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はてなキーワード: 酸素とは

2021-08-25

anond:20210825232113

嘘くさい。あんまり関係なさそう。

運動して毎日風呂とかプールとか入るのが一番効くと思う。

あとは、皮膚常在菌のバランスからかいて蒸れるのが良くない。

下着シーツ酸素ハイターとか熱い湯とか使えるならそれで洗うといい

茂木健一郎先生DaiGo氏と仲良しなばかりか古市憲寿氏とも仲良しらしい

この人マジでどうしようもないな。学術職業倫理二の次の完全にホリエモンDaiGo側の人

茂木健一郎先生リツイートするときはその自覚を持ってすること

そもそも先生の本を読んだことある?これで金取るのかよレベルでうっすいぞ?

英語圏科学読み物サイト日経サイエンス見てたら完全に不要

茂木健一郎

@kenichiromogi

·

Jan 11

ぼくが古市憲寿さんをいい! と思う理由

社会学者作家古市憲寿さんのここがいい! と思うことをお話します。

 

#古市憲寿 #社会学 #テレビ #小説 #芥川賞

https://twitter.com/kenichiromogi/status/1348436884817543168?s=20

 

小山田圭吾氏の一連の発言について

⭐️古市憲寿

「謝ればいいってものじゃない」って怒るひとは、どうせ謝らなくても怒るひとなので、結果的に「謝らないで無視する」が最適解になってしまう。個人的には謝罪や許しよりも、忘れることが大事だと思っている。忘却がないと、断絶は広がるばかりだよ。社会も、愛情も、友情もね。

https://twitter.com/poe1985/status/1416051545888595970

 ↓

DaiGo

謝ればいいってもんじゃないと思うなら裁判でもすればいいだけの話よな

https://twitter.com/Mentalist_DaiGo/status/1416060500920602624

 ↓

⭐️古市憲寿

本当そうだよね。まあ民事場合裁判を起こすには頭とお金いるから。。。

https://twitter.com/poe1985/status/1416068064026583045

 

終末医療

古市財務省の友だちと、社会保障費について細かく検討したことがあるんだけど、別に高齢者医療費を全部削る必要はないらしい。お金がかかっているのは終末期医療特に最後の一カ月。だから高齢者に「十年早く死んでくれ」と言うわけじゃなくて、「最後の一カ月間の延命治療はやめませんか?」と提案すればいい。胃ろうを作ったり、ベッドでただ眠ったり、その一カ月は必要ないんじゃないですか、と。

  

安楽死を選んだ人が「立派」と褒められる社会で生きたいか

https://president.jp/articles/-/44919?page=2

 

どうでもいいけど、科学読み物レベルで生と死の定義曖昧なのは常識になっていると思います

たとえば、食肉処理場から食用解体された(お肉になってるので臨床的には当然死んでいる)の 豚🐖の頭部を使った実験

Nature]Pig experiment challenges assumptions around brain damage in people

https://www.nature.com/articles/d41586-019-01169-8

[日本語記事][Nature ダイジェスト]死んだブタの脳を体外で数時間生存させることに成功

https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v16/n7/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%83%96%E3%82%BF%E3%81%AE%E8%84%B3%E3%82%92%E4%BD%93%E5%A4%96%E3%81%A7%E6%95%B0%E6%99%82%E9%96%93%E7%94%9F%E5%AD%98%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F/99254

 

⭐️日本語記事タイトルの通り、食用解体されお肉になった豚の脳が復活

 

研究チームは、BrainExに組み込んだブタの脳が6時間でどの程度回復できるかを調べた。

> その結果、保存液を注入しなかった対照群の脳の細胞崩壊してしまったのに対し、

> BrainExに組み込んだ脳では個々の細胞や部位の構造が保存されていた。また、ニューロンや他の脳細胞が正常な代謝機能を再開したことや、

> 脳の免疫系も機能しているらしいことが分かった。さらに、BrainExに組み込んだ脳から採取した組織試料に通電したところ、

> 個々のニューロンがまだ信号を伝達できることも判明した。

> ただし、高度な脳活動意味する脳全体の協調的な電気活動パターンは全く見られなかった。

研究チームによれば、そうした高度な機能を復活させるには、電気ショックを与えるか、もしくは、もっと長い時間にわたって脳を溶液中で保存し、

酸素供給がない状態で受けたあらゆる損傷から細胞回復させることが必要だろうという。

> すでに、BrainExを使ってブタの脳を最大36時間生存させている。

本人ですら線引きできないもの他人が嬉々と線引きするなど選民思想(優生思想)・命の選別以外のなんだというのか?

 

こういう人らと嬉々として付き合っている茂木先生脳科学に対する姿勢職業倫理はひかめえめに言ってもかなり疑わしいものだと思います

 

というか古市氏との対談で直球で生死ネタやってる ↓

https://www.tfm.co.jp/dreamheart/index.php?catid=1745&itemid=149134

anond:20210824113551

実父は20年間いつ死んでもおかしくない肺の病気コロナ入院みたいな状態で20年間生きてる

酸素ボンベ+酸素濃縮機つかって在宅で実母が看護師役で24時間介護(実母が老いてきたのと負担が増してきたのでデイサービスも利用)

まあ年も年だし最近車椅子から出るたびにSO2が80台という状態で本当にあぶない

あぶないけどワクチン無しで会って万が一移したら元も子もないか一年八ヶ月ワクチンまちしてた

親はこの7月にフルワクチネーテッド高齢+基礎疾患なのに優先なかったけどね)、

9月にはうちの核家族が全員フルワクチンになったら

葬式の打ち合わせもしとかなきゃいけないし帰省するわ

電車なんかのれないから全部ドライブで500キロ走るわ

ワクチン証明書つかんで走るわ

2021-08-24

anond:20210824215239

中等症って挿管はしないけど酸素必要ってやつ?

そんなに数いるのか?

厚労省の 新型コロナに関する11知識 という資料がひどかった

厚生労働省サイトに、

(2021年8月版)新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識」というPDF資料があった。

2021年8月6日に掲載されたものである


これを見て絶句した。

全く危機感が伝わらない。今の状況を反映しておらず、むしろこの状況を隠そうとしているのではないかと思ったほどだ。


Q 海外と比べて、日本新型コロナウイルス感染症と診断されている人の数は多いのですか。

A 日本人口当たりの感染者数、死者数は、全世界の平均や主要国と比べて低い水準で推移しています

海外比較するのは参考にはなるがあまり意味はない。各国で行っている対策も状況も全く異なるためである。「低い水準」と言って安心させてしまっている。


Q 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する人はどれくらいですか。

A 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人の割合や死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向にあります重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、2020年6月以降に診断された人の中では、

重症化する人の割合は 約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、

・死亡する人の割合は 約1.0%(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)となっています

割合で見てしまうとこの程度かと思ってしまう。0.06%なんて数字を見ると、自分大丈夫と思ってしまう人がほとんどなのではないだろうか。

ただ、感染者数が爆発的に増えるにつれこの人数は増えることになるし、運悪く、それは自分になってしまうかもしれない。


Q 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、どれくらいの人が他の人に感染させていますか。

A 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています

このため、感染防護なしに3密(密閉・密集・密接)の環境で多くの人と接するなどによって1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ、新型コロナウイルス感染症流行を抑えることができます

今この状況で、「1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ」と、仮定の話で安心させてどうするの?

デルタ株の感染力の強さはもう報道されている通り。


Q 新型コロナウイルス感染症を拡げないためには、どのような場面に注意する必要がありますか。

A 新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫感染接触感染によって感染するため、3密(密閉・密集・密接)の環境感染リスクが高まります

このほか、飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすく、注意が必要です。

Q 新型コロナウイルス変異について教えてください。

A 個人基本的感染予防対策は、変異株であっても、3密(密集・密接・密閉)や特にリスクの高い5つの場面の回避マスクの適切な着用、手洗いなどが有効です。

情報が古い。デルタ株に置き換わっている現在、1密でもリスクであり、3密を回避しましょうというのはもう過去の話だと思っている。


Q 新型コロナウイルス感染症はどのようにして治療するのですか。

A 軽症の場合は経過観察のみで自然に軽快することが多く、必要場合に解熱薬などの対症療法を行います呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬、中和抗体薬の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器等による集中治療を行うことがあります。こうした治療法の確立もあり、新型コロナウイルス感染症入院した方が死亡する割合は低くなっています発熱や咳などの症状が出たら、まずは身近な医療機関相談してください。

いやいや、今入院したくてもできないんだってば。


なんか、国や厚生労働省がこんなスタンスから、一向に対策も進まず、対策も後手後手で、こんな状況になっているんじゃないかと思ってしまった。

2021-08-23

anond:20210823152413

発症から1週間程度で回復する患者(後述する軽症~中等度I)が多い(約80%)が、一部の患者(約15%)では発症から1週間程度で酸素投与が必要(後述する中等度II)となり、さら発症から10日目以降に集中治療室治療必要となる患者(後述する重症)がいる

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き 第5.1版より

  

なのか

勉強になった

1/7が酸素投与必要なのねえ

anond:20210823151931

コロナの中等症って肺炎酸素投与必要場合も含まれるんだが、認識あってるか?

anond:20210823123547

その準備の一つが酸素ステーション入院待機ステーションでない? まぁ、今の数じゃあまだ足りねぇだろ、とは思うけれど。

23区ばっか優先する小池百合子

てめー23区ばっか優先してんじゃねえぞ

多摩地区放置かよ

公約多摩地区格差なくすっていってたろあれ嘘か?

渋谷とか言うゴミの集まる町に酸素センター作るぐらいなら西側に作れや

渋谷のガキどもはコロナで死にたくて出歩いてんだから安楽死施設渋谷につくっとけ

そんで多摩地区には酸素センター作れ

2021-08-22

酸素ステーション

メーテル、この駅からどこに行けるんだい?

みんな空に飛んでいくみたいだけど

anond:20210822174910

酸素が苦しい?。ワクチン打ってるので大丈夫です。

高齢者?。ワクチン打ってるので大丈夫です。

基礎疾患?。ワクチン打ってるので大丈夫です。

 

死んだ?。ワクチン打ってるのでコロナではないないですね。

 

あれ、医療崩壊コロナも終息しちゃった。

台湾インドに見習え!」

台湾は無理だけど、インド方式にはなってきてるね、ジャパン

酸素も足りなくなってきたし、道ばたでごろごろ死んでいくのかもしれない。んで集団免疫獲得!東京大勝利

年寄りデブ喫煙者のいない綺麗なTOKY・・・

和歌山県知事が有能なのにホームページ無能すぎる

有能な和歌山県知事ホームページで良いこと書いてるのに、スマホに非対応で読みづらすぎる。ちゃんと読めるようにしといてよ。

新型コロナウイルス感染症対策 最近時における状況と対策

 最近における新型コロナウィルス感染拡大ぶりは凄まじく、毎日全国のほとんどの県で2ケタの感染者が報告され、それも結構多くの県で3ケタを記録するなど、これまでになかったような感染状況となっています。救いはワクチンの接種が早かったからだと思いますが、高齢者罹患が少なく、高齢者重症化しやすいので、重症者の割合過去に比べて低いということです。しかし、そのワクチンが国からの配分量が少なくなり、接種スケジュールが大幅に遅れています。また、若いからと言って重症化しないということはなく、かつ、(和歌山県は全国で唯一全員入院を死守していますのでいいのですが)自宅等でケアーを受けないで療養していると、一定比率重症化する人がいるわけですから、命も危険状態になるところがどんどん増えてきていると思います

 和歌山県も、8月15日には51人の感染と、感染の抑え込みに四苦八苦している状況です。今のところ、強力な保健医行政が頑張って、県民には、特定リスクの高い行為への注意喚起はするけれど、一般的な外出、行動の自粛、すなわち一般的な人流抑制はしていません。ただ、これもこれ以上感染が拡大すると、発動しないといけないかもしれません。楽観はできませんが、科学的、合理的必要対策は迅速に打つつもりです。

その中で再び様々なデータも出てきましたし、現在、打っている対策合理性説明県民にも改めて説明しないといけませんし、国全体の動向を見ていると誠に遺憾と思われるところがありますので、オムニバス形式でいくつかに分けて、最近時におけるコロナの状況と対策について述べさせていただきます

1. 国による入院基準見直し

 8月2日厚生労働省は、コロナ感染拡大に伴って病床、特に重症病床のひっ迫を防ぐためと称して、入院基準見直しを行いました。本来なら、コロナ感染力の強い、かつ、重症リスクのかなり高い感染症であることから感染確認された人はすぐ病院隔離して、医療看護を行い、病状が悪化した時に備えてよくウォッチしながら、悪化した時はさらに高度な医療措置を加えるとともに、ほかの人にこれ以上うつして、感染拡大が起きることを防ぎ、さらに他の人との接触履歴、行動履歴をよく聞いて、感染している可能性の高い人を割り出して、検査をして、万一感染していたらその人も隔離するし、濃厚接触者などはしばらく自宅にいてもらって他の人との接触を断ってもらうというような積極的疫学調査をするわけです。また、この備えとして日頃から保健所統合オペレーションができるようにし、病院にもお願いして各種コロナ病床を用意しておいてもらい、さらにはこの後詰めとしてホテルのベッドも確保しておくというようなことも行政がやるわけです。(なお、和歌山県ではホテルコロナが治りかけてもう病状が悪化しないと判断される場合に、病院の出口として使用する方針ですが、幸いまだ一回も使わずに済んでいます。他県では感染者をいきなりホテル収容する、いわば入り口として位置付けているところが多いようです。)和歌山県は、今に至るまでずっとこの本来のやり方を忠実に守っています

ところが、今は、感染者があまりに多いため、東京などでは余程の重症者でないと入院はさせてもらえず、ホテルも満杯で、自宅で療養を余儀なくされている人が多数に上っています。このような状況で、厚労省入院基準を改めると発表しました。あくまでも感染が爆発して、入院などがおぼつかない地域においてということでありますが、入院は「重症患者特に重症リスクの高いものに重点化。自宅・宿泊療養者の急変に備え、空床を確保。入院患者以外は自宅療養を基本とし、家庭内感染の恐れや自宅療養ができない場合宿泊療養を活用。」というものでありまして、これに関して各方面から批判が出て大騒動になっています

 これまではどうであったかと言いますと、「重症リスクの高いものを中心に幅広く、原則入院対応。無症状・軽症患者原則として宿泊療養施設で療養・健康管理。無症状・軽症患者のうちやむを得ず宿泊療養を行えないものを自宅療養で対応。」でありました。

 しかし、現実感染者が多すぎて、上記の「やむを得ず」に自宅療養を余儀なくされている人が圧倒的に多いのであります。したがって、どこが変わったかというと「やむを得ず自宅で」が「原則として自宅で」ということになったわけで、現状に原則を合わせたということだと私は思います

 私は、この改変には反対です。とは言え、現実東京都などで入院ホテル療養をさせようとしたとしても感染者の数が多すぎてできないでいる保健所などの行政を責めようとは思いません。病院ホテルに入れたくても入れられないのだから、「やむを得ず」で違法状態とは言えません。しかし、それを原則を変えていわば正当化もしくは追認してしまうというのは別の話です。

 何故ならば、このような正当化、追認によって、結果として次のような方向にインセンティブが働くからです。

 まず、それでいいんだとなったら、行政にとって、病床やホテルもっと確保しなければならないという動機がなくなります。また、ひょっとすると、本来なら入院して病状を経過観察しなければならない人なのだから、クリニックなどと協力して自宅療養をしている人のウォッチ体制をきちんと作ろうというプレッシャーもなくなるかもしれません。行政の行動原理は、どうすればクライエントである国民若しくは都道府県民の命や利益を守れるかということであるべきで、行政側が容易にできるかできないかではありません。

 次に、自宅療養は、命を守るということからすると、かなりリスクの伴う方法です。和歌山県現実データから見て、コロナ患者発症から4~6日で肺炎になることがあり、その数日後くらいか酸素吸入を必要とするようになることがかなりあり(これを国基準では中等症と言いますが、命にかかわるものなので和歌山県では重症と称しています。)、その中には、ICUに入ってもらわなければすぐに命にかかわるような本当の重症になる人も一定割合いるからです。発見された時に無症状ないし軽症だからといって、それがずっと続くわけではありません。(だから命を守るため和歌山県は全員入院にこだわっているのです。)

 行政対応不能からといって原則を変えるのは間違っています。それに対応不能なのは東京都など限られた都道府県です。和歌山県は現に全員入院ですし、他の多くの県も感染者の処遇は手厚くしています。少なくとも旧基準で十分でしょう。原則との乖離があまりにも目立っているところは、東京など首都圏とあと少しではないでしょうか。どうも国は東京都のことしか見えていないような気がします。東京都、首都圏など大変な所には、現状を追認してあげるのではなく、よりうまくいっている地方圏などのやり方を参考に、技術的に保健医行政のやり方をアドバイス指導するといった方法をとるべきでしょう。

2. 退院基準の変更

 1と並んで厚労省から退院基準見直しが連絡されました。これも何度か変遷していますが、これまでは有症状の場合、「①発症から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合退院可。」としていました。その基準を満たさなくても医師判断退院可能になり、自宅療養・宿泊療養にうつることができるようになりました。これは賛成です。異論はありません。

 さっそく、和歌山県では10日を7日に改め、「②発症から7日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合退院可。」としました。また、無症状者の場合も、検体採取から10日間経過した場合退院可であったものを、10日を7日に改めるということになりました。何故かというと、これまでのデータからこれは科学的に正しいと和歌山県は分かっているからです。和歌山県のこれまでの事例では、感染者が他者感染させたと推定されるタイミングは、発症後最長7日です。むしろ発症前にも結構うつしていて、発症後は4日もあればほとんどうつさなくなりますが、変異株で一例だけ発症後7日というのがありました。それでも7日です。だからこれ以後はうつさないという判断をしていますので、国の基準改定は賛成です。むしろ発症の4日前から他者うつしている例もあるので、和歌山県積極的疫学調査では行動履歴調査でその辺を念頭に置いて前広に調べています

3. ワクチン政策について

 今回の第五波の感染爆発において、高齢者罹患率が著しく低いというのは明らかにワクチンのためだと思います。そういう意味で、もう少し政府対策評価してあげるべきところもあると私は思います。何故ならば、国は、今年の初めに3億回分のワクチンを確保したと発表し、まず県自身医療従事者に接種し、次に市町村が65歳以上の高齢者に接種せよ、その後、60歳以上及び基礎疾患のある人、そして一般の人と順番をつけて接種を実施しました。

 この第五波の猛威を考えると、もし、この政策なかりせば、現状はもっと阿鼻叫喚地獄になっていたと思います。この国の政策を受けて、和歌山県は、早くから県と各市町村が緊密に連絡をとり、接種体制を整えスタートダッシュしましたが、他県では医者が協力してくれないので接種できないなどと言って、中々その進捗がはかばかしくない所もありました。そもそも医療関係者は真っ先にワクチンを接種しているのに、かつ国民がそれを望んでいるのに、接種に協力しない医師が多いなんて信じられません。行政が理をもって頼めば協力するのは当たり前だと思います。現に和歌山県ではそうなっています。ところが進捗がはかばかしくないところがあるというので、菅総理7月末までに高齢者への2回の接種を完了させよと厳命を下しました。そのおかげで全国的に接種が進んだと思います

 そういう意味では、いつも政府が無策だ、けしからんコロナがこうなるのも悪いのは皆政府だというばかりでなく、専門家マスコミもそして野党の方々は、このようによくやった所はよくやったと褒めて差し上げたらどうかと私は思います

 しかし、良いことばかりではありません。3億回分確保と言っていたのが、契約もしていなかったというお粗末ぶりで、今に至るまで量が確保できず、接種体制を整えて、そのまま突っ走れば、9月中には接種が全て完了するはずだった和歌山県でも、ワクチンの配分が無いために、各市町村が接種スケジュールを後ろ倒しにせざるを得なくなっています。すなわち、予約を制限せざるを得なくなっているのです。

この点は本当に政府の罪は重いと思います。無いものは仕方がないというかもしれませんが、それでも、次の2点は、もう少しなんとかしてほしかったと思っています

 一点目は日本への供給量、供給スピードを増やす努力もっとやる余地はなかったのかということです。既に一時は欧米でだぶつき感が出ていた中で、支払いが確実な日本特別に先に回すということが、企業として本当にできなかったか当事者でないので、とやかく言うのは失礼になるかもしれませんが、私の経験では疑問です。例えば、政府ファイザー社との交渉ぶりが報道に出たことはほとんどありません。外務省経産省厚労省も動いているという感はなく、唯一、菅総理が直接ファイザー首脳と交渉という報道が2回あっただけです。元役人として言えば、総理にだけ交渉させ、他の要人が一回も渡米すらしていないというのは信じられません。

 二点目は本当に足りなくなった8月に入って、接種で今まで先行していた当県はじめ成績優秀県が大幅に配分を削られました。接種が遅い所に合わせて、終期を統一していこうという、日本人得意の悪習についに入ったかしか言いようがありません。和歌山県などが接種が早かったのは伊達酔狂でも偶然でもありません。それこそ全県をあげて皆で力を合わせてスピードアップに取り組んだからです。菅総理河野大臣の掲げるワクチン接種の早期完了を達成しようと死に物狂いで努力たからです。それを先行している所はもういいだろう、遅い所が追いつくまで待っていろと言われたら、もう立つ瀬がありません。努力する者は報われるというエートスが壊れたら、人は皆堕落します。働いても働かなくても、勉強してもしなくても、練習してもしなくても、努力してもしなくても、最後は皆同じというのは人間の持つ向上心を一番破壊する行為です。私は時として日本人に現れるこういう何でも平等マインドがいずれ政府を覆うのではないか、そうして努力して先行している県がパニッシュされるのではないかということを常に恐れていました。そのため、常に河野大臣などに早くできる所は早く終わらせればいいではありませんか、早いからと言って絶対に不利に扱わないで下さいねと申し上げてきました。でも、ついにその恐れが現実になりました。日本モラルが廃れた瞬間のように思いました。

4. ワクチン効果

 ファイザーモデルナのワクチンは95%と発表されてきました。とても優秀です。でもあんまりよく効きすぎて、私も含めて2回打ってしばらくしたら100%うつらないし、重症化しないと思い始めていました。

 しかし、和歌山県でも1回目が終わった人はもちろん、2回目が終わった人ボツボツ感染が出始めました。和歌山県では私に全数報告されますから結構いるものだなぁ、ひょっとしたら実はワクチンは効かないのではないかと思ったこともありますしかし、そうではありません。和歌山県調査によりますと、やはり、2回接種を受けた人のおおよそ95%は感染をしていません。または、ワクチンを2回受けた人の感染リスクはそうでない場合の5%になっているということです。また、重症化(又は中等症化)している人はもっと少ないように思います8月12日、和歌山県データ公表しましたので、詳細はそちらへ。PDF形式を開きます新型コロナワクチン効果等について(PDF形式 2,051キロバイト

 ワクチンがこれだけ効くのに、ワクチンを打ちたくないという人がいます。どうやら、副反応が恐ろしい、本当に効くのかよくわからない、実際に2回打ってもかかる人がいるではないか。そんな不安があるものは、まず他の人に打ってもらって、様子を見て、大丈夫だったら自分も打とうといった理由によるものと思います

 確かに1つ1つとると、ワクチンに伴うそういったリスクも0ではないかもしれません。しかし、人間長所は、そういうリスクが0でない時でも、色々な状況から比較衡量でどうすべきかを判断できることです。それぞれのリスクがどのくらい1つ1つ重そうで、かつ発生確率がどのくらいで、もし、それを避けると別のリスクがこれこれの損害と確率で襲ってくるが、そうするとどっちの方が得かということです。2回打ってもかかる人はいるけれど、打たない時の感染リスクに比べて5%ぐらいだし、重くなるリスクものすごく少ない。一方、打たない時は感染リスク20倍で、感染したら重くなる可能性も高い。また、東京都などでは、感染が分かっても自宅でいて下さいと言われるだけで医療加護が十分できないこともあり得るから、ひょっとしたら命に関わる。どうも若くても症状が重くなる場合もあるようで、軽くても後遺症に苦しんでいる人がいるようだ…ということぐらい考えられないのかなぁと私は思います

 それに自分のことばかりを考えないのが人間人間たる所以でしょう。ワクチンを打つということは、家族や同僚など、人にうつリスクも少なくなるということですし、かかった時に必死で世話をしてくれる行政病院の方々の苦労も大幅に減るということです。和歌山県のように保健医行政がまだ頑張って持ちこたえていて、感染防止と感染者の医療加護を何とか出来ているところでも、行政医療関係者の苦労は筆舌に尽くせません。ずっと働いてくれているのです。ましてや、保健所医療機関があまりの数の感染者と次々に現れる重症者にほとんどマヒ状態になって苦しんでいる都道府県関係者の苦労と心痛はいかばかりでしょうか。それを避けるように努力するのも立派な社会人の姿だと思います

 このところワクチン接種に対するテレビなどの論調は明らかに変わってきました。以前は打たぬ自由を強調して報道していたのが、感染の拡大とともに打たないと危ういという方向になってきていると思います。そうすると、そういうテレビを見ている人は今までよりもコロナ感染を恐れて接種を希望する人が増えるような気がします。でも少し遅いかも。これまでと違い政府ワクチンの配給が遅れがちになってきました。 Permalink | 記事への反応(2) | 09:51

安楽ステーション

もう求められてるのは酸素じゃなくて致死量相当のモルヒネだと思う

また創作してら。すべきことはこっちな anond:20210822002431

 https://piq.jp/lp/

 https://fastdoctor.jp/

 

ちなみにコロナ関係ない肺炎に以前なった時は酸素飽和度が安静時で88〜85くらいだったと思う

血圧も60ない状態で我ながらよくタクシー呼べましたわ

まぁ立ちくらみしまくったけどね

 

つか去年もどうしようもない投稿あったな

[ブクマカ]さん、文責なしネット医療情報死ぬ

割と真面目にいつかね

肺炎悪化すると、徐々に呼吸困難になります。 すると酸素が体内に十分に..(anond:20200224214750)

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20200224214750


チアノーゼがーとかいってるけど、出なくても(見てもわからないも含む)、

肺炎でショック状態にはなるぞ。ワイはなりました

そしてショック状態でも別に意識を失わない、ワイはタクシー乗って普通に受診しに行ったぞ

だがショック状態になるまで放置するのは愚か者のすることなので

高熱が出たら早めに病院行こう、終わり。いつもと変わらないね

 

直立するとくらくらするのは血圧低い可能性あるので受診時に伝えよう

(設置されてる血圧計じゃ測れなくてエラーになったりするよ。ワイは測れず手動で測りました)

anond:20210822002431

せっかく読んだのにタイトルの「救急車を呼ぶタイミング」がどこにも書かれていませんでした。

長文を読んだ末に「帰国者接触電話相談センター相談だ!」とか言われても意味わかりませんよ

基準をただ書き並べて、結局よくわからないという〆は読む側にストレスを与えます

簡潔に「日中に、酸素飽和度が93%を超えたら救急車を呼べ」でいいでしょう

日中に、酸素飽和度が94%を切ったら救急車を呼べ

今、コロナで自宅待機を続けている方へ

自宅で急変して亡くなられる方や

救急車内で入院先が見つからず結局自宅に帰されたなどのニュース

明日は我が身と気が気でない方がおられると思います

自分大丈夫だろうか、いつ保健所救急車を呼べばよいかと悩まれている方もおられるでしょう

私は都内の中規模病院コロナ患者の受け入れ調整をしています

ここ数日は毎日100件ほどのコロナ患者受入要請お断りしています

受け入れについてはタイミングもあるのですが

確実に受け入れができない基準があるのでお知らせしま

あなた入院難民にならないように

あくまで当院の受入れの可否基準ですが、参考にしてください

病院スペックですが、中規模病院とはだいたい300床以上のベッドがある病院と思ってください

コロナ患者用のICU集中治療室)が1室あります

クモ(ECMO)はありません

コロナ専用病棟は2つフロアがあり計30床あります

今までは陰圧フロアだけだったのが最近増床しました

300床の病院なのに30床しか確保できてないの?と思われるでしょう

通常の大部屋入院は4ベッドで1室なのをコロナ患者さんは1室1人で使うので

30床でも単純計算120床分のスペースを使用しているのです

おかげでコロナ患者以外の入院の受入数がかなり減りました

さて救急から受け入れの要請が来るとまず確認するのが酸素飽和度です

当院はエクモがないので重症者は受け入れません

中等症Ⅰの患者までです

厚生労働省では患者の症状を「軽症」「中等症Ⅰ」「中等症Ⅱ」「重症」の4段階に分類されています

中等症Ⅰとは酸素飽和度が93%-96%の患者です

中等症Ⅱの患者には酸素投与が随時必要となるので当院では対応できないのです

通常の病床をササっとコロナ病床にした程度の病院はどこも同じ受け入れ基準かと思います

なので92%以下の患者はそれだけで受入不可となります

93%以下で息苦しい方は今すぐ対応必要です

そしてじゃあ自分は93%になったら呼べばいいのかと思わないでください

時間帯が診療時間であることも重要です

なぜならその日宿直の医師が呼吸器の先生とは限らないからです

診療時間外は私のような調整人もいないので救急から要請

警備員が当直医師に直接確認しま

恐ろしいですね

整形外科の宿直医師酸素飽和度93%の患者を受け入れる事はありえません

入院手続きもできないので病室も決まりません

それから持病をお持ちでしたら各科で調整が必要になります

主治医のいる病院とのやりとりもできないので時間外の受入はやはり難しいです

コントロールの難しい病気をお持ちの方は診療時間内でも

93%以上でも受け入れの確率は下がってきます

なので平素は健康な方でコロナ罹患された方は

病院診療時間内で酸素飽和度が94%になりそうであれば

帰国者接触電話相談センター相談したほうが良いです

ちなみに急変しやすいのは罹患後1週間後程度らしいです

あなた入院難民にならないように

そして適切な治療が受けられますように願っています

追記 帰国者接触電話相談センター相談したほうが良いです=救急車を呼ぶタイミング

よろしくお願いしま

あと題名替えました

2021-08-21

酸素ステーション

東京都は21日、渋谷区に開設する「酸素ステーション」を公開しました

ベット数は130床。

自宅療養中に救急搬送要請した患者のうち、

軽症と判断された人対象23から

医師3人、看護師25人程度が常駐し、

24時間体制患者を受け入れます

軽症者が対象でも、当然これくらいの人足必要とする。

体育館看護師一人とか、夢物語もいいとこ。

ノック無反応…ベッドで心肺停止 宿泊療養者が死亡(テレビ朝日系(ANN))

https://news.yahoo.co.jp/articles/ccd8573af7e64adebd7f2995d5954412703db3c3

自宅で中等症の患者救急搬送先がない対応する医師がいないので救急隊員が個人宅に詰めて酸素供給したり、案の定家族全員が感染して死んだりの中で、『検査入院』ブチかましたりしてるのは

もはや政策がどうこうという次元にないことは自覚した方がいいぞ。今後投票するヤツのおつむを疑う

 

anond:20210821122308

anond:20210821100311

でも日本上級国民以外は入院出来ないか

自宅で中等症の患者救急搬送先がない対応する医師がいないので救急隊員が個人宅に詰めて酸素供給したり

案の定家族全員が感染して死んだりしてる

 

そもそもコロナ以前から搬送拒否が起きたりする脆弱医療体制から

なので諸外国の鼻持ちならない小金持ちのように、

ワクチン打ったのでおそらく死なないし、なんかあったら入院すればイイっしょ♪お金ならある😊』

なんてことは上級国民以外はできない

anond:20210821080139 anond:20210821102916 anond:20210822013656 anond:20210907093210

墨田区パラリンピックお断りしました

「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいています

お金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。

いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

 ↓

パラ指定病院組織委の重症者受け入れ要請断る 「コロナ対応優先
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f103db73e6a1378d0280dd7cee159124156b23f

 

東京都墨東病院救命救急センター=東京都墨田区

 

 24日に開幕する東京パラリンピックで、競技会場で大会関係者に傷病者が出た場合に受け入れる「指定病院」の都立墨東病院墨田区)が、救急重症者を受け入れてほしいとの要請を断っていた。新型コロナウイルス感染症感染爆発で、医療が逼迫(ひっぱく)していることが理由という。ほかの複数病院にも同様の動きがある。

 

 病院によると、墨東病院パラリンピック "選手を除く大会関係者" に傷病者が出た際、通常診療範囲内で受け入れる協定大会組織委員会と結んでいる。

 

 これとは別に組織委は12日、墨東病院救命救急センターに対し、競技会場で重度のけが人や病人が出た際、救急搬送を受け入れるように協力を要請した。しかし、感染症指定医療機関であることからコロナ対応を優先するために断ったという。

 

 浜辺祐一救命救急センター部長救命救急センター本来、突発、不測の重症患者に備えるものであり、予定された行事バックアップをするものではない。災害モードコロナ対処すべきだと言われている時期に、こうした協力を約束することはあり得ない。大会直前の要請は、組織自体大会安全に開催できないと思っていることの反映ではないか。開催の是非を早急に議論するべきだ」と話している。

anond:20210821075736

>「政権担当能力のある自民党」の議員の皆さんは何やってんのよ?

 

墨田区運営しました

 

 

 墨田区のスゴさ


 

 墨田区は、50代のワクチン接種率が65・1%、40代が58・3%と他区を大きく引き離す。さらに自宅療養の割合が増えている現段階においては、自宅療養者への医師+看護師訪問診療オンライン健康観察、軽症で重症リスクの高い患者への抗体カクテル療法、区独自の優先病床20床を活用した中等症患者治療回復後の自宅への下り搬送と、「地域完結型」のコロナ戦略を打ち立てている。

 

 人口27万人の墨田区では、都立墨東記念病院(765床) が感染症指定病院として重症、中等症の患者を引き受けている。そのほかは同愛記念病院(403床)と200床以下の小さな病院が幾つかあるだけで大学病院はなく、町場の診療所が地域医療担い手だ。けっして医療資源が豊かとはいえない墨田区が、どうして先駆的なシステムを築けたのか。

   

じつは、墨田区の独行の始まりは、厚生労働省専門家会議(現・コロナ対策分科会)がPCR検査抑制していた昨春にさかのぼる。連日、墨田区保健所には区民から「熱があるので検査をしてほしい」と電話が入った。

 

 大多数の自治体キャパティ不足を理由検査を断っていたが、新任の保健所長、西塚至氏は「必要検査はすべてやろう」と職員鼓舞。自前の検査施設を立ち上げ、保健所医師自ら検体を採取した。西塚氏は、PCR検査の拡大に踏み切った医学的背景を、こう語る。

 

 「新型コロナ感染症では感染者に症状が出る前からウイルスが体外に出ており、かつ症状の強い人ほど多くのウイルスを体外に出すわけでもない。SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザのように、発熱した人から感染源をたどっていくことはできないということを、武漢からチャーター帰国便の感染者や、横浜に入ったクルーズ船の感染者を数多く診療した墨東病院医師から聞いていました。従来の常識通用しない。無症状の人までPCR検査を広げないと感染者を特定できないとわかったのです」

 

 墨田区は、保健所に最新鋭の検査機器を導入し、民間検査会社を誘致して検査キャパを拡大。クラスターが発生すれば「ローラー作戦」と呼ぶ大規模検査実施し、陽性者を隔離する。

 

 その一方で、西塚氏は区内の医師会、診療所と病院責任者が参加するウェブ会議を立ち上げ、行政医療機関との連携を図った。

 

 昨年暮れから今年初めにかけての第三波では、ウェブ会議病院間の情報を共有し、回復した高齢患者地域の七つの病院が受け入れる「下り搬送のしくみを機能させる。墨東病院回復した患者は、次々と地域病院に送られ、病床の逼迫が解消された。

 

 

 保健所を大増員


 

 こうした積み重ねの先に、第五波の現役世代対応型の医療システムが構築されている。西塚氏は、その基本的な考え方を、こう説く。

 

 「公衆衛生(パブリックヘルス)を担う保健所役割は、インテリジェンス(情報分析)とロジスティクス(兵站)です。住民の心と体の健康を守るために地域に何が足りないか資源はどれぐらいあるか分析し、先を読んで人やモノを調達する。検査能力が足りなければ自分でつくればいい。住民ニーズは高いのです」

 当初、10人だった墨田区保健所マンパワーは、人材派遣会社から保健師(看護師)や区役所の他の部署から応援を含めて約100人に拡大している。西塚氏らは、今年5月、第四波で医療崩壊に見舞われた神戸市から医師を招いてウェブ会議で話を聞き、明日はわが身と病床の拡充に乗り出した。

 もともと墨田区には四つの入院重点医療機関」があり、そのなかの一つに区独自運用できるコロナ病床を13床確保していた。軽症者用の病床だったが、この墨田区優先枠を一挙に60床ちかくまで拡張するよう病院要請した。

 病院側は、これに応じ、7月初旬から墨田区優先病床が稼働する。さらに60床のうちの30床を中等症対応グレードアップ。そのうち20床が墨田区優先の中等症病床とされた。酸素投与やステロイドが使えるようにして8月上旬から中等症患者を受け入れている。

 

 

 オンライン診療軌道に乗った


 

 並行して、自宅療養者への医師訪問看護ステーション看護師の往診、オンライン診療による見守りを軌道に乗せた。8月6日時点で、墨田区には自宅療養413人、入院60人、宿泊療養126人の感染者がいる。全体の約7割が自宅療養だ。西塚氏は、自宅療養と墨田区優先病床の連携について、こう語る。

 「今回の波は、若くて軽症の患者さんが多いのですが、頭が痛い、お腹が痛い、薬が効かない、食べられないという自覚症状で重症だと思い、病院に行く、救急車を呼ぶ。つまり患者さんの不安が病床逼迫の大きな要因の一つなのです。その不安を減らし、安心の灯をどれだけ見せられるかが勝負です。だから往診やオンライン診療でひんぱんに連絡を取って、軽症の説明をし、治療をして落ち着いていただく。

 

 そして、もしも症状が悪化して中等症になったら、区の優先病床に入っていただく。ただ、この病床は区民共有の医療資源ですから回復したら休日でも夜間でも、退院していただき、ベッドを空けて、次の方が入れるようにする。10日間の療養期間中であれば民間救急車で自宅までお送りします。

 

 できるだけ軽症のうちに重症化の芽を摘む。そのために抗体カクテル療法も行っています

 

 海外治験入院・死亡リスクが約70%減らせるという抗体カクテル療法、まれインフュージョンリアクション(急性輸液反応)というアナフィラキシーショックに似た副反応も起きることから、国は登録した医療機関への入院で、発症から7日以内などの条件をつけて使用を認めている。

 

 墨田区では四つの入院重点医療機関が登録。軽症でも抗体カクテル療法の条件に合う人がいれば、区の優先病床で実施する。同愛記念病院では、7月下旬から8月10日までに16人の患者抗体カクテル療法の点滴治療を受けている。

 

 「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいていますお金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

  

 

東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略

https://news.yahoo.co.jp/articles/9594f7c90d5b5d23d30b78a39d30079fbe345497?page=2

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