はてなキーワード: 頭痛とは
前提:熱中症予防・軽度熱中症対策を念頭においている。頭痛・吐き気・意識障害(気絶)が発生した場合にはこの限りではない
また、熱中症は周りの気温・湿度が高く放熱がうまく行かない状況で全身の組織が高温になり発生する。
せっかく血液を冷やしても、循環するうちに周りの筋肉・脂肪から熱をもらって臓器に達するときにはぬるくなってしまう。
血管周囲だけを冷やすより筋肉や脂肪も一緒に冷やしたほうが効果的である
筋肉で発生した熱や周囲から皮膚・組織を通して伝わった温度によって、血液は温まったり冷えたりする。
そして血管は大なり小なり殆どの場所に存在するし熱を発散するため普段より広くなっている。
同じ面積で冷やすなら太い血管を冷やしたほうが得だろうが、アイスノン2~3個分の面積しか冷やせないというわけではあるまい。
広い面積で冷やしたほうが効率は悪くても伝導する熱は大きくなることが期待できる
汗をかく理由は汗が水蒸気になる気化熱で皮膚近辺の熱を奪うことである。
つまり皮膚を濡らしておけば汗の代わりになるということである。
手を洗う、顔を洗うことで汗の節約ができる。
また、アイスノンで冷やしても周囲の水分が結露して結果的に皮膚が濡れるが、流水のほうがいいだろう
他にも髪は風通しが悪く熱がこもりやすいので髪を洗うのもいい。
病院の人事などに以下の文を送ろうと思っていましたがやめました。
病棟はとても大好きだったので。
**********
解離症状が出現した原因について
1. 出来事
2. 原因
同僚N山さんとの関係、いわれたことで悩み精神的に不安定となった。
別紙参照。
2月21日 女性二人(H師長、K師長)に病院まで連れられ、採血と頭部MRI撮影実施。精神科医師を名乗る男性(O医師)より問診あり。実家に帰宅したほうが良いとアドバイスあり、実家に帰宅。
3月12日 G病院受診。45分ほど個人で心理士による面接、GHQ検査あり。その後、医師診察開始。生育歴、症状、経時記録などを使用して説明する。ストレスによる解離状態が出現している可能性があり、その状態に蓋をするか上手く付き合っていくかという選択がある。症状の落ち着けや気分のむらについては投薬が効果があると説明受ける。解離に対してはエビリファイ3㎎を内服開始、不眠についてはブロチゾラムを使用して治療すると説明うける。採血(生化、HbA1c、FT4、TSH)あり。
3月17日 3時半頃まで寝付けず。希死念慮あり。コードで二度ほど首をしめることがあったため、次回診療日を待たず、19日受診し頓用でのクエチアピン処方受ける。また、ブロチゾラムはニトラゼパムに変更となる。
4月24日 ニトラゼパムの薬効薄く、ロゼレム追加あり。5,6月も休職し休養すると相談。
5月7日 ニトラゼパムを中止し、エビリファイ、ロゼレムで内服を調整する。解離症状出現していないため徐々に減薬する方向性でよいのではないかと医師よりあり。クエチアピンはほとんど使用していない。
5月21日 抑うつ症状悪化。休養時間増やす。薬の増加はなし。
6月4日 休養優先で生活を確認。7月に関東に戻ること決定。甲状腺ホルモンフォローの採血実施。
4. 症状
身体症状:便秘、腹満感、曖気、嘔気などの腹部症状。下剤、制吐剤の使用、食欲不振、夜間過食、排尿困難、動悸、悪心、過呼吸、振戦、頭重感、頭痛。
睡眠障害:いつか患者を殺すのではないかという考えにとらわれ入眠、休息をとることが難しくなった。勤務後21時頃に就寝しても3時頃まで寝付けない日々が続いた。眠りが浅く。寝ている間も常に身体が浮いているような感覚があった。中途覚醒もあった。
幻聴:夜間帯に流涙することが多くなり、それに伴って患者を殺す、患者を殺すという幻聴がみられた。また、同様の独語があった。
不安症状:N山さんと一緒の勤務帯では自分がインシデントを起こし、人を殺すのではないかという考えで頭が働かなかった。患者の安全・安楽よりも自分が何かするのではないかという考えにとらわれた。
被害妄想:2年目フォローや同期に対して、この人たちに助けを求めたら、この人たちが報復を受けると考えるようになった。また、メンバー全員が私を駄目な看護師であると思っていると考えるようになった。
落ち着かない
気力が出ない
物をなくすことが多くなった。
別紙 具体的原因
N山さんより、ほぼ毎月一回は「患者殺す気?」、「患者が死にます」、「あなた看た次の日に(患者が)具合悪くなってるよね。そのうち(患者を)殺すよ。」、「仕事舐めてるの?」と言われた。
受け持ち患者が検査時に出血を伴う状態となったため、16時20分ごろ帰室したが、酸素投与、モニター装着などしていたため当日リーダーだったN山さんへの送りが30分近くになった。送り必要と考えたため声をかけたが、「いらない。もう時間です。」と言われた。その後、リーダーへの送りはせず、夜勤者に直接送りを行った。30分ほど経ってからNさんよりさっき何かあったのかと聞かれたため報告すると「何言ってるか意味がわからない。そういうのは報告してください」と言われた。
夜勤中、休憩直前緊急入院患者の受け持ちとなった。手術の戻りが前半休憩中に重なりそうだったため、休憩は後半を希望した。病棟が落ち着いていたため、私はリーダーのN山さんと休憩のペアを組むと思っていたが、N山さんは点滴交換量が多いため前半に休憩はいると決めた。他看護師2名(1名はリーダークラス)が緊急手術の戻りがあるため、リーダーは一緒にいた方がいいのではと助言してくれたためNさんと後半休憩に入ることとなった。戻ってきたオペ患者の創部から出血あり。Nさんに報告し、医師にも報告したほうがいいだろうかと確認すると「何言ってるの。意味わかんない。」と言われた。実際に一緒に創部確認しやはり出血が持続していることが分かった。来棟していた医師に報告し創部縫合処置となった。
夜勤リーダーN山さんに送り中、日勤メンバーも残業している中、「日勤メンバーがうるさくてあなたの送りが聞こえない」と私に言い、それを日勤メンバーに注意するのではなく、二人で注射室に移動して送りをするようにと促される。送り中、「は?」「意味わかんない」と連呼される。
勤務交代時に麻薬の指示変更があったため日勤者に申し送りをしているとその指示はもう日勤帯での指示であるため残りの記録を書くことを優先しろと言われた。
夜勤帯に変更になってから1.5時間ほど経過してから日勤帯で受け持っていた患者の点滴が滴下していないため刺し直しをして、と命令された。交代時には点滴は滴下していたし、滴下にむらがあることも申し送りで伝えていたためなぜその時間に私がさし直しをしなくてはいけないのか不明だったが、身体が竦んで反論できなかった。
ナースステーションに本人がいるにもかかわらず、休憩室でその人たちに対してプライドが高い、仕事ができない、みんな嫌いでしょ、といった会話をしようとしており、不信感が出現した。
ってかんじだろ?? おまえほとんどアニメと映画しか見てないだろ??自分の知ってる範囲のことしか言ってないだろ?? それってお前が批判してる人と何にも変わらねぇじゃねぇか!
アニメは最近批評対象として主流になっているよ。お前が言ってるみたいなアニメを馬鹿にしてる批評家と、お前みたいな「てにおは」すらしっかりできてない批評家の意見なんか聞かなくていいんだよ!
確かに傑作をバンバン飛ばしているのだが、佳作も多い…というかクオリティの高さから何作っても佳作レベルにまでは持ち上げていた。
傑作の意味1:作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。
佳作の意味1:文学作品・芸術作品などで、出来栄えのいい作品。
「クオリティの高さから何作っても佳作レベルにまでは持ち上げていた。」ってなんだ??違和感を感じる。熟考で考えすぎて頭痛が痛いわぁ。評論家アコガレで難しい難解単語を使うと、後で後悔するぞ。
アニメは見ねぇんだよとか言ってる映画監督も、そんなこと言ってるから庵野の演出に超されてしまったのだと気付かないんだろうか。
「アニメは見ねぇんだよとか言ってる映画監督」って誰だよそれ??そいつの映画見たいから教えてくれよ!
サブカルがメインカルチャーになったこと。星野源が小林さんちのメイドラゴン主題歌を真っ先にかけること。
いい加減認めたほうが良い。置いて行かれているのことに気付いてほしい。
星野源や平井堅が評価しなくたってジャパリパークもおジャ魔女カーニバルも青空のラプソディも名曲だわ。 みんなが好きなものが好きでもそれでもいいのよ。
"映画"評論家の宇多丸さんも"映画評論家"評論家のお前さんも評価しなくたって、俺はおじゃる丸が大好きだわ!!
おじゃる丸見てねーだろ!アニメファンさんよ!! 見てくれよ!
傑作の意味2: 言動などが突飛でひどくこっけいなこと。また、そのさま。
あーーーーーーー!
でも気持ちはわかる!
もう終わりにするつもりなので、今の気持ちを書き留めたくなったからここに書く。
私の好きな人はアイドルだ。芸能系とかじゃない、普通科の高校の同級生だ。同じクラスになったのは一度だけだ。多分向こうからしたら顔すら曖昧な認識だろうと思う。それは無理もなく、彼は明るい人間で、運動部で活躍していたそうだから中等部の頃からとても目立っていた。かたや私は文化部で、部員の少ない部活だったから具体的な名前は避けるが、まあ、文芸部とか生物部とかあのへんだと思ってくれたら大体正解だ。彼がヒエラルキーの頂点なら私は最下層だ。彼の情報も大概は言伝のそのまた言伝を盗み聞きして得たようなもので、生きる世界が違いすぎる。まあそんなことこんなところでくだを巻いている時点でお察しだと思うが
好きな理由は色々ある。主にとても彼の身体が好きだった。手脚が長くて太いところと、骨盤の位置が高いところが特に。正直私は(当時は)女みたいだった彼の顔をまったく美形とは感じていなかったが、アイドルになるくらいだしきっと美形なんだろう。入学して間もない頃に校内で歩いてる彼を見かけて好きになった。それからしばらくして、彼が教室のドアを音をたてないように閉めているところを見て本当に好きになった。我ながらわけがわからないと思う。その頃から私は彼の周囲を嗅ぎまわり彼に関する情報をかき集めては妄執にとらわれるようになった。彼に絶対迷惑をかけないようにというのは念頭に置きつつ、あまりここで書きたくないようなこともした。人生で一番猿に近づいた時期だ。でもこの頃が一番幸せだった。
具体的な時期を書くのは避けるが、彼が芸能事務所に入ったことを知ったのは多分同級生のなかでも結構遅かった。同じ部活の後輩が自慢げにSNSに書いていたのを見て知った。その時は驚きこそしたが「まあまあ」と思った。どうでもいいとか思っていた。恥ずかしながら私は(今もだが)そういう芸能界みたいなのに疎くて、なんだかよく聞く読者モデルとかそういうものなんだろうと考えていたからだ。
そこから特にイベントも無く、たまに彼のクラスの前を通って窓の隙間から彼の姿を見ては満足することに終始した。それで結構幸せだった。だがいつからか彼が学校にあまり来なくなったあたりからその楽しみも失われた。ただでさえ少ない遭遇の機会が気付けばゼロに近い値になった。
私はネットが好きなくせに意識的にアイドルとしての彼を調べることを避けていたが、そこで初めて彼の名前で検索した。ショッキングだった。知らないことがたくさん書かれていた。あんなに知りたかった彼の身長や血液型や家族構成がすぐに判明した。それが誰でも読める状態であるというのが衝撃だった。ツイッターで検索すると私と同じように彼のことが好きな人が把握しきれないくらい無数にいたのも胃液が口から飛び出そうになるくらいストレスだった。学校にあまりいなくなった理由は、多分彼のアイドルの仕事が忙しくなったからだった。簡単なことだったし私はそんなことも知らなかった。でもネットで読めた彼の言葉を何日もかけて読み込んで、彼は私の認識していた通りの彼であることがわかり幻滅しなかった自分に心底ほっとした。何を言ってるかわからないと思うが涙が出る程嬉しかった。
それから私は偶然スマホを水没させて数日インターネットを絶ったのをきっかけに、私はもう彼のことを忘れるようと努力しはじめた。インターネットを介して彼を知るほどまた好きになってしまって、でももう私だけの彼じゃないと思うと酷く辛くて何も手につかなくなった。学校集会などでたまに彼を見かけることもあったが意識的に見ないようにした。この頃から受験勉強にも追われ、親しかった友人は内部進学を決めたので自然と外部受験の私とは疎遠になり、本当に孤独で、静かな場所に一人でいるとずっと彼のことを考えてしまうからなるべく雑音の多い場所で勉強をして時間を潰すようになった。成績は上がった。親がとても喜んでいるのが複雑だった。そしてテストの順位が忙しい彼とたいして変わらないことをクラスメイトの会話を介して知ったときは暗い興奮を感じた。おかしな話、彼はすごい奴なのだと誇らしかった。
そういう期間が長くあって、それはそれで精神の安定した時期でもあったのだが、決定的なことがあって全てが終わった。いつのことかはぼかす。
きょうだいがテレビを見ているそばで勉強をしていたら、よく知った声が聴こえてきて、画面を見たら偶然彼が出演していた。文字にすればそれだけのことだった。でもそれが、今までで最大の耐え難いほどのショックだった。そのショックの出処はわからない。なんでこんなに悲しいんだろうと考えることすら悲しくて悲しくてやりきれない気持ちになった。
それから色々なことをとめどなく考えた。今まで思考を避けていたぶん苦しくて数日頭痛が止まらなかった。もし私が彼と同じクラスになることがたくさんあったら同じ部活に入っていれば何か変わっていただろうかと考えることもあったが、きっとどう運命が変わったって私と彼が交わることはなかったのだと自分にわからせるのはそれなりに時間を要した。
自分は、彼がもう恐ろしいほど遠い世界の人間になってしまったことを、スマホの画面や私の視界のような小さく個人的なものではない、大きなテレビ画面に映っている彼を見て、初めてそこで自覚して動揺してしまったのだと、客観的に考えればわかる。だがあの時の私は錯乱状態でそんなことがわからずただ真っ暗な悲しみの中でどうすることもできなかった。
そしてある日学校帰りに街で彼の顔がプリントされたグッズ?をカバンに着けている同年代くらいの女を見かけて反射的にふらふら着いて行ってしまった。彼女は地下鉄に降りていった。私はもしかしてと感じて彼の名前で検索してしまって、彼の出演するライブが丁度その日あると知った。今思えばなんでそんなことをしたのかわからないが、私は気付いたら地下鉄に乗ってその会場に向かった。調べた最寄り駅で降りるとなんだかそれらしい女達がたくさんいて、私はそれだけでオドオドしてしまって早足で彼女らを追い抜くようにしてホームを出た。彼女らのざわざわした話し声の中に時々彼の名前が現れて心臓がバクバクして背汗が止まらなかった。地上に出てからはもっとたくさんの彼の、もしくは彼と同じグループの人のファンらしき人間がたくさんいて、それらは皆一様に同じ方向に歩いていて、あっちかあの方向に彼がいるのかだからみんなあっちに歩いているのだ、と私も突き動かされるようにそれに倣った。よく晴れていたからかなんなのか、汗が止まらなくてしょうがなかったことを鮮明に覚えている。
辿り着いた先は大きな建物だった。綺麗だけど変な匂いがするところだった。ぞろぞろとファンらしい女達がいて、たぶん入場待ちみたいなことなんだろうか。この全員が彼のことを好きなのだと思うと漠然とした恐怖に襲われ、あまり近づけず遠巻きにそれを見ていた。彼の顔がプリントされた様々なものが何度も視界を過った。巨大なモンスターと対峙したような無力感に襲われて、私はここへ来て何をするつもりだったんだ?と自分で自分を責めた。
すると、わりと近からず遠からずな場所に立っていた二人組の女達がちらりとこちらを見た。偶然かと思ったが次は力強く二度見されて、確実に私を見ていることがわかった。私は怖くなって俯き携帯を触っていると彼女らは何事かひそひそ話始めた。ほとんど聞き取れないような声量だったが「あの制服」と言っているのだけははっきりとわかった。
次の瞬間に私は来た道を引き返していた。話しかけてこようとしているような素振りもあったがそれでも走って逃げてしまった。奇異の目だった。あそこにいた彼女らの大半の容姿はとてもかわいい女の子といった風で、私はあの場で死ぬほど浮いていた。気付いてしまった。私が彼を好きでいるのはおかしくて迷惑なことなのだ。そうはっきりと自覚して、今まで何年間も彼のことが好きだった幸せな記憶がフラッシュバックして、その幸せと同じ分の後悔が押し寄せてきて潰れてしまいそうになった。体力が無いのに全力で走ってしまったから息切れて、もう惨めで惨めで涙と塩辛い唾液が止まらなくて、駅のトイレで吐いた。
私はこの日の夜に、初めてはっきりと「もう好きでいることをやめる」と決めた。今まで彼への感情から逃げることはあっても「やめる」とは明言していなかった。そう決めてしまうと、急速に自分の中を占めていた彼の存在が萎んで、不思議なくらい気持ちは落ち着いた。
でもまだ自分の中に彼が残っていた。完全には消えなかった。こうやって彼とのことを物語的に書くことで自分の中で完結させて切り離そうと思った。それは私の勝手であるからどう責められても仕方ないと思う。彼が特定されるような記述はなるべく避けたつもりだし多少筋が曲がらない程度に嘘も交じっているが、別にもうどうなってもかまわないと感じているのも本音のところで、最後に彼に迷惑をかけてみたいと思っている自分がいる。でも一生私のことを知らないでいてほしいのも本当だ。一貫性がない。だいぶ長くなった。推敲だとかもしてないから色々おかしいと思う。もう好きではないけど、彼を好きでいたこの数年間はたぶん一生忘れないと思う。
最後に。何かの間違いでここに辿り着いてしまった彼へ。これからも頑張ってください。応援は出来ないけど、あなたの人生を神様が後押ししてくれるようここから祈っています。あなたの全てが上手くいきますように。
もう終わりにするつもりなので、今の気持ちを書き留めたくなったからここに書く。
私の好きな人はアイドルだ。芸能系とかじゃない、普通科の高校の同級生だ。同じクラスになったのは一度だけだ。多分向こうからしたら顔すら曖昧な認識だろうと思う。それは無理もなく、彼は明るい人間で、運動部で活躍していたそうだから中等部の頃からとても目立っていた。かたや私は文化部で、部員の少ない部活だったから具体的な名前は避けるが、まあ、文芸部とか生物部とかあのへんだと思ってくれたら大体正解だ。彼がヒエラルキーの頂点なら私は最下層だ。彼の情報も大概は言伝のそのまた言伝を盗み聞きして得たようなもので、生きる世界が違いすぎる。まあそんなことこんなところでくだを巻いている時点でお察しだと思うが
好きな理由は色々ある。主にとても彼の身体が好きだった。手脚が長くて太いところと、骨盤の位置が高いところが特に。正直私は(当時は)女みたいだった彼の顔をまったく美形とは感じていなかったが、アイドルになるくらいだしきっと美形なんだろう。入学して間もない頃に校内で歩いてる彼を見かけて好きになった。それからしばらくして、彼が教室のドアを音をたてないように閉めているところを見て本当に好きになった。我ながらわけがわからないと思う。その頃から私は彼の周囲を嗅ぎまわり彼に関する情報をかき集めては妄執にとらわれるようになった。彼に絶対迷惑をかけないようにというのは念頭に置きつつ、あまりここで書きたくないようなこともした。人生で一番猿に近づいた時期だ。でもこの頃が一番幸せだった。
具体的な時期を書くのは避けるが、彼が芸能事務所に入ったことを知ったのは多分同級生のなかでも結構遅かった。同じ部活の後輩が自慢げにSNSに書いていたのを見て知った。その時は驚きこそしたが「まあまあ」と思った。どうでもいいとか思っていた。恥ずかしながら私は(今もだが)そういう芸能界みたいなのに疎くて、なんだかよく聞く読者モデルとかそういうものなんだろうと考えていたからだ。
そこから特にイベントも無く、たまに彼のクラスの前を通って窓の隙間から彼の姿を見ては満足することに終始した。それで結構幸せだった。だがいつからか彼が学校にあまり来なくなったあたりからその楽しみも失われた。ただでさえ少ない遭遇の機会が気付けばゼロに近い値になった。
私はネットが好きなくせに意識的にアイドルとしての彼を調べることを避けていたが、そこで初めて彼の名前で検索した。ショッキングだった。知らないことがたくさん書かれていた。あんなに知りたかった彼の身長や血液型や家族構成がすぐに判明した。それが誰でも読める状態であるというのが衝撃だった。ツイッターで検索すると私と同じように彼のことが好きな人が把握しきれないくらい無数にいたのも胃液が口から飛び出そうになるくらいストレスだった。学校にあまりいなくなった理由は、多分彼のアイドルの仕事が忙しくなったからだった。簡単なことだったし私はそんなことも知らなかった。でもネットで読めた彼の言葉を何日もかけて読み込んで、彼は私の認識していた通りの彼であることがわかり幻滅しなかった自分に心底ほっとした。何を言ってるかわからないと思うが涙が出る程嬉しかった。
それから私は偶然スマホを水没させて数日インターネットを絶ったのをきっかけに、私はもう彼のことを忘れるようと努力しはじめた。インターネットを介して彼を知るほどまた好きになってしまって、でももう私だけの彼じゃないと思うと酷く辛くて何も手につかなくなった。学校集会などでたまに彼を見かけることもあったが意識的に見ないようにした。この頃から受験勉強にも追われ、親しかった友人は内部進学を決めたので自然と外部受験の私とは疎遠になり、本当に孤独で、静かな場所に一人でいるとずっと彼のことを考えてしまうからなるべく雑音の多い場所で勉強をして時間を潰すようになった。成績は上がった。親がとても喜んでいるのが複雑だった。そしてテストの順位が忙しい彼とたいして変わらないことをクラスメイトの会話を介して知ったときは暗い興奮を感じた。おかしな話、彼はすごい奴なのだと誇らしかった。
そういう期間が長くあって、それはそれで精神の安定した時期でもあったのだが、決定的なことがあって全てが終わった。いつのことかはぼかす。
きょうだいがテレビを見ているそばで勉強をしていたら、よく知った声が聴こえてきて、画面を見たら偶然彼が出演していた。文字にすればそれだけのことだった。でもそれが、今までで最大の耐え難いほどのショックだった。そのショックの出処はわからない。なんでこんなに悲しいんだろうと考えることすら悲しくて悲しくてやりきれない気持ちになった。
それから色々なことをとめどなく考えた。今まで思考を避けていたぶん苦しくて数日頭痛が止まらなかった。もし私が彼と同じクラスになることがたくさんあったら同じ部活に入っていれば何か変わっていただろうかと考えることもあったが、きっとどう運命が変わったって私と彼が交わることはなかったのだと自分にわからせるのはそれなりに時間を要した。
自分は、彼がもう恐ろしいほど遠い世界の人間になってしまったことを、スマホの画面や私の視界のような小さく個人的なものではない、大きなテレビ画面に映っている彼を見て、初めてそこで自覚して動揺してしまったのだと、客観的に考えればわかる。だがあの時の私は錯乱状態でそんなことがわからずただ真っ暗な悲しみの中でどうすることもできなかった。
そしてある日学校帰りに街で彼の顔がプリントされたグッズ?をカバンに着けている同年代くらいの女を見かけて反射的にふらふら着いて行ってしまった。彼女は地下鉄に降りていった。私はもしかしてと感じて彼の名前で検索してしまって、彼の出演するライブが丁度その日あると知った。今思えばなんでそんなことをしたのかわからないが、私は気付いたら地下鉄に乗ってその会場に向かった。調べた最寄り駅で降りるとなんだかそれらしい女達がたくさんいて、私はそれだけでオドオドしてしまって早足で彼女らを追い抜くようにしてホームを出た。彼女らのざわざわした話し声の中に時々彼の名前が現れて心臓がバクバクして背汗が止まらなかった。地上に出てからはもっとたくさんの彼の、もしくは彼と同じグループの人のファンらしき人間がたくさんいて、それらは皆一様に同じ方向に歩いていて、あっちかあの方向に彼がいるのかだからみんなあっちに歩いているのだ、と私も突き動かされるようにそれに倣った。よく晴れていたからかなんなのか、汗が止まらなくてしょうがなかったことを鮮明に覚えている。
辿り着いた先は大きな建物だった。綺麗だけど変な匂いがするところだった。ぞろぞろとファンらしい女達がいて、たぶん入場待ちみたいなことなんだろうか。この全員が彼のことを好きなのだと思うと漠然とした恐怖に襲われ、あまり近づけず遠巻きにそれを見ていた。彼の顔がプリントされた様々なものが何度も視界を過った。巨大なモンスターと対峙したような無力感に襲われて、私はここへ来て何をするつもりだったんだ?と自分で自分を責めた。
すると、わりと近からず遠からずな場所に立っていた二人組の女達がちらりとこちらを見た。偶然かと思ったが次は力強く二度見されて、確実に私を見ていることがわかった。私は怖くなって俯き携帯を触っていると彼女らは何事かひそひそ話始めた。ほとんど聞き取れないような声量だったが「あの制服」と言っているのだけははっきりとわかった。
次の瞬間に私は来た道を引き返していた。話しかけてこようとしているような素振りもあったがそれでも走って逃げてしまった。奇異の目だった。あそこにいた彼女らの大半の容姿はとてもかわいい女の子といった風で、私はあの場で死ぬほど浮いていた。気付いてしまった。私が彼を好きでいるのはおかしくて迷惑なことなのだ。そうはっきりと自覚して、今まで何年間も彼のことが好きだった幸せな記憶がフラッシュバックして、その幸せと同じ分の後悔が押し寄せてきて潰れてしまいそうになった。体力が無いのに全力で走ってしまったから息切れて、もう惨めで惨めで涙と塩辛い唾液が止まらなくて、駅のトイレで吐いた。
私はこの日の夜に、初めてはっきりと「もう好きでいることをやめる」と決めた。今まで彼への感情から逃げることはあっても「やめる」とは明言していなかった。そう決めてしまうと、急速に自分の中を占めていた彼の存在が萎んで、不思議なくらい気持ちは落ち着いた。
でもまだ自分の中に彼が残っていた。完全には消えなかった。こうやって彼とのことを物語的に書くことで自分の中で完結させて切り離そうと思った。それは私の勝手であるからどう責められても仕方ないと思う。彼が特定されるような記述はなるべく避けたつもりだし多少筋が曲がらない程度に嘘も交じっているが、別にもうどうなってもかまわないと感じているのも本音のところで、最後に彼に迷惑をかけてみたいと思っている自分がいる。でも一生私のことを知らないでいてほしいのも本当だ。一貫性がない。最悪だ。だいぶ長くなった。推敲とかもしてないから色々おかしいと思う。もう好きではないけど、彼を好きでいたこの数年間はたぶん一生忘れないと思う。
最後に。何かの間違いでここに辿り着いてしまった彼へ。これからも頑張ってください。応援は出来ないけど、あなたの人生を神様が後押ししてくれるようここから祈っています。あなたの全てが上手くいきますように。
俺は曾祖父母8人が全部下戸でその後も血統上の突然変異一切なく全員下戸なスーパー下戸サラブレットでアルコールパッチテストにおいては常に最上位を争い続け、50人程度の母集団あらば1位率50% 2位+3位率40% 程度のアルコール超苦手生命体だ。
そんな俺でもウィスキーボンボンの3個ぐらいなら普通に食べられるし、むしろ好物の部類だ(10個とか食べると頭痛くなるから食べても5個までにするけど)
ある休日、何気なくアルコール入りのチョコレート菓子を食べているとき、ふと気づいてしまった。
『アルコールを口に含んだ直後の、この感覚……炭酸飲料に似ているな……』と。
そこで何かが分かった。
世の中に無数にいるアルコール中毒患者達がなぜあんなにも平然と精神異常をきたす量の毒物を摂取できるのかを。
コーラを飲んでスカっとするけど、一気飲みするとゲップが止まらなくなったり口や喉がヒリヒリするのと同じなんだ。
そして、『他の人間も同じ感覚で酒を飲んでいる』と思い込んでいる。だから平然と、私にとっては致死量に等しいだけの毒物を差し出しておきながら『感謝しろ』と表情で伝えてくる。
悍ましい。
まあ、小麦アレルギーや卵アレルギーの人間と比べれば、私のような特定の薬物に対する分解能力が低いだけの人種は幸福な方だろうな。
日常的な食品に対してアレルギーを持とうものなら、無自覚に、無慈悲に、無理解を罪として自覚することもなくそっと猛毒を手渡してくる輩の数は想像もつかない。
悍ましい。
経験からしか何も学べない人種が多すぎる現代社会において、他人に経験させることが出来ない苦痛を抱えている人間はあまりにも不利だ。
知識によって物を学ぶことをよしとしない者たち、経験こそが全てだといいはる人種の視野の狭さ、そのことへの無自覚さが本当にコワイ。
全員死ね。
内容をまとめるならクソ長文の一言で終わる話。
https://togetter.com/li/1373336
その呟きは患者さんの視点で、登録者は増えた、でも受ける気がない偽善者は登録しないで欲しいというものだった。
これを私が目にしたのは、正に適合通知を受け取って、悩みながら書類を書いている最中だ。
この方の一連の呟きを何度も読んだ。気持ちは私にわかるものではないけれど、少しは推し量ることは出来る。
その上で私はやっぱり今回のことを断ろうと、書類を書くのをやめて、今現在横で放置されている。
何故私がそう思うに至ったのか、自分の為に整理したくてこれを書いている。
何故なら事情があり、私が書類を受け取った時点で回答期限が直近だったからだ。
ドナーとして髄液の提供は素晴らしいことである、自己犠牲、自分の為になる、するべきという宗教的なべき論。
私は別に崇高なことがしたい訳じゃない。そう思うのは自由だけれど他人に強いるのはやめて欲しい。もししたとしても、そんな目で見ないで欲しい。
あとは偽善者だの自分が良い格好をしたいだけだという、一体誰の為に、何の為になのかわからない言葉達。
善と偽善を一体誰が決めるんだろう。
けれど実際に提供した人のエントリーや体験談(骨髄バンクのものではなく、生の声が聞きたかった)、実際の患者さんの呟きやブログを見て、リスクを具体的に検討しながらもやる方向で決めかけていた。
休みの目処はなんとか立つ、その後のスケジュールは大分変更されるだろう。
カレンダーを眺め、腰の痛みで運動は一ヶ月は出来ないだろうから遊べなくなるが、仕事は出来る。それでも仕方無い。
調べる中で、途中で断ることが迷惑になると知り、昼間親に話して同意を先に得た。
この段階では決心を確実にする為に、情報を得ていた。
私的な動機は、全然違う病気だけれど病気で薬の手放せない友人がいるからだった。
リスクは確かにあっても、暫く通院したり、入院時に仕事を休まなくてはいけなくてもそれでもと思っていた。
同時に元々あまり身体が強くない私は、そもそも是の返事をしたところで選ばれるかはわからない。
受け取った書類上で条件を確認する限り、健康面は恐らくギリだ。
ちなみに骨髄バンクの冊子で確認する限り、後遺症の確率は結構ある。0.58%はSSRより全然当たると思うソシャゲ脳である。
因果関係が明らかではないが比較的重篤な中長期健康異常は2%以上である。これらはドナー承諾しなければガチャらなくて良いリスクだ。
また冊子を読む限りでは、もし重篤な状態になって働けなくなっても生活保障はない。
当たり前だが、それでも今普通に働いている人にとって躊躇うには充分な内容だ。
しかも別ページの後遺傷害保険の適用はゼロである。(因果関係が証明されないから保険の支払いは出来ないということで、当然だろうが辛い)
関連在りそうな短期の重篤障害は0.28%。肝機能異常が30日はそれ短期か?と思うし、頭痛4%、骨痛16%、倦怠感5%などはどれか当たるだろという気持ちにもなる。
これらを読みつつ過去の医療情報を調べ(古い病歴なんて調べないと出て来ない)、書類を記入してる中、一連の呟きを目にした。
あまりにもリアルタイムの話だったからホームまで行って何度も読んだ。
そして溢れる感情が良くわからなくて、一度書類を書く手を止めた。
数時間後の今分析してみると、私はミーハー気分の偽善という言葉がすごく引っかかったのだと思う。
でも「ミーハー気分の偽善で、本当の善意の方を大多数に埋もれさせないでほしい」とも言う。
患者さんが真実切羽詰まって、感情的になるのは人間だから仕方無い。
少なくとも私は、ミーハー気分の偽善と本当の善意を勝手に決められたくはない。
私がドナーになろうとしたのは別に善意じゃない。そんな立派なものではなかった。
ただ検討してみて、出来そうで、そうしたいと自分が思ったから。怖くもあるしリスクもあっても、自分がしたいと思ったからする。それだけのことだった。
第三者がワァワァと安全圏から騒ぐ時にうんざりする程見た、偽善者という言葉で私は萎えたのだ。
したいからするだったのが、別にしたくないからいいやになってしまった。ちゃんと善意があったり崇高な人なら、こんな気持ちにはならない。
決断に時間を要したり途中で断ることも、結果としてミーハー気分の偽善扱いになるなら、ドナー登録なんて出来ない。
気軽に登録しただけの人が、実際その立場になってから必死に真剣に検討することだってきっとある。
もちろん、絶対にごめんだって人もいるだろう。そいいう人を弾くシステムは必要だと思う。
しかしだ。
そもそもこの、唐突な書類のみで初期確認というのがクソシステムなのだ。
せめて電話かメールで書類送るから検討して返事くれと言って欲しい。
帰国後に受け取った時点で回答期限ギリだ。
もちろん待たせることは良くないわかっていたから、その時点から必死に調べ回った。
だからこそ「生きる邪魔を、未来を望む邪魔をしないでください」の言葉が刺さったんだと思う。
たまたま海外に行っていたことが邪魔になるなら、もういいやと思った。
断る時に、ドナー登録そのものも解除するつもりでいる。私は邪魔をしない。代わりに干渉もしない。
いつ来るかわからないドナー適合通知の為に、いつでも書類を受け取れるように生きるのは私には無理だ。
そしてそれを、断った、返事が遅いという結果だけで"偽善"と決められるのだろうか。
承諾したことで”善意”だと決めつけられるのもうんざりするが、そんな捻くれてる人間は、きっとそんなに多くない。
患者側からみて、断られるのがキツいしやめて欲しいのはその通りだ。
「健康な方の3週間と、命をかけて待つ人間の3週間は大きく違います」というのは真実だ。あまりにも重さが違う。
だからといって、健康な人の3週間が蔑ろにされて良いわけじゃない。
レアケースだからといって、急性C型肝炎になった例を無視して即断出来るわけじゃない。
私のように海外にいる人だっているだろう。外せない重要なプロジェクトの途中の人だっている。近親者に何かあったところかもしれない。
断る場合は簡単に断れるシステムがあって欲しいし、書面を送る前にせめて連絡が欲しい。
一週間以内の返答は、出張が多いなど家を空けがちな人は無茶が過ぎる。
せめて今断りたい人はwebから意思表示できるようにして欲しい。
断る電話が平日の9時から17時受付って、17時に帰れる人がどれだけいるのか。チャンスは昼休みだけである。
ちなみに土日は断る事が出来ないので、彼女が言うところの患者にとって貴重な二日間を浪費させることになる。罪悪感がすごい。
webか少なくとも24時間なんらかの方法でステータス表示をできれば、無理な場合直ぐに次をあたることが出来る。検討中なら検討中ステータス表示にも出来る。
家族の説得に私は時間がかからなかったが、ここで時間のかかる人だっているだろう。
「ミーハーで殺されたくありません。」
この言葉はきっと真実だ。彼女の感情からすれば、彼女を殺すのは無辜の"偽善"ドナーであり、病気ではない。
私は彼女を殺したくないし、誰も殺したくない。
そして10年以上来なかった適合通知がたまたま海外にいる時に来るなんて想像できなかったし、しなくて良いことだ。
それが殺意になるなら、私は登録しておくことが出来ないと思った。
私から見れば彼女を殺すのは不完全なシステムだし、救うのもまた、この不完全な骨髄移植システムだ。
その齟齬はいかんともしがたい。あまりに私は無神経で、彼女の感情とは隔たりがある。
当事者である彼女も自分の苦しみと比べて、あまりにちっぽけで簡単なリスクであるドナーを鑑みるのは酷な話だ。聖人じゃないんだから。
話は飛ぶか、本当に提供の意思がある人は善意。する気がないのに登録してるのが偽善。
他人の本心なんて、誰もわからない。自分の気持ちだって、人は正確に把握してない。
その気が本当にあるのかどうか、何をもって判断するのか。脳波?それだって思い込みがあれば欺けてしまう。
ある人は提供のつもりがあると思い込んで、毎回出来ない理由を探しているかもしれない。
する気はないけど登録だけしてみた人が、たまたまどうしても人助けがしてみたい気持ちの時かもしれない。
(情けは人の為ならず的な、人を救うことで救われたい感情のタイミングは存在する)
善か偽善かの二択を第三者に決められることが、私にはぞっとすることなのだ。
この二つに仕分けられることが、もう嫌だ。
別になんとなく登録して、なんとなく提供したって良い筈なのに。
あの呟きは、社会を動かす切っ掛けになるのかもしれない。
頭の良い人達が、もっと効率的なシステムを考えてくれるかもしれない。
出来れば、そうであって欲しい。
これを書いて少し寝て起きて感情の整理が出来たので、今、書類の記入に戻っている。土日でオーバーして間に合わないならもうそれはそれで良い。
しかしやっぱり、善意だの偽善だの、自分の行動が良いだの悪いだのを、他人から決められたくはないままだ。
書き終わった後に投函するかはわからない。けど書き終わらなければ投函は出来ない。
先ほど更に呟きがあったので追記。
>提供できないのであれば早めの返事or登録の解除・保留をお願いしたいのです。
現行システムだとこれが出来ない人も多いのに、返答が遅れるのは提供するドナー側の問題と捉えている。違うんだ。そうしたくても出来ない人がいる。
これを望むなら最低限電話を24時間対応にして欲しい。自動応答でプッシュボタン式でも断るだけなら出来る。
>意思がないのであれば、引いて道を開く優しさを持ってください。
返答が遅れたら優しさがないと判断されるのはプレッシャーだし、様々な事情があるのに遅れたら優しく無いと判断されるの、ドナー登録デメリットが大きすぎる。
本当に意思がない人と、事情があって判断が遅れる人を、第三者は区別出来ない。
また返答を急がせるとしたら、どうしたって断る率が高くなってしまう。だから「どっちでも決めたらすぐ連絡して」という方が良いんじゃないだろうか。
彼女はそう言いたかったのかもしれないが、私は一連の表現をそう受け止められなかった。
もっといえば、時間をかけて検討するのは優しさじゃない、さっさと断るのが優しさだと感じる人もいるんじゃないだろうか。
私は深刻な事情がなく最初から優しさはないが、返答まで時間のかかった人は優しさを持ってない(と受け止められる言い方)は違和感がある。
なによりも ”判断すること自体が他人(患者)から恨まれたり、優しく無いと後ろ指をさされるリスクがある" のを示すのは躊躇う人を増やさないだろうか。
提供すれば自己満足の偽善者(本当にこういう人がいる)、登録したら提供すべき(本当にこういう人がいる)、断ればその気のない偽善者、返答が遅ければ優しくないってドナー登録の障壁が高すぎる。
確かに適合者に断られることは減るかもしれない。ただ適合機会が減る。それのどちらが手術に至る確率が高いのか、私はわからない。
患者は彼女だけではないから、何度断られ続けてもともかく適合機会が欲しい人もいるだろう。貴重な一意見ではあるが、彼女の感覚だけが全てではない。
無責任に「人生のいつでも提供できないならドナー登録解除すべき!」みたいな意見を大量に見てうんざりしたから、これらを見るのも登録者数と手術数の相関データを漁るのも放棄してしまった。
論争するより、書類を埋める方が良い。
ちなみに、ドナーの負担が断りの原因であるならばなぜ登録するのか?というのは、大多数の人は具体的なリスクを把握せずに登録しているからだろう。
登録時に70ページを越える資料を読み込み、各種データを把握し、リスク事例を納得するまで調べ、金銭負担や休業補償、病院が遠い場合のことを考え、家族の同意をとりつけてから登録する人は、恐らくだが殆どいない。
具体的なリスクを把握した人でも、タイミングが合えば提供したいと思っている程度で登録する人も多いだろうと思う。
追記が終わらないので、ここで終わり。
まとまりのない長文を最後まで読んでくれた人、ありがとうございました。
願わくば、今追い詰められてる患者さんに直接酷い言葉を投げないで欲しいし(本当にいた)、感情論でなくデータとして手術数を増やす方向になって欲しい。