はてなキーワード: 座敷牢とは
一見すると、どこにでもいそうな外見の人物なのだが、明らかに軽度の知的障碍がある。俺は詳しくないのでどういった症状なのかわからないが、誰が見ても「あぁ」とわかる。
その人は入店一番「またきたよー!」と大声で言う。
手近な店員さんを捕まえて延々と自慢話をする。「昔アイドルやっててさぁー」とか。
店員さんが近くにいないときはレジの人に、レジが混雑しているとバックヤードにまで入っていく。
俺はその人をずっと観察しているわけではないのだが、どうやら半日以上店内で店員さんに一方的に話しかけているようだ。
俺がいつ行ってもその人はいる。
お、今日は珍しくいないなと思うと、入り口から元気のいい声が聞こえてくる。
で、やっかいなのが、その人はある程度の知能はあるということだ。こんな言い方をするのはよくないんだが。増田だから書けることだ。
つまり、レジがほかの客でいっぱいの時は話しかけない。俺のような強面のゴツイ奴がそばにいると店員さんへのマシンガントークが少しおさまる、など。軽度の障碍があるのは誰にでもわかるけど、完全に「別世界の人」というわけではない。話は通じるし、受け答えも明瞭だ。
だが、恐ろしく面倒な人物だ。
俺みたいな奴を恐れるが、店員さんや子供のような立場の弱い相手には極めて横柄にふるまう。そういう狡さはある。
以前、店員さんが「申し訳ありませんがお客様…」と会話の応対を切り上げて仕事に戻ろうとしたことがあった。
その時、その人は店じゅうに響く大声で「何こいつ!店員なのにお客さん無視するとかありえなくねぇ!?」と叫んだのだ。その後も延々と大声でその店員さんに罵倒を繰り返した。すごい声だった。これはさすがにまずいだろうと俺の唯一の取り柄の強面を生かして事態収拾に向かうと、先に店長さんが到着していた。
そこで店長さんはクレーム対応の王道、平謝りで事態を何とか収めようとがんばっていたのだが、相手が相手なので一向に沈静化しない。バックヤードで話を聞こうとするも、火に油を注ぐばかり。最終的に、店長さんは最敬礼のまま延々と罵倒を受けるような状態になった。土下座こそしていないが、あれは似たようなものだろう。
さすがに見ていられないので、二人のいるところに押し入り、そこにあった棚の商品を選ぶという行動をして二人を引きはなしてみたんだが、最敬礼店長と罵倒人の間にはいって女性用シャンプーを選び続ける元相撲部という状況は長続きしない。唯一商品名を覚えているラックススーパーリッチを手にして精いっぱいの威圧をかけてその場をあとにするしかなかった。まぁそれで少し沈静化したみたいだからよかったが。俺は坊主頭だし彼女も奥さんもいないんだけどな。すげぇいい香りだぞラックススーパーリッチ。
で、そんなこともあって表題の件を疑問に思ったんだよ。
ネットでたまに見る、「悪質クレーマーに『お前は客じゃない、帰れ!』と一喝するかっこいいお店」の話があるけど、それは軽度の知的障碍者に対して行っても喝采を受けるものなのか?店は客を選ぶことができる、というのは確かにその通り。しかし「別世界の人」ほどではないが極めて面倒な軽度障碍者を排除できるのか?
健常者が「障碍者と共存できる社会」を目指したとき、その想定される障碍者は「別世界の人」なんじゃないか?
健常者に極めて近いけど通常の対応ができない相手を想定しているのだろうか。
俺の近所のスーパーの場合は、もう利用客も(おそらく)店員さんも「あいつにはもう来ないでほしい」と一致しているだろうから、「お前はもうくるな」で済むかもしれない。…いや多分、絶対に済まずに毎朝店の前で座り込みをしそうだけどな。まぁそれも排除してしまって解決!ってなるのかもしれない。
しかし、そうなるとその先は「障碍者は座敷牢に入れて外に出さない」みたいな社会になってしまうだろう。
こういうの、どうすればいいんだろうな?
わが実家でこの問題を抱え始めて早4年、まだまだ解決には程遠いですが去年末からようやく前へ進み始めてすこし希望が見え始めた増田おっさんです。
2017年にみた精神疾患抱えたお母さまを精神病院に措置入院まで持ちこめた増田さんみたく、うちも解決してからこれまでの経緯を書こうと思ってたんですが、正直まだまだ解決までの道は遠いです。あと同じような問題を抱えている人に少しでも助けになればと思って俺なりの「毒家族の対処法」をリストアップしたいと思います。なにぜ俺やほかの家族がこの問題に直面してネットでいろいろ検索しても、見つかったのは2ちゃんのまとめサイトの煽りエントリとか、明らかに非合法なひきこもり公正団体とか怪しげなアフェリエイトサイトとかばっかで、まともな情報が全然見つからないのです。(ググってもカス!)
大まかにうちのケースを紹介しましょうかね。俺はすでに結婚してよそで家庭もっている身なんですが、7,8年ほど前に借家住まいの両親のところに離婚して子供一人のシングルファザーしてた弟が合流、最初の3年ほどはみんなで助け合ってうまくやってたんですが、4年ほど前に弟が突然仕事をやめて自分で事業を始めたのが終わりの始まり。彼の事業は1年もたたずに資金も底をつきて逆に借金地獄となり、しまいには自分の子供の世話や生活もほとんど親に丸投げ状態のうえ、いつの間にか自分の境遇を親の責任だといい始めてまともな仕事もせずに高齢の親を働かせ金や車を巻き上げて好き勝手しているという状態です。家族の俺らからみても明らかに精神を病んでいるから精神科に診察してほしいのに本人の同意なんてもちろん得られるに何もできずに今に至ってます。ただあまりうちの個別のケースを持ち出すと「追い出せばいいじゃん」とか「児童福祉課に通報しろ」とか「精神病院つれてけ」とかそんな既にやってるし簡単に出来たら苦労せんわ!っていうクソリプが続くと思いますし、他の困っているご家族にも適応できる話から逸脱してくるのでこれくらいにしておきます。
まず最初に言いたいは、もし可能であればその毒な人間から一刻も早く逃げることです。ただこれはあくまで「可能であれば」です。よく長年家族間DV被害にあってたりブラック企業に勤めて精神を病んでしまった人に「なんでさっさと逃げないの?」「そんな会社やめちゃえよ」と言ってくる人がいます。そういう方に言いたいのは、そういった理不尽な暴力や状態から「逃げる」という選択をするにはある程度人間が強くないとできないのです。具体的には逃げるための経済的余裕、安定した仕事、頼れる家族や友達、そして健全な決断力。これらがないと「逃げる」という選択はできません。大抵の人たちはその絶望的な現実を前に「逃げる」という気力すらへし折られているのです。
上記のようにもし逃げたくても逃げれない状態でこのように家庭内DVで苦しんでいる場合、なるべく早い段階で同居している家族以外の信用できる親戚や公的な第3者に助けを求めてください。過去には普通に暮らしていた家族の一員だと、その人の変わりようが一時的なわがままなのか、それとも完全に基地の外にいってしまった無敵の人なのかの判断は常に難しいです。一緒に住んでいるとじわじわと心を蝕まれてなかなか実感がわかないでしょうが、ほんの1,2日でもその対象から離れて生活した際にとてつもないストレスの解放感を感じたら、あきらかにその人は一緒に住んではいけない人です。雑談や愚痴話でもいいので誰か信用できる人に相談しましょう。俺のように同居してない遠くにすむ家族の一員でもいいですし、もっとおすすめなのは近隣の役所にいって公的なサービスまたは地域見守り型のNPOを探してかたっぱしから相談しましょう。結局俺も遠く離れているとなかなか対処できないので、親が住んでいる地区の高齢者見守りNPOを探してそこのソーシャルワーカーと連携して対応してます。とにかく同じ家族内だと常に毒家族に振り回されて冷静な判断力がだんだんと落ちてきます。だから定期的に家族とは関係ない第3者に連絡して、自分たちがおかれた状況について冷静な視点をもてる人を味方につけておきましょう。
さて先に「公的サービスに頼れ!」といったそばから絶望させますが、残念ながらこれらの団体に相談しても現在あなたが抱えている家族問題を解決することは極めて難しいことを覚悟してください。その毒な家族が包丁をもって暴れるとか殴り掛かってくるとか直接的な危険があったらある意味簡単なのですが、大抵のケースはもっと日常のじわじわとした言葉や精神の暴力でほかの家族の気力を削り取っていきます。これらの事例はグレーゾーンであり直接的な被害でないかぎり警察に通報しても警告されるだけで終わりです。(ちなみに俺は警察に相談した際、弟の薬物依存の可能性も指摘しましたが、具体的な証拠がないと調査できないといわれました)おそらくやっとの思いで見つけたNPO団体に相談しても、聞く人によってはただの家庭内喧嘩としか取り合ってくれないこともあるでしょう。うちも弟が狂ったように暴れて両親や甥っ子(弟の子供)が泣きながら電話してきたときに何度も警察を呼びましたが、家に警察がつくと弟はきゅうに大人しくなり、警察も警告を与えるだけで帰っていくというケースを何度も経験しました。一応かれらNPOや役所の人たちの立場からすると、彼らも明確な証拠がないかぎり、具体的な対処はできないのです。我々にとっては完全に毒な人だちでも、公的にはみな基本的人権ってのがあるのです。それを無視してして「自称」被害者の話だけを重視して行動すると一昔前の座敷牢や痴漢冤罪事件のようなことが起こりえるわけです。我々としては納得いかない点もありますが、ある意味でこれもちゃんと法律をベースにした市民社会が機能している弊害だと割り切らざるをえません。
大事なのは、それでも何度もあきらめずに公的サービスに助けを求め続けることです。うちのケースでは、これまで様々な児童福祉課、高齢者見守りNPOや役所のサービス経由で10人以上のソーシャルワーカーと相談しましたが、うちのケースに真剣に向かい合ってくれる方に出会うまでに3年以上かかりました。5人目のソーシャルワーカーでようやく電子メールでの連絡を受け付けてくれる方と出会い、日々の家庭内でのトラブルを詳細に説明できるようになりました。そして過去に行ってきた役所や警察への通報記録は、後々裁判沙汰にまで発展したときの重要な証拠記録として残ります。暴力事件などわかりやすい事例がないので、こういった第3者への通報記録は後々強い武器になってくるのです。ただ警察に通報するには、家族内でつねにコミュニケーションをとっておく必要があります。特に思春期の子供がいる家庭では「警察通報」は子供にとって大きなストレスですし、また警察を呼んでも事態がほとんど解決しない現実への絶望が半端ないです。実際俺も甥っ子に「もう警察よんでも無駄だからやめてほしい」「同級生にうちのことがばれちゃう」と泣きつかれて、それ以降は警察に通報できませんでした。
続いて「金は極力使うな!」と頭に叩き込んでください。このような毒家族に蝕まれた家庭では遅かれ早かれ生活費が回らなくなってくるので金が足りなくなってきます。それこそ俺のように離れて暮らす家族に金の工面をしてくることもあるでしょう。ただここで安易にお金をだしても、事態の解決に何も進展しません。むしろあなたが金銭的ヘルプをすることで生活が自転車操業でも継続可能になると、根本の問題がどんどん先送りになるだけです。あなたが金銭的ヘルプをしている間は生活が回る状態になると逆にあなたの貯金が底を尽きるまで何も解決しません。あなたも自分以外の誰か信用できる友人に相談して、冷静な意見を聞いて金の無駄使いは極力減らしましょう。個人的には「毒実家に生活が回らなくなり引っ越しせざるを得ない状態」になったら引っ越し費用くらいを助けるのはアリだと思います。また毒家族に苦しむほかの家族を定期的に外食に誘ったりして短期間でもリフレッシュさせるのもいいと思います。
またこの問題がやっかいなのは毒な家族本人の問題が一向に解決しない状態が続くと、その周りにいるほかの家族の関係もどんどんギスギスして喧嘩が絶えなくなる点です。うちの実家の例をいいますと、「無敵の人」状態の弟と彼の息子の生活費を稼ぐために70歳を超えたうちの父は今もタクシーやコンビニバイトなどで週に6,7日働いています。たしかに大変で感謝してもしきれないのですが、その結果残された母がその弟と直接向き合う状態になります。逃げる機会が限られている母は次第に「お父さんは自分だけ仕事に逃げて、私に次男の問題を押し付けてる!」と恨みつらみをいうようになり、また弟の息子も断端と彼の父親をまねておばあちゃん(俺の母)への対応が乱暴になって喧嘩ばっかになってます。本当に負のスパイラル状態になりますので、これも定期的に同居してない家族や第3者が入って落ち着かせてください。
これまで何度も書いてきましたが、毒家族問題について早急な解決法は極めて稀です。結婚した配偶者からのDVだったら離婚すればある程度は逃れられますが(それでも逃げ切るのが難しいのは承知です)、血を分けた親族間のトラブルは縁を断ち切るのが非常に困難でとにかく時間がかかります。ただうちのケースでいえば、去年末から担当してくれてる児童福祉課のソーシャルワーカー(3人目)がようやくうちのケースを深刻に受け取ってくれて、現在甥っ子の親権を弟から俺の両親に移す手続きを進めてます。これまでの通報記録や弟が大量に滞納してる交通違反切符、そしてソーシャルワーカーが何度も弟との面談を希望しても、弟がそれを拒否&逃走しつづけるのが決め手になりました。
うちは甥っ子の将来があるので、できるだけ毒な弟をほかの家族から遠ざける方法を探しています。ただもしうちの弟ほど酷くなくて自室で大人しくゲームしてくれるだけの人畜無害な存在だったら、経済力の余裕があるうちは現状維持で放置でもいいんじゃないんですかね。実際いろんなとこに相談して、そういったご家族のケースを何度も耳にしました。俺としてはその家族が長年さんざん悩み続けてるのは想像にたやすいので、その結果の決断として現状維持を選択されてるなら、もうそれは尊重するしかないですよね。ただ俺はもうこういったダメ人間には非常に冷淡な人間になってしまったので、彼らの親が他界してからの人生なんてホームレスにでもなればいいというスタンスなのでそこらへんの心情は忖度してください。
とにかくうちらみたいな困った家族って日本中にけっこうな数いると思ってるんですが、ネットでいくら検索しても具体的な対策法がなかなか見つからないんです。だからせめてうちのケースでよければ少しは参考になるかと思って書き起こしてみました。
思えばうちの弟や毒になってしまった人たちも哀れな人だとは思うんです。おそらくいろんな問題が折り重なって社会や家庭で居場所を失って、本当は助けを求めているのにそれすら素直に言えなくて家族に甘えて乱暴に接することでしかコミュニケーションが取れなくなっているんでしょう。頭ではわかっているんですが、それでもやられてる側はたまったもんじゃありません。「本当は助けを求めているんだな」って思いながら、なすがままに殴られレイプされ続けるのを耐えられる人はいません。絶対にそこから逃げなければならないし、逃げれないならその毒な対象を排除するなりで強引に沈静化させるしかないんです。このどうでもいいライフハックをネタとして楽しめる人はきっとこういう問題に無縁な幸せな人なので素直にうらやましいです。何かの間違いでこういう事態に巻き込まれないように自身の幸運に感謝しつつ神様に祈っててください。
追記
id:novak777 “合わないソーシャルワーカーはすぐにチェンジ”これは広く知られてほしい。
これ正確には自分たちの意思で違う方に変えてもらったというより、各施設のソーシャルワーカーは多忙なため一度「そこまでの緊急性はない」と判断されると数週間たらずでその案件は終了になってしまうんです。そこでめげずに違う案件で児童福祉課や老人虐待などで通報して、違うソーシャルワーカーに来てもらってとを繰り返した結果が今です。
id:kpkpkpchang "家に警察がつくと弟はきゅうに大人しくなり、警察も警告を与えるだけで帰っていく"こういう時に、レコーダーでの音声や、動画を撮っておくことがどの程度有効なのか知りたい。
音声や動画を撮っておくはとても有効です。ソーシャルワーカーにも可能なら音声や動画の記録をすすめられました。ただこれも思ったほど簡単じゃないです。うちの場合は機械に詳しい父がほぼ毎日仕事に出かけているので機械オンチの母にはなかなかセッティングできない。また母は弟が逆上すると泣いてパニックになるほど怯えている状態です。何度か小型の録音機を渡していざという時にポケットに忍ばせて録音ボタンを押すようにとお願いしたのですが、目の前に弟がいると恐怖でそういった行動がとれませんでした。また隠しカメラやマイクなどで録音するのも悪くないですが、後々膨大の音声データからこまめに問題個所のチェック&編集するのはなかなかの手間です。
LGBTは必要以上に出てるが対して批判はないのに障害者がテレビに出ると叩かれる
マイノリティをある程度無理やりねじ込んでメディアに載せるってのは必要なことなんじゃないのか?
じゃないと目の前に現れた時に対応できんだろ
障害がある人もいて当たり前なんだと認知するためには、ある程度枠を設けてそこで頑張ってもらうってのがいい
それこそフェアな社会だろ
障害者が住みやすい社会になればいいですねと言いつつ、内心自分とは関係ないことだ思ってる
実際、お前らの知り合いに障害者なんていないだろ
障害者を見せもんにすんなといいつつ、自分には関係ない存在として社会的な座敷牢に押し込む
お前ら最低だな
回答ありがとうございました!
ホントに自分でもよく分からず、「じゃあ実際お前はどうすべきだと考えてるんだ」と聞かれても、分からないとしかいいようがないようなレベルで疑問だけぶつけているので、とても申し訳ないです。
そうです。さらに言えば、肢体不自由に比べてフェアじゃないんじゃないか、という。でも一歩間違えれば心身にハンデのある人に対する予防拘禁でもしろというのか、みたいにも聞こえかねない(もちろんそんなことが言いたいわけではないのです)ので、不十分なものの言い方になってしまっています。
今回の事件を見て、事件後に「そう言えばこんなことが」「あんなことも」みたいに言ってる人を見て、ちょっとイラっきたのが一つ。そして、深夜に女性スタッフ一人でホテル仕事回させるという社会にも、どうかしてると思ったのがもう一つ。要するに、「社会はもっと、こういう人もいるということを前提にさまざまな制度設計をし、人間関係モデルを構築すべきではないか?(それが精神的な意味でのバリアフリーになるのではないだろうか)」というようなことが言いたかったのかもしれません。
…そこまで書いてて思ったのですが、イスラム教社会みたいな妙に禁欲的な社会というのは、そういうことを実現できる部分もあるかもしれませんね。イスラム社会なら、今回の事件の容疑者のような人が社会で広く知られるような仕事をする可能性もないでしょうし、深夜のビジネスホテルを女性スタッフ一人で回すなど想像もできないでしょう。もっとも、そういう社会では、彼みたいな人はそれこそ座敷牢にでも放り込まれて一生終えるのかもしれませんが。…難しいですね。
とにかく、ご回答のおかげでいろいろ考えることができました。ありがとうございました。
あんまヒットラー言わんでいいんじゃないでしょうか(犯人本人も含む)
そもそも僕らの国はナチスドイツ並みの全体主義国家でしたし、それへの回帰を図るガチカルトが現政権に強い影響力を及ぼしている段階ですし、いやまあその辺は置いておいたとしてもハンセン氏病患者を隔離し断種したのは未だ過ぎ去ろうとしない過去でありますし、精神病患者の長期入院(社会的入院)も自称先進国の間では突出している座敷牢国家でありますし。
犯人は彼の独自基準において人間未満の輩を間引いていったらしき雰囲気が報道からは伝わってきておりますが、問題は畢竟この社会が我々が障害者をどれくらい人間扱いしてきたかという話になります。「政治的正しさにかまっている場合ではない」の実践の一つの形ですやんアレ。
まあ知的障害者の話を他人の話としてしか考えられないという向きには、彼が障害者福祉施設ではなく介護施設に勤めていたなら全介助必要な痴呆老人をばっさばっさやっていったんじゃなかろうかと申し上げたい。身体が健康であれば誰でも行き着きうる境地ですよ人生七十にして心の欲する所に従いて法を越えずと言っても心がボケちゃあしょうがないという現代文明の勝利というか敗北というか。
まあ思想信条として私は留保の無き生の肯定派ですが、その実装が介護職=ブラック労働やりがい搾取な現状につきましてはもうあちらをたてればこちらがたたないなあとお手上げ状態です。世界が平和にな〜れ。
都道府県知事が、自らの病識のない精神疾患を発症し、不適切が疑われる専決処分等を頻発するようになったらどうなるかという架空の想定につき思考実験をしてみる。
なお、あくまでメモなので、根拠条文等は記さない。後述の指定に従って使ってみようかな、という人は、自力でしらべるように。つかこの記事自体間違ってるかもよ?
ではまず、前提として、病識のない精神疾患の治療にあたっては、当該患者の人権に対する制限は最小限度にとどめられなければならないことは言うまでもないであろう。「四の五の言わせず座敷牢へぶちこめ」的な乱暴な意見には、筆者は断固反対する。
しかし、都道府県知事の職責は重大、かつ職権も非常に強いことから、専門医および一般人の殆どがその発症を疑うような状況下であれば、既に地方行政は混迷著しい状態におかれているであろう。かかる事態においては、当該患者から知事の職責を剥奪することもやむを得まい。本人の精神衛生においても恐らく負荷軽減の必要があるケースが多いのではないか。
さて、この場合、まず、「都道府県知事に事故がある場合」として、副知事等がその職務を代理することが考えられる。(副知事が存在しない場合も考えられるので、「等」としておく。)
疾患であるのだから、その認定は医師(専門医)によるべきであろう。
ところが、患者本人が同意しなければ、そもそも専門医の診断を受けることはできない。
例外的に、自傷他害のおそれがある場合(不適切な公権力の行使を間接的な「他害」と呼びうるかについては不知)であれば措置診察が可能であり、その結果措置入院が必要ならそうすることになるであろうが、自傷他害のおそれがない場合には措置診察に付するわけにもいくまい。
あるいは、他の疾病に罹患し入院治療を必要としているにもかかわらず、本人が(精神疾患に由来する愁訴を前提として)診察は受けるが入院を拒むといった場合においては、精神保健指定医の同席による医療保護入院が可能であろう(さすがに家族等も同意するであろうし)。入院は「事故あるとき」であろうから、精神疾患であると否とにかかわらず、副知事等が議会と一体になって粛々と不信任手続を進めればよい。
ただし、あくまで医療保護入院は必要な期間に限られるから、当該他の疾病によっては時間との戦いになる。
しかし、そうした特殊な事態でもなければ、本人の同意を経ずして確定診断名を出す(しかも、本人の同意なくその診断結果を公表しなければならない!守秘義務!)というのはほぼ絶望的である。
「成年被後見人の申立ではどうか」…残念ではあるが、それでどのような結果が出ようが、直接に知事の職位に影響はない。わが国では成年被後見人であるか否かに関わらず被選挙権が認められている以上、公職選挙法に基づく自動的な失職はないし、形式的には後見人の権限は財産に関することに限定されているはずである。もっとも、判断能力を欠く常況にあると家裁が認めた人物の名において下される行政処分に対しては、不利益を被る側から当然山のように異議申立てがなされることとなろうが、これとても知事の失職には足りない。
結局、地方自治法の本則に立ち戻って、リコールか議会による不信任決議、とならざるを得ないであろう。
では、リコールだが、こちらは地域事情もあるためなんとも言えない。
鳥取県と東京都では集めるべき署名の数に差がありすぎるし、署名の有効性確認のための事務手続に至ってはもうなんというか。
とくれば、議会による不信任だが、この場合、患者たる知事が黙っているだろうか?仮に地方公共団体の吏員が、「対抗する方法はないものか」と問われたら、職務に忠実に「議会解散という方法があります」と言わざるを得まい。ということで、議会は刺し違える覚悟で不信任を突きつける格好になる。
ところが、議会解散に伴う選挙だからといって、解散前と同一人物が再選されるとは限らない。その辺はフツーの地方議員選挙である。とくれば、前回薄氷を踏んだような議員は、正直いって議会解散には及び腰にならざるを得ないだろう。その中であえて知事の首に鈴をつける議員(団)がいるか?という話であろう。
…結局、住民の圧力に耐えかねた議会が不信任を突きつける(それもそうとう及び腰で)しかない気がするが、その間に失われるヒト・モノ・カネ・労働力・行政への信頼たるや…
考えたくない。
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