「既得権益」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 既得権益とは

2024-02-20

職場社会(国家)の縮図ではないか

国家においては、総理大臣が、各省庁大臣が、問題に対して責任回避、逃げの姿勢に終始する。

誰も責任を取らず、既得権益や現体制が維持される。

そして国民など立場の弱いほうにそのしわ寄せがいく。

職場においては、社長が、部門長が、問題に対して責任回避、逃げの姿勢に終始する。

誰も責任を取らず、既得権益や現体制が維持される。

そして部下など立場の弱いほうにそのしわ寄せがいく。

相似形の、ほとんど同じではないか

anond:20240220180846

キミの文章理解問題があるだけだぞ

 

一般的世界エリートが目指すのは金融法曹です(三度目)

ルールを作っている側だから

何をするにも金は必要だし、法務AIサクサク自動化できる分野なのに既得権益であるが故にパラリーガル駆逐すらまだ出来ていない

 

理系院卒のガチエリートかつ金集めることに長けている人がサクサク起業してくれるなら、こんなに結構なことはないでしょうけど、

現実はそうはなっていないのでご認識頂ければと思います

2024-02-16

ちょっと考えて欲しい。

現在日本では収入と言う実益の面でも、肩書役職と言った名誉の面でも男性既得権益を全て握っており、そこに女性が入り込む余地がない。

「いいフェミニスト権利は主張しても権利を奪おうとはしない」と言うのは、結局男性特権社会を許容する主張に過ぎない。

真に女性解放される為には、男性から既得権益を実力で奪い取らなければならない。

真の「いいフェミニスト」とはそれを実践できる力のある女性のことである

2024-02-08

anond:20240208045945

なんかお絵描きAI使いに対して上から説教する絵師を思い出した。

誰しも絵の才能に恵まれてるとは限らないのに、絵を描ける自由を明け渡さず独占する傲慢

要するに既得権益

2024-02-03

anond:20240203104124

世の中の大半の人は、脚本ドラマという成果物製作過程の良い悪いの話は問題にしておらず、

インスタでの脚本家のスシロー皿ペロ並みの奇行について意見感情を述べているだけだから

増田元増田(anond:20240202193616)はそれがどうしても理解できない、もしくは、世の中よくしたいパッションで溢れていて無視しがちなんだよな

 

世の大半の人は、政治厨でもなければ、メディアミックスが期待されるIP持ってるわけでもありませんので、そこは正直どーでもいい

もちろん、自分が好きな作家作品メディア化については除くけどね

 

しかし、『大切なのは原作であって、原作者の方はあまり関係いかな』『最近原作者はこだわりが強い』とか

なかなか常人じゃできない新たなスシロー皿ペロネタ日本シナリオ作家協会は投げ入れてくれたよね

著作権法20条の規定を遵守し>が理解ができない特別な困難を持っているか

既得権益TV傲慢に染まりきった人たちなのでしょうね。まさに腐敗の象徴TVに連なるものっすな

 

 

そこに検索バーがあるじゃろ?魚拓で見れます

魚拓より

最後脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、

過去にも経験したことのない事態困惑しましたが、残念な

がら急きょ協力という形で関わることになりました

魚拓より

最終回についてコメントDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。

 

(中略・気になるなら魚拓見て)

 

脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています

 

どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。

魚拓より

(『個人的にはあり得ないと思っています。どんな経緯があろうとです』という同業者のリプに対して)

はい脚本家として生きるすべての人に関わることだと思います

 

 

そこに検索バーがあるじゃろ?どんなコメント脚本家が『いいね❤️』をつけていたか魚拓で見れますよ。脚本家・文業者奇行

脚本

○○さんの一ファンとして悔しいです。🥺

1〜8話で変化、成長していった登場人物たちが、9、

10 でほぼ初期状態に戻ってしまった感じでした。

お見合い相手に断るシーンが無く、○○さんならちゃ

んと描くだろうなと思いながら観ました。

あかりの踊りも少しづつよくなってなかったけ?と

か、2年経ったのにスーパー記号的に使ってるだけ

で、その時間経過も描けてなかったですね。。

重ねてきた登場人物たちの厚みが最後に薄くなってし

まったのが残念でした。😢

私もこの事、胸に刻んでおきます

脚本

個人的にあり得ないと思っています。どんな経緯が

あろうとです。わたしもいろいろ考えさせられまし

た。ともあれ素敵な作品をたくさんおつかれさ

までした!良いお年を迎えてください

 

(これに対して『はい脚本家として生きるすべての人に関わることだと思います。』と該当脚本家はリプ)

文業の人

はじめまして。毎週楽しみにしてました。

最終回に向かって、急に世界観テンポも変

わったので不思議でした💦そして、えっ、

ここでふんわり終わり?と。

でも訳がわかりました。

そして、私も物書きの1人として尊厳を傷つ

けられたお気持ち、お察しします。

素性不明

脚本素人に変更していたなんて初めて知っ

て驚きました。素人でも書けるものなのか

な?誰かが手を入れたりして現場も混乱した

のでは?

 

他にもドン引きコメントいいね❤️推してるのが確認できるので気になるなら魚拓見ようね

 

 

この脚本家のSNSでの奇行プロデューサー及び日テレはどうしたか

まさか放置、通常の企業ではあり得ませんよな

 

その上、日テレ公式垢で最終回批判コメントに『いいね👍』を付けて回ってしま

まぁ批判コメント書いた人の良心に訴えるとか、すべてのコメントに『いいね👍』をつける運用だった可能性もワンチャンありますけど、

最終回肯定的ポジティブコメントに『いいね👍』をけっこう付け漏らしてたみたいで、SNSではこえぇぇぇぇって言われてますわね

https://x.com/twmybwb1zh8y8zl/status/1752317299493830688?s=61

 

どう考えてもSNS運用チームと連携取らなかったの悪手でしたわね

(今はゴタついてるから奇行を黙らせたり、手動なんだか自動ウエイトタイムがあるなんだかわからないけど『いいね』の運用変えるべきだった)

そこに来てあのコメントでしょ?

 

既得権益TV業界登場人物でまともな人は殆どいない。腐敗の象徴

生きづらそうだな、日常生活がままならなそう(365日『察して』や『傷つきました』やってそう)って思う

そもそも意見感情を表明するのはイジメでも叩きでもなんでもないので

 

ただ、どんな事情があろうと殺人犯とかでもない限り、たくさんの人に責められて当たり前を許したくないって感情自体は優しくて高潔だとは思う

 

まずはやらかし事実をしっかりとダメと書いた上で、

(別にネット見なきゃいいだけだけど)世界中の人が自分の敵だと思わせるようなことを許しちゃいけないと書いたらいいんじゃないでしょうか?

全員を説得するのは無理でも、増田と近しい感情を多少でも持っている人には刺さるでしょう

 

そこに検索バーがあるじゃろ?魚拓で見れます

魚拓より

最後脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、

過去にも経験したことのない事態困惑しましたが、残念な

がら急きょ協力という形で関わることになりました

魚拓より

最終回についてコメントDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。

 

(中略・気になるなら魚拓見て)

 

脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています

 

どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように。

魚拓より

(『個人的にはあり得ないと思っています。どんな経緯があろうとです』という同業者のリプに対して)

はい脚本家として生きるすべての人に関わることだと思います

 

 

そこに検索バーがあるじゃろ?どんなコメント脚本家が『いいね❤️』をつけていたか魚拓で見れますよ。脚本家・文業者奇行

脚本

○○さんの一ファンとして悔しいです。🥺

1〜8話で変化、成長していった登場人物たちが、9、

10 でほぼ初期状態に戻ってしまった感じでした。

お見合い相手に断るシーンが無く、○○さんならちゃ

んと描くだろうなと思いながら観ました。

あかりの踊りも少しづつよくなってなかったけ?と

か、2年経ったのにスーパー記号的に使ってるだけ

で、その時間経過も描けてなかったですね。。

重ねてきた登場人物たちの厚みが最後に薄くなってし

まったのが残念でした。😢

私もこの事、胸に刻んでおきます

脚本

個人的にあり得ないと思っています。どんな経緯が

あろうとです。わたしもいろいろ考えさせられまし

た。ともあれ素敵な作品をたくさんおつかれさ

までした!良いお年を迎えてください

 

(これに対して該当者は『はい脚本家として生きるすべての人に関わることだと思います。』と該当脚本家はリプ)

文業の人

はじめまして。毎週楽しみにしてました。

最終回に向かって、急に世界観テンポも変

わったので不思議でした💦そして、えっ、

ここでふんわり終わり?と。

でも訳がわかりました。

そして、私も物書きの1人として尊厳を傷つ

けられたお気持ち、お察しします。

素性不明

脚本素人に変更していたなんて初めて知っ

て驚きました。素人でも書けるものなのか

な?誰かが手を入れたりして現場も混乱した

のでは?

 

他にもドン引きコメントいいね❤️推してるのが確認できるので気になるなら魚拓見ようね

 

 

この脚本家のSNSでの奇行プロデューサー及び日テレはどうしたか

まさか放置、通常の企業ではあり得ませんよな

 

その上、日テレ公式垢で最終回批判コメントに『いいね👍』を付けて回ってしま

まぁ批判コメント書いた人の良心に訴えるとか、すべてのコメントに『いいね👍』をつける運用だった可能性もワンチャンありますけど、

最終回肯定的ポジティブコメントに『いいね👍』をけっこう付け漏らしてたみたいで、SNSではこえぇぇぇぇって言われてますわね

https://x.com/twmybwb1zh8y8zl/status/1752317299493830688?s=61

 

どう考えてもSNS運用チームと連携取らなかったの悪手でしたわね

(今はゴタついてるから奇行を黙らせたり、手動なんだか自動ウエイトタイムがあるなんだかわからないけど『いいね』の運用変えるべきだった)

そこに来てあのコメントでしょ?

 

既得権益TV業界登場人物でまともな人は殆どいない。腐敗の象徴

anond:20240203072713 anond:20240203114835 anond:20240208202916

2024-02-02

anond:20240202205407

TV既得権益かつ腐敗した業界なだけやで

そしてそこに連なるものもはみんなこんな感じなだけ

脚本家って既得権益になってるな

原作者を要らないと言ったりAIを要らないと言ったりともはや脚本家存在意義がない

この先税金脚本家を食わせていく羽目になるかも

2024-02-01

anond:20240201174951

自民既存企業権力ガッチリ組み合った既得権益者への利益誘導党だったから嫌いだったので

政権与党が変わった時には喜んだんだけど

民主になったところで何も世の中を改善してくれず、菅直人東日本大震災対応や、ぽっぽとかの中韓への利益供与的な動きとか、二重国籍おばさんが偉そうな立場場合によっては内閣総理大臣になる可能性もあったのでこりゃダメだと思った。

野党だと維新は嫌われてるけど、それでも民主よりはまだマシだと思ってるレベル民主失望した。

自分中年になってようやく役職ついても既得権益や役得的なものがなくなって仕事責任だけ負わされて、逆に若い奴は働き方改革とか言って自分たちの頃より休みいっぱい取ってる

きっと俺たちが老人になったら老人の医療費も3割負担になってその時代若者負担は減ってるんだろうな

なんなんだこれ

anond:20240201084306

マジレスすると、必死こいて学歴手に入れなくてもコミュ陽キャはその人柄で人の役に立って愛されて生きていけるし

必死こいて勉強してもコミュ障チー牛は頭でっかちの丸暗記バカになるだけで既得権益に縋り付く老害になるだけのゴミ

スポーツでもしといたほうがまだ見た目がましになるからやっといた方がいい

2024-01-31

anond:20240131141534

テレビ局社員退職者に他の業種と比較して高額であると言われ[注釈 1]、

入社から退職まで手厚い福利厚生があるため放送業界に冠する既得権益電波利権)があると批判されている[11]。

2013年テレビ局事業収入NHKが6517億円、

フジテレビが3468億円、

日本テレビが2277億円である

企業でいう「仕入れ」の電波利用料1993年から導入されたが[12]、

NHKが18億7800万円、

フジテレビ系が3億9920万円、

日本テレビ系が4億3260万円で、

事業収入に占める電波利用料NHK0.28%、

フジテレビ系0.11%、

日本テレビ系0.18%で

テレビ局は確実に大儲け出来る仕組みであることや電波利用料自体自由化された際の市場価値に対して不当に安過ぎるため電波利権批判されている[13]。

2015年電波使用料は、携帯電話キャリアである

NTTドコモ201億円、KDDI131億円、ソフトバンク165億円に対して、

公共放送NHKが約21億円、日本テレビ系列は約5億円、TBS系・フジテレビ系、テレビ朝日系、テレビ東京系は約4億円で

利益に対しては電波利用料は1%未満という微々たるものである

2024-01-30

テレビを観るやつが一番悪い

テレビを観るやつが一番悪い。テレビを観るやつがいから協賛企業ワラワラ集まる。協賛企業ワラワラ集まるから電通のようなゴミ生まれる。テレビ局のような既得権益生まれる。既得権益のもとで好き放題するジジババが生まれる。ジャニーズ生まれる。島田紳助生まれる。松本人志生まれる。自殺が起きる。テレビを観るやつが一番悪い。

2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-24

anond:20240123211048

こういうのを馬鹿にする人達って、世界を良く変えていきたいと考える人が苦手って感じなんだろうか?

今は当たり前になっている人権という思想だって、当時は既得権益者に疎まれながら、

世界を良くしたいという考えから切り開いてきたもんだと思ってるんだけど

2024-01-19

anond:20240118190733

それは人間側の既得権益を手放して、スタート地点からAIレースすることになってしまってもっと厳しい方向なんや

これが当たり前の意見だと思うけど、羽生が逆のこと言って評価を上げたのは何だったの……?

2024-01-17

anond:20240117173232

でそういうわけにもいかいか既得権益はそのまま温存で、代わりに若い男の席を取り上げては差し出してるのが現実なワケ

anond:20211221212647

男の人を下げるんじゃなくて女の人の地位をあげることが本来目的じゃないんでしょうか

本当にこれだよねぇ。

個人的理解としては、いわゆるガラス天井問題解決する上で踏んづけてくる足をどかす必要があり

そのためには戦略的既得権益層(ここでは男性)を厳しく批判する上野千鶴子世代フェミニスト

その下の世代性嫌悪やらトランスフォビアやら保守層親和性の高い人々が混じり合って現在混沌とした状況に陥ってる。


でも本来目的地位向上で、数字比較できる給与特にIT関連だとほぼ完全に同一条件になるなど前進はしてる。

シンプルな主張を続けることで地道に一歩ずつ改善していくのがいいのかもとは昭和人間の一人として思いますよ。

anond:20240117014836

芸人というか男がミソジニーなんだよな

男尊女卑価値観一般常識だと思っているか平等を考えると女性優遇だと喚く

既得権益を手放したくない老害ども

2024-01-08

松本人志他人に敬意を払わず尊大振る舞うスタイルって

松本人志若い頃は、同年代とか少し下の世代が上の世代に物おじせず物を言えるキャラとして支持してたんだろうけど

今その世代既得権益側の上の世代なっちゃってて松本反抗的スタンスなんて不要のものになってるし

若い世代から見たらそれこそ偉そうなだけの老害のものになってるし

もう松本人志需要って無くなってきてない?

2024-01-07

創作者の権利のために生成AI批判してるわけじゃないのよ

生成AIには一定規制必要と強めに思っているけど、俺みたいな無産からすると、ぶっちゃけ一次創作者の既得権益とか、学習使用されない権利とかはわりとどーでも良いんだよな。

問題は生成AI創作者の完全な代替になれない癖に創作者を害する能力が高すぎる点なんだよ。

結局、現状のAI技術レベルじゃ生成物も二流の域を出ないし、学習元が枯渇したら発展も頭打ちになる。

それなのに、考えナシに創作者を潰せば、まず最初市場が死に、次いで文化のもの死ぬ

それが困るから規制を求めるのよ。

個人的には初期のベッタリしたAI絵柄のイラストしか碌に出力できなかった頃のNovelAIなんかは、市場にたいした影響を与えないおもちゃの域を出ていなかったので、肯定的に見ていたけどね。

生成AIでもとくに荒れる話題の多いイラスト界隈なんかを見ると、絵師当人じゃなくて周囲のオタクなんかもAI否定的意見を持つ人が多いように見えるけど、これも素晴らしい絵を提供してくれる絵師に嫌がられてまで生成AIを生かしても、それが消費体験を向上させることには繋がらないという感覚があるせいだと思う。

多くのプラットフォーマーが自サイトAI生成物の隔離禁止を決めたのも同じ理由市場レベルでより深く理解しているからだろう。

反対に、はてななんかで見かける無節操な生成AI自由を求める意見の人は、そういう各創作ジャンル周辺の文化のものには興味がなくて、技術進歩を眺める方が楽しいんだろうな~って人が多い印象。

生成AIを完全に解き放つなら、創作者の代替が本当に完全に可能になってからにしてほしいわ。

そうしたら既得権益を守ろうとするタイプ創作者を見かけた時、俺は生成AIを叩いていたのと同じ口で彼らを批判すると思う。

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