はてなキーワード: コンドームとは
最近、カップル間では平等という建前のもと完全割り勘が主流のようだ。
ただ、それは本当に「平等」なんだろうかと思う。
セックスにおいて、負担は9割方女性にあるといえる。コンドームをしたって避妊は100%ではない。破れる・外れるといったアクシデントもおこりうる。
ピルは女性に経済的・身体的負担を与える。よってこれも負担に換算できる。
男性はセックスで快楽だけを貪っておいて、リスクを背負わない。かつ、デート代も奢らない。美味しいとこ取りすぎるだろう。
しかも厚顔無恥よろしく「平等」だと信じている。女性側が背負う負担すら見ないふりをして。
こういうことを言うと「風俗と一緒じゃねーか」という反論がくるのであえていっておくが、
その理論でいうと、風俗は金銭を支払っている。金銭すら支払わないなんて、風俗以下の扱いだろう。
それは自分が美味しいとこどりでウハウハしていたのに、女性にこういう価値観が広まり、男性の負担が増えることを危惧しているからだろう。
奢ったり多めに負担したりする気概のない男性はセックスせずにプラトニックで恋愛を楽しもう。それなら女性のリスクも減り、真の意味での「平等」になりうる。
童貞イジメで炎上したはあちゅうが、また童貞イジメをしているので、「童貞」を「売れ残り女」に置換したらどんな気持ちになるか鑑みて反省して欲しいという気持ちから書きました。
元ネタ:【はあちゅう×霜田明寛】童貞男の「ラブホに入ったのにやれなかった夜」を語る|新R25 - 世の中がわかるジブンもいい。
https://r25.jp/article/509968794490730624
霜田→サセコ
はあちゅう→ドリチン
▼サセコ
私ら2人の組み合わせで、売れ残り女の主人公って…。結構危ないヤツですよねコレ。
▼ドリチン
おもに僕が危ない。「まだ売れ残り女をビジネスにするか」ってなりますね。
でもまあ、フラットに話したほうがいいですよ。読んでてムカついたとしても、僕たちじゃなくてドラマにムカついてもらうことにしよう!
▼サセコ
▼サセコ
▼ドリチン
焼肉の楽しみ方って、たしかに学生のころはよく分からなかったよね。
「最初はタン」みたいなの、僕も社会人になってからだんだん覚えたな。
▼サセコ
▼ドリチン
なんか、学生のころの初々しい感じを思い出して「わかるよ、わかるよ」って観てました。
▼サセコ
▼ドリチン
ここでさあ、入るかどうか聞かれた女の子が「任せる」って言うじゃん。これはダメだろと思っちゃった。
▼サセコ
おっ?
▼ドリチン
もうちょっと「私も喜ばしい」みたいなものを態度で見せないとさぁ、何をどう任せるんだ!? みたいな。
ぜんぶ男の人に委ねちゃうから、売れ残りさんにとってはプレッシャーだったんだろうなぁ。かわいそう。
▼ドリチン
あとこのシーンで「ウッ」ってなったのが、受付で「休憩ですか? 宿泊ですか?」って聞かれるところ。
▼サセコ
ああ~(笑)
▼ドリチン
まず、女の人に払わせるとしたら金額が大きいじゃん。「半分払うよ」とか言ったほうがいいのかどうか。
でも、そう言うとあまりにも前のめりな気もする。
▼ドリチン
あと、「ギリギリ終電間に合うな」みたいなことも考えちゃうと思う。実家に住んでる大学生だったら1泊するって結構大きい話だから。
「終電で帰りたいかも」みたいな“ざわめき”が発生する気がする。
▼サセコ
それって、ぶっちゃけホテルで何時間かかると想定してるんですか?(笑)
▼ドリチン
▼サセコ
なるほど。じゃあ22時に入ってギリギリ(帰れる)って感じですかね。
▼ドリチン
まあ、でもこのシチュエーションは初々しすぎるね。
もはや割と意思が決定されたうえでのホテルのほうが多いから、こんな「この人と今夜初めてやるのだろうか…」みたいなシチュエーション見るの久しぶりだった(笑)
▼サセコ
私はラブホのおばあちゃんのしゃがれ声のリアルさに笑いましたね。あと、こっちに出てきてカギ渡すんかい!っていう(笑)。
こんなおばあちゃん、実際に新大久保あたりのラブホにいそうだなあ…。
▼ドリチン
▼サセコ
渋谷で済ませてる感じですか?
▼ドリチン
…(笑)。でも、ホントこのおばあさんはこっち側に出てこないでほしいよね。「今から僕たちはやります!」っていう感じになっちゃうから。
▼サセコ
で、問題の“ない”シーンになるわけですが…。
▼ドリチン
コンドームがないからって、変に可愛い子ぶるからダメなんだよね。あそこで焦ってしまって、言い出せないところが売れ残り女っぽい。あのプライドはいらないですよね。
▼サセコ
あの女の子としては、あそこまでいってコンドームがないとか言うと男の子に失礼だと思って、ゴマかしたのかなと思ったんですけど…。
▼ドリチン
全然失礼じゃないよ。そういう初々しいところを出してくれたら、こっちも「そうだよね」って笑って、緊張の空気がゆるむし。
▼サセコ
でも女からすると、ラブホ入った時点でもう「やれた」と言っていいんじゃないかと。今回の話は完全に「やれた」判定ですよ。
▼ドリチン
僕は「やれてない」もあると思うけどね。
僕の知り合いの女性の話で、「何もしないから」って言って会社の後輩男子とラブホに入って、いざしようとしたら「何もしないって言ったじゃないですか!」ってガチギレされたっていうことがあって。
▼サセコ
いやー、その悲しいエピソード、女側から反論していいですか?(笑)
だって、ラブホに入ってる時点で、こっちは勝ちを確信してますから。
家ならわかりますけどね。「DVD観ない?」みたいに誘って、「本当にDVD観るだけだと思ってた!」ってキレられるならまだしも。ラブホですから! そういうことするためだけの場所ですから!
▼ドリチン
▼サセコ
ただ、僕もラブホで「添い寝」して終わったことがあるんですよ。
▼ドリチン
どういう状況?
▼サセコ
なんか年上の男性と飲んでて終電を逃したあとだったんですけど、「ダメだよ」みたいなこと言われて、結局朝まで添い寝して終わりましたね。
「こんなカッコイイ男性と添い寝させてもらえるだけで光栄なことだ」と自分に言い聞かせて眠りにつきました(笑)
▼ドリチン
でも、私はむしろこれ、男子側の『やりたかった委員会』だと思うな。これはやりたかった!
▼サセコ
男子からすると、行為を途中で止められるっていうのはどうなんですか?
▼ドリチン
トラウマになりますよ。理由がわかんなかったらすごいモヤモヤする。
僕もしかして変なニオイするのかなとか、動きがぎこちなくて萎えたのかなとか…。
▼サセコ
あの時点で心は許してるわけですからね。
▼ドリチン
女の人って1回やったら未練がなくなったりするんだけど、男の子って「やったら好きになっちゃう」みたいなところもあるから。
逆に、この回みたいにちゃんとできなかったら、2回目へのハードルは高まるかも。
▼サセコ
たしかに、今回は相手が付き合ってる彼氏だったからよかったけど、彼氏じゃなかったら今後会いづらくなっちゃうパターンですね。
「人は、手に入れられなかったものでできている」
▼サセコ
私は、最後の「やれてない気持ちが世界を平和にする」っていう結論が好きで。
やれなかった経験を思い出して、自分を肯定することができました。
▼ドリチン
そうだね。だってこれ、やれてしまってたら、数多くいる彼氏のうちの1人でしかないもん。
▼サセコ
坂元裕二脚本の『anone』っていうドラマで、「人は手に入ったものじゃなくて、手に入らなかったものでできている」っていうセリフがあって。
▼ドリチン
それだ!
▼サセコ
▼ドリチン
まあ、女の人はこういう「やれなかった夜」があるほうが可愛げがあるよね。人間として深みがある。
▼サセコ
いい『やれたかも』でしたね。
▼ドリチン
では、次回もお楽しみに…ってこんな感じでいいのかな?
私は今まで、男性の陰毛というものはちんこの周りにのみ生えるものだと思っていたのだけど、
彼氏の毛は陰嚢からちんこにまとわりつくように竿にもまあまあ生えている。
いわゆるVゾーンと呼ばれるところにもびっしり黒く濃く、太ももの付け根まで広がっていた。
たまにコンドームなんかに巻き付いて痛そうだったので、剃ってみたら?と提案したところ
いいよー、と軽く答えてT字カミソリでちん毛を剃り出した。
まさに「間引く」って感じ。竿に生えてる毛は丁寧に剃っていたけど、
海藻みたいに茂っている部分の毛を一房つかんで真ん中らへんにカミソリをそりそり、引きちぎるようにして剃っていく。
気付いた時には楚々とした様子のちんこが目の前にくたりと存在していた。
CiNii 論文 - デートDV における暴力の構造についてー頻度とダメージとの観点から
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005557505
被害・加害経験の男女差については,相手を威圧したり否定したりするという暴力において,女性は男性よりも被害・加害経験率がともに高いという結果になった。
勘違いされがちだが、DVは「家庭内暴力」ではなく配偶者や恋人など「パートナーからの暴力」を指す。
また「デートDV」はデート中だけでなくパートナーとの関係内のなかで発生するものすべてを指す。
「高ダメ」は被害を受けた時のダメージが大きいと感じたかの割合(%)
被害有男性 | 被害無男性 | 被害有女性 | 被害無女性 | 加害有男性 | 加害無男性 | 加害有女性 | 加害無女性 | 高ダメ男性 | 高ダメ女性 | |
脅迫・身体的暴力 | 23.2 | 76.8 | 16.5 | 83.5 | 19.7 | 80.3 | 27.5 | 72.5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
物を投げられる | 14.3 | 85.7 | 3.8 | 96.2 | 11.3 | 88.7 | 15 | 85 | 37.5 | 33.3 |
殴るふりや物を投げるふりをして脅される | 10.7 | 89.3 | 6.3 | 93.7 | 11.5 | 88.5 | 8.8 | 91.3 | 50 | 75 |
顔や身体を殴ったり叩いたりされる | 14.3 | 85.7 | 5.1 | 94.9 | 6.5 | 93.5 | 23.8 | 76.3 | 62.5 | 25 |
あなたに凶器を見せて脅す | 8.9 | 91.1 | 2.5 | 97.5 | 8.1 | 91.9 | 1.3 | 98.8 | 100 | 50 |
「分かれるなら死んでやる」と言われる | 16.1 | 83.9 | 11.4 | 88.6 | 6.5 | 93.5 | 1.3 | 98.8 | 77.8 | 50 |
監視・行動の制限 | 53.6 | 46.4 | 67.1 | 32.9 | 62.9 | 37.1 | 73.8 | 26.3 | ||
いつも一緒にいることを要求される | 28.6 | 71.4 | 35.4 | 64.6 | 32.3 | 67.7 | 42.5 | 57.5 | 37.5 | 48.1 |
友人との付き合いを制限される | 23.2 | 76.8 | 20.3 | 79.7 | 21 | 79 | 15 | 85 | 61.5 | 81.3 |
いつも行き先を告げさせられたり、報告させられたりする | 37.5 | 62.5 | 43 | 57 | 35.5 | 64.5 | 43.8 | 56.3 | 45 | 50 |
相手好みの髪形や衣服を指定される | 41.1 | 85.9 | 51.9 | 48.1 | 35.5 | 64.5 | 60 | 40 | 17.4 | 32.5 |
無断で携帯のメールや着信履歴を見られたり消されたりする | 19.6 | 80.4 | 12.7 | 87.3 | 12.9 | 87.1 | 8.8 | 91.3 | 40 | 70 |
威圧・否定 | 50 | 50 | 73.1 | 26.9 | 72.1 | 27.9 | 87.5 | 12.5 | ||
自分が怒るのはあなたが怒るようなことを言ったからだと責め、あなたが悪いといわせる | 17.9 | 82.1 | 30.8 | 69.2 | 29 | 71 | 58.8 | 41.3 | 90 | 83.3 |
意に沿わないと無視される | 23.2 | 76.8 | 22.8 | 77.2 | 35.5 | 64.5 | 55 | 45 | 69.2 | 88.9 |
あなたを否定したり、あなたの意見を認めない | 44.6 | 55.4 | 62 | 38 | 62.9 | 37.1 | 80 | 20 | 62.5 | 72.9 |
腹を立てたとき、大声で怒鳴られる | 19.6 | 80.4 | 12.7 | 87.3 | 19.7 | 80.3 | 26.3 | 73.8 | 54.5 | 90 |
あなたを人前で馬鹿にしたり、笑い者にする | 30.4 | 69.6 | 27.8 | 72.2 | 37.1 | 62.9 | 53.8 | 46.3 | 31.3 | 42.9 |
性的暴力 | 10.9 | 89.1 | 35.4 | 64.6 | 30.6 | 69.4 | 10.8 | 90 | ||
セックスを無理強いされる | 9.1 | 90.9 | 15.2 | 84.8 | 11.3 | 88.7 | 0 | 100 | 40 | 91.7 |
無理やりキスされたり体を触られたりする | 10.9 | 89.1 | 30.4 | 69.6 | 22.6 | 77.4 | 8.8 | 91.3 | 50 | 79.2 |
コンドームを使用する避妊に協力してくれない | 7.3 | 92.7 | 13.9 | 86.1 | 17.7 | 82.3 | 2.5 | 97.5 | 75 | 81.8 |
一般的にDVというと物理的な暴力をイメージする人が多いが、実際にはその種類は多岐にわたる。
身体的暴力以外が軽視されがちな現状は好ましいとは言えないだろう。
暴力の種類別検討においては,精神的暴力が身体的暴力や性的暴力より行使されていることが明らかとなった。「好きだから恋人とはいつも一緒にいたい」,「恋人には,自分の言うことをいつも受け入れてもらいたい」など,精神的暴力は愛という名のもとに,相手を支配していく側面がある。伊田(2010)は,被害者が束縛を愛だと考えてしまうことにより,DV 行為を批判的に見られなくなり,被害を受容してしまうという構造があることを指摘している。
しかし,精神的暴力は身体的暴力に先行することが示唆されている(O’Leary, 1999)。つまり,精神的暴力を軽んじることは,暴力をエスカレートさせていく危険性も孕んでいる。
女性の加害率、被害率とも高いというのは女性はまんべんなくDVを行うが、男性側は恒常的にDVを行うものとほとんど行わないものに分かれるということなのだろうか。
ツイート主「英単語の意味を調べるために、先生の許可を得てスマホを使っていたら別の先生に怒られてスマホを没収された。スマホは2月1日まで返さないと言われた。その日の放課後、持病で学校のトイレで倒れて目が覚めたら夜の8時で学校内には自分以外誰もいなかった。トイレの窓は開けっぱなしで吹雪いていたので死ぬかと思った。センサーが反応してアルソックが来てくれて助かった。アルソックの費用は学校持ち。ざまあ。持病があるのにルールを押し付けて携帯を没収して返さないなんてクソ!」
まとめ
https://togetter.com/li/1193685
○スマホ使用の許可を出した先生はフォローしてくれなかったのか?○○先生が使ってもいいって言いました、とは言わなかったのか?それでも問答無用で没収?
○放課後になったら返すとかじゃなくて高校生の携帯を何日も没収って今時ありうるのか?
○夜の8時に先生も生徒も全員帰ってるってあるか……?部活だのサビ残だので残ってる人いそうだけど
○当番の先生が毎日全ての教室やトイレを見回りして帰るはずだが
見回り手抜きしてトイレの個室ひとつひとつちゃんと見なかったっていうのはあるかもしれないけど窓が開いてことに気づかないってある?
○センサーがあるような学校なら窓が締まっていないことを感知するシステムがあると思う
○アルソック1回呼ぶごとに金かかるの?
○8時まで帰宅しなかったのに家族は学校やツイート主の携帯に連絡を入れなかったのか?
○死にかけたのに〆が「携帯返せ!」って
↓
○ツイート主は友人と何らかの金銭取り引きをする約束があったのだが、この騒動が原因で入金を数日延長させてもらっている状況らしい
↓
○先日のローチケ騒動のように入金を延期もしくはすっぽかすために偽の事件をでっちあげた?
と、まあツッコミどころだとか予想コメントとかいくつか挙がってるけど
「教師死ね!」「人のものを没収するなんて窃盗!犯罪者!」「教師死ね!」「早く学校を特定してその教師を殺せ!」という論調の人も多い
教師を叩くためならみんな簡単にこんな怪しい奴の言い分を信じてしまうんだな
たとえ数時間でも生徒の持ち物を奪うなんて駄目って奴もいるけど
授業中のスマホ弄りを何回注意してもやめられない奴がいてもそれでも携帯の一時預かりはNG?
俺学校にこんなもの持ってきちゃったぜ~~wってゲーム機だの折り畳みナイフだのコンドームだの持ち出してウェイウェイ大騒ぎしながら見せびらかすバカへの対処はどうするんだ?持って来たもの勝ちでお咎めなしか?
底辺高校じゃなくてもこの手の奴は一定数いると思うけど野放しでいいの?
ルールを撤廃した結果不快な思いするのはいわゆる陰キャの奴らだと思うけど
俺も学校には色々と恨みがあるから気持ちは分かる、しかしあまりにも教師憎しが先行してないか
最近は「店員だって人間」「母親だって人間」なんて声もよく挙がるようになったのに先生相手だとそういうのほとんどない
いたいけな子どもが鬼畜教師に暴言・暴行の被害を受ける、そういうことだって確かにあるけど実際はクソガキがゴミみたいなことやって叱られてることの方が多いだろ
それでもたまに思い出してしまう人がいる。
その人は、元カレでもなんでもない、告白したら振られてしまった人。
でも今まで付き合ったどんな元カレよりも印象深く、忘れられない人だ。
4つくらい年下の彼のことを、最初は真面目で謙虚な好青年だと思っていた。
バイトで同じ内容の仕事をしているのもあり、そのうち彼とは自然とよく話すようになっていった。
私は当時よくバイト仲間とお酒を飲みに言っていた。男の子と飲むことも多々あったけど、あくまでもバイト仲間としてワイワイするだけで、誰のことも異性としては全く意識していなかった。
彼は、いつ誘っても忙しいからと断ることが多かった。同じ周りのバイト仲間の学生たちも、「○○くんは謎が多いから」「○○くんは真面目だから」と、一線を置いていた。私自身も何度か断られているうちに、きっとお酒の席やワイワイしてる空間が苦手なんだろうなと思うようになっていった。
その日のバイトは彼も私も17時上がり。(彼は日中に講義のない日だった)予定もなかったので、私はダメもとで彼を飲みに誘ってみた。
すると、彼はこう言う。
「今日は、他の人は一緒じゃないんですか?」
私は、もしかすると二人きりだと嫌なのかな?と思い、ああ、じゃあ誰か呼ぼうか?と提案した。けれど、彼はこう言う。
二人きりなのは、もちろん構わないのだけど。
その当時、私には彼氏はいなかったのだけど、恋愛対象として見るつもりの全くなかった彼に、まだ働いてる時間なのに不意打ちでそんなことを言われ、(誘ったのは私からだが)少しだけ舞い上がってしまった。
結果、じゃあ、二人きりで行こうか。と、いう流れになった。
とはいえ、この時点では全く好意を持ってるとかそんなんではなかった。
なんだか緊張するので、店は個室居酒屋とかいい雰囲気の場所ではなく、バイト仲間の野郎どもと良く行くタイプの、焼き鳥と日本酒とビールしか出てこない、常に親父がテレビで野球中継見ているみたいな雰囲気の大衆飲み屋へと連れていった。普通、男女のカップルでは絶対に行かないタイプの店だ。
彼は、「僕、こういう雰囲気の店、好きですよ」とにこにこしていた。こうやって二人で飲みに行くまで知らなかったけど、きれいめのファッションがよく似合うおしゃれな男だった。正直、ファッションセンスはとても、ものすごく好みだと思った。
とりあえずビールと枝豆で乾杯する。飲んでる彼のことを初めて見た。酒が苦手だと勝手に思っていたので、ビールをガンガン空けていく彼にものすごくショックを受けた。こんな話、聞いてない。知らない。そんなに飲めたんだ?と聞くと、「酒は好きなんですよ」と、いつもはしないタイプのにこやかな笑顔で笑った。
酒が進むにつれ、彼はどんどん饒舌になっていった。
普段飲み会を断るのは、本当の自分とのギャップに周りがびっくりしそうだから、というのが一番の理由らしく、真面目そうに見えるが実はお調子者で、どんな相手でも絡んでいってしまうので敢えて避けているとの事だった。
また、普段は気をつけているが、そこそこ口が悪いらしく、友達の前だとくだけた口調で話すらしい。
これは、内緒ですよ。なんて口に指を当ててしーっとするジェスチャーをされて、不覚にもどきっとしてしまった。
一軒目の店を出て、そこそこ酔いも回っていたけれど、なんとなく解散ムードにはならなかった。
「もう少しだけ、一緒にいません?」
なんて聞かれて、正直ちょっといい気分だった。
二軒目は、普通に個室居酒屋に連れていかれてしまった。もうどこでもよかった。もうすこしだけ、二人きりで話がしたかった。
そこでした話は、今ではもうほとんど覚えていない。でも、向かい合わせでも座れるのにいつの間にか隣に座ってて、彼が
「これ食べます?あーんして」
なんて感じであやされているのは記憶にある。久しぶりに、ものすごく、女として扱ってもらえて、すごくドキドキした。その日の夕方までなんとも思っていなかったはずの彼が、信じられない位かっこいい男の子に見えて、つい、私も、普段隠してた自分の女っぽい部分をさらけ出し始めた。
「このままじゃ帰れないです。責任とって…」
なんて、わかりやすく甘えて。
彼は、そのままタクシーで自分の家まで私を持ち帰って、その夜は、最後まではしなかったけれど、それなりにエッチなことを沢山した。
夢みたいな時間だった。
それまで、自分はあまり自分のことを女だと思ってなかった。それなのに、彼は、たった一晩で私の女の部分をこじ開けた。
あんなに真面目そうに見えたのに、どうして。
別に今まで私のこと好きだったとかそんなんじゃないのに、どうして。
家にコンドームがないからと最後のそれは断ったくらい遊び慣れてなさそうなのに、どうして。
たくさんの「どうして」で胸がいっぱいで、でもなんだか嫌ではなかった。
結果、彼とどうなったかというと、このあと彼のことを好きになった私は、次のデートの約束を取り付けるものの、そこでふられた。
理由は、「増田さんは僕と似すぎてるから、ダメ」で、今思い出してもなんじゃそりゃって感じだ。ふられた直後はショックで顔も見たくなかったけど、バイト先で会う手前平然としていなければならなかったし、他のバイト仲間は私たちにそんなことがあったなんて誰も知らない(知ってても困る)から、この期間が一番きつかった。
やがて彼と私は、バイトの中でもお互いに違うポジションの仕事を担当するようになり、一緒のシフトに入っても、休憩時間さえ被らなければ、顔を合わせることもめったになくなった…………はずだった。
彼は、あの夜以降、なぜかよく飲み会に顔を出すようになった。
今まで真面目で通してきたキャラが一転、女の子大好きキャラになり、女の子からは嫌がられていたものの男の子からは面白いと絶賛され、バイト内での友達も増えたようだった。
それを別の輪の中から見ながら、(元気そうでなによりだな)と思っていた私だが、しばらくは彼と会話をする気にもなれず、半年くらいはずっと無言か、業務上必要な会話も明らかに塩対応だったと思う。
年下にいいように遊ばれたな、というのが正直な気持ちだった。そんな自分が恥ずかしくて、なるべく早く次の恋がしたかった。
そんなある日だ。
閑散とする時間だったので、自分のポジションを私一人で回していたとき、急に彼が私のところへ来たのだ。
「お久しぶりです」
なんでもないような感じで普通に話しかけてくる彼に、私は全身から警戒オーラを放っていたと思う。すると彼は、近寄ってきて、急に手を取って私の手になにか握らせる。
びっくりして中を覗くと、クッキーだった。
「一人で頑張ってたから、ご褒美……」
困ったみたいに言う彼に、なんだかおかしくなって私は大笑いしてしまった。ありがとう、って言ったら、彼は、
「やっと俺に笑ってくれた」
と嬉しそうに笑うので、すこしだけ、やっぱこの人のこういうとこ、スキだな…と思った。
それ以来、つきあってるわけではないのだけど、バイト中に遊びに来たり、一緒に食事に言ったり、バイト帰りに自転車二人乗りでどこかに行ったりと、私がバイトをやめるまでよく遊ぶようになった。
彼は、バイト先では絶対に言わないが私のことを増田さんではなく名前で呼ぶようになり、慣れ親しんだ友達に接するみたいに私をぞんざいな態度で扱うようになった。でも、たまに○○さんの名前、かわいい。なんて言いながら頭撫でたりするので油断ならなかったが。
私も、彼のことを好きだったのかどうなのか、思い出してもわからない。けれど、ものすごく一緒にいて楽だった。あの日以来、キスも何もしなかったけど、彼の前では無理せずに、女の子でいられた。女扱いされてなかったのに。
今思えば、お互いに、別に理想の相手でも付き合いたい相手でもなかったんだと思う。
それはきっと、うぬぼれでなければそうだと思う。
だって、当時こっそり覗いた携帯のメモリー、女の名前は私だけだったから。
それがすごく、嬉しかった。
まぁ、彼女じゃなかったんだけどね。
というわけで、私が県外に就職し、3年もしたら別の男とあっさり結婚したのでこの件はわたくしだけの思い出話なのだけど、何が恐いってつい最近私は一方的に知ってしまったんだよね。彼、今わりと近くに住んでるっぽい。偶然見つけてしまった。
なんでなんだろう。
県外も県外、行き先も何も知らせてないのに。
どうやら今は向こうにも相手がいるみたいだし、私も太って誰だかわからなくなったので大丈夫だと思うけど。
たぶん彼がまたあんなふうに仕掛けてきたら、どうなってしまうかわからないなととっさに思った自分がいた。
こんなこと、誰にも言えない。
当方19歳。これは1ヶ月前の話。バイト先で知り合ったそこそこ可愛い18歳の女の子と何故かうまく行き、付き合うことになった。
AVで見た感じのことを見様見真似でしたところ、ぎこちないながらも感じてくれてる様子で妙な自信が湧いた。
さて、そろそろ挿入か……と息子を見たところ、なぜだか70%ぐらいの硬さだった。
俺は焦った。早く立たせなくちゃ……と彼女を愛撫しながらこっそり俺の息子をシコシコした。
それでも立たなかった。立たなかったのだ。焦りだけが積もった。
そうだ、舐めてもらおう!
彼女はジュボジュボとしてくれた。
そうは思ったがなんとか85%ぐらいの勃起率にはなった。
さて、挿入しようともたもたコンドームをつけ……挿れるっ!
……あれ?
え、えええ!?勃起率が急降下!?80…75…70…60…45%……!!!
これを2回繰り返した。ホテルのコンドームは2個しかなかったのでこれで断念することになった。
彼女はこう呟いた。
「こんな人初めて……」
その後一緒にお風呂に入ってテレビを見ていちゃいちゃしたあと(お互いいつもよりぎこちない)ホテルを出て帰路についた。
トラウマ級だったが1ヶ月経ったことでなんとかここにかける程度には落ち着いた。
彼女はすごい気を使ってくれて、いつでも構わないから……と言ってくれた。
しかしながらそれからも彼女とそういう行為をしたいと思うし、興奮するにもかからず俺の息子は立たなかった。
これを4度繰り返した。
その内、彼女はそういった類のことを避けるようになった。
男として情けない……。一人でするときはちゃんと立つっていうのに……。
病院行ったほうがいいだろうか……。本気で悩んでる。
これは風俗店で「女性キャストへのマナー」「お客様へのお願い」の注意書き用紙を渡さないのは何故なのか、というダイアリーである。
風俗嬢に風俗をしていて何が辛いかを聞いてみれば、手マンが痛い、乳首が痛い、膣が切れた、痛い話がたくさん出てくる・・・
という話は昔に比べて認知度が高くなったように感じる。男性客の涙ぐましいリサーチや、風俗嬢が声をあげ多くの人に知れる機会を増やしている事、お互いの努力によるものではないかと思っている。
しかし未だそういう話が絶えることはなく、徹底されていないのが現状だ。
世の中には女性用風俗店というものがある。レポ漫画か流行った時期もあったので知っている方も以前に比べると増えたそうだ。
某女性用風俗を利用したときに驚いたのは、利用前に注意書きを渡されることだ。
注意書きには
・女性キャストはお仕事に来ています。恋愛や出会いを探しているわけではありません。個人的な連絡やスタッフが困るような要求はおやめください。
・シャワーを浴び、爪を切り、歯を磨き、清潔な状態でのご利用をお願いします。
・女性の膣はデリケートな粘膜です。激しい指入れ等強い刺激を与えるのはおやめください。
などと書かれている。
動物のふれあい施設などでも「大きな声を上げないでください」「ウサギの耳を掴んで持ち上げることはやめてください」「尻尾は触らないでください」などと正しい接し方をスタッフから指導されるのに、風俗店では男性客に指導がないところが殆どである。
猫カフェで猫を執拗に追いかけ回し耳や尻尾を引っ張る客がいても注意のひとつも受けないような、無法地帯であるのが現状の性風俗店ではないかと思う。
触り方の指導を受けない男性は女性の実情を知らず妄想だけで補うことになるので間違ったやり方で性的興奮を喚起されることになる。
女性スタッフもお金を貰っている事、悪質な客相手だと掲示板等でひどい誹謗中傷や嘘の悪評など営業妨害を受ける事、そして何よりも痛みを訴えると必要以上に落ち込んだり、興奮が冷めてしまったり、勃起を維持できなくなって出せなくなる男性客が多すぎるという事で、自ら申し出るよりもその場では耐える方を選んでしまうのだという。
女性の膣は粘膜であり内蔵でありそもそも単純に刺激しても快感を得られない器官である。
それどころか摩擦、長時間の刺激、指やおもちゃによる強すぎる刺激に耐えられるようにはできていない。舌ですら尖らせると痛みを感じるほどにデリケートである。
よく潤った潤滑剤のある環境で、優しく表面を撫でるようにゆっくりと触ることで感度を得ることもある、というだけだ。
膣の入り口が切れてしまうので入り口に負荷をかけていいのは一部のよく鍛えられた膣だけである。間違っても伸ばした指で穴を突くように入れてはならず、指を入れたいなら優しく触れて中に入り込むのを待つように入れなければならない。中に入れた指は強く負荷をかけることなく、潤しながらゆっくりくるくると腹でマッサージする程度で十分。
洗っていない不潔な性器はドブのように不衛生だし、洗っていてもザザッとシャワーをかけてワシワシと擦るだけで洗い終わる人も多い。シワや包皮の中まで丁寧に洗い流し、下着も洗い、玉袋や陰毛も洗わなければひどい悪臭とカスはとれない。
風俗店の中には即即と呼ばれる、シャワーなしでいきなりの性行為を行う店舗もあるのだという。
女性スタッフの中には指名を取るためにコンドームをつけずに接客する方もいるようで、遊びすぎた客の中にはコンドームインポになる人もいる。
風俗店でのセックスが、私生活での一般的なセックスの弊害になる一面があるのだ。
これらのことは、一部の男性にとっては常識だが、別の男性は知らなかったりする。そもそも男性側に自助努力での知識やテクニックを期待するべきではない。誰でもお金を出し使っていいのが風俗店ではないのか。これらを知らないだけで女性スタッフが膣を損傷し、十分なサービスを受けられないこともあるという。
性風俗店で遊ぶ際の最低限のマナーとして風俗店が自ら男性客に予め注意し周知させる方が良いのではないか。
風俗店が女性にとって人気商売であるために痛くとも良くなくとも我慢し喘いでしまう女性スタッフを作ってしまい、下手くそだと言われる日本人男性を助長してきてしまったのではないか。
おそらく合計5回。だいたい2週間に1度くらいのペースで、セックスは続いている。
他人と比較することができないから分からないけど、お互いの身体を大切にするマイペースなセックスができている…と思う。独りよがりだったり一方的な内容は今のところない。お互いに協力して、自然と笑い合いながら行っている感じ。しばらくぎゅっとしてそのままとか、入ったまま抱きついてしばらくそうしてる(10分くらい?)とかも多い。やっぱりハグは良い行為だなと思うし、くっついていると身体は相変わらずあったかい。あったかいのはいいことだな…。
コンドームも前よりつけるのがうまくなった。あと何より穴から棒が抜けなくなったし、まず初回時はすんなり入らなかったのが、今はゆっくりやればきちんと入るようになった。例えるなら、獣道が人の往来で少しひらけた感じ。人体は本当にうまくできてるんだなあ…。
必要なことだと思って、セックスの頻度についても確認した。お互いに納得できたし、じゃあ自分たちはこうしていこう、なんかあったらすぐ言って!無理はしないでね、これからもよろしくお願いします。と決めることができた。水も忘れないように摂取しているし、日々学んで次に活かせてると思う。コンドームのつけ方を教えてくれた人ありがとう。
今後の目標は技術の向上。特にディープキス。これ、すごく難易度が高くないですか?セックスもそうですが、相手がいないと成り立たないので自主練習が出来ないし、コツもよくわからない。色々調べてみよう。
https://togetter.com/li/1182893
異世界を描くにあたって現実世界と違う文化や小道具を出してそれを表現するのは効果的だ。だから『JKハル』においては書き出しでコンドームが草だということにハルが草を生やしている。
あたしがこっちの世界に来てまず一番ウケたのが避妊具が草ってことで、「やべ、草生える」って爆笑したら、「生えませんよ」とマダムは真顔で言った。
「スキネ草も知らないの? もうかれこれ30年も前に錬成されてこの辺じゃどこの薬草屋にも売ってるけど。ずいぶん田舎から出てきたのねえ」
スマホどころかネットも電話も、そもそも電気もねぇ車も走ってねぇの世界の人によりにもよって田舎呼ばわりなんて、東京のみんなマジごめん。都市辱だよね。
避妊具が草という異世界の文化が示され、ハルが「草生える」という日本のスラングで応じる。するとマダムに田舎者扱いされてしまう。異世界より文明の進んだ東京から来たというのに! この異世界と現実世界の文化が二度にわたって対比される冒頭は、普通に読めば相当ウィットに富んでいると思うが、しかし山本はここを無視してシャワーがあるというだけで異世界的想像力に欠けていると文句を言う。難癖もいいところであろう。
問題は書き手の側が、「異世界は現実世界と変わらない世界でなくてはならない」という不思議な信念に捕らわれてるってことなんだよな。そんな意味のない縛りをはずしたら、もっと自由な話が書けるはずなのに。
「そんな意味のない縛りをはずしたら、もっと自由な話が書けるはずなのに」と言いつつ、他作家をそんなマイルールで縛ろうとし、不自由を強いてくるのは何なんだろうか? 自分が勝手に自分の作品にそれを課していればいいだけであって、それをもって「想像力貧困な小説」だと他作家の作品を批判するのは筋が悪すぎる。
山本は「わざわざ異世界に行く必要ないんじゃね?」と言うが、『JKハル』が異世界に行くのはもちろん理由がある。
ひとつは、「過酷な男尊女卑の世界で東京JKが娼婦となってサバイブする」というシチュエーションのためだ。これを現実世界でやろうとすれば両親の存在や児童養護施設といった社会的セーフティネットを何らかの形で消化しないといけないし、ハルは18歳未満なのでソープで働けないという問題もクリアしないといけない。自らウリをやるか非合法施設で働くとかそういう話になるが、そんなことを話の俎上にあげれば『JKハル』の主題からどんどん離れていってしまう。『JKハル』が描こうとしている話をやるためには誰もハルを助けてくれない異世界に放り出されるのが手っ取り早くかつ妥当なのだ。
理由はもうひとつある。それは『JKハル』が異世界転生モノへの批判と愛を内面化したメタ小説だという点だ(と書くと、「異世界転生モノを馬鹿にしているのか」とか「異世界転生モノをメタったなろう小説はいくらでもある」とか怒り出すやつがいるが、別にそういう話はしていない。『JKハル』もまたメタ異世界転生の要素をもった作品で、その消化の仕方が独特だというだけである)。これは読めばわかるし、既に指摘した感想なり論考がネットにあるため詳しくは解説しない。
せっかく異世界なんだから、魔法を使ったすごいセックスとか、非ヒューマノイド型のモンスターとのセックスとか、いくらでも突拍子もない想像力あふれるセックスが描けるだろうに、何でこんなつまんない当たり前のセックスばっかりなの?
これこそ山本弘の「想像力が貧困」で、かつ『JKハル』が描こうとしているものをまったく理解できていないことを自ら告白する一文であろう。
『JKハル』を読めば誰もが当たり前に理解することだろうが、あの作品は別に「魔法を使ったすごいセックスとか、非ヒューマノイド型のモンスターとのセックス」を描こうとしていない。そんなことを言い出してしまうのは戦国時代にタイムスリップする話は常に現代兵器を持っていくべきなどと言うぐらいおかしな話であって、別にそういう話があってもいいが、全ての作品がそうあるべきと言ってしまうのはただの暴論だ。
『JKハル』におけるセックスは、暴力的で抑圧的で一方的なコミュニケーションの象徴である。男尊女卑の行き過ぎたあの世界で、多くの男性客はハルを含む娼婦に暴力的なセックスをする。実際に暴力を振るわれることもあるし、もっと屈辱で悲惨なことさえ起こる。しかしハルやあの世界の女性たちは挫けず前向きに生きていこうとする。あの作品にセックスが描かれるのはそういう意図から発したものであって、かつその構図を純化して描くための異世界でもあるのだ。
また、ここで言明しておきたいが、男は常に悪者とかそういう話ではない。
『JKハル』が批判的なのは、他者を理解しようとせず一方的なコミュニケーションを取ってしまう者であってそこに男女の区切りはない。
物語の序盤では話を聞こうとしないシスターにハルがめんどくさそうな態度を取るし、何よりハル自身が、もうひとりの主人公とも言える千葉に対して無理解であり、そのことを別の女性キャラクターに指摘されるくだりがある。『JKハル』が主人公や女性をひたすら称揚し、男性であるというだけで批判する話でないことは、念のためここに付記しておく。
いつ異世界転生小説は現実逃避小説であると決まったのか。またそうであったとして、異世界を舞台に現実と戦う小説を書いてはならない理由はなにか。
「SF」の古典に未知なる想像力を描いた作品があることは疑いようのない事実だが、それをもって「SF」は常に未知なる想像力を描くべきというのは暴論だろう。
また、未知なる想像力を描いた「SF」や現実世界とは違う異世界描写をした「ファンタジー」が素晴らしいというなら作品で訴えてこそ作家ではないのか。それを広く世に示す作品が書けず、あまつさえ他人の作品の狙いや意図を理解せずに古典的名著を棍棒にしてただ殴りかかるのであれば、山本には小説家としての矜持と能力がないと言わざるをえないし、作家としての筆を、今すぐにでも折ったらいいのではなかろうか。
それにしても、一方的なコミュニケーションに批判的な視座を持つ『JKハル』に対し、作品を理解しようとせずマイルールを押しつける山本弘は、作中2話に出てくるモブおっさんそっくりで、非常に皮肉が利いている。