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2023-04-26

東京都若年被害女性支援事業に対する住民監査請求監査結果への疑念

Colabo事業への監査結果を読んでみる

https://anond.hatelabo.jp/20221229122645

Colaboの監査請求役人文学の話(追記あり

https://anond.hatelabo.jp/20221229223951

元増田です。

東京都若年被害女性支援事業(前回のColaboを除いた、若草プロジェクト、BOND、ぱっぷすの事業対象)に対する監査結果が出ました。(https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/5jumin/5jumin2.pdf

4月から久々に仕事に復帰してみたら妙に忙しい部署に放り込まれしまい完全に乗り遅れましたが、今までの経緯もあり最後まで付き合うつもりです。

結論

まず最初結論を。

1.本監査結果が全面的に正しいとした場合、以下のことを導くことができる。

(1)事業者の実施状況報告書重要ものであるにも関わらず、誤記記載方法の不統一など不備が非常に多い。これを漫然と見過ごしていた事業実施部局責任は重く、これを監査委員に指摘させただけでも、本監査請求の意義は高い。

(2)同実施状況報告書の内容を信じた者(ここでは請求人)が、本事業会計に不備があると判断することは自然である

2.本監査請求結果は、監査委員が直接会計確認したものではなく、監査対象局の言い分を監査委員が全面的に受け入れて成立したものである。なお、監査委員が直接会計確認しなかった理由不明である

3.監査部局が「不当ではない」と判断したことについて、理由が示されていない。

4.その他多数の疑義があり、住民訴訟により明らかになることを望む。

私のスタンス

これまでも書いてきましたが、本論に入る前に私のスタンスを書いておきます

住民監査請求や不服審査請求情報公開請求などについて、それを乱発するなどして行政リソースを過度に費やすような状況ではない限り、どのような者でも実施することができる。

 これは当然でしょう。これをとがめるとなると、左派系市民団体オンブズマン活動はかなり制約されてしまます

住民監査請求や不服審査請求(また住民訴訟国賠訴訟行政事件訴訟等)については、請求人(原告)側が100個論点を立てたとして、そのうち1件でも認められたら請求人側の大勝利

 行政相手の不服審査訴訟について、このように評価報道されることが一般的です。行政側が専門性を持ち、また巨大なリソースを抱えている以上、これも当然でしょう。

1.事業者による実施状況報告書に不備が多い点

監査結果26ページ)

(2)意見

本件各契約に基づいて都に提出することとされている実施状況報告書は、概算払の精算の基礎であり、また事業の履行状況を明らかにするための書類であることの重要性に鑑み、監査対象局は受託者に対して、数値や文章誤記がないよう正確に記載させるとともに、相談人数等の集計方法統一させるよう、契約時及び履行期間中において指導を徹底することを求める。

事業者の実施状況報告書に不備が非常に多かったことが伺えますこれを指摘させただけでも本監査請求には重要意味があったと思います

また、仮にこれが単なる不備であったとしても、その情報公表されていない以上、この点において、公表資料を信じて会計不正があると判断した請求人には何ら落ち度はないと考えます

監査結果においてもこのように触れられています

ちなみに、本監査結果において実施状況報告書に不備があったと結論づけられているのは以下のとおりです。

はっきりいって事業実施部局は何のチェックをしてるのか、というレベルですね。

法人Aが相談を受けた人数のカウント方法

法人Aの本件事業に要した経費の総額

法人Aが保護した人数のカウント方法

法人Cの通信運搬費と光熱水費

法人Cが相談を受けた人数のカウント方法

※ちなみに、本当に単なる誤記であったのかどうかは本監査結果からは読み取れません。

2.監査委員が直接会計確認していない点。

前回のColaboの監査請求では、監査委員が自ら関係人(Colabo)の調査を行い、帳簿、領収書等を確認していました。(https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf 14~18ページ)

今回の監査請求結果では、関係調査実施していないため、監査結果の各項目に「監査対象局の説明により確認した」などという文言が繰り返されます

少なくとも、本監査請求結果を読む限りにおいて、監査対象局の説明が正しいとする合理的根拠は認められませんが、監査委員には領収書等が提示されたということなのでしょうか。

例えば以下のとおりです。

監査結果20ページ)

支援のうち相談については相談窓口の拡充により当初の計画額を上回ったということを監査対象局の説明により確認した。

監査結果22ページ)

監査対象局において再調査実施したところ、本件事業に要した経費は2,601万円であり、その内訳は、第1四半期が453万円、第2四半期が543万円、第3四半期が706万円、第4四半期が899万円で、領収書も全て確認したとの事であった。こうした説明により、第4四半期のみが殊更に過大な支出であることはなく、また経費全体で本件委託の上限額を超えているということが確認でき、当該説明に特段不合理な点も見当たらない

監査結果24ページ)

家財道具代や引っ越し代、不用品撤去医療機関に対する支払を年度末にまとめて行っており、支出根拠となる領収書も全て確認したということを監査対象局の説明により確認した。

今回、監査委員がなぜ関係調査実施しなかったか不明ですが、少なくとも監査委員がこの説明をもってよしとした理由訴訟で明らかになっていくでしょう。

3.監査委員の判断理由が示されていない点

2と似ていますが、「監査対象局の説明により確認した」としている点以外の部分でも監査委員が判断をした基準が全く示されていませんので、本監査結果が妥当であるか否か、外部から確認をする術がありません。

例えば、請求人に「LINE相談人件費が過大である」と指摘された部分について、このように記しています

監査結果21ページ)

請求人は、(略)東京都最低賃金である時間額1,072円を考慮しても高額である旨主張する。このことについて、オンラインアウトリーチ自殺企図等の対応など慎重かつ精神的な負担も大きい業務であることを監査対象局の説明により確認した。様々な困難を抱えた若年女性支援するという業務性質からすれば、こうした説明に特段不合理な点は見当たらず、また、このような業務内容を考慮することなく、最低賃金との比較において当該金額の当否を論ずることは適当とはいえない

通常、役所人件費積算する場合役所内部で持っている単価表や一般社会における求人標準的数字(例えばハローワーク求人広告)を参照します。しかし、本監査結果では、「業務性質」というのみであって、本件で計上された金額妥当であるかという点には一切触れていませんので、説得力の欠ける文章になっています

(ちなみに、個人的には請求人の主張はこの点では妥当ではなく、有資格者公認心理士臨床心理士社会福祉士などとまでは言わなくとも、民間カウンセラー資格など)による実施であれば、十分に見合う金額だとは思いますが、本資料からそれを読み取ることはできません。)

4.その他多数の疑義

監査結果11ページ)

夜間見回りについては、事業計画では、秋葉原界隈を月1回、御茶ノ水界隈を年4回、神保町界隈を年4回、赤羽界隈を月1回行うこととしていた。

御茶ノ水神保町については、コロナ禍で対面でのアウトリーチが難しい中、有効手段は無いか検討したところ、中学校高校専門学校等が多い地域特性を踏まえ、11校、9図書館に対してアプローチを行い、生徒に団体活動を紹介するリーフレットを配付してもらう方法に変えたものである

赤羽については、地元消防団等の協力を得てアウトリーチ実施する予定であったが、協力が得られず、また、客引き行為などの検挙が続出し、治安悪化したことから実施を断念したものである

結果として、アウトリーチ秋葉原での13回となったが、その人件費は、事業計画で300万円のところ、実績に基づき、支出額は877,100円となっている。

一方、利用者要望を踏まえ、当初計画以上にまちなか保健室の開催日及び開催時間を拡充したことから、まちなか保健室人件費予算額400万円に対し、実績額は653万円となっている。

当初計画との若干のずれではなく、根本的にやり方を変えているわけですが、このようなやり方をするのであれば当然担当部局(今回の監査対象局)の事前の承認必要でしょう。

契約記載の有無にかかわらず、です。

文章では事前の承認があったようには読み取れませんので、おそらく事後承諾なのでしょうが、このような事後承諾を認めていればなんでもありになってしまます

バラ色の計画書を提出して事業者に選定され、「〇〇の協力を得て事業実施するつもりだったが協力を得られなかったので代わりに××をした。事後承諾してね」なんてのが認められたら委託事業は全く成り立ちません。

かかった経費がオーバーしていればOKというものではありません。これを認めると事前の計画無意味となり、いくらでも経費の横流し(例えば事業者に関係性の深い者の雇用等に切り替えるなど)が可能になります

※この部分に限らず、事業者の言い分を事業実施部局がそのまま鵜呑みにしている部分が多いんですよね。事業実施部局は何のために存在するのかってくらいに。

監査結果14ページ)

委託については、委託契約書第3条において、「委託業務の全部又は主要な部分を一括して第三者委託することができない。ただし、あらかじめ委託者の承諾を得たときは、この限りでない。」と定められている。本事業における主要な業務とは、アウトリーチ支援・居場所提供に関する支援自立支援であり、報告書作成会計業務は主要な業務範囲である

監査結果22ページ)

委託について委託業務の全部又は主要な部分を一括して第三者委託する場合には、あらかじめ委託者の承諾を得ることになっているところ、法人Aが法人Xに再委託している業務は、事業報告書作成及びこれに係る会計業務であり、これらの業務委託事業を履行するための補完的な業務であって、本件事業の全部又は主要な部分ではなく、都の承諾を得る必要はない

(令和3年度事業契約書)

第 1 条 委託者及び受託者は、標記契約書及びこの約款(以下「契約書」という。)に基づき、別途添付仕様書及び図面等(以下「仕様書等」という。)に従い、日本国法令を遵守し、この契約を履行しなければならない。

(令和3年度仕様書

12 再委託の取扱い

受託者は、受託者が行う業務の全部又は主要な部分を一括して第三者委託し、請け負わせることは出来ない。

個人情報の取扱いに関する特記事項

第2 受託者は、個人情報の適正な安全管理が図られていることを都が確認し、都の許諾を得た場合に限り、再委託を行うことができる。再委託を受けた者が更に再委託を行う場合も同様とする。

監査対象局と監査委員は、報告書作成は「主要な部分ではないから事前の承諾は不要」としています

ただ、少なくとも令和3年度の契約書・仕様書によると、

・どのような再委託でも都の事前の承認必要

契約書の「委託業務の全部又は主要な部分を一括して第三者委託することができない。ただし、あらかじめ委託者の承諾を得たときは、この限りでない。」というのは、仕様書12を打ち消すために行われたもの

と読み取ることができます

監査対象局と監査委員の解釈は違うようですが、ね。

※ここで持ってきた仕様書は令和3年度のもので、令和4年度は変わっている可能性があります。ないと思いますが。

いずれにしてもこういった点は、訴訟になれば根拠資料も含めて裁判所から提示を求められるものなので、裁判の結果を見ないと何とも言えない、という結論しかなりません。

監査委員がこのように判断した根拠資料も添付してくれるのが一番わかりやすいのですがね。(おそらく監査対象局はそこまで資料を作りこんで説明しているはずなのですが)

まだ疑義のある点はありますがキリがないのでこのあたりで。

追記

ブコメから

○こいつも中立面してるが初手から既におかしいからな。普通HP上の数字があってなかったら「誤記かな?」って思うもんなんだよ。自分自分不正証拠ネットにアップする奴なんかいないって普通わかるだろ…

監査ってのは事業者ではなく、事業実施部局に対して行うものなんですよ。

で、事業実施部局が、そんな誤記だらけのものを通している時点で大問題なんですよね。

また、請求人の立場としては、事業実施部局が、そんな誤記だらけのものを通してるとは思わないでしょう。

弁護士会計士への委託は前から記載あったのに何でいきなり「いかなる再委託も許さん」みたいな話になっているんだろう?

事前の承認があれば委託していいんですよ。

弁護士等の場合計画書の時点で委託が前提なので、都の事前の承認がありますね。

会計士への委託があったかは知りませんが(税理士だったよーな)

2023-04-06

機械みたいな新入社員及び自分がやはり社会人としてやっていけないんじゃないか?という気(不安ではない)

研修学校みたいだ。

この集団調教される感じ。

誰かが発言したら逐一拍手する。尋常じゃないくらい丁寧な言葉遣い会社の人に接する。気持ちいくら挨拶する。

自分学生の頃コミュ障陰キャだった。

積極的コミュニケーション取ろうとしない。学校が終わり次第黙ってさっさと帰ってた。

大学生まではそれが一番楽だったからそうしてた。

でも社会人になった今、会社集団研修でこれをやってるが、周りと自分が違うことに気づいた。

「その拍手いるか?」「そんな謝る?」「懇親会のとき普通にCTOに『マジっすか?』とか言っちゃってたぞ俺」「通りすがった人ガン無視してたんだけど」

グループディスカッションでもコミュ障すぎてほぼ発言できない

早く帰りたくて無言で帰ろうとしたら向こうからお疲れ様」と挨拶してくれた

なんか、確かに自分と違ってそれらができてる周りの人たちはthe社会人になりそう

社会人としてやっていけそう

自分あいさつもできないし、言葉遣いだって学生状態のまま(単純に、同期に敬語で話すのがめんどくさい)。

ビジネスマナーなんてこれっぽちもできない・知らない。

しかし、題名の括弧にあるように、べつに自分は”不安ではない”。

周りに合わせようとも思わない。改善しようとも思わない。

メモだって取らない(どだい「あとで資料は共有する」つってるのになんでわざわざメモをとる?)

ここ三日の研修自己紹介・同期との触れ合い、事業計画会社について、ビジネスマナー)はただボ〜ッと聞いてるだけでほとんど流れ出ていってる。

もう一度言うが、べつに不安などない。

自分社会人としてやっていけないんじゃないか?!」という懸念は皆無だ。

どうせやってるうちに慣れる。できるようになる。

からないことがあったらその時調べればいい。

配属されれば今よりも少ないメンバーもっと実践的で楽しいことができる。

また「俺みたいな、コミュ障マナーもなっていないどうしようもない人間がどういう社会人になるか?」っていうのが気になるし。

しろ「こんな俺でもこれだけ優秀な成績あげられるぞ」っていうことを体現化してやりたい気分。「俺がそういう例の先駆者になりたい」くらいの気持ちでいる。

とりあえず配属されるまで、この学校みたいな集団研修我慢するしかない。

と言ってもまだ入社して1週間も経ってないし、全然これからだと思ってる。

(加えて、これを読んでる会社のお偉いさんがいたら、ぶっちゃけどうなのか意見が欲しいです。)

2023-03-26

anond:20230324214506

自分違和感だらけでしっくりこなかったな。

 

まず、起業支援してたらこの手の素人起業家とか怪しい友人とかなんて、あるある過ぎてわざわざこんな長文書くほど珍しいとか腹立つ話じゃないから。

一番最初の方で、ちょっと前まで学生だった社長の友人って時点で危険なにおいがプンプンする。粘膜を焼き切った上で鼻を両手でつまんでも匂ってくる、そんなレベル。そこで 『「社長ビジネスのことがわからいから、私が事業の柱になります。」その友人はそう言ってくれた。』 言ってくれた!?、こんな感想をまず抱かない。危険だなとしか思わない。

 

それに増田サービス税理士でも司法書士でも行政書士でも無いわけだから継続的な関わりは持ちえない関係性だよね。業界特化のコンサルっていうような深い見識もうかがえないし。

あくま登記や公庫の融資引っ張る書類整理くらいの手伝いで、そんな低付加価値サービスなのに手間かけすぎ。仮にこんだけ手間かけて割に合う報酬をとってるなら情弱社長むしってる友人と大して変わらない。上司もなんか言えよ、こんなコストかけたら赤字案件だろう。あり得るとしたら公的機関系で利益度外視してよいサービス?の従事者なのかな。でもだとしたら、『内心ではこんな社員入社させても会社の為にならない』とか24時のmtgとか踏み込み過ぎ。淡々書類作ってればいいと思う。

今時法人印だの定款だの全部ネットから作れるんだよ。登記だって個人でもできるけど単に安いから代行してもらうだけの業務

 

会社登記と並行して、事業計画を立てるフェース』ってのも、事業計画先に立てろよって気がするが。福利厚生費なんて人件費で丸まってればいいと思う。資金計画でなくてあくま事業計画なのだから。この段階ではまず事業性をきちんと確認することで、事業性を左右しない費目の事に目くじら立ててもしゃーない。あと友人の新事業だけじゃなくそもそもの当初事業もあるはずだよね。

 

学生社会経験のないアルバイター起業ごっこに付き合わなくていいと思うと、本当に清々しい』 最初感想に戻るけど、こんなの見えてる地雷なんだから最初から対策(引き受けない or きちんと線を引いて対応して利益だけ確保する)できる話で、相手契約解除を言ってもらえてうれしい!ってくだりが信じられない。

 

というか上司(いるなら)、ちゃん仕事しろ

2023-03-24

anond:20230324214922

事業計画書書く支援とまた違うぞ

改めてなんで書いたん?

起業支援やっているけど、顧客から契約切られた。けどよかった。

増田起業支援をやっている。それがコンサルなのか、税理士なのか、はたまた他の士業なのかは身バレを防ぐために伏せさせて頂く。

起業支援をしていたお客から契約を解除された。

申し訳ないんだけど、お宅とは契約解除させて頂きたい。」

相手社長申し訳なさそうに言い、別の同業者に乗り換えた。

この顧客へのサポートは本当に記憶に残るものだった。事前にしっかり時間をとって、行いたい事業内容をヒアリングし、提携している司法書士会社設立書類を作ってもらった。法人印の作り方もわからないというので、どこで買えるかも教えた。そして、会社設立書類にハンコをもらう予定日の日。

「あの・・・・定款に新事業加えてほしいんだけど。新しい会社を一緒にやろうと言ってくれている友人がこれを加えたほうがいいっていっていて。」

言葉を失った。すでに司法書士さんに書類を作ってもらった後だった。とはいえ、その不満を顧客に直接ぶつけるわけにはいかない。司法書士さんにはひたすら謝って、書類を作ってもらった。

その新事業提案した友人というのは、聞いていた話ではかなり有望株だった。新事業分野でも業界経験があり、目利き(本人談)とのこと。どうやら社長にとって兄のような存在だったようだ。

一方、顧客である社長はそう言った経験はない。最近まで学生で、ビジネスでの経験がない。むしろビジネスでの経験がある友人が入ることで、より起業スムーズにいくのではと思っていた。

社長ビジネスのことがわからいから、私が事業の柱になります。」

その友人はそう言ってくれた。

会社登記と並行して、事業計画を立てるフェースに入った。うちは顧客と一緒に事業計画は作るようにしている。そのため、顧客側には事前に自分なりに事業計画をまとめてもらうよう依頼している。この会社では友人がそれだった。顧客が作った事業計画を元に修正を加えていき、そこからブラッシュアップするのだ。しかし、彼の作ってきたドラフトを見て、私は言葉を失った。

まず、事業年度が間違っている。12月決算会社なのに、事業計画では6月決算で書かれている。そして光熱費まさかの0円計上。福利厚生費も0円だ。しか事業計画のほとんどはメモ書きみたいなもので、正直、読んでいて意味不明な内容なのだ

事業計画の策定にはかなりの労力を要した。友人はまだ新会社には入社していない。別に仕事があるようで、打ち合わせの時間も23時とかが普通だった。そして彼と話しているうちに、彼の本当の姿がわかってきた。

1.本人は社員と言っているが、どうやら今の雇用形態アルバイトらしい。業界経験というのもアルバイト経験のことを言っているらしい。しかし、ろくな社会経験がない

2.彼の目的は、今の仕事アルバイト)を辞めて、友人の会社ストレスなく安定した給料をもらいたいということ

3.共同創業と言っているが、実際には依頼者(社長)が全額出資し、友人は社員として入社する

実際、かれはしきりに、「今月から私の給料支払う形にしてくれませんか?」と私に言った。この事業には許認可がいる。それは行政書士に取得を依頼しているが、かなり時間がかかるとの見通しだった。正直、許可が取れない段階では会社収益を生まないので、この段階で友人を雇用するメリットはなかった。どうみても、世間知らずに社長から楽して給料をもらおうとしていることは明白だった。

「それは・・・・あまり得策ではないです。許可を取得した後で雇用開始をしてはどうでしょうか?」

社長もいる打ち合わせの場で私はこうアドバイスした。また、内心ではこんな社員入社させても会社の為にならないというのもあった。

それから友人は私に敵対的になった。恐らく私の本心を感じ取ったのだろう。まず、私の過去アドバイス内容をほじくり返し、ガンガンクレームを入れる。また、いきなりこれまで聞いてもいない事業内容の話をして、「これは許可がいるはずだからちゃんと調べてください!!」と急な要求をしてくるようになった。すでに終わっていた話がひっくり帰ることも何度もあった。その対応には多くの時間を割いた。当然起業準備のペースは遅くなった。そしてそこにもクレームを入った。うちは零細、大手企業と違って豊富人的資源があるわけではない。これは致し方のないことだった。

そして最終的に友人は私の会社との契約解除を言い出した。それは深夜0時、社長も同席しても打ち合わせの場であった。

「この会社は使えません!!事業責任者として、この会社との契約解除を提案します!!」

彼は言った。内心ムカついていた。

「お宅(増田会社)にはお世話になっているし、それはちょっと。」

さすがに社長も躊躇した。

「どうしても契約を続けるというのですか!!社長権限行使して!!それなら私はこの話からおります。」

この友人の言葉社長は折れてしまった。そして、うちの解約が決まった。

正直、契約が切れて生成した。この社長は親が金持ちらしく、こちらが解約金を請求すると、あっさりと払ってくれた。上司も何も言わなかった。学生社会経験のないアルバイター起業ごっこに付き合わなくていいと思うと、本当に清々しい気持ちになった。顧客から契約切られて本当によかった!!

2023-03-09

anond:20230309091923

委託事業の経費がどれかなんてのは行政側が決めるんだからColabo側は行政側に確認しながらやるしかねえんだわ → わかる

それをColaboはちゃんとしてたのに都側のチェックが雑だから今回のような事になる → 事業計画と報告がザルなのでちゃんとしてない可能性が高いと思います

行政書類ってのはそうやって作るんだわ → 行政書類作成チェックとコラボがどうすべきかがごっちゃになってませんか。

何の問題もねえーんだよカス → 問題があるかどうかの判断は難しい。以下詳しく

都がザルチェック、コラボもザル → 書類上の問題はないが、妥当性の検証が入った場合問題ありになる可能性が高い。

              検証内部監査外部監査住民訴訟など

都がザルチェック、コラボ完璧 → 問題なし

都が完璧チェック、コラボ問題 → 書類の再提出となり最終的な資料問題なしとなる

都も完璧コラボ完璧 → 問題なし

ここで注意すべきは、都のチェック体制完璧かどうか、チェックの判断基準だ妥当かどうかを見られるのが監査という制度になるわけですので、

都が完璧だと思っても監査的にダメだったりする可能性も残されております

また、コラボ側がどこまでの経費が許されるかの判断は都<監査司法などになるけど、コラボ側は一般常識に照らし合わせて

会計妥当になるように努力しなければならない。

2023-02-20

anond:20230220152956

そんなのは事業計画の書き方次第。

Youtubeでやってみる、ではなくて、動画投稿サイトなどを通じて、すでに成功している方々とネットワーキングし、ノウハウを蓄積します、だったらいける。

anond:20230220145402

堀江貴文は知らんけど、料理屋のフランチャイズチェーンとかならいくらでもなれるだろうよ。

金融屋も事業計画作らせりゃ金はそれなりに出すよ。

2023-01-29

anond:20230129015818

まず第一に俺が問題だと思う点と東京都監査委員問題だと思う点を一致させる必要はない。

東京都監査委員問題だと思うなら東京都監査委員批判すればいい。

俺は購入してないものを購入したと報告するような、足し算の合ってない杜撰報告書を出したColaboのせいで多くの人間が振り回されたと思っている。

他人リソースを徒に浪費する連中の存在は俺は問題だと思っている。

東京都監査委員問題でないと言ったところで知らん。

俺が問題だと思う、だから批判する。

わかった?

第二に監査結果に

https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf

事業実績額の内訳の記載について)

本件事業実績額の内訳には実際とは異なる備品や購入していない備品が記

されており、実態を正確に反映せずに本件事業計画書の事業所要額の内訳を

そのまま転記したものと思われるものが見受けられることは不適切である

がっつり「不適切である」と書かれてるだろ

他にも

(1)監査対象局は、公金の使われ方について都民疑念等を生じさせないよう、

事業実績額については、本事業実施必要な経費を正確に報告させ、これを

精査したうえで精算を行うとともに、事業実績額の対象経費の支出内訳につい

受託事業者ごとに任意とするのではなく、仕様書に定める支出対象費目(報

酬、給料職員手当等、賃金報償費、謝金、旅費、需用費(消耗品費、印刷

製本費、会議費、光熱水費、食糧費)、役務費(通信運搬費等)、委託料、使用

料及手数料備品購入費、共済費、扶助費 その他緊急に必要とする経費)の

区分に準じること。

以下略

つらつら書かれてるだろ。Colaboの今の状態東京都監査委員問題があると思ってるんだわ。問題が無いなら注文つけないんだわ。

都民疑念等を生じさせないよう」って書かれてるだろ。都民疑念をもたせてリソースを浪費させるのは悪い事なんだわ。

俺と東京都監査委員問題と思う点を一致させる必要はないが、この点一致してんだわ。

それを「問題ない」と解釈する人もいるかもしれんね?

俺は問題があると思う。だから批判する。

そのうえで自分問題の原因がある連中が議員会館記者会見を開いて「リーガルハラスメント」だのなんだのといって批判を封じようとした、それはさらに”俺は”問題だと思う。

から批判する。

どこら辺が問題なの?

この辺が”俺の中で”問題

わかった?

2023-01-10

いいこと思いついた!

会社員もいいけど、年収あげるの大変。

そんなら起業、これ。しか営利企業じゃなくてNPO

名目をただしく定義して、適正な運用ルール策定、実行、そしてターゲット

社会的弱者もしくは負を解消するなにかにする。これで事業計画立てて、国とか県とかの助成金事業狙う。

ピンクバスのアレみたいな雑なことやると突き上げくらうけど事業計画つくれて

資料つくれてプレゼンできりゃ丸儲けだな。しかも原価かからない系ならほぼ人件費のみ。

年収3000万位ならいけそうな気がしててきたZO

2023-01-05

anond:20230105122537

コラボですら事業計画年間で立てて予算申請してるでしょ

都がキモい、都がモラハラ、とか言い出す?

2022-10-12

弱者は力の象徴になった

日本で力を得ようと思ったら、弱者を装うのが一番手っ取り早い。弱ければ弱いほどあらゆる逸脱行為は許され、担うべき義務免除される。この国では弱者は力の象徴になった。

あなたのもとに金を集めたり暴力を集めたりすると、あらゆる機関強者であるあなたの力をむしり取ろうとするだろう。だから、必ずあなた自身無産階級出身弱者を装った上で、特権を持った多くの弱者を集めるシステムを作ることがとても大事だ。

福祉国家ではQOLの向上に大きなリソースが割かれる。多くはほぼ直接税金をばらまくことで改善が図られるが、まず根本的な解決には至らない。多くの弱者他人の力で尊厳を護持することができないからだ。だが、弱者には人権選挙権も、無限に湧いてくる金銭支援もある。国家強者からしりとった金を、弱者のもとへ日々おずおずと運んでくる。これを横流しして身を立てるのがよい。弱者保護では最低限の運転資金が容易に調達できる。そもそもこの国には貰うべき支援を貰っていない弱者が山のようにいて、あなたはそれを神妙な顔で申請してやるだけで、弱者あなた感謝する。あなた依存し、あなたを支持する弱者は最大の人的資本だ。滅びゆくこの国に残された最後の金脈と言ってもいい。

弱者にはベンチャーキャピタル銀行融資担当者のような厳しい目は向けられない。資金調達事業計画すら必要ない。請願にあたっては弱々しく申し述べ、貧困にあえぐ仲間を指差し迫真の演技で、時には本物の行き倒れた死体を示す必要があるかもしれない。だが無知によって身を立てる弱者は本当に何も知らず、所有しないことで身を立てる弱者自分の持ち物に興味がない。本物の弱者みな本当に弱々しい。集めることさえできれば、手持ちの中から適したサンプルを差し出すだけでよい。群れをなした弱者はより多くの幅広い支援を受けることができる。弱者団体への支援行為道徳帰依するという意思表示であり、社会への帰属を表すアクセサリーにもなる。我々は真の弱者であり、支援をするならば、あなたの胸に赤い羽根をつけてあげましょう。人の道を歩きたいという欲求永久になくなることはない。集まった者には資金調達窓口や広告塔弱者モデルとしての役割を与えて所属欲求を満たし、一部を還元して生活水準を上げることができる。

弱者には初めから、戦うための無限の力が用意されている。自分で稼ぎ出さずとも、弱者弱者でなくなるための戦いを、他人の金で続けることができる。幸い敵はいたるところにいる。弱者でないものの多くが弱者の敵だからだ。弱者は虐げられている、搾取され、養分になり、日々捕食されて死んでいる。この現実を形作ってきたものが、つまり社会のもの弱者にとってのプレデターであり、弱者は定時連絡のような無味乾燥革命を続けることで、密かに莫大な富をかすめ取ることができる。この国では、弱者弱者であり続けたほうがよい。強者ですら、一刻も早く弱者を装うのがよい。戦い方を覚えた弱者の群れが、沈みかけた国家の裏からハシゴをかけて今や支配者に成り変わろうとしている。いつか、あなたが集めたお抱えの弱者の中から大衆祭り上げられて強者となる者があらわれる。すると、すぐさま国家は彼からしり取り、あなたのもとへ金を運んでくる。

2022-10-01

anond:20220930213101

(最下部にブコメ返しあり)

この増田はいつ頃、どういう入り方で、陸海空どの自衛隊のどの隊にいたのだろうか?

なんでみんなそれすら確認せずにこの情報を信じることができるのか?現場経験してないからなのか?

まずそれくらいの情報はないと真偽の判断ができない。

俺も自衛官だった時期がある。身バレしない程度に、俺が経験したことを具体的に書く。ちなみにめちゃくちゃ長いです。

俺は2007年8月2010年3月まで、任期制隊員として陸自関東方面隊にいた。任期制隊員についてはググって。まだこの制度あるのかな。

今はどうか知らないけど、当時は入隊してから半年教育は前期3ヶ月と後期3ヶ月に分かれていた。

前期は武山駐屯地自衛隊法とか小銃の組立解体とかの座学と、徒手空拳とか5段階ある匍匐前進の仕方とか寝撃ち膝撃ちみたいな小銃の撃ち方とかの実技演習と、定期的に実施される体力テストのための体力づくりが中心だった。

俺はちょっとした事情で、教育中はなかなか野外訓練についていけなくて悔しい思いをした。

前期の教育中、同じ班の人が「24時間拘束されてこの給料じゃ国の最低賃金下回るじゃん」みたいなことを若い奴らに喧伝して支持を集めてたけど、少なくとも教育中は長時間拘束されるなんて入隊前から分かりきってるんだからそもそも入隊しなきゃ良かっただろ、士気下げるだけだからさっさと辞めちまえばいいのに、と言う人たちもいた。

印象的だったのは、教育隊の隊長2尉だったかな?20代後半のなよなよした人で、それに対して10の班を纏める40代くらいの2曹ミッシェルガンエレファントドラマーシュワちゃんばりにおもくそ屈強にしたみたいな、子供時代想像できないタイプいかにも鬼軍曹な人で、まあその人も話してみると意外と優しかったんだけど、最初から幹部で入ってるっぽい人と現場叩き上げでこうも違うのかと思ったな。

あとは、軍事オタクよりアニオタの方が多かったとか、選ばれし者だけが習志野の空挺に行くことを許されるとか、同期に柔道全国6位とか特殊な人がまれにいたりとか、入隊前の書類実家信仰する宗教を記入する欄があったとか、ある日全隊員が会議室に集められて特定生命保険への加入を(隊友会のめちゃくちゃ安いやつじゃなかったと思う)半強制的に勧められたとか、東富士での三日三晩の訓練の後に叩き起こされてみんな絶望的な顔をしながらとある部屋に集められて「次の任務を言い渡す。これを飲め」と配られたのがキンキンに冷えたコーラ任期制未成年いるからね)でめっちゃ安心して涙が出るほど美味かったとか、普段全く笑わなくて班員のやらかしが発覚すると班の部屋に潜入しバームクーヘン毛布を全員分グチャグチャにすることで「台風」のあだ名がついた班長休日に部屋へやって来てすわ何かと身構えたらPSP取り出してはにかみ笑いでモンハンやろうぜって言われて一緒に遊んだりとか、まあ色々印象的なことはあった。

後期は普通科施設科需品科とか、隊員たちがそれぞれの職種対応した駐屯地に分かれて、ある程度専門的な教育を受けた。あんまり言うと特定されそうだから詳しくは書けないけど。

後期は大抵5年〜10年ほど自衛隊にいてだらけきった(後述する)人たちが上官になるので、前期に比べると圧倒的にヌルかった。

武山駐屯地教育隊はというと、彼らは教育専門の部隊で、年中そればっかりやってる人たちなんだよね。そのことは後期に入って初めて知った。

ただ、後期は冬だったから野外訓練が死ぬほど寒かった。キツかったのはそれくらい。

教育期間を振り返って思うのは、確かにパワハラ的なことは全くなかったとは言えないんだけど、当時のご時世とか考えると、高校部活の延長みたいなもんだった。むしろ強豪校にいた人にとっては前期もヌルかったんじゃないかな。訓練はどうしても体力のない人に合わせる形になるからね。

それに、少なくとも教育中は、この増田が言ってるようなことは全く無かったな。自衛隊法は学んだけど、「神と虫」なんて言ってるのは聞いたことがない。上は「教官」じゃなくて別の肩書だったし。前期の休日で外出する場合制服着用って言われたけど、彼女待たせてる人は当然外で着替えるし、横須賀中央とかのあたりはその辺を軍服の人が歩いてるのが日常からそんなに忌避感もなかった。

一定の耐性がついてる人は多少制限を与えられても抜け道とか自由をその中に見出してなんとかするし、何か洗脳っぽいことを言われても自分ちゃんと考える。そういう意味では増田教育の時点で抜けたのは正しい判断だったのかもね。まあそもそも、この増田がやってることこそ洗脳な気もするんだけど。

とにかく。話変わって、パワハラみが増したというか、俺にとって地獄だったのはむしろ教育が終わってからの方だった。

教育が終わって、俺は地元にまあまあ近い駐屯地に配属になった。

そこでまず知らされたのは、春以外の入隊員は季節隊員という半ば蔑称に近い形で呼ばれて、「使えない・すぐ辞める」隊員が多いというレッテルを貼られていること。「部隊エース」という言葉文脈によって、本人の与り知らぬところで蔑称になること。新入隊員は慣習的に、部隊長の半長靴磨きという業務時間外の仕事を割り当てられること。訓練での活躍なんかよりも、休憩時のお茶汲み、上長煙草を吸っていたら煙缶を持って来る、ビール瓶のラベルを見えるようにして上手く酌ができる、飲み会で要領よく挨拶回りができる、そういう「空気の読める」隊員が良しとされる風潮があったこと。

んでもって極みつけは、所属大隊隊長が、金正恩もびっくりの「お前屈んで半長靴の紐結べねえだろ」ってくらい不健康そうな出っ腹だったこと。

別にルッキズムなんて持ち合わせちゃいないし、市井の人はいくら太ってても気にしないけど、有事に人を守る自衛官としてそれはあんまりだろ。

いかにも、「俺は権力です」を体現したような身体だった。

俺はこれからこんなやつらの下で働かなきゃいけねえのかと思った。この半年学んだのは何だったんだと思った。

んで、それでも我慢してやってみようとしばらく過ごしてみると、よりその地獄みは鮮明になった。

一年のうち3分の1ほどが、草刈り車両整備・消防点検やらお偉いさんの来訪前などに頻繁に行う寮の清掃・持ち回りの風呂掃除警衛などに費やされる。

さらに、これは駐屯地によると思うけど、俺のいたところは糧食班もあって、食堂で飯作りと配膳を3ヶ月ほどの持ち回りで担当する(対象陸士)。

よって、訓練や体力づくりに精を出すのは一年の半分を満たない。当然毎日定時。通勤1分。

長靴磨きとか迷彩服アイロン掛けとか定時外にやることはあるけど、隊長の半長靴陸士の間で持ち回り、それも一番下の立場の時だけなので、自分の下が来ればそいつらに引き継いでやらなくなる。自分の半長靴イベントがあったとき磨けばいいくらいだし、迷彩服私物って言ってアイロン掛けの要らないタイプを買ったり貰ったりしてたから、やっぱりイベントで官給のやつを使うときしか掛けなかった。

ついでに、たまの訓練で遠征するとなると、7tの荷室で人員輸送されてる最中は密閉された幌の中で何人もがバカスカ煙草を吸いまくる。煙草を吸わない俺にはそれが無茶苦茶辛く、かと言って指摘すればたちまちエース(笑)扱いになる未来が見えていたので、繊維が肌に刺さるほど質の悪いカーキ色の官給毛布で顔を覆って耐えるしかなかった。さすがに今はそんなことはないと思いたいけど。

自衛隊車両運転免許を取りに行くとか、観閲式の準備対応とか、あとはさっきの糧食班とかは、普段部隊から離れてかつ自由時間が大幅に増えるので「おいしい仕事」と呼ばれていた。駐屯地の中にクラブという名の安っぽい飲み屋があって、酒を飲まない俺でも週に2日くらい連れて行かれた。

そんなわけで、大体の人は教育期間とのギャップから怠惰になる。怠惰にさせられてしまう。だから大隊長に限らず太ってる奴らは多い。

こっからは完全に自慢になる。

俺はそんな怠惰環境が嫌でしょうがなくて、体育学校に行きたいと思った。ほぼ帰宅部人生教育期間もほぼビリケツの筋力だったんだけど、幸い持久力だけは人並み以上にあったので、かなり頑張れば3000m(5000mだったかな?)走の資格に手が届きそうだった。

ちなみに、カナヅチだった俺は駐屯地内のプールでシンスプリント治療がてら練習しまくった結果遅い遠泳ならできるようになったけど、立ち泳ぎができなかったのでレンジャーはハナから諦めてた。

とにかく、2年弱走りまくっていたら、3000mの歴代中隊記録を更新して、さら大隊内で一番体力テストの成績が良くなった。2年弱の間に糧食班にいた期間の自由時間とか自衛隊内の教育とかを使っていくつか資格を取った。そんなこんなしてたら件の大隊から表彰状を貰った。この場で破り捨てたらどうなるかなと思った。

もう少しで体育学校に行けるというタイムまでこぎつけたところで、別にやりたいことができた。体育学校に行くのは良いけど、現役を引退した後も自衛隊にいるとまた空気を読むだけの怠惰生活が始まって面倒そうだとも感じたので、2任期目の途中で退官することに決めた。

半年ほど前に申告したにも関わらず、結構直前まで揉めた。まあ任期制隊員なのだからある程度は仕方ないんだけど、なんか中隊長を納得させるためか会社事業計画個人版みたいなものを作らされた記憶がある。1年後にこういうことをして、3年後には海賊王に俺はなりますみたいなやつ。

今はこんなご時世だし多少は改善されてると思いたいな。

えっと、ほんとにめちゃくちゃ長くなった。何が言いたかったんだっけ。

とにかくだ。洗脳って言葉を使うのであれば、教育期間は俺にとって洗脳でもなんでもなかった。当然咄嗟には受け入れられない出来事もたくさんあったけど、それは、「人を守る仕事」という前提と、当時の時世ということで鑑みれば納得できた。

しろ教育が終わってからの方が、耐性のない、考える力のない人は洗脳されやすいと思う。それくらいにあの場所怠惰だ。その「人生楽勝な感じ」に大半の人が流される。騙される。

そんなんじゃ人は守れないからと、一部の「強い」人たちがその人たちなりに必死こいて、あの組織を「人を守れる組織」としてなんとか保っているのが実情なんだと思う。当然この場合の強さってのは権力でも、武力でもない。精神的なタフさと、ひたすらな良心だ。

断っておくけど、「だから俺は強いんだぜ、すげえだろ?」がやりたいんじゃない。俺はむしろ弱い。あの組織怠惰に抗い続けることができなかった。さっきは自慢話にしたけど、その場その場の怠惰に流されたことも何度もあった。

居続けることで結果的に「弱い」人間になる。そんな場所になってしまっているということが、あの組織の悪いところだと俺は思うよ。

大切なのはいつでも、考え続けることだ。

別に自衛隊に限った話じゃない、普遍的な話だ。

2022-10-01 15:20 小変更

2022-10-01 15:34 小変更

2022-10-01 23:17 ブコメ返信追記

学校もそうですが世間の目が届きにくく指導者管理者裁量が大きい場所下の人間への扱いの振れ幅が大きくなり信じられないようなことも起こりますどちらの話も嘘だと断定はできないと思います

信じられないようなことが起こりうるというのはほんとそのとおり。

まあもう身バレしてもいいかなと思ってるから言うけど、当時俺が在籍してた駐屯地で、教育隊の幹部が新入隊員たちに爆薬を食わせる事件があった↓

https://ja.m.wikinews.org/wiki/%E9%99%B8%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%81%AE%E4%BA%8C%E7%AD%89%E9%99%B8%E5%B0%89%E3%81%8C%E6%96%B0%E4%BA%BA%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%81%AB%E7%88%86%E8%96%AC%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%95%E3%81%9B%E3%80%81%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%81%8C%E8%96%AC%E7%89%A9%E4%B8%AD%E6%AF%92%E3%81%AB

俺の言うことを信じろと主張するつもりは毛頭ないんだけど、「神と虫」の件に関しても時期によっては事件扱いになっていておかしくないので、調査のためにもう少し具体的な情報元増田には尋ねたい。

2022-10-02 08:02 ブコメ返信追記

人は自分が都合の良い用に考える。日々、警察不祥事批判しているニッポンリベラルは、なぜか「AED女性に使って良いか問題では、警察100%理性的に行動し、AED使用者逮捕するはずないと信じる人が多い。

人は自分が都合の良い様に考える。そうだね。

考えるとき自分のそういう偏りを常に意識する。

ついでに。

別に情報拡散だとか発言の際に絶対に失敗すんなって言ってるわけじゃなくて、そりゃみんなもっと慎重になるべきじゃねとは思うけど、うっわ失敗したーと感じたら無理に軌道修正しようとせずに素直に認めてアップデートすりゃいいんだよ。

それが考え続けるってことだと俺は思ってる。

ニッポンリベラルという言葉が具体的にどういう思想の人たちのことを指すのかちょっと調べた限りではよく分からんのでここでは触れない。

2022-10-02 08:19 ブコメ返信追記

真偽は判らんけど、増田元増田とでは、一回りくらい世代が違うかな~て印象は持った。

元増田の言ってる経験がたとえば2020のものか、1980年のものかで、その情報を受け取る側の印象はだいぶ違う。

俺の書いた経験だって今の自衛隊には当てはまらいかもしれない。

2022-09-05

コンサル宦官

そこそこデカ日本企業いたことがあるが、本社コンサルが食い込みまくってて、オフィスの中で、社員ですみたいな顔して名札ぶら下げて仕事してる奴もけっこうな数がコンサルである。社内で新規事業事業計画をたてて経営承認してもらおうとした時に、プロパー社員やらせるのではなく、そのコンサル連中にやらせるようになってた。私がいたところでは、コンサルが入る時には結論ありきで事業計画を立てに行くから、ノーという結論にはならなかった。こんな事業計画をたてたいと、部署ボスが考えてコンサル呼ぶと、コンサルが盛大に追従の笑みを浮かべながら、いいですねえ素晴らしいですねえ、と言いながらそれらしい「計略」を授けてくれる。コンサルは一応社員ではないので、社内のドロドロから外れているという建前で「中立」な立場で、社内のあれやこれやに相談に乗り、そこで他の場所から仕入れ情報を吹き込む形で自分存在価値を高める。そういう振る舞いの一個一個が宦官なのだと思ってた。今もその思いは変わらない。

2022-09-03

中小企業診断士事業再構築補助金下請け

先日も同じタイトル投稿した新米中小企業診断士

こんなところに中小企業診断士が来てるのか知らんけど。

コロナ後、補助金バブルと言われて久しい。こちらも苦労して取得した資格、何らかの形で生活の糧にしたい。そこで手っ取り早いのが補助金。といっても自分顧客を獲得してくるようなノウハウはないため、だいたい既に起業している診断士から仕事をもらうことになる。その起業の内容が「補助金専門診断士」みたいな人は結構たくさんいて、獲得してきた案件新米診断士に丸投げして中抜きする「ひよこ食い」の温床となっている。

で、オイラ現在、まんまと美味しく「食われて」いる。

中抜き構造は、

依頼者(企業):着手金3~10万円+補助額の10%

中抜き診断士:着手金の一部+補助額の5~9%

ひよこ診断士:着手金の一部+補助額の1~5%

自分が以前、1500万円の補助金事業計画書を書いて採択されたときは15万円しか入らなかった。それでもこれはまだマシ。ひどいところは複数診断士事業計画書~交付申請までやらせることになるため、それを更に人数割することになる。

自分はこれまで中抜き3社の補助金をやったが、そのうち2社には更に幻滅した。

<丸投げ>

まず中抜き診断士自分で手を動かすことをしないため、案件を選ばず受注する。補助金申請には定量・定性での要件が細かく定められているが、定量(売上減少要件)だけ満たしていれば、後のことは何も考えず受注。通すために無理やり「再構築」内容を考えるのはひよこ診断士。どう考えても採択されないような無茶な「再構築」もある。依頼者(企業)も金が欲しいだけのため、面倒臭がってヒアリング資料提出に非協力的。

<補助額積み上げ>

自分たちの実入りを大きくするため、依頼者(企業)にアレコレ買わせて補助額を積み上げるように差し向ける。この手口は既に依頼者(企業)にも気づかれており、事業再構築にチャレンジしたことある社長からはチクチク言われることもある。

こうした中抜き診断士存在が、補助金ビジネスに対する不信感を増幅させている。どう考えても、誰のためにもならない。余談だが、一時期冷凍食品自販機が世の中に増えたでしょ?あれの多くは事業再構築補助金案件

案件で言えば片手以上両手未満の数をこなしたが、ハイリスク・非効率・遅いキャッシュインでストレスMAX中抜き診断士のやり方にもよるが、だいたい交付申請~決定後、つまり採択から約1年後のキャッシュインとなる)

というわけで新米ひよこ診断士補助金ビジネスおすすめしない。やるなら中抜きする側に回るのがいいが、補助金専門診断士業界でも下に見られているので、それは予め承知してほしい。

2022-06-08

V豚、若者女性のほうが多かった

嘘やろ…

もっと高年齢層、男性割合のほうが多いと思ってたわ

2022-05-21

anond:20220521142957

現実問題アイデア単体で意味なすことってないからね

ジョブズゲイツザッカーバーグエンジニアだったし、

ベゾスは自分事業計画書を書いて親の金死ぬほど突っ込んだ

 

これまで優れたアイデアを実現してきた人たちは「どうやって実現するか」を他人任せになんかしていない

なぜなら彼らはアイデアがそれ単体で価値があるものだとは思っていないか

2022-05-06

[] YouTubeTwitter上によくいる、安易に大型のエキゾチックアニマル経済動物を飼ったり、大型の野生鳥獣保護するヤツ

大型のエキゾチックアニマル経済力動物を飼ったり、野生鳥獣保護するならば、

別に日本でなくても下記は世界中必須条件ですよね?

 

  1. 人口が密集していない地域に住んでいる
  2. 自宅に広大な庭があり、ランニングさせたり、放牧が可能
  3. 自分自身農業従事者 or 農家から直接野菜仕入れることが出来る
  4. 最低限半年は働かないで生活出来る生活防衛資金がある
  5. 都市部から離れるとあらゆるものコストが割高になる。それを解決するための、
    金持ちパワー or さまざまなコストゼロ格安に出来る知識技能ツテがある 

 

でも、SNS映像的な映えを狙って、上記の条件(1〜5)を満たしていないのに、

大型のエキゾチックアニマル経済動物を飼ったり、大型の野生鳥獣保護するヤツがYouTubeTwitter上にいたりなんかするわけですよ

 

そんでですね、彼・彼女らが言うには『飼えなくなったら食べればいいじゃん』って言うんですよ

まぁ確かに犬猫などの愛玩動物と違って、食べても法的に問題は無いですし、

増田の親世代(60代)なんかだと、子ども時代に家で飼ってたはずのアヒル・鶏がいつの間にか居なくなってた、

そして食卓に上がってたと言うのがギリ発生した世代じゃないかな?って思います

ただね?それ以下の世代は、親が農業畜産業従事者でもない限り、命のやり取りとは距離がある世界に生きてきたはずなのですよ

オメーはサイコパスなのか?って思います

食文化がある国のド田舎ですらペットとしていったん飼った犬は食いませんし、食う人は非難されます

繰り返しますけど、オメーはサイコパスなのか?って思います

   

で、『飼えなくなったら食えばいい』方向じゃない人らは、何をするかというと、施設に引き取らせればいいよ』方面に舵を切ります

というか施設オーナー提供サポートを元にやっているビジネスアニマルYouTuberってそれなりいますよね?

犬猫かわいいSNS映えする時期だけ飼って、年をとって動画映えしなくなったり・視聴者に飽きられたら施設に引き取らせるよ!って

フツーに大炎上する案件だと思うんですけど、エキゾチックアニマル経済動物だと許されちゃうのでしょうか?

法律上愛玩動物指定されていない動物種だからですか?

繰り返しますけど、親が農業畜産業従事者でもない限り、命のやり取りとは距離がある世界に生きてきたはずなのに、

オメーはサイコパスなのか?って思います

 

不快というよりは怖いです

 

 

==============

追記

数ある中からわざわざ増田を選んで『サイコパス怖』とお気持ちを書いてるので、多少は汲み取れない当たり屋(←なお、誰も増田を読めとは頼んでいない)に付き合いましょう

b:Id:hilda_i “そんでですね、彼・彼女らが言うには『飼えなくなったら食べればいいじゃん』って言うんですよ”えぇ……、言うの?

b:Id:choosyf 彼らって複数形だけどサンプル数1だったりして。

b:Id:Arturo_Ui 「大型のペットはどういう環境で飼うべきか(=飼えなくなったらどのように処分すべきか)」と「飼っているペット食用に供してもよいのか」、2つの論点を切り分けるべきかと存じます

 

  1. まず大前提として、彼・彼女らはビジネスでやってるアニマルYouTuber等です。映えを狙うために、 "エキゾチック"、"大型"、 "野生鳥獣" なんです。
    ちなみに経済動物(産業動物)とは、鶏・アヒル・鴨・羊・山羊・豚・馬などです。

  2. ビジネスアニマルYouTuber等ですが、彼・彼女らは 一般男子女子会社員OL自称します。
    いわゆる、『嘘では無いが真実の全てでは無い』ですね。

  3. ビジネスアニマルYouTuber等の事業計画は様々です。
    ペットショップ・動物派遣業者畜産関係者・丁寧な田舎暮らし()みたいな雑誌企画運営支援をしているもの
    ペットショップ・動物派遣業者畜産とは無関係個人事業主の思いつきに思えるもの
    共通するのは『撮影対象動物寿命を迎えるまで飼う事業計画ではない』という事です。

  4. 彼・彼女らは、視聴者エキゾチックアニマル経済動物・野生鳥獣愛玩動物家族のように扱われるのを期待していることを理解しています
    殊更、絆をアピールしたり、犬猫や小型動物種のお世話のノリで飼い主苦労エピソード披露します。

  5. しかし、顧客ニーズ理解してはいものの、人や動物への "愛着(attachment)"が根本的に薄い人物なので言わなくてもいいことを
    動画blog書籍インタビューでついポロリします。

    こういうノリ)
    ・『もし○○○が飼えなくなってもうちで引き取りますから』って、みんなが軽い気持ちで後押しをしてきて
    ・『いざとなれば食べることもできます!』って言われた
    ・『人間個体認識一切できないので気楽でいいかもしれません。○○○なら自分になにかあって他の人に飼われることになったとしても、その人ともうまくやっていけるだろうと思う』

 

 

<なにが『怖っ』ってなったのか?>
  1. 親が農業畜産業従事者でもない限り、命のやり取りとは距離がある世界に生きてきたはずなのに、平然と命の線引きの出来る愛着心の薄さ。
  2. 今もなお犬を文化的に食べたりする国もありますが、ペット用に飼ってた犬を食べたらその国のド田舎の人だってドン引くし、食べた人を非難します。
  3. 極端に愛着心が薄い人物他者に恐怖感を与えることを学習していない事と、そんな彼・彼女らが経済活動している様子が視界に入る事。
    べつに彼・彼女らは犯罪者では無いので何も問題はないのですけど、距離は取りたいなと思いました(お気持ち)

2022-04-26

結論を先に言え

普通の会話ならまだしも

業務報告で結論を先に言わない奴ってなんなの

「〇〇商事営業かけてきました!」

「おう!どうだった!」

「まず行くまでに時間がかかりまして・・・

とか話し始められたらキレるよね?

「先に結論話して?」

ってなるの普通だよね?

こういう単純な例なら誰でも結論からさなきゃならないって分かるのに

ちょっとややこしい事業計画かになったら途端に結論を先に言わないのなんなの

結論先に言えよマジで

2022-03-13

ヤフー株式会社退職しました

新卒入社して約4年務めたヤフー株式会社退職しました。

ヤフーショッピング周りでバックエンド開発運用に携わっていました。

退職理由はいくつかありました。

低い給料

ヤフー給料IT業界でも低いことで有名です。

https://opensalary.jp/companies

このサイト結構優秀で、他の企業に在籍している知り合いの話を聞いている限りでは、概ね現実と近い分布になっていると思っています

ヤフーを見ると、2022年3月現在での平均年収は650万円ほどになっており、名の知れたIT企業群と比較しても給与水準が低いことが分かります

有価証券報告書を参考にした平均年収を紹介しているサイトもありますが、そこだとヤフー年収2018年までは750万円、2019年からは1000万円ほどになっています。これはヤフーがZホールディングスという持ち株会社に移行したためで、経営陣が多いZホールディングス有価証券報告書の平均年収が高くなってしまっています。残念ながら、現状は上のサイトくらいの年収レンジです。持ち株会社したことで、見かけ上の平均年収が上がったわけですが、こういうセコイ対外アピールをするような会社ってことです。

経営陣は、ヤフー世界リードするテック企業特にAI分野に力を入れていく!などと株主総会などで豪語していますが、世界トップIT企業給与水準比較しても半分以下です。給与が低く、特に若手で優秀なエンジニアがどんどん抜けてしまうことが現場レベル社員で常に課題として感じられていました。

そういった話がずーーーーっと出ているんですが、全く改善の話が出てきません。経営陣は何を考えているんですかね。

ごくまれ待遇について変更がなされるのですが、

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/12/news105.html

例えばこんな感じで的外れな感じなってしまっているのが現状です。

ニュース見出しには「LINEメルカリに対抗!」などと書いてありますよね。

「いや、あんたたち世界で戦える企業にするんじゃなかったの?なんで日本企業と比べてるの??しかLINEって同グループだよね??」と思った記憶があります。まあ国内同業種に比べても肝心の給料が対抗できてませんしどうでもいいのですが。。

大企業にしては将来を楽観できるほどの給料は出ないです。昇給も少ないので長期的に働くモチベーションも上がりにくいです。

日本に特化しすぎたサービス、ビミョウな事業内容

上で書いたことに関連しますが、経営陣がビミョウだな、パッとしないなと常々感じていました。

身近な社員の声すら聞くことのできない経営層が、ユーザの声を聴いてより良いサービスを展開できるのでしょうか。私はそう思いません。

ヤフコメが荒れたらコメント欄非表示にしたり、新しい決済事業を始めたと思ったらバーコード決済というイマイチ選択をしたり。ヤフーサービスってある程度は便利ですけど、生活必須までにはなっていない。弱い部分だと思います

また残念ながら、ヤフーサービス日本国内限定されており(これはヤフー設立経緯に理由がありますが)、グローバルな展開をしていないのが現状です。

そのため、強力な海外企業との競争さらされることもなく、日本国内というぬるま湯事業環境に入り浸っています

まり面白い事業に関わるチャンスは少ないと感じています


ヤフー親会社であるZホールディングススは、LINE統合を足掛けに海外展開(おもに東アジア)を目論んでいますが、

海外展開されるのはヤフーではなくLINEブランドの方で、ヤフーにいる限りはグローバルな事業に関わることはなさそうでした。

ITの良いところに、世界のどこにでもサービス展開が容易なところがあり、他業種に比べると世界で戦いやす業界なのですが、ヤフーにいる限りはそういったことは出来ないでしょうし、このまま国内のパッとしない会社であり続けるでしょう。

名ばかりユーザファースト

新卒入社すると、まず新卒研修があります

https://anond.hatelabo.jp/20190407192318

こんな感じで虚無研修なのは事実ですが、その中で「ヤフーユーザファースト!!」としきりに言われました。

一方で、こんなリリースが出てました。

https://privacy.yahoo.co.jp/notice/globalaccess.html

EUからヤフーへのサービスが利用できなくなるのですが、それ自体ちょっとアレな判断だと思う上に

Q. 利用中の有料サービスがある場合はどうすればよいですか?

A. EEAおよびイギリスからのみご利用のお客様4月の利用料金が発生する前に、停止や解約などの設定を忘れずにお願いいたします。お手続きについては該当サービスのお知らせやヘルプをご確認ください。

サブスクリプション(月額利用など)のサービスは、EEAおよびイギリス滞在されご利用ができない時間が発生しても当該期間(月定額なら該当月分の利用料金)のお支払いとなりますのでご注意ください。


だそうです。ユーザファーストって何ですかね。

…というのが私がヤフーを辞めたくなった理由です。繰り返しですが、一番の理由給料が低かったことです。2番目は事業がビミョウだったことです。

もしヤフーへの就職を考えているのであれば、似た事業を持っているのLINEとかメルカリかに入る方が良いかなーって思います待遇も良いですし。今ではLINEも同じグループ会社ですが笑

とはいえヤフーにも良いところはあります

完全在宅勤務OK

コロナ流行を受けて、ヤフーは完全在宅勤務になりました。大企業で完全在宅勤務を実施している企業は少ないです。

2020年3月から会社には片手で数えるほどしか会社に行ってません。出勤がないのは非常に楽です。

また、全国どこでも住んでOKというように制度が変わってきているので、子育てタイミング地方移住するといった働き方もでき、柔軟に人生設計ができることは魅力の一つです。ワークライフバランス日本一だと思います。もしかすると世界でもトップクラスに良い労働環境かもしれません。

田舎のんびり暮らしつつ、リモート都内水準の給与をもらって生活する、というのも良いかもしれません。薄給ホワイトって奴ですね。

ネームバリューがそこそこある

海外でのネームバリューはありませんが(大本の米ヤフーは買収されました)、国内ではトップ地位を守っています

エンジニアとしての最初ステップヤフーから始めるのは、その後のキャリアを考えても悪くない選択肢だと思います

技術力もある

優秀なエンジニアが集まっている会社ですし、技術力もあります。私はプログラミング経験があった状態入社しましたが、業務を通じて学ぶことは沢山ありました。3年半で自分スキルも伸ばせました。

就活の時にベンチャーに行くか大手IT系に行くかで迷っていたのですが、この点はヤフー入社して良かったと考えています

たここ数年はアンナプルナという社内プロジェクトのおかげで開発コスト運用コストが下がり、開発に関するストレスが激減しました。今後はその恩恵サービスの質などにも現れてくる、はず…。(それに加えてパッとしない事業計画を何とかしてほしい)

まとめ

私としては、ヤフー新卒で入って数年間は社内でスキルを磨き、その後良い待遇会社転職するのが良いプランだと思いました。長く居続けるのはあまり良くない、というか待遇が悪すぎるし事業内容も面白くないし私のようにすぐに辞めたくなるでしょう。

良いところも悪いところもありましたが、私には悪いところが多く見えて働き続けるモチベーションも下がったため、転職することにしました。

ですが、社内には本当に素晴らしい方達が多くいますし、なんだかんだ国内では影響力のある会社です。日本インターネット黎明期を引っ張ってきた会社でもありますヤフーという会社が今後良くなっていくことを願うばかりです。

2022-01-28

anond:20220128101807

私の事業計画理解を示してくれるなら、当然、出資してくれますよね?

みたいに、理解してもらえることで生じるはずの、次の行動を期待しているのに、それが得られないから、

理解者がいないんだ!」

となる。

2022-01-11

テック系のバズワードって、日本から出てこないのはなんかあるん?

日本テクノロジー世界通用しなくなったのに、日本発のバズワードが出せてないのがあると思う。

用意周到に事前準備され、バズワードが発表されたときには、ほぼ相手が勝つ状態になっているのに、それに乗っかるしかないといったことが起こっているのではないか

例えばバズワード発表前に数年の研究開発が終わり、商品開発直前の場合、そこから日本企業がキャッチアップするのは難しいはずだ。


だが、ニュースを見ている人からすると、バズワードが発表されたのがスタート地点となっていないだろうか。

参入するときに○○元年といったのをニュース記事を参照して事業計画を作っている間に、それが真実となっているのではないか


環境問題については、相手が好き放題にルール変えているといった声が出ているわけだが、

日本でも国内にある物で有利なものを発掘・配信するメディアなりが必要では。

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 7/10

第二章 更生が期待できる問題職員について

できれば2人紹介したかったが、1人に留める。

ここまでの6人は問題ない。何かあっても私が責任を取ろう。が、この2人は今でもK市で働いている。うち1人は男性で、接触当時は入庁4年目だった。

協調性がないとの評判であり、人事評価では直属の上司から免職を促すことが相当である」とのコメントが入っていた。しかし、実際に本人と面談してみると……といったパターンの子だ。本質が見えていないのは上司の方だった。

残り1人は女性で、接触当時は入庁1年目。先に挙げたGさんと同じく直向きな職員だった。地元新聞記事にも「期待の新人職員!」という記事が載るほどに期待されていたのだが、残念なことに、頑張りすぎてうつ病になってしまった。その後のじりじりとしたリハビリと、復活後の活躍には目を見張るものがあった。よって、この子を取り上げようと思っていた。

迷ったが、男性の方を選んだ。理由は私と同性で、気質も似ているところがあったので心の内部を覗きやすいと感じたからだ。登場人物の男女比の関係もある。仮に、E太さんとする。

福祉関係部署のE太さん

私が特定任期付き職員として採用されて3年目のことだった。E太さんと話したのは。彼は入庁4年目だった。ある意味で先輩にあたる。

当時は20代後半で、福祉部署で働いていた。といっても、ケースワーカー自立支援福祉事業者審査といった類ではなく、裏方の仕事だった。直接福祉仕事に携わることはなかったが、それでも部署全体を支えるポジションだったのは間違いない。

梅雨時のある日、彼について人事面談をしてほしいと福祉課長から依頼があった。このE太さんというのは、いわゆる問題職員という扱いだった。私は、彼のいったい何が問題だったのか、その時は理解していなかった。が、K市の問題職員リストにE太さんが名を連ねていたのは事実だ。

福祉課長によると、彼には以下のような問題点があり、人事で指導してほしいという。

ミスをしても謝らない。それどころか相手を逆なでする。

・内部会議で一切しゃべらない。発言を求められても二言三言。

・みんなと協調的な行動を取ることができない。自己中心的である

今回は3点目で引っかかったようだ。

いろいろと調べていったが、やはり机上のデータでは見えてこない。他の福祉課の職員から聞き取った情報総合すると、先週あった課全体の飲み会でひと悶着あったらしい。

うす暗い飲み屋の片隅に座っていたE太さんが、近くにいた福祉課長やその他先輩がいた席まで呼ばれた。「この間のことで話がある。ちょっとこっちに座れ」と言われたE太さんは、ダイレクトに断った。「行きません」と突っぱねたとのこと。それで先輩職員らと口論になって、そのうち優しめの先輩職員が彼の席に移ってきて、まあ飲みなよとお酒を注ごうとしたところ、これもまた「帰りがバイクなので」(※真偽はわからない。E太さんの嘘かもしれない)と断った。

そんな態度に憤ったほかの上司や先輩が、E太さんに詰め寄り、お酒を吞ませようとした。それでも断固とした態度のE太さんに、先輩は次第に声を荒げ、ついに係長級の職員がE太さんの首根っこを掴んだところで、「やめてください!」と彼が拒否して……市役所職員の宴席から大声が響いたものから、近くに座っていた別のお客のグループ店員に静かにさせるよう苦情を入れるも、店側も注意ができず……翌日になって、その居酒屋で飲んでいた人が市役所に直接クレームを入れたというのが顛末になる。

どっちもどっちだ、と感じた。双方とも行動に問題がある。

福祉課長の言うことは明らかに自分寄りである。ここまでのハラスメント行為があったとは聞いていない。私がほかの係員に聞き取りをしなかったら、あやうくE太さんだけを悪者にするところだった。

彼にしても、飲み会に参加したなら、もっと仲間意識を持つ必要があった。飲み会は、「供食」の場だ。供食は仲間同士でしかしない。古今東西自分達の敵と一緒に食事を取るなんて文化はない。一緒に食事を取るということが仲間であることの証なのだ。昔の人間というのは、そんな儀式神聖視せざるを得ないほどには、人間組織の生き死にが間近にある生活をしていた。

ある日の午前、窓ガラスに雨粒が叩きつける中、面談室に入ってきたE太さんはソファの前で立ち止まった。「座ってください」と私が言うと、彼はゆっくり腰かけた。

初めに言ってしまうと、私はE太さんがそこまで悪い人間ではないとわかっていた(後述)。それで、リラックスしながら、今日は何を話すんだっけ? とバインダーに挟んだ聞取票を手に取った私は、簡単挨拶の後、E太さんとのやり取りを始めた。

朝ご飯は食べた?」

はい。食べました」

「どんなものを?」

コンビニおにぎりカップ麺を」

「どんなカップ麺が好き?」

特に好みはないです」

「そうか。私も毎日そんな感じだ。おにぎりカップ麺は合うよね」

「そうですね」

「E太さんは、バイクだっけ?」

「私は……バイクではありません」

バイクじゃないの?」

自転車です」

「E太さんって自転車だったの!? 人間じゃなくて?」

「そういう意味じゃありません」

※重ねて言うが、これまで私が記してきた会話の記録には不自然さが否めない。方言言葉の癖など、個人情報に関わる内容を編集していることによる。

指導目的とした人事面談というと厳しいイメージが漂うだろうが、相手が筋金入りの問題職員でなければ概ねこんなスタートを切ることが多い。信頼関係を築くためだ。

雑談が続いた後、いよいよ問題の核心のフチに触れる問いかけをしてみる。

「それで、福祉課長から聞いた件なんだけど。今回の面談きっかけ」

「……はい

「周りの職員のこと、どう思ってる? この人は好きとか、嫌な人とかいる?」

特にいません」

「E太さんの態度や行動が、同じ課の職員を傷つけることがあるみたいだ。私も調べてみたけど、そう思ってる人も確かにいる。どうしてこの結果になってしまうのか、考えていることを教えてほしい」

普通にやっていると、こうなります

普通に、とは」

「正しいと思うことを言ったりやったりして、でもほかの職員からするとそうでないみたいです。嫌われるのはわかっても、でも自分がやるべきだと思うのでやっています

思ったより早く本音を出してくれている。チャンスだ。私は、聞取票が挟んであるバインダーを机の端に裏返しに置いた。ここからのやり取りはうろ覚えだ。

「E太さん。せっかくの機会だから腹を割って話そう公文書には残さないから、もうこのバインダーはいらない。一対一でE太さんと話したいと思ってる。ところで、私のことは知ってるよね。ここのプロパー職員じゃないって」

「知っています。2年前にK新聞(※地元情報誌)で読みました。〇〇社の出身で、人事領域プロだと書いてありました」

「知ってるんだね。ありがとう。でも、プロと言えるほど経験は積んでない。社会人20年以上やっているけど、人事は6年くらいしか経験がない。ほとんど営業だった。大人の事情というやつで、プロにはほど遠くてもプロなんだと――そうアピールしないといけないことがあるんだ(ここで両者の笑い声があった)。で、話を戻すけど、E太さんはどうして今の状態を保ってるのかな。変えてみたいとは思わない?」

キツイと感じることはありますが、これでいいと思っています

「どういう理由で、キツくてもいいと思ってる?」

自分のやりたいことがあります社会人として、こういう生き方がいいって。それで、その目的から逆算して考えると、今は人間関係よりも実力がほしいんです」

申し訳ないがここまでだ。これ以上は、私の記憶からE太さんの口述を曝け出すことはしない。

簡潔に言うと、彼は仕事が一番ではないタイプだった。E太さんの人生優先順位の中で、仕事は3番目ということだった。だから民間から公務員転職しようと思ったし、だから、どれだけみんなに嫌われようがどこ吹く風でやってこれたのだ。

肝心なことを述べていなかった。E太さんの仕事ぶりだ。毎年、人事課に提出される査定表で、彼は3年連続で5段階中の2を取っていた。もちろん低い数字だ。実務能力は平均3.5だったが、礼儀マナー人格職務遂行姿勢などで大幅に減点を受けていた。

私が再調査したところだと、彼の査定は控えめに見ても3はあったように思える。福祉課で彼と同じくらい「人柄が悪い」と評価を受けている人間も、その多くが3を取っていた。それに彼は、年は若い福祉課の裏方として3年以上も職場を支えてきた実績がある。

ちなみに調査方法だが、①人事権限で福祉課の共有フォルダに入ってE太さんの成果物確認する、②E太さんの同僚を面談室に呼んで印象に残った行為や実績を聞き出す、③過去のE太さん関係始末書を読み解く――という3通りの方法で行った。確認できた事実は以下のとおりだ。

オフィスソフトの腕前は一流であるパワポExcelAccessも使いこなせる。文も読みやすい。

プレゼンテーション能力が高い。普段は物静かだが、かつて大都市商工会議所で行われた各市町合同での新人職員研修会の折、K市の未来について数分間のスピーチを行い、拍手喝采をもらったとのこと。

事業計画立案。E太さんは広告会社出身だった。その経験を活かし、福祉課の裏方としてケースワーカーなど福祉職を支えるための各種設備インフラを整えるための計画書を作り、それがそのまま課の予算要求に使われていた → ということは、彼の上司はその仕事振りだけは認めていたということだ。

福祉課の職員からの苦情はあるが、市民取引業者とのトラブルの記録はない。

・年下の職員には人気があるらしい。例えば、彼が選挙スタッフとして従事した際、開票作業の前に事務吏員の腕章をみんな装着するらしいのだが、「安全ピンが刺さりそうなので、私の腕に腕章をつけてください」という体で、何人かの女子職員がE太さんの前に並んでいたという。尾ひれが付いているとは思うが、そういうこともあったのだろう。

私が退職するまでの数年間で、E太さんと呑みに行くことが何度かあった。まさしく意気投合であり、今回ここまで赤裸々に彼のことを書いてきたのも、彼なら笑って許してくれるだろうという甘えから来ている。

私は、彼が悪い奴ではないとわかっていた。上の面談の1年前のことだ。かなり広めの川べりで行われたK市の音楽イベントに、私と彼もスタッフとして動員されていた。ステージ発表が始まると、スタッフはみな暇そうに周辺警備をしていた。

さて。一級河川にかかる橋の袂だった。カートを押している高齢のおばあさんがE太さんに声を掛けた。私は、高いところから偶然それを眺めていた。

E太さんは、話しかけてきた老婆としばらくにこやかに話をしていた。その老婆は、さっきはE太さんの上司や、ほかの若手職員にも声をかけていた。誰もが皆、迷惑そうに会話を切り上げてどこかに去ったというのに、彼だけは、その老婆の話し相手をしていた――貴重な体験だった。こういうところに人格が滲み出るのだ。

とはいえ、このままではE太さんの株は落ち続ける一方だ。それに、職員を傷つけるような冷たい態度もよくない。社会人には、絶えず相手不快にさせないよう振る舞う義務がある。会話をしたくなくても、そうした態度をおくびにも出さず、明るく振る舞わねばならないことだってある。わかっているのといないのとでは、社会生活に大きな差が出てしまう。

E太さんに何度も伝えた。「こんなのはもったいないもっと仕事に打ち込んで、本気をアピールして、みんなの信頼を集めてみたら?」と伝えてみたが、なしのつぶてだった。こちらとしても、今の状態でE太さんを問題職員リストから外すことはできない。どこかの部署で重大な人間関係トラブルを起こす可能性があるからだ。私はE太さんのことが好きだけれども、それとこれとは別問題だ。

結局、私が辞める時まで、E太さんを理解する人は少なかった。孤高で、人とは交わらない。でも仕事ができて、市民業者からの受けがいい。いろいろと惜しい職員だった。今でも彼を思い出すことがある。今度K市に遊びに行った時は、また彼を呑みに誘うつもりだ。

この章の最後に。なぜ、私は彼を好きになったのか。

渇き』を感じたからだ。E太さんは人生に飢えている。自分がやりたいこと、どんな人間になりたいのかはっきりしているのに、叶えられずにいる。叶えられる保障もない。

でも、足掻き続けている。まるで昔の私自身を思い出すようであり、懐かしい感じが脳内からビンビンと込み上げてくる――ビールは、渇いているからおいしいのだ。いつかE太さんが大成して、そんな美味を楽しめる未来があることを祈っている。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220522

2021-11-17

インボイス制度に関する増田を読んで、税理士が思ったこ

anond:20211116103238

自己紹介など

20年弱ROM専門でしたが、自分仕事に関連するので書いてみようと思います

私はフリーランス公認会計士税理士をしている30代半ばの男性です。

監査法人税理士事務所/税理士法人には所属しておらず、いわゆる「独立会計士」「ひとり税理士」というやつです。仕事仲間はいますが、上司や部下はいません。事務員雇用していません。

20代のとき会計士試験に受かって監査法人就職、その後転職を経て、独立する際に税理士登録しました。税理士試験合格組の税理士先生に嫌われるタイプの「会計士税理士」です。

一通り書いてから読み返したら、インボイス制度結構序盤で関係なくなっちゃったので、その点ご容赦いただけます幸甚です。

免税事業者に関する雑感など

私も独立してから(給与所得から事業所得に変わってから)2年間は免税事業者でした。

この2年間はボーナスステージみたいなもので、これを前提に事業計画生活の予定を組み立てると、3年目から苦しくなるなと思っていました。

(また同時に、3年目も免税事業者だと、1年目が儲かってない(売上1,000万円未満)ということなので、それはそれで困るな…と思っていました。)

いまは(幸い)課税事業者です。細かく言うと「簡易」の方の課税事業者です。5,000万円超売上立てたいです。

フリーランスのほうが儲かると予測サラリーマンを辞めた方に対する雑感

私はこの立場です。

会計士税理士が他の多くのフリーランスの方々と比較して稼ぎやすいのは間違いないと思うので、こういうことを書くとお叱りを受けそうですが…。

多くのフリーランスは、

①高い時間単価で

②いっぱい働く

ことで収入を増やすものだと思います

①に関する施策としては、腕を磨く、勉強する、(お客様価格交渉でハッタリをかます…)などがあり

②に関する施策としては、ハードワークする、他人やらせる(自分元請けになって下請けやらせ中抜きする)などがあるかと思います

①・②の施策実施してもなお/実施したにも関わらず、十分な収入が得られないのであれば、これは端的に実力不足(もしくはそもそも需要がないの)であり、事後的に見れば、独立すべきでなかった・サラリーマンのままで毎月一定額安定して稼得できる立場のままでいるべきであったということになろうかと思います

時間単価(チャージレート)も労働時間自由に決められ、稼ごうと思えば青天井。そんな自由度の高さが独立の魅力であり、サラリーマン時代に憧れを抱いた姿なのではないでしょうか。

ただしその自由は、自分提供する商品/サービスお客様評価しない場合にはキャッシュ・イン・フローが低くなる/最悪ゼロになるリスクを抱えることの裏返しに得られるものです。

サラリーマン独立する主因は、ある程度自分マーケット提供する価値に自信があり、「会社看板」がなくなることやバックオフィス業務自分でやることになってもなお、

会社に「中抜き」されずに自分を直接マーケットに売り込んだほうが実入りが多いと考えるからではないでしょうか。

もし、自らの意思独立したのであれば、値決めも思うようにできない弱い立場に置かれているのはご自身責任であると思います

「勝ち目があると思って賭けに出たが負けてしまった」というだけだと思いました。

もし好きでフリーランスをやっているのであれば、「自業自得」という他ないと思いました。

インボイス制度の導入前「懐に入れていた消費税」が、導入によりなくなってしまい、立ち行かなくなってしまう程度の零細事業者に関しては、そもそも独立すべきではなかった、ということになろうかと思います

免税事業者ボーナスタイムが終わって来年から消費税納税しないといかんのか…嫌だけど、まあしゃあないな、と思えるくらいには稼いでいないと、フリーランスとして生活していくのは厳しく、もし可能であれば、給与所得者に戻るのがよかろうと思います

(私の感覚ですが、資金繰りの苦悩やいつ取引から切られるかわからない不安を抱えて眠れない日々を過ごすには、売上1,000万円程度ではとてもとてもペイしないと思います…。)

フリーランスとして働くことを(実質的に)強制されている方に対する雑感

一方で、ご自身の育ちや外部環境当人の向き不向きから給与所得では実現できない仕事に就くほかなく、やむを得ずフリーランスをしているのであれば、彼らを救うのは政治課題であると思います

フリーランスの方におかれましては自身を守る術を知ること、

フリーランス業務委託する企業等においては下請法などの各種ルールを守ること、

行政においては企業等にルールを守らせること、

司法においてはフリーランスvs企業等の紛争において正しく判断すること、

そして立法においては元増田様が書かれているような実態に鑑みて、保護すべきフリーランス(freeが「貧乏自由」になってしまっている方)をすくい上げるような法を整備することが求められると思います

経済産業省から出ているガイドラインなどは、ひとつの好例かもしれません。

https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210326005/20210326005.html

もし元増田がこういった方たちを厚く保護すべきということであれば、(せめて気持ちはわかってよ!ということであれば、)全面的に賛成です。

さいごに

まとまりがなくなってしまいました。すみません

フリーランス」と「サラリーマン」とが分かり合えない理由ひとつに「フリーランス」を十把一絡げにしている点が挙げられるかなと思って書きました。

サラリーマンやってるなんてアホやwwうぇーいww」と言っているのは、好きでサラリーマンを辞めて、がっぽり稼いでいる方(のごく一部)であり、

元増田様の訴える、インボイス制度導入により立ち行かなくなる「フリーランス」とは分けて捉えるべきだと思います

また、そういった窮状に陥ってしまう方を、聞こえの良い「フリーランス」と呼ぶのはやめ、別のしかるべきタームで呼び、建設的な議論特に立法行政による保護をしていくべきではないかと思いました。

2021-11-08

anond:20211107144539

利益率に興味ないの?

利益率は品目ごとに出してる。

間接費は売上で按分したり、面積で按分したりいろいろだ。

農機具の燃料費は面積で按分するべきだし、事務所光熱費は売上で按分すべきだ。

でもそれはうちの管理会計の話なので一般的ではないし、出す理由もないだろう。それは本筋ではない。

そんなに詳細が知りたいなら各県が農業経営指標を算出して公開しているので、それを見ればいい。

群馬ならキャベツホウレンソウもあるだろう。

>なんで売上から逆算で人件費が出るのかよくわからん

売上がそのくらいなら、人件費に当てられるのはそのくらいという意味で、

それ以上は赤字、ない袖は振れないということだ。

200万しか出せないならそれは通年雇用するべきではないということ。

150万だと最賃割ってくるので論外。

>割増賃金とか以前に最低賃金水準や社保はちゃんと払ってる?

農業では割増賃金は深夜早朝労働をさせた場合のみに適用される、うちはその時間労働させていない。

農業残業休出も割増賃金不要だ。労基法例外規定だとかで。これ農業経営者なら常識

パートは全員無条件で1000円出してるので東京都以外なら最賃以上だ。

通年雇用でも当然最賃は意識するし、そもそも最賃ではまともな応募はこない。最賃割ってでハローワークとか募集出したらどうなるんだろうw

社保はちゃんと払ってる。労働災害保険雇用保険農協事務を引き受けてくれていて、きちんと引き落とされている。

雇用契約や条件などを相談できるよう社労士顧問契約をしている。

この業界のこと何も知らないのに「絶対払ってないよなこの口ぶりと意識ドンブリ勘定。」と勝手に決めないでいただきたい。

>ざっくり計算すると1500万の機械を入れるなら、他の農機具の償却が終わっていても年間2500万円くらいの売上がないといけない。

>どういうザックリなのかさっぱりわからん

1500万円を7年で減価償却するので、年償却額は215万円。

日本政策金融公庫では売上の5%〜10%が減価償却健全範囲と見られるので、215万/0.05 = 4300万から215万/0.1 = 2150万がその範囲となる。

実際10%というのは水稲のようなほぼ機械化され機械投資が大きいものをさすので、キャベツでは正直厳しい。

もちろん、融資審査ではこんなざっくり数字ではなく、返済財源があるかどうかで審査されるので一概には言えない。だからざっくり。

ほんとのところはキャベツ専業の農家しかからないし、

利益率が一番左右されるのは販売方法なのだけど、それも個人契約取ったり、組合契約取って加工に回したりと選択肢は色々で、

からパーセンテージ一般論しか言えない。

もちろんちゃん事業計画が描けるなら、2500万以下でも融資は受けられると思うよ。

償却償却って繰り返してるのも引っ掛かるポイント

償却ってのは税務上の費用化ペースの話であって

>新しい投資が出来るかどうかは財務体力やキャッシュフローの話だから償却関係ない。

農機具で長期の融資を受ける場合、返済財源は減価償却費となる。

農機具の減価償却期間は7年なので、

7年以上の期間で融資を受けようとすると、8年目以降の返済財源が利益となって審査は極めて通りづらい。

有利に進めようとすると制度資金スーパーLなど日本政策金融公庫商品)を利用することになり、

これは減価償却以上の期間で借りることはできない。

「新しい投資が出来るかどうかは財務体力やキャッシュフローの話」というのは無借金経営しろということ?

農家特に認定農業者市町村審査して与える公的資格のようなもの)になっていれば、

僕らはほぼ無利子で融資を受けられる。

短期で償還してしまうとキャッシュけが先に出ていくので、壊さない自信があって買い替え(グレードアップ)も考えていなければ

7年で借りるのが一番いいに決まってる。

悪いが償却と償還の違いは知ってるよ。たいていの人は償還と言わず返済というけどね。

>露地野菜は平均して10aあたり40万円ほどの売上になるので、6haほどの経営面積が必要

>これはかなり厳しい。

>何が厳しいのか門外漢に全く分からないのでもうちょっと説明して。

作付け過剰。植えるまではできるのだけど、管理しきれないし収穫しきれないということ。

最終的には草だらけになって秀品率がガタ落ちになり赤字となる。

年寄り百姓だって抵当に入れる資産ぐらいあるんじゃないの?

>またはローン完済前に死んだら高い収穫機を引き取ってもらうような契約も出来ないのかな。

>まあ結局余命のある人が土地集めて機械入れるしか生産性向上はないというのはそうなんだろうけど。

抵当なんて考えたことないな、長期融資制度資金場合保証会社通せば終わりだし、

短期融資農協に売上作っとけばその範囲で借りられるし当座貸越もある。認定農家特権なんですかね?

今のところ保証会社通せば保証人も担保不要で借りられているので・・・

不動産なら田んぼにどれだけの価値があると思う?

1000円だよ。当地では相当大きな地主でも所有は3000坪くらい。

動産なら、中古農機具?の価値なんて二束三文だよ。

引き取ってもらう契約なんて聞いたことないし、どう考えても絶対オーバーローンになるからそんな契約はできないと思う。

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