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はてなキーワード: 契約とは

2024-08-14

anond:20240814110608

とりあえず御社標準の契約様式契約条件をご提示下さい、って打ち返すわ

2024-08-13

n=3の話で恐縮なんだけど、「あの人が臭くて辛い」と言っちゃう

過去出会った「あの人の体臭我慢できない」と人前で言っちゃう3人が全員痛い人だったので、臭い人よりも痛い人の方がイヤだなと思っている。

一人目は高校クラスメート、二人目は昔の職場派遣社員、三人目も昔の職場の別の派遣社員

3人に共通してるのは以下



彼女たち3人にはそれぞれ面倒をかけられた。本当に嫌な思い出。

ちなみに増田自身スクールカースト的にいうとボッチかつ優等生ポジションになりがちで、集団もめごと仲裁をさせられやすい。なので「臭い臭いとうるさい系女子」が本当に嫌いである。鼻に丸めティッシュペーパーをぎゅーぎゅーに詰め込んでマスクを3重ぐらいにしてやりたい。

実は女の場合、嫌いとかムカつくなど何らかのマイナス感情を抱いて誰かをいじめてる人とは実はある程度は調整をする余地がある。調整の余地がない場合でも、極論だが悪意があるので周囲を巻き込んで断罪することもできる(これはまぁ最後の手段だが)。

しかし「臭い臭いとうるせえ女」は自分たちはか弱き子羊で被害者であるというポジションから絶対に出てこず、そのくせ臭い涙目で言い続けるので調整のしようがない。自分が何か積極的対策する気はない、何かの工夫や努力改善する気がゼロ自分は悪くない→他人任せが当然と思っているのか、そもそも人生全般他人任せなのか(何となく後者な気がする)。

深刻に泣きそうな顔で「あの人が…臭くて辛いの…」などと群れの中でこそこそと言い出して、それが群れ全体に集団ヒステリーとして広がる。そして対象の人をあからさまに避けたりする。外形的にはいじめと変わらんけど自分たちはかわいそうな「臭くてつらい被害者であることを崩さない。

マスクしてみたら?とか、席替えまで我慢してくれたら席が離れるようにするからとか言っても「でも…」である

派遣社員の人なんて、臭くて体調が悪くなったと言うなら体調を優先して仕事を替わることを考えても罰は当たらないんじゃとも思う(事務アシスタントなので申し訳ないが誰でもできる仕事だった)のだが「臭い人を異動させてほしい」と言ってきてビックリした。その人が臭いと言っていた対象の人は正社員、それもかなり有能で当時の部署では欠くわけにはいかない技術職の人だったし、彼女が言うほど臭くはなかったと思うのだが(フロア結構な人数にヒアリングしたが、あーたまにそんな時もあるよね…程度の反応だった)、あの人が臭くて仕事にならないと派遣会社経由で言われてしまうと、派遣先としては従業員健康に働く環境を確保する義務があるため対応をせざるを得ない。臭いを感じる感度は人によって違うから100人が平気でも彼女は臭かったのだろう。だが、執務中は「臭くて気持ちが悪くなった」といってしょっちゅういなくなるし、気持ち悪くなった日に部の飲み会があったらちゃっかり飲み会には(彼女臭いと言ってる人もいる会なのに)参加して楽しそうにしてるしで、さすがに当初の2年契約を延長するのは丁重お断りした。

もう一人の派遣社員女性は、対策として急な配置替えをしてかなり遠い席に配置したのに、近くを通られると気分が悪くなると言ったりで困った。取りあえずマスク自衛をしてほしいとお願いして様子を見ていたのだが、いつの間にやら、対象男性の席の周りに脱臭剤ひとつ、ふたつと増えていって脱臭剤臭いで逆にフロアのその辺りが「なんかこの辺臭いね、何の臭い?」と言われるようになっていた。

大量の脱臭剤は、その派遣社員の人がたらしこんだ別の社員男性)にお願いして備品で購入して置いていたらしく、たらしこまれ社員への対応も面倒だった。彼は人事から少しだけ怒られ、そしてその後彼女結婚して2年後に離婚していた。なんなんだ。馬鹿から馬鹿に引っかかったのかしらんけどご祝儀返せ馬鹿

高校クラスメートはまぁ高校生だし同級生だし、「あんまり大っぴらに言わない方が良いよ」とたまに言うぐらいだったのだが、席替え対象の人が窓側の席になった時に「風上に居ないで欲しい…」と言ったのがうっかりクラスの割と多くの人に聞こえて不興を買い、その後は逆に彼女が遠巻きにされていた。その後すぐクラス替えになったからそれほど大ごとにはならずに済んだが、マジ勘弁してよという感じだった。

私が経験した「あの人が臭くて辛い」という3人はみんな、他責かつ怠惰自分から何かを積極的対策しない。そういえば3人とも、昼をどこに食べに行くか、飲み会をいつにするかなどの日常的な軽い決を採る行為いつまでもぐだぐだと返事をしないタイプでもあった。グループLINEで返事しないから面倒になって「今返事ない人は数に入れずに店予約するね」とか切り捨ててた。割とかわいい方だから男性からはちやほやされてて、他力で他責で居続けられたのか。でもまぁ私がちやほやす理由は一つもない。

なので大人になった今はそういう「あの人が臭くて辛い」と言っちゃう人とはお近づきになりたくないのだ。

解雇」と「契約解除」の違いがわかってない奴多すぎ問題

プロゲーマー芸能人所属事務所からクビを切られた時、「解雇」と表現する奴が多い。

解雇ではなく契約解除だ。

解雇とは、雇用されている会社員がクビになることだ。

彼らは会社員じゃない。

Xで男の体臭批判したフリーアナウンサー契約解除された件もそうだが、

事務所所属する個人事業主の多くは業務委託契約している。

プロゲーマーやストリーマーはほぼ100%業務委託契約だろう。

そのへんの区別が付いてない奴をよく見るので、正しい認識を持っておいた方がいい。

それにしても、昨今の失言による即契約解除の風潮はおかしいと言わざるを得ない。

口が滑りましたすみません、で済ませりゃいいだろうに。

anond:20240813194033

同じだよ

弱い契約立場からこそ切られた

こんな弱者なら切られるようなキャンセルカルチャーは明らかに間違っているし害悪

自死しても意味ないことを理解した

木村花さんやりゅうちぇるさんの誹謗中傷対象者自死の流れがあったにも関わらず、未だに対象者自死に追いやりそうなオーバーキルって無くならないよね。フワちゃんとか契約切られた女性アナとか、いつ自死してもおかしくないレベルで叩かれてると思うけど、未だに誹謗中傷が止む気配はない。

対象者自死を選ぶ時、そこには自身のこの世への絶望もある一方で、自分死ぬことでこれまで誹謗中傷してきた相手にそんなことはしてはいけないと理解してもらいたいという気持ちもきっと存在している。けど、誹謗中傷する人達自分が一人や二人殺したくらいでは誹謗中傷を辞めることはないんだよね。対象者は決定的な一言ではなく積み重なった僅かな誹謗中傷の総量で自死に至ってるけど、誹謗中傷した当人まさか自分ちょっとしたdis相手が死んだとは思わない=自分以外の酷いやつが、酷い誹謗中傷をしたから死んだんだ、としか認識しないから、反省に至ることなんてない。結果、僅かな誹謗中傷の蓄積→対象者自死の流れが止まることはない。

よく何人死ね理解するんだとか言われるけど、何人死んでも誹謗中傷する人が自分人殺しだということを自覚することなんてないんだからこの流れが止まるわけがない。来年は何人の人が自死するんだろう。

anond:20240813173214

まともな事務所なら、うっかりミスの初犯なんて、

事務所指導が足りなかった、本人も反省してる、再教育するから仕事続けさせてって、守る側に立つの普通なんだよね。

芸能事務所VOICEも、青山プロダクションも、速攻で契約解除に至ったのは、

すぐにでもクビにしたかったところに、絶好のチャンスがやってきたパターンしか思えんよね。

anond:20240813171318

しろ常識を持ってそうな男の大半は「確かに男は臭いもんだ、契約解除はやり過ぎ、かわいそう」という意見に傾いてるように思うけど

情報を得るためのコストゼロではない

大衆勘違いしているのは、情報というのはそれを得るためのコストゼロではないこと

新聞社通信社記者給与払ってるし契約カメラマンにも報酬を支払ってる

当然出張費宿泊費、航空機代、電車代、全てコストとして負担している


みんなYahooニュースグーグルとかで無料ニュース読めてると勘違いしているが、無料で読めるニュースというのは、上記の通り誰かがそのコスト負担しているに過ぎない


では誰があえてそのコスト負担してるのか、何故負担するのか、コスト負担することでどんな利益が得られるのかまで考えられれば本来ならウク信やワク信、ロシア信、自民信者原発信者なんて生まれてこないんだがね


まあアホな大衆はアホなまま変わらんし、戦後日本バカ大衆学校教育して知能付けさせようという左翼の試みも失敗に終わったわけで、これからインテリバカの動きを先読みして利益を独占する事でバカ教育する方針に舵を取らないといけない


バカは損することで最も学習する

まりインテリ層の責務は、バカに徹底的に損をさせ、インテリがその知能で多額の報酬を得るさまをバカ大衆に見せつけることだ

これバカ教育に最大の効果を発揮する

児童ポルノも無制限クレカサービス作れば大儲けじゃね?

契約書にちっちゃーーーーい字で個人情報及び購入履歴公的機関に提出しますって書いとけば、ロリコン管理下に置けてある意味社会正義だし

なんならリボ払いのドギツイ版強制しても精子脳なら従うかも

オリンピックってどう見ればよかったの?

テレビないしNHKとかの契約もないかモニターで見るしかないんだけど

Youtubeでやってたのな?

まあ見るのはXスポーツメインだからオリンピックで見る必要なかったか

そろそろOIC自体放送する必要が出てくるんじゃないの?

においがやばいのは普通にハラスメントだろ

なんでハラスメントされた側が契約解除されてんだよ

お前は左足壊死ニキみたいなのが隣の席座っても平気なのかよ

川口ゆりキャンセル文句言ってる人は「たぬかな」のキャンセルに反対したの?

「たぬかな」が失言契約解除された前例を作られる前に反対すべきだったな

2024-08-12

女性差別発言だと許されない!ってどこが?

松本人志女性専用車両にすごいブスがいっぱい乗ってる」←炎上したもののまっっったくお咎め無し。謝罪すら無し

デヴィ夫人不妊は99%堕胎が原因」←同じく炎上したもののお咎め無し。謝罪はあり

デヴィ夫人(内柴正人の性被害者に対して)「相手の女もノリノリだったんだろうに。国民英雄の内柴さんを逮捕するなんて可哀想相手の女も顔出せ!」←批判もあれど同意殺到謝罪も無し

デヴィ夫人(山口達也の性被害者に対して)「たかキス。うがいして帰ればいいのに。家に行った女が悪い」←批判もあれど同意殺到。一応謝罪撤回

中条きよし(同じく山口達也被害者に) 「女子高生が2人、彼の自宅へ行った、どういう経緯で行ったのか知りませんよ。高校生2人行ったら、蹴飛ばしてでも逃げられるし帰ってこれるでしょ。行かなきゃいいじゃない」← 批判もあれど同意殺到。お咎め無し

デヴィ夫人(父親からの性被害者に対して)「あなたにも隙があったんじゃないの」「お尻触られるくらいでしょ」「我慢して帰ったら?」「あなたとお父さんの関係でお母さんを傷つけた自覚はないのか」←炎上すらせず全くお咎め無し

岡村隆史コロナが明けたら可愛い人が風俗嬢やります」←炎上して謝罪のみ

かまいたち山内エレベーター譲られた!自意識過剰女に警戒された許せん!女驚かしてやろ!」←炎上謝罪のみ

テリー伊藤「(朝霞少女監禁事件について) 「犯人がいない間にガラスを割ってでも外に出て逃げられたでしょ」←専門家に一蹴されるがお咎め無し

間島淳司電車で女の隣に座ったら避けられた不愉快!」「おっぱいおっぱいw揺れるのはおっぱいだけでいい」←炎上して謝罪のみ



そういやたぬかなも逆転したけど、「170cm以下の男は人権なし」で大炎上して契約解除されたよね

「女シネ」とか言ってる女叩きyoutuber加藤純一は全く炎上もせずお咎め無し

よりひとも女殴ったり「女なんて所詮男より下の人間」とか言ってて炎上はしたけど契約解除は無し

女性差別ばかりキャンセルされてきた!!男女逆なら許されない!!ってどこがだよ!

追記

そういや、れてんジャムあんだけ女性蔑視発言繰り返してお咎め無しだわ

たぬかなとは大違い

お前がもってこいや!!!

ヴェニスの商人というお話がありまして。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%95%86%E4%BA%BA

詳しい内容は wikipedia とか読んで欲しいんですが、ある商人が金を貸す時の担保に借り手の "肉" を設定するという意地悪をして、返せないときは体から "肉" をはぎ取るぞ?と契約したがうまくいかなかったという話です。

色々あって借金が返せない状況になったので契約通り "肉" をはぎ取るという話で裁判になったのですが、"肉をとってもいいけど血を流していいとはいっていない" という判決を食らって 借り手から合法的に "肉" を剝ぎ取る意地悪が成立しなかったわけです。

なんですけど…

いやお前がもってこいや!!!過程はしらんよ!!!血を流す流さないとかともかく肉剥いで持ってくる責任は金借りたお前にあるんちゃう!!!

商人側が肉をはぎ取る時に一滴でも血を流してはいけない???いいよ、じゃあこっちで剥ぎ取りはしないよ。お前にまかせるよ。

でも金借りたお前が何とかして自分の肉剥いでもってこいや!!!

「臭さを指摘」攻撃された繊細バカカウンターキャンセルカルチャーを発動!

フリーアナウンサー川口ゆりさんが「夏場の男はくっせぇくっせぇくっせぇわ!あなたが思うより激臭です!!」的な事実をXで口走ったら

臭さを指摘された繊細バカ共がキャンセルカルチャーを発動!

繊細バカ発狂を真に受け所属している人間を守る気の無いクソアホチキン事務所が即契約解除!!

無事悪しき前例が作られてしま

カードオタクもそうだけどなんで奴らはあんなにくっせぇんだ?

こんな人達に!負けるわけにはいかない!!

できない理由を!考えるのではなく!!

anond:20240812093630

女子アナ契約切った事務所が「高齢者自害しろ」は許してる時点で女には厳しく男には甘いという古き良き日本やってるだけで新しい何かが生まれたわけではないよ

ブクマカフリーアナウンサーから契約解除された」←ド迫力の職業差別

はてな民はほんとうに差別が大好きなんだね

発達障害と女は大好きなのにね

170cm以下は「私は」キライ、なら燃えなかった

しかし「170cm以下に人権はない」と言ってしまった。

それは低身長男性全員の人権を奪う発言だ。

個人の好みの宣言に留めておけばいいものの、

選好の自由範囲を越えた、男大半の人権言及したのがポリコレ違反だった。

オレの昔の日記より。

思い出して慌てて検索したが、やっぱり適当なことを言っちゃってた。

オレは間違っていました。

当時この日記を読んで、なるほど、と納得してしまった方がいたら、撤回して謝罪します。

すでに速報が流れてるから、ご存知の人も多いと思うけど

男性体臭が苦手すぎる”物議フリーアナ「異性の名誉毀損事務所との契約解消「大変反省しております」(スポニチ) | 毎日新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20240811/spp/sp0/006/281000c

男性体臭は「私は」苦手すぎる、でも燃えしまった

発言一発で、仕事を干されてしまっている。

プライベートな場での個人的な好みの宣言でさえ——愚かにも当時オレが「選好の自由」などと表現していた範囲でさえ——まったくセーフでは無かった。

ポリコレ全然理解していなかった。

「選好の自由」は自宅の庭じゃなかった。

申し訳ない。

自殺強要」フワちゃん

体臭苦手」フリー女子アナ

キャンセルされたという結果から判断すれば

罪の重さは同じ。

いや、事務所から契約解除されたという点からみれば

女子アナの方が

より悪質、ということになろう。

体臭苦手で女子アナ契約解除

でも本当に苦手な体質なのかもしれないじゃん

そしたら本人の努力でどうしようもないのかもしれないじゃん

その場合でもポリコレ棒で叩かれるの?

もちろん酢の匂いが苦手な人が寿司職人になれないのは差別じゃないだろうから

男性匂いが苦手な女性アナウンサーになれないってことを周知させる必要があります

声をあげなきゃいけないんじゃなかったのかよ

体臭発言契約解除になった人の話、ブクマコメント見ると「やりすぎ」とか「ごめんですむ社会の方がいい」とかやたら加害者擁護コメにばっか星ついてて愕然とした。

そもそも先人たちが男性嫌悪言論に対してずっとなあなあで済ませてきたから、それに対して声をあげて改善しようとしているのに、何でそれが悪いことになってんの? 声をあげなきゃいけないんじゃなかったのかよ。どうして声をあげる男性を抑圧しようとする? その抑圧は悪だったんじゃないのか?

この話題加害者擁護してる人のなかに男性も多くいるんだろうなと思う。でも、そういう現状を追認してしまって受け入れてしまってる人たちの尊厳も俺は守りたい。一緒に戦わなくてもいいけど、矮小化とか抑圧とかすんのだけはやめてくれ。

[]【高橋源一郎にきく】今あえて社会内面化しない勇気

本書は、3年毎日に連載されている「これはあれだな」の中から選ばれた文章を集め、過失したエッセイです。

「これはあれだな」とはどのようなコンセプトのコラムでしょうか。

何か気になった事件や本、作品などがあったら、それについて書くのが普通ですよね。それだけじゃ面白くないので、過去に同じようなことがなかったかと探し当て、その二つを比べて何が変わって何が変わっていないかを考えるというのがコンセプトです。

まり、例えば文学作品であれば、文学作品と何かの映画とか、100年前に同じようなことがあったとか、こういう事件があったけど、50年前に全く同じようなことがあったよね、といったことです。だからジャンルが違う場合もあって、例えば映画と最新作のアニメでは、これどこかで見たことあるなと思ったら、80年前のあの映画と同じことをやってない?ということです。

パッと5、6個思いついて「これならできそう」と思って始めたんですが、途中で「大変だ」ということに気づきました。少なくとも二つは見つけなければならない作業であることに10回目くらいで気づいたんです。普通は一つの話題で済むところを、必ず二つ見つける必要がある。多ければ多いほどいいんですよ。例えば今と大正明治で同じようなことがあった、とか。

時代は変わらないね、というのは面白いんだけど、めちゃくちゃ手間がかかる。読み直しを結構確認しなければならないですからね。一応記憶に頼って「こんなことあったな」と思い出しても、記憶曖昧になってきます。でも、本当にこれ面白いんだと。途中からは大体ストックがあって、これは似てる、逆に今のこれがあれだけど、あれから発想する場合もあるんです。昔こんなのあって、こんな面白ものって今にはないかな、と。

そうやって見ていくと、最近若い人の旅に出た記録が1000年前の元神尚の記録に似てるとか、1500年前のものそっくりだ、とか。そういうふうにしていくと、結構いろんな時代に似たものがある。特徴性が被るものがある。だから時代にそういうものを生み出す必然性があるっていうことを考えると、話としては面白いんで、ただ手間がかかる。

今回本にまとめられたのも、別に今回が初めてではないです。これで3冊目です。毎週締め切りがあると憂鬱なっちゃう。まずこれを見つけるでしょ?で、あれがなきゃダメなので、どんなに面白くても「これ面白いんだけど、ペアになるものがいないよね」ってなると、できない。

そもそも、ご自身文学作品を作るっていうのも、アイデアを出さなきゃいけない。アイデアはひねり出すんですけど、あれを見つけるっていうのはなかなか難しい。でもやっぱりコンセプトが光ってますね。やっててうまくいったときは「これ、よく見つけたな、自分でも」って思います

あの、本書の前半では、2022年9月13日フランス映画監督ゴダールの死について書かれています高橋さんにとってゴダールはなぜこれほど特別存在なんでしょうか?

これは世代的なもので、僕の世代芸術音楽映画文学好きな人ゴダールに影響を受けていない人はいないと思います

皆さん結構しますね、やっぱり。

当時はSNSもないし、情報だって今ほどは入ってこなかったから、例えば映画ニュースもなかった。テレビニュースやらないから、どこで知ったかというと、映画雑誌とか、映画芸術とか、そういうところにちょこっと載っていて、新作が出たって今だったら全部SNSでお知らせが来るんでしょうが、そういうのがなかった。だから新作が出たって言っても、日本公開がいつかはわからなかった。

僕は映画だと、アートシアターというのに入っていました。60年代、相当幼い時から、そういう会の会員になって、中学入ってすぐそういう会に入った。だから映画クレイジーキャッツからゴダールまで一緒に見ていました。そもそもそれを分けて考えるのはダサいって感じだった。

しかも極端なことを言うと、芸術ばかり見ていると馬鹿にされるから、逆にクレイジーキャッツとかGS映画を見ないと恥ずかしいって感じだった。そういう背景の中で、ゴダール作品はかっこいいと思ってましたね。彼の即興スタイル特に印象的で、シナリオを書いていかないんですよね。当日、その場でセリフを持っていく。そして基本的編集映画を作るというスタイル

引用が多い。ゴダール作品は、引用が多くて、ただ引用しているだけのものもある。それはオリジナリティに対する嫌悪なんだと思うんです。オリジナリティではなく引用作品を作る。だから過去世代否定する度合が一番強いのが彼で、その影響を受けていると思います

最後作品についても書かれていますが、イメージばかりが連続してくる、写真バンバンバンと順番に来るような映画で、画質は必ずしも良くないのに、なんだか異様に綺麗な映像が印象的でした。

どうでしたか?その最終作に対する感想は?というと、ゴダール作品が好きだなって感じですね。もういい悪いじゃなくて、好きだって感じですね。ゴダールはずっと「映画テーマがどうとかじゃなくて、90分なら90分、じっとその映画館に座って見ていればそれでいい」と言っていて、ただ画面を見ていれば幸せ映画ってそれでいいんだ、という考え方を持っていました。

ゴダールは、自分映画自殺映画だと言っていて、主人公死ぬ映画が多いんです。「気狂いピエロ」もそうだし、「勝手にしやがれ」もそうだし、最後主人公自分で目を閉じて死ぬ。あれはすごいなと思う。しかも、あれがデビュー作なんですよ。最後自分意思表現する映画を撮るという意味で、彼の作品は一貫してそのテーマを持っているんです。

「映画史」という映画も撮っていますが、ゴダールという監督は、常に作品現実境界を取り払うことを考えていたんです。作品現実が別々のものではなく、その境界を取っ払って、映画館で観ている観客に語りかけるという姿勢がありました。

映画の中で、主人公が観客に話しかけるというのは珍しいことではないですが、それを堂々とやったのがゴダールアメリカでも10年くらい前に「ハウス・オブ・カード」とかで流行りましたけど、ゴダールもっとからそれをやっていた。それがかっこよかったんです。

また、魚くんの電気映画「魚の子」や、中村喜子の「女と刀」、植物学牧野富太郎の「牧野富太郎自伝」などについて書かれた箇所を読むと、一つの観念や興味に取り憑かれて、非論理的であろうが、非経済的であろうが、自分の道を進む人が高橋さんの好きなタイプなのではないかと思いました。そういう方にどんな魅力を感じるのですか?

いや、面白いですよ。単純に普通面白くないですか?ちょっと病的な感じさえありますが、頭おかしいんですよね。でも、そういう人は見ていて面白いですね。付き合いたいとは思わないけど。

でも例えば、魚くんだと、そこに書きましたけど、魚くんも面白いけど、お母さんがすごいですよね。僕も読んで「あ、そうなんだ」と思いました。魚くんの主人公はお母さんなんですよね。つまり、こういう人はいるんですよ、きっと。街を歩いても変な人はいます。変な人はいるけど、大体は困るんですよね。それが普通で、生きる人の知恵です。普通に生きてるとそうなるんですよ。

でも、時々そうは思わない人が出てくる。だから、変な人も大事なんだけど、その変な人を受け入れる人の方が自由だと思っています。お母さんがそうですね。お母さんは自分の息子だけど、そのおかしさを全面的に抱きしめる。

普通おかしいって言っても結局排除されるか、直されちゃう。「お前、おかしいか普通にしなさい」と。でも、そのおかしさを育てるというのがすごいなと思います。それは他者とか異業のもの尊重するってことなんですよね。つまりおかしくても存在意義がある。

これは結局、すべての人に存在意義があることにつながるんですけど、普通の人は存在意義があると認められている。でも、おかしな人とか、魚くんならいいけど、例えば身体障害者とか、知的障害者の人たちは見たくないと思うこともある。でも、それでも家族でも受け入れられない人もいる。

僕も色々調べました。障害ある子供が生まれると、受け入れられる家族と受け入れられない家族がいます時間をかけて受け入れられるようになる家族もいます特に父親最初は受け入れないんですよ。でも、母親はすごいなと思います。お母さんは何でも受け入れるんですよね。

魚くんも牧野富太郎も色んな人が出てきますけど、その面白さとは別に、それを誰が受け入れたのかが重要なんです。牧野富太郎変人だけど、奥さんが受け入れたんですよね。牧野富太郎植物愛に没頭する変人ですが、それを受け入れるのは大変なことですよね。

でも、それを受け入れたからこそ、彼の生存保証されたんです。だから、僕が書いた美方ククスとかも超天才だけど、あれ夫だったら困るよ。でも、受け入れた人がいたから、その生存保証された。

でも、どうですかね。例えば、牧野さんとか魚くんとか、みんな著名になって仕事に繋がって成功しているけど、そこまでお母さんが考えていたか奥さんが考えていたかは分からないけど、魚くんになれなかった魚くんや、牧野富太郎失敗版みたいな人も絶対たくさんいたはずです。

結局、成功者の影には1000人の失敗者がいると思います。きっとそういう人たちのところにも、お母さんがいたんですよ。でも成功しなかったけど、いいんじゃない、それで。

これでも、親もすごいけど、1000人の失敗した人を見守ってた親がいて、その人たちが不幸だったかっていうと、そうでもない。そういう人たちは必要なんですよ、ということをよく考えますね。

セコさんの漫画マダムたちのルームシェア」とか、信友直子監督の「ボケますからよろしくお願いします」、早川知恵監督の「プラン75」など、老いと向き合った作品が多数言及されています。今、世界で最も高齢化の進む国と言われる日本で、高橋さんは何を感じていますか?

自分が年取ってきましたからね。今年で73歳です。もうやばいです。あと2年で後期高齢者です。やっぱり、身体的な衰えを感じます。確実に老いていくのがわかります。それに対して色々と体に気をつけています

一つは、老いを新しい経験だと捉える感覚です。確かにそうですよね、経験したことないことですから、新鮮です。僕もそうですよ。ちょっと年を取ってきて体が辛くなってくると「こんなの今までなかった」と思うことがあります

例えば、鶴見俊輔さんという哲学者の方が「限界芸術論」を書かれたんですが、90歳を過ぎて、「今日1日転ばないことを目標に生きよ」と書かれていました。「あ、そういうもんなのか」と思って、わかりました。

転びそうになるんです。僕、スクワットして足腰を鍛えているから平気だと思っていたら、筋肉じゃないんですね。バランスが悪くなっている。神経が悪くなっていて、神経は鍛えようがないから転ぶ。僕は筋力鍛えれば大丈夫だと思っていたけど、そうじゃなかったという新しい発見がありました。

そんな老いを新しい経験だと思って、余裕を持って受け入れることが大事なんです。実際、この国、これは日本だけじゃないと思いますが、68歳、70歳、72歳になると社会の窓が次々と閉まっていく。つまり、色々なことができなくなってくるんです。

例えば、家を借りようと思ってインターネットを引こうとしたら「72歳ですか、ではご家族契約になります」と言われたんです。「70歳とインターネット契約ができないってどういうこと?」と聞いたら、「こういう決まりなので」と言われて、「おかしいでしょ」と思いました。これってちょっと差別的ですよね。

プラン75もそうですが、年寄り不要だという考え方があるんですよね。これが寂しいです。今「シルバーデモクラシー」と言われて、年寄りが恵まれていると言われていますが、それは嘘だと思います。年を取ってみたら、社会の窓が閉じていく。シルバーデモクラシーという言い方で、年寄りが恵まれていると若い人に思わせようとしているんです。

でも実際には、全世代がそれぞれ抑圧を受けている。70代以上はこういう抑圧があるけど、20代30代も年金の支払いなど、みんなそれぞれ抑圧されているんです。だから、全世代連帯しなきゃいけないと思うんです。分断が一番都合がいいから、それをやめるべきです。

僕は政治テーマとして、全世代連帯すべきだと考えています。知らないかもしれませんが、70歳になったらインターネット引けないんですよ。72歳になったらローンもできないんです。なのに恵まれているなんて、ふざけているとしか思えません。

これは、土線(映画)とかでテーマになってもいい話ですよね。でもそれはなかなか声になりにくいんですよね。40代50代の時には知らなかったけど、68歳70歳72歳で新しい抑圧が出てくるんだな、と気づくんです。

社会ってさ、普通のことは知らせないようにしているんですよね。それぞれの世代とかジェンダーで、社会から抑圧されていることをお互いに調べ合って、連帯しなきゃだめです。

ジャニーズ問題玉音放送について、高橋さんテレビ局の幹部たちに「ジャニーズ問題無視するのか」と質問した時のエピソードについて書かれています。昨年末ジャニーズの性加害問題が巨大なテーマになりましたが、この間、どう感じていましたか

あそこにも書きましたけど、僕がちょうどBBC放送した直後に番組審査員を辞めて、最後番組で「これはダメだよ」と言ったんですが、沈黙がありました。その後、某テレビ局が漫画問題で騒ぎになって、それを良かったと思って続けました。

でも、やっぱりテレビ局は商業放送から視聴率が下がることが怖いんですよね。だから視聴率が下がる可能性があることはなるべく避けたい。僕は怯えすぎだと思うんですけどね。もうそんなに怖がらなくても、普通常識でやればいいのに、忖度している。忖度しない方が視聴者の指示を得るんじゃないかと思いますが、なかなかそうはならないんですよね。

今と昔を比較して、昔の方が保守的だったかというと、そんなことはなく、テレビ全体は進化している。ただ、メディア動画サイトSNSに壊れていく時にどうするかを同時に考えなきゃいけなくなっているので、やることも多いんです。

から、僕も言ったんですが、面白動画サイト番組テレビより面白いですよ。テレビバラエティなんてやめたらいいと思います個人で作っているものでも、ものすごくよくできた動画番組があるんです。それを見たら、テレビお金も人もあるんだからもっとできることがあるはずなんですよね。

Netflixドラマなんかも面白いですよ。コンテンツの中身も含めて、やれることがあるのにやっていない。同じようなラブコメばかり作って、誰が見るんだろうって思います

江戸川乱歩の「芋虫」を現代では取り上げることがかなり難しいということについて書かれていますが、以前、マルキ・ド・サド作品を絶賛されていた話もあります。今の時代言論空気感についてどう感じていますか?

メディアテレビラジオだけじゃなくて、小説も含めて、僕がデビューした頃に比べると、だいぶ書きにくくなっています。例えば「ピエロ」って言えないじゃないですか。今では「ピエロレフ」って言われることがありますが、検索しても出てこない。

一番怖いのはこれですよね。こういう名詞ごと削除されること。ポリティカル・コレクトネスで、こういう言葉を使いなさいというのは一つの考え方としてあるかもしれませんが、元々あった言葉が使えないというのは、歴史捏造じゃないですか。

今、「ジプシー」って言葉も使えないんです。「ロマ」とか言いますが、これは歴史捏造であり、存在させないという方向に進んでいるんです。例えば、ゴダールの「気狂いピエロ」も、僕はそれを見ましたからね。でも、「ピエロレフ」って言われてもわからない。

ポリティカル・コレクトネスについては、理解できるところもありますが、理解できないところも多いです。多分、それを推進している人も、やっていて変だと思っているんじゃないかと思います定義や限度が確定していないのが問題で、空気みたいなものから

ポリティカル・コレクトネスの一つの問題点は、日本が元々空気社会から空気で決めるというのはやばいポリティカル・コレクトネス空気で決められるようになっているのが、日本事情なんですよ。

上辺だけの議論が多く、社会的な不正義の問題は見ないで、言葉だけで物事判断する。ポリティカル・コレクトネスは、社会的な問題言葉だけで覆い隠そうとしているだけです。

その辺が、日本という国は忖度する社会から空気を読めということがずっと言われてきて、変わらなかった。変わるかと思ったら、ずっと空気を読んでいる。片方では多様性を唱えているけど、それは言っているだけで、実際には何も変わっていない。

大杉栄についても言及複数見られます思想生き方性格、私には高橋さんと似ている印象を受けましたが、大杉栄をどのように見ていますか?

大杉栄は、日本でも代表するアナキストですが、やっぱり感じがいいですね。友達になりたいなと思う。問題はいっぱいありますが、女癖が悪いとか、迷惑な部分も多いけど、その一方で愛すべき点がある。だから、あの人は人たらしなんです。

例えば、子育てをしていたんです。普通政治的な人は政治活動はするけど、家のことは見ない。でも、大杉栄は、伊東のと結婚して子供が生まれたら、赤ん坊選択をしたり、オムツを変えたりしていた。嫌じゃなくて、それが好きだったんです。

彼の中では、夫婦や男女の形は形式じゃなくて、対等であって、子供から自分 Permalink | 記事への反応(1) | 08:25

2024-08-11

anond:20240811235033

いやそういう契約になってるだろ?

MSなんか色々問題起こったら社員のてめーが全部責任取れって規定になってっから

anond:20240811213603

夫婦内で授かれない場合は、相談に乗って専門的にやる業者もあるみたいだよ。

それで事前契約の条件と違う子どもが産まれ訴訟に発展したケースもあるけど。

要はハイリスクハイリターン。

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