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はてなキーワード: マーケティングとは

2021-02-21

薬機法景表法無視のインスタ広告をどうにかしてほしい

サプリメントコスメ界隈の異常なマーケティングに注目が集まりつつあってうれしい。これらの企業インスタグラムという武器を手にやりたい放題しており、正直に法律を守る企業馬鹿を見る時代になってしまっている。企業Facebook消費者庁厚生労働省も、いい加減この問題に真面目に取り組めよと思う。

インスタグラム広告スクショするしか通報手段がない

インスタグラム広告投稿には一応「通報する」ボタンがあるが、薬機法景表法無視広告を出しまくっているFacebook通報したところで何の効果も期待できない。消費者庁厚生労働省通報するには、画面をスクショしてそのファイルを添付する、もしくはその画像をどこかに再アップしたURLを添付するという手段をとるしかなく非常に面倒。なので通報する人は必然的に少なくなり、違法広告が垂れ流される形になっている。ストーリーズの広告にいたっては、動画場合画面録画でしか通報することができないため、通報にはさらに強いモチベーション必要

PR案件はもはや数が多すぎて通報不可能

一般の人にPRしてもらう案件については、数百数千という人の投稿があるためもはや完全に闇の中。24時間で消える個人ストーリーズでのPRに至っては、フォロワー以外が時間内に確認することはほぼ不可能なので、効果効能いくらだって謳える完全無法地帯と化している。たとえ「※個人の感想です」といった打ち消し表示を付けた場合でも効果効能を謳うことはNGとされているのだが、打ち消し表記すら行っていない投稿ほとんど。まともな企業であればPR案件においても薬機法景表法抵触する表現になっていないか確認を行うはずだが、サプリメント界隈などでは明らかにそれを行っていないと思われる、効果効能を謳うPR投稿散見される。

から美容健康ジャンルコンプライアンス意識の低い中小企業によるアウトな販促が多く行われてきたが、それがインスタグラムというツール悪魔合体して地獄(彼らにとっては天天国)が形成されている。いい加減消費者庁厚生労働省も国も、この地獄にメスを入れるべき。キラキラ悪徳商法を許してはいけない。はてな人達ってインスタやってなさそうなイメージもあるけど、違反投稿見つけたらみんなで地道に通報していきましょう。




余談:これまでえげつない数のPR販促効果効能を謳っちゃってる広告によって急成長し東証一部上場企業に買収された某サプリメーカー上場企業傘下ではそんな危ない投稿はもう出来ないと思うんだけど、これからはどう成長させていくつもりなのか大変興味がある。ベンチャーやらかし東証一部上場企業子会社やらかしは、社会的責任の大きさも報道ニュースバリューの大きさもまるで違うので気をつけた方がいいと思います。(ていうかこれまでのことが買収によって水に流されるわけでもないけれど)

2021-02-19

anond:20210218230048

思いつく限り。

前提

  • 大人になってくると、(おおむね)異性に対して好意をいだくということが出てくる
  • 好きというのも幅があって、まあ素敵な人となんやかんやしたいという欲も出てくる
    • 話したい、好意を向けて欲しい、触りたい、などなど
    • また逆に、よく知らない・あるいは嫌いな人からそういった「なんやかや」をされるのは苦痛であるというのも、とても重要観点
  • こういう感情があることは、人間有性生殖という方式をとっていることと関係しており、おおむね不可避
  • 子供のうちはこの感覚が無いか薄いので、まだよくわからないとは思う

水商売について

遊郭について

水商売現在

以下略

anond:20210219071752

主です。本当にこれはそう。

先進的なマーケティング手法で儲けるならともかく、その中であえてのネットワークビジネスをやり続ける会社体制自体信用ならん感じがする。

サービス販売から在庫は持たなくていいし、掛け金も大してでかくはないらしいんだけど、選民思想で全ての人を見下すその態度が1番気に入らない、もやもやする…

anond:20210217235355

少し仲良くなった職場の同僚からご飯誘われて、ノーガードで行ったらネットワークビジネス系の勧誘うんざりしたわ。

なんだろね、やっぱり選民思想というか、「早く気付いてこちら側に来なよ」的な、「わたしたちトレンドの一歩先を行っている」的な、しかもそれが本当の意味経済的弱肉強食の上の方や、先進的なマーケティング手法じゃなくて、餌にされてるし使い古された手法だしっていう…

もやもやするよな。

2021-02-18

なんで食べれば食べるだけ痩せる唐揚げ売らないの?

普通唐揚げは食べれば食べるだけ太る。

でも食べれば食べるだけ痩せる唐揚げを売れば痩せたい人にニーズがあるはずだ。

なぜ食べれば食べるだけ痩せる唐揚げを売らないのか。

食品会社マーケティングに失敗しているのではないだろうか。

食べれば食べるだけ痩せる唐揚げ販売を早急に行ってほしい。

2021-02-17

anond:20210217180703

ワイはマーケティング以外で科学的にという言葉を使うヤツは

バカと見做しているよ

実際、バカじゃなかったことが無い

2021-02-13

D2Cのサプリとか化粧品とか

パーソナライズされた化粧品サプリのD2Cすごいなと思ったけど決算資料

ファブレスによりマーケティングに注力」

データリブンによる経営

「高い利益率、LTV」

とか書かれてしまうと、化粧品とは?サプリメントとは?という気持ちになってしま・・・

2021-02-08

懸賞はがきって家族の誰の名前を書くかいつも悩む

子供にした方が当選やすいのではないかとか

もし本気でマーケティングに利用されているなら

0.5点の菓子パンばかり貼ってる41歳のおっさん対象外だろうなとか

2021-02-07

愚かな消費者の遠吠え

とある大手ニュースサイト記事になってた眼鏡の曇り止めを買ったらゴミだった

繰り返し使える湿式クロスなのだが、開封直後から薬液をあまり感じず嫌な予感はした

説明通り拭き込むも、「300回使える」とか言う触れ込みが1回目からほぼ効果なしだよ

釣られたかと思って元記事確認したけど、PR記事表記無かったわクソが

検索しても賞賛のページばかりで、これマーケティングすげえってことかAsrock超えたな(早口)

2021-02-05

マッチングした業者っぽい子と電話する

めっちゃ可愛いから俺のち◯こは業者じゃなかったらいいなと言っているけど99%業者だと思う。

プロフィール

ゴルフ好き

仕事マーケティングフリーランス

・めちゃ可愛い

・「趣味資産運用です」

もうLINE交換して半本命みたいな子がいるから、正直さっさと業者認定して切りたいのが本音

から今日業者だと認定できないと一番困る。

なんか業者を釣ることのできる話題とか言葉があったら教えて欲しい。

正直、増田に1人や2人マッチングアプリ業者おるやろ?

教えてクレメンス

2021-02-03

anond:20210203171121

仮におーいお茶男尊女卑意味があるとして、そんな商品名お茶をわざわざ自分で買う男ってなんなの?パシリ気持ちになってんの?

男尊女卑マーケティング対象になるような男だったらどう考えても「旦那様、お茶でございます」の方を買うだろ

2021-01-31

ウイスキー

https://togetter.com/li/1656736

最近こう言うのが1000ブクマくらいされてて読んだけど

安いブレンデッドやバーボンの甘ったるいグレーン感がダメで、結局のところ2000円前後で買えるものには限界があると思っているのでブコメも含め楽しめなかった。

もう少しだけウイスキーバリエーションお金の余裕がある人にオススメないでしょうか

3000前後だとグレンリベット12, グレンモーレンジ10, ボウモア12あたりはコスパ良いと思う

4000, 5000〜でもコスパがいい酒はいっぱいあると思う。タリスカー10, グレンドロナック12, アードベッグten(上記記事で出てきてたけど2000円前後では買えない)

1万近くなるとバンバン買うことはできないけどバーで飲むよりはずっと安いので口に合うものは家に置いておきたい

スプリングバンク, グレンモーレンジスピオス, アードベッグコリーブレッカン, グレンドロナック18(マッカランマーケティングがすこぶる上手なのでどんどん値段が高騰しているけど安価に同クオリティシェリー樽系を飲みたかったらグレンドロナックとかが良い、と聞いた)

こういう話をもっとしたい

ファン参加型企画地雷

ダンス動画投稿してみんなでMVを作ろうとかそういうやつ

アーティストの歌とダンスが見たいので知らん素人はどうでもいい

推しが好きな曲のPVを作るにあたって動画募集したので私はMVを一生見ないことにした

まあ運営にとって私はマーケティング対象外なのだろう

2021-01-23

anond:20210122171421

よくある勘違いだけど、広告打ったりするのだけじゃなくて

製品を作るためのユーザー理解マーケティングの一環

2021-01-22

anond:20210122183330

うーん、俺は絵とか全く描かないし、元増田みたいな立場になったことは無いから何とも言えないけれど...

全くの素人の考えとしては、やっぱり「うまいなあ」っていう絵はデッサンとか基礎的なところが良く出来てる気がするから、基礎的な練習をしていくのが一番いいんじゃないかな

投稿はできなくても絵を書くのがやめられないんだったら、絵の投稿はきっぱりやめて、自信がつくまでそういう練習するのもいいと思う。

そんで苦痛じゃなければ、練習に並行して売れてる絵を研究したりするのはどうかな?「自分の絵に何が足りないか」というよりも、どういう絵が売れるのかに充填をおいて、マーケティング的な手法とかを取り入れたりしながら、客観的分析してくのが良いと思う

マーケティングって大変だな・・・

一度もやったことのない仕事を任せられ、

苦手以前になにをしたらいいか全くわからない

自転車に初めて乗る園児のようである

クソめんどくさい

マーケティング業務にしている人間って、

スクールカース上位の陽キャゃばかりのポジティブ人間ばかりなんだろうな

anond:20210122154403

そういうこと

要はマーケティングなんもやってなかったという

使われないシステムを開発するのと同じ

反省記事見ると普通ゲーマーリーチできなかったってちらほら書いてあるけど

じゃあその普通ゲーマーリーチするにはどうすればよかったかは振り返れてないんだよね

anond:20210122143201

AI増田だと思う

最近増田はてブTwitter拡散ってケースも散見されるようになったため

マーケティング活用できるということでWeb広告業界大手の某社が試してる

2021-01-20

彼氏の♂あわシャリディタオル

 ドラッグストアで買い物をしていると、お風呂用のボディタオルがへたってきていることを思い出した。ずいぶん前から使っていて、もう何本も糸がほつれているのだ。僕はボディソープ売り場の横に、ボディタオルが置かれているのを見つけた。男女兼用のものもあったが、だいたい中段より上が男性用、下が女性用になっているようだ。そして、僕は中段より上に、"それ"を発見した。

"彼氏の♂あわシャリディタオル"

 パッケージにはそう書かれていた。僕はこの商品をみて、違和感を感じた。商品名や黒とシルバーの地味な配色から男性向けの商品であることは明確だった。しかし、僕はどうしてもその商品、ひいてはマーケティングが僕に向けられたものではないような気がした。

 特に、僕がどうしようもない違和感を感じるのは、"彼氏の"の部分である

 男性自分のことを"彼氏"であると、普段から認識しているだろうか。たとえば僕は、これまでも誰かの"彼氏"であったし、現在も誰かの"彼氏"であるしかし、自分を表す代名詞として"彼氏"を持ち出されると変な感じがする。"彼氏"は僕の"彼女"が使う代名詞であって、僕や、どこの馬の骨かわからない企業が僕のことを"彼氏"とするのは間違っている。これは一般的感覚だろう。これらから、この"彼氏の"は男性ではなく、女性、つまり"彼女"に向けて書かれた言葉であることがわかる。

 "彼女彼氏のボディタオルを買いに来た"のだ。

 この一文節には、さら重要情報が含まれている。"旦那"ではなく"彼氏"と書かれていることだ。ここから彼女は未婚であり、現在同棲中か、あるいは半同棲であることがわかる。

 これは僕の想像だが、半同棲中という方が近いだろう。二人で家を借りて本格的に同棲をするというのであれば、ボディタオルのような基本的日用品は、すでに買っているはずだ。そして、それは買い換えられることが少ない。一般的なボディタオルは、一般的な男女の関係よりも丈夫にできている。

 彼女は、彼氏のボディタオルを買い替えに来たのではなく、ないから買いに来たのだろう。ボディタオルがない、ということは、彼らはお互いに別の住まいを持っている。つまり彼女の家にボディタオルが必要なほどの頻度で男が出入りしている可能性が高い。

 "彼女は健気にも、半同棲中の彼氏のためにボディタオルを買いに来た"というわけだ。

 これも想像だが、彼女彼氏に主導権を握られているはずだ。僕のような気弱な男は「ボディタオルがほしいなぁ」と思ったら、自分で用意する。仕事がめちゃくちゃ上手くいった日に、血迷って「ボディタオル買ってきて」と頼んだとしても、主導権が彼女にあるなら「自分で買ってきなさいよ」と言われてしまうだろう。彼女にボディタオルを買わせることができるのは、主導権を持った男だけだ。

 そして、これは商品名が"旦那"ではなく"彼氏"であることにもつながる。旦那に「ボディタオルを買ってきて」と言われて買いに行く嫁は、ごく少数ということだ。

 "彼女は健気にも、半同棲中の主導権を持った彼氏のためにボディタオルを買いに来ている"ということになる。

 黒とシルバーの地味だと思っていた配色が、どこか攻撃的に見えてきた。

 さら想像を深めていこう。「ボディタオル買ってきて」というセリフを例示している通り、彼女自発的に、ボディタオルを買いに来たのではないかもしれない。いくら気の回る人でも、人は他人のボディタオルにまで、気はまわらない。

 彼女彼氏のために、食器を用意したり、シャツアイロンをかけてあげることはあるかもしれない。しか彼氏が、風呂という限定的シチュエーションにおいて、身体を洗いにくいかもしれないと想像して、ボディタオルを用意する彼女はさすがに出来すぎである

 "彼女は健気にも、半同棲中の主導権を持った彼氏に「ボディタオル買ってきて」と言われ、ボディタオルを買いに来ている" かもしれない。

 そして、ボディソープ売り場でようやく目にしたのが、「彼氏の♂あわシャリディタオル」。

 ここまでくれば、あとは適当情報を付加すれば、ペルソナが見えてくる。 <h3>o- *</h3>

 彼女は今年の四月から新社会人になった。新しい人間関係、初めての仕事、そして、初めてのひとり暮らし。期待に胸を踊らせたのは、もう数ヶ月前だ。いざ入社してみると、雑用のような仕事接待に追われる日々が続く。自分大学生の頃に描いた、キラキラした社会人像との差に、ため息が漏れる。

 そんな彼女にも、三ヶ月前に彼氏ができた。少し年上で、あまり自分を曲げないが、優しい一面もある男だ。彼女はこれまでも、恋人ができたことはあった。それは所詮学生同士の付き合い。彼女の家は厳しかったので、ずっと一緒にいられたわけでもないし、深いつながりを感じたことはない。

 しかし、今回は違った。彼女彼氏が望む限りは、何時間だって一緒にいることができた。彼女は、彼氏と過ごす中で、深い心のつながりを感じるようになった。彼女は、彼氏に夢中になった。やがて週に三日は、彼氏が泊まりに来るようになった。彼氏との生活は、本番のおままごとみたいに、楽しいものだった。

 最近、そんな幸せ関係に陰りが見えはじめた。彼が泊まりに来る頻度が減ってきたのだ。彼氏の態度も少し冷たくなったと感じる。初めは料理を作ってあげると、嬉しそうにしてくれた彼氏だったが、今では、食べ終わるとだまってスマホさわり始める。私はあなた奴隷じゃないのよ。そんなことは言えるはずもなく、緩やかな怒りと悲しみを感じた。彼女は、彼氏ともう一度、あの頃のような関係にもどりたいと思っていた。

 ある日、彼氏が言った。「ボディタオルを買ってきて」

「うん、わかった。今度買ってくるね」彼女は明るく取り繕ったように言った。

 彼女は考えた。誰しも、他人の家というのは、自分の家ほど居心地が良くない。彼氏は、風呂自分のボディタオルがなくて、不自由に感じていたのだろう。私は、そんなことも気がつけなかったのか。彼氏の居心地がよくなるよう気を使えれば、もっと一緒にいてくれるだろうか。

 彼女ドラッグストアで買い物をしている最中に、そのことを思い出した。

「ボディタオル、買わないと。」

 彼女ボディソープ売り場の横に、ボディタオルが置かれているのを見つけた。男女兼用のものもあったが、だいたい中段より上が男性用、下が女性用になっているようだ。そして、彼女は中段より上に、"それ"を発見した。

彼氏の♂あわシャリディタオル…? これにしよっか。」 <h3>o- **</h3>

と、ここまで想像したところで、僕はそれをカゴに入れ、レジに持っていった。

2021-01-19

anond:20210119130905

元増田です。

>『審判』のくだり、商業的に自由とはどういう意味

仕掛けられたマーケティング接点では無い出会いだった(古本屋の偶然)ということ?

それとも、審判の中身・題材に関連したことを言っている?

もっともな指摘だと思います。俺が意図していたのは前者ですね。

ただ、改めて考えてみれば、カフカにも商品としてムーブメントを仕掛けられた(今も?)タイミングがきっとあって、その延長上であのとき本棚に並んでいたわけで、俺はあの偶然の出会いについて大切に重きを置いてるけど、そういう意味では完全にマーケティングってやつから自由ではないよなあ、と思いました。

で、『審判』の中身・題材〜という部分。本当に偶然なんだけど、ちょっと思いついたことがあって、テンション上がりました。本文に追記してみます

anond:20210119020747

興味深く読んだ。

審判』のくだり、商業的に自由とはどういう意味

仕掛けられたマーケティング接点では無い出会いだった(古本屋の偶然)ということ?

それとも、審判の中身・題材に関連したことを言っている?

西野氏、おれは小物ホイホイだと思っている。フォロワー批判者も。

人を集められるのは、大衆消費社会(頭数が物を言う場。意味的に従来のテレビ雑誌と同じ。計測可能・直接経済が生じている点では上位互換)において力だ。新しいフィールドで、逆説も用いながら、信者たち・批判者たちとすったもんだ経済行為を営むのは、別に悪いことじゃない。良いことでもない。単に在り方で、力を伴う在り方だ。

でもちんまいなー、と感じもする。そう感じる理由は、集まってる人々を見てウンザリするのが大きいだろう。

しかしだからといって批判者になると、結局西野伝説語り部になる。

関わらないに限る。

俺たちはたぶん、キングコング西野氏的なものに勝てない話(追記

こうやってわざわざ文章に取り上げている時点で自分の負けをさらに引き寄せるようなものだと思うんだけど、こりゃあ敵わねえな、と思ったから書いておく。

いま話題のプペルじゃなくって、西野氏がある大学卒業式講演に来たときの話。俺も現場ではもちろん、動画を視聴したわけでもないんだけど、twitterキャプチャで見たのね。

それで、たぶん最初に登壇したとき学生たちの反応が、そこまで芳しくなかったんでしょう。西野氏がこんなことを言う(経緯は俺の推測です。念のため)。

「みなさんには二つの選択肢がある」

「今みたいなバラバラ拍手西野を迎え入れるのか、それとも全員立ち上がって、西野あらためて迎え入れるのか」

「僕自身はどっちでもいいんです」

ってやつです。

俺はこの画像を見たとき、これは敵わねえな、と思ったよ。というか、なんだろうな、この世界で「西野氏的なもの」にしてやられないように、こいつを回避し続けるのは、相当至難の業だな、と思った。

「どっちでもいいんです」と言いつつ、西野氏の希望は当然、万雷の拍手でみんなが自分を迎え入れてくれることなんだけど、西野氏はたぶん、仕切り直すことで学生たちが自身を全霊で歓迎してくれることを確信していたと思うんだ。なんでかというと、それは別に西野氏がスーパー人物からでも、彼へのはちきれそうな期待を学生たちから感じたからでもなくて、むしろ反対に、学生たちにとって西野氏なんて、特に興味もない、当初はそれこそどっちでもいい相手だったからで、西野氏もそれをよく理解していたからだと思うんだ。

たぶん、学生たちにとって西野氏なんてマジでどうでもよかった。だから最初登場してくる西野氏に拍手していたときも、自分がどんなテンションで手を叩いてるかなんて意識しないで、漠然と手を叩いていただろう。「空っぽ」だったんだ。

それが、登壇した直後の西野氏のひと言で、まず自分たちに思わぬ選択肢が与えられていることに気付かされた。西野氏をもっと歓迎してあらためて迎えるかどうか、という選択肢だ。

そして、みんなで一体になって西野氏を歓迎した方が、どっちかと言えば雰囲気的にハッピーだな、ということを、ここではじめて「想像させられた」。

悪い言い方をすれば、それまでがらんどうのまま椅子ぼんやり座ってたところに、気持ちの部分で血肉が入ったんだ。

俺はその後のことを知らないけど(動画を観たくないから)、たぶん、二度目は割れんばかりの喝采で迎え入れられたんだろう。まるで魔法のように大勢の人を操ってみせた話だけど、こんなの良くも悪くも人間を冷静に観察し続け、相手をナメてかかることができる人物なら手のひらの上の話だ。たぶん、西野氏にしてみれば楽勝だっただろう。

「どっちでもいいんです」という登壇直後の発言も上手い。これが例えば、自分から拍手を強いるような言動があれば、学生の方にも抵抗感がある。歓迎するかどうか、あくま学生の側に選ばせることで、かつ、自分たちでこの場をハッピー雰囲気で満たすことができると想像させた時点で、西野氏の勝ち確だったのだ。

そこには「ほとんどの人間は通常何も考えないで生きているし、何にも興味を持たずに生きている。だからこそ、自分たちが主役として何かを選び、決定することができる機会を与えられたとき自分たちこそこの場を盛り上げられると確信したとき、その魅力から逃れられない」という冷静な人間観がある。これは敵わねえよ。俺もその場にいたら拍手してると思う。きっとね。

そういう西野氏が『えんとつ町のプペル』をひっさげてエンターテインメント業界数字を出せるか…はまた別の話なんだけど、それは西野氏が卒業式で見せたような手法が通じないからじゃなくて、反対に、エンターテインメント世界こそ、西野氏的な方法跋扈する世界からだと思うんだ。西野氏の特異性って、そういう技法を非演芸的な空間一般ピーポーに容赦なく使用したところにあるんであって、業界としてはありふれた手法人間観だと思うんだよな。

こういっちゃなんだけど、どの作品ブームを仕掛けるのも、「人間ってやつは99%空っぽで、何も考えていなくて、でも自分には特別な見識や機会が与えられていると信じていて、自分で何かを決めることができるという幻想があって、人生を楽しむ権利があると思い込んでいて、できればそれを周りの人たちと共有できたら最高!」的な人間観で消費者を見てないと、市場になんて参戦できないんじゃねえかな。

具体的な作品名とブーム出したら不快にさせるだけだろうけど、例えば『ジョーカー』みたいなダークで暴力的作品も、文芸的な邦画作品も、屈折はしてるけど、結局はそういう手法で仕掛けられてると思うんだ。俺には『えんとつ町のプペル』をめぐるプロモーションと、他のエンターテインメントの仕掛け方の本質的な違いって正直わかんねえんだよな。

もちろん、作品としての評価は別かもしれない。でも、俺たちが感じるような「ああ、いい作品だった!」「うーん、クソだった!」が、はたして、俺たちを無意識にがんじがらめる商業的な網から、いったいどこまで自由なもんだろうな? って気もする。

商業的なアプローチから自由って話のひとつの余談として、俺が浪人とき、気まぐれで古本屋に入ったことがあった。11月ぐらいのことだ。街も全体的に灰色だったし、俺の心も灰色だった。俺はこの受験に失敗したら死のうかな、と思っていた。

たまたまカフカの『審判』という本が目に入った。新潮版だ。レア(たぶん)。

俺はカフカなんて『変身』しか知らなかったので、興味と呼ぶにも希薄感情のまま、本当にたまたま、それをレジに持ってった。200円ぐらいだったと思う。

審判』は俺の人生を完全に変えた。どちらかと言うと悪い方にだけど、とにかく、他のどんな作品とどんなかたちで出会ってもあり得ないくらい、深く俺をゆさぶった。

あれこそ、商業の魔の手から完全に自由体験だった。そして、ああい運命と呼べる体験しか、人と作品出会いは本当には成立しねえんじゃねえかな…というのはロマンチックすぎるかもしれないけど、俺は割と本気でそう思ってる。

ところで、あのとき審判』を手に取る代わりに、西野氏のオンラインサロンに参加していたらどうなっただろう?

それでも俺の人生はきっと「完全に変わった」だろうな、と思う。むしろ審判』で三日間くらい飯の味がしなくなるような体験よりよっぽどハッピーだろう。

結局、そんなもんなんだ。キングコング西野氏的なものはこの世界の至るところに、程度の差こそあるけどあふれているし、おおよそ感動はオンラインサロンの充実感で代替される。だから、俺たちはたぶん、キングコング西野氏的なもの永遠に勝てないだろうと思う。

追記

トラバで、「『審判』のくだりでお前が言ってる、商業的に自由っていうのは、仕掛けられたマーケティング接点では無い出会いだった(古本屋の偶然)という意味か、『審判』の中身・題材に関連したことか?」という質問をいただいて、これは前者のつもりで書きました。

ただ、カフカという作家についても、おそらく、「再発見された天才カフカ」「俺たちの代弁者カフカ」「いま、イケてるやつはカフカを読む! カフカで他のみんなと差をつけちゃえ!」的なかたちで仕掛けられたムーブメントがきっとあだたんだと思います

審判』もきっと、その延長上で古本屋の棚に並んでいたわけで、そう考えると消費者小馬鹿にしつつも心理の隙間に入ってこようとする商業ってやつからは、千切っても千切っても完全に自由にはなれないのかな、と思いました。

ところで、上記の「『審判』の中身・題材に関連したこと」という部分で思いついたことがあるので、それを付記しておきます

審判』のネタバレになること、作品解釈あくまで俺によることをことわっておくのですが、『審判』は、「自分という存在について徹底的に考え続けた者は、必ず破滅する」という話です。

カフカにはたぶん、いわゆる「自分探し」を揶揄するつもりはまったくなかったことをふまえて考察するんですが、物語の冒頭でなんの脈絡もなく訴えられた結果(罪状も明かされない)、

自分はこれまで、どんな善行(悪行)を重ねてきたか

自分の将来にはどんな可能性が残されているか

そもそも自分とはこの社会世界)において何者か」

を考え、自分無罪を信じぬいた結果、得体の知れない訴訟にハマりこんでいき、破綻する話です。

自分を「信じ抜いた」結果、破滅を迎える。俺が増田に『審判』の話を書いたのは本当にたまたまですが、『プペル』のキャッチコピーを考えたとき、ああ、この対比は面白いな、と思いました。

で、この面白いという感覚には続きがあります

俺は上で、あえて「自分探し」という表現しました。なんでかというと、こう思ったからです。

審判』の「自分という存在について徹底的に考え続けた者は、必ず破滅する」という一つの解釈について、次のように補足・換言してみる。

自分という存在(の可能性)について徹底的に考え続けた(諦めなかった)者は、(社会的に)必ず破滅する(≒冷遇される)」

…こうしてみると、この増田でも話題にしてきた別の「作品」が見えてこねえか? ということです。

俺は何十回でも強調するつもりなんだけど、俺は『審判』と『プペル』を同列に見ているわけではなくて(『プペル』も別に、読み終わった後しばらく飯の味がわからなくなるくらい衝撃だった、って言われたくはないだろうし)、ただ、この辺ってけっこう曖昧で危ういんじゃねえか、ということです。

自己」「孤立」「理解不能なマジョリティ」「困難な戦い」、こういった要素を含む物語は、例え真逆メッセージを送っていたとしても、じゃあ全然違う別モンだぜ、と胸を張って主張できるかと言うと、「いや、うん、全然違うよ、違うんだけど…ちょっと小一時間整理させてくんねえか」というところがある気がして、それが面白いな、と思いました。

強いて言えば、俺は子供に『審判』は絶対読ませたくないし、『プペル』は別にいいんじゃねえの、という感じです。

それは、『審判』が俺にとってスペシャルなのと、あと単に理解できても暗い気持ちになるからで、自分の子供がそんなんなったらイヤだからです。

2021-01-17

anond:20210117002145

深夜に投稿たから「誰の目にも止まらないだろうな」と思ってたけど、はてブを見る限り意外と見てもらえているようで嬉しい。

一人一人がそんな専門的な事を調べても正しく読めるかはわからない。税金使って消費者庁作ってその辺の調査作業を代わりにしてもらってるんだから、それを見ればいいよhttps://www.caa.go.jp/notice/entry/019867/

その通りだと思う。本当はこういうこと調べなくてもすぐに真偽が分かるのが一番いいんだけどね。なかなかそうも行かなくてせつない。

別の方が返信してくれているけど、

消費者庁のヤツ、首から下げるヤツの話で、増田が調べた事案は据置のヤツ。会社のは恐らく製品ではない。教授の調べたのは製品

この通りで、意外と消費者庁国民生活センターから据え置きのやつに対してハッキリとした発言ないみたいなんだよね。

クレベリンはただの雑貨です https://chrome.hatenablog.jp/entry/2020/03/11/180921 というエントリを書いたのを思い出した。社長も「あくまでも雑貨」とか言ってるよ(´・ω・`)

ホントにこれ良くないよね!!

大幸薬品の「クレベリン」はコロナ対策になるか

https://toyokeizai.net/articles/-/334771

今ではSNSで「クレベリンを使ったらこシーズンインフルエンザにかからなかった」という書き込みも出ている。以前は「とんでもない商品だ」という声が多かったが最近は「効いているようだ」という書き込みも出てきており、ある程度の民意は獲得できたと思っている。

――その論文があることによってクレベリンの有効性が一般消費者評価されているのでしょうか?

一般の方にはマーケティング評価されている。むしろ評価されていないのはガバメント政府)ね。これからガバメントからのご理解も得たい。

民意とかマーケティングでの評価じゃなくて、再現可能数字・・・

「クレベリンに含まれる二酸化塩素ガスコロナウイルスに効果があると学会で発表している」と強調する大幸薬品柴田社長

これは知らなかった、もう調べる気もないので誰かよろしく


というかこんな趣味とも言えないどうでもいい書き込みで(User数少ないとはいえ)ホットエントリ載って悲しい。仕事でなにか記事書いてホットエントリ入ったら評価+されるのに。まぁめんどくさくて書いてないんだけどさ。

モンハン大剣好き。モンハンに限らずスキ大きい高威力武器だいすき。なんか新しいやつアクションっぽくて面白いらしいね。皆で集まってワイワイやりたい。

2021-01-16

マーケティング屋さん

転職関係サイトを見てると、データアナリストマーケティング募集が多い。

 

数年前、アドレスホッパーについて、バラエティ番組が取り上げていた時、取材を受けたほとんどの人がマーケティングをしていると言っていた。

 

ある程度、データを細分化して分析するのは良いのだが、ピボットテーブルみたいなデータしか作れないなら、いらないよな。

 

マーケティング外注して金を払う会社って、かえって危険じゃないか

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