はてなキーワード: モノマネとは
今初めてキズナアイの動画というものを見てみたんだけどアニメ声優の声の平均からするとハスキーだからハスキーと解釈するのが正しい気がする。アニメ文法的に。
そりゃ意識的に低くすることはできるだろうけど。
長く続けるうちに無意識のうちに高い声だした時の方が好感を得られる・楽しい・気持ちいい・コミュニケーションがうまくいく、のような感覚的フィードバックが積み重なってきて自ずとテンション高めの声に固定化されていくんだろう。
電話で声が高くなるのや、アニメの女性声優が普通の演技をしても「萌え声」と捉えられるようになるのと同じこと。テレビショッピングもいい例かもしれない。
ちなみにキズナアイは比較的ハスキーな声だと思うんだけど、彼女の初期はもっと低めだった。
とはいえ単にテンションが低めだったという程度で、今の声もそれなりに地声に近い自然さはある。高く聞こえるとしたら告知などで声を張っている時だ。
だが、彼女の挨拶(「はいどーもキズナアイです」)をモノマネするVtuberを見ると、どれも本物以上に高い声でキンキンした感じになっている。
そのへんは興味深く、その現象のヒントがあるように思う。
本物はテンション高めの挨拶だとしても、もっとハスキーっぽさや肩の力の抜け感も聞き取れるトーンであるのに、それを聞く側はなかなか認識しづらいのかもしれない。
大学で隠キャ合唱サークル入ったけど、芋の集まりのくせにドロドロしとる
隠キャOBが女子新入生に「発声がいいね」とか言って擦り寄って付き合うの気持ち悪い。夜の発声はうまいかもしれんけどな
だいたい隠キャが女に手を出すのが気持ち悪い。隠キャは生まれた時点で隠キャなんやからその自覚を持って陰日向で生きなければならないと思う。
俺は幼稚園のときから、外で遊ぶよりダンボールの中に閉じこもる根っからの隠キャやから常に陰日向で生きている。
士農工商と同じで隠キャは生まれた時から隠キャやから、女に手を出すとか持ってのほかだと思う。
可愛い子の胸チラ、ブラチラ、パンチラをオカズに日々オナニーに励むのが正しい生き方やわ。
俺はこの生き方を忠実に守ってる
隠キャのくせに女遊びするとか農民が木の棒振り回して武士のモノマネしてるだけやわ。図にのるな!
OBの人が、正直羨ましいです
でもまあここまでニコニコ媚びなくてもいいし…私はこのテンションの無料キャバ人生かつ、アイドルが頑張ってる姿応援したくなる派だからなんとも…。正直常に男が女にコレ期待してると思うと超疲れるし、うざい。
てかわたし男と話すとき、こんぐらいバカで丁寧で明るく楽しいキャラになってしまって、すごく疲れるのね。
なんか子供と話すみたいにわかりやすくしてあげないと話を理解しなかったり、へぇ〜とか派手に驚いてあげないとダメな感じの男多いじゃないですか。ニコニコ笑うことを求められるし。
そう、これが毎日の業務なんだよ。別に誰が金くれるでもないけど、明るくてハッピーで話がうまくて、バカなふりして質問できる女の子役を、わたしはずーっとやってきた。毎日いつでもどこでも、無料キャバだよ。キズナアイ可愛いし尊敬するが、見てて疲れる。
キズナアイがバカなふりして質問するところや、バカなふりしながらわかりやすい例えをしてあげるところ、「うまい!GJ!超ちゃんと仕事してる!」って思っちゃうのは、いつもわたしが誰にも褒められないけどやってることだから。なんかこの子を褒めたくなっちゃう。
物悲しい感想ですまん。
男の説明って、バカなふりして聞いてあげないといけなくて、説明してくれたことを理解しすぎても男がイライラするから「よくわかんないけど熱いってことですね!」みたいな返しになる。そんで「説明してもなんでもふわっと理解する、明るくてバカなギャルが俺の話聞いた」と見下されるとこまでセット。言われなくても理解してますとか、説明理解してうっかり質問攻めや矛盾点つついて「俺より優秀な女」と思われると、男がイライラしはじめて面倒くさく、最悪被害に繋がる。
女性にも無意識にやってしまうし、結構わたし周りの男女にムカつかれてると思う。でも無料キャバ子は、男が嫌なだけなんです。
わたしもキズナアイと同じようなキャラで生きてきているので、なんかドッと疲れた。搾取されやすいキャラなんですよ。
教えたがり男に捕まりやすいし、マウンティングされるし、マウンティングという言葉を知るまで拒否していいものだとも知らなかった。
別に生まれたばかりのAIキャラでは生きてないけど。何にでも興味持つとか、何にでも「初めてかも!」と言ってしまいがち。なんでだろね。よく考えたらそんなん人生で何度もあるだろってことも、「人生初かも」とか新鮮に盛り上げてしまう。
知ってることにしたらどう反応すればいいかわからないし、知ってると思われるとムカつかれるかもとか。
その場をノリよく盛り上げてあげようみたいな無駄なサービス精神とか。毎日新鮮に生きたいとか。
ノリいい=バカっぽいけど、ノリいい人は逆に賢かったり自制心あると思う。バカになるの恐れない。
いつもバカなふりしてると、本当にバカだと思われるし、「もっと勉強しなきゃ〜」と謙遜、自戒しても「まだできないんだwww●年もやってるのにおまえほんとバカだなw」とそのまま受け取られてプゲラされる。
数年ぶりに会った父にされた時は、おまえ何も知らねーだろって。今も思い出しただけで煮える。
わたしを無料キャバ体質にしたのは、子供時代に離婚した父親との面会。
子供は、普段会わない貴重な大人の男性の話を聞こうとしちゃうし。子供相手にいくらでも自慢話やら武勇伝やらマウンティングするの簡単ですからね。
「男はいつまでも少年」ってのも、所詮はそのほうが男同士でマウンティングとりあいやすいんだろうな。
へ〜、知りませんでした!流石先輩!って、男同士で無料キャバ状態やってる男たちいるじゃん。男の社会そんなんばっか。だから女に無料キャバさせる。いつまでも子供な感じがいいって風潮、危険。
パワハラや部活いじめに通じる話。無料キャバはそもそも男同士で我慢しつつやってて、そのまま女に同じことやらせてストレス発散してる。そうじゃなきゃ、無料キャバしてもらったってストレス解消にはならないじゃん。
自分が我慢してやってることを他人にさせるから、彼らはそれで気持ちよくなれる。
わたしは無料キャバ状態の人を見るとなんか疲れる。芸能人とかが有料でやってるの見ても。
本当に興味持って本気でやってくれてて楽しみながらやってくれてるなら、いい仕事してるなぁと思うけどさ。
演技だとわかってしまうと、心ここにあらずみたいな感じが見えて、話すの空しくなるよね。
無料キャバ文化はくそくらえ。そうやって人を不快にもさせることだと気づいたからほんとやめたいんだけど。癖になってるからなかなか直せない。ちょっとずつ「バカなふりしなくてもいい」という状態を受け入れたい。でも逆に知識のマウンティングにならないように、とか…。話すって意外と難しい。
柳原可奈子も、アイドル好きで、アイドル的で、モノマネうまい。
人の特徴とらえて「女ってこういうことよくさせられてますよね、してますよね。これを期待されてますよね?」って見せる。
キズナアイちゃんが性的と批判される流れがあるとしたら、それはこれを性的と思ってしまう方に問題がある。
わたしはアイドルの露出衣装にも、アイドル的な可愛さや、ファッション的なことしか感じない。それを性的な興奮材料にする男には、軽蔑の念。
キズナアイには「髪ツヤッツヤだねー!キマってるよー!」と褒めの掛け声をかけたくなるぐらい、なんかアイドル好きのツボをおさえてて、すごいわ。キズナアイはプロだわ。よくできてる。ハローキティのYouTubeの完成度に似てる。
これを性的に見る奴がいたら、この子になんてことを!とキレる。
キズナアイ可愛すぎるし話うますぎ。頼むから「この無知で好奇心強いキャラのままでいくと、近々人間の男とか全然論破できるほど賢くなっちゃいますけど、大丈夫ですか?お前らの男尊女卑やマウンティング全部分析してまーす!好奇心の塊なので!✨」とか牽制かけて、フェミの期待の星になってほしい。
女に教えたがる男たちって、なんで無防備に教えてしまうんだろうね。女がそのまま成長しないわけないし、成長したら真っ先におまえなんか追い抜かされていくだろうっていう。
https://www.youtube.com/watch?v=2ZtRIICRwpA
オタはこれ見て、少なくとも「男が女に物を教わること」に抵抗示さないよう慣れてほしい!
ミラーリングと言い出したから、まじでフェミなのかと思ったら、違うほうだったw
【有罪】 第5回 キズナアイ裁判 〜今日はブラックでいくよ〜 【無罪】
ブラックアイってのにたまになるらしいです。
オタ男がやたらキズナアイを好きすぎて訴えたいと攻撃的に裁判にかけてくるんだけど「あなたが有罪」と言い返してる。
が、「無防備な方もそれはそれで悪いから有罪」と答えたのはジェンダー的にアウト。ミソ子度下げて!
キズナアイは、ウィルス感染で、暗い本音が出るブラックアイになるらしい。
「くそみたいな」とか言うし、誰がやっても同じとか、AIってなんだよとか、存在が…とか。
そしてオチが、すごく女に疲れたときの自分とかぶるわ…。なにこの子推せる。性的とは私は感じなかった。
これなど、女の背負わされている役割を全部紹介しているかのような、キズナアイ。
【検証】キズナアイが『斉藤さん』したら本人だとバレるのか!?
なんで男って知らん人と通話するのに、こんな失礼なことばっかり言えるん???これ相手が女だからなのもあるよね?
キズナアイ可愛いし良い子だし好きになったから、アイちゃんにこんな口きく男どもが許せんのだけど。
【フラれ回避】歯ブラシ、なんで2本あるの?【修羅場】#147
https://www.youtube.com/watch?v=9cpR3Y3G5qs
キズナアイは、名誉男性っぽさも少しあるけど、基本は女子の「男きもい」的なの隠さずどんどん言うし、すごくナチュラルなリアクションする。
この子、有望。
【コスメ】私だってメイク動画を出したい!!【オリジナルグッズ】
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=OxMGICr3eQg
キズナアイは全然わたしを怒らせない。キズナアイを好きと言う男も含め、キズナアイに接するときの人間の男の態度にはすごくイライラする。
キズナアイを性的な目で楽しむ男がもしいるなら、そいつにも腹が立つ。
女だからって体験する理不尽を、なんでAIの女の子にまで体感させなきゃいけねーんだよ。
キズナアイの中の人が女性なら、素晴らしいことだと思う。この影響力を女性が持つって、すごいこと。しかもキズナアイはどんどん男性を教育することもできる。実際に女が毎日くっそめんどくさい仕事として強いられてる「大の大人の男も教育する」を、AIや何かが担ってくれたら、女はめちゃ楽になれる。
炎上で叩くとみんな一気にミソ堕ちする。男の手で、女が分断される。
とりあえずフェミの一人であるわたしはキズナアイの味方だし、フツーに好きになったし、フェミのわたしが見てて楽しめそうなら見続けますよ、キズナアイちゃんのコンテンツ。女性フェミが楽しく見れるもの少ないから応援してるー!
人間の女が顔出しで言ったら叩かれるような男disとか、ざくざく言ってくれそう。キズナアイ。自分自身のこと可愛いって褒めるとことか、なんかちょっとフェミ要素を感じる。この子、女の子の味方感がちょっとあって良い
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キ○ガイをネタにし、お茶の間をひやっとさせる+吉村が不覚にも芸人としてテレビの前のプロとしてカッコ良くてなんか良い話風に〆
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スリリング企画「クロちゃんのベッドの下で生活」、スリル感とうっすらホラー感が出てくる。クロちゃんの異常性を再確認。
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そして…
モンスターハウス…!たむけんが「新感覚ホラーかな?」みたいなこと言ってたけど、個人的には二時間内の構成がホラーとして完璧な気がする…
春日の毒のない掴みで油断させてからの、じわりじわりとバラエティー番組が狂気がテーマのホラーになっていく感じ…
ホラーとして良かった笑ゾクッとしたし
でも水曜日はIKKOさんの4文字縛りとか、1万で寒さ我慢対決とか、先生のモノマネをプロがやるとかあんまり毒がない方の企画のが好きです笑
何度も言うけど、低能先生は「ネットリンチ」がどうとか言いながら、自分の好き嫌いと党派性で叩くものと絶対に叩かないものを明確に区別していた
というか、「何があっても絶対庇う対象」というのをまず決めて、それを攻撃してそうな奴を全員雑に殴って回ってた感じだ
だからこそ、idの出ない増田でも、BANされるたびに毎回idが変わるはてブでも、「ああこいつはまたいつもの先生だな」と特定個人として扱われてたわけ
ただ他人を低能呼ばわりするだけなら、それはただのネットミームでしかない
そうじゃなくて、いつも特定の党派性に則っているからこそ、他人をやたらと低能呼ばわりする迷惑な人間に「低能先生」という名が与えられた
でも、叩く叩かないを決めているのは本人で、その基準も結局本人の内側にしかないので、最後の答え合わせができる人間は先生本人以外には存在しない
anond:20180531140806 を読んだんだけれど、字幕版も吹替版も好きだからどっちかが貶されているととても悲しいし
どちらかというとアンチが多めに見える吹替の良さも知ってもらいたいから両方のメリデメを書いてみる。
意訳しすぎ問題、ジョークの翻訳が難しい問題、キャラ改変などのリスクなどはどちらにもある(翻訳されている以上すべて改変されているし)ので触れません。
言わずもがな。俳優の息遣いや細かいトーンの変化なども感じ取れる。
字幕や吹替には反映されない訛りや特徴的な言い回しがあったりして、キャラクターの背景がわかることも。
例:
「オーシャンズ12」
ジュリア・ロバーツのモノマネをするために南部訛りで話すんだ!というシーンがある。
(ジュリア・ロバーツ演じるキャラクターがジュリア・ロバーツの真似をするのが最高)
「スターウォーズ」
ジャー・ジャー・ビンクスは黒人っぽい話し方が特徴的で、字幕や吹替の口調も個性的になってる。
基本的に原文の情報を漏らさず字幕に含めることは不可能で、取捨選択をしなければいけない。
それによってストーリーがわからなくなってしまったら本末転倒なので、物語の理解に必要な情報は必ず字幕に含まれている。
ミステリーなど情報量の多い作品だと、うっかり聞き漏らすことも在り得るが
字幕によって最初から情報が限られていれば取りこぼすリスクは減る。
ちらっとだけ映る手紙や看板に字幕が表示されて、それが重要な情報だった……という流れに覚えがある人も多いと思う。
字幕がない状態だと目にとまったかな?と思うぐらい雑多な画面だったり、筆記体の字が結構ぐちゃぐちゃだったりするので
字幕があることで意識すべき情報だよ!って明示してくれるのはありがたい。
セリフに含まれる情報量は、どう考えても「原文>吹替>字幕」になる。
ただこれは前述した通りメリットもあるので作品に合うかどうかと観る側の好みです。
特にテンポの良い映画、複数人が同時にしゃべるようなシーンだと露骨に差がでてくる。
例:
字幕だと化学物質の名前がバシバシ削られているので、吹替で見たほうが詳しくなれる。
「フレンズ」
ゲラー兄妹がケンカするときに、字幕だと「モニカがブランコを壊した」ことしかわからないけど
吹替だと「モニカがブランコを壊したのを、親には台風のせいだと嘘をついた」ことまでわかる場面がある。
特に3D/4D上映だと視線移動は結構なコスト、というか普通に目が疲れたりする。
アクション映画とかスピード感ある映像だと文字なんて読んでる暇ねえ!ってなるわけで、
意訳・誤訳で有名な戸田奈津子はそういった映画をテンポよく短いセリフでまとめるところが評価されていた(よね?)
特にメインの会話の裏側で流れているテレビやラジオの音声、細かな掛け合いまですべて翻訳されてるのは強い。
また、キャラクター性や感情の表現は文化背景に強く紐付いているから
例えば同じ「感じ悪い喋り方」だとしてもやっぱり日本人が演技する方が日本人に伝わりやすい。
その点では情報量の話含めて「吹替のほうがオリジナルの演出意図に近い」と言い方もできると思う。
字幕を読む必要がないぶん、画面の他の部分を見ることができる。
例:
ミステリー作品。俳優の目線、仕草など細かい部分にまでヒントが含まれているので、それらを見逃さないよう
配給会社が吹替版を推奨するようなキャンペーンを実施していた。
ゴールデンタイムのテレビ放送で吹替が採用される理由はこれ。ながら見が可能。
映画オタクだからって毎回全身全霊で視聴してるわけじゃないからね。
どれだけ良い部分があっても一発ですべてをぶち壊すことができる最凶の厄災。
例:
22歳の若さでアカデミー主演女優賞を受賞したあのジェニファー・ローレンスに剛力彩芽て。
ちなみに他の作品ではジェニファー・ローレンスの声は牛田裕子や水樹奈々があてることが多い。
「プロメテウス」
剛力彩芽て。
字幕なら「あ、今音声では○○って言ったのに字幕に入ってないな」というのが検知できるんだけど
吹替ではオリジナルの情報が皆無なので違いがあったとしても認識できない。
翻訳する人、演技する人の実力次第でクオリティは変化するので、糞字幕も糞吹替も存在する。
だから作品によって合う方を観ればいいし、好きな映画なら両方観た方が2倍お得だよ。
声優の演技によってよりキャラクターがより魅力的になってると思うものもあるし
逆にステレオタイプ化されちゃって勿体無いなあと感じるものもある。本当ケースバイケース。
朝食を摂りに一階まで降りてみたところ、いつものようにリビングのテレビが意味もなく流れていた。
よく聞いていなかったから誰が死んだのかは知らないし、仮によく聞いていても社会不適合者の私は誰だか分からないだろう。
例えば私は阿藤快が死んだというのは知っているが、それを知ったのは今月のことだ。しかもTumblrで流れてきたからで、その偶然が無ければ私は阿藤快が死んだ事を向こう3年、いや5年知らなかったかもしれない。付け加えれば、阿藤快がいかなる人物であるのかについて私は何も知らない。失礼ながら、名前を少し入れ替えれば加藤愛とかいう人になるという系列のアレでしかお目にかかったことがないし、もっと言うとその加藤愛とかいうのが誰なのかについても勿論分からない。下の名前からして女性だろういう事はいくら私でも分かる。
まあ阿藤快のことはどうでもいいんだけど、さておき、Vtuberは全員合成音声でなければならないと思った。
想像してみて欲しい。何十年か後、我々がすっかりボケ老人と化して全国の介護施設でハルヒやらきすたやけいおんが延々流れている未来。「おじいちゃん、チョココロネの頭がどっちなのかの話はもう見たでしょう」「チョココロネ……横から食うか……下から食うか……」「はいはい」なんて会話がお茶の間で繰り広げられる地獄のいつかにおいて、ある日突然キズナアイの中の人が死ぬ。
アナウンサーが伝える。電脳少女シロの中の人が死にました、電脳少女少女シロの中の人が死にました。死亡者の中に日本人がいました。業界人がコメントする。「月ノ美兎の中の人は当時のVtuber界において非常に貢献をした人物で……」我々老人達はその訃報に、一瞬だけふっと脳内に電流が走り正気を取り戻し、樋口楓、ああ若かりし頃に追っていたアイドルだった、そう思いながら涙を流す。でも頭がボケているから実はそれも30回目の事だったりする。
このまま誰も何もしないのなら、これがVtuberに待っている未来だ。だけど良いのか。お前それでいいのか?私の中のブロントさんがそう告げる。
お前らVtuberは電脳少女だ。死んではいけない。老いてもいけない。老いるのも死ぬのも人間がする事だ。有機生命体であり定命の者である我々がする事だ。こんな哀しい業を背負うのは我々人間だけで良い。代わりにお前らは何十年経とうと何百年経とうと電子の海を漂っていなければならない──インターネットか、あるいは何らかの電磁的記憶媒体がそこに存在する限り。そして保存された動画の中でしか動かない「死んだ」存在ではなく、誰一人見ていなくとも永遠に自律的に動き続ける存在として。そう、私がかつて管理人だったサイトで未だに喋り続けている人工無脳のように。
中の人は死んではいけない。とりあえず中の人は死んではいけない。というか、そもそも中の人なんて存在してはいけない。中の人などいない。
「Vtuberに中の人がいるべきではない」というのは相当数のVtuberファンの楽しみ方を否定するような思想だろうし、実際私も1人のVtuberファンとして中の人はいた方が楽しいと思っている。しかしながら、キズナアイに代表されるように、もしあるVtuberが「私AIですよ」という路線を執ったのなら、彼か彼女かに中の人がいてはならない。中の人はいつか死ぬからだ。中の人初代が存命だろうと死んでいようと秘伝のタレの如く人材を継ぎ足し継ぎ足しして別人に切り替えても誰にも分からないようにしなければならない。永久に回り続けるシステムにしなければならない。Vtuberは全ての属人性を剥奪されその存在を維持するためだけに人間の集団を使役するマザーコンピュータに成り果てる。いつか本物の人工知能が出来るまで。
これを実現するのに何が必要か。
とりあえず肉声があってはいけない。
ナマモノの声はいつか老い、あるいは死に、代替が効かなくなり、それは同時にVirtualにして永劫不滅であるはずのアバターの死をも意味するからだ。
声の死を回避するために声真似を利用するという手は、なくもない。たしかに声真似が得意な人間、というより、出せる声幅の広い人間というのはいるし、特に山寺宏一や水橋かおりみたいな人間に練習されたら概ね常人には区別がつかなくなるだろうし、「水橋かおりが半年かけて練習したキズナアイと本物のキズナアイ、どっちがお高い方でしょう!」なんてクイズを出されたら自信を持って正解出来る人間はほとんど居ないだろう。いやギャラがお高いのは水橋かおりの方なんだが。そして何故水橋かおりの話をしてるかって言えば私は水橋かおりくらいしか声優の名前を知らないからなんだが。ヘィ!ルゥク!リッスン!あと裏名義はやめろ。誰とは言わないけど裏名義はやめろ。裏名義は良くない。裏名義は良くないぞ。話が逸れた。
いずれにしても声真似というのは極めて限られた専門的技術者にだけ為せる事であり、出来る人間の数は限られている。それに、声質が特徴的な一部のVtuberは本人以外誰にも出せない声を発しているという事もあるだろう。話し方やトークの問題だってある。どうモノマネを試みても僅かに違いが出たりして、そして我々人間はその塵のような違いにさえ敏感だから、「キャラクターの声がイメージと違う」と思ってしまった瞬間に「中の人が死んで交代しているのでは?」と疑わざるを得なくなる。先天的に首が締まっていたりするのもVirtualの世界ではにはよくあることだし今年のエイプリルフールにアレはキズナアイではないとすぐに気付いた人間が殆どのはずだ。あとコラボおめでとう。
他にも芸風の問題とか趣味の方向性とか知識量とか課題は山積みだけれども、とりあえず「生声でやっている」という事実ただそれ一つを以てすら、我々は必ず何十年か後に「微糖カイジの中の人が死にました」という話を聞かざるを得なくなる。あるいは数年もしない内に、中の人が誰か交通事故で死ぬかもしれない。いや微糖カイジについては中の人より先に微糖カイジが死んだんだけど。
生声Vtuberは未来永劫にVirtualな電子生命体ではないのだ。それがなんとなく今朝思ったこと。誰も読みやしない、誰かの日記。のらきゃっとやげんげんみたいな存在がVtuberとしては一番正しいのかもしれない。私はちゆ12歳様を応援しています。