2021-08-22

日中に、酸素飽和度が94%を切ったら救急車を呼べ

今、コロナで自宅待機を続けている方へ

自宅で急変して亡くなられる方や

救急車内で入院先が見つからず結局自宅に帰されたなどのニュース

明日は我が身と気が気でない方がおられると思います

自分大丈夫だろうか、いつ保健所救急車を呼べばよいかと悩まれている方もおられるでしょう

私は都内の中規模病院コロナ患者の受け入れ調整をしています

ここ数日は毎日100件ほどのコロナ患者受入要請お断りしています

受け入れについてはタイミングもあるのですが

確実に受け入れができない基準があるのでお知らせしま

あなた入院難民にならないように

あくまで当院の受入れの可否基準ですが、参考にしてください

病院スペックですが、中規模病院とはだいたい300床以上のベッドがある病院と思ってください

コロナ患者用のICU集中治療室)が1室あります

クモ(ECMO)はありません

コロナ専用病棟は2つフロアがあり計30床あります

今までは陰圧フロアだけだったのが最近増床しました

300床の病院なのに30床しか確保できてないの?と思われるでしょう

通常の大部屋入院は4ベッドで1室なのをコロナ患者さんは1室1人で使うので

30床でも単純計算120床分のスペースを使用しているのです

おかげでコロナ患者以外の入院の受入数がかなり減りました

さて救急から受け入れの要請が来るとまず確認するのが酸素飽和度です

当院はエクモがないので重症者は受け入れません

中等症Ⅰの患者までです

厚生労働省では患者の症状を「軽症」「中等症Ⅰ」「中等症Ⅱ」「重症」の4段階に分類されています

中等症Ⅰとは酸素飽和度が93%-96%の患者です

中等症Ⅱの患者には酸素投与が随時必要となるので当院では対応できないのです

通常の病床をササっとコロナ病床にした程度の病院はどこも同じ受け入れ基準かと思います

なので92%以下の患者はそれだけで受入不可となります

93%以下で息苦しい方は今すぐ対応必要です

そしてじゃあ自分は93%になったら呼べばいいのかと思わないでください

時間帯が診療時間であることも重要です

なぜならその日宿直の医師が呼吸器の先生とは限らないからです

診療時間外は私のような調整人もいないので救急から要請

警備員が当直医師に直接確認しま

恐ろしいですね

整形外科の宿直医師酸素飽和度93%の患者を受け入れる事はありえません

入院手続きもできないので病室も決まりません

それから持病をお持ちでしたら各科で調整が必要になります

主治医のいる病院とのやりとりもできないので時間外の受入はやはり難しいです

コントロールの難しい病気をお持ちの方は診療時間内でも

93%以上でも受け入れの確率は下がってきます

なので平素は健康な方でコロナ罹患された方は

病院診療時間内で酸素飽和度が94%になりそうであれば

帰国者接触電話相談センター相談したほうが良いです

ちなみに急変しやすいのは罹患後1週間後程度らしいです

あなた入院難民にならないように

そして適切な治療が受けられますように願っています

追記 帰国者接触電話相談センター相談したほうが良いです=救急車を呼ぶタイミング

よろしくお願いしま

あと題名替えました

  • せっかく読んだのにタイトルの「救急車を呼ぶタイミング」がどこにも書かれていませんでした。 長文を読んだ末に「帰国者・接触者電話相談センターに相談だ!」とか言われても意味...

    • わかりにくくてすみません 題名替えました わかりやすくなったかな

  • パキオスメーターを自宅に配備する。血圧計も置いておく。もちろん毎日計測する Apple Watchを身につける(酸素飽和度と心拍数測れる) 水と食べ物と経口補水液オーエスワン - OS-1みた...

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