2021-08-24

厚労省の 新型コロナに関する11知識 という資料がひどかった

厚生労働省サイトに、

(2021年8月版)新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識」というPDF資料があった。

2021年8月6日に掲載されたものである


これを見て絶句した。

全く危機感が伝わらない。今の状況を反映しておらず、むしろこの状況を隠そうとしているのではないかと思ったほどだ。


Q 海外と比べて、日本新型コロナウイルス感染症と診断されている人の数は多いのですか。

A 日本人口当たりの感染者数、死者数は、全世界の平均や主要国と比べて低い水準で推移しています

海外比較するのは参考にはなるがあまり意味はない。各国で行っている対策も状況も全く異なるためである。「低い水準」と言って安心させてしまっている。


Q 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する人はどれくらいですか。

A 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人の割合や死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向にあります重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、2020年6月以降に診断された人の中では、

重症化する人の割合は 約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)、

・死亡する人の割合は 約1.0%(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)となっています

割合で見てしまうとこの程度かと思ってしまう。0.06%なんて数字を見ると、自分大丈夫と思ってしまう人がほとんどなのではないだろうか。

ただ、感染者数が爆発的に増えるにつれこの人数は増えることになるし、運悪く、それは自分になってしまうかもしれない。


Q 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、どれくらいの人が他の人に感染させていますか。

A 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています

このため、感染防護なしに3密(密閉・密集・密接)の環境で多くの人と接するなどによって1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ、新型コロナウイルス感染症流行を抑えることができます

今この状況で、「1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ」と、仮定の話で安心させてどうするの?

デルタ株の感染力の強さはもう報道されている通り。


Q 新型コロナウイルス感染症を拡げないためには、どのような場面に注意する必要がありますか。

A 新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫感染接触感染によって感染するため、3密(密閉・密集・密接)の環境感染リスクが高まります

このほか、飲酒を伴う懇親会等、大人数や長時間におよぶ飲食マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすく、注意が必要です。

Q 新型コロナウイルス変異について教えてください。

A 個人基本的感染予防対策は、変異株であっても、3密(密集・密接・密閉)や特にリスクの高い5つの場面の回避マスクの適切な着用、手洗いなどが有効です。

情報が古い。デルタ株に置き換わっている現在、1密でもリスクであり、3密を回避しましょうというのはもう過去の話だと思っている。


Q 新型コロナウイルス感染症はどのようにして治療するのですか。

A 軽症の場合は経過観察のみで自然に軽快することが多く、必要場合に解熱薬などの対症療法を行います呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬、中和抗体薬の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器等による集中治療を行うことがあります。こうした治療法の確立もあり、新型コロナウイルス感染症入院した方が死亡する割合は低くなっています発熱や咳などの症状が出たら、まずは身近な医療機関相談してください。

いやいや、今入院したくてもできないんだってば。


なんか、国や厚生労働省がこんなスタンスから、一向に対策も進まず、対策も後手後手で、こんな状況になっているんじゃないかと思ってしまった。

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