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はてなキーワード: 歴史的とは

2021-11-27

フェミニズム女性以外の人間包摂していかなければならなかったのは、歴史的議論を積み重ねていった結果、女性の権利を確保するために無視することができなかったからだと思ったが違うのかな

もしいまのフェミニズムがその思想パージしたいならするのは構わないことだと思うが、それはもはやフェミニズムという活動女性の権利獲得を目的としないということにならないだろうか

anond:20211127003726

実害が伴なっている人種差別比較されても?

それにその作品は、歴史的な背景などの注意書きを入れた上で、配信を再開する方針を取っているところもあります

同じ土俵に立たせている時点で、「性差別性搾取とされる表現」の規制有効性の議論とはかけ離れたものになりますよ?

2021-11-24

エロゾーニングとか言われるのにゲイゾーニングって言っちゃダメなの?

エロゾーニングとか最近話題になってるけど

それならば「ゲイ飲み屋は2丁目にゾーニングしろ!」とか言っていいよね。

なんだかんだ言ってゲイ嫌悪感持ってる人多いし配慮しないとダメだよね。

歴史的に言えば黒人不快感を持ってる人いたし

ユダヤ人不快感を持ってる人も多くいたか

アパルトヘイトとかの隔離政策は間違ってなかったっていうことでいいよね?

それを言ったら「人種ゾーニングダメだろ、人権侵害。」と返ってきたよ。

同じ「不快」なのに、なんでエロ嫌いの人だけに配慮しないといけないの?

誰か論理的に答えられる人いる?

IOC中国迎合なのは歴史的に見て当然なのかもよ

ベルリン大会開催や、満州事変後で国際連盟も脱退していた日本開催地に選んだ歴史があり、特にそれを後から反省したという話も無いんで、IOCにしてみれば「中国で女が一人消されたからってそれが何? 世界平和のためには、各国でギスギ批判し合うのはダメでしょ。」って意識だろうと思うよ。

2021-11-21

anond:20211121183839

歴史的地震津波火山噴火メチャクチャになってた土地から

災害をすぐ忘れてその日を生きることに切り替えられる人間けが生き残ってきたんでしょ

anond:20211121074442

それと、どちらかというとサブカル傾向が強くて、

歴史的サブカルオタク馬鹿にし続けてきたんだけど、社会認知されたのはオタクのほうで気に入らないんよね

からなんとかアングラに落とし込みたい(そしてサブカルメジャーにのし上げたい)

2021-11-20

anond:20211120182751

アドバイスありがとう

まあ職業差別とかの意図はまったくなくて、

もちろん歴史的文脈も一通り(平安時代現代まで)知ってる

そのうえでヴィーガンってのもあるんだけどね

書き方が批判ぽく見えたら申し訳ないけど、今回はとくに若い人へのアドバイスが主眼に書いてしまたからかな?

まあマイノリティポエムだとおもってください

anond:20211120181212

「殺生にかかわる職業ヤバいやつら」は歴史的ものすごい危険文脈が生まれてるから匿名掲示板でもそんな冗談はやめた方がいいと思う

2021-11-19

中国歴史的大局観で見ると

毛沢東 VS 鄧小平 VS 習近平となっているらしい

鄧小平が望んだのは資本主義だったが中国では根付かず、腐敗や反倫理がはびこる超格差社会になってしまった

それを習近平毛沢東時代共産国家に戻そうとしていることがわかる

もし5~10年後に貧しい農民格差是正され、中国人に向いていない資本主義方向性20年間の誤謬を正したのであれば、

近平は本当に歴史に名を残す可能性がある

https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20211115-00268231

2021-11-13

むかしの大河ドラマしぶいなー

『樅ノ木は残った』(もみノきはのこった)は、山本周五郎歴史小説江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こったお家騒動伊達騒動」を題材にしている。

従来は悪人とされてきた原田甲斐原田宗輔)を主人公とし、江戸幕府による取り潰しから藩を守るために尽力した忠臣として描くなど、新しい解釈を加えている。4部からなり、本編の合間に藩の乗っ取りを企む伊達兵部(伊達宗勝)とその腹心・新妻隼人の密談を対話形式で描く断章が幾たびも挿入されている。

1954年7月20日から1955年4月21日まで、中断の後に1956年3月10日から1956年9月30日まで『日本経済新聞』に連載され、書き下ろしを加え、1958年講談社(全2巻)で刊行された。1959年毎日出版文化賞を受賞した。現在新潮文庫版が刊行されている(改版全3巻)。新潮文庫版の累計部数は100万部を超える[1]。

伊達騒動を描いたという歴史的着眼点の渋さよ・・・

そしてそれを映像にしてしまうという渋さよな・・・

いまの大河だったら有名どころじゃないと視聴率とれなさそう

2021-11-11

まだ間に合う。22/7(ナナニジ)ファイナルライブを見よう!

今週末の日曜に、秋元康プロデュースする唯一の声優アイドルグループ22/7ナナブンノニジュウニ略称ナナニジ)の第一章)ファイナルライブがある。

https://nanabunnonijyuuni-mobile.com/s/n110/page/anniversary-live-2021

知名度こそそんなにないが、2.5次元アイドル界ではラブライブシリーズアイマスシリーズに次ぐCD売上を誇った22/7

アイドルコンテンツに広めの観測範囲を持っている人間からすれば歴史的ライブになることは間違いない。

東京ドーム伝説を作ったμ'sと比べるも良し、よくも悪くもファイナルライブという概念のないアイマスファン物見遊山に眺めるのも良しだ。


さて、22/7といえば今月来月に3人の声優の脱退予定が報じられている。この3人の引退ライブにもなるわけだが、昨年度末のリーダーの脱退、今月初めの最年少メンバーの無断欠席を理由とした契約解除と今22/7危機に曝されている。

最大11人いたメンバー(1人は交代)のうち主力5人(まあナナニジに主力じゃない子なんていないんだが)を失う事態に一部では「お通夜のようなライブになるのではないか」と囁かれてもいる。

内部対立で半分抜けるのならまだすっきりしていいんだが、ナナニジメンバーはこれまでメンバー間の絆、仲の良さをとにかく大切にしてきた。運営のほうがメンバー対立を煽ってたくらい。

メンバーファン感情がグチャグチャになる中、いったいどんなライブになるのか目が離せない!


22/7の曲なんてほとんど知らないという人でも大丈夫。今回のライブ披露曲は既に言及されている。全曲だ。

5年分の曲全部やるらしい。狂気じみている。

からからどれを聞いてもライブの予習になる。幸いコロナ禍でコールもない。

そしてここで聞く曲の大部分はおそらく最後披露になるだろう。

昼、夜に公演は全く違ったものになるだろうから両方見ることをオススメする。

配信で見る場合ファンクラブにわざわざ入る必要は必ずしもない。ファンクラブはショートアフター配信があるがチケット代が千円高い。

ファンクラブ料金のほうが高いとか流石秋元だ。理にはかなっているが。


YouTube過去ライブ公開もあるぞ!

https://nanabunnonijyuuni.com/s/n129/news/detail/10451?ima=2304

2021-11-09

マルシュロレーヌとJRAダート番組編成

マルシュロレーヌ号がBCディスタフを制覇し、伝説歴史を作ったと同時に日本競馬に新しい扉を開けた。

一方マルシュロレーヌ自身知名度の無さも手伝って、全般としては反応が薄い様に感じる。

マルシュロレーヌはそのレース内容から、現役牝馬ダート路線という狭いカテゴライズの中ではあるが、一部にはその強さはよく知られてた。

が、記録としては中央重賞勝利であり、主な中央勝ち鞍は桜島S(3勝クラスである

どうしてそうなったのかを、ここでは記してみたい。(JRA-VANデータで調べているのでデータ1986年以降)

1、何故主な中央勝ちレース桜島Sなのか?

中央牝馬限定重賞がないから。混合戦における牝馬勝利レースは25レース17しかなく

距離1700m以上なら8頭。2015年チャンピオンCサンビスタ以来勝ち馬が出ていない。

牝馬全盛と芝とは逆の厳冬期と言える。

BCディスタフを勝つ位の馬ならばサンビスタに続いてほしいという気持ち理解できる)

2、桜島Sのパフォーマンス

ネット媒体でも一部記事にしていたが、マルシュロレーヌはダート転向初戦の桜島から注目を浴びていた

直線一気の豪快な勝ち方もあるが、それだけでなく記録の裏付けもある。

小倉ダート1700mでの施行は2050Rあるが、勝ち馬上り3F35秒台を出したのはたったの24

マルシュロレーヌが出した35.0は過去1位である。3勝クラス以上だと11頭が該当し

マルシュロレーヌ以外で該当レース重賞交流重賞含む)を制した馬に

ゴルドブリッツ帝王賞グループブランデーフェブラリーS)、テオレーマ(JBレディースクラシック

メイショウカズサ白山大賞典)がいる。5/11とかなりの高率である

重賞級のレース内容という当時の評はオーバーではない。まさかBC勝つとはその時誰も思わなかっただろうが。

(私も思わなかった)

3、JBレディースクラシックの敗因は?

関係者首をかしげていたが、出走資格関係レディースプレリュードをきっちり仕上げた可能性は高くそ反動

3月から7走と使い詰めてきた事が影響したかもしれない。レディースプレリュードは雨で田んぼ馬場だったので

同じコースでも勝手が違ったかもしれない

4、ターニングポイントとなったエンプレス杯

交流重賞以後の矢作師のレースコメントを見てみる

レディースクラシック

能力は信頼していましたが、不安はこういう馬場でした。ちょっと不安を抱えて見ていたのですが、

4コーナーでだいたい大丈夫だな、と思って見ていました。勿論次はJBCレディスクラシックに行きます。強い勝ち方をしてくれました

TCK女王盃

位置取りはあれでいいと思っていましたが、直線では届かないのかなと思いました。しかし、よく差し切ってくれて嬉しいです。

JBCは最終的に獲りたいですが、今後のプランは、馬の状態に合わせるのでまだ考えていません

エンプレス杯

距離が延びるのは良いと思いましたが、コーナー6回ですし、どうしても後ろから行くのでそこはちょっと心配でした。

ゲートは周りの馬の影響を受けて後ろからになりましたが、コーナーを非常にスムーズに回ることが出来たのは大きかったですね。

強い競馬をしてくれました。次はまだ考えていませんが、牝馬の中では一番強いと思っていますし、

今年はどこか良いところで牡馬とも戦いたいと考えています

平安S以後の混合重賞挑戦を匂わせたのはエンプレス杯以後。つまり矢作師をそう思わせる強さがエンプレス杯にあったという事だ。

エンプレス杯を開催する川崎競馬場は小回りで行った行ったが多い競馬場。それを中段からポジションを上げて勝つの至難の業

このコース形態レース運びは奇しくもあのBCディスタフを彷彿とさせる。ここでBC行きを決めたとは思えないが、BC挑戦を考えた時

エンプレス杯レース内容が矢作師の背中を押した可能性はあるのではないだろうか? <h3>o- ****</h3>

マルシュロレーヌは中央での主な勝ち鞍は桜島Sとなるが、以上の様にそれなりの背景を持った馬であり、少なくてもダート牝馬路線では

BCディスタフ勝利以前から、現役最強格の一頭であることは疑問の余地はない。

歴史勝利を収めた後も中央重賞勝利理由に実績不足(ラッキー馬扱い)と言われるのは寂しく思う

中央牝馬限定ダート重賞競走がない限り、マルシュロレーヌに続く牝馬海外遠征活躍馬が

でても、中央重賞勝利可能性はかなり高くなると思われる。これはJRA番組編成上の瑕疵である個人的に思う。

近年海外で成績が出始めているダート1200mもカペラS(G3)しか中央重賞がなく、

2歳戦も現在ダート重賞はない。交流重賞の兼ね合いを考慮したとしても

せめて上半期下半期に1Rづつ程度目標となる重賞中央にもある方が、日本ダート馬の競争力強化に寄与するのではないだろうか

奇跡的な経緯とはいえ日本からダートBC勝利馬が出たのはもはや現実だ。である以上ダートも芝同様、様々な適正の馬に機会を提供する

番組編成を用意するのは主催者としての重要努力目標となったのではないだろうか?

しないならば、芝優先と言われても仕方がないと個人的にはそう感じる。

マルシュロレーヌの偉業を一過性奇跡で終わらせず先駆にしていく未来競馬を私は見たい。

2021-11-04

anond:20211104011423

ルーツを辿っていく。

好きなミュージシャンなり、バンドなりが居た時に、その人たちが影響を受けた音楽がある。大抵は複数形ある。彼らはそのルーツに影響を受けている自覚が大抵はあるので、ジャンル名を使って説明してくれる場合も多い。そうすると、どうやら自分の好きな要素というのが、音楽全体の中でどういう位置付けにあるのか分かる。

好きな点としてのミュージシャンから、好きな範囲の円が見えてくる。この段階になると、ではその円がどこに位置付けられているのか。歴史的に、影響的に、技術的に、相対的位置を考えることができる。

そうして網羅的に、音楽ジャンル理解する。ジャンルマップの中身が見える、聞こえるようになる。

https://amass.jp/103217/

2021-11-03

小説を書いていた俺が面白かった中世ヨーロッパの本を共有する

歴史を学ぶ上での四つの視点

かつて趣味小説を十年近く書いていた者だ。俺も理系だが、理系歴史を学ぶ上で決して弱みではない。むしろ物事を大局的に眺め、出来事意味や結果をロジカルに考えるうえでは助けになるし、論理的文章も得意だろう。なので、自信をもって執筆に向かってほしい。

とはいえ、いきなり中世ヨーロッパ舞台にした小説を書くのは難しい。農民であれ騎士であれ、生活の細部を思い描こうとするだけで筆が止まってしまう。朝起きて顔を洗い、用を足して食事をする、その半時間のことなのに細部がさっぱりわからず、筆が進まない。ありがちな悩みだが、深刻な悩みでもある。

仮に十年前の日本舞台にした小説を書こうとしても、「当時はスマホが既にあったか」「はやっていた音楽は何だったか」「あの事件はもう起きていたか」など、俺たちの記憶は甚だ頼りなく、資料に頼らざるを得なくなる。ましてや、生まれる前の出来事など仮定仮定を重ねた蜃気楼のようで、資料なしでは立ちすくんでしまう。よくわかる。なので、俺が読んで面白かった本を共有したい。

ところで、増田世界史勉強したいと述べているが、どうも「小説を書くための中世ヨーロッパ知識が欲しい」と「知識から漠然世界史について学びたい」が混在しているようだ。ブクマレスを見ると、その両方に対する回答がある。俺は、ひとまず前者について答えたく思う。後者については、中央公論社の「世界歴史シリーズか、講談社の「興亡の世界史」を読んで、そこから気になったキーワードからどんどん広げていくといいと思う。なお、俺は前者しか通読していない。

さて、過去世界を生々しく想像するためには、俺は四つの視点必要だと考えている。数理的視点物質視点、非物質視点それからエピソード視点だ。以下、それぞれについて述べる。各々の視点に応じて、手に取るべき書籍は異なってくる。

さらに、この四つの視点があると、頭の中で歴史知識を整理するのに役に立つ。少なくとも俺にとってははやりやすい。

数理的視点

過去世界は偉大なようだが、人口現代よりも少なく、都市の規模は小さく、穀物工業製品生産量も少ない。そういうわけで、もしもタイムスリップして中世大都市を眺めたとしても、その小ささに俺たちは意外さを覚えるかもしれない。確かに現代にも通用する芸術作品はあるかもしれない。時代は異なるが、ピラミッド紫禁城のような壮大な建物もあるだろう。とはいえ庶民はそんな生活とは無縁であったはずだ。パリ城壁は今や環状線であるが、今のパリ都市圏はそれを越えて広がっている。

さて、小説を書く上ではリアリティ必要になる。それを支えるのが数の感覚だ。例えば、ある国家人口がどれくらいで、即時に動員できる兵士がどれくらいで、都市都市距離がどれくらい離れており、移動速度はどれくらいか集落の規模はどの程度か。船舶で運べる量は。モデルとする時代数字をおおよその知っておくことで、明らかに自然描写は減らせるだろう。このあたりについては「銃、病原菌、鉄」や通史的に世界人口を扱った書籍が助けになると思う。細かいことは気にしなくていい。オーダーが合っている程度で充分だ。数字を確かめるだけなら、ウィキペディアだけでもいい。これは英語版を併用することを薦める。

物質視点

要するに衣食住の細部だ。先ほど騎士農民の一日を想像するのが難しいと述べた理由はこれになる。増田必要としているのはおそらくフランシス・ギースの出しているシリーズだ。都市農村、城の生活が細かく書かれている。

他に、当時栽培されていた植物動物については、「世界史を変えた50の○○」シリーズもいい。ある素材が手に入るか入らないか、あるいは知識の有無だけで国の命運が変わるというのは、たびたび起きてきたことだ。中世ではないが、例えばヒッタイトで鉄の製法が独占されたこと、柑橘類で長期航海の敵、壊血病が防げるとか、そうしたことだ。

また、具体的な書名はいちいち挙げられないが、図版の多い図解○○のようなシリーズも良い。もし、増田視覚的にものを考えるタイプならなおのことだ。慣れていくと建築芸術の○○様式というのが何となくわかるようになってくる。

加えて、児童書も侮っては行けない。専門家が監修した子供向けの本は、えりすぐりの内容を含んでいる。仮に含まれていないとしても、これだけは伝えておきたいという基礎知識は抑えてある。これは立花隆が言っていたことだったと記憶しているが、なじみのない分野を学ぶためには基本的な内容の本を三冊読むといいそうだ。なぜなら、本当に大事なことはその三冊すべてに書かれているからであり、結果的にその分野の基礎を身に着けることができる。

物質視点

これは当時の人間が何を知っており、どんな風に考えていたかを指す。直接は物質として残らない、人の頭の中にあった知識文化にまつわることだ。当時の科学知識価値観法律迷信などもここに含めてよい。

さっき中世人の朝を想像するのが難しいと述べたが、昼以降の社会生活想像するのはこれでさらに難しくなる。

たとえば俺は異世界ファンタジーをあまり読まないのだが、中世には叫喚追跡という風習があった。当時のイングランド自由市民犯罪が生じた場合には、その犯人逮捕処罰する義務を負っていた。隣保組織の長は角笛を吹き、大声で喚声をあげながら犯人を追跡しなければならず、また周囲の住民もその指揮に従って追跡に加わることが義務付けられていた。しかも、この協力を怠った住民に対しては制裁が課せられる。寡聞にして、こういうファンタジー小説は読んだことがない。

ここまではいかないにしても、海外文学を読むとなじみのない、ちょっとしたジェスチャー迷信出会うことがある。欧米だと、指を交差させることで幸運を祈るし、ロシア人は今でも扉越しに握手をすることを嫌う(宇宙ステーションでさえ)。この辺にリアリティは宿る。ジェスチャー関係なら、中世とは少しずれるが「常識世界地図」が面白い。

法に関しては詳しくないがが、習慣や生活については先ほど述べたフランシス・ギースの本が参考になると思う。価値観では「中世の秋」がいいだろう。科学史については、増田理系から「磁力と重力発見」を薦めたい。難易度はかなり高いが、知識いか科学になっていくかを肌で感じられる。

当時の職業に関しては、未読だが「十三世紀のハローワーク」がいいらしい。

キリスト教宗教史に関しては、聖書エピソードの概略や聖人伝を知っているといい。絵画が好きなら名画で学ぶ○○といったシリーズがたくさん出ている。ただし、聖書がわかったからと言ってキリスト教がわかったことにはならないので注意。

エピソード視点

これは著名な人物の伝記に関する話だ。あるいは、当時の人々が親しんでいた物語も含めてもいい。こういう偉人の伝記や小話をたくさん知っていると、歴史好きの物知りとしてマウントを取ることができるが、その出来事世界史上でどのような意味があったかを語れなければ、自己満足で終わり益は少ない。とはいえ、興味深いのは確かで、プロットの参考になるかもしれない。

このあたりの知識のためには、児童書も含めて伝記を読みあさることになる。または、ハプスブルク家歴史だとか、各国史だとかを扱った新書を乱読する。絵画に興味があるなら、これも名画で見る○○のようなシリーズおすすめだ。

当時の人々に身近だっただろう中世騎士物語については、ブルフィンチアーサー王伝説シャルルマーニュ伝説をまとめている。それとは別にマビノギオン」も面白い。とはいえ、いきなり原典に当たる必要はなく、入門書を読めばいい。

ギリシアローマ神話は呉茂一の本が細かいところまで網羅しているし、ホメロスオウィディウス岩波文庫に入っているが、呉茂一の本は初心者には細かすぎるし、原典に当たるのは趣味領域から小説を書くなら入門書で充分だと思う。同様の理由で、「史記」だとか「ローマ帝国興亡史」なども趣味に属する。当時ならではの視点面白いが、鵜呑みにできない誤謬もあるだろう。

かに読んで面白かったもの

もちろん、単純に上記の分類にすべて本が収まるわけではない。大抵の通史・各国史はこれらを兼ね備えている。

以下、何となく面白かったものを思いついたままに書く。「中世ヨーロッパ歴史」「十二世ルネサンス」「ケルトの水脈」「西ヨーロッパ世界形成」(ただしこの本は著名な王の事績ほとんどの載っておらず、当時の価値観や考え方についてのページがほとんどで、そこがアマゾンで叩かれている)。それから、隣人から視点として「「イスラームから見た世界史」「アラブが見た十字軍」など。

書き洩らしているかもしれないが、今のところ思いつくのは以上だ。

他に、中世舞台にした小説映画おすすめだ。難解だが読み応えのあるミステリ薔薇の名前」、SFだが「異星人の郷」がいい。「大聖堂」は未読だ。「モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル」はコメディだが細部の正確さは中世映画随一であるとのこと。毒のある笑いに抵抗がなければおすすめ

増田に注意してほしいこと

中世風の舞台を描くために中世について勉強する。素晴らしいことだ。俺は敬意を表する。それに読んでいるうちにどんどん楽しくなってくるだろう。何かを知る、これは純粋な喜びだ。

だが、小説を書く以上、ある程度は想像力で補わないといけない。ある場面を書く際に必要情報があるとしても、そもそもその資料存在しないかもしれない。研究者でさえわからないことは多い。俺もこれだけ読んできたが、わからないことだらけだ。むしろ、疑問が深まった感さえある。細部も忘れてしまった。増田はぜひ自分で本を買ってメモを取るなり線を引くなりしてほしい。読み飛ばさず、時間を掛ければそれだけ得るものも多いだろう。

もっとも、描写に困った場合は、該当シーンを省いてしまうのも手だ。小川哲がどこかで述べていたが、ある歴史SFを書くときに、細部を省略したシーンがあるという。ストーリーにあまり関わらない部分を省くのは、立派なテクニックだ。読者だって中世建築の細部について延々読まされても困るだろう。

もうひとつ忘れてはいけないのは、増田研究者になろうとしているのではなく、小説を書こうとしている、ということだ。知識目的ではなく、手段だ。これを忘れてしまうと、他人の設定の粗を探したり、中世なのに価値観現代的なのを揶揄し始めたりする。こうなると、物語世界を素直に楽しめなくなる。

大事なのは歴史的正確さよりも、読者を喜ばせることだ。そういう意味では、演出として火薬が出てきたっていい。あるいは、読者が感情移入やすくするように、人を殺してなんぼの武将ではなく、戦争で人を殺すことをためらう武将として、描写する必要がある(ドラマ戦国武将がやたらと戦争を嫌い、優しいのはそのためだ)。異世界ファンタジーの読者が読みたいのは中世ではなく、中世っぽいものだ。そもそも中世ヨーロッパ風なのに唯一神を信じていないファンタジーは多い。

そういう意味では、本を読んでもその知識が直接生きることは少ないかもしれない。くれぐれも、読者に向かって知識をひけらかしてはいけない。あるシーンの正確さのために資料に当たるのはいいが、その成果を延々披露しては読者のストレスになるだけだ。もちろんそういう衒学的な歴史小説もあり、固定ファンはついているが、ネット小説の読者には少ないだろうし、ネット小説の肝であるPVを稼ぐことにはならない。これはいい悪いではなく、ネット書籍媒体の差だと思っている。

また、レッドオーシャン中世ヨーロッパファンタジーに飛び込むのなら、正確さよりも作者の専門知を活かしたものの方が(ブクマで書いている方もいるが)読者の目に留まりそうである。そして、くどいようだが、これだけおすすめの本を書いてきたが、読者が欲しいのは正確な知識ではなく血沸き肉躍る物語である

だが、作者にとっての最大の危険は、どんな物語よりも過去に起きた事実の方が面白いのだと気づいてしまうことだ。この罠にはまると、どんな小説所詮作り事と思われて素直に読めず、何を書いてもむなしくなってしまう。言い換えるなら、創作欲が知識に殺されてしまう。増田には、これに一番気を付けてもらいたい。

それを防ぐには、面白小説を読み、面白ものを書くこと、これに尽きる。先行作品としての中世ファンタジーを愛し、数多く読み、繰り返し読むこと。

知識の増える専門書を読むより、中世ファンタジーの書き方を読むべきだった、と増田がならぬよう、幸運を祈る。

anond:20211031163129

2021-11-01

anond:20211101170726

「ある文化の何かを、別の文化に属する人が自分のものにする事」が広義の意味で、その中で狭義的な意味の「支配力を持つ人間が、同意を得ずにマイノリティ文化重要文脈を奪う事」だぞ。

韓国政府およびそれに属する期間」が「日本人歴史的な、市民文化を奪う事」の何が違うのか言ってみなよ。

anond:20211101093820

両手は利益相反から叩かれるんだよ

反社呼ばわりは真面目に商売してる方々に対してはひどいと思う。歴史的に黒い部分が多いのでそうなりがちだが

anond:20211101061024

うーん、どっちかと言うと人物自体より政策やその結果が気に入らないことが「不快」に繋がってるんだけどな俺の場合

例えば安倍場合

アベノミクス(誤魔化しの経済政策

夫婦別姓反対社会への影響は小さいが合理的な反対理由がここまで存在しない例は珍しく合理的人物かの判断材料に使える)

歴史的外交失敗(北方領土など)

・数々の不正に対する不誠実な答弁

これだけ揃うと人物としても嫌いにならないもんかね。

友達大事にするみたいだから近くにいるとまた印象違うのかな。

#枝野、降りろ

これは斬奸状である。いや何もお命頂戴という話ではない。枝野君は総選挙敗北の責を取り、直ちに立憲民主党代表を辞せ。

一、総選挙敗北の罪

立憲民主党は、今次総選挙於いて十余の議席を失った。

これは明らかに立憲民主党の敗北である。確かに事前の情勢報道投開票日終了まで続いていた)では党勢は伸長されるはずであった。前回議席の維持ならば少なくとも敗北に非ずと強弁できるだろう。しかし、現有議席すら守れていないのは明確な敗北だ。就中、今次総選挙は前回大敗し、挽回は容易であるはずであった。議席を失陥し、一敗地に塗れた同志に恥じるところはないか

これに対し、たもとを分かった国民新党は増、非左派野党である維新は大躍進を遂げた。単に得べかりし議席を、彼らに献上しただけではないか。これは間接的な反党行為とすら評価可能事態だ。

それとも自民党が減ったか勝利だとでもいうのか。ならば55年体制社会党と何ら変わらぬ、政権を目指さない安定野党に堕することになるが、それでいいのか。

一、大言の罪

あまつさえ貴君は、選挙前にこう言った。これは政権選択選挙なのだと、自民政権か非自民政権かを決める選挙であると。

これは現状からすれば、そして選挙前の情勢からしても明らかに大言壮語の類であった。政治家が信頼を得るには、偏に誠実な言動を行うことである。身の程を超えた大風呂敷を広げ続ければ、やがて国民は貴君らの言動をそれなりに値引きしてみるようになるだろう。

他方、狡猾にも貴君は勝敗ラインの設定は行ってこなかった。ならば、政権として選択されず、政権首班として認められなかった貴君は直ちに他に席を譲り捲土重来を期すことこそ憲政の常道といえる。

君が代表の座に固執すれば、己の言動にすら責任を取らぬ政治家となる、それでいいのか。

一、管理不行き届きの罪

選挙前後立憲民主党所属議員から、多数の失言があった。これらは全てシンパタイザーによって糊塗されたが、明白な誤りである。ただ詫びて済むものではない。特に政策発言において、党方針と全く異なる方言と言ってもいいような発言があったことは、党員管理が不十分である明確な証拠である

また、政策議論における発言を弾劾し、デュープロセスを全く外れたまま処分追放したことは、立憲主義看板を著しく損ない泥を塗ったものであると断じざるを得ない。

更には、候補者調整においても明らかに指導力に欠く、もしくは一部の独走を許すような事態も招いている。

明らかに貴君には、党全体を管理し統率する能力意志に欠けるところ大である。そのような人物代表に据え続け、今後戦えるのか。答えは否、再びの敗北を招くだけである。貴君は貴君がお山の大将ありさえすれば、それでいいのか。

一、戦略を見誤った罪

総選挙の結果を見れば、自民党に嫌気を指した層が進んだのは左傾化した立憲民主党ではなく、非左派と目された維新であった。

票田は明らかに中央にあり、左傾化したところでとれるのは現有程度であること明白であるさら政権側は、敵失に敵失を重ねていた。正に棚から牡丹餅が落ちんとしていたのに、それを拾ったものは誰か。現状の選挙で数多くの批判の声をみすみす逃したのは、共産党との共闘によって中道ウイングを伸ばせなかった一点によるものである

共闘路線は明白な失敗であった。たしかにいくつかの議席共闘で得られたであろう。首がつながった議員もいるはずだ。自民の大物も仕留めた。しかしそれは単に局地戦における健闘であって、戦略の誤りは明らかである

このまま進めば、選挙における依存度を増し、文字通り立憲共産党となり果てるが、それでいいのか。

 

以上、いずれも許されざる大罪である。故に枝野君、君は速やかに立憲民主党代表を辞せ。

政党は貴君の個人商店ではない。民主的存在なのだ。最早貴君の歴史的使命は終了した。党は貴君が立派に育てた。後進に道を譲り、立憲民主党代表選を行い今後の方針を定めるべきという審判が下されたのだ。それにより人材ここにありと、民主主義ここにありと堂々と示す秋が到来したのだ。

立憲民主党代表を変えることが出来る、共産党の如き独裁ではないことを、己の犠牲を以て示せ。そこから再生の一歩が始まると確信する。

nwpi

anond:20211031122613

歴史的価値のある情報個人の都合で削除するなよ。タリバンか。

表現の自由を知らんの?

他人にとっての価値があろうと、意義深かろうと、創作した本人がそれを消すのもまた自由なんだよ。勝手コントロールしていいと思ってんじゃねータリバン野郎

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