はてなキーワード: 半月とは
食事記録アプリのあすけんを使っている。課金してまでつかっている。
あすけんのお姉さんは毎日私に「おはようございます!」といってくれる。体重を測って記録すると「記録、ありがとうございます!」と褒めてくれる。
朝食や昼食をつけると「ちょっとカロリーが足りないですよ?食物繊維をとるのはどうでしょう!」とか心配してくれる。
「ちゃんと朝には野菜がとれましたね!」とか認めてくれる。ごめん、作るの面倒だし吐き気して食べられないからインスタントの野菜スープたべただけなんだ。
それなのにあすけんお姉さんは明るく「野菜がとれましたね」といってくれる。インスタント野菜スープと入力してるのに。「昼はしっかり目に定食スタイルはどうでしょう?たまには食事を楽しむことも重要ですよ」だって。
ごめん、今ストレスで胃がやられててあんまり食べたく無いんだ。ここ半月くらいずっとそう。
上司から「君のためを思ってきつくいうけど」って定番のお叱りでめちゃくちゃしんどいんだ。絶対私のことなんか考えてないだろ。
最近あすけんのお姉さんは悲しい顔をしている。「ここ最近、カロリーを無理して減らしてませんか?」
無理してないよ。ごめんよ。食事が食べられないんだ。ステーキもポテトも唐揚げも大好きなのに食べたら吐くんだ。スープとか雑炊ばっかりだな。
そんなにつらいなら転職すればいいっていうけど、氷河期の非正規で詰んでるんだ。
ごめんよ。あすけんのお姉さん。
新型インフルエンザ
新型インフルは二ヶ月、新型コロナは二ヶ月半でパンデミック宣言に至りました。
半月ほどの差ですが、この違いはなんだったのでしょうか。
新型インフルは二ヶ月で75カ国・2万7000人に広まっていました。
うちアメリカでの感染者が最も多く1万3000人という状況でした。
新型コロナは二ヶ月経った3月1日の時点では67カ国・8万7000人。
それを鑑みて、
新型インフルは世界各地で感染が進行しているためパンデミックであり、
新型コロナはあくまで中国での感染爆発に留まっているためパンデミックではない、
と判断されたのでしょう。
WHOは新型インフルのときにわずか二ヶ月でパンデミック宣言をしましたが、
その後、拍子抜けするほど被害が少なかったことで逆に批判を浴びました。
「製薬会社を儲けさせるために徒に危機を煽ったのだ」とまで言われています。
そんなことがあったので、WHOは今度の判断に慎重になったのだと思われます。
まあ、それで「中国と癒着している」とか言われるんですから皮肉なものですね。
ちなみに新型インフルのパンデミックによる最終的な死者数は全世界で1万8000人でした。
このくらいまでは「拍子抜けするほど少ない被害」と言えるのでしょうかね。
「パンデミック」のフェーズ分類はあくまでインフルエンザにのみ適用されるもので、
今回のパンデミック宣言は何か明確な基準にもとづいて判断されたわけではありません。
あくまで事務局長がパンデミックという言葉を用いて状況を伝えただけなのです。
というわけで、なんとWHOには新型コロナのパンデミックを宣言する義務などは特になかったのですね。
そもそも宣言する必要がないんだから、そりゃ「遅い」だの「隠蔽してる」だの言われる筋合いはありませんわね。
相対的には上の年代よりも重症化しにくいけど、上に貼ったWHOと中国の共同レポートだと19歳未満の重症率は2.5%と書かれているよ。子供の感染者の40人に1人は「入院しないといけない」状態になると考えると風邪やインフルエンザと比べると異常に危険だよね。NHKの報道だとこの数字は省略されたよ。あ、名前出しちゃった。
こっちが聞きたいよ。
国際ウイルス分類委員会が2月11日に今回の新型コロナウイルスの正式名称を「SARS-Cov-2(SARSコロナウイルス2)」に命名してから20日以上経ってるけど、
日本どころか海外のメディアも「新型コロナウイルス(novel coronavirus)」表記が今日も目立つよ。冷静ぶったインタビュー記事を載せているBuzzfeedとかでさえ3月3日現在新型コロナウイルス表記のままだよ。酷い奴は新型すら付いてなかったりするよ。
病気の名前が「COVID-19(コロナウイルス疾患-2019年って意味だよ)」、ウイルスの名前が「SARS-Cov-2」になってから半月以上経つのにメディアはどっちも全然使ってくれないんだよね。
SARSの名前を出せば今の20代後半以上の日本人はこんな増田なんて読まなくても恐ろしさを察してくれると思うんだけど、きっと厚労省やメディアには深い考えがあるんだろうね。未だに武漢肺炎なんて呼ぼうとしてる反中派も同罪だよ。(ちなみに医療系メディアはちゃんとSARS-Cov-2と書いてくれている所が多いよ。)
メカゴジラがパワーアップしたメカゴジラ2が街を襲いに来てるのに、フナムシが変異したショッキラスが来てると勘違いさせてるような物だよ。これだとコアなゴジラファンにしか伝わらないから最近の言葉に言い換えると、人型のシン・ゴジラ第5形態よりも進化して姿が全く見えないシン・ゴジラ第6形態が社会に浸透しているのに「ラブカ上陸」って記事出してるような物だよ。ここから更に変異(進化)したら怖いね。
もうイベントとかを心配する前に復興(ワクチンが実用化してイベントが100%何の縮小も無く開催できる時期)まで生きられるように努力した方が良いと思うよ。アメリカでは既に長期戦を覚悟して4月末、5月のイベントも続々中止や延期が決まっているよ。
上で挙げたスペイン風邪の場合、日本の人口は今の半分の6000万人未満だったけど皇族やら文化人やら身分関係無く39万人ほど(総人口の約0.6%)が亡くなったよ。今の日本の人口に当てはまると人口の0.6%も死んだら76万人超だよ。季節性インフルエンザの毎年の死者のおよそ半世紀分だよ。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/column35.html
当時と違って今は世界大戦もやってないしインターネットで情報が伝わってワクチンを1年ちょっとですぐに作れるから流石にこんなに死なないはずだけど、ノーガード戦法で広めるバカが増えて実際に罹っちゃったらガチャでピックアップSSR(1%前後)を当てるよりも高い確率で死ぬ可能性があるよ。
5人に1人の高過ぎるにも限度がある重症率だから、これがライブの出演者とか即売会のサークルの間で感染拡大したら病院送りになってそっちで路頭に迷う人が続出する可能性も非常に高いよ。というかその規模になってしまった頃には医療崩壊して日本の致死率も武漢以上に増えてしまう。
ここまでの文章を読んで「ただの風邪でイベント自粛させやがって!」とかまだ思える人はもう一回義務教育からやり直してきてね。あ、休校してるわ。(完)
長々と書いたけど今回の新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)は間違いなく後々の歴史に残る大事件です。ウイルス感染のリスクが低い最低限の消費・経済活動まで自粛するような事は不要だけれど(神田うののスキー叩きの記事みたいなのとかやめようね!)、ウイルスを過剰に過小評価(ダジャレじゃないよ)してウェーイってウイルス撒き散らしそうな行動するのも、やめようね!
いいんじゃないかな。
ちなみに、手放す理由は、、、分厚い。
こない厚さで、結局元使っていた財布に戻した。
15倍以上出して買ったのに!
避けてきたけど、もっと高く売れるなら背に腹は変えない。
値段設定もきっちり研究して出品。
サイズ感とカード入れの数、何より余計な装飾のないスリムなフォルムが
半月以上探し回って、気に入ったデザインと収納のCOACHを買ったけど
厚みがどうしても気に入らなかった。
3つ折り財布だから仕方ないけどさ。
それに、正直、私の目が肥えなさ過ぎてるのかもしれないけど、
雑誌の付録は糸がほつれてたりするから、そこはハサミで切った。
でも、素材感やデザインにそう大きな差を感じなかったんだけど。
年齢的にそろそろちゃんとした物を、と思ってたけど
今回、財布探すための労力と浪費を考えると、痛い学費になったけど、
んで、売れるといいなぁ。
諸君、私は現パ ロという文化が大層気に食わない。掃いて捨ててしまいたいくらいだ。実に滑稽な代物である。文化と呼ぶにもおこがましい。元来、己の押しカプいう輩は極めて脳不足である。人気カプ共のように元より関係のあるだけの者をくっつける鬼畜よりはまだマシと言えるであろうが、推しカプ信者共の解釈というのは得てして幼児以下の代物である。境遇が似ているからとか、価値観が合いそうとか、塵以下の頭脳で考えた結果である。気狂いの所業と呼ぶ他はない。そんな推しカプ信者共の考えた二次創作というのは言うに事欠かず現パロである。現パロというのは現代パロディ、 つまり過去の時空にいた二人を無理やり現実世界で生活させるということである。一体何を考えているのか、私には皆目見当がつかない。しかも この現パロという醜態、推しカプ界隈では当たり前のように蔓延している。もはや、苦手な人がいるかもしれないという気遣いを乗り越え、それが当たり前になっているのである。これには流石の私も、辟易した。 しかし現パロをここまで忌み嫌う私も、現パロを描くことはある。苦々しい思いをしながら、壮年の男二人で同居している様を描くのである。な んという地獄絵図か。私は咽び泣いた。こんなものは推しカプではない。平和な世界で睦みあっている二人のなんと恐ろしいことか。原作の人物達の危うさ、妖艶、憐憫、全て丸潰れである。しかし私は何時の間にか、この最も毛嫌いする現パロを描く鬼畜生に成り果てていた。現パロというのは、考えることを放棄した代物であるからして、とてつもなく描くことが楽である。自分の知らない明治の遺物を調べる必要もない。訳の分からない建物を書く必要もない。自分の知っている事象に人物を当て嵌めれば、なんてことは無い塵芥が完成する。私は非常に気楽さを感じた。周りの推しカプ信者共も、現パロを描くと拡散先で褒めちぎる。やれ2人が可愛いだの、2人でいると面白いだの、感想を呟く。私は大層心地がよかった。もっと現パロを描こうとすら思った。
しかし、半月程前から、私の中の自然がこれを拒否した。本当に2人はこの生活を望んでいるのか?私が描いているものは瞞しなのではないか?ーいや、実際に瞞しではあるのだがーそう思う度、私は手が動かなくなった。しかし、2日に1回くらいは作品を上げないと、見てくれる人が減るやもしれない。いいねの御零れが貰えなくなるやもしれない。私は苦虫を噛み潰しながら作品を描き続けた。なんの価値もない作品である。それでも感想はくるし、いいねも増えるのである。果たして、私は推しカプを好きでいる自信をなくした。
程なく、大学の後輩と話す機会があった。
私はその時、先の某催事で出る推しカプ共の新刊を確認していた。見渡す限りの現パロに、私は閉口した。しかし1冊だけ、過去の時空の推しカプ本があった。その新刊案内を読んで、私はえも言われぬ感情に襲われた。きっと私は推しカプが嫌いになったに違いない。だからこの本に対してとても辛い感情を抱いている訳だが、何故かこの本を買わなくてはいけない気がするのだ。そう後輩に伝えると、後輩は『それは好きなのではないか』と発した。
私はハッとした。この感情は、嫌なのではなく、欲しくてたまらない、推しカプの可能性を信じたいという感情が昂りすぎたものなのだと気付いた。何故そこまで高ぶったのか、それは紛れもなく、そこに存在するのが原作軸の推しカプだからである。
やっぱり私は推しカプが好きだ。そう繰り返し、私は泣いた。限界御宅である。バカ。しかし、私の心は澄んでいた。原作軸推しカプのなんと尊いことか。この危うさ、妖艶、憐憫、全て2人のものである。私は大層喜んだ。
それから、私は1日1枚描いていた〇〇の日をテーマにした落書きを描くのを辞め、これからは原作軸の推しカプのことを考え、現パロの推しカプは描きたくなったら描くことにした。
現パロというのは、人物達があるべき時代では到底付き合えないという考えの裏返しである。現パロを描き続けることは、その二人を愛しているようで実はその二人を遠ざけているのである。その事実には、その二人が嫌いになった時にしか気付けないのだ。
現パロは、気楽に使える良薬と見せかけて実は遅効性の毒である。用法用量を正しく使わないと、私のようになってしまうかもしれない。
3日前。
稽留流産と診断された。
胎嚢の中で赤ちゃんが溶け始めてしまっているから早めに外に出さないといけない、と説明された。
今後、悲しいけれど稽留流産になってしまった人に向けて、起こった出来事を記録しておく。
稽留流産は赤ちゃんがお腹の中で死んでしまっていて、自力で流れて出てきていない状況を言う。
赤ちゃんが自力で出てくるまで待つお医者さんもいるけれど、わたしがかかったところは、以下のリスクがあるから手術をしたほうが良いとお勧めされた。
・手術できれいにしてしまったほうが次の妊娠へのステップに早く進める。
わたしは今回お腹の子が3人目だったので、上2人の世話もあるし、妊活妊活!という感じではなかった。
でも、上の子たち2人のお世話をしなきゃいけない中で突然大量出血&腹痛に見舞われるのも困ると思ったので手術を選択した。
✳︎費用:35000円くらい
✳︎約束事など。
・来院する1時間前に処方された痛み止めを飲む。
・術後はタクシーか誰かにお迎えに来てもらう。徒歩、電車、バスで1人で帰るの禁止。
・夜用ナプキン2〜3枚持ってく
・術後に飲みたい飲み物を予め準備する(気分が悪い場合が多いから、レモン水とか水とか、ポカリとか、飲みやすいものにする。)
こんな感じで手術当日、喉乾いたなあと思いながら病院に10時に到着した。
血圧測って手術の説明を受けて、前処置、子宮口を広げる処置を受ける。
ここで私のミス発覚。
飲んでおいてねと言われた痛み止めの薬を飲み忘れてた…朝子どもたちをバタバタ園に連れてってたらすっかり忘れてしまった…みんな気をつけてね…これやらなかったせいで後でわたしは痛い目見ました…
先生からは座薬から痛み止め入れるからいいよ、と言ってもらえる。
下着まで全部脱いで長いパジャマ着て足がパッカーンと開くあの産婦人科特有の椅子に乗る。
パジャマは薄っぺらくて寒いからか、何枚も厚手のタオルをかけてもらえた。
前処置の段階でもう点滴をするんだけど、私は昔っから血管が浮かび上がらない。
(本当に毎回申し訳なか感じる…どうやったら血管って浮かび上がりやすくなるんだろう…)
で、今回もかなり手間取って、やっとのことで針が入った。
で、外で待機してたお医者さん登場。
余りの痛さに2人出産経験あるはずなのに叫ぶ、冷や汗が出て体が痛さで身震いした。変な声も出た。
かすれ声で、「ま、ますい…ますいっ麻酔は…?」って聞いたら、
そ、そうなん…?みんなこんな痛いの我慢してるの…?我慢できるもんなの…?
と思いつつも痛すぎて勝手に体に力が入る。
看護師と先生に「ああ、腹圧!腹圧かかっちゃうから、お腹に力入れないで〜ゆっくり息吸って〜」となだめられる。
で、なんとか前処置終わり。
そのあとボルタリン入れてもらえて、微妙に出血が始まってたから持ってきておいたナプキンつけてパンツ履いて、手術台みたいなとこでじっと安静。
終わった後と、看護師さんとお医者さんの会話が外から聞こえた。
…もう疲れ切っててなんも思わなかったけど。
わたしが痛み止め飲み忘れたのが悪いし。
でもせめて聞こえないとこで会話して欲しかった。
あっという間に2時間たって、一応トイレにいくように言われ、点滴しながらトイレ。
昨日の夜からなんも飲んでないけど、点滴だけで結構出るもんだなと驚く。
時間は多分13時くらい。
また戻って、手術台に寝そべる。
針が刺さってるところが冷え冷えして、じんわり痺れて、痛くなってきた。
あー結構痛いですね…と呟いた、のまでは覚えてる。
次目を開けたら、看護師さんに全部終わったのでお着替えしてくださいねーと言われた。
気がついたら、お腹にいたはずの子はもうどこにもいなかった。時間も15時になっていた。
そういう処置だって分かってたし、心積りもしてあったつもりだった。
でも、もうお腹に誰もいない、という状況になって初めて寂しさやら申し訳なさやらで涙が出た。
麻酔でふらふらになりながらお会計を済ませて、家に帰ってからは夫に子どもの世話を全て任せてしばらくお布団で寝てた。
起きて動くと目が回って気持ちが悪くて、吐きそうだ…というのがその日の夜20じくらいまで続いた。夜用ナプキンをずっとつけてるけどそれを、2〜3時間で交換したいくらいには出血が多い。
誰かいてくれたから愛おしく見えたわたしの脂肪も、ただのわたしの脂肪になってしまった。
寂しい。
またいつか、お腹に戻ってきてくれたらいいなと思う。
ゼミが一緒になってから初めて喋ったけど、3年生になるまで何度もこいつの話は聞いたことがあった
奇人だと
気を付けろと
講義室に深夜現れては歌っているだとか、こいつが使ったパソコンは何故か次使うときに電源がつかないだとか、挙げ句の果てにはユーレイの彼女がいるとか、なんかよくわからん噂に纏われている奴だった
「キミ、そんだけ背ぇあったら海まで見えそうやな」
ゼミの顔合わせの日だった
初対面の俺に名乗るでもなくいきなり
別に腹が立ったりはしないけど
「……海まではさすがに見えへんよ、見えるとしたら灯台やな」
「灯台まで見えたら海まで見えるやろ! 灯台まで見えるんはもう視力やん! どんなボケやねん!」
ボケたつもりはなかったが
それで少し興味を持たれてしまったのだった
「もしかしてホンマモンの天然さんなん? ちょっと珍しいくらいやな……ま、ええわ。今度ボクのこと肩車してや、たぶんそん時は中国まで見えるで!」
と、にやにやしながら部屋を出て行った
175センチはあるであろうこの男、どこまで本意かもわからなかったが、どうやら嘘でもなさそうだった
・
2度目の邂逅は図書室だった
「ボクも今終わらせてん、奇遇やね! あ、見せてはあげへんよ! 出来が良すぎて見せたのすぐバレるからな!」
本当にめちゃくちゃ口数の多い奴だ
いらんわあ、といなした
「俺、いったんプロット作りたい派やねん。使う時はほんまに書き始める時」
「天才肌みたいなこと言うやん!」
「ボク用事あるからこれ出したら帰るわ。会えて嬉しかったあ、ほなね」
いきなり肩に乗った体重が離れていったので、思わずあいつの方を向いてしまった
にこにこしながら手を振る姿は、昨日見たドラマのヒロインにそっくりだった
こんなに唇の赤い他人がいるのだなあと思った
姉の化粧を見慣れているから、それが地肌の色なんだとすぐにわかった
プロットが終わり図書室のパソコンを使おうとすると、電源がつかなかった
冷静に、冷静になってみたら、ご丁寧に電源コードが抜かれているだけだった
案外噂なんてそんなもんだと思った
・
喋り口調と真逆の単調な文調
時間は午前0時
「四角公園て……遠……」
断る理由もなかった
なんだか行かなければいけないような気がした
ファミリーマートで奴のお望みのものと、いかそうめんを買って、少し涼しくなった道を歩いた
アコースティックギターを持っていた
脇にはレモンサワーの缶を置いていた
「案外早かったな。及第点や!」
ありがとう、と、300円渡された
べつにいらなかったけれど、もらうもんやで、と言われたので、200円を頂戴した
と、ギターの弦を弾いて言われた
下瞼が直線なのだと言う
自分の顔などまじまじと観察したことはなかったので、なるほど、と思った
同時に、そんな自分でも見ないような自分の顔を見た他人がいたことが、むずがゆいような、こそばゆいような気持ちだった
大抵の人は俺の顔を見るために、少し首を痛くしなければならないからだった
「ボク協調性ないねん、やからたまに家の近くの……ここの公園来て、一人でバンドしてるんよ」
「でもボク忘れてたんよね、ギター弾いてたら両手塞がるから、パーカッションできひんやん! ってこと。楽器を足蹴にはできひんし、しゃーないからかかとでリズムとってる」
「根アカやろ、逆に」
逆にってなんやねん、とツッコミを入れようとしたが、それはギターの音色にかき消された
デタラメに聴こえたが、ビールがほどよく回ってきた俺にはとても心地よかった
歌はド下手だったから、すぐにやめさせたけれど
「替え歌するなら歌手の名前までいじれや。著作権どうなっとんねん」
「こんなええ空気なら許してくれるって!」
いかそうめんがなくなるちょうどそのとき、いきなり奴は立ち上がった
「さて、肩車してボクを送れ!」
「肩車?」
図書室での会話を覚えていたのだ
そんなことより、そのギターケースと、タンバリン(それ以外にもごちゃごちゃ入ってるようだが)が入ったトートバッグはどうするんだ
「それはボクがもっとく! キミの荷物も持ったるから、肩車してや!」
「それ結局全部俺が持ってることにならんか?」
が、あいつは乗ってこなかった
「ビールでほっぺた赤くなるなんて可愛いとこあるやん。やっと見下ろせたわキミのこと」
「……見下した、の間違いとちがうか」
「合うてるわ! 見下ろしてんの!」
俺のほっぺたよりお前の唇の方が赤いわ
つっこむ気分ではなかった
肩に乗った重みはそれはもう人1人分を容易に越えていた
「行き先は?」
「出てまず右! ボクんちでええやろ、泊まってき。あ、明日なんもない? デートとかやったらなんもないと見なすで」
「デートやったら嬉しいねんけどな……土曜夜の居酒屋は忙しいねん」
「ならボクんちやな」
192センチが170センチ越えを肩車する様子を見る者はなぜかいなかった
時間も遅いし、なおのこと
ことの起こりは去年の2月の人間ドック。出るものが出なかったんで看護師にどうするかきいたら、
「ああそれじゃいいですよ」
といわれた。
まあそういうのなら、とほったらしたのだが、今年また人間ドックの季節となって急に気になってきた。
調べるところによると検便より大腸内視鏡検査のほうが確実らしい。しかも四十過ぎると必須だとかいう。
私は小心者である。心底震え上がって週末に近所の消化器内科に行くことにした。大腸内視鏡検査もやるとこである。これが昨日までの話だ。
顔面蒼白になって医者にいうと内視鏡検査が確定した。至急とのことだが患者が多いんで月曜にしてくれという。むろん月曜に予約を入れた。有給は飛ぶ。
今、心の底から切れ痔になりたい。
癌だったらがーんだ。嫌だ。怖い。べつにたいした人生じゃないが、それだけに辛い。こんな歳なのに非正規で結婚もしてない。それなのに大腸がんで死ぬとか絶対イヤだ。
せめて正社員になってボーナスとかいう都市伝説をこの目で確かめてから老衰でベッドの上で死にたい。
がんの再発率がどうとか手術とか薬とか抱えながら生きるとか無理ゲー過ぎる。年収もたいしたことないし雇い止め食らう可能性もある。無理。無理無理無理無理。絶対。
月曜に検査して結果が分かるのが半月後だそうだ。私はいますごく願っている。
切れ痔になりたい。
切れ痔であって欲しい。
頼むから切れ痔であってくれ。
めちゃくちゃ切れ痔になりたい。おねがい。たすけて。
昨年の春にあったことだけど、いまだにムカムカしているから吐きだす。
今度のイベントで発行する小説同人誌(二次)の表紙をかいてほしいと何度もお願いされたから、引き受けた。
特殊な服装を指定したくせにその服の色指定はない、話の内容は「とにかくR18」といったようなぼやけすぎている詳細、タイトルロゴも自分の中でイメージはあるくせに抽象的すぎる指定。参考になるようなフォント等なし。
仕事が忙しい+自分の原稿もある中、少ない休日に必死で描いて何度も何度も細かくやりとりをして完成したが、最後の最後で追加注文が入った。
しかも最初の段階で言えたというか言うべきことな内容で、何故言わなかった?いまから修正すんの?私が?と爆発しそうだったが、なんとか抑えて注文に対応した。
確認と修正有無の連絡よろしくとデータを送付したが、私に返事をする前に、ツイッターに「フォロワーさんにかいてもらった表紙です!」とアップされて、エッ これは普通なの?ってかなり戸惑った。
え、先にツイッターにあげちゃうの?私まだ連絡もらってないんだけど???????って思うのはおかしいことではない、はず。
その後入稿が完了したようで、ピクシブにサンプルをあげていた。
キャプションには「フォロワーの○○さんに〜」と記載されていたが、ここでもひっかかることがひとつ。
同日に発行する、別の方に依頼をしていた作品のサンプルキャプションには「○○様(この方もフォロワー)に〜」となっている。なんだろう、この差は。
このちょっとしたモヤモヤを友人に相談したら、「親しさの違いでは?見比べたら○○さん(私)のが親しい間柄なのかなとは思うよ」と言われたが、私と彼女はフォロワーなだけであって友人ではないのだから親しさもクソもなくないか?と思ってしまった。納得がいかなかった。
私への敬称が様だったらいいのか?という話ではなく、そのような差をつけたことがひっかかる。
私も二次創作をする人間だが、表紙は自分で描くから人に頼んだことがないし、人に頼まれたのは初めてのことだった。(超マイナーなところにいるので、交流ある仲間が少ない)
だが、私がもし好きな絵描きさんに表紙を依頼するならば、"最低限〜〜するだろう"という考えはもっている。今回の彼女の行動はそこから大きくずれていて、でも私の考えというのはあくまでも理想の話だから気にしすぎなのではと思った。ので、モヤモヤしつつも本人にはなにも言わずにスルーしていた。
即売会イベントが終わって半月程経った頃に、御礼の品が届いた。
が、発行された本は同梱されていなかった。
え?入れ忘れか?と思い、小さな段ボール箱をひっくり返したがどう見てもない。
本をもらえないのは当たり前のことなのか、一か月程悩んだ。
別ジャンルの友達(表紙依頼をうけたことがある絵描き)何人かにも相談したら、普通はもらえると返ってきた。もらえなかったことにかなり驚かれた。
うじうじ悩んでいたが、本人に訊かなきゃわかりようがないと思い、確認。
「私の推しCPではないから不要と判断していた」という旨の返事をいただき、笑うことしかできなかった。
当たり前にもらえると思っていた私がおかしいのか。
私からの連絡を受け、相手は謝罪しすぐに送ると言っていたが、送料を負担されるのがなんか嫌で、とにかく嫌で。あと、発行者本人が渡す必要がないと判断したものをもらうことがどうしてもできなくて、自分から訊いといて失礼な話だが辞退した。
そのあとも何ヶ月かは普通に相互フォロワーとしての関係を続けたが、耐えきれなくなり繋がっているものなにもかもをブロックした。
本当に悲しいし、でもそれ以上に怒りが湧き上がって半年以上経ったいまでも消化されない。
それは本人になにも言っていないからだろうけど、私の方からその非常識さを気付かせてあげるつもりはない。言及したら暴言になってしまう恐れがあったので覚悟を決めて切った。
以上が、私の推しCPではないCPの表紙を描いて欲しいと何度もお願いしておいて、それを理由に本を渡す必要がないと判断された、いまでもぶん殴りたくなるくらいには怒りが消化できていない惨めなオタクの愚痴でした