はてなキーワード: 通貨とは
ビットコインの上下を予測し、アンケートとして回答するとビットコインがもらえる、ということらしいんだけど。
例えばアプリの運営元に、アンケートの結果が(回答者は全員冷やかし抜きで答えてると仮定する)集計されたとして、その結果が今後の価格予測に役立ったりするのかな?
「上がる」派が多数なら価格は少なくとも崩れない、反対に、「下がる」派が多ければリスクを抱えてる、的な。
と思ったのは、どういう意図で運用されてるアプリなんだろうな?と不思議だったので。
運営がアンケートの結果を公表するのかどうかでもまた違うのか。
綺麗な景色と可愛い星の子のアバター、エモートでの交流が楽しいゲーム
でもここではどちらかというとマイナスな事を書く為、見たくない人は見ないことを推奨します
マイナスな要素としては、再訪に関すること、運営を好ましくないと思うユーザーについてのこと
ーーー
不穏な空気をよく見始めたのは再訪する精霊(以下再訪)の頃からかと思う
再訪は過去イベントのアバターをゲーム内通貨(それなりに多量)によって期間限定(現在は4日間)で入手できる毎週(他のイベント開催時は隔週)行われるイベントである
過去のシーズンイベント(6人ほどの精霊がゲーム内マップに現れ、それぞれの精霊からアイテムやアバターを貰うことが出来る)から1人の精霊がランダムで選ばれるらしい
ゲーム内通貨は課金で入手するか、エリア内に散らばるアイテムを集めるかで入手することができる
再訪で入手できるアイテムは過去のイベントで手に入ったエモートと呼ばれるアクションやアバターなどである
そして過去のイベント開催時はアドベンチャーパスと呼ばれる課金アイテムを持っていないと入手できないアイテムなどもあった
また、イベントの復刻はないと運営は告知をしていたが、それはシーズン丸ごとの復刻は無いとの事らしい
1.過去のイベントのアバターを全員が入手できてしまい差別化が出来なくなってしまうというユーザー
2.アドベンチャーパスが無いと手に入らないアイテムが全てゲーム内通貨で手に入ることに激怒するユーザー
3.アドベンチャーパス(課金)無しで入手出来るなら課金しなかったというユーザー
3はアドベンチャーパス料金分のゲーム内通貨(課金アイテム)が、そのシーズンイベントのアドベンチャーパスが必要だったアバター等全て返品する事で入手できる措置が取られた
ソシャゲで気に入らない課金アイテムを返品できるということはなかなか無いと思う
アドベンチャーパス課金無しで入手できる権利を得られることになる(勿論任意)
1は所謂古参(一部の声の大きなユーザーを指す、初期からやってるユーザー全てを揶揄するつもりは無い、そもそも始まって1年のゲームで古参?という気持ちもある)がよくツイッターなどで呟いていた
そんな事言っている人はいないとこれもまたツイッターで見かけるが最初の再訪アイテムの時はよく居たと記憶している
そもそも運営が平等を謳っているのになぜ差別化を進めようとするのか謎
2はそもそもゲーム内通貨も課金アイテムである事を失念しているユーザーが多い
2,3時間あればエリア全てを回って通過を集める事ができるというが、毎日2,3時間ゲームに費やすのは基本的に難しい人が多いと思う、自分は費やせないから羨ましい
勿論沢山無課金でゲーム内通貨を集めて、再訪も無課金でやってるユーザーだって多くいるとは思う、それが気に食わないならこのゲーム多分向いてない
このゲームというか運営が向いてないコンテンツを続けると段々楽しいか辛いか分からなくなってくるのでお勧めしない
初期の頃に課金した自分のおかげでゲームが続いてる!と主張するユーザー、あなた以外にも課金したユーザーはいるし運営の方針が合ってて文句がない人もいる事をお忘れなく
誰も課金しなくなると言ったユーザー、そうでも無いから、現イベントのアドベンチャーパスを持ってる人の人数でも数えてみたらいいと思う
運営の方針が合わないなら、嫌ならやめろと声を大にして言いたいが
フェイル(失敗):ポケットにティッシュを入れたまま リザルト:洗濯を開始してしまう(効果としてチリになるティッシュの発生はセット)
セーフ:ポケットにティッシュが入ったままの状態を解除する 解除しリザルトを回避する
洗濯もの開始のルールを洗濯機起動の立ち位置から見れるようにする
洗濯開始前チェックリストをつくってバインダーに挟み洗濯機に掛ける
必ずティッシュは持たせるものとし返却にバリューを設置する(お菓子・お小遣い)
ポケットにティッシュが入っている状態を不快となりそれを取り出せる条件は洗濯機に入れるときだけという暗示をかける
フェイル(失敗):ポケットにティッシュを入れたまま リザルト:洗濯を開始してしまう(効果としてチリになるティッシュの発生はセット)
プルーフ:ポケットにティッシュが入ったままの状態で リザルトをフェイル外と同じにする
ジップ付き袋などでティッシュが水にぬれても大丈夫な状態にする
洗濯しない
https://anond.hatelabo.jp/20200605021641
わたしはこの記事の一行目に挙げられている作品のひとつ、アプリゲーム「ダンキラ!!!-Boys,be DANCING!-」のプレイヤーをしている。タイムリーな記事だと感じたので、ダンキラサ終が決定して自分が経験したことを記録として残しておく。
ダンキラはいま現在サービス終了へのロードマップの真っただ中にある。オフライン版が実装予定なので、比較的円満な部類に入るのだろうが、「ならよかった」とは簡単には思えないのが本音だ。後述するが、新規ガチャは実装されるものの、なぜか有償ダイヤ(ガチャをするときに使用するアイテム)は購入窓口は閉まっている、という奇妙な状況も未だ続いている。結局のところ、プレイヤーが納得するしないに関わらず終わるときは終わる。なんとなく事情は透けて見えるものの、はっきりとしたことはきっと永遠にわからない。親とアプリゲーは生きているうちに大事にするに限る。という言葉に尽きるのだろうけれど。
2019年5月21日にKONAMIよりリリースされた3Dモデルリズムゲームで、いわゆるデレステみたいな感じ。キャラクターがダンスバトルをする中高生で、楽曲がヒップホップやバレエ、ジャズやインド歌謡曲など多岐にわたる点が特色だ。白泉社とコラボしており、泉ジュン子らベテラン作家による短期集中コミカライズが行なわれた(単行本全3巻発売中)。現在は月刊LaLaにて番外編を連載中、だった。
5月20日18時、定例メンテナンス明けのアナウンスにおいて、ダンキラはサービス終了が告知された。8月5日をもってオフライン版へと移行するとのことだった。
売上的にも遅かれ早かれ……という印象だったが、いくつか違和感が残る告知だった。それは以下のような点である。
② 課金……有償ダイヤの即日販売終了、にも関わらずガチャは続行
③ コンテンツ……新規楽曲、新規ガチャ、新規ウェアの予定が八月まで緻密に組まれている
④ そのほか……アニバーサリー関連グッズのアニメイト特設予約販売が何の気もなしに始まる、LaLa連載版番外編が6月号時点での次号予告では続きそうだった(が内容を急きょ変更し7月号で打ち切り)
何はさておき、課金窓口を閉めるのはおかしい。サ終するならするで、八月までパァーーーッとプレイヤーにガチャを回させて儲ければいいのに(そしてプレイヤーもそれを望んでいる)それをしないのだ。にもかかわらず新規コンテンツの追加は八月までこれまで通り行うのだという。お陰でプレイヤー一同はみみっちい無課金プレイを強いられている。一周年を祝うおめでたいアニバーサリーガチャなのに、ある重課金者は泣く泣くミッション石をかき集め、ある廃課金者はカドスト見たさに副垢でリセマラを繰り返す。なんなんだ?これは。
というか、コンテンツ、まだまだいっぱいあるじゃんと思う。ウェアの3Dモデルはもう作ってるんだろうし、キラートリック(必殺技モーション)も結構作ってあるっぽいし、10~12章のフルボイス本編もおそらく収録済。向こう一年のキャラクターのバースデーボイスもたぶん収録済で、でもそれをなぜかゲーム内で売るんじゃなくてツイッターで動画公開するんだなあ、これが。その辺のコンテンツを全部売りつくして、半年くらい地味~に復刻イベントでジワ稼ぎして、それからサ終でいいじゃない。なんでそんなに急に死ぬのか。
印象としては、「サ終自体はいずれするつもりではあったが、なんらかの外部的要因でその時期を早めざるを得なかった」「なんらかの事情で課金窓口継続が困難になった」といったところか。ダンキラの母体はKONAMIであり、KONAMIと言えば今回の新型コロナウイルスによってコナミスポーツジムが大打撃を受けている。そのしわ寄せがゲーム部門にもやってきたのではないかとなんとなく推測する。全ては推測だ。そして真実は永遠に明らかになることはない。ただこれだけは確かだ。ダンキラの世界は今閉じようとしてる。
オフライン版で個人的に悲しいのは、コンテンツの新規追加が見込めないことだけではない。
たとえば、ログインボイスがないこと。当番(艦これで言う遠征みたいな、放置クエスト)もないこと。オフライン版は時が止まっており、そこには時間は流れない。
たとえば、課金ができないこと。現実でいくら稼いでも、それが推しの新しい声や顔や衣装に生まれ変わることは決してない。
現実の世界で嫌なことがあっても、ダンキラにログインすればそれを忘れられた。ダンキラのホーム画面を開けばキャラクターが話しかけてくれた。ほとんど毎日顔を見て声を聴いて、推しというか家族に近いものだったような気さえする。オフライン版であろうとオンライン版であろうとそれが画面の向こうの存在であることに変わりはない、けれど、コンテンツが終了してしまえば、きっといずれ、わたしは彼らに魂を感じられなくなるだろう。
あーあ、と思う。バレンタインランキングイベントに推しの生誕ガチャ。楽しかったなあ。合わせてそれなりの額を課金したけど、こんなことならもっとじゃぶじゃぶ課金すればよかった。恒常☆5はいま3凸で、4凸にならないとカドストの後編が読めない。ずっと課金し続けていればいつか読めると思っていたけれど、こんなことならもっとじゃぶじゃぶ課金すればよかった(二度目)。いまやっているイベント、スコアアタックのランキングなんだけど、現在の課金の封鎖された状態で過去の課金額を競う悲しいイベントと化している。ガチャなんて所詮ギャンブルだけど、課金要素有キャラクターゲームにおける課金とは現実の通貨によってキャラクターの世界に介入することであり、少なくともそれは、わたしにとっては愛に近いなにかだった。でもそれができないんだっていうね。
ホーム画面を開くたびに余命数か月の家族に面会している気分になってしまって(自分にとっては紛れもない事実だ)、最近は会うのもつらい。そんな自分を薄情に感じる。
こんなにハマるつもりなんてなかったし、ダンキラ以外にも面白いゲームなんて山ほどある。ブルゾンちえみじゃないけれど男は三十五億いるしスッパリ辞めりゃいいのだ。でもわたしと推しのおもしろユカイな華の紅鶴学園生活は、この世でただひとつわたしのiPadの中にしかないんだよなあ……
○が有り、×が無し
艦これ | ドルフロ | |
---|---|---|
ルート指定 | 不可 | 可 |
戦闘でのキャラロスト(轟沈) | ○ | × |
4資源システム | ○ | ○ |
進撃警告 | × | ○ |
進撃前の部隊の状態の確認 | × | ○ |
羅針盤 | ○ | × |
遠征に出せる部隊数 | 3 | 4 |
最大部隊数 | 4 | 10 |
コラボキャラの常用 | × | ○ |
夜戦 | ○ | ○ |
解体 | ○ | ○ |
装備強化 | ○ | ○ |
ゲーム内通貨 | dmmポイント | ダイヤ |
ゲーム内通過円換算 | 1pt/1円 | 1ダイヤ/2円(初回ボーナス有り時は1ダイヤ/1円) |
キャラ保有拡張+10 | 1000円 | 560円(280円) |
遠征前の正否判定 | × | ○ |
遠征期間後の同遠征再出発 | × | ○ |
演習 | ○ | × |
経験値アイテム | × | ○ |
スキン切り替え | × | ○ |
改造前スキンへの切り替え | × | ○ |
スキン価格 | 無料 | 1776~5160円(888~2580円) |
秘書官対象 | 第一艦隊旗艦 | 制限なし |
パイタッチ反応 | × | × |
友軍 | イベントで使用可? | イベント以外常時使用可 |
通知機能 | × | ○ |
任務自動チェック | × | ○ |
任務完了通知 | × | ○ |
専用装備 | × | ○ |
保有キャラ一覧 | × | ○ |
図鑑ソート | × | ○ |
図鑑フィルター | × | ○ |
スキル | × | ○ |
アニメ化 | ○ | ○ |
ケッコン | ○ | ○ |
指輪 | 700円 | 1160円(580円) |
ケッコンに必要な条件 | Lv99 | 好感度100 |
任務画面の邪魔な娘 | ○ | × |
ショップの娘 | ○ | ○ |
一番モチベに関わるのは、見た目が好きなの選べないってのが有るでしょうね。改前の方のグラの方が良かったって例は艦これだと特に顕著。真っ先に実装すべき案件だと思うけどね。
そう言えば、ドルフロでなぜかレベル100にしてケッコンしてる人がかなりいたようだが、あれを見るに艦これからの直移籍組は割と多いと思われる(戦艦少女やアズレンやってればレベルとケッコン条件は関係ないとわかるのだが……)
モーターレースオタクや、デバイスオタク、電子工作オタクや家電オタクもすべからくアニメを見てるぞ
この度の解釈改正(「桜を見る会」めぐる首相告発を不受理 東京地検:朝日新聞デジタル)によって、以上の犯罪の告発はできなくなりました\(^o^)/
https://anond.hatelabo.jp/20200521211842
当初政府はその問題を、不況と同じレベルで考えていたらしい。時代に適応できない事業が淘汰され、自殺者が増えても、全体としてはやがてバランスが取れていくだろうと。
「エコシステムってやつね。何かが壊れたり死んだりしても、時代に沿った形で自然に復元し、バランスが保たれるはず、そう考えたのよ、政府は」
ところがそうはいかなかった。専門家の試算によると、復元が不可能なほど、人も事業も経済的な理由で死ぬことがわかった。あるいは海外に身売りする企業が増えるだろうと。実際、その兆しが見え始め、政府の支持率も落ち始めた。
焦った政府は、そこで本格的に救済措置を検討し始めた。それまでも単発的な給付金や貸付などは行っていたが、それでは間に合わなかった。
「結局いろいろあった後に、有望な事業は国が保護することになったの。うーん、半分国営化みたいな感じ?」
その経緯についてもっと詳しく聞きたかったのだけど、サタさんは「カショウに聞いて」と言って、説明を端折った。
一方、個人に対しては、継続的な給付金、つまりベーシックインカムが検討され始めた。
「その話が出たとき、もうみんな大盛り上がりだったわよ。そんなのできっこないって言いながら、本心ではみんなワクワクしてた。でもやっぱりね」
そうはいかなかった。財源が足りないのは明白だった。
「ベーシックインカムの話が出るずいぶん前に、政府はマスクと一時給付金を配ろうとしたの。でも、IT化の遅れのせいで、あちこちでトラブルが起きたの」
IT化の遅れ。これはカショウも言っていた。簡単にいうと、それまで政府は、既存の産業やエコシステムに気を使いすぎて、新しい技術を取り入れることができなかったらしい。あと、かたちを伴わない情報やデータを軽く見ていたのも、IT化が遅れた理由のひとつだったと。
「そんなときおとなりの国がね、ITの専門家――専門家って言っても学者というよりガチでコード書くプログラマのほうね――を招き入れて、マスクをみんなに、均等に行きわたらせることに成功したの!」
その様子を見た役人か誰かが、本格的なIT化と、配給制を検討することを政府に進言したらしい。そこではじめて、その技術的価値に見合う予算が組まれ、実務的なプランや技術の選定が行われた。どういったリーダーやエンジニアが必要かも、“おとなりの国”を参考にして割り出し、その発案者は政府を説得した。
「そんな案、コロナ以前は絶対通らなかったわ。政府は、それまでの社会の基盤となっている業界を優先せざるを得なかったから。でもそのつながりを断ち切ったのがコロナだったの。コロナが新しい可能性のリミッターを外したの」
古い社会的基盤を維持するために、新しい可能性は活躍の場を奪われていた。そのことをサタさんはリミッターと表現したらしい。サタさんは、配給制のバックグラウンドに、労働力不足があったことにも触れた。
「外出や人との接触も制限されるじゃない?そしたら、必然的に労働力も減るのよ。労働力が減ればつまり……、モノが減るの。外国との行き来もできないから、輸入も難しくなって……」
つまり、資源は限られている。その資源を過不足なく、国民に行きわたらせるには、現金よりも物資のほうが有効との考えで、配給制が有力となった。
「もうみんなガッカリよ。SNSは荒れまくって。配給制って、戦争の貧しいイメージしかないじゃない?あと、社会主義っぽい感じ?完全に私たち、管理されてるような?」
しかし政府へのネガティブなイメージは、数年後にはまったく真逆のものに上書きされることになった。
「着いたわ、ここよ」
サタさんは大きな建物を指さした。その配給所は、この一帯の集積所も兼ねていて、ここからさらに小さな配給所にも送られるらしい。サタさんたちは、たまたまこの大きな配給所の近くに住んでいた。
「よくここで買い物したのよ昔は。いろんな服屋さんとかレストランが入ってて。懐かしいわ」
今は、積み上げられた荷物以外は人も物も少なく、がらんとしている。
サタさんは並んだ端末のひとつに、自分の小型タブレットをかざした。
「指輪型とか時計型とかあるけど、私、指輪も時計も苦手なの。だからずっとスマホ型のを使ってるの」
サタさんのタブレットに、荷物の格納場所が示される。その案内に沿って、僕たちは移動する。
「よう!サタちゃん」
初老の男がこちらに笑顔を見せる。作業着らしい服装に身を包んでいる。サタさんも満面の笑顔とあいさつを返す。
「前言ってたやつ。届いてたよ」
彼はそう言って、僕たちをその場所まで案内した。
配給所では、必ずこういったおじさんを見かける。彼らはたいてい、荷物を下ろすのを手伝ったり整理したりしている。
すでに紹介したとおり、この世界では、生活のための労働というのはほとんどない。たいていはロボットによって自動化されている。
じゃあなぜ、彼らはここにいるのか。
それは、ちょっと説明がむずかしいのだけど、彼らのパッションとしか言いようがない。
つまり彼らは、ここで作業を手伝うことを喜びとしているのだ。誰かと立ち話をすることを楽しむものもいる。黙々と作業するものもいる。
いずれにせよ、誰かからの感謝の言葉や、あるいは作業そのものを、自分の喜びとしている。
カショウと行った盛り場なども同じで、過去にそういった経験のある年配の男女が、食事や飲み物の提供を手伝っている。配給所や盛り場に限らず、こういった自主的な労働は、あらゆる場所で見られる。
「昔はみんな、生活のためとか、それが普通だからって理由でしかたなく働いてる人が多かった。労働は苦痛だと思ってる人がほとんどだった。だけど今は、楽しみや自己表現でさえありえるのよね、働くことが。自由だから」
おじさんが笑顔でそう言った。
おじさんのような有志の労働には、ポイントが付加される仕組みになっている。ポイントは、この世界の通貨のようなもので、モノやサービスなど、何とでも交換できる。僕たちは基本的に政府の配給とサービスだけで生活ができるので、ポイントはまさに、趣味や嗜好品のためのおこづかいと言える。
「昔のポイントカードのなごりね。もうちょっと気の利いた名前なかったのかしら」
ポイントが使われるシーンとしては、誰かのハンドメイド家具やアート作品と交換したり、何か作業を頼んだ時に、その謝礼として送ったり。たいていは個人間取引で利用される。
おじさんは振り返って棚のひとつを指さした。
「これだ。降ろしてやる」
配給物資だけでなく、個人間取引の荷物もここに届く。サタさんはうれしそうに小包を受け取った。
おじさんは自走式のカートにすべての配給物資を積んでくれた。3、4日分の食料や生活雑貨なので、そこそこの量がある。
「前回は雑穀を頼みすぎたから、今回は減らしたのよ。その代り、今回はペーパー類がかさむわね」
「配給制も、最初の頃はめちゃくちゃだったが、こんなに細かく調整が利くようになるとはな。便利なもんだ」
「最初はね、あれが足りないとか、システムのトラブルとか、大混乱だったわよね」
「機械化が追いつくまでは本当にモノがなかったしな。でもあっという間に、人間の労働力の不足を機械が埋めてくれた。それに今は……、ストレスが少ないから、ストレス解消のために無駄に消費することもなくなった。そんな気がするんだよな」
「リミッターもはずれたしね」
「ん?リミッターって?」
サタさんはフフフと笑ってごまかした。
「ほんと!何もかもストレスなくてラクになったわ。昔ほら、オンラインショップのサービスで定期購入ってあったじゃない?あれを政府が一括でやってくれてるような感じね、今の配給制って」
そう。配給制と言っても、一律で配給されるわけではなく、その家庭の消費傾向が反映されているので、不満を感じることはほとんどない。
各家庭ごとに一定の枠があり、その枠の中でならどんな組み合わせで発注してもかまわない。そしてその消費傾向はコンピュータに記憶され、次回からの配給プランに反映されるので、放っておいてもある程度その家庭の生活傾向に合った物資が届く。
「ただ、昔ほどバリエーションがないのは寂しいわね。昔はね、石鹸ひとつとっても、いろんな企業が、いろんな色や香りのものを売ってたのよ」
「今は需要の大きいものしか作らないからな、政府の一元管理だから」
「技術や品質、コスト的に洗練されたものしか作らないとも聞きました」
僕も勇気を出して、会話に参加してみた。
「昔あった企業の、すべてのノウハウや技術を結集させて作ってるからな。どの製品も、最高のところでコストと品質のバランスが取れてる。まあ、どれも無難で個性がないと言えばそうなんだが……」
サタさんはさっきの小包を開けて、中から半透明のなにかを取り出した。鼻元に近づけ、においをかぐ。中に鮮やかな花が埋め込まれているのが見えた。明らかに量産された配給品とは違う、“誰かの作品”だった。
そう言って、それをひとつおじさんに手渡した。かすかに清々しい香りが漂う。
「いやぁオレはこういうのは……」
「じゃあ奥さんに。ふふふ」
おじさんにお礼を言って、僕たちは配給所を後にした。自走式カートの後を、僕たちはゆっくり歩いた。
「ああいいにおい」
サタさんはその間ずっと、“誰かの作品”を鼻に押し当てていた。
Fallout76がサービスを開始してから約1年と半年が経った。
我々プレイヤー(レジデント)はVault76を飛び出したその直後からベセスダからの試練は始まっていた。
ベセスダの作品を遊んだことがある方たちはご存知の通り、ベセスダ作品にはバグが付き物という太古からの言伝えがある。
しかし、そんなバグがありながらも十分に楽しめる作品を作ってくれたのがベセスダだったのだ。
そんな私もTES:オブリビオン、Fallout3、Fallout:NV、TESスカイリム、Fallout4をプレイしていく間に最早固定観念になりつつある「ベセスダのバグは仕方ない」「ベセスダのバグは楽しむもの」を完全に受け入れていた。
しかし、そんな私もFallout76のバグ地獄に嫌気が差し始めたのだった。
ここで紹介するにはあまりにも多過ぎるバグの数々、再生の日(サービス開始)を迎えたその日から放置され続けているバグやアップデートの度に増えるバグ、パッチで修正されるよりもアップデートで増えるバグの方が多いのではないかと思うほどである。
昨今では増殖バグによるゲーム内通貨のインフレ…トレード機能のバグによりプレイヤーのゲーム内財産が盗まれるバグ…イベント中に死亡すると使用していた武器がNPCに盗まれ二度と戻ってこないバグ…ラジカルズマスク等々…
プレイヤー間での取引やレジェンダリー堀り(レア武器厳選)で多くの時間を費やし入手した装備がバグにより一瞬で水の泡になる恐怖がFallout76のプレイヤーたちの取引自粛ムードを生んだのだ。
お分かりだろうか。これはこれらのバグを知り、怖がるプレイヤーたちが自主的に行っている行動であって、このバグの根本の機能は稼働中なのだ。つまりバグを知らないプレイヤーたちはリスクを知らずにプレイを続けていたのである。
そんな数多あるバグがほとんど改善されず、対応も曖昧なまま、まさかの「Fallout76」のセールが始まった。先月の大型アップデートやセールで新規プレイヤーたちが増えるのは大変嬉しい出来事だった。しかし今ではバグの数々に嫌気がさして新規や復帰プレイヤーたちが去っていくのではないかという気持ち、本当に友人にこのゲームを勧めて良いのかという気持ちが強くなっていく、ベセスダをFallout76を愛しているが故に。
いままでのベセスダ作品では有志の方々が不具合などを修正するパッチをMODという形で配信してくれていた、そしてベセスダはそれに甘え続けていた様に思える。
しかしFallout76ではオンライン専用ゲーム故に有志のMODによる修正ができない。
そしてベセスダは次にプレイヤーたちに甘え始め、満足のいく対応が成されないまま月額課金制度を導入した。
「愛しているなら我慢してくれ」と悪い男に引っ掛かってしまう女性のような気持ちだ。