はてなキーワード: オタク女子とは
これは毒親持ちのオタク女子(23)から、惣流・アスカ・ラングレー(式波・アスカ・ラングレー)に送る、一方的なラブレターである。
14歳の時に、DVDでエヴァを見た。画面の中で、私と同じ年の少女が「エヴァパイロットではない自分には価値などない」と、心から真っ赤な血を流しながら叫んでいた。その姿を見て私は泣いた。彼女の機体にかけられた虹色の光に、そしてその身を裂くような苦痛に、私も一緒に襲われていた。
それが私と惣流・アスカ・ラングレーの出会いだった。
アニメ版、旧劇場版でのアスカは母親に存在を否定されたという過去があり、自分自身の存在をエヴァパイロットであることに依存している14歳の少女だ。とても愛らしく美しい見た目をしており、自分の培ってきた能力で他者を圧倒することを厭わない高飛車なその性格と内側に抱えた闇は、一瞬で私を虜にした。
アスカが私を虜にしたのは、私の状況が彼女に酷似していたからだ。もちろん私はアスカのような美少女ではないし、大学に飛び級出来るほど頭が良かったわけでもない。しかし一応、県のトップ高校に行ける程度には勉強はできた。父というモラハラ上司に四六時中監視され自尊心を根こそぎ奪われていた私にとって、勉強はプライドの拠り所だったのだ。それだけが、私の誇りだった。
だからエヴァパイロットであることを拠り所にしているアスカの気持ちは痛い程よく分かった。そしてそれを取り上げられる苦痛も、それがなければ他者と関わることができないという辛さも、何もかも。
それ故、高校から大学にかけて私は彼女を愛した。彼女と出会う前は派手だと遠慮していた赤も、彼女の色だと思えば愛おしかった。私のような地味な女には似合わない赤の小物がいつしか部屋の中に増えていった。
ランダムのラバーリストバンドの箱を開けて、彼女の機体をモチーフにしたカラーではないものが出てきた時は心底がっかりした。
「あんたバカァ?」という嘲りを含んだ声色も、その内側に抱えているものを知る私には愛らしく響いた。
『心よ原始に戻れ』を歌うときには、いつだって彼女のことを思い浮かべていた。
彼女の高慢な態度も、その華奢な身体に内包した闇の深さも、海風に髪がなびいたときのきらめきも、心が壊れて廃墟のバスタブに横たわっていたときの姿も、頑なに心を開かないところも、最後にシンジ君に対して「気持ち悪い」と吐き捨てたところも、惣流・アスカ・ラングレーを構成するすべてを、私は愛していた。
しかし新劇場版では、アスカは母親の因縁から解き放たれていた。加地リョウジを愛することもなかった。それどころか何のきっかけもなくシンジを愛し、レイに碇親子の会食を勧めるようお膳立てしさえした。
そんな彼女は私の目にはまるで安っぽいギャルゲーの物分かりの良いサブヒロインのように映った。アスカがシンジを好きになるきっかけが埋まったエピソード(瞬間、心、重ねてとマグマダイバー)は、新劇では全てカットされていたからだ。
好きになる理由がないのにどうして?やっぱりシンジ君を上げたいだけの話なの?最近流行りの異世界転生のように?くだらない、くだらない、くだらない!
アスカの扱いの粗雑さに腹が立った。
私は新劇のアスカを愛することはできなかった。私の愛するアスカは惣流の名を冠する彼女だけだ。胸を貫くような痛みを共有できる彼女だけが、真のアスカ・ラングレー。そう、思っていた。
が、シンエヴァで彼女が救済されたことを知ったとき、素直に涙が零れた。心の底から良かったと思えた。彼女の首にはもう、DSSチョーカーはないのだ。置いて行かれたという気持ちがなかったわけではなかったが、いつか私もそうなれるのだというエールのようにも思えて、映画館で静かに泣いた。
私もいつか、父の呪縛から解き放たれ、自分自身の人生を生きることができるだろうか?
遠くから、私を嘲笑う声が聞こえる。お前は必要ないと叫んでいる。お前など産まなければよかったと、感情的に叫ぶ声が聞こえる。女の癖にと嘲る声が聞こえる。雪の日に裸足で外を歩かされた記憶も、八歳の時に殺されかけて失禁した記憶も、寄生虫と呼ばれたことも、女のお前など中流の公立高校で十分だと言われたことも、受験した大学が一つしか受からず受からなかった分の受験料をどうするのだと土下座をさせられたことも、弟が父に刺されそうになり慌てて止めたことも、十八の時に父の頭をフライパンで殴ろうとするも喧嘩慣れしていなかったせいで肩に当ててしまい殺しきれなかったことも、成人式の時に着物代を一銭も出さなかった父に私の用意した貯金額があまりに少ないと文句をつけられたことも、なかなか消えはしない。それはどうしようもなく、私の一部だ。
でもそれもやがて遠い記憶の中に埋もれ消えていく。
私が、未来を見て歩き続けるのなら。
傷つくことを恐れず、他人と関わっていこうとするのなら。
父の呪縛を一気に解いてくれる何かなんて、ありはしない世界で私は生きている。でも私はそれでいいと思う。確かにそんなものがあったらいくら金を積んだっていいけれど、ありもしないものを求めたって仕方がない。
アスカ。私がいつか父の呪縛から解き放たれたら、一緒に日比谷の無印カフェに行ってくれないか。そこでお茶をしよう。ケンスケくんの話をしよう。呪縛から解き放たれたきみと、一緒に笑いたい。
そんなことを言ったら、きっときみは「気持ち悪い」と言う。でも構わない。「気持ち悪い」と言われるのを恐れずにきみに話しかけられるようになること自体が、私が呪縛から解き放たれた証なのだから。
アスカ、いつまでもきみを愛しているよ。ケンスケくんとお幸せに。
子どものころから単行本派だったので、毎週決まった曜日にワクワクしたり、休載の日は落ち込んだりするのは初めてのことだ。
その漫画は登場人物の細密な描写に定評がある。性格にブレがなく、行動規範も芯が通っており、生き生きとしている。
故に、私はとある人物のファンになった。ここでは便宜的に「高田」と呼ぶことにする。
しかし、満たされない。もっと高田を見たい。原作だけでは物足りず、ついにpixivに手を伸ばした。高田の名前で検索をする。
そして、高田のカップリングが目に留まった。カップリングの相手は男性。いわゆるBLだ。
私はBLは嫌いではない。中学生のときには他のオタク女子同様、一度は通った道である。
当時の同人は個人サイトでの活動が主流で、ジャンルを表す隠語で検索し、相互リンクをたどり、作品に触れたものだった。
いまやPixivで簡単にたどり着く時代になったんだなと感慨深さを覚えながら、高田と吉田のカップリング(以下、「高吉」と表記)をいくつか眺めてみた。
なかなか良い。絵が上手い人が多いし、漫画作品も小説も、たくさんある。どの高吉の解釈も興味深いし、鋭い洞察には思わず唸った。
しかし、ここで問題にぶつかる。私は、エロよりプラトニックな作品が好きなのだ。
エロ自身はあってよい。いい文化だ。否定するつもりは毛頭ない。
しかし、エロを見たから嫌悪感まではいかないが、なんというか、お腹が減っていないときに山盛りのラーメンを出されるような気分…というのだろうか。嫌いじゃないけど、そんなにはいらないかな…といった気持ちになる。
そして令和の今、プラットフォームの発展により、15年前よりは比較的オープンにセクシャルな作品が掲載されている。
Pixivは18禁作品にはワンクッション警告がされているので心の準備もできるが、Twitterだといきなり出てきてドキッとする。(Twitterの「センシティブな画像をブロックする
機能」?は精度が低すぎて、犬猫の画像レベルでもブロックされるから使っていない)
もっと、プラトニックな高吉を見たい。高吉の信頼関係にフォーカスした作品を見たい。そんな思いを抱えて悶々としていたとき、ある考えにたどり着いた。
ーーお前が製作者になるんだよ!
そうか。私が作ればよいのか。私が、私の思う、最高の高田と吉田を描けばいい。
さっそくペンをとった。ファンアートを書こうと思うなんて何年ぶりだろうか。
原作を見ながら、高田と吉田を練習をする。描きながら、原作においてのキャラクターの造形や小物へのこだわりを知る。うーん…こんな細かいところまで描かれているなんて、さすがだ。
とりあえず、高田と吉田の特徴は掴んだ。自分のなかでは及第点で描けるようになった。欲を言えば、もっと高田のかっこ良さを表現できるようになりたいし、手や骨格の描写も上手くなりたいが、欲ばかり言っていられない。まずはここからだ。
さて、高田と吉田の絡みを描く番だ。意気込んだ瞬間、筆が止まった。
何も思いつかない。脳みそがまっ白だ。
あれだけ二次創作を読者として楽しんでいたのに、いざ自分で作ろうとなったらまったく分からなくなってしまった。中学生のころはあれこれ妄想できていたのに、15年の時を経て、私の脳みそはストーリーを作る力をすっかり失ってしまっていた。
思い当たる節もある。漫画こそ読んでいたものの、そのほかの創作に触れる機会はめっきり減ってしまっている。小説にいたってはもう何年も読んでいない。
にっちもさっちもいかず、気分転換にコーヒーでも飲もうと思いキッチンに移動した。
冷蔵庫からセブンイレブンの紙パックで売っている「いつものコーヒー」を取り出す。
冷凍庫の氷をグラスに入れようとしたとき、氷がすべてなくなっていることに気づいた。
「いつものコーヒー」は氷なしで飲むと濃い。飲めないこともないが、苦みが強く出過ぎる気がする。
そこで、先日カルディでコーヒー豆を購入していたことを思い出した。
在宅勤務のお供にと思いつつ、忙しくてなかなか淹れずにいたのだった。
そう思い立って、薬缶でお湯を沸かす。
そこでふと、思いついた。
これが高田だったら、どうだろう。
吉田の方が力持ちだから、豆を挽くのは吉田の役割かもしれない。
だったら、料理担当は吉田で、食後のコーヒーは高田が担当かな。
そしたら、そしたら……。
次々にイメージが膨らんだ。高田と吉田がともに暮らしている情景が目の前に広がった。
きっとインテリアはこんな感じ。高田はきっとコタツが好きで、コタツで寝ちゃうんだろう。
堰を切ったように、シーンが思い浮かぶ。15年もの間閉じていた想像力の扉が開いた瞬間だった。
これなら、描ける。描けそうだ。
増田は一心不乱に描写した。そして、Twitterに投稿した。
高田用に作ったTwitterのアカウントでは、フォロワーは3人しかいない。
きっとこの作品は、誰に見られることなくタイムラインの海に消えていく。
それでも、私の脳みそから生まれた、私が思う最高の高吉を世に出せたことは、喜び以外の何者でもなかった。
想像力は、いま私のもとにある。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 102 | 13478 | 132.1 | 42 |
01 | 96 | 11913 | 124.1 | 41.5 |
02 | 44 | 7058 | 160.4 | 46 |
03 | 28 | 1934 | 69.1 | 43 |
04 | 27 | 6147 | 227.7 | 36 |
05 | 13 | 2458 | 189.1 | 111 |
06 | 18 | 1478 | 82.1 | 60.5 |
07 | 68 | 5615 | 82.6 | 42 |
08 | 148 | 16117 | 108.9 | 36.5 |
09 | 185 | 14870 | 80.4 | 41 |
10 | 130 | 15101 | 116.2 | 44 |
11 | 149 | 11269 | 75.6 | 44 |
12 | 156 | 19118 | 122.6 | 35.5 |
13 | 89 | 12571 | 141.2 | 53 |
14 | 183 | 13104 | 71.6 | 31 |
15 | 169 | 12502 | 74.0 | 27 |
16 | 145 | 13378 | 92.3 | 40 |
17 | 134 | 17541 | 130.9 | 50 |
18 | 161 | 18429 | 114.5 | 47 |
19 | 251 | 18969 | 75.6 | 42 |
20 | 177 | 12097 | 68.3 | 33 |
21 | 212 | 22478 | 106.0 | 31 |
22 | 152 | 10828 | 71.2 | 30 |
23 | 173 | 24428 | 141.2 | 41 |
1日 | 3010 | 302881 | 100.6 | 38 |
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海外にも日本オタクみたいな女子はちらほらいる。アニメ漬けでフィギュア集めてゲーム好き、その上でヨーロッパの白人は、はっきりいって可愛い子は多い。俺はそれなりにアニメも見るし漫画も読むしゲームもするし、英語も日常会話なら問題ないので彼女らとの共通項が多く、更に中国人と比べたら日本人は比較的珍しい扱いされるので仲良くなりやすかった。
二人で街を歩いたり、カフェで漫画やアニメの話をして静かに盛り上がる。
しかし夜になると彼女らに抱いてたイメージがぶっ壊されることが何回もあった。そしてオタトークしてた時は、あわよくばこのままと思いきや、やはりその文化の違いから付き合うのは難しいと思った。
それは向こうではインドアなタイプの人でもクラブへ行くし、酒を飲めばめちゃくちゃ、はっちゃけるのだ。根っからのパリピー。インドアタイプでもパーティなどの集団で自分を出す方法を知ってるようだ。彼女らは昼間は俺とカフェでジョジョとかハイキューとかについて語って笑ってたが、夜のクラブではガラの悪い男の絡みにも難なく対応し、リア充エピソードで笑いを取りあい、俺は後ろで縮こまるだけになる。
彼女らは確かにオタクだが、そのオタク趣味は単なる全体のごく一部でしかないようだ。部屋の本棚が漫画やフィギュアで埋まってるような女の子でも完全に別物と分けて活動できている。
だから案外、学校の友人相手やクラブで見せる姿はカフェで俺とオタトークしてたのとは全く別の、ちゃんとコミュニケーションを取る女性でいた。寧ろみんなギャル寄りだった。その落差に根はクラス内ヒエラルキー最底辺だった俺は戸惑うしかなかった。
俺はもはや彼女らと二人きりなら話せるが、他に数人加わると会話の速さとジョークのセンスの違いについてけない情けなさだった。
あと根も葉もないことを言えばオタク女子はみんな実はガタイのいい彼氏持ちだった。(二回目当たりのお出かけでMy boyfriend が〜って会話に出てきて彼氏持ちだと察する、つまり向こうは彼氏彼女持ちでも異性と出かけるのはためらわない)
「運営様、夜遅くまでお疲れ様です🥺」って・・・あのさ〜〜、フツーにシフト組むから
労働基準法ってご存知ですか?
「お正月もだなんて本当にお疲れ様です🥺」って同上、労働基準法に従ってシフト組むので
正月に働いてるのは協力会社という名の下請け会社の保守・監視・カスタマーサポの子らです
正規はインフラエンジニアが当番で緊急携帯は持っとく程度(会社によっては出社かもだがコロナだしなぁ)
「シナリオはXXが書いてるらしいけど贔屓がひどい😡」って・・・あのさ〜〜、
シナリオを本当にXXがひとりで書いてるわけねぇだろ、複数書いてるヤツがおるわ
一度でも、シナリオ落としたので章の公開は延期します(エンドレス延期)ってありました〜〜?
発売延期してクオリティアップを目指すコンシューマゲームタイトルはまだまだマシかも知らんな
利益産まないのにどうやって予算を調達してるのか、投資家をどう説得させてるのか謎だが、
ユーザーに対して誠実だ
なんでこんな当たり前のことわかんね〜のかなっていうとまぁフツーに働いたことない・働く気がない系の女子だからでしょうね
ジェンダーの問題がどうこういう前に「働いたことない」「働く気がない」女子をなんとかした方がいいんじゃねぇかな
どうして、上級国民の御子息・御息女ではなくパンピーなのに「働いたことない」「働く気がない」になるのかといえば、
女子はそれでいいみたいな風潮が昭和の高度成長期以降、特に平成以降は続いてるからでしょうな
国が豊かになったことについては喜ぶべきなのでしょうけど (明治・大正・昭和初期の女性は働くのが当たり前だよ)
しかしどんなに働くことに興味関心はなくても両親は仕事してるわけじゃん?君たち親子で会話せんの?
精一杯、いい方向に解釈するならトンチキな仕事周りの発言するオタク女子の実家は農家で
は〜〜〜
先日、とある動物園のゾウのトレーニングの動画が、動物好き界隈でやや話題になった。
Twitterでは3桁もRTされていないし、YouTubeの方の動画も再生数3桁なので"バズった"とは言い難いが、動画投稿者へのリプライや引用RTが数十件ついていたので、話題になったと言っても良いだろう。
少なくともその動物園の常連客を名乗るアカウントやその動物好きたちの間では、話題になっている。
内容はトレーニング中のゾウが別のゾウのために置かれていた草を食べてしまったので飼育員が棒でゾウを叩きながら叱ったというもの。
投稿者の追記によると、動物園の事務所に問い合わせたところ該当の飼育員はしばらく担当を外れることとなったらしい。
投稿者は当該動物園の常連客のようだが、ここ数年でゾウのファンになったようで、専門家でもなんでもない。
専門家でも何でもない人間が専門家の行動を「恐ろしい」と決めつけ拡散し、それを他の専門家でもなんでもない人間たちが「この飼育員は危険人物だ」と中傷する。
該当の飼育員に対する反応は他にも「永遠に担当を外れろ」「そもそも動物に横柄な態度で飼育員向きの性格では無かった」など、人格攻撃にまで発展している。
イニシャルと思しきアルファベットで名指しされ、動画も公開されてしまって、この飼育員はたった一瞬の行いで一生消えないデジタルタトゥーを入れられてしまった。
この飼育員が現場復帰したときに、投稿者やリプライを送った人間たちはどういった反応をするのだろうか。また粗を探して叩くのだろうか。
動物園好きの界隈では、こういったことがよく起こる。オタク女子界隈で言われるいわゆる"学級会"と呼ばれるような、問題提起をして飼育員をバッシングする動画や写真などがときどき拡散される。
だが、問題提起をする前に、なぜ「相手は専門家だから何か理由があるはずだ」と考えることは出来ないのだろうか。
専門学校や大学で生物について学び、試験を突破し、就職したあとも毎日動物について勉強しほかの飼育員や獣医や専門家たちと相談し研究し合って、そういった土台があって飼育員として働いてきている。
興味本位で犬や猫を飼ったり計画性の無い子作りをして虐待するような人たちとは全く違う。
せめてネット上で拡散する前に、動物園にメールで問い合わせるなりして解決しようとは思わなかったのか。他の動物園に問い合わせたり、理由を考えようとは思わなかったのか。
今回は事故もなく済んだが、飼育員というのは毎日死と隣り合わせで生きている。
あなたは、道路へ突然飛び出した子供を怒鳴りつける運転手に対して「恐ろしい」と言うのか?
アレルギーのある食物を食べようとした子供の手を咄嗟に叩いたら、叩いた親は虐待したことになるのか?
誹謗中傷が集まるのは火を見るより明らかで、それが匿名の界隈なら尚更だ。
Twitter内で元飼育員を名乗るアカウントから飼育員に対してある程度のフォローも呟かれたが(『肩を持つ訳ではない』との前置きはあったが)、件の動画投稿者はそのツイートには反応を示していない。
当該飼育員に対する処置が決まったなら、それで解決ではないのか?映像を消さずに残しておくことのメリットはどれだけある?
動画投稿者はゾウの身さえ安全なら飼育員の心はどうだって良いのだろうか。
彼らにつけられたデジタルタトゥーを苦にして、当該飼育員が辞職をしたり、あるいは自殺までしたら、動画投稿者や飼育員を中傷した連中はどう思うのだろうか。
動物園は動物を可愛がるだけの施設ではない。種の保存や人間との共存のために、関係者たちは日夜研究を重ねている。
動物たちは人間の常識とは掛け離れた行動をするし、個体差だって大いにある。
客には平穏な側面しか見せないようにしているが、関係者たちの弛まぬ努力があるからこそ、客は動物園を平穏に楽しめている。
可愛がるばかりで厳しいしつけを怠れば、遊び半分で人間や他の個体に大怪我をさせる猛獣が出来上がるだけだ。
正直ここで書いたところで動画投稿者や問題提起好きな動物園常連客たちには届かないだろう。
ただ、せめてこれを読んだ人たちだけでも、自分の専門外のことで理解の及ばないことが起きたときに「ネット上に拡散する」などという愚行はせずまずは専門家に問い合わせるなりしていただけると幸い。
予想外に反響があって驚いている。
動物園に対する批判も当然出るとは思ったが、自分の意見に賛同・共感してくれる方々がいて有難い。
自分が言いたかったのは「ネット上で拡散する必要はないのでは。動物園に問い合わせるだけで良かったのでは」という点が一番大きい。
動物園が当該飼育員を担当から外したと言っている以上、飼育員側にも過失はあったのかもしれない。
ただ、それでも、ネット上で人格攻撃までされる必要はないと思うのだ。
ゾウを叩いた棒についてだが、棒で叩くくらいは全国どこの動物園でも、というか海外の調教師もやっている。
元飼育員という方のツイート曰く、ゾウは身体が大きくなるほど感覚が鈍くなるため、強く叩かなくては伝わらない。人間には強い力に見えてもゾウにとってはあまり痛くはない。
ゾウ(あとは馬なんかも)は賢い動物なので、手加減したりすれば動物は「この飼育員は本気では怒らない」と嘗められてしまうし、それが事故にも繋がる。
もちろん常識は変わっていくが……。というのが元飼育員の方の意見。
元飼育員の方の意見を見て自分はもっともだと思ったし、そのツイートにすら「あの飼育員は人柄が良くない」という旨の反応がついていたため、自分はこうして意見を書くことにした。
動物園側が事情を説明するべきという意見も分かるし、本当にあの行動は過失だったのかもしれない。
だが、仕事上のミスは職場内で注意して問題解決に当たれば良いし、第三者が公開処刑する必要は全く無いと思うのだ。
何にせよ、飼育員に対して攻撃的なキャプションをつけて意見を誘導した動画投稿者の行いは決して褒められたものではない。
動物の気持ちを考える前に、人間の気持ちを考えられるようになって頂きたい。
Twitterで検索したら様々な反応を見られた。反応して下さった方々、ありがとうございます。
結局、動画投稿者の方はこの意見に関してはノーコメントだったし、
人格攻撃までしていた人のアカウントを見ても「投稿者の方は専門家並に知識がある」「この飼育員は以前から良くなかった」などと、具体的な根拠を述べずにフォローをしていたので、この飼育員に対して日頃から良く思っていなかった人たちによる攻撃だったんだなという印象。
予想通りの顛末ではあるけれども。
前述の通り自分の一番の主張は「ネットに晒す前に然るべきところに相談するべき」というところだし、動物園や飼育員側に全く非がないとも思っていない。
猛獣を扱う以上、客の前で強く叱らなくてはいけないシチュエーションは完全には避けられないだろうし、説明しながらというのもトレーニングに集中できずに大変だと思う。
なので、「強く叩いているように見えるが痛くはない」とか「事故防止のためのトレーニング」というような注意書きをするのが妥当な解決策といったところだろうか。
動物園・水族館に限らず、公開処刑や私刑の類いは、相手にどんな罪があろうとするべきではない。
「動物園側に何度も問い合わせても無反応だったが自分は疑問に思っている」というのだったら、まずは他の専門家にDMで問い合わせれば良かったのではないだろうか。
どうしても全世界に公開したいのなら飼育員に配慮してモザイクや音声加工の処理をした上で、第三者に判断を委ねられるよう攻撃的なキャプションはつけずにアップロードするべきだったと思う。
「心苦しいがよく考えた上でアップロードした」という話だったのだが、考えているうちにどんどん心の中の攻撃性や飼育員に対する憎悪が増してしまったのかもしれない。
相手を攻撃したくなったときには、相手の立場を考慮し、自身を過剰に正当化せず周りを誘導せず、相手と対話するなり他の識者に意見を求めるなりすると良いのだろう。
「私刑は良くない」という主張をしている以上、ヒートアップしすぎないよう私の主張はここまでに留めておく。
中学生のころ、私はオタクで腐女子だった。ワンピースが好きで、「サンジくん、サンジくん」といつも言っており、オタクでない女子から「なんでキャラをくん付けするの?」と心底ピュアな不思議そうな瞳で見つめられ、オタク以外はキャラをくん付けしないと知った。
そんな私は当たり前だからヒエラルキー底辺であり、しかしながら同じオタク女子とつるんでそこそこ楽しくやっていたのである。
しかしそんな私に、転機が訪れた。
たまたま家の近くにトミーのショップが開店し、そしてたまたま私の誕生日が近かったことから、親が奮発して買ってくれたのである。
女子中学生の通学カバンがトミー。これが昇給試験への切符であった。
私は瞬時に悟った。昇給試験だ、と。後ろから、心配するような、複雑な顔で私を見送る底辺女子仲間。
全問、不正当であった。
私はジャニーズは誰ひとり知らなかった。
クラスの○○は、実は彼女たちのうちの一人の彼氏であり、カッコいいと褒めねばならなかった。