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2018-12-15

例のブログを読ませてもらいました、

http://ericca.hatenablog.com/entry/2018/12/14/020000

このブログ主は私ではないのですが昨年に似たような被害にあってしまって結構ショックだったので記録します。。。

バス会社時代の先輩で、奥さん(もバス会社の先輩)ともお子さんとも仲良くさせてもらってて

同期の女の子も交えて一緒にゴハンに行ったりした時期もあったりして

人としてすごく尊敬していたのです。が…

久々に連絡がきて私がメンタル病気になったことを伝えたら

「鬱は甘えでしょ」「そんなんで鬱になるなら日本中鬱だらけ」「俺の方が何百倍も辛い、でも頑張ってる」

みたいなことを言われ、さら

「あの頃(バス会社勤務時代)はまだ10代だったのに、もうBBAだな!(先輩は私の9歳上。。)」

「早く結婚したほうがいい」「子供は早い方がいい」

「そんなんじゃいずれ捨てられるよ」

と言われ、極めつけに

「今奥さんと○○○○レスなんだ」「太ってる方が抱き心地よさそう(奥さんスレンダー美人、私はデブス)」

お金うから…」「触るだけでもいいから」

と。

もう本当に本当に無理で。無理すぎて。

きもいとか通り越してもはや無理でした。

連絡を一切断たせてもらいました。

今でも連絡をとっていません。

先輩は私のことを人間ではなく女体として見ていたのが本当に無理なポイントでした。

勇気をもって話した病気のことや人生説教はまだ、なんとか我慢できたけど

まじで性的発言に関しては無理でした。

顔も見たくないし声も聞きたくないし

一生関わりたくありません。

パートナーがいるのを知ってて、なおかつ自分にもパートナーがいるのを知られている上で

よくあん発言ができるなと。すごいなと。

頭の中は脳みそではなく海綿体で構成されているのかと。

呆れました。

他にも、過去に私のパートナーのことを

(私と付き合っていることを知った上で)好き勝手言ったり

私に嫉妬させるような行動を(彼と飲み会に行った報告、彼からホワイトデーのお返し報告など)わざととったり

どういう神経してるのかよくわからない女性もいました。

連絡もすごくしつこくて、LINEメールが来る度に過呼吸を起こすほど嫌悪感に襲われました。

その人とも今は連絡断たせてもらってます

同じ女性として、人間として無理でした。

どちらも過去の事なので、今さらなにかどうこうするつもりはないですが

鬱病の一因には変わりないですし一生根に持つ予定です。

あくまで私個人意見ですが、パートナーいるってわかってて

パートナーに対して後ろめたい行動をとる/とらせようとする人は無理です。

殺人犯身体内臓を傷付けたり破壊して人を殺しますが

不倫浮気は人の心を破壊して、生きていながら殺されたような気分をもたらすものです。

正直、殺人犯と同じくらいの事をしているという自覚を持っていて欲しいです。

2018-07-10

被災地千羽鶴を送るな! 金を送るのが一番の助けになる!」

は私もそうだと思うけど、一般的日本の贈答文化において「お金で送るのは失礼」という風潮がある中で、「命がかかってる場合だけはお金にするべきだ」というのを全員に該当させるのは、かなり無理があるような気がする。

お中元お歳暮も、バレンタインデーホワイトデーも、結婚指輪クリスマスプレゼントも、全部現金でやるようにすれば、被災地支援自然現金でするようになるのではあるまいか

2018-06-29

anond:20180629003149

ホワイトデーってんならそういうことだね

何だよもっとみんなスイーツを愛したらいいのに

anond:20180629002832

それにしても若い男ではなくおっさんなのか

ホワイトデーに大量買い(夫の義理返し用)していたおばさん(自分)も割と地獄(うちの家計が)

anond:20180629002133

ホワイトデーではなく?

おっさんが貰ったと見栄を張る為に自分で買ってる、って意味

だとしても女性客がおらずにおっさんだらけってどんな状況だ。

2018-05-20

ぜひ読んでほしいムーンライトノベルズ小説紹介する

ほんとは2chスレ立てようかなとも思ったけどただただ作品への愛しさをぶつけたいだけでもあるので…

ここ7年くらいずーーーっとムーンライトノベルズヘビーユーザー続けているのですが全く書評を見かけないので私が書きます

ムーンライトノベルズユーザーの皆様はもう「知ってるわ!!」くらいの有名どころを攻めてるので面白くないかもしれないんですが、あくまムーンライトノベルズ読んだことない人向けに書きますみんな読んで…

ムーンライトノベルズはただ性癖に刺さる小説もあればエロだけじゃない作品もあってサイコーです。でも良い作品は大体書籍化されてなくなってるんだよなぁ。みつを

とりあえずみんなムーンライトノベルズ読もう!!!おすすめ紹介しま

とりあえず今回は長編完結作品(作者敬称略)だけおすすめしてまた次回短編とか未完結のやつ紹介します。私は本気です。

1.初恋怪獣 ペッテンソン

https://novel18.syosetu.com/n9999cd/

【内容紹介】

高校一年生の新田一葉は生徒会選挙で見た福沢鬼丸の事が好きになった。

なんとか両想いになろうと悪い頭を駆使して頑張るけれど運命神様は何故かクラスメイト夏目輝とばかりひきあわせようとする。うまくいかない事やまのごとしなのである

(あらすじより引用)

ムーンライトノベルズ界では言わずと知れた巨匠なので知ってる人も多いとは思いますが…!!!!読みやす文章と抜群のワードセンスで惹き込まれます…。結構笑って読めるあけすけな下ネタもあるのに、シリアスなシーンもあって深いです…。陰と陽の描き方がうまい

どの作品オススメなのですが、私がイチオシなのはこれです。

主人公のイチヨこと一葉ちゃんとメテルこと夏目輝くんの恋愛模様、そしてふたり成長物語を描いています

この作品というか作者さんの描くキャラクターはみんな魅力的で!!!

イチヨはおバカ怪獣ばかり追いかけてぽーーっとしていてメテルによく「珍獣」と言われるような変な子なんですけど、意外によく考えてたりもするし自分のいままで知らなかった「好き」の気持ちだったり、ちょっと影のあるメテルに対して向き合う姿勢が素敵。あとイチヨの天真爛漫さ、どこか子供みたいな所が抜けないところや、素直なところが良いなぁと思います

あとそう、場面設定というか背景設定も良いです。架空の「生古市」を舞台に繰り広げて行くんですがなんかいちいち「ナマコ仲良しどうぶつランド」とか「生古高校」略して「ナマコー」だったりとか小ネタ面白いです。

メテルくんもちょっと生意気クールなところが可愛いです。彼の顔面のことをイチヨは「猥褻制服を着てるだけの顔」と称するのですが一体どんな顔なんだ!?!?!そこがこの作品いちばん気になるところかもしれない。

2. 偽りから始まる恋模様 桔梗

https://novel18.syosetu.com/n6660bo/

その高校では有名な男がいる。しかそいつは悪質ともいえる行動を繰り返していた。 真城紗弓は友人を傷つけられ、怒りにまかせて男をこらしめに行く。しかし、逆に興味を持たれてしまい…。

(あらすじより引用)

この作者も有名です。よく書籍化されてますが、この作品書籍化されていません…。なんで!?!?!?

私はこれが一番好きなのですが…。

かに内容は浅い部分もあるので賛否あるとは思いますが、私は本当にこの作品が好きです。

いわゆるティーンズラブな色が強い作品です。

この作品は何よりデートシーンが最強!!!!!!!!たぶんムーンライトノベルズ小説のなかで1番デートシーンがドキドきゅんきゅんします。描写リアル

序盤で主人公の紗弓と怜が横浜デートするシーンがあるのですがそれが本当に最強。出てくるお料理を半分こしたり、食べ歩きしたり、雑貨屋さんを見たり…と何気ないけどあるあるきゅんきゅんするし、私は高校生の頃横浜近郊にすんでたら絶対こういうデートたかった…と泣きました。本当に泣いた。なんか抉られるくらいデートシーンが素敵なので本当にぜひ読んでほしい。

海の家ふたりバイトする回もあるんですけどそれも最強。なんで怜お前国立受験生なら夏休みバイトは無理だろとかいツッコミは置いといてほしい。

なんか本当にあるあるなシーンばっかりでもあるんですが情景が浮かんできてうわーこういう高校生活もあったのかも…しれない……??????という気持ちになる。切ない。

イベントごとの描写キッチリしてて本当に疑似体験出来る。まさに学園モノという感じ。あと食べ物描写もいちいち美味しそうでびっくりする。美味しそう。そこにも注目してほしい。

あと地味めな紗弓がオシャレするシーンも本当に最強。よくある劇的な変身じゃないけど、お母さんとかに相談しながら頑張る紗弓が本当に可愛い。頑張る女の子って本当に最強。

というか紗弓のキャラが良いのがこの作品の最大の魅力かもしれない。

気の強いヒロインは好みが別れるかもしれないが本当に紗弓は可愛い可愛い

まっすぐで意思が強く正義感も強く、そのせいでトラブルもおこしてしまうのですが…友達のために先輩の怜に初対面なのに突っかかっていく紗弓は本当に魅力的です。それにメガネポニーテールおっぱい大きくて身長小さくて気が強いヒロイン×高身長イケメン頭脳明晰敬語なのにエロくて過去が暗く歪んでるヒーロー は最強じゃないですか!?!?

本当に最強しかいってなくて語彙力の低下が著しいのは自分でもわかってる。わかってる。

ヒーロー過去が暗いのは定番中の定番ですがそれにしても暗すぎてそれにより人間性も歪んでるんですがそれを上回る紗弓の魅力で最早私のなかでは帳消しになっています

紗弓が本当に可愛いエロシーンも最強紗弓が可愛い。本当に紗弓が可愛い

エロシーンは主に後半なのがまた良いです。序盤にも少しあるけど!!!

ハ〇ヒとかか〇めとかそこらへんのヒロイン好きな人絶対に刺さります

現実だとありえない設定ばかりですがそこはパラレルワールドでお願いしたいです。

から作者さんには是非とも少し設定直して書籍化して欲しい。これは多分高校生とかにウケると思います… というかおたくウケると思う。

長くなりましたね、本当にこの作品は最強なので読んでください。

3.squall 香子

https://novel18.syosetu.com/n5220cb/

女子大生瀬川かなたには大好きな友達がいる。かなたの恋の相談ものってくれ、料理も上手でかわいいものを選ぶのが得意なその友達、天江環はオネェ言葉の美形だった。友達のはずだったふたり関係が、雨の日を境に変わっていく。

(サイトあらすじより引用)

はいみんな大好きオネエ×女の子~~~~~~!!!!!これ数年前からかなり人気のジャンルですよね。私も好きなんですけど、ムーンのなかで1番オススメなのはこれです。

この作品一言で表すと「雨」。しっとりとして暗くてじめじめしています別に全編ずーっとどシリアスって訳では無いのですが、読み通すとずーっと雨雲の中にいるような気分になってきます。なんでだろう…。

登場人物がそれぞれに悩みを抱えていて、乗り越えようとする姿が本当にもどかしいです…。やるせなさと切なさとぬくもりが交差する感じで、やっぱり雨の日です。雨の日。(意味不明)

あとみんな良い子なんですが途中から出てくるキャラクターの不気味さと危うさに痺れます一見普通女の子なのに、どこか引っかかる…という描写が本当に上手い。

あと正反対だけど環とかなたのなかには同じ温度が流れてるんですよ、ペースが一緒。ゆっくりだけど焦りもある。そこに惹き込まれますえっち描写過激ではないですがエロいです。なんかやっぱりこの作品流れるしっとりとした空気がそうさせるのかな。

4.笑え、リビドーエノキユウ

https://novel18.syosetu.com/n1382by/

(内容紹介)

平田さんて、かわいいよね」

会社喫煙から聞こえてきた会話に、平田嘉奈は思わず足を止めてしまう。声の主が職場イケメン有望株・眞野灰路だとわかり喜ぶも、続けて聞えてきた、嘉奈を「かわいい」「好きだ」という“理由”にがくぜんとする。

「笑い声から想像できる喘ぎ声が好き」

あげくに──嘉奈の笑い声を録音していると、しれっと悪びれもせずカミングアウトする灰路。てかそれって犯罪スレスレ、いやアウトですからっ!

とんでもない性癖ドン引きした翌日、灰路は「バレンタインデーから」と涼しい顔で嘉奈に贈りものをする。嘉奈の手に残された小さな箱の中身はチョコレート……ではなく、ダイヤ指輪!?

ホワイトデーには僕の奥さんになってもらおうと思って」

はい? 意味がわかりません! 私たち、ただの同僚ですよね!?

アウト寄りの犯罪スレスレフェチ残念変態イケメンと、ちょっとワケあり純粋OL

バレンタインデーから始まる、1カ月間のハイテンション恋愛攻防戦開幕!

(Amazonより引用)

この作品書籍化されています!3巻で完結です!

なんかあらすじを読むといかにも~という感じがするかもしれません!!!!!でもこの作品自分リビドーに正直にいようというのが裏打ちされた作品だと思ってるしそうだと思います

リビドーとは

リビドーとは、日常的には性的欲望または性衝動同義に用いられる。世間一般的には、リビドーという言葉は押さえきれない性的欲求のようなものを指して使われる。特に男性の荒々しい露骨性的欲求表現する言葉としてしばしば使われ、また時には男性性的欲望軽蔑する意味合いの言葉としても使われる。 ウィキペディアより

リビドーに正直にいるって、なんて破廉恥非常識!と思うかもしれません…

でも自分好きな物や好きなことに正直でいるって、難しいけど大切ですよね。

自分性癖だったり、性に関する悩みって誰しもあるし尽きないと思うんですよ、でもヒーローの灰二はそれに正直でいる(たまに犯罪スレスレのことまでするのはご愛嬌)んですよ、隠さない。まぁ創作から有り得る話だとは思いますが、自分の好きなものに素直でいて良いんだって後押しされる作品です。エロいし笑えるけど、そういうことの大切さも教えてくれる作品だと私は思ってます!!

ヒロインのカナちゃんものすごくチョロいチョロインなのですが、その灰二の性癖に向き合いつつ自分の悩みにも向き合おうとする姿勢が良いです。

というかムーンライトノベルズヒロインみんなだいたいチョロインから仕方ないね!!

5.イケメン夢魔が好きな女の子を夢の中でぐちゃぐちゃにしちゃう紅茶

https://novel18.syosetu.com/n4400dv/

内容はタイトル通り!!!

これは本当に一言エロい」に尽きる。まぁ設定がインキュバスな時点でエロいんですが、もう作者様の描写エロエロエロハートが乱舞する描写なので好き嫌い分かれますが私は好きなのでどんとこいです…!

ヒーローヒロインに対してだけデレデレのエロエロになるのがやっぱり強いよなぁ…と。目にハートが浮かんでるのが容易に想像できます。とりあえずエロいからみんな読んで。

6 4ever mine カオリ

https://novel18.syosetu.com/n4291ce/

まさか男子4人の班に女子が私1人だけだなんて。不運にもそんな組み合わせになってしまった高校1年の班。少し不安を抱えて高校生活が始まったけれど意外にも男の子達は優しかった。平穏な日々を過ごせそうだなと思っていた。でも、友達に見せてもらったある物が私を変えてしまう。

(サイトあらすじより引用)

タイトルから察する通り男4×女1です。

もうわけがわかりませんね。でも私は複数ものだったらこ作品が1番オススメです。

4人の男の子たちも、真面目な優等生の梛本くん、女好き中性的須藤くん、厳つくてちょっと乱暴五十嵐くん、小柄でやんちゃな柏倉くん…とそれぞれバラバラです。それがまぁ良いんですけど!!

複数ものですが愛があるし、主人公が1人を選ばないところが私は好きですね。

それぞれの男の子に良さがあって私も選べません…!!!

主人公恭子ちゃんの1歩引き気味でなおかつ優柔不断なところがまたそそります…。それなのに妄想癖があるところがまた良い!!

その妄想だんだんと……なっていく感じがたまらないですね。複数ものでもすんなり読める、私はオススメです。

7 サクラ恋サク たなかやす

https://novel18.syosetu.com/n4773da/2/

多田美羽(ただみわ)二十三歳。ただいま彼氏募集中です。好きなタイプの条件はイケメンである事。これを言うと大抵周りのみんなは微妙な表情になりますが、そこは絶対に譲れません。二十五歳までには寿退社する事を目指します。

(サイトあらすじより引用)

これはこの作者さんの『恋愛など要らぬ人生を送りたい』https://novel18.syosetu.com/n8821cw/

スピンオフです。

本編もオススメなのですが個人的にはこのスピンオフが本当に素晴らしい…!!!

本編ではいわゆる「イマドキ」で合コン大好きでちょっと空気が読めない作品に「よくいる」後輩OLの美羽ちゃんは私も読んでて「あー、いるいる」となりそんなに思い入れはなかったのですが…!!

このスピンオフを読むと美羽ちゃんが本当に可愛いちょっと空気読めないけど彼女なりに奮闘して突き進む姿が本当に健気で可愛いです。あとエロシーンも本当に好きです……彼女の意外なギャップ萌えます!!!!!!!!!

あと彼女は本当に後先考えない、本当に後先考えずに突き進んでしまトラブルメーカーなのでこちらもハラハラします。

ヒーロー岩井くんもこれまた良い。いわゆるイケメンではないし、地味だけどはっきりものを言う人で美羽ちゃんとはぶつかり合うんですが…!!!!!ただ地味な訳じゃなくてちょっとイヤミっぽくて無愛想な感じがまーーた良い。でもそんな!!!本当に本当に正反対ふたり!!!!くっつく!!めっちゃトラブルあったけど!!!!くっついた瞬間はもうスタンディングオベーションありがとう世界!!!という感じ。とりあえず読んでください。

以上!!!!!!!!とりあえずここまで読んでくれた人ありがとうございます。ほかにもめちゃくちゃおすすめな作品いっぱいあるんですけど… というか王道の転生もの異世界もの書いてなかった…(絶望)

次は短編と未完結で書きます需要いかもだけどみんなにムーンライトノベルズ読んでほしいから書きます

なんかレビューとか紹介ってより語彙力のないオタク感想垂れ流したみたいな感じになって非常に恥ずかしいんですけど愛する気持ちは変わらないんで是非とも!!何卒!!よろしくお願い致します。

2018-04-23

バレンタインデーのお返し

を先週もらった。

バレンタインチョコを渡したことも、忘れてはないけどボンヤリした記憶になってたので、あーそうかあ!わざわざありがとう!ってなった。ホワイトデーね。

なんか、忘れてたプレゼントが不意に届いた気持ち。うれしい

2018-04-08

ホワイトデーチョコ食べてる

ちょうど先月の日曜に買ってきたんだけど、渡せないまま喧嘩してたらいつの間にか賞味期限切れてた

ので、自分で食べてる

高いチョコは美味しい

2018-04-07

anond:20180407151022

ホワイトデーは逆に凄い男の列なんだけどね。

俺が行った時はリムジンが店前に横付けして中から爺さんが出てきて

列に並んでたわ。

併設しているカフェで1日数食限定チョコパフェ食べてきたよ。

anond:20180407145701

バレンタインしか売ってないチョコが沢山あるので食べたい。

どうしてもホワイトデーの方が種類が少ない。それも悔しい。

anond:20180407134645

いや平成。未だにテレビでたまに見るぞ。

ちなみにバレンタインの時に百貨店チョコ買ったら

周りから凄い目で見られたわ。ホワイトデーの時に

女が買ってるのは珍しくないのにね

2018-03-19

[] #52-6「カカオ聖戦

≪ 前

俺はお返しの品を持って、ドッペル宅に赴いた。

自分の家にこもっていれば、お返しそのものをしなくてもいい可能性もある。

だが俺にとってホワイトデーとは、借金をした人間給料日みたいなものだ。

支払能力があり、責任もある人間が「ただ気が乗らない」だとか、「金を出したくない」とかい理由で、それを反故にしていい理由にはならない。

俺は周りより少しだけ利己的だと自覚している。

だが、社会に順応することを無視していいとも思っていない。

内心くだらないとは思いつつも、むしろ必要だとも思っている。

あれこれ理由をつけて、目の前の問題のものから逃れようとするのはナンセンスだ。

「あ、マスダの兄ちゃん……どうしたの」

「ドッペル、分かっているだろう。前置きは不要だ」

俺はドッペルに箱を渡す。

中身はケーキだ。

値段はドッペルの渡したケーキとほぼ同じ。

「ドッペル、お前の言いたいことは分かる。これでは満足に足らないのだろう」

「い、いや、そんなことはないよ……」

そう言っているが、内心はそうじゃないはず。

これでは3倍にならないことは明白だからだ。

そこで、俺はケーキに“真心”を入れる。

当然、真心なんてものは目に見えない。

触れないし、聞こえない、匂わないし、味わえない。

実感でのみ認識できる。

では、どう認識させるか。

「このケーキはな。『何となく』で買ったものじゃない。お前が好きそうなものは何かと考えながら、複数ある候補の中から選んだんだ」

とにかくアピールするしかない。

俺はそのケーキが3倍の価値だと思い込ませるために、ひたすら付加価値をつけた。

自分は苦心したのだと、お前のことを考えて選び、結果として値段自体は同じくらいになったのだと。

「う、うん。ありがとう。とても嬉しいよ」

そして、この説得は成功した。

正直なところ、賭けだった。

いかんせん“真心”なんてものは、漠然としすぎている。

最終的に貰う側がどう思うかに委ねられている以上、納得してくれなければ終わりだからだ。

ドッペルが素直で助かった。


しかし、この作戦を考えていた段階からあった、違和感が未だ拭えない。

俺の真心は十分伝わったはずだ。

これで等価交換は……

……しまった、完全に失念していた。

真心”はドッペルのくれたケーキにもあったのだ。

俺がチョコを食えないことを知っていてのチョイス。

から俺が同じ値段の品に真心を入れたところで、それでは3倍のお返しにはならない。

だが、気づいたところでもはや手遅れだ。

俺は、今の持ち札で等価交換を成立させねばならない。

「待て、ドッペル。これだけじゃないぞ」

スマホにつけていた、イヤホンを渡した。

「俺の愛用品だが、手入れはしてあるから新品同然だ」

俺の持ち札の中ではそれが最もマシだった。

ケーキ丁重に運ぶため、余計なものはほぼ持ってきていなかったのだ。

「あ……ありがとう!」

ドッペルの嬉々とした声、表情。

これでダメだったときはどうしようかと思っていたが、どうやらホワイトデーは無事完遂できたようである

「ドッペル……仮に来年またくれるようなら、今度は安いのでいいからな……お返しを考えるのも楽じゃないんだ」

「え、そんなの気にしなくていいよ。マスダの兄ちゃんだって今度からは安いのでいいよ」

お手本のような「気にしなくていいよ」。

どうやら来年も渡す気まんまんである

完全に俺はカモと認定されたようである


…………

弟が帰ってきた。

「ただいまー。ドッペルに会ったけど、兄貴のお返し気に入ってたよ。すっげえ自慢してくる」

でなきゃ困る。

借金を返済したと思ったら、利子だけしか払えていなかったでは話にならない。

「そういうお前はどうだったんだ?」

「うーん……何とも言えない」

「どういうことだ?」

「だから何とも言えないんだって

総論からいえば、お返しこそ貰えたもの金銭的な側面から弟はほとんど得はしなかった。

3倍返しなんていう文化は、大人たちの間では風化していたからだ。

“取り繕っても、見栄は張らない”

それが俺の住む町の、大人たちのトレンドになっていたのだ。

たぶん、そのトレンド当事者たちにとって都合がいい範疇適用しているに過ぎないのだろう。

俺はイヤホンのなくなったスマホを、しげしげと眺めた。

(#52-おわり)

詩織愛海の「らぶ!」」第25回放送ホワイトデーの話書き起こし

詩織「この番組は海を愛する…… 瀬名詩織と」

愛海「お山を愛する棟方愛海が」

詩織「新たな愛を見つけるラブ発見型新感覚ラブリーラジオです」

愛海「この番組は磯端交流提供でお送ります

愛海「恥ずかしかった!」

詩織「……いきなり ……どうしたのよ 言っておくけど…… あなた割と常に恥ずかしい子よ……」

愛海辛辣だよー」

詩織冗談よ…… 茶化さないであげるから話しなさいよ……」

愛海「あのね、学校でよく話しかけてくる男子がいるの」

詩織「恋のお話かしら……」

愛海「……」

詩織「……あらあら? あら…… あらあら…… なにかしら…… その言いたげな顔は……」

愛海「ここだけ切り取られたりするの不愉快から言っておくけど、あたしは今好きな人恋人もいません!」

詩織「ふーん…… まあ…… 言いたいことは山ほどあるけど…… 本題じゃないのなら追求しないでおくわ……」

愛海「ただね、そのね、あのときあのタイミングあの場にいたら、10人が10人とも、

「こいつ、あたしのこと好きなんと違う?」という思わせぶりな態度をとってきたんですよ!」

詩織あくまで…… 愛海ちゃんが好きなんじゃなく…… 相手男子愛海ちゃんのことを好きそうだと……」

愛海「そうなの! なんかね、掃除時間とか手伝ってくれたり、日直の仕事手伝ってくれたり、休憩時間も喋りかけてくるし、あと時々授業中なのに目があうし!」

詩織「……青春ねえ」

愛海「ただね、その、あたしはアイドルじゃないですか」

詩織765プロアイドルの方々は…… でも中の人はお年頃の女の子からー とも歌ってらしたけどね……」

愛海クラス友達思い出せない彼氏もできない、とも歌ってますけどね」

詩織「……とはいえ。別に変なことしないなら…… ファンも裏方さんも演者さんも認めてくれると思うわよ……

そもそも…… 誰かを好きになるのに…… 当事者同士以外の許可必要理屈なんてないものだし……」

愛海「……ただね、その、あたしはお山好きじゃないですか」

詩織「……まあ。その言い回しで勘弁してあげるわ……」

愛海「とにかく! 日頃から優しくしてくれることとか、話しかけてくれることとは嬉しいんですよ。

でも、好きとかじゃなかったんです!」

詩織「……因果関係はあまりないものね」

愛海「それで、ほら、この間ホワイトデーだったでしょ」

詩織あらあら……」

愛海「その…… 下駄箱に入ってたの……」

詩織あらあらあらあらあらあらあら!」

愛海ジョジョみたいになってるよ」

詩織「何が…… なにが入ってたのか焦らさないで……」

愛海マシュマロと、お手紙が」

詩織あらあら…… うふふ…… お手紙になんて書いてあったのかしら……」

愛海名前は書いてなかったんだけど、男の子の字で」

詩織「うづうづ……」

愛海「直接的な言い回しじゃないんだけど、なんかこう、あたしのアイドルとしての活動可愛いみたいなことが……」

詩織「見てくれたのね……」

愛海「そうなの! そのね、普段はあたしがアイドルだってことに触れないでくれていたの!

なのに、お手紙にはそう書かれてて……」

詩織「こういう甘酸っぱいエピソードもあるじゃない…… いいわね…… 中学生の恋って……」

愛海「でもね、やっぱり、断らないと! と思って」

詩織「寂しい……」

愛海「次の日に、体育館の裏まで連れていってね……」

詩織「もうこの体育館の裏という響きが甘酸っぱいわ……」

愛海「その、断ったの、あたしはアイドルだしお山が好きだからって」

詩織「……そっかー。愛海ちゃん頑張ったわね。

恥ずかしくなんてないわよ…… あなたは頑張れてるし…… 立派よ……」

愛海「ところが」

詩織「えー…… ここで話終わればよかったのに……」

愛海その男別にあたしのこと好きじゃないんですって」

詩織「照れ隠しじゃないの…… 手紙マシュマロもあるんだし……」

愛海「いや…… その…… なんていうか……」

詩織あなた……」

愛海その男子じゃなかったんです。手紙マシュマロくれたの」

詩織「はははははははは!!!! ばっかじゃないの…… あなたばっかじゃないの! なんで呼び出してるのよ!!!

愛海「もうね!

「は? 俺じゃねえけど? 勘違いしてね?」って言われたときの、あたしの顔!」

詩織「ははははは!!!! ほんと? それすらも照れ隠しじゃなくて?」

愛海「さすがに態度でわかりますよ…… それに、その後別のクラスの喋ったことない男子ファンがくれたものだって判明しましたし……」

詩織「えええええ、もう…… それは本当に恥ずかしい話ね…… 勝手告白されたと思い込んで、勝手にふって…… あなたは恥ずかしいでしょうけど、好きでもないのにふられた男の子もかわいそうだわよ……」

愛海「いやもう…… 本当ごめんなさい…… こうしてラジオで喋ってプライベートを切り売りして売れたお金で何か奢るので、許してください」

詩織「これは…… さすがに胸の中にしまって淡い青春の一ページにはできないわねえ……」

愛海「っていうかファンレターなら名前かけよ!」

詩織「まあまあ…… はははは」

愛海「もおおおおお! そこまで笑わないでくださいよ!」

2018-03-18

ホッテントリ毎日読み漁る彼氏に届け(追記)

こっちが好きって言わなくても好きって言ってほしい

そんな頻繁に言わなくてもいい

でも1年付き合って別の人と飲んで酔っ払った時の1回だけだから寂しい

あとお返し目的で渡したわけではないけどホワイトデー忘れられてて寂しい

3/19 追記

ホッテントリ入り、応援ありがとうございますはてブ話題に出してこの記事を探してもらったのですが、彼氏には届かなかったので、こちから記事を知らせました。

ホワイトデー生菓子を予定していていつ買おうか迷ってたそうです。

今まで好きって伝える習慣がなかったようで、要検討と言われました。

無条件に愛されているということを実感したいというわがままなので、彼の言動を縛りたくはないですし、その分こちからは目一杯好きって言い続けようと思います

「暇そーにしてんね!」

「うっさいなー、仕事終わったからいいじゃん」

「ねー今日はさー、バレンタインじゃん」

「あー、そうね、イケメン新人は楽しそうだったけどな」

「あの子かわいいし、ね」

増田くんさぁ、カノジョいんの?」

いねーわ、だれか相手してくんないかなー」

「ごめんwあ、そーだ」

ごそごそ

「これさぁ、友チョコなんだけどー」

「ん?」

「余っちゃったからあげる!」

「いーの、マジで

「あまってもしょうがないでしょー」

っていうやり取りがあったんだが、ホワイトデー終わってたな…

[] #52-5「カカオ聖戦

≪ 前

「ただいまー」

しばらくして、弟が帰ってきた。

どうやらチョコは捌ききったようである

「あれ、兄貴チョコ貰ったの」

白々しい反応だが、俺はあえて話に乗る。

「ああ、“ドッペルから”な」

包みの俺宛へのメッセージ露骨に見せてやる。

だが、予想外にも弟の顔色は曇らない。

取り繕っているようにも見えない。

どういうことだ。

「へえ~、店のチラシで見たけど、それ割といい値段するよ。ドッペルのやつ、奮発したんだなあ」

弟の言葉を聞いて、俺は衝撃が走った。

あわてて中身を調べる。

……ケーキだ。

俺がチョコを食えないことを知っていての気遣いだろう。

チョコばらまき作戦をしていた弟に、こんな芸当は出来ない。

まり、これは元からドッペルが俺に渡すつもりだったということだ。

俺はケーキの値段を、恐る恐るネットで調べた。

出てきた結果を見て、思わずよろめいた。

間違っているんじゃないかと何度も画面を見返す。

貯金という概念のない弟が、これを買うことは絶対に無理だ。

「ぐわっ……やられた」

完全に失念していた。

弟の思惑にばかり考えがいって、ドッペル自身の思惑をまるで考えていなかった。

ドッペルにだって、見返りをアテにする欲はあるに決まっているのに。

これの3倍のお返し……。

俺のバイトにかけた時間が、財布からお金が消えていく幻が見えた。


…………

それから1ヶ月間、俺は気が気でなかった。

お返しは確定したから、せめてケーキを味わおうともした。

だが、ホワイトデーのことがチラついて、どんな味だったか覚えていない。

バイトをしているときも「いま働いている数時間分の給料が、ホワイトデーに費やされるんだな……」などと度々考えてしまう。

なんやねん、マスダ。こっちまで伝染しそうやわ」

明らかに溜め息の数が多かった俺を見かねて、一緒に働いていたカン先輩が話しかけてきた。

ホワイトデーのお返しが高くつきそうなんですよね……」

なんや、マスダお前。貰える側やったんかい。いやあ、隅に置けんなあ」

「そんなんじゃないですよ」

「照れなくてもええって。そういうのに縁がなさそうに見えたんやが、ワイの恋愛相談に乗れる程度の経験はしてるってか」

先輩の言い方は、やや嫌味だ。

どうも先輩は、自分恋愛がことごとく失敗しているのは、俺に相談をしたせいだと思っている節がある。

それが根も葉もないとまで言うつもりはないが、だからといって根に持たれるというのは逆恨みだ。

ケーキだったんですよ。しか結構な上物らしくて。それの3倍って考えると……」

「マスダも案外、不器用なところがあんなあ。なにも大真面目に3倍の値段のものを送る必要なんてないやろ」

「んん? どういうことです」

「3000円の料理が、1000円の料理の3倍ボリュームがあるわけでも、3倍美味いとも限らんやろ」

なるほど、先輩の言いたいことも分からなくはない。

俺は金に存在する、分かりやす単位にばかり囚われていた。

だが、それは赤の他人がつけた価値に過ぎず、鵜呑みにする必要はないわけだ。

「ですが、それで俺はどうすれば」

先輩は得意気な顔で、胸をポンと大げさに叩いてみせる。

「“真心”や」

先輩の口から観念的な言葉が出てくるときというのは、大抵は詭弁だ。

だが、今回は大真面目に言っているらしい。

「マゴコロ?」

「ワシは最近アイドルファンやっとるが、そこで気づいたことがある」

先輩、そんなことやってんのか。

どうやら、当分の間は恋人を作るつもりがないらしい。

「あの子らの活躍は『大好き』の具現化なんや。歌がめっちゃ上手いからやない。ごっつ美人からやない。グッズがよう出来てるわけやない。一生懸命真心がこもっているから、ワシらはそれに金を出そうと思えるんや。つまり真心は金になる!」

青天の霹靂

俺は天啓を得たんだ。

モノの価値は目に見えるものばかりではない。

真心”による等価交換だ。

しかし、上手く言語化できないが、何らかの“違和感”を覚えた。

そして、それを拭えないまま俺はホワイトデーを迎えることになる。

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2018-03-17

[] #52-4「カカオ聖戦

≪ 前

ところかわって兄の俺は、相変わらず家で世俗にまみれない快適な時を過ごしていた。

しかし、そんなひと時を邪魔するインターホンが鳴り響く。

俺は重い腰をあげると、しぶしぶ玄関に向かった。

念のため、覗き穴から来訪者を窺う。

わずため息をついた。

そこから見えたのは弟だったのだ。

やれやれ、どうやら鍵を忘れて出て行ったようだな。

「弟よ、戦果は如何ほどだったかな?」

ここで深く考えずにドアを開けてしまったのは、我ながら迂闊だった。

覗き穴ごしからは気づかなかったが、肉眼で至近距離ともなると一目瞭然である

弟ではなく、弟に変装したドッペルだ。

バレンタイン……」

そう言うとドッペルは、おずおずと俺の前に箱を差し出した。

やたらと煌びやかなラッピングに対して、箱そのものデザインはひどくシンプルである

言葉が少なすぎて確信は持てないが、バレンタインと言っていたのでそういうことなのだろう。

俺はこの箱の中身、ひいては“意味”を考えていた。

気がかりなのは、いつも以上に挙動不審のドッペルだ。

手元にある少ない情報から可能な限り推察する。

答えはすぐに導き出された。

これは弟のチョコばらまき作戦の一つで、俺も候補に入れたってわけだ。

だが、弟の思惑を俺は知っているので、普通に渡しても受け取ってくれるはずがない。

そこでドッペルを介した。

俺は見分けがつくので、ドッペルだと気づいてチョコを何の疑いもなく受け取る。

これが罠なのだ

弟に変装したドッペルは、後に俺にはチョコを渡していないとしらばっくれる。

そうなると、俺の受け取ったチョコは弟から貰ったという扱いにされてしまう。

そして、俺は弟に高いものを買わされる、と。

随分と回りくどい真似をしてきやがる。

だが、所詮ガキの浅知恵だ。

この作戦には致命的な欠点がある。

「ドッペル、これを受け取る前に確認しておきたいことがある」

「な、なに?」

「いま、お前は弟の姿に変装しているが、弟ではない。ドッペル、お前が俺にくれるんだよな?」

なんてことはない、事実確認だ。

ただつき返すだけでは弟への報復にはならない。

モノは貰う、だがお返しはしない。

しなくていいように、弟があげたなどという可能性を完全に無くす。

「う、うん」

「よし。念のため、包みにお前の筆跡で書いてもらえないか? 『マスダの兄ちゃんへ、ドッペルより』って」

言ったとおりのことを包みに書いてもらい、俺は粛々と受け取った。

その箱の中身がチョコではなく、ケーキだとも知らないで……。


…………

ところ変わって弟のほうでは、タオナケとの熾烈なチョコ押し付け合いが始まっていた。

私、女だけどチョコが欲しくないわけ?」

「欲しいよ。ホワイトデーに何も返さなくていいならな! そういうタオナケこそ、俺から貰っておけばいいじゃないか

私、女だけどお断りよ! ホワイトデーによこしなさい!」

戦いは拮抗していた。

タオナケには超能力があるが、「念じると5回に1回、無機物破壊できる」というもので使い勝手が悪い。

下手に弟のモノを壊せば、お返しどころではなくなる可能性がある。

弟はドッペルを身代わりに有耶無耶にするとは言っていたものの、あくまでそれは最終手段だ。

それにチョコ押し付け合いごときで、仲間にそんなことはしたくない程度の情はある。

そもそも互いがチョコを欲していない時点で、この勝負不毛しかなかったのだが。

そのことをミミセンが指摘するまで、二人の戦いは続いた。

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2018-03-16

[] #52-3「カカオ聖戦

≪ 前

広場にいたのは以前、弟たちが色々と野暮なことをして困らせた魔法少女の人だった。

どうやら、何らかの催しと合わせてチョコを配っているらしい。

「うっわあ、あんだけ無作為に配るって、俺には絶対マネできないな」

「まあ、人気商売からね。見返りってのは形のあるモノだけじゃないってことなんだろう」

配っているチョコはどうも魔法少女組合販売しているチョコらしく、在庫処分なのか宣伝目的なのか分からないが、いずれにしろ利己的な思惑が絡んでいることは明らかであった。

慈善団体という名目だが、魔法少女をやっていくのは簡単ではないということなのだろう。

「タダで貰えるんだったら、俺も貰ってこようっと」

ついでにこちらのチョコを捻じ込めば一石二鳥だ。

弟は列に並ぼうと魔法少女に近づくが、ミミセンが静止する。

「いや、僕たちはこれまでも魔法少女の人に図々しいことをしてきたし、今回はやめとこう」

弟は些か無神経なため、理屈イマイチからなかった。

それでもミミセンの判断が優れていることは分かっていたため、大人くそれに従った。

「まあ、いいや、とにかくチョコを捌かないと」

「渡すアテはあるのかい?」

「とりあえず近所の知り合い、きっちりお返ししてくれる律儀な大人たちに優先して配ろうと思う」

こうして弟は知り合いの大人たちへチョコを配りまくった。

予想外の人物からまさかバレンタインチョコにみんな最初の内は困惑するが、「こいつのことだからホワイトデーの見返り目的だな」とすぐに勘付く。

それでも受け取ってあげるあたり、良くも悪くも弟の人徳が成せる業である


その道中、また知っている人物を見た。

生活教』だとかいうのを広めている、時代遅れで薄味な新興宗教教祖だ。

「皆様、バレンタイン宗教関係していることをご存知でしょうか。しかし、贈答品がチョコというのは企業戦略の結果もたらされた風潮でしかありません。国によってはメッセージカード、花などを贈ることもあります

バレンタインを話に絡めて、今日も飽きずに布教活動をしているようだった。

みんな教祖のことを胡散臭い人物だとは思っているのだが、それでも話に聞き入ってしまう者が何人か出てくる。

曲がりなりにも教祖なんてやっているわけだから、やっぱりそういった“素養”があるのかもしれない。

恋人のための祭りという認識一般的かもしれませんが、これも厳密に決まっているわけではありません。片思い相手、友人、仕事仲間など様々です。つまりマクロ的な観点から見れば、チョコ以外のものを送ってもいいですし、誰に送っても問題ないのです」

いまの弟にとって、その教えは福音だった。

「こう、おっしゃる方もいるでしょう。『大事なのは真心』だと。ですが、それは目に見えませんよね。こう考えてみましょう。真心可視化したものが贈答品なのだと。そう考えるなら、大事なのは“何を贈るか”ですよね? そこで『生活教』では、生活用品を贈答品として推奨しております……」

しろ耳の痛いことも言っているのだが、こういうものは各々が都合よく解釈するように人間は出来ている。

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2018-03-15

バレンタインデーはやはり悪

ホワイトデーの反対ってことでしょ?

ってことは、バレンタインデーブラックデー じゃん。

黒の日漆黒の日。

[] #52-2「カカオ聖戦

≪ 前

「けど……ある意味チャンスなんじゃないかな」

「は?」

「俺たちがチョコ押し付けることもルール上ありなんでしょ?」

バレンタイン女性チョコをあげているのがポピュラーだが、別に明確なルールがあるというわけじゃない。

逆にいえば、その裁定個人に委ねられるわけだ。

弟のフレキシブルな発想に、俺はどこか感心していた。

「まあ、ナシではないだろうな……」

「よし、早速チョコを大量に買って戦闘準備だ!」

そう言って弟は家を飛び出していった。

当然、俺は不参加だ。

世間に振り回されない弟ならともかく、俺がやったら免疫細胞はたちまち死滅するだろうからだ。


…………

弟はありったけの小遣いをチョコに先行投資した。

チョコは質と量を考慮して、松竹梅でいう竹クラス勝負を仕掛けるらしい。

いざ、チョコばらまき作戦の開始だ。

「あ、マスダ、どうしたのそのチョコ。すごいじゃん」

その道中、話しかけてきたのは、弟の同級生であるミミセンだ。

大量に抱えていたチョコが同じ見た目の市販であることに気づくと、ミミセンは身構えた。

誰かから貰ったチョコではないことは明らかであったからだ。

バレンタインからな」

弟の思惑を知らないミミセンは、その発言に頭を抱える。

見栄?

だが、こんな見え見えなことをするとは思えない。

聡明なミミセンは、弟の人格と状況から分析して結論を導き出した。

「……なるほど、貰うんじゃなくてあげる側になってやろうってことだね」

「そう。ホワイトデーの見返りは、期待値が大きいらしいからさ」

「はは、よかった。気づいていなかったら、チョコ押し付けられるところだったよ」

しかし、ハナから弟はミミセンに渡すつもりはなかった。

ミミセンは、その呼び名の通り耳栓を常備している。

まり定期的に買っているということで、見返りを期待できるほどの預金はないと考えていたからだ。

実のところ、耳栓は親が買い与えていたもので小遣いとは別口だったが、弟がどう振舞っても結局は受け取らなかっただろう。

“先約”がいたことで、ミミセンは既に警戒心を高めていたからだ。

俺がテキトーにのたまったことだが、ホワイトデーをアテにする人間というのは存外いるらしい。

「でもマスダ、気をつけたほうがいいよ。タオナケは僕たち仲間にチョコを配っている」

弟がよく連れ立つ仲間の一人には、紅一点(ということになっている)タオナケがいた。

口癖が「私、女だけど」で、ちょっと主張が強い子だと仲間たちに認識されている。

そして押しも強いと認識されていた。

まりチョコ押し付けることに関していえば仲間内で随一なのだ

「既に僕は貰ってしまった。当日、たぶん無理やりにでも取り立てるよ」

その取り立てがどれほどのもの推し量ることはできないが、貰った時点でホワイトデー審判の日になるであろうことは想像に難くない。

弟はタオナケの出没を念頭に置きながら、作戦を完遂する必要に迫られたのだ。

漫然とチョコバラまくだけでよかったはずが、一気に難易度が跳ね上がった。

しかし、弟には奥の手もあった。

「そうか……まあ、タオナケにチョコを貰ってしまっても、ドッペルが俺に変装していたということにしてやるさ」

弟の仲間には、変装が得意なドッペルという子がいた。

特に俺の弟の真似は完成度が高く、身内でも油断すると騙されることがある。

最悪、そのドッペルを身代わりにして有耶無耶にするということも考えていたのだ。

「ズルいなあ……そういえば、今日はドッペルを見かけないんだよね」

「俺も見てないな。もしかしたら、お得意の変装で隠れて機会を伺っているのかもしれない」

「ドッペルは、マスダやタオナケと違って、そんなことしないよ」

「いや、そういう意味じゃなくて……」

そんな会話を二人でしながら歩いていると、町の大広場にさしかかった。

そこはいつも以上に人で溢れており、どうやら何らかのイベントをやっているようだった。

その中心には、見知った顔があった。

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