2018-03-19

詩織愛海の「らぶ!」」第25回放送ホワイトデーの話書き起こし

詩織「この番組は海を愛する…… 瀬名詩織と」

愛海「お山を愛する棟方愛海が」

詩織「新たな愛を見つけるラブ発見型新感覚ラブリーラジオです」

愛海「この番組は磯端交流提供でお送ります

愛海「恥ずかしかった!」

詩織「……いきなり ……どうしたのよ 言っておくけど…… あなた割と常に恥ずかしい子よ……」

愛海辛辣だよー」

詩織冗談よ…… 茶化さないであげるから話しなさいよ……」

愛海「あのね、学校でよく話しかけてくる男子がいるの」

詩織「恋のお話かしら……」

愛海「……」

詩織「……あらあら? あら…… あらあら…… なにかしら…… その言いたげな顔は……」

愛海「ここだけ切り取られたりするの不愉快から言っておくけど、あたしは今好きな人恋人もいません!」

詩織「ふーん…… まあ…… 言いたいことは山ほどあるけど…… 本題じゃないのなら追求しないでおくわ……」

愛海「ただね、そのね、あのときあのタイミングあの場にいたら、10人が10人とも、

「こいつ、あたしのこと好きなんと違う?」という思わせぶりな態度をとってきたんですよ!」

詩織あくまで…… 愛海ちゃんが好きなんじゃなく…… 相手男子愛海ちゃんのことを好きそうだと……」

愛海「そうなの! なんかね、掃除時間とか手伝ってくれたり、日直の仕事手伝ってくれたり、休憩時間も喋りかけてくるし、あと時々授業中なのに目があうし!」

詩織「……青春ねえ」

愛海「ただね、その、あたしはアイドルじゃないですか」

詩織765プロアイドルの方々は…… でも中の人はお年頃の女の子からー とも歌ってらしたけどね……」

愛海クラス友達思い出せない彼氏もできない、とも歌ってますけどね」

詩織「……とはいえ。別に変なことしないなら…… ファンも裏方さんも演者さんも認めてくれると思うわよ……

そもそも…… 誰かを好きになるのに…… 当事者同士以外の許可必要理屈なんてないものだし……」

愛海「……ただね、その、あたしはお山好きじゃないですか」

詩織「……まあ。その言い回しで勘弁してあげるわ……」

愛海「とにかく! 日頃から優しくしてくれることとか、話しかけてくれることとは嬉しいんですよ。

でも、好きとかじゃなかったんです!」

詩織「……因果関係はあまりないものね」

愛海「それで、ほら、この間ホワイトデーだったでしょ」

詩織あらあら……」

愛海「その…… 下駄箱に入ってたの……」

詩織あらあらあらあらあらあらあら!」

愛海ジョジョみたいになってるよ」

詩織「何が…… なにが入ってたのか焦らさないで……」

愛海マシュマロと、お手紙が」

詩織あらあら…… うふふ…… お手紙になんて書いてあったのかしら……」

愛海名前は書いてなかったんだけど、男の子の字で」

詩織「うづうづ……」

愛海「直接的な言い回しじゃないんだけど、なんかこう、あたしのアイドルとしての活動可愛いみたいなことが……」

詩織「見てくれたのね……」

愛海「そうなの! そのね、普段はあたしがアイドルだってことに触れないでくれていたの!

なのに、お手紙にはそう書かれてて……」

詩織「こういう甘酸っぱいエピソードもあるじゃない…… いいわね…… 中学生の恋って……」

愛海「でもね、やっぱり、断らないと! と思って」

詩織「寂しい……」

愛海「次の日に、体育館の裏まで連れていってね……」

詩織「もうこの体育館の裏という響きが甘酸っぱいわ……」

愛海「その、断ったの、あたしはアイドルだしお山が好きだからって」

詩織「……そっかー。愛海ちゃん頑張ったわね。

恥ずかしくなんてないわよ…… あなたは頑張れてるし…… 立派よ……」

愛海「ところが」

詩織「えー…… ここで話終わればよかったのに……」

愛海その男別にあたしのこと好きじゃないんですって」

詩織「照れ隠しじゃないの…… 手紙マシュマロもあるんだし……」

愛海「いや…… その…… なんていうか……」

詩織あなた……」

愛海その男子じゃなかったんです。手紙マシュマロくれたの」

詩織「はははははははは!!!! ばっかじゃないの…… あなたばっかじゃないの! なんで呼び出してるのよ!!!

愛海「もうね!

「は? 俺じゃねえけど? 勘違いしてね?」って言われたときの、あたしの顔!」

詩織「ははははは!!!! ほんと? それすらも照れ隠しじゃなくて?」

愛海「さすがに態度でわかりますよ…… それに、その後別のクラスの喋ったことない男子ファンがくれたものだって判明しましたし……」

詩織「えええええ、もう…… それは本当に恥ずかしい話ね…… 勝手告白されたと思い込んで、勝手にふって…… あなたは恥ずかしいでしょうけど、好きでもないのにふられた男の子もかわいそうだわよ……」

愛海「いやもう…… 本当ごめんなさい…… こうしてラジオで喋ってプライベートを切り売りして売れたお金で何か奢るので、許してください」

詩織「これは…… さすがに胸の中にしまって淡い青春の一ページにはできないわねえ……」

愛海「っていうかファンレターなら名前かけよ!」

詩織「まあまあ…… はははは」

愛海「もおおおおお! そこまで笑わないでくださいよ!」

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