシュヴィッツで行われた。ソ連軍戦争捕虜たちが実験台に選ばれた。彼らは密封された地下室に閉じ込められ、チクロンBによってガス殺された。非常な短時間捕虜たちは窒息死した。以後続けられた一連の実験で、ナチスはガスという新しい殺害方法を開発するめどを立てるに至った。同じ頃「特別行動隊」も、ハイドリヒ指揮下のSS技術局の援助を受けて同様の方法を開発している。ここでは「ガス室」の代わりに「ガス・トラック」が用いられた。この車の外見は救急車冷蔵車に偽せてあったが貨物室は気密構造となっており、マフラーから貨物室まで 延ばされた特殊パイプ排気ガス中の一酸化炭素を密閉された貨物室に直接流し込むようになっていた。犠牲者たちが貨物室に入れられるとドアが閉まり、鍵が下ろされ、そしてエンジンがかけられた。

 「ドライブ」は、全員が死亡するまでに30分も要しなかった。所定の場所に着くとドアが開けられ、死体は運び出されて埋められた。この「ガス・トラック」は、大型のものでは150人を、小型のものはその半数を収容した。ソ連ドイツ占領地域では1941年12月だけで、数千にのぼるユダヤ人が「ガス・トラック」で絶滅させられている。

 1941年12月8日。占領ポーランドのロッヅ管区ヘルムノ村(ポーランド名ウッヂ市ヘウムノ)近郊で最初絶滅収容所が稼働を始めた。殺害には「ガス・トラック」が用いられた。犠牲者たちは主に列車で運ばれ、収容所の近くで降ろされた。そこは一部を公園に囲まれ崩れかかった古い宮殿の中央広場で、人びとは垣根に囲まれ区域に通されると「労働に就く前にこれから車に乗ってシャワーを浴びに行く」と告げられ、次のように言い渡された。「衣服を脱いてこの車に乗るように」

 「ドライブ」が始まった。車が4キロメートルほど走ったころには、排気ガスによって全員が毒殺されていた。「終点」は森の中の柵で囲まれ場所で、そこにはこの仕事のために特別に殺されずにいるユダヤ囚人の一団が待機していた。彼らが死体を車から降ろし、そして埋めた(後には死体は焼却処理されるようになっている)。ヘウムノではこうした「ガス・トラック」が3台稼働し、当局員として150人ほどの警察官とSS隊員を擁して1943年4月に一旦閉鎖されるまで稼働し続けた(その後1944年から3ヵ月あまり再稼働)。ここではロッヅ管区他から連行されたユダヤ人と少数のロマ・シンティヨーロッパ語名ジプシー)の集団、合わせて30万人近くが殺害されている。

 1941年11月ポーランド総督管区内でユダヤ人絶滅作戦の準備が始動した。ヴァンゼー会議ハイドリヒの挙げたポーランド在住ユダヤ人口は228万4千人であるハイドリヒは1942年5月にチェコレジスタンス暗殺されたがそれ以後この暴挙は彼のファーストネームに因み、ドイツ政府より「ラインハルト作戦」のコードネームを与えられた。作戦指揮官には後のルブリン管区SS司令官警察長官、オディロ・グロボチュニクが任命された。グロボチュニクは3つの絶滅収容所計画を実行に移した。1942年3月中旬、まずベルゼック(ポーランド名ベウゼッツ)収容所、次いで同年5月ソビボル(同ソビブル)収容所が、そして7月末には第3の収容所、トレブリンカが大量虐殺を開始した。ドイツ東方植民地に設置されたこれら3つの収容所はいずれもガス室を備えていた。ここでは一酸化炭素ガスが使用され、ガスは屋外に設置されたガソリンまたはディーゼルエンジンからパイプで引き込まれた。それぞれの収容所には2、30名のSS隊員と、90から120名のウクライナ人(もとソ連軍捕虜で、ナチス・ドイツに協力を申し出た者)が 当局員として駐在した。SS隊員のほとんどは「安楽死計画」の要員から抜擢された者たちで占められ、後者ウクライナ部隊はルブリン近郊のトラヴニキにあったSS錬兵場で編成・訓練を受けたので、付近住民からは「トラヴニキ・マン」と呼ばれていた。

 ヘウムノ、ベウゼッツ、ソビボルそしてトレブリンカの各絶滅収容所は、文字に違わぬ殺人工場だった。連行された人々は、そのままガス室直行させられたのだ。何百人かのユダヤ囚人処刑を免れていたが、これは当局員と囚人たちの身の回りの世話のためであり、こういったグループはすべて数週間あるいは数ヵ月ほどで殺され、随時交代させられていた。

 ルブリン近郊のマイダネク収容所ユダヤ人、非ユダヤ人双方を収監する完全な構造を備えた強制収容所で、この地区にある他の収容所は全てマイダネクの補助収容所として機能していた。おびただしい数のユダヤ人がここで殺され、あるいは移送中に通過し、あるいは囚人として収監された。この中にはポーランド軍属のユダヤ人戦争捕虜も含まれている。マイダネクを生き残った者は数えるほどしかいい。

 強制収容所および絶滅収容所のうち最大の規模を持つアウシュヴィッツ収容所は、第三帝国ポーランド南部シレジア地方建設された。1940年、早くもアウシュヴィッツ村(ポーランドオシフィエンチム町)に近い旧ポーランド陸軍兵舎敷地強制収容所が設置されている。これは元々ポーランド軍将校政治犯収容するためのものだったが、I.G.ファルベン社などドイツ軍工業囚人労働力を提供するため、収容所近辺に多数の労働収容所が補助収容所として置かれるようになった。1941年にはビルケナウ村(ポーランド名ブジェジンカ)に最大の規模を持つ絶滅収容所アウシュヴィッツⅡ(ビルケナウ)収容所建設が開始された。ビルケナウはアウシュヴィッツ基幹収容所アウシュヴィッツⅠ)から西へ約3キロメートルの地点にあり、1942年5月に稼働を始めている。チクロンBを使用するビルケナウの4つのガス室は一度に1万2千人を殺害する能力を備えており、死体ガス室に隣接し連動する焼却炉(ナチはクレマトリウム火葬場と呼んだ)で 焼却された。焼却炉は24時間あたり8000人分の死体処理が可能だったが、1日で殺害される人数はこれを上回っており、残りの死体ガス室近くの森の中で野積みで焼かれた。アウシュヴィッツでのガス殺は1944年末まで続けられた。2つの収容所は約2500名のSS隊員を擁して1945年1月まで稼働し、その間に130万から150万のユダヤ人を含む、180万から200万人が殺害された。

 アウシュヴィッツビルケナウ収容所絶滅収容所と同時に強制収容所としても機能していた。殺されるために収容所に到着した人々は「選別」を受けるよう命じられることがあった。若く屈強な男たちは絶滅の集団からはずされ強制労働に就かされるか、他の収容所移送された。他に子ども双生児脊髄障害を持つ遺伝病患者などが選別の対象となった。彼らはドイツ人医師たちの医学実験用に選ばれていたのだ。医学博士ヨーゼフ・メンゲレは、医師団の中でもとりわけ悪名高い。

 生き残った囚人たちも「選別」を免れたわけではなかった。1日に何度も行われる点呼で衰弱したり病気にかかった者、または労働に適さない者が見つけ出され、彼らはガス室に送られた。

 厳格をきわめる制度の下に束の間の余命時間が貸与され、囚人たちはそれを生きていた。飢餓さらす、むち打ちなど懲罰の苦痛を与える−この種の非道所業はすべて囚人たちの心身を消耗させ死に至らせることが目的であり、SS隊員でもなければ思いつかないようなものばかりだった。 恐怖は、囚人たちの日常だった。囚人バラックから毎日、何十体もの死体が運び出されていた。 アウシュヴィッツビルケナウ−ここで心身を全うし得た者は、ごくわずかにすぎない。

2016-10-18

高齢出産リスク=子の障害率増、早い段階での介護ガチガチの”べき論”で子の疲弊

ブレーキ偏重=発進不全エンスト一酸化炭素中毒リスク

若年出産リスク=低スキル低学歴低所得貧困、子へ貧困再生産、ヤケクソ

アクセル偏重=衝突一発アウト事故リスク

子供やその先まで影響考えるとやっぱバランス大事

ブレーキアクセルのちょうどいいところ

でもその一番良い年齢帯のところが一番疲弊してる気もする

2016-01-14

・・・

そうか。

今思ったのだけれど、その男死体が散乱しない手法だけを選んでいたのだね。失血死が二つと溶血と一酸化炭素中毒。私は鉄道でと考えていたのだけれど、ばらばらになった死体を始末する人は確かに不快だろうし迷惑だろうと思う。

死体というだけで既に不快迷惑なのだから、余計な手間はかけない様にしよう。

怒り

それは確かに怒りだった。なんで私はこの勝手な男の理屈で殺されなければならないのだと私は全力で怒っていた。

今なら真っ直ぐに刑務所行きになるレベル恐喝暴力警察相談できずに何年も金を脅し取られ、肉体関係をずるずると持ち続けた男のたわごとに対する怒り。私を踏みつけた後も、「親にこの事を言うぞ」の一言恐喝され続け更に何年も私を踏みつけ続けた無様な男。それでも何とかそういう状態から助けだしたいとその時の私が思っていた、男。私はしばらくその男を鞄で殴り続けた。死んだらおなかの子もの事も全て、その女の嘘で塗りつぶされてしまうと私はその時感じたのだ。なぜなら、その女は既に自分の嘘を使って、医学生達に部屋の中を惨たらしい状態に荒らさせていたのだから


警察に行く、という言葉が出たのはしばらくの無言の後だった。そして、「いけない。血を交換しているから、病院に駆け込まないと。」という言葉が続いた。そう。山の中で雪にマフラーを埋めて一酸化炭素中毒を、という話の前に無言で始められた血液の交換は、確実に死をもたらす行動だった。そして実際にはそうはならなかった。気づいたかもしれないけれど、その条件は「血液型が違っていたら」なのだ。実際には私達の血液型は同じで、何の効果も無かったという話になった。もちろん、雪にマフラーを埋めて一酸化炭素中毒を引き起こすという事がその後に企てられていたから、「恩師に自分死体を解剖させるなんてできない」という話から引き出された私の激怒がなければ、その自殺殺人は完成して一酸化炭素中毒死体がふたつ、警察に並んでいただろう。

男は車を切り返して戻り始め途中で何度か電話を掛けた。そしてこのまま警察に行ってくださいという私の言葉無視して、悲惨状態に荒らされた部屋に私は再び連れ戻された。

2016-01-13

一酸化炭素中毒

時間か後には死んでいるという事を淡々説明した男は、その続きでその後に死体司法解剖されるという事を話し始めた。もちろん医者には解剖は必須の授業なので自殺司法解剖対象になる、という事は当然の知識だったのだろう。でも自分がどんな風に解剖されてゆくのかという事を聴かされる側にはなかなか酷いものだった。

そしてその話の中で、突然「ここで死ぬと、僕を教えてくれている教授が僕の解剖をする事になるな。」という言葉が出てきた。「お嫌だろうな。少し離れた所で死ぬことにしよう。その県の先生にはもうしわけないけど僕を直接教えたわけじゃないから。」と言葉が続いた。

その男は、ひとりで話し続けていた。「少し標高の高い所に行って、マフラーが雪に埋まる様に車を止めるね。そうすると一酸化炭素中毒死ねから。長く苦しまなくていいし。」


そんな風に、私は自分の身体が切り刻まれるおぞましい話をずっと聞かされた。そして話はその時妊娠していた私のおなかの子供にも及んだ。

「そうか、おなかの子どもも同じ状態で死んでいるんだな。いっしょに。」

感覚だった私は、その言葉激怒したのだと思う。身じろぎせずにただ座っていた私は、膝の上に置いていたバッグを掴み、運転していた男を全力で殴りつけた。ハンドル操作がぶれて、ガードレールに衝突しそうなほど猛烈に。

怒りは私に叫ばせた。「そんな事を考える力があるなら、警察にいってちょうだい。」

私はその男が何をしているのか、既にその数年前に知っていたので、目の前で女に刃物を振り回して脅されたり、部屋をめちゃくちゃに荒らされたりというショックから抜け出すと、当然なのだけれど反動で猛烈に怒りがこみあげていた。

その短い時間だけ、私は自分がいる状態を見る事が出来た。

2015-03-31

パナソニック知的財産高裁はすごいよ

このような,脱臭効果は,臭気ガスが帯電微粒子中のラジカルとの化学

応で無臭化されることでなされるものであると考えられる。下記はラジカル

アセトアルデヒドをはじめとする各種臭気との脱臭反応式である。・OH

はヒドロキシラジカルを示す。

【0045】

アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2

アンモニア 2NH3+6・OH→N2+6H2

酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2

メタンガス CH4+4・OH+O2→CO2+4H2

一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2

一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2

ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2

また,上記帯電微粒子水に黴菌を曝したところ,黴残存率は60分後には

0%となる結果を得ることができた。OHラジカルが黴の菌糸を分解するた

めに抗黴効果を得られるものと考えられる。

今でも知的財産高裁とかには神が居るんだよな

1

平成27年3月11日判決言渡

平成26年(行ケ)第10187号 審決取消請求事件

口頭弁論終結日 平成27年2月25日

判 決

原 告 東芝ライフスタイル株式会社

訴訟代理弁護士 三 山 峻 司

同 松 田 誠 司

同 清 原 直 己

訴訟代理弁理士 蔦 田 正 人

同 中 村 哲 士

同 富 田 克 幸

同 夫 世 進

同 有 近 康 臣

同 前 澤 龍

同 蔦 田 璋 子

被 告 パ ナ ソ ニ ッ ク 株 式 会 社

訴訟代理弁護士 岩 坪 哲

同 速 見 禎 祥

主 文

1 原告の請求を棄却する。

訴訟費用は原告の負担とする。

事 実 及 び 理 由

2

第1 請求

特許庁無効2012-800008号事件について平成26年6月24日

にした審決を取り消す。

第2 事案の概要

特許庁における手続の経緯等(当事者間に争いがない。)

被告は,平成22年8月10日に出願(特願2010-179294号。

平成15年12月22日に出願された特願2003-425862号の分割

出願。優先日同年8月5日)(以下,この優先日を「本件優先日」という。)

され,平成23年12月9日に設定登録された,発明名称を「帯電微粒子

水による不活性化方法及び不活性化装置」とする特許第4877410号

(以下「本件特許」という。設定登録時の請求項の数は6である。)の特許

権者である

原告は,平成24年1月31日,特許庁に対し,本件特許の請求項全部に

ついて無効にすることを求めて審判の請求(無効2012-800008号

事件)をした。上記請求に対し,特許庁が,同年8月2日,無効審決をした

ため,被告は,同年9月10日,審決取消訴訟を提起した(知的財産高等裁

判所平成24年(行ケ)第10319号)。その後,被告が,同年12月7

日,特許庁に対し,訂正審判請求をしたことから知的財産高等裁判所は,

平成25年1月29日,平成23年法律第68号による改正前の特許法18

1条2項に基づき,上記審決を取り消す旨の決定をした。

被告は,平成25年2月18日,本件特許の請求項1及び4を削除し,請

求項2を請求項1と,請求項3を請求項2と,請求項5を請求項3と,請求

項6を請求項4とした上で各請求項につき特許請求の範囲の訂正を請求した

(以下「本件訂正」という。)。特許庁は,同年5月8日,本件訂正を認めた

上で無効審決をしたため,被告は,同年6月14日,審決取消訴訟を提起し

知的財産高等裁判所平成25年(行ケ)第10163号),知的財産高等

3

裁判所は,平成26年1月30日,上記審決を取り消す旨の判決をした。特

許庁は,同年6月24日,「訂正を認める。本件審判の請求は,成り立たな

い。」との審決をし,その謄本を,同年7月3日,原告に送達した。

原告は,同年7月31日,上記審決の取消しを求めて,本件訴えを提起し

た。

特許請求の範囲の記載

本件訂正後の本件特許特許請求の範囲の記載は,次のとおりである(甲3

4,39,40。以下,請求項1に係る発明を「本件訂正特許発明1」,請求

項2に係る発明を「本件訂正特許発明2」などといい,これらを総称して「本

件訂正特許発明」という。また,本件特許の明細書及び図面をまとめて「本件

特許明細書」という。)。

請求項1

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴

とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキサ

イド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラジ

カルを含んでいることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化方法。」

請求項2

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特

徴とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキ

サイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラ

4

ジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,粒子径3nm未満の帯電微粒子

水よりも長寿であることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化

法。」

請求項3

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴と

する不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,ス

ーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1

つ以上のラジカルを含んでいることを特徴とする不活性化装置。」

請求項4

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特徴

とする不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか

1つ以上のラジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,3nm未満の帯電

微粒子水と比較して長寿であることを特徴とする不活性化装置。」

3 審決の理由

審決の理由は,別紙審決書写しのとおりである。本件訴訟の争点となる部

分の要旨は,① 本件訂正特許発明の粒子径の記載はいずれも明確である

特許法36条6項2号の要件を満たす。),② 本件訂正特許発明の粒子径

5

に関し,発明の詳細な説明に記載されていないとすることはできない(同項

1号の要件を満たす。),③ 本件訂正特許発明の静電霧化の意味は明確であ

るほか,本件訂正特許発明の静電霧化手段に関し,発明の詳細な説明に記載

されていないとすることはできないし,発明の詳細な説明には,当業者が本

件訂正特許発明実施ができる程度に明確かつ十分な記載がなされていない

とすることもできない(同項1号及び2号並びに同条4項1号の要件を満た

す。),④ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,I.Wuled LEN

GGOROら「静電噴霧法による液滴およびイオンの発生」粉体工学会誌V

ol.37,No.10(日本,2000年),753~760頁(甲10。

以下「甲10」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂正特許発明1と

対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明1」と,本件訂

特許発明3と対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明

2」という。)に,特開平11-155540号公報(甲5。以下「甲5」

という。),特開平7-135945号公報(甲6。以下「甲6」という。)

及び「ラジカル反応・活性種・プラズマによる脱臭空気清浄技術マイナ

空気イオンの生体への影響と応用」(株)エヌ・ティー・エス発行,20

02年10月15日,218~231頁,363~367頁,389~39

2頁(甲7。以下「甲7」という。)に記載の技術を組み合わせても,当業

者が容易に発明できたものではない(同法29条2項の規定に反しない。),

⑤ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,特開2002-203657号

公報(甲11。以下「甲11」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂

特許発明1と対比するに当たり認定した甲11記載の発明を「甲11発明

1」と,本件訂正特許発明3と対比するに当たり認定した甲11記載の発明

を「甲11発明2」という。)に,甲5ないし7記載の技術を組み合わせて

も,当業者が容易に発明できたものではない(同上),というものである

上記 ④の結論を導くに当たり,審決が認定した甲10発明1及び2の内

6

容,甲10発明1と本件訂正特許発明1及び甲10発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲10発明1及び2の内容

甲10発明

「液体を静電噴霧して,粒子径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度の

イオンを含む液滴を生成する方法

甲10発明

「導電性の細管の先端に位置する液体が静電噴霧を起こす高電圧を印加

する高圧電源を備え,当該高圧電源の高電圧の印加によって,液体を静

電噴霧して,液滴径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度のイオンを含

む液滴を生成する静電噴霧装置

イ 本件訂正特許発明1と甲10発明1について

一致点

「液体を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子の液滴を生

成する工程を含む方法

相違点

a 相違点10a

「本件訂正特許発明1は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,

当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化する不活性化

であるのに対して,甲10発明1は,帯電微粒子の液滴が,花粉

原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性

化するか不明である点」

b 相違点10b

「本件訂正特許発明1では,大気中で水を静電霧化し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明1では,大気中で液体を

7

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

c 相違点10c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲10発明1で

は,帯電微粒子の液滴が,そのようなラジカルを含んでいるか不明

ある点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲10発明2について

一致点

「霧化部に位置する液体が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加

部を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmである帯電微粒子の液滴を生成する装置

相違点

a 相違点10d

「本件訂正特許発明3は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化する帯電微粒子水による不活性化

であるのに対し,甲10発明2は,帯電微粒子の液滴が,花粉抗原,

黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性化

るか不明である点」

b 相違点10e

「本件訂正特許発明3では,大気中で水を静電噴霧し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明2では,大気中で液体を

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

8

c 相違点10f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対し,甲10発明2では,

帯電微粒子の液滴が,そのようなものであるか明らかでない点」

前記 ⑤の結論を導くに当たり,審決が認定した甲11発明1及び2の内

容,甲11発明1と本件訂正特許発明1及び甲11発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲11発明1及び2の内容

甲11発明

空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1nm)程度の大きさ

である,小イオンを生成し,集塵する方法であって,前記小イオンは,

室内に供給され,さらに,前記小イオンは,水の分子に極小イオンが結

合して水分子クラスターを核としている,小イオンによる集塵方法

甲11発明

放電電極を兼ねる水管の先端から滴下する水滴がコロナ放電により微

細な水滴となって霧散する高電圧を印加する高圧電源とを備え,該高電

圧の印加によって,空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1n

m)程度の大きさである,集塵するための小イオンを生成し,前記小イ

オンは室内に供給される装置

イ 本件訂正特許発明1と甲11発明1について

一致点

大気中で水を静電霧化して,帯電微粒子水を生成し,室内の空気を清

浄化する帯電微粒子水による方法であって,前記帯電微粒子水は,室内

放出される方法

相違点

9

a 相違点11a

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水の粒子径が3~50nmであ

るのに対して,甲11発明1は,小イオンの大きさが1nm程度であ

る点」

b 相違点11b

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイル

スのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れか

を不活性化する不活性化方法であるのに対して,甲11発明1は,小

イオンによって集塵する方法である点」

c 相違点11c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明1で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲11発明2について

一致点

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部

を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧

化して空気清浄化するための帯電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子

水は,室内に放出される装置

相違点

a 相違点11d

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水の粒子径が,3~50nm

であるのに対して,甲11発明2では,小イオンの大きさが1nm程

である点」

b 相違点11e

10

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,花粉抗原,黴,菌,ウ

イルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何

れかを不活性化するためのものであるのに対して,甲11発明2は,

イオンが集塵するためのものである点」

c 相違点11f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明2で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

第3 原告主張の取消事由

以下のとおり,審決には,粒子径に関する明確性要件判断の誤り(取消事

由1),粒子径に関するサポート要件判断の誤り(取消事由2),静電霧化手

段に関するサポート要件及び実施可能要件判断の誤り(取消事由3),甲1

0を主引例とする進歩性の判断の誤り(取消事由4)及び甲11を主引例とす

進歩性の判断の誤り(取消事由5)があり,これらの誤りは審決の結論に影

響を及ぼすものであるから,審決は取り消されるべきである

1 取消事由1(粒子径に関する明確性要件判断の誤り)

審決は,本件訂正特許発明における「粒子径が3~50nm」とは,凝集

していない個々の粒子のほぼ全てが粒子径3~50nmの範囲分布してい

ることを意味することが明確である判断した。

しかし,審決は,甲10において静電霧化により生成する液滴の粒径分布

が非常に狭く単分散性が高いことを前提としているが,本件特許特許請求

範囲には,粒子のほぼ全てが上記範囲内にあるか否かは何ら記載されてい

ない。

そして,「粒子径が3~50nm」と幅をもって表現された場合に,その

上限,下限の値が,平均粒子径の幅を示しているのか,D50(頻度の累積

11

が50%になる粒子径〔メジアン径〕)の幅を示しているのか,ピーク値

(最大ピークとなる最頻出値)の幅を示しているのか,様々な解釈があり得

るところ,本件特許明細書には,どのような幅を示しているのかの説明はさ

れておらず,本件特許明細書の記載を参酌しても,上記の幅は不明である

現に,本件特許明細書の記載を参酌した場合,粒子径の範囲解釈につい

ては,その記載箇所に応じて,ピーク値の幅と解釈したり(【0024】,粒

子のほぼ全てが範囲内にあると解釈したり(【0038】)する余地があり,

特許請求の範囲画一的に把握することができない。

そうすると,「粒子径が3~50nm」との記載については,本件特許

細書の記載を参酌しても,複数意味解釈される余地があるから,本件特

許の特許請求の範囲は明確とはいえない。

よって,審決の前記判断は誤りである

2 取消事由2(粒子径に関するサポート要件判断の誤り)

審決は,本件特許明細書【0013】,【0024】及び【0052】の記

載等から,帯電微粒子水の粒子径の上限は,粒子の空間内への拡散性や人の

肌への浸透性の観点から100nmが好ましく,抗原の不活性化の作用や空

気中の湿度に影響を与えないという観点から,50nmが好ましいこと,ま

た,粒子径の下限は,粒子の寿命と抗原の不活性化の作用の観点から3nm

が好ましいことが把握されるから,本件特許明細書に実施例として示された

ものが,20nm付近をピークとして,10~30nmに分布を持つ帯電微

粒子水のみであったとしても,粒子のほぼ全てが粒子径10~30nmの範

囲に分布している帯電微粒子水であれば,室内への拡散性が良いことや,長

寿命であること,抗原の不活性化の作用を奏しつつ,空気中の湿度調整に影

響を与えない等の作用効果を奏することは,当業者が明細書及び図面の記載

に基づいて理解できる事項である,と認定判断した。

しかし,審決の判断

12

上記判断は誤りである

そして,「粒子径が3~50nm」の意味はピーク値の幅と解釈する余地

が十分にあり,そのように解釈した場合,本件特許明細書には3~50nm

のうちの20nm付近の粒子径についてしか長寿命化と不活性化効果が示さ

れていないのであるから(【0042】,【0045】~【0048】),かか

実施例を本件訂正特許発明の全体まで拡張ないし一般化することはできな

い。

「粒子径が3~50

nm」との数値は,本件訂正特許発明課題を解決する作用効果に直結する

重要な数値であるところ,本件特許明細書の実施例には,粒子径3~10n

m未満の部分と粒子径30nm~50nmの部分のいずれについても,長寿

命化という効果裏付けデータの記載はない。また,3nm及び50nm

をそれぞれ下限値及び上限値とする不活性化効果については記載されている

ものの,それを裏付けデータも記載されていないし,帯電微粒子水の長寿

命化についても記載されていない。

したがって,本件特許明細書の具体的な実施例をもって,「粒子径が3~

50nm」の全体についてまで長寿命化と不活性化の各効果存在するもの

理解することはできない。

よって,審決の前記判断は誤りである

被告は,粒子径3~50nmという数値限定につき,帯電微粒子水の粒子

径を本件発明課題目的に沿って最適化したものであって,当該上限,下限

値が課題目的を達成し,顕著な作用効果を奏する臨界的意義を有する数値と

いうわけでないから,具体的な測定結果をもって裏付けられている必要はな

い旨主張する。

しかし,本件訂正特許発明の出願時の技術常識に照らすと,本件訂正特許

発明の特徴的な部分は,静電霧化で発生させて殺菌等に用いるラジカルとし

13

て,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水に含まれたラジカルを用いる点に

あり,かつ,上記粒子径は,長寿命化と不活性化の双方の技術課題達成の

ために不可欠な特徴であるから,粒子径3~50nmの数値限定は,単に望

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2011-12-10

暖房

2Dゲーム宿屋なんかでよく見るんだけど、二階に暖炉がある部屋ってどんな構造してるんだろう。

煙突とかさ、どうなってんの。そもそも、暖炉一つでその建物全体の暖ってとれるものなの。とれるとして、どうやったら可能なの。建物構造はどうなってんの。

中世ヨーロッパの城とかさ、どうしてたの。石炭とか薪とかとにかく燃やせばよかったからなんとかなってたって書き込みを見つけたけれど、その石炭とか薪を一体どこでどのような形で燃やしていたの。床か。石造りの城だから、そのまま床に燃料広げて燃やしてたのか。キャンプ気分か。お城の中でピクニックでもするのか。んなわけないだろうが。

それに加えてさ、一酸化炭素中毒とかどう気をつけていたのよ。窓ないべ、城にはさ。あっても冬は開けらんねえべ。寒いじゃんかよ。凍りついてて開けらんねえよ。まあそれでもどうにかして換気はしてたんだろうけどさ。

昔の人達がどうやって暖をとっていたんだかわからん。宿舎とかあったんだろうけど、例えば個室だった場合ひとつひとつの部屋は糞寒いじゃんか。どうやって寒さを紛らわしていたんだろう。ストーブって、十九世紀の発明らしいじゃん。それ以前はどうしてたの。寝るまで部屋にはいなかったのかな。宿泊客みんなで集まるような大部屋があって、そこには暖炉も取り付けてあって、そこで眠たくなるまで時間を潰したのかな。酒飲みながら。カードゲームなんてしながら。あるいは町に繰り出して遊んでいたのかな。と言うか第一に旅なんてできたのかしらん。

とにかく、二階に暖炉が設置できるのかどうかが気になってしょうがない。もっと言うなら、一階と二階とに分けて暖炉を設置するなんて行為が可能なのか知りたい。

ストーブの普及と家族内でのコミュニケーションの変遷って関係しているような気がしてならない。

2011-04-04

拡散という言葉デマを呼ぶ

最近ツイッターでよく目にする「拡散」という言葉が嫌いだ。

というより響きが気持ち悪い。

どうしてこんな下品な言葉を乱用するようになってしまったのだろう。

自分が「拡散」にもつ響きのイメージって


とかで、いままで生きてきた中では前向きな使われ方を見てきたことがない。むしろ不吉なものを暗示する言葉の響きなのだ。

三つめに至っては「注意を拡散する」とかは、要は陽動であり、扇動であり、相手を出し抜くということだ。

から、今回特に震災ツイートを「拡散希望」とかが大量に流れてくるのを目にして、これって用法違うんじゃないのとずっと違和感を感じていた。

ウィキペディアによると拡散とは

粒子、熱、運動量などが自発的に散らばり広がる物理現象

とある

つまり、それ自体が自律的な運動をともなっているということらしい

これは、それを発した「者」の意図や意志に依存することなく、好き勝手に一人歩きすることを示してもいる。

コンピューターウィスルが自身のコピーを増やしていくことのみを目的とし、相手を選ばず様々な宿主を媒介にするように。

相手を選ばないという意味においてはデマウィルスと相似している。

本来「拡散」というのはデマの要素を内包していたのだ。

拡散」という響きはその発した本人の意図に関わらず、言葉そのものが自己増殖していく運命を伴っている。

そこには発せられたソースの真偽の確度や意図された目的意図の紐付けは後回しにされる、ということだ。

拡散自体がコピーは新たなコピーを量産するという自己目的化が強く作用するため、簡単に収束する術をもたない。

その情報が正しいか正しくないかは関係なく。

これね、例えば自分が信頼しているフォローした人が、「拡散希望」なんてリツイートしていて、もし自分リテラシーが無かったら何も考えずにリツイートしちゃうかもしれない。内容なんて全く興味なくても。だってコピーしてくれって信頼している人から言われたら誰も断らんでしょ。思考停止世界へようこそ、ですよ。

拡散からシェア」に


これがもし「シェア希望」だったとしたらどうだろう。

シェアはもう半分日本語と言っても差し支えないほど浸透してきているけれど、この言葉がもつ響きは拡散のそれとは真逆かもしれない。

拡散がまき散らして放置しているに対し、シェアは単に「分け合う」という意味だけでなく、「分かち合う」という意味も含んでいる。

つまりそこには発せられた者の強い肯定的な感情や意志、意図が働いている。決して発した言葉放置しない。

そしてこれは常に同様の工程を相手に架してもいる。

つまり発したソースに紐付けされている意志を「分け合った」相手にも「分かち合う」作業を意図的に行わせる、ということだ。単なるリライトはなく、自分フィルターを通すという所作を意図しているため、情報の確度が無意識に求められる。拡げて放置することのみを目的とせず、一人ひとりの情報精査が前提としてあるということだ。

シェア」は情報自己増殖や自己目的化を許さない。

信頼ある人から来たリツイートでも、その前にシェアするべきか否か自分フィルターを通すという判断や作業が無意識に働くから、「拡散」のように無闇なリツイートというのは減るだろう。なぜなら「シェア」としてリツイートした情報というのは、自分という名のタグけがされた情報からだ。逆に言えばタグ付けしたくない情報は「シェア」をしない。言葉の使い方ひとつで、不用意な拡散の抑止になるはずだ。

拡散」という言葉を使っていながら「デマ」に注意しろという人は、車で練炭焚きながら一酸化炭素中毒には注意しろといっているようなもんで、なんかマッチポンプだ。拡散という言葉もにちゃんねらーから来たのをそのまま流用してしまってそのまま放置されているんだろうけれど、界隈の人も自己補正はちゃんとしてほしいよね。特に、言葉を使うプロ達が何も考えず「拡散希望」のリツイートを連発しているのは見ていてちょっと恥ずかしい

リツイートしたければ、「拡散」を「シェア」に変更すればいいだけのこと。

それは、自分というタグを付けた証でもあるのだから

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